1: 2012/01/04(水) 00:22:51.17 ID:SRR1fTp90
少年「どうしたの?」

幼女「シクシク」
少年「迷子?お父さんとお母さんはどこ?」

幼女「シクシク、お父さんとお母さんは今はいないの…」
少年「(マジか、この歳でか…)そっか。お兄ちゃん、嫌な事言っちゃったね、ゴメンね?」

幼女(首を横に降る)
少年「今日は誰かと一緒?」

幼女(首を立てに降る)
少年「そうか。(多分はぐれたんだろうな)なら、お兄ちゃんと探しに行こうか?」

幼女「…うんッ!」
少年(泣き止んで笑顔か。可愛いな)

幼女「…鬼ごっこスタート」ボソッ
少年「え?何か言った?」

幼女「なんもー?お兄ちゃんいこー?」
少年「はいはい、待って下さいよー」

幼女(クケケ、網にかかった魚だわ)
少年(可愛いな…)




2: 2012/01/04(水) 00:25:57.95 ID:SRR1fTp90
デパート一階 インフォメーションセンター付近

幼女「対象は中学生の少年で中肉中背。
    髪は黒、服装は白いパーカーに、黒のジーンズ。
現在一階にて捜索開始。鬼ごっこはスタートしている。
繰り返す、鬼ごっこはスタートしている」
少年(おもちゃの携帯で楽しそうに遊んでる。可愛いなぁ)

幼女「(なんだこいつ、こっち見てニヤニヤしてやがる…、恐ろしい子)
対象の排除危険度レベル、凶悪です」
少年「え?何か言った?」

幼女「なんもー?さぁ、お兄ちゃん!一階から探そう?」
少年「ところで、一緒に来たのはどんな人なの?」

幼女「私のおじいちゃんだよ」
少年「そうか。どこではぐれたのか分かる?」

幼女「うー。わかんないよ」
少年「うん。じゃ、思い出したら、教えてね」

幼女「分かったよ、お兄ちゃん」
少年「でもここまるで迷路みたいだしな。どうやって探そうかな」

6: 2012/01/04(水) 00:33:56.98 ID:SRR1fTp90

警備員「君、どうしたのかね? 何か困りごとかね?」
少年「あ、はい。実はこの子はぐれちゃったみたいで……」
幼女「……」

警備員「そうか。どんな人なんだね?」
少年「それが、」
幼女「この人怖い」

少年「大丈夫だよ、ここの警備員さんだから、きっと助けてくれるよ?」
警備員「(幼女wwwwっwぶひひひひいひひwww可愛いwwwテンション上がるwww)私も一緒に探そう」
幼女「イヤ」

少年「え?」
警備員「え?(おうふwwwwwwツンデレでござるwwwwww大好物wwwっをふんおふうんwwwww)」

幼女「あなた、まさか私を捕まえに来たの?」

警備員「ゲームは既にスタートしてるでござるよwww(何を言ってるんだね?)」
少年「ゲーム?」

7: 2012/01/04(水) 00:36:20.93 ID:SRR1fTp90

警備員「おうふwwwwww拙者としたことがwwwwついつい専門用語をwwww」
幼女「来ないで!」

少年「(完全に取り残されたぞ…)一体どうしたの?」
幼女「私、変な人達に狙われてるのッ!おじいちゃんと逃げてたら、はぐれちゃって…。この人きっとその人達の仲間だよ!」
警備員「ぶひひwwwww、怯えてる幼女萌えスwwwww拙者、幸せすぎて涙目wwwww」

少年「あなたは、その人の仲間なんですか?」
警備員「ゲームでござるwwwwww拙者はその幼女を捕まえて仲睦まじく暮らすでござるよwwwwオロロロwwwww」
幼女「お兄ちゃん、助けて!」

警備員「私から、逃げれるのかな?キリッ(拙者イケメンすぎワロスwwww)」
少年「俺の後ろに隠れててね」
幼女「怖いよ、お兄ちゃん…。(お手並み拝見ね。さてどうするのかしら?)」

警備員「子供が大人に叶うかね? 諦めたらいい」
少年「なんだか、そういうわけにはいかないみたいなので」

警備員「一時の感情にのまれて、怪我をするのはよくないと思わないか?」
少年「そうですね。でも人間、傷ついて痛みを知らないと勉強になりませんし。それに人助けは、趣味みたいなものなので」

警備員「それでは本気で行こう。私は注意をした」バスッ
少年「(うあー。警棒とか。怖いなぁ。俺、何も持ってないぞ…)」

警備員「さぁ、これの痛みを味わい、人生の勉強にならざることもあると知り給え」
少年「そうですね。それでは、一つだけあなたに質問をしたいと思います」

8: 2012/01/04(水) 00:37:22.91 ID:SRR1fTp90
警備員「…なんだね」
少年「幼女は好きですか?」幼女を前に出して
幼女「…えっ?」

警備員「好きでござるよwwwww大好物でござるwwwww」
幼女「この変態!口リコン野郎です!」

警備員「褒めても飴は持ちあわせてござらんよwwwww」
幼女「(ヒィィ。コイツまじでキモいわ……)いやーいやーお兄ちゃんいやー」
少年「それでは、この幼女はあなたにお渡しします。しかし、警棒を持っているあなたにお渡しは出来ません」

警備員「幼女は傷付けないでござるよwwww」
少年「それでは、俺もこの子を渡しません。平和的解決の為に、警棒を床においてくれませんか?そうすれば、お渡しします」
幼女「お兄ちゃんの裏切り者ーッ!(ちっ。コイツも腰ぬけかよ!しかもこんなヤツに!)」

9: 2012/01/04(水) 00:40:55.09 ID:SRR1fTp90
警備員「さっき人助けと言ってたのは嘘でござるかwwww」
少年「誰を助けるかは、俺の自由です。警棒を床においた、あなたにならお渡しします。これで、なんだか分からないゲーム?ですか。
   それをクリアする為のものになるんですよね? これで警備員さんへの俺の人助けは終わりです」
幼女「(腰ぬけがー!コイツだけはマジで嫌だです!)」


警備員「おうふwwww少年wwwwてら頭良すwww」警棒を床に置く
警備員「これでどうでござるかwwww幼女を渡すでござるよwwwwオロロロwwww」
少年「ありがとうございます、それではお渡しします」幼女を突き飛ばす
幼女「イテェ…てめー!ふざけんな!こんなヤツと一緒にいれるかよ!」

警備員「おうふwwwツンデレwwwwパネェwwww」幼女を抱きしめようとする
少年「それではこれから、幼女の人助けをはじめます」ゆっくりと警棒を拾う

幼女「はぁ?ふざけんなー!」
警備員「拙者と愛の海へ、行くでござるよwwwwwwwこのゲームぬるぽwwwww」

少年「ガッ!」
警備員「がふぁ…」
幼女「え?」

10: 2012/01/04(水) 00:46:31.12 ID:SRR1fTp90
デパート二階 おもちゃ売り場

少年「ハァーハァー。怖いな、あの人。あれだけ強く叩いたのに気絶しないのかよ…。漫画みたいにはうまくいかないな…」
幼女「ハァーハァー。息がつづかねぇです。ハァーハァー」

少年「ところで。君、何か隠してるよね?」
幼女「え?何のこと?お兄ちゃん」

少年「もう無理だろ、そのキャラ…」
幼女「…。はぁ、ったく、なんでこんな早く気付かれるんだよ」

少年「(態度悪いな…)君は一体何者?」
幼女「あー。ゴメン、それはマジで言えない。でも、これだけは言える。私追われてる。これは本当」

少年「じゃ、ゲームって何?」
幼女「あー。これは鬼ゴッコなんだよ。私を捕まえた人は私と結婚する権利を獲る」

少年「…は?結婚?」
幼女「頭おかしいだろ?それがうちの爺さんのゲームの目的。私一人じゃ逃げれねぇから、一人だけ助けを求められるんだよ」

少年「それが俺?」

11: 2012/01/04(水) 00:50:37.34 ID:SRR1fTp90
幼女「そうだよ。このゲームの内容をほぼ知らない、優しい人の助けが必要。簡単に言っちまえば、
   私を狙ってやってくるのは、私と結婚する権利を得たい人。そしてあんたは、私が選んだパートナー。
   このゲームのゴールはこのデケェデパートのどこかにいる爺さんを探すこと。
   パートナーは、ゴールまでたどり着くと一つだけ、可能な範囲に限るけど、願いを叶えて貰える。それが景品な。
   ちなみに、相手側は鬼って呼んでる。そして、こっちも相手も何を持ってても許されるサバゲーだよ。
   まあこんなことだわ」

少年「途中で辞めるとか出来るの?」
幼女「あぁ、別にいいぜ。私一人で探しだしてやる。この前だって、一人で見つけた。その前もそう。ずっと一人で探してきたんだよ
   何回もこのゲームに勝ち続けてきた。だから、辞めたかったら、辞めておけばいい。怪我するかも知れないしな。
   帰って家で、ママンのお乳でも吸っておけ。まぁ勇気のあるヴィプレンジャーなら余裕だけどな」

少年「ヴィプレンジャーは最強すぎるだろ。今日ここの屋上でヒーローショウやるんだもんね。
   俺も見に行くつもりだわ。あと一つだけ、可能な範囲で願いを叶えてくれるの?」
幼女「あぁ、現実的に実現可能なものだけだけどな。お金欲しいとかは余裕で、1000万くらい貰えると思ってくれていい」

少年「ふーん」
幼女「童O捨てたいとかでもいいんだぜ、お兄ちゃん。お兄ちゃん好みの可愛い女紹介してやらぁ」

少年「そうか。分かった。俺も可能な範囲でこのゲームを続けよう」
幼女「ハッ。そうかよ。いつ逃げるのか見者だよ。つかな、一つだけ言わせてもらうぞ?次私をさっきみたいに、無暗にやたらに前に出すんじゃねぇ
   こっちは人生がかかってるんだよ」
少年「うん、分かったよ」
幼女「(こいつ何考えてんのかワカンネェ)それじゃお兄ちゃん、行こうぜ」

少年「おじいちゃんを捜さないとね」
幼女「ちなみに風体は小柄な優しそうなどこにでもいる様な爺ちゃんだ。怪しいと思ったらすぐに私に言ってくれ」

少年「なんでおじいちゃんは、君を捕まえた男と結婚させようとしてるんだろ?」
幼女「さぁな、私もそれは知らない。でもな、うちの母さんもおばあさんもそうやって結婚したみたいだぞ。ただし私みたいに何度も失敗するんじゃなくて、一発だったそうだがな」

14: 2012/01/04(水) 00:54:34.20 ID:SRR1fTp90

青年「見掛けない、そうだ。君達は見掛けない顔だ。君達が例の?」

少年「いえ、人違いです」
青年「そうか。でも僕の異能の力の前では嘘も無力。無謀なる陰謀に過ぎないだろう」
幼女「(うぁー…また痛ぇの出て来たな…)お兄ちゃん、怖いよぅ」

少年「(そのキャラは一応続けるんだ)君は誰だい?」
青年「君に名乗る名前はない。すぐにここは迷宮となり、光の中で踊るように狂うから。―迷い踊れ、”迷子―まいこ”」
幼女「(これが所謂、厨二病か?玩具の光る剣を光らせてもなぁ…)なん…だと?」
少年「(舞妓さんと迷子さんをかけたのか…)なん…だと?」

青年「大丈夫だよ、苦しまずに君達は逝ける。願わくば、来世で希望の灯を燈してくれ。
   さぁ行くよ、悲しむ事はないんだ、永遠はきっとくりかえs」
幼女「なげぇーんだよ!」バシュ
青年「オワタァ!」ガク
少年「(ハリセンは一体どこから具現化したんだ?!
最初からあったと言うのか?)」

15: 2012/01/04(水) 00:56:39.71 ID:SRR1fTp90
デパート三階 服売り場

少年「2階には居なかったね、あとは3階と屋上かな?」
幼女「はっ。馬鹿と煙りは高い所が好きってか」

少年「見落としてなければ良いけど」
幼女「私が居るんだから間違いねぇよ、一階だけ不安だけどな」

少年「おじいさんは決まった場所から動かないの?」
幼女「動かないのがルールだな。場所さえ突き止めれば、かる~く終わるぜ」

少年「動かないのがルール?…なんでだろうね」
幼女「さぁな。物好きの考えてるこたぁ私には、わっかんねぇーよ」

少年「(決まった場所からは動かない。誰かと協力出来る。何この鬼ごっこ…これじゃ、まるで―)」
幼女「(さっきから黙って考えてばかりだな。
    適当に遊べば良いんだよ、お前はあとで貰う報酬のことだけを考えてろ。まぁ次のやつで囮にでもなって貰うか…。
    そうした方があと二階だから、楽だよな)」

ショタ「あれ?君は同じ幼稚園の幼女ちゃんだ?」
幼女「ショタ…君?」
少年「こんにちは」

ショタ「お買い物?偶然だね?」
幼女「あ、うん。お買い物。偶然だね」
少年「こんにちはッ!」

16: 2012/01/04(水) 01:00:13.49 ID:SRR1fTp90
ショタ「まさか会うなんて思わなかったね?冬休みの宿題終わった?」
幼女「そうだね。終わってないの(うぁ…めんどくせぇのに会ったな)」
少年「(無視されてる。まぁ周りを警戒しておこう)」

ショタ「ここ僕のお父さんが経営してるデパートなんだよ?知ってた?何か探しものなら一緒に捜してあげるよ?」
幼女「(なんであいつ私から離れてるんだよ!気ぃ使ったつもりか?!)そうなんだ。すごいね。私一人で捜すから大丈夫だよ?」

少年「(次はどんな相手かな、屋上にもいるんだよね。そういえばそろそろ屋上でヒーローショーやる時間だな)」

ショタ「だってお爺さまを捜してるんでしょ?」
幼女「!」

ショタ「ゲームは始まっているんだよ?気付かなかった?」
幼女「ショタ君がなんで?」

ショタ「それは君の財産が目当てな理由ではないよ?君を本当に好きだからここにいるんだよ?」
幼女「えっ…(な、なに言ってやがるんだ、こいつは)」


18: 2012/01/04(水) 01:02:52.11 ID:SRR1fTp90
ショタ「僕は一目会った時から君を好きだったよ?だけれど、君を好きになればなるほど、この気持ちを伝える億劫さに気がついたのさ。
    なぜ君は僕がこんなにも好いているというのに気が付かないのだろうか?ずっとそう思っていたんだよ?
    でも君のお爺さまは気付いていらした、僕にこのゲームのルールを細かく教えた上で、参加をしないか?と勧められたんだよ?
    僕は思ったね、チャンスだってね?」
幼女「(こいつやばい)いやでも、私達はまだ子供だし…」

ショタ「子供だからと言って君を愛していることに変わりはない!僕はその為であれば、君を力尽くでも自分のものにしたい!
    だからこうしてここにいるんだ!君をこの手で守る為にここにいるんだ!
    子供でも、大人でも、人を愛する気持ちは変わらない事実だ!」

幼女「そ、そんなに怒らないで。ごめんね。(怖い、怖いよ)」

ショタ「怒ってないよ?なんで僕が君を怒らないといけないの?僕が怒ってるのは僕自身にだよ?」
幼女「そ、そうなんだ。勘違いしてゴメンね」

ショタ「なんで謝るの?だから君には怒ってないよ?謝らないで?」
幼女「うん、そうだね。ゴメンね(怖いよ、こいつ怖いよぉ)」

ショタ「だから!謝らないでって言ってんだろぉ!僕の言うことが聞けないのかぁ?!」
幼女「怖いよ、ショタ君。ゴメンね、本当にゴメンね」

ショタ「あぁもういい!僕の話しなんか聞いてないんだろ!みんなそうなんだ、僕の話しなんて聞いてない。聞いてくれない!そうやって無関係を気取って、僕に近付いて上辺だけで、ヘラヘラしやがって!
君は違うと思ってたよ!ふざけるな!
なら僕の思い通りになるように教育してやる!」
幼女「嫌ぁ…(怖い、怖いよ、何こいつどうすればいいのよ…あいつは何処に行ったのよ…早く、戻って来てよ)」

19: 2012/01/04(水) 01:04:16.49 ID:SRR1fTp90
ショタ「これでゲームオーバーだ!さぁ来なさい!」
幼女「痛い、痛い!そんなに強く手を引っ張らないで!」

ショタ「うるさい、黙れ!お前はもう僕の物だ!」
幼女「…(終わった、完全に終わった…ゲームオーバーだ。多分あいつは逃げたんだ)」

少年「(あぁ仲良く手を繋いじゃって。子供は可愛いなぁ)」

幼女「困ってる人を助けるのが趣味なんじゃないのかよ!私は困ってるぞ!」
少年「ぇ?」
ショタ「うるさいよ、君ッ!」首筋パーンッ

幼女「アッ……、ぐっ」ガクッ
ショタ「ゲームクリアだね」ニコッ

少年「ぇ?チョットマッテ、今なにしたぁ!」
ショタ「うるさいよ!じゃ、お先に!」タッタッタッ

少年「待て!」

21: 2012/01/04(水) 01:06:44.18 ID:SRR1fTp90
デパート屋上 憩いの場
少年「くそう、どこ行った?」

少年「なんで俺は、目を離したりしたんだ……」

少年「焦るな、必ず探すんだ。まだおじいさんを見つけてないはずだ。くそう」
老人「少年、焦っているじゃないか」

少年「?!」
老人「近くのワシにも気付かず、何をそんなに夢中になっているのか」

少年「夢中というか、俺、人助けが趣味なのに、助けてる最中で、よそ見しちゃって……」
老人「そうか、そうか。人助けとは少年は何をそんなに急いておる」

少年「……。人助けが急いている?」
老人「少年よ、自分も救えない人間に、人を救うことなぞ出来ない。少年は自分に何もしてあげてないんではなかろうか?」

少年「自分に何もしてない――」
老人「そうだ。君くらいの歳の子はみな、身だしなみを嗜み、自分を研き、装いを気にし、沢山の夢や希望を抱える。
   希望や夢しかみない、他人などあまり気にせず、自分一個人のみを信じる。我侭でいて、とても柔軟な若者。
   しかし、少年。お前は、まるでワシの様な、老人の様に頑固。頑固で確固たる決意を秘め、動かず執心。
   そのままから成長すらしない、それもすごすごと敷いたレールを規律を守る聖者の様に歩き続ける。
   少年よ、お前は何を救う?」

24: 2012/01/04(水) 01:10:25.46 ID:SRR1fTp90

少年「……」
老人「さぁお前は何を救う?」

少年「説教はそれくらいにしてください。ありがとうございます。俺が助けるのは、助けを求めてる人です。
   俺の持つ正義をそんな簡単な物差しで図らないで下さい。それに人助けは、趣味みたいなものなので」
老人「……」

少年「おじいちゃんが、こんな屋上で待たされて風邪を引かないように。早く終わらせてきますね!それでは、またあとで!」
老人「ヒーローは、辛いのう」

25: 2012/01/04(水) 01:12:16.50 ID:SRR1fTp90

屋上 ヒーローShow会場前

ショタ「ほら、そろそろショーが始まるよ?」
幼女「ヴィプレンジャー……」

ショタ「ヴィプレンジャーは、悪い子が悪の力で怪人になった時、幼女の悲鳴で変身し、
    戦闘中に危なくなると、幼女の声援で息を吹き返す。無敵のヒーロー・ヴィプレンジャー!」
幼女「知ってるわよ。女の子の正義の味方。男の子の憧れの的だもの」

ショタ「助けた幼女に、必ず"Sバッヂ"を上げるんだよね?」
幼女「なんで"Sバッヂ"か知ってるのか?お前」

ショタ「スーパーだったり、スペシャルなバッヂだよきっと?」
幼女「男の子はみんなそう言うんだよ」

ショタ「そろそろ、開幕の時間だよ?」
幼女「(助けてヴィプレンジャー)」


26: 2012/01/04(水) 01:13:40.88 ID:SRR1fTp90
悪魔怪人「はっはっは!ヴィプレンジャー、今日は私達の勝ちのようだな!」
ヴィプレンジャー「くそうっ!こんな時に、幼女の声援があれば――ッ!」
アナウンス「幼女のみんなー!ヴィプレンジャーに『お兄ちゃん頑張ってー』って大声で応援してあげてーッ!……せーのっ!」

子供たち「「「「「お兄ちゃん頑張ってー!」」」」
ヴィプレンジャー「まだだ、まだ足りない!もっと、もっと可愛い声で、君たちの純粋さを俺達に分けてくれ…」

子供たち「「「「「お兄ちゃん、頑張ってえぇぇぇえ!」」」」」

27: 2012/01/04(水) 01:15:24.74 ID:SRR1fTp90

ショタ「はは。いつ見てもヴィプレンジャーは楽しい。君が応援してあげたら、すぐに立ち上がるんじゃないのか?」
幼女「ふざけんなよ。こんな縛り上げられた状態で誰が応援出来るかッ!」

ショタ「口の悪い子だ。しかし、僕の調教があれば、必ず君も目覚めるはずだよ? 素晴らしい僕らの世界に乾杯しよ?」
幼女「~ッ!……気色悪いんだよ!」

ショタ「なんだ、その口の聞き方は!懲らしめてやる!」
幼女「キャッ」(殴られる……)

ヴィプレンジャー「とう!今日の悪い子発見だァ!」
ショタ「?! なんだ君は、ショーはどうした?!」
幼女「え?」

ヴィプレンジャー「私は悪い子をお仕置きしに来たヴィプレンジャー、幼女と世界の平和を守る為、戦う奇跡のOTOKO!
         その名もー?」
幼女「(ほ、本物だぁ////)ヴィ、ヴィプレンジャーッ!」

ヴィプレンジャー「へーんしん☆彡」

29: 2012/01/04(水) 01:21:10.66 ID:SRR1fTp90

ショタ「ふざけるな! ここは僕の庭みたいなものだ、SPさんよろしくお願いしますね?」
SP「HAHAHA!Come on~♪」
ヴィプレンジャー「幼女の悲鳴は、聞きたくないっ!」トゥ!


アナウンス「えーっと。なんだか、ヴィプレンジャーが、別の悪い子を見付けたようです!みんな応援してくれるかな?!」
子供A「かっけぇー!それが男だヴィプレンジャー!」
子供B「幼女大好きヴィプレンジャー!」
子供C「頑張れ、私達のヒーロー「「「ヴィプレンジャー!」」」


ヴィプレンジャー「この世に、悲しい幼女が居る限り、私は戦い続けるZE☆彡ボラボラボラボラボラァァァァ!」
SP「Oh,,,CrazyHERO,,,」ひょいひょい


ヴィプレンジャー「くそう、技が当たらないッ!こんな時に、幼女の声援があれば――ッ!」
アナウンス「幼女のみんなー!ヴィプレンジャーに『お兄ちゃん頑張ってー』って大声で応援してあげてーッ!……せーのっ!」
子供たち「「「「「お兄ちゃん頑張ってー!」」」」


ヴィプレンジャー「君の、君の願いはなんだ?」
幼女「え?私の願い?」

30: 2012/01/04(水) 01:21:32.26 ID:SRR1fTp90
ヴィプレンジャー「そうだ、君の願い。それはなんだ?」
幼女「私は、私は、私の願いは――。あなたのお嫁さんになることです!!」///////

ヴィプレンジャー「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!」光に包まれる
アナウンス「来ました、奇跡のヒーローヴィプレンジャー、最終奥義!みんなで叫ぼう!……せーのっ!」


幼女&子供たち「「「「「「「「ハイパーヴィプレンジャーターイム!!!!!!」」」」」」」

ヴィプレンジャー「VIPからきますた!あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた、オワタ\(^o^)/」

SP「your,,,HERO!!!!」ガクッ
ショタ「SPさああああああああん!」ブルブル

ヴィプレンジャー「この世に、幼女の悲鳴がある限り。困っている人をいじめる悪い子が居る限り、戦い続ける俺がいる」
アナウンス「YOU!WIN!」

幼女「あなたは……、てかお前は、もしかして……?」
ヴィプレンジャー「人助けは趣味みたいなものですから――」

31: 2012/01/04(水) 01:22:14.14 ID:SRR1fTp90
幼女「ヴィプレンジャーだったのか」
ヴィプレンジャー「……。黙っていたわけじゃないんだけど、ちゃんとキメ台詞も言ったよ?」

幼女「し、しらねーよ!この野郎!!!つか早く、なんで、助けに」ヒクエッグ
ヴィプレンジャー「ヒーローショウで待ってる子供たちも、俺は見逃せないから。俺が出ないと、みんなが"困る"だろ?」

幼女「ば、ばかやろう……。でもありがとう」
ヴィプレンジャー「それじゃ君に"Sバッヂ"をプレゼントする為に、おじいちゃんのところへ行こうか」

幼女「そうか、そうだな。あ、あのさ、嫌ならいいんだけどさ、
   手、手ぇつないでもいーい?////」
ヴィプレンジャー「もちろんさ!」

32: 2012/01/04(水) 01:22:37.45 ID:SRR1fTp90
屋上 ベンチ
老人「そうか、まさか君がヴィプレンジャーだったとは」
少年「どうもです」
幼女「……///」手を握る

老人「さて、ならば君は気付いているのだろう?この鬼ごっこの新の意味を」
少年「推測ではありますが……」
幼女「新の意味?」

老人「なぜ、助けが一人いるのか? なぜ、追いかけられないといけないのか?」
少年「これはまるで、"助けに入った人を試す"様な行為だった。
   初めは理由が分からなかった。でも幼女ちゃんの話を聞く限り、相当な、それも誰かに狙われるくらいの家系だと言うことには気づきました」
幼女「?」

老人「そうじゃ、ワシの家。この娘の親に当たる人物は、相当な権力を持った家系じゃ」
少年「そこに気付けばあとは楽チンです。試されてるのは、幼女ちゃんの方じゃない。味方であるべき、助けを求められた人。
   そして、数々の追手を追い払うくらいの力を持った人間。そう、幼女ちゃんと守れる力を持った者」
幼女「私を助ける……?」

老人「その通り」

33: 2012/01/04(水) 01:23:04.70 ID:SRR1fTp90
少年「更に、幼女ちゃんの台詞から考えだされるのは、この家系は女の子しか生まれてこない遺伝子を持っているようですね」
幼女「??」

老人「そうじゃ、ワシも、この子のお父さんも。試された人間」
少年「そしてそれを、見知らぬ子を命を賭けて守れるくらいの勇気を持った人間が必要というわけですね。
   試されてるのは、幼女ちゃんじゃない。俺だった。そして、"鬼"とは刺客。何者かの手によって送られてくる魔の手。
   それを救い出せるかどうか。幼女ちゃんが捕まえれば、その人が結婚相手になるというのは、即ち氏を意味する。
   自分の選んだ人間よりも、違う相手に想いを寄せないといけないという、人生の氏」
幼女「あーなるほど」

老人「正解。して、少年よ。お前はこの子を守りぬいてくれるだろうか?」
幼女「(ドキドキ、ドキドキ)」
少年「……はい。僕はこの幼女ちゃんを一生守り抜くと誓います!」

幼女「ヴぃ、ヴィプレンジャー////ありがとう」チュ☆彡
少年「ふぅ――それじゃ恋をして少し大人になった君に、"Sバッヂ"を渡そう」

S幼女「ありがとう。ずっと私を愛して下さい」
少年「うん。ずっと君を愛していくよ」
老人「若い者はいいのう。ほっほっほっほ」

S+YOUJO="少女(SYOUJO)"「ありがとう!ヴィプレンジャー!」CHU☆彡
ヴィプレンジャー「へんしん☆彡 ヴィプレンジャー!!」

34: 2012/01/04(水) 01:24:01.31 ID:SRR1fTp90
二十年後
幼女「シクシクシクシク」
少年「どうしたの?」

幼女「私を助けてっ!」
少年「ぇ、う?うん?」

幼女「ありがとう!」「…鬼ごっこスタート」ボソッ
少年「え?何か言った?」

幼女「うん?なんもー?行こう!お兄ちゃん!」
少年(可愛いなー)

終わり。
ふぅ。盛り上がらなくてすまん!!

引用元: 幼女「シクシクシクシク」