214: ◆m9tEpcJqyE  2015/01/22(木) 00:34:13.62 ID:RiTtVxybO




前回はこちら



【おとなしい人が怒ると怖い】

《鎮守府》母港

提督(@散歩中)「(実家から戻ってはや一週間。大本営から頂戴した休みも消費し、今まで通りの生活が戻ってきた……)」(テコテコ

提督「……執務も今日の分は粗方、終了していることだし、間宮君の店に行くとしよう」(キラキラ


喫茶《間宮》

提督「お、お邪魔してもいいかね?」

間宮「あら、提督さん、いらっしゃいませ!」

羽黒「い、いらっしゃいませぇ」

伊良湖「いらっしゃいませ、提督さん!」

羽黒「こちらのお席へどうぞ。あ、メ、メニューになります、ごめんなさいっ」(ペコペコ

提督「い、いや、こちらこそ申し訳ない、毎日毎日……」(ペコリ

間宮「そんなの気にしなくていいんですよ? 毎日来ていただいて、こっちは大助かりなんですから!」

伊良湖「そうですよ~」

提督「む、むう……」

間宮「提督さん、ご注文は何になさいます? 実はですね、今日の間宮特製ケー………」

提督「きょ、今日は表の看板にあった『伊良湖印の抹茶白玉クリームあんみつ』をお願いしようかな」(キッパリ

間宮「っとと……伊良湖ちゃん特製抹茶白玉クリームあんみつですね、了解しました!」

伊良湖「すぐに用意しますね♪」

羽黒「お、お茶お待たせしましたぁ……!」

間宮「(まあ、新作ケーキは次にお勧めすればいいですしね)」(ニコニコ


(次の日)

提督「……お、お邪魔する」

羽黒「メ、メニューでーす」

間宮「いらっしゃいませ! 本日のオススメはー…………」

提督「そ、そうだな、実は昨日、抹茶白玉クリームあんみつとどちらにするか迷った伊良湖君の『冬の和菓子三点セット』を頼みたい」(スパッ

間宮「あ、あー…………伊良湖ちゃーん! 提督さんに冬の和菓子三点セットお一つ、お願いしまーす!」

<は~い♪

間宮「(冬限定の商品だし、当然、提督さんも気になるわよね、私も気になるもの、うん!)」(ニコニコ


(また次の日)

提督「…………」(カランコローン

漣「エッヘッヘ、久しぶりですね~、ご主人様と間宮さんに入るの!」(キラキラ

間宮「提督さん、漣さん、いらっしゃい!」

羽黒「お、お冷やどうぞで~す」

間宮「(よぅし、今日こそ提督さんに新商品を……!)」

漣「お? 見てくださいご主人様、伊良湖さん特製の苺大福ですって!」

提督「むっ……しかも、これは白のこし餡を使用したものだ。苺大福というと基本、通常のつぶ餡が使われるが、関西の老舗和菓子店などでは羽二重餅のような薄く柔らかい餅で苺と白餡を包んだ小ぶりな苺大福がだね……」(キラキラ

漣「すみませーん、ご主人様に伊良湖さん特製の苺大福とお茶のセット一つおなしゃーす!!」

羽黒「よ、喜んで~!」

間宮「(……さ、漣さんが先に注文しちゃったもの、仕方ないわよね)」(ニコニコ




※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ




215: 2015/01/22(木) 00:35:12.15 ID:RiTtVxybO
(さらに次の日)

間宮「(鎮守府のポストにオススメ新メニューのチラシ入れたし、今日こそは……!!)」

提督「…………」(カララ~ン

間宮「あ、提督さん、お待ちしてました!」(パァァッ…!

提督「こ、このチラシにある、数量限定黒蜜きな粉アイス・わらび餅と餡子添えはまだあるかね……?」(ワクワク

伊良湖「あっ、提督さん、いつもご贔屓、ありがとうございます! えへへ、今日のそれは結構、自信作なんですよ~?」

提督「そ、そうか、それは非常に楽しみだ」(キラキラ

間宮「……ふ~ん」

間宮「(また……伊良湖ちゃんのお菓子、ですか)」(ニコニコ

………………プッチン♪


(さらにさらにィ~!次の日)

提督「…………ゴクリ」

間宮「どうかされましたか、提督さん? ご注文、どうぞ♪」(ニッコニッコ

提督「う、う…む」(ペラッ


(メニュー)

・温泉あんみつ
・精魂しらたま
・魚骨あられ
・根性焼き
・カレーチョコサンデー
・心技体ぞうに


提督「…………」(チラリ…

間宮(黒)「どれも美味しい自信作、です♪」(小首傾げ

提督「そ、それは楽しみだ」(震え声

<で、では、この精魂しらたまをほうじ茶のセットで
<は~い♪


羽黒「(は、はわわわ、店長がすごく怒ってますぅ!?)」

伊良湖「(う~ん、というより、あれはへそ曲げて拗ねちゃってる?)」

羽黒「(ど、どうしてでしょうか?)」

伊良湖「(わかんないですよ……)」



間宮「(フンだ、提督さんが悪いんですよ~、ベーだっ!)」(プンスカ


《ちなみに、商品名が奇抜だっただけで、提督は確かな満足(キラ3重)した模様》

222: 2015/01/22(木) 08:22:23.46 ID:KH06wB1mO
【もう何も怖くない】

《艦娘用宿舎》漣の部屋


提督「お、お邪魔する」

漣「はいはーい、もうみんな集まってるのでー、どうぞ入ってください。今、お茶用意しますね!」

提督「で、では、これを茶請けに……」

漣「あー、間宮さんとこのクッキーですか、どもどーもです♪」

提督「う、うむ」

朧「待ってた…曙が」

曙「か、勝手なこと言わないでよ!?」

潮「あ、曙ちゃん、落ち着いて」

提督「……お、遅くなってすまない」(ペコリ

曙「うぐ、別にクソ提督が謝る必要ないでしょ……」(プイッ

曙「と、とにかく……座んなさいよ」(アケアケ

提督「ぬ……わかった」(スワリスワリ

曙「……」(チラッ

曙「(え、えへ……)」(モジモジ

朧「(さりげなく自分の隣を空けていく)」

潮「(曙ちゃん、かわいい……)」

漣「ほーい、お茶が入りましたよー! 野郎共、心の準備はいいかー!?」

漣「これより授業(艦これドラマ鑑賞会)を始めまーす!」(ドンッ

提督「う、うむ」

朧「おー」

曙「(3期まだかしら……)」

潮「あ、お菓子配るの手伝うよ」

曙「ていうか、何でアニメ見るのに気合いれなきゃなんないのよ」

漣「バッカ、曙! いつ、漣たちにも吹雪さんや神通さんたちみたいに、ドラマの出演オファーが来るかわかんないんですよ?」

漣「みんなで録画しといたのを視聴して、いいとこ悪いとこを挙げて、いざ出演した時どんな風に立ち回ればいいかを研究しとかなきゃ、ね!」


曙「うぐ……そ、そりゃまあ、確かにそうかもしんないけど……」

朧「一理ある」

潮「わ、私たちもドラマ、出られるのかなぁ」

提督「(立ち回りか……神通君にも聞かれたな。ちゃんと役を演じられていたか、吹雪君の訓練はあれでよかったのか、厳しすぎはしなかったか……など)」

提督「(少くとも私には何ら問題が見当たらなかったが……やはり、実際に演じた側からすると不安なのだろう)」(※見当違い

漣「とーにーかーく、ドラマを見ないことには始まりません。てなわけで、ポチッとな」


(提督&第七駆逐隊、ドラマ視聴中・・・)

223: 2015/01/22(木) 08:22:54.51 ID:KH06wB1mO
漣「え、ちょ?」

朧「フラグ……」

曙「な、なんか……ヤな予感がするんだけど」

潮「だ、大丈夫……きっと大丈夫だよ」

提督(@正座)「…………」(じーーー



漣「……っ、あぁぁぁ!?」(絶望

朧「起きてしまった……三話の理」(天井見上げ

曙「う、嘘でしょ……」(愕然

潮「ま、まだ、まだわからないよ。次のお話でベッドの上で眠ってる、とか……」

潮「ですよね、提督」

提督「」(シーーーーン

潮「て、提督……?」

曙「ちょっと、聞いてんの?」(肩ポン

提督「」(グラ…

<ドサッ

曙「」

朧「せ、正座したまま……」

漣「あー……あまりの出来事に、頭の処理が追っつかなくなったんですねー」

朧「私たちも正直、混乱してるし仕方ない」

曙「コレ、もしウチの所属してる艦娘だったら洒落になってなかったわね」

朧「ああ、神通さんとか球磨さんとか……」

潮「あ、赤城さんとか……」

漣「まさかのミッドウェー再現……コロンバンガラ島沖海戦……」(ゴクリッ


提督「ウ…ウァァアアア……」(カタカタカタカタ…

提督「すまない、すまない…すまないすまないすまないすまないすまないすまない」

漣「ヤバッ!? ご主人様、イメージ映像止めて、止めて!!」

提督「やはり、私は屑だ……。着任したばかりの吹雪君を実戦に出し……挙げ句に……」(ブツブツブツブツ

曙「な、なに言ってんのよ!? ドラマの提督はアンタじゃないんだから、しっかりしなさいクソ提督!!」

朧「ちょっと私、医務室でお薬貰ってくる」

潮「わ、私、お水もって来るね……!」



《この日以降、提督の艦これドラマ視聴には漣たちの検閲が入るようになった》

259: 2015/01/23(金) 02:09:32.49 ID:ssI5u5Vso
【艦娘たちとコミュニケーション】赤城編

《鎮守府》執務室


提督「……ふむ、こんなところか」(チラッ

時計<フタマルマルマル……飯食って風呂入って寝ろ!

赤城(当日秘書艦)「お疲れ様でした。お茶です、どうぞ」

赤城「……残念ながらお茶請けはありませんけど♪」(クスクス

提督「あ、ああ、ありがとう」(ズズ…

赤城「…………」(じー

提督「な、なにかな?」(汗ダラダラ

赤城「!? い、いえ、何でもありません、失礼しました」

提督「…………」

赤城「…………」(チラッチラッ

提督「(ま、間が持たない……何か、何か話題を振らなくては……)」


漣『ご主人様もだいぶコミュ障改善されてきた感じですしー、そろそろ漣や神通さん以外の古参メンバーともコミュニケーション取るべきです、はい』

提督『こ、古参メンバーとは?』

漣『――――やだなぁ、大和さん以前に着任した艦娘に決まってるじゃないですか、ご主人様♪』(目見開き



提督「(……正直、満面の笑みで答えた漣君は恐かった)」

提督「あ、あー……赤城君は明日、休日だったかな?」

赤城「私ですか? はい、秘書艦の任務も今日までで、明日は一日非番を頂いていますが……」

提督「そうか」

赤城「はい」

提督「……で、では、何か用事があったりするのかね?」

赤城「いえ、特には。いつも通り弓の鍛錬をして、あとは本でも読んで過ごすんじゃ――」

提督「も、もしよければなのだが、明日の外出に付き合ってくれないか?」

赤城「」

260: 2015/01/23(金) 02:11:33.61 ID:ssI5u5Vso
《艦娘用宿舎》赤城の部屋

赤城「美味しいと評判のスイーツバイキングを教えてもらったから、と提督は仰っていましたが……」

赤城「提督が甘い物を好まれるのは知っているけど……こ、これって、デ……デ……っ、何を考えてるの、私の馬鹿!」(ブンブン

赤城「(きっと、漣さん辺りに昔からいるメンバーとぐらい、もっと親交を深めるべきです……なんて言われただけ、そうです、きっとそう!)」(※正解

赤城「…………」(チラッ


姿見<鏡よ鏡、世界で一番優秀な空母はど~れ?


赤城「(で、でも、スイーツ食べ放題に行くだけとはいえ、適当な服を着ていったら提督に恥をかかせてしまいますよね……?)」

赤城「こっち……それともこれ、かしら……?」(ムムム…



加賀「(赤城さん、とっても楽しそう……)」(じー

瑞鶴「(本人は笑ってること気づいてなさそうですけどねー)」(じじー



(翌日)

赤城(アイボリーブルゾン・グレー系シャツ・カーキ色マキシスカート)「…………」(石化

北上「おー、赤城さん気合はいってんねー……ちぃーっす」

提督「今日行くところは北上君に教えてもらった店でな。バイキングは二人一組、男が入店するには女性同伴でなければ不可というハードルの高い店なのだが、君たちが一緒なら私でもギリギリ、耐えられそうだよ……」(キラキラ

赤城「――――」

<ポン

赤城「……?」(ノロ…

大井「…………」(首フリフリ

赤城「…………」(ガックリ

北上「メンバーも揃ったし、そろそろ出発しよっかー」

提督「ああ!」

赤城「(私、なんでこんなに落ち込んでるのかしら……。昨日も、夜遅くまで服を選んだり……浮ついてるわ)」(羞恥

大井「(かわいそうに……)」(棚上げ


《この後、提督と北上の親密な甘味交換や甘味談義で正体不明のダメージはさらに増加した》

282: 2015/01/24(土) 00:07:45.16 ID:YsXrS4f6o
川内『夜戦じゃないのが残念だけど、とにかく投げろ、投げろぉ!!』

那珂『那珂ちゃん、オンステージ♪』

満潮『吹雪の弔い合戦よ……!』

敷波『沈んではいないけどな』

綾波『駆逐艦だからって負けるわけにはいきません!』

球磨『受けて立つクマー!!』

多摩『まだまだ、駆逐艦のひよっこには後れを取らないニャ』

木曾『いいぞォ! もっと投げてこい、こっちも負けねえからな!!』


<ポイポイッ! ポポポイポイ!!


大和『っと、やりますね駆逐艦のみなさんも』(回避

金剛『だが、しかし、まるで全然! 私に当てるには程遠いネー!!』

瑞鳳『瑞鳳もいっちゃうからね!』

祥鳳『全機発艦……じゃなくて、全弾投げます!!』


<ポイポイッ! ポポポイポイ!!

イムヤ『ふべっ!? ガハッ……ゲハァーッ!!?』(Hit Hit Hit!!

イムヤ『こ、こうなったら雪の中に潜水――――モギャン!?』(バタンッ


伊勢『あ、いけない、外れた雪玉がイムヤに直撃しちゃったよ……』

イムヤ『な、なんで私ばっかり――――ガクッ』



イムヤ「駆逐艦と軽巡と軽空母、そんでもって航空戦艦の雪玉ばっかり当たったところに悪意を感じる……」(カタカタ

イムヤ「しかも、最後は提督が武力介入してみんなにまんべんなく雪玉当ててくれたし……そりゃ風邪もひくってもんよね」

イムヤ「運よく今日は非番だし、一日ゆっくり眠って風邪を治すか」(ゴロン

イムヤ「…………ソシャゲのインだけやっとこうかな」


<メールだよ♪(アニメ声)


イムヤ「ん? 誰だろ――――」


八雲教官『雪山での動き見てたけど、少し鈍りすぎじゃないかしら? もし、あの様で風邪までひいてたら、もう一回、私と一緒に訓練するからね♪』

イムヤ「」

イムヤ「(ぜ……絶対に今日中に風邪を治さなきゃ!!)」


《この後、インフルエンザと判明し、一週間の謹慎を言い渡された》


【提督がアニメ鎮守府に着任したそうです】

289: 2015/01/24(土) 02:54:11.32 ID:YsXrS4f6o
【提督がアニメ鎮守府に着任したそうです】

P「一回だけ、一回だけでいいですから! 監督がどうしても、提督さんがドラマの提督だったバージョンも撮らせてくださいって、ね!?」

提督「ぬ、うぬ」

漣「漣が秘書艦じゃないことに断固抗議します!」

P「そ、そこはまあ、ドラマだから……頼みますよぉ~」

提督「むう……」


<ドラマ出演中のモバPに負けるわけにはいかないんですよ、キャラのインパクトで~!

<P、Pさんには、ウチの那珂君のアイドル活動などでお世話になっているからな……私で役に立てるのなら…

<さすが提督さん! そこに痺れる! 憧れるぅ!!




吹雪「――はじめまして、吹雪です。よろしくお願いいたします、司令官!!」(敬礼


 し~~~~~ん・・・


吹雪「あ、あれ?」

長門(秘書艦)「あー……いや、気にするな、提督はいま外出中でな」

吹雪「そうなんですか? じゃあ、挨拶は後にして、私は先に荷物を部屋に置いてきますね」

長門「あ、ああ」



長門「何で駆逐艦相手に隠れてるんだ、提督……」

提督(執務机下)「す、すまない、初めて会う艦娘なので、つい……」

長門「いい加減、慣れてくれないか?」(頭痛

290: 2015/01/24(土) 02:54:41.11 ID:YsXrS4f6o
吹雪「え? 出撃できないんですか?」

神通「『まだ着任したばかりの艦娘を実戦投入するわけにはいかない。出撃は十分な練度を積んでからだ』、とのことです」

吹雪「えぇー……」

神通「吹雪さんの指導は、提督から直々に『お願いされた』この神通が行います。少しでも早く、実戦で戦えるように頑張りましょうね!」(ニッコリ

吹雪「(艦隊の旗艦として以上に気合が入ってるよーな)」

神通「じゃあ、まずは海上での射撃訓練ですね。波で揺れるから、砲塔の角度に気をつけてくださいね」(キラキラ

那珂「神通ちゃん、提督に新人さんの教育任されてはりきっちゃってるから……頑張って」

川内「火が点いたら神通、私でも止められないから……ゴメン」

吹雪「……は、はーい」


<ぜは……ぜー……も、もう無理……

<ハァ……ハァ……! わ、私も一緒に頑張るから……もう少しだけ、頑張りましょう……ね?(必氏の哀願

<――――ガンバリマス

<ありがとう、吹雪ちゃん(パアァァァッ!

<(と、止められないってこういう意味か……!!)

291: 2015/01/24(土) 02:55:59.62 ID:YsXrS4f6o



提督「なに? W島攻略作戦?」

長門「ああ、吹雪の練度もかなり上がってきたし、そろそろ海域の奪還に向かわせるのもありではないかと」

提督「……ふむ。今、吹雪君の練度はいくつだ?」

長門「――――99だ。誰かさんが練度が低いと、演習を続けさせたからな」(ジト目

提督「それだけあれば十分か。改二の改修も済んでいるし、これなら実戦投入も可能だろう」

提督「では三日後、神通君を旗艦にしてW島攻略に向かわせる。編成は神通君、吹雪君、睦月君、金剛、加賀君、赤城君……支援艦隊に霧島君、比叡君、如月君、弥生君、雷君、電君でいこう」

長門「ほ、本気か?」

提督「やるならばやる……中途半端な編成や支援が彼女たちを窮地に追い込むのだ」

提督「彼女たちを誰一人として欠けさせはしない。鎮守府の資材を限度いっぱいまで使用して彼女たちをサポートする。それが提督としての私の役目だ!」(キリッ

長門「…………」(チラッ




ドラマ監督「…………」(サムズアップ




長門「提督(と監督)がそういうのなら、こちらとしては問題ない。全力出撃するよう艦娘たちに伝えておこう」

提督「お、お願いする」


<ところで、いつになったら提督はみんなの前に姿を現すのだ? 軽巡や戦艦、空母組くらいだろう、提督の素顔を見たことあるのは

<わ、私の顔なんか見ても何の面白みもないぞ。むしろ、みんなの士気を下げてしまう……

<そんなことはない。駆逐艦の間では、提督がどんな顔をしているか賭けにすらなっているのだからな! 怖がることはない、私と一緒に食堂にでも出かけようじゃないか!!

<む……むぅりぃ~……!



提督「な、なに? 艤装の反応が悪い? どれ、見せてみたまえ」

弥生「あ、ありがとう…ございます」

提督「何も礼を言われるようなことはしていない。君たちが常に全力を出せるよう、尽力するのが私の役目なのだから」(カチャカチャカチャカチャ

弥生「~♪」

神通「(つ、次は私の番…です)」(ワクワクソワソワ

川内「提督直々にメンテナンスってありがたいよね~。これやってもらうと、すっごく艤装が軽くなるんだ~♪」

那珂「妖精さんたちだけじゃ手が回らないっていうのもあるけどねー」

提督「……無理はしていないかね? もし、何か気になることや辛いことがあるのなら、必ず、絶対に私に話してくれたまえ……」(カチャカチャ

神通「は……はい…」(モジ…

提督「頼むから、轟沈だけは避けてくれたまえよ。負けてもいい、必ず、誰一人欠けることなく鎮守府に戻ってきてくれ」(ギュ…

神通「ぁ……て、提督……」(照れ


<私の番まだ~?
<後がつかえてるんだけどー!

P「……慎重&慎重で攻略も安定のS勝利で話に盛り上がりがないですね」

監督「もうコレ、艦娘の日常エピだけでいいんじゃね?」

P「ま、まあ、そうですね」


《結果、良くも悪くも無難で山も谷もない当たり障りのない日常系番組になった》

303: 2015/01/24(土) 19:05:15.46 ID:oBy430+wO
【廊下あるある】

《鎮守府》廊下

<バッタリ

提督「ぬ……」(ピタッ

熊野「ヒッ……」(ビクッ

提督「や、やあ、熊野君」

熊野「ご、ごきげんよう、提督」

提督「……」(ゴクリッ

熊野「……」(ジリ…

提督「(右にかわして通り抜けよう)」(スッ

熊野「(こ、ここは左に避けて通り抜けますわ)」(スッ

提督「うぬ」(ディフェンス

熊野「!?」(ディフェンス

提督「す、すまない」(左ステップ

熊野「も、申し訳ありません」(右ステップ

提督「くっ……!」(ディーフェンス

熊野「なあっ……!」(ディーフェンス

提督「(お、落ち着け、ここで慌ててはいけない。今度こそ脇を通り抜けて向こうへ行く……!)」

熊野「(まままだ、まだ慌てる時間ではありませんわ! 次こそ提督をかわしてあちら側へ……!)」

提督「(右、左ときて……次は右、と見せかけて左へ動くっ!)」(ザッ

熊野「(左、右……左に動くと見せかけて、裏をかいて次も右ですわ!)」(ババッ

提督「ぬう……!?」(ブロック!

熊野「ひゃあっ!?」(ブロック!

<こ、こうなったら力尽くで……(ババッ
<と、とぉぉ↑おう↓(ズザッ


<バッ、バババッ! シュバッ!!(スターンスターン
<キュキュッ! ザッ、シュザザッ!(ステップ&ターン!

<ま、また防がれただと……!?
<も……もぉぉ↑おう↓!!


那智「……何をやってるんだ、奴らは」(呆れ

青葉「接触を避けるために本気なせいで、お互い無意識に動きを先読みして潰しちゃってますねえ♪」(パシャパシャ

那智「もう動きがジャッキーじみてるぞ……」


《3分後、埒があかなくなって二人して逆方向に駆け出した模様》

304: 2015/01/24(土) 19:10:46.98 ID:vMHIm+7eo
乙!
つか3分もブラジル代表し合うなよとw

306: 2015/01/24(土) 20:33:49.33 ID:a3yUWfaA0
乙デース
登場時から思ってたけど、やっぱり相性良いなくまのんwwww

316: 2015/01/26(月) 00:51:17.40 ID:ke27ArzUO
【闇に棲みつくもの】

《鎮守府》工廠裏コース


瑞鳳「いっくわよ~。コレが瑞鳳が新しく手に入れた力なんだから!」

瑞鳳「リミッター解放レベル10、メイン・バスブースター・コントロール…オールクリア! 無限の力、今ここに解き放ち、次元の彼方へ突き進め! GO!アクセルシンクロ! カモン、TG-ブレード・ガンナー!」

提督「アクセル……シンクロ」

瑞鳳「バトル! ブレード・ガンナーで電池メン―業務用を攻撃!」

提督「っ、トラップ発動! デモンズ・チェーン!」

瑞鳳「甘い、ぜんっぜん甘い! ブレード・ガンナーの効果発動! 手札を1枚墓地に送って自身を対象にした効果を無効!」

瑞鳳「いっけぇ! シュート・ブレード!」

提督「ぐ……」(LP700→0

瑞鳳「ウッフッフ~、これで瑞鳳の三連勝~♪」

提督「ああ、完敗だ」

瑞鳳「んー……提督ぅ、電池メンもいいけどさ、そろそろ銀河眼使いに戻らない?」

瑞鳳「やっぱり提督は銀河眼と戦ってる方が似合ってるし!」

提督「そ、そう…だな」

妖精A「(瑞鳳さん完璧、この間のこと忘れてるです……)」

妖精B「(旧神の呪縛を打ち砕くのに、提督さんの銀河眼シリーズがみんな力を使い果たしたです)」

妖精C「(傷口に塩を塗り込んでいくスタイル。提督さん、おいたわしや)」

《鎮守府》食堂

神通「あ、あの、前に提督とお買い物に行った時のアドバイス通り、当たったカードで構築を変えてみました」

神通「あっ、も、もちろん、提督から頂いたアテナは一番大切なカードにして、ちゃんと入れてます……!」

提督「そ、そうか。……私でいいなら相手になろう」

神通「あ、ありがとうございます」(パァァ…



神通「幻奏の音姫プロディジー・モーツァルトの効果を使います。手札から光属性、天使族モンスター……光神テテュスを特殊召喚します。アテナの効果を使います。提督のライフに600のダメージ。さらにアテナの効果を発動します。場の光神テテュスを墓地へ送って、墓地の幻奏の音女エレジーを特殊召喚……アテナ効果でもう一度、提督に600のダメージ、です」

提督「……ありがとうございました」(LP400→0

神通「あ、ありがとうございました」

提督「ずいぶんと驚かされたが、やはり神通君はアテナと相性がよかったようだ」

神通「提督が親切に教えてくださったからです」

提督「そう言ってもらえると、私も君にカードを渡した甲斐があるというものだよ」

提督「(誕生日プレゼントにカードはないだろう、と那珂君や川内君に叱られたがな)」

提督「(そういえば、誕生日のお祝いやり直しを命じられたのをうやむやにしているが……どうしたものか)」(ムムム…

神通「あの、提督……」

提督「む、な、なんだね?」

神通「その、もしかすると、気を悪くされるかもしれないけど……提督が前に使われていた、綺麗な光る竜のデッキはどうされたんですか?」

提督「…………」(俯き

神通「て、提督?」

提督「……構築をやり直しているところでな。近いうち、私の全力で相手させてもらうよ」(ニコ…

神通「(提督……何だかすごく落ち込まれています)」(ハラハラ…



次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話6【ネタ募集】