1: 2017/05/05(金) 23:55:53.27ID:Bi5KXEBA.net
◯曜の部屋◯
曜「ねえ梨子ちゃん」
梨子「どうしたの」
曜「千歌ちゃんが帰ってくるまで、何して遊ぶ?」
梨子「そうね……数学の補習がどれくらい長引くかは分からないけど、しばらくは帰ってこないよね」
曜「だから、それまでの時間を有効活用したいのであります」
梨子「宿題でもする?」
曜「もー、梨子ちゃんのイケズ!」
梨子「……曜ちゃん、満面の笑みで手に持っているその制服は何?」
曜「看護師さんの制服だよ!」
梨子「そっか。それを着てお医者さんごっこがしたいんだね。私はここで見てるから一人でしてね」
曜「いやこれは梨子ちゃんが着るんですけど」
梨子「曜ちゃんは?」
曜「そうだなー、私は両手を骨折して若さを持て余した入院患者の役かな」
梨子(お? 変態かな?)
曜「ねえ梨子ちゃん」
梨子「どうしたの」
曜「千歌ちゃんが帰ってくるまで、何して遊ぶ?」
梨子「そうね……数学の補習がどれくらい長引くかは分からないけど、しばらくは帰ってこないよね」
曜「だから、それまでの時間を有効活用したいのであります」
梨子「宿題でもする?」
曜「もー、梨子ちゃんのイケズ!」
梨子「……曜ちゃん、満面の笑みで手に持っているその制服は何?」
曜「看護師さんの制服だよ!」
梨子「そっか。それを着てお医者さんごっこがしたいんだね。私はここで見てるから一人でしてね」
曜「いやこれは梨子ちゃんが着るんですけど」
梨子「曜ちゃんは?」
曜「そうだなー、私は両手を骨折して若さを持て余した入院患者の役かな」
梨子(お? 変態かな?)
2: 2017/05/05(金) 23:57:08.58ID:Bi5KXEBA.net
曜「桜内さん、両手が動かせない私にプリンを食べさせてくれませんか。できれば、その……口移しで」ハアハア
梨子「変態ね」
曜「そう、その目! そんな感じでもっと言って!」ハアハア
梨子「この積極性を僅かでも千歌ちゃんに向けていればねえ……」
曜「ダメだよ! 変態だってことがバレたら千歌ちゃんに嫌われちゃう!」
梨子「変態性じゃなくて積極性よ。ていうかまだバレてないと思ってたのね」
曜「千歌ちゃんの前では、初めて出会った頃からずっと王子様的なポジションだから」キリッ
梨子「さあ、どうだか……ていうか私にも少しくらいその王子様とやらを演じてくれないの?」
曜「だって、まさか初めて会ったときには梨子ちゃんが転校生だとは知らなくて、日帰りの観光客さんだと思って……」
梨子「変態ね」
曜「そう、その目! そんな感じでもっと言って!」ハアハア
梨子「この積極性を僅かでも千歌ちゃんに向けていればねえ……」
曜「ダメだよ! 変態だってことがバレたら千歌ちゃんに嫌われちゃう!」
梨子「変態性じゃなくて積極性よ。ていうかまだバレてないと思ってたのね」
曜「千歌ちゃんの前では、初めて出会った頃からずっと王子様的なポジションだから」キリッ
梨子「さあ、どうだか……ていうか私にも少しくらいその王子様とやらを演じてくれないの?」
曜「だって、まさか初めて会ったときには梨子ちゃんが転校生だとは知らなくて、日帰りの観光客さんだと思って……」
5: 2017/05/06(土) 00:00:48.07ID:hDZZk1rQ.net
~~~~~
(回想)
曜「お願いします! このバスガイドさんの制服を着て私に「変態ね」って言ってください」
梨子「はあ」
曜「そしたら、私が作ったオムそばあげますから!」
梨子「ははあ」
曜「その返事はイエスということでよろしいのですね、光栄であります!」
梨子(……危ない感じがするから、ひとまず従っておこう。オムそばももらえるし)
曜「さあ、それではこれを着て……おお、大人っぽい感じが実にグッド!」
梨子「……変態ね」
曜「ヨーソロー!」
梨子「これでいいかな。それじゃあ私はそろそろ」
曜「待ってください! 次は修学旅行に行った設定で、私の『バスガイドさん、好きだー!』という告白に対して困り顔で『大人になったらまた言ってね』と返してください!」
梨子(内浦の闇は深いのね)
曜「バスガイドさん、好きだー!」
梨子「ふふふ。大人になったらまた言ってね」
曜「ヨーソロー! 私大きくなったらバスガイドさんと結婚する!」
梨子「へーそう。なんかこう……がんばってね」
(回想おわり)
(回想)
曜「お願いします! このバスガイドさんの制服を着て私に「変態ね」って言ってください」
梨子「はあ」
曜「そしたら、私が作ったオムそばあげますから!」
梨子「ははあ」
曜「その返事はイエスということでよろしいのですね、光栄であります!」
梨子(……危ない感じがするから、ひとまず従っておこう。オムそばももらえるし)
曜「さあ、それではこれを着て……おお、大人っぽい感じが実にグッド!」
梨子「……変態ね」
曜「ヨーソロー!」
梨子「これでいいかな。それじゃあ私はそろそろ」
曜「待ってください! 次は修学旅行に行った設定で、私の『バスガイドさん、好きだー!』という告白に対して困り顔で『大人になったらまた言ってね』と返してください!」
梨子(内浦の闇は深いのね)
曜「バスガイドさん、好きだー!」
梨子「ふふふ。大人になったらまた言ってね」
曜「ヨーソロー! 私大きくなったらバスガイドさんと結婚する!」
梨子「へーそう。なんかこう……がんばってね」
(回想おわり)
6: 2017/05/06(土) 00:02:32.53ID:hDZZk1rQ.net
~~~~~
(ふたたび現在)
曜「お願いします! この看護師さんの制服を着て私にもう一度「変態ね」って言ってください」
梨子「変態ね」
曜「ヨーソロー!」
梨子「これでいいかな。それじゃあ私はそろそろ」
曜「待って梨子ちゃん! 今度は私の体を拭いて!」
梨子「いいけど、一線を越えるわけにはいかないから、フリだけだからね?」フキフキ
曜「そのとき私の首筋を桜内さんのひんやりした指がそっと触れた」
梨子(あっこの人急にナレーション始めた。やだ怖い)
曜「彼女は私のパジャマのボタンを一つずつ外し、そしてついに下着に手を伸ばした」
梨子(深く関わってはいけないタイプの変態だ。放っておこう。目を合わせずに)
曜「彼女は私の両腕を気遣うように、優しく下着を脱がせた」
梨子(脱がせてないわ。フリだけよ。ていうか曜ちゃんの脳内では自分は全裸なのね)
曜「私は思った。これはもう愛撫と言っても過言ではないと。彼女は私を愛撫しているのだと」
梨子(何言ってんだこいつ)
曜「あああもう我慢できません! 看護師さん、結婚してください!」
梨子「バスガイドさんとするんじゃないのかよ!」
(ふたたび現在)
曜「お願いします! この看護師さんの制服を着て私にもう一度「変態ね」って言ってください」
梨子「変態ね」
曜「ヨーソロー!」
梨子「これでいいかな。それじゃあ私はそろそろ」
曜「待って梨子ちゃん! 今度は私の体を拭いて!」
梨子「いいけど、一線を越えるわけにはいかないから、フリだけだからね?」フキフキ
曜「そのとき私の首筋を桜内さんのひんやりした指がそっと触れた」
梨子(あっこの人急にナレーション始めた。やだ怖い)
曜「彼女は私のパジャマのボタンを一つずつ外し、そしてついに下着に手を伸ばした」
梨子(深く関わってはいけないタイプの変態だ。放っておこう。目を合わせずに)
曜「彼女は私の両腕を気遣うように、優しく下着を脱がせた」
梨子(脱がせてないわ。フリだけよ。ていうか曜ちゃんの脳内では自分は全裸なのね)
曜「私は思った。これはもう愛撫と言っても過言ではないと。彼女は私を愛撫しているのだと」
梨子(何言ってんだこいつ)
曜「あああもう我慢できません! 看護師さん、結婚してください!」
梨子「バスガイドさんとするんじゃないのかよ!」
10: 2017/05/06(土) 00:05:48.77ID:hDZZk1rQ.net
曜「バスガイドさんともする! 重婚する!」
梨子「曜ちゃんはモラルも無くしちゃったんだね。理性を失ってるのは前から知ってたけど」
曜「背徳的って何か工口い響きの言葉だよね。そう思ってこのまえ国語辞典に線を引いておいたんだ」
梨子「男子中学生みたいなことするのね」
曜「ほかにも色々と気になる言葉はあるんだけど、今度また紹介するね。「官能基」とか」
梨子「化学の先生に謝りなさい」
曜「ところで梨子ちゃん、私はいま全裸なんですけど」
梨子「あなたの脳内ではね」
梨子「曜ちゃんはモラルも無くしちゃったんだね。理性を失ってるのは前から知ってたけど」
曜「背徳的って何か工口い響きの言葉だよね。そう思ってこのまえ国語辞典に線を引いておいたんだ」
梨子「男子中学生みたいなことするのね」
曜「ほかにも色々と気になる言葉はあるんだけど、今度また紹介するね。「官能基」とか」
梨子「化学の先生に謝りなさい」
曜「ところで梨子ちゃん、私はいま全裸なんですけど」
梨子「あなたの脳内ではね」
16: 2017/05/06(土) 00:16:17.79ID:hDZZk1rQ.net
曜「何かこう思うところはありませんか、私の裸体を見て」
梨子「特にないよ。看護師だから見慣れてるという設定なの」
曜「若さをもてあました、恋になりたいAQUARIUM(意味深)ですよ? もうちょっと興奮してもいいじゃないですか!」
梨子「看護師さんに謝りなさい。そしてAqoursのみんなにも謝りなさい」
曜「想いよひとつになれ(意味深)」
梨子「千歌ちゃんと私に謝りなさい。そしてあの頃の自分にも謝りなさい」
梨子「特にないよ。看護師だから見慣れてるという設定なの」
曜「若さをもてあました、恋になりたいAQUARIUM(意味深)ですよ? もうちょっと興奮してもいいじゃないですか!」
梨子「看護師さんに謝りなさい。そしてAqoursのみんなにも謝りなさい」
曜「想いよひとつになれ(意味深)」
梨子「千歌ちゃんと私に謝りなさい。そしてあの頃の自分にも謝りなさい」
17: 2017/05/06(土) 00:20:34.83ID:hDZZk1rQ.net
曜「ごめんなさい女王様、海のモクズのようなこの下賤なわたくしめをお許しください」ドゲザー
梨子「誰も土下座しろとまでは言ってないわ。お願いだからもう顔を上げて」
曜「何だろう、ゾクゾクしてきました」
梨子「真人間に戻って」
曜「そのとき、えもいわれぬ興奮が私の体を駆け巡った。そのとき私は理解した。工口ティシズムとは何であるかを」
梨子「分かったから土下座はやめなさい。あと脳内でもそろそろ服を着なさい」
曜「工口ティシズムとはナース服の梨子ちゃんの前で全裸土下座することだったんだね」
梨子「違うわ。それはただの犯罪よ」
梨子「誰も土下座しろとまでは言ってないわ。お願いだからもう顔を上げて」
曜「何だろう、ゾクゾクしてきました」
梨子「真人間に戻って」
曜「そのとき、えもいわれぬ興奮が私の体を駆け巡った。そのとき私は理解した。工口ティシズムとは何であるかを」
梨子「分かったから土下座はやめなさい。あと脳内でもそろそろ服を着なさい」
曜「工口ティシズムとはナース服の梨子ちゃんの前で全裸土下座することだったんだね」
梨子「違うわ。それはただの犯罪よ」
24: 2017/05/06(土) 00:33:45.30ID:hDZZk1rQ.net
曜「あっ梨子ちゃん、今の目すごくいいよ、もっとそういう感じで蔑んで!」
梨子「曜ちゃん、そんなふうに自分をダメにしてもダメになるだけなのよ」
曜「でもなぜだろう、そんなダメな自分がたまらなく愛しい」
梨子「ポジティブなんだね」
曜「そして興奮する」
梨子「変態……」
曜「ヨーソロー!」
梨子「お薬増やしときますね」
梨子「曜ちゃん、そんなふうに自分をダメにしてもダメになるだけなのよ」
曜「でもなぜだろう、そんなダメな自分がたまらなく愛しい」
梨子「ポジティブなんだね」
曜「そして興奮する」
梨子「変態……」
曜「ヨーソロー!」
梨子「お薬増やしときますね」
26: 2017/05/06(土) 00:37:19.73ID:hDZZk1rQ.net
曜「ねえ梨子ちゃん、こんな姿を千歌ちゃんに見られたら、私どうなっちゃうのかな」
梨子「さあ……まあ、プラスの印象は与えられないと思うけど」
曜「私がこれまで作り上げてきたカッコいい曜ちゃん像がガラガラと音をたてて崩れ落ちるのではないでしょうか」
梨子(もう半壊しているとは言えないなあ)
曜「ねえ梨子ちゃん。梨子ちゃんに「変態」って言われるのもすごく興奮するんだけどね」
梨子「そう」
曜「でも、千歌ちゃんにもし「変態」って言われちゃったら、何かこう、禁忌を犯す感じがしてこの上なく背徳的なんだよね」
梨子「そう」
曜「それを思うと私の中のAQUARIUMが溢れ出すのを抑えられないのです」
梨子「そう」
曜「あっちなみにAQUARIUMというのは、つまり私の……」
梨子「お薬、ちょっと強めのを打っておきますね」
曜「あーはーん!」
梨子「さあ……まあ、プラスの印象は与えられないと思うけど」
曜「私がこれまで作り上げてきたカッコいい曜ちゃん像がガラガラと音をたてて崩れ落ちるのではないでしょうか」
梨子(もう半壊しているとは言えないなあ)
曜「ねえ梨子ちゃん。梨子ちゃんに「変態」って言われるのもすごく興奮するんだけどね」
梨子「そう」
曜「でも、千歌ちゃんにもし「変態」って言われちゃったら、何かこう、禁忌を犯す感じがしてこの上なく背徳的なんだよね」
梨子「そう」
曜「それを思うと私の中のAQUARIUMが溢れ出すのを抑えられないのです」
梨子「そう」
曜「あっちなみにAQUARIUMというのは、つまり私の……」
梨子「お薬、ちょっと強めのを打っておきますね」
曜「あーはーん!」
27: 2017/05/06(土) 00:49:34.41ID:hDZZk1rQ.net
曜「そのときナースの桜内さんの注射器の針が私の腕に触れた。恥ずかしながら私は熱い吐息を抑えることができなかった」
梨子「よかった。羞恥心はまだあるのね」
曜「注射を終えた桜内さんは、ひんやりとしたガーゼで私の腕を愛撫した」
梨子「愛撫じゃなくてマッサージね。勘違いしないようにね」
曜「私は思った。こんな桜内さんとの蜜月(ハネムーン)も、私の両腕が治ったら終わってしまうのだと」
梨子「あっ、その設定はまだ残ってたんだね」
曜「そんなことがあってはならない。そこで私は思った。そうだ、桜内さんに結婚を申し込もうと」
梨子「すぐ結婚を申し込んじゃうのは曜ちゃんの悪い癖だね」
梨子「よかった。羞恥心はまだあるのね」
曜「注射を終えた桜内さんは、ひんやりとしたガーゼで私の腕を愛撫した」
梨子「愛撫じゃなくてマッサージね。勘違いしないようにね」
曜「私は思った。こんな桜内さんとの蜜月(ハネムーン)も、私の両腕が治ったら終わってしまうのだと」
梨子「あっ、その設定はまだ残ってたんだね」
曜「そんなことがあってはならない。そこで私は思った。そうだ、桜内さんに結婚を申し込もうと」
梨子「すぐ結婚を申し込んじゃうのは曜ちゃんの悪い癖だね」
29: 2017/05/06(土) 01:02:43.64ID:hDZZk1rQ.net
曜「桜内さん、この腕が治って、自由に動かせるようになったら……あなたに渡したいものがある」
梨子「何ですか?」
曜「結婚指輪です」
梨子「曜ちゃん……///」
曜「この二週間にわたる入院のあいだ、朝起きてから夜寝るまでずっと妄想していました。あなたとの新婚生活を」
梨子(プロポーズの言葉としてはギリギリアウトなやつね)
梨子「何ですか?」
曜「結婚指輪です」
梨子「曜ちゃん……///」
曜「この二週間にわたる入院のあいだ、朝起きてから夜寝るまでずっと妄想していました。あなたとの新婚生活を」
梨子(プロポーズの言葉としてはギリギリアウトなやつね)
36: 2017/05/06(土) 01:38:52.37ID:hDZZk1rQ.net
曜「大丈夫です! 新居の間取りについても妄想はバッチリできています!」
梨子「そうなんですか」
曜「ちなみに寝室にはダブルベッドが置いてありまして、その脇の秘密の引き出しの中には……」
梨子「まっさきに寝室の話から始めるのはアウトかなー」
曜「だから退院したら一緒に作りましょう、私たちの愛の巣を!」
梨子「そうなんですか」
曜「ちなみに寝室にはダブルベッドが置いてありまして、その脇の秘密の引き出しの中には……」
梨子「まっさきに寝室の話から始めるのはアウトかなー」
曜「だから退院したら一緒に作りましょう、私たちの愛の巣を!」
38: 2017/05/06(土) 01:40:15.52ID:hDZZk1rQ.net
梨子「ねえ、曜ちゃん」
曜「何ですか?」
梨子「あなたの言動は正直なところかなりアレだったけど、でも嬉しかったわ。プロポーズをしてくれて」
曜「桜内さん!」
梨子「心のこもった言葉をちゃんと伝えてくれるのは、やっぱり嬉しいものね」
曜「それじゃあ、もしかして……」
梨子「でもまだイエスとは言えないな。残念ながら」
曜「何ですか?」
梨子「あなたの言動は正直なところかなりアレだったけど、でも嬉しかったわ。プロポーズをしてくれて」
曜「桜内さん!」
梨子「心のこもった言葉をちゃんと伝えてくれるのは、やっぱり嬉しいものね」
曜「それじゃあ、もしかして……」
梨子「でもまだイエスとは言えないな。残念ながら」
41: 2017/05/06(土) 01:41:42.76ID:hDZZk1rQ.net
曜「なぜですか! 私は立派な制服デザイナーと航海士と高飛び込みの選手になって梨子ちゃんを幸せにしてみせるであります!」
梨子「ううん、あなたの力を疑ってるわけじゃないの。あなたはちょっと変態だけど、それでもやっぱり何でもできるカッコいい曜ちゃんだよ」
曜「それでは、どうして結婚してくれないのですか?」
梨子「だってあなた、まだ高校生でしょ。一方で私は、設定上は看護師だから社会人」
曜「あっ」
梨子「だから、もしあなたの気持ちが本物なら、大人になってからまた言いにきてほしいな」
曜「わかりました! 大人になったらまた両腕を折って来ますね!」
梨子「腕は折らなくていいかなー」
梨子「ううん、あなたの力を疑ってるわけじゃないの。あなたはちょっと変態だけど、それでもやっぱり何でもできるカッコいい曜ちゃんだよ」
曜「それでは、どうして結婚してくれないのですか?」
梨子「だってあなた、まだ高校生でしょ。一方で私は、設定上は看護師だから社会人」
曜「あっ」
梨子「だから、もしあなたの気持ちが本物なら、大人になってからまた言いにきてほしいな」
曜「わかりました! 大人になったらまた両腕を折って来ますね!」
梨子「腕は折らなくていいかなー」
48: 2017/05/06(土) 01:44:52.11ID:hDZZk1rQ.net
曜「分かりました! それでは桜内さんにふさわしい大人になって、また来ます!」
梨子「遊びに来るのはいいけど、もうケガはしないようにね」
曜「そしたらまたプロポーズをしてもいいですか?」
梨子「うーん、そりゃまあいいけど……でも、きっと違ったふうになるよ」
曜「どうしてですか?」
梨子「あなたには、たいせつな幼馴染みの千歌さんがいるでしょ。いつもお見舞いに来てくれる」
曜「でも……」
梨子「なかなか千歌ちゃんに好きだって言えないから、言えない気持ちが色々と屈折しちゃったのね」
曜「だけど……」
梨子「大丈夫よ。いつかきっと、ちゃんと言えるから」
曜「……桜内さん!」
梨子「どうしたの?」
曜「ありがとうございました!」
梨子「ふふふ、どういたしまして」
梨子「遊びに来るのはいいけど、もうケガはしないようにね」
曜「そしたらまたプロポーズをしてもいいですか?」
梨子「うーん、そりゃまあいいけど……でも、きっと違ったふうになるよ」
曜「どうしてですか?」
梨子「あなたには、たいせつな幼馴染みの千歌さんがいるでしょ。いつもお見舞いに来てくれる」
曜「でも……」
梨子「なかなか千歌ちゃんに好きだって言えないから、言えない気持ちが色々と屈折しちゃったのね」
曜「だけど……」
梨子「大丈夫よ。いつかきっと、ちゃんと言えるから」
曜「……桜内さん!」
梨子「どうしたの?」
曜「ありがとうございました!」
梨子「ふふふ、どういたしまして」
51: 2017/05/06(土) 01:45:32.95ID:hDZZk1rQ.net
曜「それから最後に、もう一つだけお願いを聞いてもらってもいいですか?」
梨子「うーん、どんな?」
曜「蔑むような冷たい目で、もういちど「変態なのね」って言ってもらっていいですか?」
梨子「……変態なのね」
曜「ヨーソロー!」
梨子「うーん、どんな?」
曜「蔑むような冷たい目で、もういちど「変態なのね」って言ってもらっていいですか?」
梨子「……変態なのね」
曜「ヨーソロー!」
58: 2017/05/06(土) 01:48:06.29ID:hDZZk1rQ.net
~~~~~
梨子「……曜ちゃん、曜ちゃん」
曜「はっ、気持ちよすぎてMIRAI TICKETで新世界にいッてしまっていたようだ」
梨子「そろそろ千歌ちゃんが帰ってくると思うから『曜ちゃん両腕を骨折してナースの桜内さんにお世話になるの巻』は終わりにしましょう」
曜「そうだね。あーおもしろかった」
梨子「満足できた?」
曜「ありがとう、おかげで楽しい時を過ごせたよ! じゃあ、脳内でもそろそろ服を着ることにするね」
梨子(あっこの人、脳内では全裸のままで告白してる設定だったんだ。やっぱり怖いわ)
梨子「……曜ちゃん、曜ちゃん」
曜「はっ、気持ちよすぎてMIRAI TICKETで新世界にいッてしまっていたようだ」
梨子「そろそろ千歌ちゃんが帰ってくると思うから『曜ちゃん両腕を骨折してナースの桜内さんにお世話になるの巻』は終わりにしましょう」
曜「そうだね。あーおもしろかった」
梨子「満足できた?」
曜「ありがとう、おかげで楽しい時を過ごせたよ! じゃあ、脳内でもそろそろ服を着ることにするね」
梨子(あっこの人、脳内では全裸のままで告白してる設定だったんだ。やっぱり怖いわ)
63: 2017/05/06(土) 01:49:33.85ID:hDZZk1rQ.net
曜「さて、それでは千歌ちゃんが帰ってくるまでに真人間に戻りますか」ピョンピョン
梨子「あら、でも曜ちゃん、まだやることが残ってるでしょ」
曜「と言いますと?」
梨子「対価」
曜「たいか?」
梨子「曜ちゃんの歪んだ妄想劇に協力したナースの桜内さんへの対価、まだ払ってない」
曜「……!?」ゾッ
梨子「あら、でも曜ちゃん、まだやることが残ってるでしょ」
曜「と言いますと?」
梨子「対価」
曜「たいか?」
梨子「曜ちゃんの歪んだ妄想劇に協力したナースの桜内さんへの対価、まだ払ってない」
曜「……!?」ゾッ
66: 2017/05/06(土) 01:50:25.41ID:hDZZk1rQ.net
梨子「次は私が設定を考える番ね」
曜「えーと、梨子ちゃん?」
梨子「今から曜ちゃんは、自分の内なる変態成分を完全に抜き去って、カッコいいモードの曜ちゃんになって」
曜「いやー、人間、そんな急には変われないかなって……」
梨子「はい、それでは『梨子ちゃん両腕を骨折してナースの渡辺さんにお世話になるの巻』スタート!」パン
曜「ひいい!」
曜「えーと、梨子ちゃん?」
梨子「今から曜ちゃんは、自分の内なる変態成分を完全に抜き去って、カッコいいモードの曜ちゃんになって」
曜「いやー、人間、そんな急には変われないかなって……」
梨子「はい、それでは『梨子ちゃん両腕を骨折してナースの渡辺さんにお世話になるの巻』スタート!」パン
曜「ひいい!」
70: 2017/05/06(土) 01:52:32.99ID:hDZZk1rQ.net
梨子「渡辺さん、両手が動かせない私にプリンを食べさせてくれませんか。できれば口移しで」ハアハア
曜「梨子ちゃん、変態だね」
梨子「そう、その目! そんな感じでもっと言って!」ハアハア
曜「この積極性を僅かでも千歌ちゃんに向けていればねえ……」
梨子「ダメだよ! 変態だってことがバレたら千歌ちゃんに嫌われちゃう!」
曜「変態性じゃなくて積極性だよ。ていうかまだバレてないと思ってたんだね」
梨子「千歌ちゃんの前では、初めて出会った頃からずっと素敵な転校生ポジションだから」エッヘン
曜「さあ、どうだか……ていうか私にも少しくらいその素敵な転校生とやらを演じてくれないの?」
梨子「だって、まさか初めて会ったときには曜ちゃんが同級生だとは思わなくて、ついバスガイドさんによる壁ドンをお願いしてしまって……」
曜「まさか私もバスガイドプレイを交替することになるとは思わなかったよ」
梨子「でもそれで、私たちの想いは一つになったのよね」
曜「変態……」カベドン
梨子「あはーん! ナースさん結婚してください!」
曜「バスガイドさんとするんじゃないのかよ!」
曜「梨子ちゃん、変態だね」
梨子「そう、その目! そんな感じでもっと言って!」ハアハア
曜「この積極性を僅かでも千歌ちゃんに向けていればねえ……」
梨子「ダメだよ! 変態だってことがバレたら千歌ちゃんに嫌われちゃう!」
曜「変態性じゃなくて積極性だよ。ていうかまだバレてないと思ってたんだね」
梨子「千歌ちゃんの前では、初めて出会った頃からずっと素敵な転校生ポジションだから」エッヘン
曜「さあ、どうだか……ていうか私にも少しくらいその素敵な転校生とやらを演じてくれないの?」
梨子「だって、まさか初めて会ったときには曜ちゃんが同級生だとは思わなくて、ついバスガイドさんによる壁ドンをお願いしてしまって……」
曜「まさか私もバスガイドプレイを交替することになるとは思わなかったよ」
梨子「でもそれで、私たちの想いは一つになったのよね」
曜「変態……」カベドン
梨子「あはーん! ナースさん結婚してください!」
曜「バスガイドさんとするんじゃないのかよ!」
74: 2017/05/06(土) 01:54:18.09ID:hDZZk1rQ.net
梨子「だって全裸で壁ドンされるなんて初めてで、もう頭の中がサカナたちのパーティーなんです」
曜(わっ、この人もう脳内では全裸になってるんだ、やだ怖い)
梨子「どうしてこんなに体が火照ってるのかな? さっき飲んだお茶のせいかな?」
曜「いやさっき読んだ同人誌のせいだろ」
梨子「ああ、いいよその目! ナースの渡辺さん、もっと私の内なる壁(意味深)をドンして下さい!」
曜「トホホ……もうナースさんごっこはコリゴリだよ~」
曜(わっ、この人もう脳内では全裸になってるんだ、やだ怖い)
梨子「どうしてこんなに体が火照ってるのかな? さっき飲んだお茶のせいかな?」
曜「いやさっき読んだ同人誌のせいだろ」
梨子「ああ、いいよその目! ナースの渡辺さん、もっと私の内なる壁(意味深)をドンして下さい!」
曜「トホホ……もうナースさんごっこはコリゴリだよ~」
81: 2017/05/06(土) 01:56:27.06ID:hDZZk1rQ.net
~~~~~
エピローグ
千歌「ごめんね曜ちゃん、梨子ちゃん! 数学の補習が長引いちゃって……って、何じゃこりゃあ!」
梨子「ハアハア」(しまった……つい盛り上がってしまってナースさんプレイから家庭教師プレイに移行して時が経つのを忘れていた)
曜「ハアハア」(しまった……つい家庭教師のお姉さんの秘密のご褒美が楽しみすぎて真人間に戻るのを忘れていた)
千歌「……変態」
梨子「あはーん! もっと言って!」
曜「あはーん! その目すごくいいよ!」
終
エピローグ
千歌「ごめんね曜ちゃん、梨子ちゃん! 数学の補習が長引いちゃって……って、何じゃこりゃあ!」
梨子「ハアハア」(しまった……つい盛り上がってしまってナースさんプレイから家庭教師プレイに移行して時が経つのを忘れていた)
曜「ハアハア」(しまった……つい家庭教師のお姉さんの秘密のご褒美が楽しみすぎて真人間に戻るのを忘れていた)
千歌「……変態」
梨子「あはーん! もっと言って!」
曜「あはーん! その目すごくいいよ!」
終
84: 2017/05/06(土) 02:02:59.23ID:fk+MT58Z.net
おつ!
コメント
コメント一覧 (1)
侑「むしろどうして大丈夫だと思ったの?」
穂乃果「精神がいつもギリギリだよ!」
esusokuhou
が
しました
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