609: 2018/04/05(木) 22:47:37.18 ID:w4Lj1AdKo

610: 2018/04/05(木) 22:51:07.54 ID:w4Lj1AdKo
美波「はいっ! 教えてください、プロデューサーさん!」

武内P「いえ、しかし……」

アーニャ「パジャールスタ、私達は知る必要が、あります!」

武内P「ですが……」

美波「プロデューサーさんの、性感帯はどこですか!?」

アーニャ「プロデューサー! 答えて、ください!」

武内P「……嫌です」

611: 2018/04/05(木) 22:53:38.19 ID:w4Lj1AdKo
美波「そんなっ!? どうしてですか!?」

武内P「どうしても何も……」

アーニャ「私達は、アー、信頼がとても大事ですね?」

武内P「そう、ですね」

美波「だったらっ! 性感帯を教えてください!」

アーニャ「プロデューサー! お願い、です!」

武内P「……お断りします」

612: 2018/04/05(木) 22:57:49.15 ID:w4Lj1AdKo
美波「リーダーとして、知っておかないと困るんです!」

武内P「私は、今まさに困っています」

アーニャ「シトー? 何か、悩みでもありますか?」

武内P「はい、この状況が悩みの種です」

美波「え、ええっ!? 悩ましくて種が出ちゃう!?///」

アーニャ「アー、プロデューサーも、やっぱり男の人、ですね?///」

武内P「違います。頬を赤く染めないでください」

613: 2018/04/05(木) 23:00:49.69 ID:w4Lj1AdKo
美波「そ、そうですよね! 照れてる場合じゃないです!」

アーニャ「美波、頑張りましょう! 私も、頑張ります!」

美波「ええ! アーニャちゃん、頼りにしてるわ!」

アーニャ「ダー! 一緒なら、何だって出来ます!」

美波「プロデューサーさん! 感じる所はどこですか!?」

アーニャ「美波は、可愛い! 可愛い子には、教えてくなりますね?」

武内P「……いえ、言いませんよ?」

614: 2018/04/05(木) 23:03:28.10 ID:w4Lj1AdKo
美波「どうしよう……プロデューサーさん、思ったより頑固ね」

武内P「そういう問題ではなく」

アーニャ「! 変わった場所が、アー、性感帯かもしれない、です!」

武内P「そういう問題でもなく」

美波「! それだわ、アーニャちゃん!」

武内P「違います」

アーニャ「ハラショー! アー、一歩前進、ですね?」

武内P「微塵も進んでいませんよ?」

615: 2018/04/05(木) 23:07:18.04 ID:w4Lj1AdKo
美波「変わった所……どこかしら」

武内P「新田さん、まずは落ち着いてください」

アーニャ「私は首筋……普通ですね?」

武内P「……聞かなかった事にします」

美波「私は全身だから……変わった所って、わからないわ」

アーニャ「ニェート……プロデューサー、どこが感じるのでしょうか」

武内P「お願いします、深刻な空気を出さないでください」

616: 2018/04/05(木) 23:11:29.46 ID:w4Lj1AdKo
美波「やっぱり、悩んでても答えは出ないわ!」

アーニャ「ダー! その通り、です!」

美波「このままじゃ、皆との約束が果たせない!」

武内P「待ってください! 約束!?」

アーニャ「アビシシャーニエ、約束……皆にも、教えると!」

武内P「そうですか、皆に……皆に!?」

美波「はいっ! だから、絶対に教えてもらいます!」

アーニャ「約束を破るのは、いけないこと、ですね?」

武内P「……!?」

617: 2018/04/05(木) 23:17:05.73 ID:w4Lj1AdKo
  ・  ・  ・

美波「さあ、性感帯を教えてください!」

アーニャ「プロデューサー、お願い、です!」

文香「教えて頂けるまで……何も、手が付きそうにありません」

凛「早く教えてよ。アンタ、私のプロデューサーでしょ?」


武内P「増えた!?」


蘭子「我が友よ! 汝の弱き所も、私は受け入れよう!」

奏「ふふっ、どこが貴方の敏感な所なのか、私も興味があるわ」

李衣菜「弱点をさらけ出すのも、ロックですよ!」


武内P「増えすぎでは!?」

618: 2018/04/05(木) 23:23:51.08 ID:w4Lj1AdKo
美波「皆、気になってるんです! ねっ、皆!」

蘭子「結ばれた魂の絆、綻びやすい箇所を知るも運命!」

凛「気になるというか、知っておかなきゃ気がすまない」

文香「どの書を見ても……個人差がある、とあったので……」

奏「皆、チャーミングな貴方のウィークポイントが知りたいのよ」

李衣菜「プロデューサー! 意地を張るのは、ロックじゃないですよ!」

アーニャ「プロデューサー! どこが、感じますか?」


武内P「……!?」

619: 2018/04/05(木) 23:28:14.15 ID:w4Lj1AdKo
武内P「……皆さんの要求は、わかりました」


アイドル達「!」


武内P「……ですが、その前に、聞いていただきたい事があります」

武内P「私は、プロデューサー」

武内P「そして、貴女達はアイd」


美波「! いけない! 皆、耳を塞いで!」

美波「良いことを言って、有耶無耶にするつもりよ!」

アイドル達「!」


武内P「……!?」

620: 2018/04/05(木) 23:33:18.29 ID:w4Lj1AdKo
アーニャ「スパシーバ! 危ない所でしたね?」

奏「ええ……さすが、シンデレラプロジェクトのリーダーね」

文香「美波さんは……とても頼りになり、憧れます」

李衣菜「うんうん! 危うく性感帯を聞くのを諦める所だった!」

凛「そうだね。やっぱり、美波がリーダーで良かったよ」

美波「も、もう! そんなに褒めても、何も出ないわよ!」

蘭子「我らには、女神の守護がある! 観念するが良い!」


武内P「……!」

621: 2018/04/05(木) 23:38:14.20 ID:w4Lj1AdKo
武内P「正直に言うしか……無いようですね」


アイドル達「ッシャオラァ!」


武内P「あの、その喜び方は、いけません」

武内P「皆さんの情熱には……負けました」


アイドル達「さあ、どこが感じるんですか!?」ワクワク


武内P「――特に、新田さん」

武内P「貴女の、皆さんを導くリーダーとしての力には、感服しました」


美波「そ、そんな……///」

622: 2018/04/05(木) 23:44:53.62 ID:w4Lj1AdKo
武内P「謙遜することは、ありません」

武内P「……私は、思ったことをそのまま述べているだけですから」

美波「ぷ、プロデューサーさん……///」

武内P「貴女をリーダーに選んで、良かった」

武内P「今日ほど、それを実感した日はありません」

美波「も、もう……ヤダ……///」


アーニャ「! ニェート! 美波、気をしっかり持ってください!」

文香「あの……一体、何が起こっているのでしょうか?」

アーニャ「プロデューサーは、アー、反撃しています!」

アーニャ「美波の、心の感じる部分を、刺激しています!」

アイドル達「!?」

623: 2018/04/05(木) 23:50:21.26 ID:w4Lj1AdKo
武内P「思えば、いつも貴女には助けてもらっていますね」

美波「そ、そんな……リーダーとして、当然ですから///」ビクンッ

武内P「この場を借りて、お礼を言わせてください」

武内P「大切なプロジェクトの、素晴らしいリーダーの、貴女に」

美波「も……もう、駄目ぇ……!///」ビクビクンッ


武内P「いつも素敵な笑顔の貴女を担当している私は、幸運なプロデューサーです」

武内P「――ありがとう、ございます」


美波「私は……わた、わ――美波、イキますっ ♡ 」ビクーンッ!

美波「……ふぅ」

…ドサッ!


アイドル達「そんな……!?」

624: 2018/04/05(木) 23:58:30.32 ID:w4Lj1AdKo
武内P「……健全な精神は、健全な肉体に宿る」

武内P「即ち、全身性感帯で感じやすいのならば、心もまた同様」

武内P「……新田さん、貴女がリーダーで、良かったと思います」


美波「…… ♡ 」


武内P「リーダーを失った集団は、脆いものですから」


アイドル達「……!?」

李衣菜「ま、まだです、プロデューサー!」

アーニャ「ニェート! アー、迂闊に動いては、いけません!」

李衣菜「プロデューサー! ロックな私には、そんなのk」


武内P「多田さんは、家庭的で女の子らしい所も、また魅力だと思います」


李衣菜「あひぃっ♡ 」ビクーンッ!

アイドル達「……!」

625: 2018/04/06(金) 00:09:25.09 ID:x4ZUOz8Jo
凛「まずい……このままじゃ、全滅する!」

蘭子「戦乙女が戦場に戻るまで、我らを導ける存在!」

アーニャ「私達は、まだ、アー、それには若いですね?」

文香「わ、私は……そういったタイプではないので……」

奏「わ、私がリーダー代理?」


奏「確かに、クローネでもリーダー的にはなってるけれど……」


武内P「――はい。速水さんは、リーダーの資質が十分にあると思います」

武内P「年齢にそぐわない落ち着きは、頼りがいがあるように見えます」


奏「……そうね。私しか居ないなら、任されようかしら」

アイドル達「リーダー!」


美波・李衣菜「…… ♡ 」

626: 2018/04/06(金) 00:15:20.69 ID:x4ZUOz8Jo
武内P「……ですが、速水さんはまだ17歳です」

奏「あら? ふふっ、心配してくれるのかしら?」


武内P「――はい、失礼な話だとは思いますが……心配、しています」

武内P「他の方には言えない悩みがあるのではないか」

武内P「自分だけで、抱え込んでいる問題が無いだろうか」

武内P「……私は、それが心配です」


奏「……」ピクンッ


武内P「私は、貴女の担当では、ありません」

武内P「ですが、貴女は、とても素晴らしいアイドルだと、そう、思っています」

武内P「そんな貴女がより輝けるのならば、何か、手伝いたい」

武内P「……そう、常々思っています」


奏「……///」ピクピクンッ

627: 2018/04/06(金) 00:19:26.42 ID:x4ZUOz8Jo
武内P「速水さん、私にできることはありませんか?」

奏「そ、そうね……あるには、あるわ」

武内P「! 本当ですか!? 教えてください、それが何なのか!」

奏「私はね、頑張ったご褒美が欲しいの」

武内P「ご褒美、ですか?」

奏「ええ」


奏「ご褒美の、キスが貰えると嬉しいわ」ンー


凛「アーニャ、しっかりそっちの手を抑えてて」

アーニャ「ダー、リンは、そちらをお願い、です」

奏「んっん~ ♡ 」チュパチュパ

628: 2018/04/06(金) 00:26:56.49 ID:x4ZUOz8Jo
  ・  ・  ・

美波「……ん」

美波「!」

美波「アーニャちゃん、皆!」

美波「性感帯はどこ!?」


奏・文香・蘭子・李衣菜「…… ♡ 」


美波「そんな……!? まさか、全滅!?」


武内P「おはようございます、新田さん」

凛「おはよ、案外すぐ目が覚めたね」

アーニャ「ダー。美波の寝顔は、可愛いかった、です!」


美波「凛ちゃん……アーニャちゃん……!?」

629: 2018/04/06(金) 00:34:11.73 ID:x4ZUOz8Jo
美波「そんな!? 二人共、どうして!?」


凛「感じる所とかさ、無理に聞き出すのは良くないな、って」

凛「……別に、今度一緒にハナコの散歩に行ってくれるのは関係ないよ」


アーニャ「リンの言う通り、です! 美波、いけませんよ?」

アーニャ「……別に、今度一緒に星を見に行ってくれるのは、関係ない、です」


美波「恥ずかしがってるのに、無理矢理聞くのが良いんじゃない!」

美波「お願い、二人共! 正気に戻って!」


武内P「……新田さん、もう、やめましょう」


美波「プロデューサーさん……!」

630: 2018/04/06(金) 00:44:59.74 ID:x4ZUOz8Jo
凛「感じる所なんてさ、探せば良いじゃない」

美波「凛ちゃん……」


武内P「……待ってください」


アーニャ「美波。美波が一緒なら、きっと、見つけられます」

美波「アーニャちゃん……!」


武内P「待ってください」


凛「プロデューサーは、ジッとしてて良いから」

アーニャ「ダー♪ 私達が、自分で、探します!」

ガシッ!

武内P「待ってください! は、離してください!」

武内P「良い流れだったではないですか! なのに、何故!?」

631: 2018/04/06(金) 00:51:24.36 ID:x4ZUOz8Jo
武内P「こ、このままでは……に、逃げ――」


蘭子「――られはしない! この呪縛からは!」

李衣菜「捕まえましたよ! これもまた、ロックですね!」

ガシッ!


武内P「!? りょ、両脚が……!」


奏「ふふっ、胴体も動かせないわよ」

ガシッ!


武内P「……!?」


文香「書によれば……男の方でも、色々と感じる部位があるそうです」

ペラッ…


美波「皆……!」

632: 2018/04/06(金) 00:59:49.60 ID:x4ZUOz8Jo
アイドル達「リーダー!」


美波「皆……こんな私をまだ、リーダーと呼んでくれるのね」ウルッ

美波「ううん、駄目よ美波! 泣いてる暇なんか無いわ!」

美波「リーダーとして、皆の想いに応えなくっちゃ!」


アイドル達「さあ、リーダー!」


武内P「……!」


美波「……でも、ちょっとだけ時間をちょうだい」

美波「その……いざ、自分から触ろうとすると、ね?」

美波「私でも、緊張すると言うか、照れるというか……」


アイドル達「リーダー!?」

633: 2018/04/06(金) 01:05:25.89 ID:x4ZUOz8Jo
美波「ち、違うのよ? 嫌なんじゃなくてね?」

美波「エOチな目的で男の人に触るのって……ね?」

美波「しかも、ほら、無理矢理って……わかるでしょ?」

アイドル達「……」

すっ…


武内P「……離れていく」


美波「……皆も、私の気持ちがわかってくれたみたいね」

アイドル達「……うん」

634: 2018/04/06(金) 01:12:04.70 ID:x4ZUOz8Jo
武内P「皆さんが、冷静になってくれて良かったです」

アイドル達「……」

美波「でも……私達は、諦めませんから」

美波「きっと、プロデューサーさんの性感帯を聞き出してみせます!」

美波「そうよね、皆っ!」

アイドル達「おーっ!」

武内P「……とても、素晴らしい団結力だと、そう、思います」

アイドル達「はいっ!」ニコッ

武内P「良い、笑顔です」

武内P「性感帯を教える事は、絶対にありませんが……」


武内P「新田さんがリーダーで、本当に良かったです」



おわり

635: 2018/04/06(金) 01:20:13.27 ID:x4ZUOz8Jo
可愛く書こうと思いましたがこれが限界でした
寝ます
おやすみなさい

引用元: 武内P「クローネの皆さんに挨拶を」