3:◆JTDRpAvNfs 2012/07/03(火) 21:52:04.61 ID:Fb+jvhjT0
-部室

照「-7日前から---」

菫「は?」

照「新しい能力に目覚めた」ドヤァ

淡「で?どんな能力なんです?」

照「よくぞ聞いてくれた。…その前に準備が必要」

照「何か紙ある?ノート切れ端でもいい」」

淡「ちょうど折り紙が一枚ありますけど…」ガサゴソ 

淡「折り紙です」スッ

照「……貸して。それとカッターがあると助かる」

菫「カッターならあるぞ?というか、何をする気だ?」ホレ

照「ありがとう。ではさっそく。 ツッ!!」チキチキ ビャッ

菫「お、おい…」

淡「せ、先輩!何やってるんですかー!血が…早く止血しないと…!!」アタフタ
4: 2012/07/03(火) 21:52:53.26 ID:Fb+jvhjT0
照「…大げさ。指を少し切っただ け…。この血を紙に付ける…」ポトポト

照「んっ…。これくらいかな?」

菫「早く血を止めろ。絆創膏だ。全く…馬鹿な真似をよせ!」

菫「ほら、手を出せ…。よかった、深くはないな」

淡「ホッ…」(先輩の血…舐めたかったなぁ…)

照「大したことないのに…。で、この血のついた紙だけど…」

照「……私こう見えて折り紙得意。淡、何か作って欲しいものある?」

淡「えっ?うーん、牌とか…?」

5: 2012/07/03(火) 21:53:47.32 ID:Fb+jvhjT0
照「…いいよ、作れると思う」

照「………………」テキパキオリオリ

菫「ほう…、器用なものだな。しかし、血が付いた折り紙とは、あまり気味が良くないな…」

淡(あの折り紙後で貰えるかな…。)

照「…出来た。」パアァ

淡「へぇ… 。でも、緑一色の牌ですか」

照「菫、淡…。…ここからが本番。これは今牌の形をした紙にすぎない…。でも…」グッ ポン

菫「!?。どいうことだ?」

淡「そ、そんな…。先輩、触って見ていいですか?」(そそそ、そんな…。先輩の血付き折り紙が!?) ヒョィ

淡「ッツ!す、菫先輩…。 イーワンです…。紙じゃない…本物の牌の感触です…」

菫「これは…本物だ…」

照「…ふふふふ」ドャァァァ

9: 2012/07/03(火) 21:55:58.39 ID:Fb+jvhjT0
照「これが私の新しい力。私の血の付いた紙を自由自在に操れる」ドャァァァ

照「一週間前くらいにペーパークラフト作ってたら、腕を切ってしまって……それから……」

菫「な、何ィ!?って、なんだ?牌が動き出したぞ?」 

牌「」ピョンピョン

照「…動かす事なんてたわいのない」

淡「先輩!素敵です!これを使えば大会は優勝間違いなしです!!」キャー

菫「さすがに反則だろ!?」

照「……淡、菫の言うとおり。大会で使うつもりはない」

照「…薫、絆創膏ありがとう。これ、お礼って訳じゃないけど良かったら使って? 」スッ

11: 2012/07/03(火) 21:57:12.74 ID:Fb+jvhjT0
菫「いや、礼には及ばないよ。おっ、タオルか…ありがとう大切にするよ」

照「……実はそれも紙で昨日作った。…喜んでもらえてなにより」ニッコリ

淡(先輩!?私には?私にはないですか?) ションボリ

照「淡には、これをあげる…。中身は帰ってから確認して…」フフフ

淡「えっ!嬉しいです。先輩」ヤッター (大事にします…。先輩…)

照「…私は今日これで帰る。いいよね?」

菫「ん?ああ、いいぞ。練習しようと思ったが、他の面子が来てないからな」

照「…………それじゃ、バイバイ」 バタン

12: 2012/07/03(火) 21:57:56.87 ID:Fb+jvhjT0
菫「びっくりしたな。まさか、照にあんな特技があったとは…」

淡「ホントですね…。以外です。折り紙を折ることが出来るとか…」

菫(しかし、何だ?この言いようのない不安は…)

13: 2012/07/03(火) 21:59:02.10 ID:Fb+jvhjT0
-その夜 淡部屋

淡「えへへ、先輩からのプレゼント~♪プレゼント♪何かなー?」デレデレ/// 

淡「嬉しいなぁ…」パカッ

淡「…パン?ツ?。(先輩…。後輩のプレゼントに下着ですか…。でも、嬉しい!)」

淡「さっそく穿いてみよう♪」ヌギヌギ

淡「~♪♪」 スッ

淡「きゃぁ!な、何これぇ!!勝手に…う、動いて…。だ、駄目ぇぇぇぇぇぇ」 

淡「そ、そんなとこ。ハアハア…だめぇぇぇいやぁぁぁぁ!」 

淡「も、んもぉ゛お゛お゛ぉぉ…」 グッタリ

-菫部屋

菫「はあ…大分汗をかいたな…」

薫「タオルか…。ふふ、ずいぶん気が利くじゃないか」 フキフキ

14: 2012/07/03(火) 22:00:33.13 ID:Fb+jvhjT0
- 照部屋

照「ふう…」

照「……言いそびれた。遠隔で動かせる他にも、意思を持たせる事も可能」

照「…感触も臭いも全て伝わってくる。菫、淡…ご馳走様…。」

16: 2012/07/03(火) 22:01:22.28 ID:Fb+jvhjT0
照「はあ、咲ィ、咲イ。会いたい…。ふふふ、でもこれから毎日に会えるね…」

照「これから毎日会える。毎日、毎日、毎日…。お姉ちゃんが守ってあげる………。もう、心配しなくていいよ…」 チキチキ ビャッー ボタボタ

照「……ねえ、咲」

咲「」

18: 2012/07/03(火) 22:02:30.48 ID:Fb+jvhjT0
-翌日 部室

菫「おいおい、どうした?顔色が良くないぞ」

照「……心配の必要はない」 ゲッソリ

淡「先輩、本当に顔色おかしいですよ…。それに手首の傷…」

菫「また、あの力を使ったのか…。照、悪いことは言わない。もうやめろ!」

菫「お前が何をやっているのかは分からない…。だが、今体調を崩して病気にでもなったらどうする!?」

19: 2012/07/03(火) 22:04:57.53 ID:Fb+jvhjT0
菫「お前の体はお前だけのものじゃないだぞ!今まで部活をやってきた皆に…。あれ、なんで私涙が…」 ホロリ

照「……大丈夫。大会には必ずでる。菫、申し訳ないと思ってる…。もう…使わないから…」

淡「ほんと?本当ですか?もう、絶対。絶 ッッッ対しないでくださいね」 グス

照「…淡、大丈夫だから泣かないで…」 ナデナデ

淡「っん。約束ですよ?約束できますか?」

照「………約束する。」ナデナデ

淡「それじゃあ、練習しましょう先輩!」

菫「ああ、そうだな。と言いたい所だが…。尭深、誠子も風邪で休みらしい」

淡「それじゃあネトマでもやりますか?」

照「……その心配はない。一人連れてきた…」クスッ

20: 2012/07/03(火) 22:06:43.21 ID:Fb+jvhjT0
菫「ん?」

照「……驚かないで。私の…自慢の妹…。咲…入っていいよ…」

ガチャリ

咲「し、失礼します」 ペコリ

淡(咲?清澄の…?先輩の妹…。何で?どうして?確か…) ギロ

咲「ひっ…」

照「…淡、睨んじゃ駄目 。咲が怖がってる。咲、自己紹介…」

咲「えっと、今日から白糸台高校に編入した宮永咲です。」 ペコリ

21: 2012/07/03(火) 22:08:18.24 ID:Fb+jvhjT0
菫「おいおい、聞いてないぞ…」

咲「ちゃんと出来たよ。お姉ちゃん!」 ニッコリ

照「…そう、咲は偉い子ね」 ナデナデ

咲「ふぁ…。お、お姉ちゃん…。う、嬉しいけど人前だから///」

照「…菫、麻雀しよ」

22: 2012/07/03(火) 22:09:15.99 ID:Fb+jvhjT0





菫「なんだ?姉が化け物なら妹は魔神か?強すぎだろ…」グテー

淡(確かに、噂通りです。清澄の嶺上使い…。さすが、先輩の妹ですね)ムー

咲「また、お姉ちゃんに負けちゃった…」

照「………当たり前。そんなに簡単に追い越させない。でも、よく頑張った」

咲「えへへへ…///」

照「……(……こんなに体力を 使うとは)」

24: 2012/07/03(火) 22:10:33.61 ID:Fb+jvhjT0
照「……咲、もう帰ろうか?帰りに鉄板焼きアイス奢ってあげる」

咲「わぁ、本当?やったー!」 パァ

菫「おい、もう一局打っていかないのか?まだ完全下校時刻まで大分時間があるぞ?」

照「……今日はもう帰る。また明日。バイバイ…」

咲「今日はありがとうございました!また、明日!」

ガチャリ

25: 2012/07/03(火) 22:11:38.43 ID:Fb+jvhjT0
菫「強かった…。あれは姉以上の素質かもしれん…」

淡「そう…ですね…(帰り際の先輩、まだ顔色が悪かった。ううん、顔色だけじゃないどこか疲れた感じ…)」

淡「あの、菫先輩…」

菫「ん?どうした大星?」

淡「やっぱり…なんでもないです…(そうだよね。気のせいだよね…。先輩も能力はこれ以上使わないって言ったし…) 」

淡「やっぱり、なんでもありません。さようなら」 

ガチャンバタン

菫「気をつけて帰れよー!」

26: 2012/07/03(火) 22:13:21.78 ID:Fb+jvhjT0
-帰り道
照「おいしい?」

咲「とってもおいしいよ。お姉ちゃんは食べなくていいの?」

照「……私はいい。咲が食べて。(…食欲がない)」

咲「えー?それは良くないよ!ほら、一口食べて?はい、あーん」 ニコッ

照「」ドキッ

照「じゃあ、一口だけ。あーん///」 パクッ

照「おいしい、おいしい」 ポロポロ

咲「えっ?なんでお姉ちゃん泣いてるの?おいしくなかった?」

照「……違うのッ。おいしよ。こうして二人で食べるアイス…おいしい…」 フルフル

照「……幸せ」 ホッコリ

咲「…そう、よかった。お姉ちゃんが幸せだと 私も幸せだよ」

28: 2012/07/03(火) 22:15:38.67 ID:Fb+jvhjT0
-数日後部室

菫「私がまた最下位か…」



淡(今日は顔色悪くない…。でも、どこか無理をしている様な…)

照「……ロン」 コロン

淡(先輩が牌を落とした!?やっぱりおかしい。先輩はそんなミスしない筈。やっぱり無理してる!!)

菫「ん?らしくないじゃないか照?」

咲「お姉ちゃん…」

照「…………悪いけど、この局が終わったら帰らせて?課題がある事忘れてた…」

菫「いいけど、課題なんてあったか?」





照「……咲、帰りましょ?」

咲「また、明日!」

29: 2012/07/03(火) 22:16:59.45 ID:Fb+jvhjT0
ガチャバタリ

淡「菫先輩、もしかして照先輩…また、あの力使ってるの…と思います…」

菫「?確かに、今日の照はらしくなかったが…。照の腕や指を見 てみたが目新しい傷はなかったぞ?」

淡「そうですか…。(でも…!私には先輩が…!!)」

32: 2012/07/03(火) 22:18:42.78 ID:Fb+jvhjT0
-淡部屋

淡「もしもし、夜分遅くにすみません。大星です。実は調べて欲しいことが…」

淡「はいはい…。龍門渕さん…。清澄の宮永咲についてですが…。はい…。」

淡「では、よろしくお願いします…」ピッ

34: 2012/07/03(火) 22:20:01.82 ID:Fb+jvhjT0
-部室

咲「やった!一位あがりだ!ついに、姉ちゃんを超したよ」パァ

菫「短時間でここまで成長するとは…。しかし、照…お前が最下位なんて珍しいな?」

照「……少し油断してただけ。次は負けない…」

ビロリロリーン ブブブブ

菫「大星、対局中は電源切っとけよー?」

淡「す、すみません。(キタッ)」

淡「ちょ っとおトイレ行ってきます」 アタフタ

37: 2012/07/03(火) 22:22:47.31 ID:Fb+jvhjT0
-トイレ

淡「返事が来た。これで本当のことが分かる…」 パカ

件名:お調べの件ですが…
差出人:龍門渕透華
宛先:大星淡

お調べの件ですが、宮永咲きは長野のにいますわ
これでよろしくて?

淡「ありがとう御座います」 ピコピコ

淡「これで確信を持てた…先輩…どうして黙っていたんですか…」

淡「先輩は嘘をついてる……今いる人は誰ですか…」

淡「約束したじゃないですかっ…」 ポロポロ

淡「宮永…咲…」 キッ


オイドウシタ テル テル シッカリシロ!
オネエチャン ドウシタノッ

淡「はっ。せ、先輩が危ない。行かなきゃ」 トテトテ

39: 2012/07/03(火) 22:24:28.58 ID:Fb+jvhjT0
-部室
菫「大星トイレにしては長くないか?なあ、照?」

照「…」

咲「様 子見てきましょうか?」


照「」ドサリ

菫「おい!大丈夫か!どうした!熱は…体が冷たい…」 ピト

照「……私…なら…大丈夫」 グッタリ

40: 2012/07/03(火) 22:25:31.96 ID:Fb+jvhjT0
咲「お姉ちゃん!どうしたの!?」 オロオロ

菫「ッツ!馬鹿野郎!大丈夫な訳ねぇだろ!しっかりしろ!…なんだ、この冷たい体は!?まるで…」

照「……まるで氏人?」 ヨロヨロ

薫「縁起でもない事を言うな!分かった、もうしゃべるな?いいな…?。咲、すまないが照の足下を支えてくれ」

菫「保健室まで連れて行く」

咲「は、はい」

41: 2012/07/03(火) 22:26:49.38 ID:Fb+jvhjT0
バタン

淡「先輩!?何があったんですか!?」 アタフタ

淡「なにが!」

菫「照が倒れた…今保健室に連れて行く。お前はそこで待ってろ!」

42: 2012/07/03(火) 22:28:49.29 ID:Fb+jvhjT0
-保健室

菫「こ れでよしと。後は先生が病院に連絡取ってくれるそうだ。こんなに体が冷たいのに、なんて寝顔だよ。まったく…」

照「スー…スー…」

咲「あの…すみません!」

菫「おかしな奴だな?何でお前が謝る必要がある?」

咲「それは…あのですね…」 オロオロ

菫「……分かった。話しは部室で聞こう」

菫「もっと早く気がつくべきだったよ…。淡はたいした奴だ…」

43: 2012/07/03(火) 22:31:23.82 ID:Fb+jvhjT0
-部室

ガチャバタリ

淡「どうでしたか?」

菫「今は保健室で安静にさせてるよ…。それより…」チラリ

淡「咲…」 ギロッ

咲「ひっぃ…」

菫「大星…そう睨むな…」

淡「だってコイツのせいで…先輩は……先輩は…」 グスン

淡「あなた誰?本当に宮永咲?先輩の妹?」

咲「それは…」 オロオロ

淡「私の推理を言っ てみようか?あなたは宮永咲ではない。宮永咲…先輩の妹のフリをした誰か…」

淡「人形…」

45: 2012/07/03(火) 22:32:34.98 ID:Fb+jvhjT0
咲「…………」 ビクン

淡「あら?当たってた?あなたは、先輩の血と紙で作られた人形?違うの?」 ドン!

菫「お、おい。冷静になれ大星…。」

咲「………です………」 ボソリ

菫「えっ?」

咲「……大星さんの言うとおり。私はお姉ちゃんに作られた人形です…」 アハハハ

46: 2012/07/03(火) 22:33:26.59 ID:Fb+jvhjT0
淡「やっぱり……。先輩は力を使ってたんだ…。先輩も許せない…。でも、あなたはもっと許せないッ」 ギロリ

咲「確かに、私は人形です。でも、ちゃんと心があります…」

咲「お姉ちゃんが、私のせいで衰弱しているのは分かってました…。でも………」

咲「笑顔が眩 しかった……とても……。人形の私を本物の宮永咲として扱ってくれた…」

咲「一緒にアイス食べたり、麻雀したり、頭撫でてくれたり。この数日は幸せでした…

淡「………………」

咲「お姉ちゃんが、私のせいで衰弱してきていることは分かってました。それでも、あの笑顔を裏切れない……」

菫「…………。事情は分かった。しかし、それでは照はどうなる?」

淡「そうです!せ、先輩が衰弱氏でもしたら…!」

47: 2012/07/03(火) 22:35:38.99 ID:Fb+jvhjT0
咲「その心配はないと……思います。お姉ちゃんの能力は…自分を氏に追い詰めるようなものじゃないです……」

咲「その前に私が消えてしまいますからっ。」 ニッコリ

菫「どういう……ことだ?」

咲「お姉ちゃんの力が弱まってきてます……。 だから、もう……。私は意識を保つことが精一杯……。」

咲「あははは…なんだか体に力も入らなくなってきました………」 グッタリ

菫「なっ!どうして、早くそれを言わなかった…」

咲「言ったらどうなっていました?」

咲「そもそも、言える訳ないじゃないですか…」

50: 2012/07/03(火) 22:37:02.45 ID:Fb+jvhjT0
咲「みんなに心配を掛けたくなかったから、なによりお姉ちゃんに…………」 ヨロヨロ

咲「もう……長く持ちません……。菫さん、淡ちゃん……最後にお願いしていいでいすか?」

咲「これをお姉ちゃんに…。私が居なくなったら、お姉ちゃんきっと悲しむから………」 スッ

菫「手紙……か……。確かに受け取ったよ」

咲「ありがとうございます。みんなと打つ麻雀楽しかったです。それと………」

咲「淡ちゃんには少し嫉妬しちゃいました………。家に帰ってからも淡ちゃん の自慢話ばかりでしたから……」

咲「胸を張れる自慢の後輩……どそうですよ?だから、お姉ちゃんをあまり責めないでね?」 ニッコリ

淡「なっっっっ///」

51: 2012/07/03(火) 22:38:26.42 ID:Fb+jvhjT0
咲「…………。あははははは。体が崩れてきちゃった…」 ハラリ

菫「私は……私はお前を忘れない……。短い期間だったが、最高に楽しい時間を過ごせた」

淡「その…責めたりしてごめんなさい………」

咲「もう、いいよ。最後は笑って…ね?」 ハラリハラリ ボロボロ

菫「ああ、そうだな。別れは泣いているより笑っている方がいい」 ニッコリ

咲「それでは……さようならです…………」

菫「さようなら」

淡「さよ……さようならです!」 ニッコリ

53: 2012/07/03(火) 22:40:56.24 ID:Fb+jvhjT0
そして、咲の形をした紙人形は脆くも 崩れ去ったのでした……
先輩は5日後に病院で目を覚ましました……

ー病室

淡「せーんぱぃ♪お見舞いに来ちゃいました♪ほら、メロンですよ?」 エヘヘェ///

菫「具合はどうだ?」

照「………大丈夫なんともない……それより早く退院したい………」

淡「駄目ですよぅ、お医者さんの許可がないと……」

照「…許可なんて必要……ない……」フイッ

照「それより……咲は…………?」

淡「そ、それは……………」

菫「消えたよ……」

照「そう………」

菫「以外と驚かないだな?」

照「…………いずれこうなることは分かってた。でも、あの時の気持ちは本物………」

照「…私の我儘だったけど」

54: 2012/07/03(火) 22:42:40.98 ID:Fb+jvhjT0
菫「そう思えて貰えて本望だろうよ。これ、妹さんからだ。お前宛だぞ? 嬉しい奴め」ハハッ

照「…………咲」 ペラリ


お姉ちゃんへ
短い間だけど、こんな人形を大切に扱ってありがとう…。私、宮永咲になれたかな?
お姉ちゃんの妹になれたかな?もう、そうなら私は幸せだよ?後悔なんてない。
お姉ちゃん相手に麻雀で勝ったことは私の1番の思い出……。
だかね……。また、機会があったら……?麻雀しよっ?

PS.淡ちゃん大事にしないと駄目だよ?凄い心配してただからっ!

宮永咲より

照「…咲は本当にいいこね」 ポロポロ

菫「照……。私も咲と過ごした時は忘れられない体験だった。麻雀でもボロ負けだったしな」 ハッハッハ

菫「だから……もう、泣くのはやろよ」

照「………。分かった…………」

淡「先 輩………。心配したんですからっ。ひっぐ…もう…二度と約束を破らないで……」 ポロポロ

照「……すまないと思っている」

淡「もう……本当に………。じゃあ、一つ約束してくれますか?」

照「……なに?何でも約束する」 ナデナデ

55: 2012/07/03(火) 22:44:39.26 ID:Fb+jvhjT0
淡「じゃ、じゃあ…」

淡「退院したら、一緒に、お出かけしてください。それで、許します……か?」 

照「……うん、約束する。淡は優しい………」

淡「今度約束破ったら駄目ですよ?絶対ですよ?絶対、絶対、絶っっっっっ対ですよ?」 ポロポロ

照「………分かってる」 ナデナデ

淡「えへへへへ///」


58: 2012/07/03(火) 22:45:39.08 ID:Fb+jvhjT0
END

最初はもっと百合百合する筈だった。どうしてこうなった?
SS書いたことない上に麻雀はよくしらない………。でも、咲は好 き!

60: 2012/07/03(火) 22:47:28.84 ID:XVstpMed0

引用元: 照「新しい能力に目覚めた」