137: ◆m9tEpcJqyE 2015/03/13(金) 01:42:43.51 ID:EF6u08Cxo
前回はこちら
【全力で阻止した】
《鎮守府》執務室
提督「…………」(チラッ
カレンダー<3月12日
提督「もうすぐホワイトデー、か」
提督「(チョコファウンテンパーティーに加えて、義理とはいえあれだけたくさんチョコを貰ったのだ、みんなには何かお礼をしなくてはな……)」
提督「その件について間宮君に相談してみるか」
提督「よ、よし、そうと決まればさっそく《間宮》に出掛けなくては」(イソイソ
《鎮守府》執務室
提督「…………」(チラッ
カレンダー<3月12日
提督「もうすぐホワイトデー、か」
提督「(チョコファウンテンパーティーに加えて、義理とはいえあれだけたくさんチョコを貰ったのだ、みんなには何かお礼をしなくてはな……)」
提督「その件について間宮君に相談してみるか」
提督「よ、よし、そうと決まればさっそく《間宮》に出掛けなくては」(イソイソ
138: 2015/03/13(金) 01:43:28.08 ID:EF6u08Cxo
喫茶《間宮》
鳳翔「あら、提督もお茶ですか?」
提督「む、ほ、鳳翔君か」
鳳翔「はい。久しぶりに間宮さんとお茶会したくて」
間宮「ウフフ、ちょうどいいタイミングでした。今、鳳翔さんと提督のお話してたところなんですよ」
提督「ま、まず何から詫びればよいのだろうか」
提督「う、受け入れてもらえていると思い上がって、足繁く通ったことだろうか……それとも、身の程も弁えず、ここの甘味が美味しいなどと喜んだことだろうか……」(オロオロ
間宮「……とりあえず、そのネガティブハートについて、でしょうか」
鳳翔「ですねえ」
提督「!?」
間宮「それともこれって、ウチの接客が悪いってことなんでしょうか……」
鳳翔「提督が通ってくださってる時点で、味・接客・雰囲気は満たしてると思いたいんですけどね」
羽黒「(そういえば司令官さん、よく穴場だと思ったお店が雑誌とかで紹介されちゃうって嘆いてました……)」
伊良湖「(名店センサー……ただし、有名になったら通えなくなる、ですね)」
提督「モムモム……」(キラキラキラ
間宮「ウフフ、いかがですか、今日の間宮スペシャルパフェ?」
提督「いい……実にいい仕事をしている、さすがだ、最高だよ間宮君」(モニュモニュ
間宮「ありがとうございます♪」
鳳翔「(ウチのお店でも甘味、出そうかしら? ここまでキラキラが付いたことないもの……)」
提督「うぬ……?」
間宮「そういえば、もうそろそろホワイトデーですけど提督さん、みんなへのお礼はもう考えてるんですか?」
提督「む、う、うむ、そうだった、そのことについて間宮君に相談があったのだ」
間宮「ん、何でしょうか?」
提督「ホワイトデーは……その、義理とはいえ、み、みんな手の込んだチョコをくれたのでな……」
提督「できれば……お、同じように菓子を作って返したい、のだが……」
間宮「」
鳳翔「」
羽黒「」
鳳翔「あら、提督もお茶ですか?」
提督「む、ほ、鳳翔君か」
鳳翔「はい。久しぶりに間宮さんとお茶会したくて」
間宮「ウフフ、ちょうどいいタイミングでした。今、鳳翔さんと提督のお話してたところなんですよ」
提督「ま、まず何から詫びればよいのだろうか」
提督「う、受け入れてもらえていると思い上がって、足繁く通ったことだろうか……それとも、身の程も弁えず、ここの甘味が美味しいなどと喜んだことだろうか……」(オロオロ
間宮「……とりあえず、そのネガティブハートについて、でしょうか」
鳳翔「ですねえ」
提督「!?」
間宮「それともこれって、ウチの接客が悪いってことなんでしょうか……」
鳳翔「提督が通ってくださってる時点で、味・接客・雰囲気は満たしてると思いたいんですけどね」
羽黒「(そういえば司令官さん、よく穴場だと思ったお店が雑誌とかで紹介されちゃうって嘆いてました……)」
伊良湖「(名店センサー……ただし、有名になったら通えなくなる、ですね)」
提督「モムモム……」(キラキラキラ
間宮「ウフフ、いかがですか、今日の間宮スペシャルパフェ?」
提督「いい……実にいい仕事をしている、さすがだ、最高だよ間宮君」(モニュモニュ
間宮「ありがとうございます♪」
鳳翔「(ウチのお店でも甘味、出そうかしら? ここまでキラキラが付いたことないもの……)」
提督「うぬ……?」
間宮「そういえば、もうそろそろホワイトデーですけど提督さん、みんなへのお礼はもう考えてるんですか?」
提督「む、う、うむ、そうだった、そのことについて間宮君に相談があったのだ」
間宮「ん、何でしょうか?」
提督「ホワイトデーは……その、義理とはいえ、み、みんな手の込んだチョコをくれたのでな……」
提督「できれば……お、同じように菓子を作って返したい、のだが……」
間宮「」
鳳翔「」
羽黒「」
139: 2015/03/13(金) 01:43:59.35 ID:EF6u08Cxo
伊良湖「(え、なになに!? どうして間宮さんたち固まってるの!?)」
間宮「(あの……あの提督さんが……みんなに、手作りのお菓子でお礼したいって……!)」
鳳翔「(雌伏の時は終わりました……!)」
羽黒「(逆境の中で研ぎ澄まされた想いが、つ、ついに司令官さんに届いたんですね……!)」
提督「ま、間宮君?」
間宮「いえ、何でもないんです! お菓子作りですよねっ、何を作るんですか!? なんだっていいですよ、全力で支援しますから!」
提督「――――マシュマロでも作ろうかと」
間宮「え」
鳳翔羽黒「」
提督「材料の確保も容易で、その、カラーリングなど見た目の変化もつけやすい……こ、これなら、みんなにも喜んでもらえるのではないかと……」
間宮「ダメです。作るならキャンディーかマカロンにしてください」
鳳翔「止めてください、ここの子たちに絶望がどういうものか教えたいんですか?」
羽黒「ぜ、絶対にダメです!」
提督「!!?」(カンコーン!
伊良湖「マシュマロ……あ(察し)」
※ホワイトデーのマシュマロは「あなたが嫌い」という意味があります(あなたの気持ちを優しく包んでお返しします、的な感じで)
間宮「(あの……あの提督さんが……みんなに、手作りのお菓子でお礼したいって……!)」
鳳翔「(雌伏の時は終わりました……!)」
羽黒「(逆境の中で研ぎ澄まされた想いが、つ、ついに司令官さんに届いたんですね……!)」
提督「ま、間宮君?」
間宮「いえ、何でもないんです! お菓子作りですよねっ、何を作るんですか!? なんだっていいですよ、全力で支援しますから!」
提督「――――マシュマロでも作ろうかと」
間宮「え」
鳳翔羽黒「」
提督「材料の確保も容易で、その、カラーリングなど見た目の変化もつけやすい……こ、これなら、みんなにも喜んでもらえるのではないかと……」
間宮「ダメです。作るならキャンディーかマカロンにしてください」
鳳翔「止めてください、ここの子たちに絶望がどういうものか教えたいんですか?」
羽黒「ぜ、絶対にダメです!」
提督「!!?」(カンコーン!
伊良湖「マシュマロ……あ(察し)」
※ホワイトデーのマシュマロは「あなたが嫌い」という意味があります(あなたの気持ちを優しく包んでお返しします、的な感じで)
155: 2015/03/13(金) 16:07:20.36 ID:7Uh7H01wO
【全力で回避した】
喫茶《間宮》
間宮「…………というわけで、マシュマロには相手の好意を優しく包んでお返しする、という目的で贈る人もいるんです」
提督「な、なるほど、ホワイトデーのマシュマロにはそんな隠された効果が……」
提督「(軍学校時代、ホワイトデーから数日、金剛の機嫌が悪かったのはそれが原因か……)」(前科1犯
鳳翔「まあ、誰が言い出したのかハッキリしませんし、バレンタインのチョコと同じようにお菓子会社が流行らせたいだけかもしれませんが」
提督「……こ、好意を拒絶するための菓子、というのはイメージ的にどうなのだろうか」
鳳翔「……どうなんでしょうね?」(苦笑
間宮「キャンディーやクッキー会社の工作、という可能性も……」
羽黒「お、お菓子会社の闇は深いんですね……」
伊良湖「(ど、どうしよう、何かツッコミ入れた方がいいのかな)」
提督「と、とにかく、マシュマロがダメなことは理解した」
提督「それでは……お、お返しは無難にクッキーで……」
間宮「あ、それもちょっと……」
鳳翔「そ、そうですね」
提督「こ、これも何かテキスト外効果があるのか……」
間宮「悪い意味じゃないんですけど、『あなたは友達です』とか、『友達のままでいましょう』……みたいな」
提督「……な、なるほど、馴れ馴れしく友達扱いするのはみんなを不愉快にする、ということだな」
間宮「あ、そっち……」
鳳翔「そういう方向で受け取っちゃうんですね……」
提督「う、うぬ?」
提督「しかし、マシュマロもクッキーもダメとなると……残る定番はキャンディーぐらいか」
間宮「いいと思いますよ♪」
鳳翔「ええ、本当に♪」
羽黒「わ、私もそれが一番いいと思います……♪」
提督「そうか、キャンディー……」
喫茶《間宮》
間宮「…………というわけで、マシュマロには相手の好意を優しく包んでお返しする、という目的で贈る人もいるんです」
提督「な、なるほど、ホワイトデーのマシュマロにはそんな隠された効果が……」
提督「(軍学校時代、ホワイトデーから数日、金剛の機嫌が悪かったのはそれが原因か……)」(前科1犯
鳳翔「まあ、誰が言い出したのかハッキリしませんし、バレンタインのチョコと同じようにお菓子会社が流行らせたいだけかもしれませんが」
提督「……こ、好意を拒絶するための菓子、というのはイメージ的にどうなのだろうか」
鳳翔「……どうなんでしょうね?」(苦笑
間宮「キャンディーやクッキー会社の工作、という可能性も……」
羽黒「お、お菓子会社の闇は深いんですね……」
伊良湖「(ど、どうしよう、何かツッコミ入れた方がいいのかな)」
提督「と、とにかく、マシュマロがダメなことは理解した」
提督「それでは……お、お返しは無難にクッキーで……」
間宮「あ、それもちょっと……」
鳳翔「そ、そうですね」
提督「こ、これも何かテキスト外効果があるのか……」
間宮「悪い意味じゃないんですけど、『あなたは友達です』とか、『友達のままでいましょう』……みたいな」
提督「……な、なるほど、馴れ馴れしく友達扱いするのはみんなを不愉快にする、ということだな」
間宮「あ、そっち……」
鳳翔「そういう方向で受け取っちゃうんですね……」
提督「う、うぬ?」
提督「しかし、マシュマロもクッキーもダメとなると……残る定番はキャンディーぐらいか」
間宮「いいと思いますよ♪」
鳳翔「ええ、本当に♪」
羽黒「わ、私もそれが一番いいと思います……♪」
提督「そうか、キャンディー……」
156: 2015/03/13(金) 16:11:03.52 ID:7Uh7H01wO
提督「…………と、ところで、キャンディーの場合はどういう隠れたメッセージがあるのだね?」
間宮「え? さ、さあ……」(目逸らし
鳳翔「洋菓子には私、少し疎くて」(目逸らし
羽黒「あわわ、えと、た、たぶん、いつもありがとう、みたいな……アハ、アハハ」(シドロモドロ
提督「…………」(ゴソ
提督「ホワイトデー、キャンディーの意味について検索」
提督ケータイ『了解だ、バディ』
(ケータイ、検索中・・・)
提督ケータイ『検索結果……ホワイトデーのキャンディーには「あなたを愛しています」といった意味があるようだ』
提督「」(じー……
伊良湖「(す、すっごい捨てられたワンちゃんみたいな目で見てる……)」
提督「き、君たちは……私に何をさせようとしているのだ……?」
間宮「…………」(顔背け
鳳翔「…………」(明後日の方向
羽黒「ゴ、ゴメンなさい……!」
提督「……どだい、お返しに手作りの菓子を渡そうという発想が間違いだったのだ」
提督「どこかの店で……そうだな、生キャラメルでも買ってくるとしよう」
提督ケータイ『そろそろ現実を直視した方がいいと思うぞ、バディ』
171: 2015/03/15(日) 01:16:21.42 ID:0xBnvgKLo
【提督これくしょん~ホワイトデーイベント~】
《鎮守府》執務室
提督「……そ、そうか、ホワイトデーのお返しはみんな喜んでくれているか」
提督「ま、まあ、本当のところ、みんなもっと別のものが欲しかったのかもしれないが……」
提督「た、例えば? 服や新装備……あとはアクセサリーなど、か?」
提督「そうじゃない……そ、そうか」
提督「む、どうして生キャラメルだったのか? それは……マシュマロやクッキーはお返しには今一つだと間宮君たちに教えられたし……その、キャンディーは……あれだ、う、うむ」
提督「ゴホンッ……た、ただの一行事に身構え過ぎかもしれんな……」
提督「……わ、笑うのはやめてもらえるだろうか。私にとっては、なかなかに難しい問題だったのだから」
提督「あ、い、いや、怒ってはいない、少し……恥ずかしかっただけだ」
提督「きょ、今日の分の執務は終わった……君ももう上がりたまえ」
提督「私か? 私は……そうだな、いつもの店に寄ろうかと」
提督「…………」
提督「……あ、あの、もし……時間に余裕があるなら……一緒に食事でも、どうだね」
提督「いっ、いや、無理強いはしないし、嫌なら断っても……むしろ血迷ったので断ってもらえると……!」(アタフタ
提督「む、うぬ……そ、そうか、大丈夫……」
提督「す、すまないな、急にこんな……その、ありがとう」
提督「い、いや、特にこれといって理由はないのだが……うむ」(モゴモゴ
提督「で、では、片付けを済ませて店に向かうとしようか」
曙「……なんでこーならなかったわけ?」(カチカチカチカチ
漣「所詮、現実なんてクソゲーなんですよ……」(ハイライトoff
潮「ふ、二人とも、し、しっかりぃ!」
朧「あの提督が、全員に手渡しでホワイトデーのお返ししてくれただけで十分だと思う」
朧「……美味しいよ、この生キャラメル?」(モムモム
曙「ホント、冗談じゃないわ……」
漣「orz」
朧「……」
朧「(実は提督が一袋だけキャンディーを買ってて、修復ざ……胃薬が必要になるまで悩んだ挙句、自分で食べて証拠隠滅していた――――っていうのは、内緒にしておいた方がいいよね……たぶん)」
《鎮守府》執務室
提督「……そ、そうか、ホワイトデーのお返しはみんな喜んでくれているか」
提督「ま、まあ、本当のところ、みんなもっと別のものが欲しかったのかもしれないが……」
提督「た、例えば? 服や新装備……あとはアクセサリーなど、か?」
提督「そうじゃない……そ、そうか」
提督「む、どうして生キャラメルだったのか? それは……マシュマロやクッキーはお返しには今一つだと間宮君たちに教えられたし……その、キャンディーは……あれだ、う、うむ」
提督「ゴホンッ……た、ただの一行事に身構え過ぎかもしれんな……」
提督「……わ、笑うのはやめてもらえるだろうか。私にとっては、なかなかに難しい問題だったのだから」
提督「あ、い、いや、怒ってはいない、少し……恥ずかしかっただけだ」
提督「きょ、今日の分の執務は終わった……君ももう上がりたまえ」
提督「私か? 私は……そうだな、いつもの店に寄ろうかと」
提督「…………」
提督「……あ、あの、もし……時間に余裕があるなら……一緒に食事でも、どうだね」
提督「いっ、いや、無理強いはしないし、嫌なら断っても……むしろ血迷ったので断ってもらえると……!」(アタフタ
提督「む、うぬ……そ、そうか、大丈夫……」
提督「す、すまないな、急にこんな……その、ありがとう」
提督「い、いや、特にこれといって理由はないのだが……うむ」(モゴモゴ
提督「で、では、片付けを済ませて店に向かうとしようか」
曙「……なんでこーならなかったわけ?」(カチカチカチカチ
漣「所詮、現実なんてクソゲーなんですよ……」(ハイライトoff
潮「ふ、二人とも、し、しっかりぃ!」
朧「あの提督が、全員に手渡しでホワイトデーのお返ししてくれただけで十分だと思う」
朧「……美味しいよ、この生キャラメル?」(モムモム
曙「ホント、冗談じゃないわ……」
漣「orz」
朧「……」
朧「(実は提督が一袋だけキャンディーを買ってて、修復ざ……胃薬が必要になるまで悩んだ挙句、自分で食べて証拠隠滅していた――――っていうのは、内緒にしておいた方がいいよね……たぶん)」
185: 2015/03/16(月) 01:48:18.28 ID:6YflWWwio
【若かりし頃の過ち】
元帥「……まあ、そこまで君が言うのなら構わないが」
??「申し訳ありません。教え子たちがちゃんとやれているのかを確かめるのも、教官の仕事だと思うので」
元帥「…………そうか」
??「ハイ! では、失礼いたします」
霧島「……いいんですか?」
元帥「知らん。全部アイツが悪い」
霧島「(金剛姉様から聞いたことありますけど……ホントになにやったんですか、あの人)」
《鎮守府》執務室
オネエ提督『そうなのよー、大戦時代の《武蔵》が発見されたって、二人して大喜びしちゃって』
オネエ提督『二人酒盛りからの夜戦(意味深)で盛大に寝坊よ~』
提督「そ、そうか……仲睦まじくて羨ましいことだ」
オネエ提督『……アラアラ~? 珍しいじゃない、玖珂ちゃんからそ~いう言葉が出るなんて』
提督「む、そ、そうかね?」
オネエ提督『そうだよ。ウフフ、そんな感じで一生のパートナーも見つけられたらいいわねえ』
オネエ提督『まあ、玖珂ちゃんのことだから手を出す前に、女の子に美味しく頂かれちゃいそうな気もするけど♪』
提督「……き、切ってもいいだろうか」
オネエ提督『アハハ! やーね、冗談よ、冗談!』
提督「ウ、ウチの艦娘たちは……みんな、純真でいい子なのだ……そ、そういう冗談はやめてほしい」
オネエ提督『……狼の群れの中の羊ねえ』(ボソ
提督「ぬ?」
オネエ提督『なんでもないな~い』
オネエ提督『っと、もうこんな時間。ゴメンなさいね、暇潰しの長電話に付き合わせて』
提督「い、いや、私も執務ができなくて手持ち無沙汰だったのだ」
オネエ提督『あら、どしたの? 胃でも壊した?』
提督「い、いや……さ、最近、1日分の仕事量を制限されてしまってな……」
オネエ提督『んもう、ダメよ? 可愛い艦娘ちゃんち心配させちゃ』
提督「む、う、うむ……」
オネエ提督『仕事とばかりコミュニケーション取ってちゃダメだかんね? それじゃ、そろそろ切るけど…………あ』
提督「ど、どうした?」
オネエ提督『ゴメンね~、話が楽しくてすっかり忘れてたんだけど、ついこの間、「教官」がウチに来てねえ……』
オネエ提督『なんかぁ、みんながちゃんと提督やれてるかチェックして回ってるんですって』
オネエ提督『明日辺り、大本営から連絡来ると思うけど、次は玖珂ちゃんのとこらしいから、頑張ってねぇん、バッハハ~イ♪』(ガチャン
提督ケータイ<ツー…ツー…ツー…
提督「なん……だと……」
元帥「……まあ、そこまで君が言うのなら構わないが」
??「申し訳ありません。教え子たちがちゃんとやれているのかを確かめるのも、教官の仕事だと思うので」
元帥「…………そうか」
??「ハイ! では、失礼いたします」
霧島「……いいんですか?」
元帥「知らん。全部アイツが悪い」
霧島「(金剛姉様から聞いたことありますけど……ホントになにやったんですか、あの人)」
《鎮守府》執務室
オネエ提督『そうなのよー、大戦時代の《武蔵》が発見されたって、二人して大喜びしちゃって』
オネエ提督『二人酒盛りからの夜戦(意味深)で盛大に寝坊よ~』
提督「そ、そうか……仲睦まじくて羨ましいことだ」
オネエ提督『……アラアラ~? 珍しいじゃない、玖珂ちゃんからそ~いう言葉が出るなんて』
提督「む、そ、そうかね?」
オネエ提督『そうだよ。ウフフ、そんな感じで一生のパートナーも見つけられたらいいわねえ』
オネエ提督『まあ、玖珂ちゃんのことだから手を出す前に、女の子に美味しく頂かれちゃいそうな気もするけど♪』
提督「……き、切ってもいいだろうか」
オネエ提督『アハハ! やーね、冗談よ、冗談!』
提督「ウ、ウチの艦娘たちは……みんな、純真でいい子なのだ……そ、そういう冗談はやめてほしい」
オネエ提督『……狼の群れの中の羊ねえ』(ボソ
提督「ぬ?」
オネエ提督『なんでもないな~い』
オネエ提督『っと、もうこんな時間。ゴメンなさいね、暇潰しの長電話に付き合わせて』
提督「い、いや、私も執務ができなくて手持ち無沙汰だったのだ」
オネエ提督『あら、どしたの? 胃でも壊した?』
提督「い、いや……さ、最近、1日分の仕事量を制限されてしまってな……」
オネエ提督『んもう、ダメよ? 可愛い艦娘ちゃんち心配させちゃ』
提督「む、う、うむ……」
オネエ提督『仕事とばかりコミュニケーション取ってちゃダメだかんね? それじゃ、そろそろ切るけど…………あ』
提督「ど、どうした?」
オネエ提督『ゴメンね~、話が楽しくてすっかり忘れてたんだけど、ついこの間、「教官」がウチに来てねえ……』
オネエ提督『なんかぁ、みんながちゃんと提督やれてるかチェックして回ってるんですって』
オネエ提督『明日辺り、大本営から連絡来ると思うけど、次は玖珂ちゃんのとこらしいから、頑張ってねぇん、バッハハ~イ♪』(ガチャン
提督ケータイ<ツー…ツー…ツー…
提督「なん……だと……」
186: 2015/03/16(月) 01:49:07.64 ID:6YflWWwio
(数日後)
《鎮守府》母港
漣「……それで、今日お見えになる『教官』さんってどういう人なんです?」
提督「む、う、うむ、私が英国の軍学校に席を置いていた頃、海外研修で着任された方でな……」
金剛「とってもキュートで優秀な人デース」
神通「あ、金剛さんもご存じなんですね」
金剛「イエース! 私も提督も、あと三馬鹿とか、みんな彼女の指導を受けましタ」
金剛「ちょっと厳しいけど、その分、効果は抜群ネ♪」
提督「た、ただ、その、だな……」
金剛「ソウ……ホンのちょっとだけ変わってるというか、思い込みが強いといいマスカ……」
神通「あ……提督、もしかしてあの船ですか?」
提督「む、そ、そうだな、あれが教官の使役する練習巡洋艦《香取》だ」
漣「おや、艦首のとこに人が立ってますねー」
??「~~♪」(フリフリ
漣「……んん~? なーんか手を振ってらっしゃいますねー」(目細め
提督「つ、着いたという合図ではない、かな」
??「~~♪」(ブンブンッ
神通「あ、あの、提督……?」
提督「ぬ、うぬ……」(目泳ぎ
(練習巡洋艦《香取》接岸中・・・)
香取「練習巡洋艦の艦娘 香取、到着いたしました」
香取「提督君、久しぶりですね。元気にしていましたか?」
提督「ハ……ハッ! 教官もお変わりないようで何よりです」
香取「提督君の活躍、たくさん耳にしていますよ。私も鼻が高いです♪」
提督「あ、あ、あ、ありがとう、ございます」
香取「クスクス……相変わらずみたいですね。ちゃんとコミュニケーション能力も鍛えなさい、って言ったのに……いけない子」(メッ!
提督「」
香取「昔みたいに練習遠洋航海、どうですか? 提督君なら軍学校の教官も――」
提督「も、申し訳ありませんが、それは……」
金剛「HEY、香取教官、あんまり提督のことイジメたらNOなんだからネ~」(割り込み
香取「あら、金剛さんもお久しぶり。そういえば、あなたもこの鎮守府所属でしたね」
金剛「イエ~ス。毎日、楽 し く やらせてもらってマース」(ニッコリ
香取「あらあら♪」(ニコニコ
金剛「ウッフッフッ~♪」(ニッコニコ
提督「…………」(後退り
《鎮守府》母港
漣「……それで、今日お見えになる『教官』さんってどういう人なんです?」
提督「む、う、うむ、私が英国の軍学校に席を置いていた頃、海外研修で着任された方でな……」
金剛「とってもキュートで優秀な人デース」
神通「あ、金剛さんもご存じなんですね」
金剛「イエース! 私も提督も、あと三馬鹿とか、みんな彼女の指導を受けましタ」
金剛「ちょっと厳しいけど、その分、効果は抜群ネ♪」
提督「た、ただ、その、だな……」
金剛「ソウ……ホンのちょっとだけ変わってるというか、思い込みが強いといいマスカ……」
神通「あ……提督、もしかしてあの船ですか?」
提督「む、そ、そうだな、あれが教官の使役する練習巡洋艦《香取》だ」
漣「おや、艦首のとこに人が立ってますねー」
??「~~♪」(フリフリ
漣「……んん~? なーんか手を振ってらっしゃいますねー」(目細め
提督「つ、着いたという合図ではない、かな」
??「~~♪」(ブンブンッ
神通「あ、あの、提督……?」
提督「ぬ、うぬ……」(目泳ぎ
(練習巡洋艦《香取》接岸中・・・)
香取「練習巡洋艦の艦娘 香取、到着いたしました」
香取「提督君、久しぶりですね。元気にしていましたか?」
提督「ハ……ハッ! 教官もお変わりないようで何よりです」
香取「提督君の活躍、たくさん耳にしていますよ。私も鼻が高いです♪」
提督「あ、あ、あ、ありがとう、ございます」
香取「クスクス……相変わらずみたいですね。ちゃんとコミュニケーション能力も鍛えなさい、って言ったのに……いけない子」(メッ!
提督「」
香取「昔みたいに練習遠洋航海、どうですか? 提督君なら軍学校の教官も――」
提督「も、申し訳ありませんが、それは……」
金剛「HEY、香取教官、あんまり提督のことイジメたらNOなんだからネ~」(割り込み
香取「あら、金剛さんもお久しぶり。そういえば、あなたもこの鎮守府所属でしたね」
金剛「イエ~ス。毎日、楽 し く やらせてもらってマース」(ニッコリ
香取「あらあら♪」(ニコニコ
金剛「ウッフッフッ~♪」(ニッコニコ
提督「…………」(後退り
187: 2015/03/16(月) 01:50:03.78 ID:6YflWWwio
漣「……で、ご主人様、やけにあの教官さんに気に入られてますけど、何をされたので?」
提督「な、何故、私が何かしたと」
漣「そりゃあ、まあ……教官さんの様子を見たら、ねえ?」
神通「提督……私、気になります」
提督「じ、神通君まで……」
提督「むう、致し方あるまい。じ、実は――――」
(数年前)
英国《軍学校》
工廠妖精「まあまあ、いっぱい、もういっぱいどうぞ」
工廠妖精「おかわり、まだあります。えんりょせずぐいっと」
提督「む、うむ、ではいただこう」(コキュコキュ…
工廠妖精「ひゅー、いいのみっぷり」
提督「今日の宴会ために、わざわざいい日本酒を用意してもらったのだ……当然、飲みも捗るさ」(ニコリ
工廠妖精「うーん、この」
工廠妖精「にんげんあいてにはめったにうかべないすまいるがばーげんちゅうです」
工廠妖精「こんごうさんたちがないてうらやみます」
工廠妖精「くやしいのう、くやしいのう」
提督「さあ、妖精君たちも一緒に飲もうではないか」(ホロ酔い
工廠妖精「ささ、ぐいっと、ぐいっと」
提督「ああ!」
(提督&工廠妖精ズ酒盛り中・・・)
工廠妖精「……ところでこうほせいさん」
提督「う、ぬ……なんだね?」
工廠妖精「じつはわれわれにちからをかしてほしいのですが……」
工廠妖精「ここのれんしゅうかんをですねかくかくしかじか」
提督「ふむ……ふむ……」
提督「――――なるほど、練習艦の限界を見て見たいと」
工廠妖精「なのです」
工廠妖精「ねーむしっぷにひってきするりょうさんかん」
工廠妖精「あなたならそのろまん、りかいしてくれますよね?」
提督「しかし、軍学校の所有物を勝手に改修というのは……」
工廠妖精「なぜためらうのですか」
工廠妖精「こうほせいさんもれんしゅうかんのひりきさはしっています。このごじせい、ただのれんしゅうかんではまんがいちのとき、いきのびることができません」
工廠妖精「れんしゅうえんようこうかいちゅう、しんかいせいかんにしずめられます」
工廠妖精「それでもいいのですか? あなたほどのひとがなにをまようことがあるのです」
工廠妖精「いまがきんだいかかいしゅうするときです」
提督「わ……私で君たちの役に立てるのにゅら手を貸そう!」(目グルグル
工廠妖精「(け い か く ど お り !)」
提督「な、何故、私が何かしたと」
漣「そりゃあ、まあ……教官さんの様子を見たら、ねえ?」
神通「提督……私、気になります」
提督「じ、神通君まで……」
提督「むう、致し方あるまい。じ、実は――――」
(数年前)
英国《軍学校》
工廠妖精「まあまあ、いっぱい、もういっぱいどうぞ」
工廠妖精「おかわり、まだあります。えんりょせずぐいっと」
提督「む、うむ、ではいただこう」(コキュコキュ…
工廠妖精「ひゅー、いいのみっぷり」
提督「今日の宴会ために、わざわざいい日本酒を用意してもらったのだ……当然、飲みも捗るさ」(ニコリ
工廠妖精「うーん、この」
工廠妖精「にんげんあいてにはめったにうかべないすまいるがばーげんちゅうです」
工廠妖精「こんごうさんたちがないてうらやみます」
工廠妖精「くやしいのう、くやしいのう」
提督「さあ、妖精君たちも一緒に飲もうではないか」(ホロ酔い
工廠妖精「ささ、ぐいっと、ぐいっと」
提督「ああ!」
(提督&工廠妖精ズ酒盛り中・・・)
工廠妖精「……ところでこうほせいさん」
提督「う、ぬ……なんだね?」
工廠妖精「じつはわれわれにちからをかしてほしいのですが……」
工廠妖精「ここのれんしゅうかんをですねかくかくしかじか」
提督「ふむ……ふむ……」
提督「――――なるほど、練習艦の限界を見て見たいと」
工廠妖精「なのです」
工廠妖精「ねーむしっぷにひってきするりょうさんかん」
工廠妖精「あなたならそのろまん、りかいしてくれますよね?」
提督「しかし、軍学校の所有物を勝手に改修というのは……」
工廠妖精「なぜためらうのですか」
工廠妖精「こうほせいさんもれんしゅうかんのひりきさはしっています。このごじせい、ただのれんしゅうかんではまんがいちのとき、いきのびることができません」
工廠妖精「れんしゅうえんようこうかいちゅう、しんかいせいかんにしずめられます」
工廠妖精「それでもいいのですか? あなたほどのひとがなにをまようことがあるのです」
工廠妖精「いまがきんだいかかいしゅうするときです」
提督「わ……私で君たちの役に立てるのにゅら手を貸そう!」(目グルグル
工廠妖精「(け い か く ど お り !)」
188: 2015/03/16(月) 01:51:16.83 ID:6YflWWwio
提督「――――そ、それで、夜通し妖精君たちと改修に勤しんだのだが、その勢いで教官の《香取》にも手を出してしまってな」
漣「…………」(ジト目
神通「…………」(ジト目
提督「す、すまない、勢いに任せてつい……」
香取「意外と重武装でしょ私? うふふ、提督君たちからの贈り物なんですよ」
香取「《私》の大事なところ(主に機関部)まで、隅から隅まで改修されちゃって……初めてだったのに」(ポッ
香取「ところで、あなたたちの艦船はどの程度、近代化改修してもらえているのかしら――――」(チラッ
駆逐艦《漣》
12.7cm連装砲B型改二☆6
12.7cm連装砲B型改二☆6
13号対空電探改
軽巡洋艦《神通》
SKC34 20.3cm連装砲☆6
SKC34 20.3cm連装砲☆6
水上観測機(提督カラー)
戦艦《金剛》
試製35.6cm三連装砲☆6
試製41cm三連装砲☆6
FuMO25 レーダー
水上観測機
香取「」
漣「あー、困るわ~、ご主人様が改修好きすぎて困るわ~」
神通「あ、あの、こんな素敵な近代化改修、私、嬉しいです」(テレテレ
金剛「提督に貰った大切な装備、いい感じデース♪」
香取「…………」(ワナワナ
提督「きょ、教官……?」
香取「わ……私とのことは遊びだったんですね……!!」(ダッ
提督「!!?」
《この後、他所提督が滅茶苦茶怒られた(艦娘たちと夜戦し過ぎな意味で)》
漣「…………」(ジト目
神通「…………」(ジト目
提督「す、すまない、勢いに任せてつい……」
香取「意外と重武装でしょ私? うふふ、提督君たちからの贈り物なんですよ」
香取「《私》の大事なところ(主に機関部)まで、隅から隅まで改修されちゃって……初めてだったのに」(ポッ
香取「ところで、あなたたちの艦船はどの程度、近代化改修してもらえているのかしら――――」(チラッ
駆逐艦《漣》
12.7cm連装砲B型改二☆6
12.7cm連装砲B型改二☆6
13号対空電探改
軽巡洋艦《神通》
SKC34 20.3cm連装砲☆6
SKC34 20.3cm連装砲☆6
水上観測機(提督カラー)
戦艦《金剛》
試製35.6cm三連装砲☆6
試製41cm三連装砲☆6
FuMO25 レーダー
水上観測機
香取「」
漣「あー、困るわ~、ご主人様が改修好きすぎて困るわ~」
神通「あ、あの、こんな素敵な近代化改修、私、嬉しいです」(テレテレ
金剛「提督に貰った大切な装備、いい感じデース♪」
香取「…………」(ワナワナ
提督「きょ、教官……?」
香取「わ……私とのことは遊びだったんですね……!!」(ダッ
提督「!!?」
《この後、他所提督が滅茶苦茶怒られた(艦娘たちと夜戦し過ぎな意味で)》
193: 2015/03/16(月) 04:39:35.54 ID:+spe2Kox0
乙デース
理不尽な怒りが他所提督を襲う!
理不尽な怒りが他所提督を襲う!
196: 2015/03/16(月) 07:09:58.67 ID:UtkfB1pmO
おつです
妖精に洗脳されてんじゃねえかww
妖精に洗脳されてんじゃねえかww
次回はこちら
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります