1: 2013/02/16(土) 01:08:03.43 ID:Psz4nNsYO
P「有香、幸子、二人に仕事の話がきてるぞ」

有香「ほ、本当ですか!?」ガタッ

幸子「ふうん、そうですか。で、どんなお仕事なんですか?」ソワソワ

有香「もしかして空手のお仕事ですか!?」ズイッ

幸子「もちろん、カワイイボクにふさわしいキュートなお仕事ですよね? 変なお仕事だったら承知しませんよ」ズズイッ

P「お、落ち着け二人とも。そんなに急かすな」

有香「ご、ごめんなさい……つい嬉しくて」
幸子「謝ることないですよ有香さん。さっさと教えないプロデューサーさんが悪いんですから」
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 042中野有香
4: 2013/02/16(土) 01:09:30.31 ID:Psz4nNsYO
P「す、すまん。で、肝心の仕事の内容なんだが、有香の予想通りだ」

幸子「えっ」

有香「わぁ! やった! ついにあたしの空手の腕前を披露できるんですね!」

P「よかったな有香。頑張れよ」

有香「押忍! 気合いいれていきますっ!」
P「おう!」

幸子「ち、ちょ、ちょっと待ってくださいプロデューサーさん」

P「ん? どうした幸子?」

幸子「ボクもするんですか?」

5: 2013/02/16(土) 01:10:27.37 ID:Psz4nNsYO
P「何を?」

幸子「空手を」

P「ああ。やってもらうよ?」

幸子「ど、どうしてですか? ボク、空手なんてやったことありませんよ!?」

P「わかってるよ」

幸子「ならどうして!?」

P「いやー、体張ってスカイダイビングした幸子が体張って空手やったら面白くなるかなーって」

幸子「」

6: 2013/02/16(土) 01:11:41.36 ID:Psz4nNsYO
P「さー二人とも、本番は明後日だから準備しとけよー!」スタスタ

有香「押忍! 明日はオフだし、道場で自主連しないと!」

幸子「……ハッ! プロデューサーさんなんなんですかその理由はっていない!?」

幸子「どこに逃げたんですかプロデューサーさん! 話はまだ終わってませんよぉぉぉ!」ダダダ…

7: 2013/02/16(土) 01:12:44.78 ID:Psz4nNsYO
~当日~

『さーぁ始まりましたアイドル格闘技戦!
今回戦うのはこの二人だァ――ッ!』

『空手界から出現した超新星! 歌って踊れて戦いもできる最強のアイドル!』

『中野有香ァ――――ッッッ!』

ワアアアアアアア!

有香「押忍! よろしくお願いしますっ!」
『対するは空から舞い降りた(自称)天使! カワイイって言葉はボクのものだッ!』

『輿水幸子ォ――――ッッッ!』

ワアアアアアアア!

幸子「どうしてボクがこんな目に……」

8: 2013/02/16(土) 01:13:56.03 ID:Psz4nNsYO
『今回の競技はフルコンタクト空手! 中野さんが圧倒的に有利ですね!』

『経験者の中野選手が勝利するのか? それとも輿水選手が奇跡を起こして勝利を勝ち取るのか? それでは試合……開始だァ―――ッ!』

カーン

有香「幸子ちゃん、手加減はしませんよっ!」ダッ

有香「せいっ!」

幸子「うわっ!?」

『中野選手が攻めにいったァ―――ッ!』

有香「やっ! はっ! ふっ!」

幸子「ちょ、まっ、待って!」

『中野選手の突きを避ける避ける! さすが輿水選手、レッスンのおかげか!?』

10: 2013/02/16(土) 01:16:10.01 ID:Psz4nNsYO
幸子(……こんなの無理ですよ。勝てるわけないじゃないですか)

幸子(もう……ギブアップして、終わらせ)
P「幸子! 頑張れ!」

幸子「!」

P「弱気な幸子なんて幸子らしくねぇ! いつもみたいに強気になれ! 反撃しろ!」

幸子「……う」

幸子「うわあああああ!」ブン

11: 2013/02/16(土) 01:17:16.19 ID:Psz4nNsYO
有香「!」サッ

『幸子選手決氏の反撃! しかし避けられてしまったァ―――ッ!』

有香「もらった!」ヒュン

幸子「がはっ!」ドカッ

『中野選手の回し蹴りが炸裂だァ―――ッ! 幸子選手大ダメージッ!』

幸子「かふっ! ゴホッゴホッ!」

『ダウンから三秒以内に立ち上がらないと中野選手の一本勝ちとなります! 幸子選手立ち上がれるか!?』

12: 2013/02/16(土) 01:18:26.74 ID:Psz4nNsYO
1!

幸子(お腹痛い……やっぱり無理ですよ……)

2!

幸子(素人のボクが経験者に敵うわけ……)

3!

P「幸子ォ―――ッッッ!」

13: 2013/02/16(土) 01:20:01.27 ID:Psz4nNsYO
カンカンカーン

『決まったァ―――! 中野選手の勝利ッ!』

有香「やった! 幸子ちゃんから一本とりました!」

ワーワー!

P「うーむ、やっぱ発破をかけたぐらいじゃ素人が有段者に敵うわけないよな。ハンデをつけるべきだったか」

P「っと、考える前に幸子の介抱を……あれ?」

気づくと、お腹を抱えてうずくまっていた幸子の姿は消えていた。
リングには、辛子入りのチューブがポツンと転がっているだけだった。

終わり

14: 2013/02/16(土) 01:23:46.53 ID:Psz4nNsYO
ムシャクシャして書いた
中野ちゃんと幸子にはすまないことをしたと思ってる

15: 2013/02/16(土) 01:32:40.66 ID:v2QVoqfXO
オチの意味が分かるとクスッと来るな

22: 2013/02/16(土) 01:45:20.22 ID:UfmLj1gO0
ちょっとわらった

引用元: 中野有香「やった! 幸子ちゃんから一本とりました!」