210: ◆m9tEpcJqyE   2015/03/19(木) 01:10:34.07 ID:xauoxti+o




前回はこちら



【心の洗濯】

(数年前)


元帥「―――というわけで、これからお前たちには別々の島で一ヶ月、サバイバル訓練を行ってもらう」

他所「うへぇ、マジか」

メガネ「サバイバルかー、一ヶ月分の可愛いもの持っていかないと」

オネエ「ん~、ご飯とかどうしようかしら、ねえ?」

コミュ障「ど、どの程度、水や食料がある島に送られるかによるな」

元帥「念のため、緊急用の無線は渡しておくが……いいか、使うなよ?」

他所「鬼かよ……」

メガネ「たぶん使ったら追加メニューなんだろうね」

オネエ「一ヶ月も野宿なんて困っちゃうわね~」

コミュ障「うむ……しかし、訓練は訓練だ、頑張るしかあるまい」

オネエ「そうよねえ」

元帥「最低限の道具は持たせてやる。それでは、最初は他所から降ろすぞ」

他所「へ~い」




※このお話は、個性的な艦娘たちと提督の鎮守府での日常をたんたんと描くだけのものです。
過度な期待はしないでください。

鎮守府での四方山話シリーズ



211: 2015/03/19(木) 01:11:04.84 ID:xauoxti+o
(一ヶ月後)
英国《軍学校》母港

金剛「やっとアイツと三馬鹿が帰ってくるのね。一ヶ月、人のいない島で生活かー……私には絶対に無理ね」

金剛「みんな無事に回収できたって先生に聞いたけど、ホ、ホントに大丈夫なのかしらアイツ? 怪我したり病気になったりしてなきゃいいんだけど」(ハラハラ

金剛「――――あ、回収船が戻ってきたわ」

金剛「(甘い物はもちろん、ロクなもの食べられなかっただろうし、美味しい物たくさん食べさせてあげなきゃね!)」(フンスッ


(回収船、接岸中・・・)


金剛「ヘーイ、みんなお帰り! 一ヶ月の島生活、どうだった?」

他所(敗残兵風)「……もう二度とやりたくねえ」(ゲッソリ

メガネ(帰還兵風)「同じく」(ヨロヨロ

オネエ(浪人風)「んもう、服とかボロボロになっちゃったわ。体もベトベトのドロドロだし……あぁ~、早くお風呂に入りたい!」

金剛「アハハ、かなり辛かったみたいね……当然でしょうけど」

金剛「あ、それでアイツは? アイツも一緒に帰ってきたんでしょ?」

他所「ああ、玖珂? 玖珂、ねえ」

メガネ「えっと……」

オネエ「玖珂ちゃんは……その……」

金剛「も、もしかして怪我とか病気で動けないの!? 大変、すぐに医務の先生を連れてこなきゃ!」


コミュ障(?)「む、金剛君か」


金剛「え? なんだ、普通に歩ける……ん、だ」

コミュ障(?)「い、一ヶ月ぶりだな、変わりはなかったかね?」(ふっくら

金剛「……Why?」

コミュ障「む、ど、どうかしたのかね?」(ツヤツヤ

金剛「え、ちょっと待って、一ヶ月島で暮らしたのよね? どうしていい感じにふっくらしてるの? なんで血色そんなにいいの!?」

コミュ障「し、島に着いてからやけに食べ物が美味しくてな……。幸い果物が豊富で、魚や野鳥も多く生息していて、つい食べ過ぎてしまった」

他所「一ヶ月の間、周りに人っ子一人いない状況だったしな」

メガネ「無人島ライフをエンジョイしまくったらしいよ」

オネエ「島の動物たちと仲良く、果物とか分け合ってね」

他所「迎えに行ったらオランウータンに枝投げられたんだぜ、俺たち……」

金剛「……まったく、アナタって人は」(頭痛

コミュ障「な、なんだ……?」

金剛「ホンット~に、私がいないとどうしようもないのね!」

<ホラ、いつまでも汚い格好してないで、さっさとシャワー浴びに行くわよ!
<ひ、引っ張るのはやめたまえ、君の手も汚れてしまうぞ
<……いいわよ、別に。ほら、おとなしくついて来なさい!!
<やめろォ!?

オネエ「束の間の鬼のいぬ間に、だったわね」

メガネ「文鎮に押さえられてるぐらいがちょうどいいんじゃないかな、彼は」

他所「あー、半紙並みのメンタル強度だもんな」




《一週間後、提督の体重は元に戻った(主に心労が原因)》

214: 2015/03/19(木) 01:15:15.59 ID:xauoxti+o
【艦娘たちとコミュニケーション】大鳳編

《鎮守府》修練場


<キリキリ……パンッ!

的<お見事!


赤城「すぅ……」(残心

大鳳「あの、赤城さん」

赤城「なぁに、大鳳ちゃん?」(構え

<キリキリ……

大鳳「……提督と仲良くするにはどうすればいいんでしょうか」

赤城「んえっ!?」


<ビョイ~ン

的<こっちだ下手糞


赤城「あ……」

大鳳「ゴ、ゴメンなさい」

赤城「い、いいのよ、集中を欠いた私が悪いのだから」(アセアセ

赤城「それで……提督と仲良くなりたいって、どうして急に……?」

大鳳「実は……」

215: 2015/03/19(木) 01:16:02.00 ID:xauoxti+o

大鳳『お昼、おっ昼~♪』

大鳳『(あ、提督だ)』

大鳳『…………』(キョロキョロ

大鳳『て、提督……』


漣『ご主人様~、お昼です! お弁当作ってきましたのでー、みんなで食べませう♪』

提督『み、みんなというのは……』

曙『ほら、なにやってんのよ!』

潮『な、中庭にシート敷いちゃいました』

提督『……す、すまないが、今日は食堂で食べたい気分なのだ』(スタスタ

朧『ていとく は にげだした』

漣『なんとぉ!』(ザキュッ

朧『しかし まわりこまれてしまった』

漣『知らなかったんですか? 初期艦からは逃げられないのです』(ドヤァ

提督『ぬ……ぬう……』

提督『わかった、ごちそうに……なろう』

漣『ktkr♪』(腕組み

曙『ヤ、ヤタッ……』

朧『よかったね、曙』

潮『やったね、曙ちゃん♪』

曙『だ、誰も喜んでなんかないわよっ!』

提督『本当に私が一緒で構わないのかね……』

漣『当たり前ですよ~♪』(腕組み&頬当て

216: 2015/03/19(木) 01:18:42.99 ID:xauoxti+o
(数日後)

大鳳『(この間は漣さんたちの邪魔しちゃ悪いから、声かけられなかったな)』

大鳳『あ、提督だ……よし、今度こそ』

大鳳『あのー、提督……』


那珂『提督発見~!』

川内『そりゃー、確保だー!』

提督『やっ、やめたまえ……本当にやめたまえ……!』

神通『ちょ、ちょっと、那珂ちゃんも川内姉さんも何してるんですか!?』

那珂『えー?』

川内『何って、これから間宮さん行くから提督も誘ってんのさ』

那珂『こーでもしなきゃ、提督逃げちゃうもんね~』

神通『ふ、二人して腕を拘束するのは誘うとは言いませんっ! 提督が困ってるから、は、放してあげてください!』

那珂『ブーブー、迷惑だなんて神通ちゃんヒッドーイ』

川内『なにさー、一人だけいい子ぶっちゃってさー』

神通『ぁ……わ、私は別にそんなつもりじゃ……』

那珂『えっと~、じゃあじゃあ、提督捕まえておくのは神通ちゃんに任せちゃおっかな~♪』(提督ポイッ

川内『あ、いいね、そうしよう、そうしよう』(提督ポイッ

神通『へ……あ、わわっ!』(キャッチ

提督『む、す、すまない、神通君』

神通『キャッ……!? ゴ、ゴメンなさい、大丈夫ですか提督!?』(飛び離れ

提督『だ……大丈夫だとも……たぶん』

那珂『よぉっし! それじゃ、間宮さんまで出発進行~♪』

川内『神通~、提督の曳航は任せたからね!』

神通『な、那珂ちゃん!? 川内姉さん!? も、もう……』(チラッ

神通『あ、あの、提督……その、あの……も、もしお時間があるなら……その……』

提督『うぬ……き、君たちの邪魔にならないのなら、私も同行させてもらおう』

神通『!!』(パァァ…!

那珂『神通ちゃん、まだ~?』

川内『提督もはーやーくー!!』


217: 2015/03/19(木) 01:19:41.64 ID:xauoxti+o
(数日後)

大鳳『(なんか……声をかけるタイミング無くしちゃった……)』(トボトボ

大鳳『やっぱり、昔からいる人じゃないと提督とお話できないのかな……ハァ』

大鳳『あ、提督だ……それに、金剛さんも』



金剛『HEY、提督ゥ! 今日はとってもいいお天気だから、テラスでtea time にするデース!』(腕組み

提督『わ、わかった……付き合う、付き合うからいい加減、手を離してくれないか』

金剛『……ンーフフフ♪』(ギュ~

提督『だ、だから……』

金剛「訳:そうだ、今度比叡もお茶会に誘ってあげましょうよ。きっと喜ぶわよ、あの子!」

提督「訳:き、君は人の話を聞いているのかね……?」


(数日後)

大鳳『よし、今日こそ提督に声をかけてみせますっ!』

大鳳『いた。あの、提と……』


文月『司令官~、はやくはやく~』

弥生『蒼龍さんも、こっちに…来てください』

蒼龍『二人とも~、そんなに走ると転んじゃうよー?』

蒼龍『ほら、文月ちゃんと弥生ちゃんが待ってますから、提督も急いで!』

提督『む? う、うむ……』

蒼龍『そ~れ、捕まえた~♪』

弥生『きゃ…あ』(ニコニコ

文月『弥生ちゃん捕まっちゃった~』

文月『じゃあ~、文月は司令官を捕まえちゃうよぉ~♪』(ダキーッ

提督『と、飛びつくのはやめたまえ……』

文月『ほわぁ、ゴメンなさい~』(ギュウ~ッ

弥生『ぁ…ぁの…弥生も……』

蒼龍『あっ、じゃあじゃあ私も!』

提督『わ、悪のりはやめてくれないか……』

蒼龍『あちゃ~、やっぱりダメかぁ』

218: 2015/03/19(木) 01:20:23.08 ID:xauoxti+o

(数日後)

大鳳『……部外者お断りな空気で近づけませんでした』

大鳳『で、でも、さすがに今度という今度は……』

大鳳『あ』



大和『ウフフ、いい天気……すっかり春めいてきましたね』

提督『む、そ、そうだな』

大和『それにしても、大和、ビックリしちゃいました』

大和『まさか、提督がお散歩の同行を許可してくださるなんて』

大和『とうとう大和の想いが通じたんですね、そうなんですね?』

提督『(こ、ここ最近の大和君の待遇を振り返った結果、なにやら無性に申し訳なくなったから……とは言えないな)』

大和『あの、提督、よろしければこのまま大和と二人で、ブライダルフェアに行ってみませんか……』(モジモジ

提督『……い、いや、さすがにそれは』

大和『ダメなんですか? ね、、どうしてですか? ねえ、なんで? どうして? どうしてどうしてどうしてどうして? もしかして提督は大和のことがお嫌いですか? 違いますよね、大和と提督は同じ気持ちですよね? だったらなんで、どうして? 教 え て く だ さ い 提 督』(ハイライトOFF

提督『』



大鳳「大和さんのあの笑顔を見たら私、あ、足が動かなくて……」

赤城「そ、それで、その後、提督はどうされたのかしら?」

大鳳「えっと、提督が草陰に連れ込まれそうになったところに、たまたま球磨さんと多摩さん、木曾さんが通りがかって……」

大鳳「球磨さんと多摩さんが時間を稼いでる間に、木曾さんが漣さんと神通さんを呼んできて、後はいつも通り……です」

赤城「ホッ……」

大鳳「赤城さん?」

赤城「あ、いえ、提督がご無事でよかったと安堵しただけよ」

赤城「そ、それで、提督と仲良くなる方法……だったわよね?」

大鳳「はい! な、何かいいアイデアはないでしょうか!?」

赤城「それは、その……」

赤城「じ、時間が解決してくれるんじゃないかしら?」(目逸らし

大鳳「ないんですね、アイデア」

赤城「私もここ2、3日……提督とお話してないから」(ホ口リ…

大鳳「赤城さん……」(ホ口リ…

219: 2015/03/19(木) 01:20:50.74 ID:xauoxti+o

《鎮守府》工廠


大鳳「はぁ……それで結局、提督さんとは一度もお話できなかったんです」

妖精A「なるほど、なるほど~」

妖精B「女は度胸、なんでもやってみるもんです」

妖精C「提督さん相手に、そんな悠長なことしてる方が悪い」

大鳳「うぅ……」

大鳳「ふ、ふーんだ、いいですよーだ。別にお話できなくても、ちゃんと戦果を稼いでお役に立てれば私は全然……」(イジイジ

妖精A「艦載機のメンテ方法を教わりに来た艦娘の言葉とは思えないです」

妖精B「やせ我慢は体によくないです」

妖精C「コミュニケーションにおいて共通の話題は必須」

大鳳「ゴ、ゴメンなさい、嘘ついちゃいました」

提督「――――む? た、大鳳君、工廠に何か用かね」

大鳳「ぴゃ!? て、てててて提督!?」

提督「もしや、君も自分の艦載機の整備に来たのか?」

提督「な、ならちょうどいい、私も妖精君たちと赤城君たちの艦載機の整備を行う予定だったのだ」

提督「もしよければだが、君も手伝ってくれたまえ!」(キラキラ

大鳳「え、あの、私は……!」

提督「ダ、ダメか? そうか……無理強いしてすまなかった……」

大鳳「そ、そんなことありませんよ!? 整備の手伝い? いいトレーニングです、ドンと来いです、ハイ!!」

提督「そ、そうか!」(パアァァァァッ

提督「さあ、そうと決まれば早速作業に取り掛かろうではないか!」(工具農民持ち

大鳳「よ、妖精さん、妖精さん、フォローを……機械弄りなんてしたことない私のフォローをお願いしますぅ……」

妖精C「(報酬に美味しいお酒ください)」

妖精A「(提督さんと飲むです)」

妖精B「(酔わせていろいろ聞き出すのです)」

大鳳「(この妖精さん、直接脳内に!?)」




(工廠入口)

瑞鳳「―――――」(目見開き

不知火「む、瑞鳳さん、工廠の入り口でどうされたのですか?」

不知火「私は艤装のCASの調子が悪くなったので、妖精さんに見てもらおうかと」

不知火「別に司令が工廠へ向かわれたと聞いたからではありませんよ? 不知火にそのような下心、あるはずがありません、キチンとこまめに装備の手入れを行っていることを褒められたいなど思っていません」(饒舌

不知火「ちゃんとCASを使いこなしていることを司令に見ていただきたいなど微塵も…………瑞鳳さん?」

瑞鳳「艦載機整備……素人が……素人が手を出しちゃダメなんだから……!」(ギリギリギリッ

不知火「にゅ、にゅい!?」



《なお後日、一緒に○シフィックリムを鑑賞して盛り上がり機嫌を直した模様》

233: 2015/03/19(木) 17:38:56.00 ID:a70WcGHAO
【聖菓衛生士(国家資格)】

《艦娘用宿舎》球磨の部屋


球磨(E:エプロン&三角巾)「ある~日~、海の上~、球磨ちゃんに~、出会ったクマ~♪」(チャッチャカ

木曾「おーい、球磨姉ー」

多摩「提督、連れてきたニャ」

球磨「クマァ♪ 提督、よく来たクマ!」

満潮「司令官じゃない……アナタも呼ばれたの?」

提督「き、来たというより、二人に連行されて……だが」

提督「(せっかくの休日だから、家から一歩も出ずにデッキの構築やプラモ作成をするつもりだったのに……)」

満潮「そ……なら、私と同じね」

提督「み、満潮君もかね」

満潮「遠征から帰ってきたら、いきなり球磨さんに連れてこられたのよ……」

球磨「久しぶりに甘味を作りたくなったから、食べさせる相手が欲しかったんだクマ」

提督「そ、それなら多摩君と木曾君がいるのでは……」

球磨「二人じゃ話にならないクマ。なに食べさせてもウメー、ウメーって貪り食うだけクマ」(ジロッ

多摩「面目ニャイ」

木曾「だ、だって、ホントのことじゃねーか」

満潮「甘い物狂いの提督はいいとして、私はなんで呼ばれたのかしら?」

球磨「そんなの、たまたま見かけたからに決まってるクマ、クマクマ♪」

満潮「……」(イラァッ

提督「み、満潮君、おお穏便に行こう、穏便に」

満潮「……ったく、しょうがないわね」

球磨「ちゃんと取った時間に見合うお菓子、食べさせてやるクマ」

オーブン<諸行無常の鐘の声……

球磨「お、スポンジが焼き上がったクマ」(ガコン

球磨「フッフッフッ、粗熱がとれたらクリームとフルーツでデコレーションするクマ!」

提督「おお……」(キラキラ

満潮「なんで食べる前からキラ付け完了してるのよ」

234: 2015/03/19(木) 17:39:23.96 ID:a70WcGHAO

(20分後)

球磨「…………っし、特製ショートケーキ、完成だクマー!」

多摩「待ってたニャ」

木曾「球磨姉~、俺もう腹減ったんだけど……」

球磨「慌てるな木曾、まずはお客様にお出しするクマ」

球磨「さあ提督、遠慮せず食べるクマ!」

提督「い、いただこう」(パクッ

提督「!!?」

提督「…………」(スッ

満潮「ちょっ、なんで急に球磨さんに祈り捧げてるの!?」

提督「ハッ!? しまった、あ、あまりの美味に我を失っていたようだ」

満潮「ハア? なにそれ、意味わかんない」

球磨「さっ、次は満潮の番だクマ。遠慮せず食らうといいクマ」

満潮「……わかったわよ」

満潮「(あの提督が祈りだすくらいだから、相当美味しいんでしょうけど……いくらなんでも、あのリアクションはオーバーよね)」(パクッ

満潮「!!!?」

満潮「……ぅ……うぅ……?」(ポロポロ

満潮「胸が……温かい……フ、フフ、なによこれ、変なの……」(穏やかな表情

木曾「な、泣いたー!?」

多摩「まるで辛い過去の記憶から解き放たれたような顔してるニャ」

多摩「……球磨、知らない間にまた腕を上げたニャ」

球磨「うーむ……」(パクパクッ

球磨「思ってたより味の調和がとれてないクマ。所詮は素人……間宮さんの本気レシピの再現には至れなかったクマ」

木曾「球磨姉が素人なら、世の中のプロの大半が店畳むと思うんだけど」

多摩「無闇めったらに素人のハードル上げるのは止めるニャ」

球磨「それにしても、球磨の腕でこれなら、間宮さんが本気で作ったお菓子食べたら、提督その場で指輪差し出しそうクマ♪」

提督「間宮君が本気で作ったケーキ……いいな……食べたいな……た、頼めば作ってくれるだろうか……」(ブツブツ

木曾「 や め ろ 」

多摩「真面目に考えてんじゃねーニャ」



《なお後日、間宮さんの本気レシピに挑戦する艦娘が何人かいた模様》

235: 2015/03/19(木) 17:40:01.51 ID:a70WcGHAO
元ネタ:大鳳と交換日記
【艦娘たちとコミュニケーション】大鳳編

《鎮守府》執務室


提督「……な、なるほど、艦娘たちのことをより深く知るために各艦娘と交換ノートを使い、情報のやり取りを行うと」

漣「はいな。といっても、重要な案件なんかはこれまで通りで、ノート使うのは個人的なホーレンソーに限りますが」

漣「面と向かって話はできなくても、こういうのでコミュニケーションを図れば、ちょっとは人間関係がマシになるんじゃないかと思った次第です、ハイ」

提督「むう……め、迷惑をかける」

漣「いえいえ、こういうとこフォローするのも初期艦の大事な勤めなのでー」

漣「それでですねー、数の多い駆逐艦と軽巡洋艦組は4と2に分けて、後はそれ以外って感じでノートを提出するので、ご主人様も暇な時にアレコレとか書いちゃってくださいな」

漣「な、なんなら、好みの女性とか書いちゃってもいいんですよ? なーんて……」(ドサーッ

提督「……多いな」

漣「(無視カヨッ!)コホン。まあ、他の鎮守府に比べたらまだまだまだまだまだまだ少ないくらいですよ、ご主人様」

漣「場所によっては、大本営にお願いして艦船の保有数を200ぐらいに増やしてるとこもあるそうですし」

提督「きょ、狂気の沙汰ではないか」(戦慄

漣「デスヨネー」



(深夜)

提督「さて、今回は……空母の艦娘たちか」

提督「まずは……大鳳君か。なになに……」

『より効果的に艦載機を運用するにはどうすればいいのでしょうか』

提督「……ふむ、生真面目な大鳳君らしい相談だ」

提督「(これは後日、空母の艦娘全員で話し合う場を設けるとして……まず、大鳳君がどの程度、艦載機運用について理解しているかを知らなくてはなるまい)」

提督「とはいえ、艦載機運用は門外漢なので……基本的な設問しか書けないのだが」

提督「…………」(カキカキカキカキ


236: 2015/03/19(木) 17:41:22.49 ID:a70WcGHAO
(翌日)


大鳳「……ゴクリ」

赤城「フフ、そんなに緊張しなくても大丈夫よ、大鳳ちゃん」

大鳳「で、でも、こうして提督からお返事の書かれたノートを前にすると、ちょっと緊張します」

祥鳳「大鳳ちゃんは今回、どんなこと書いたの?」

大鳳「えっと、艦載機の効率的運用方法を教えてください、みたいなことを……」

瑞鶴「堅いわねー、もうちょっと面白いこと書いたらいいのに」

加賀「MVPには間宮券を与えるべき、みたいなことを書くどこかの緊張感の足りない子よりはマシじゃないかしら?」

瑞鶴「は?」

加賀「あら、聞こえちゃったかしら?」

瑞鳳「ほら、もうストップ、ストップ~! どんな返事書いてくれたか、みんなでノート見せっこするんだから、もっと緩くいこうよぉ!」

瑞鶴「ちぇっ、わかりましたよ~だ」(ンベーッ

赤城「加賀さんも、あんまり瑞鶴のことからかわないの」

加賀「……ほどほどに気をつけるわ」(シレッ

蒼龍「喧嘩するほど仲がいい、かな?」

赤城「だといいんですけど……」

祥鳳「さ、さあ! トップバッターは大鳳ちゃんよ! 早くノート、見せて見せて♪」

大鳳「は、はい!」(ドキドキワクワク

一同<ワクワク

237: 2015/03/19(木) 17:43:31.41 ID:a70WcGHAO


『問1:九七艦攻使用時の、雷撃の基本運動について答えよ。
高度2000メートル、目標との距離10000メートルより緩降下を行う際の降下角度は()~()度。また、魚雷の投下高度
は()~()メートルである。
()の中に入る数字を以下より選べ。
い:5 ろ:10 は:15 に:20 ほ:25 へ:30 と:50

問2:編隊を組んでの進撃中、敵艦発見の報あり。小隊数3として、この場合の編隊による雷撃の手順について答えよ。

問3:(以下略)』



大鳳「…………」(ハイライトOFF

祥鳳「わ、わあ~……」

瑞鳳「(違うよ、提督……大鳳ちゃんが欲しかったのは、基礎のお復習じゃなくて、がんばれーとか応援してるーみたいな言葉だよぉ~)」(頭抱え

大鳳「……私、向こうで問題解いてますね」(ニコォ…

赤城「え、ええ……」

加賀「……初っぱなかな、なかなかきついお返事だったわね」

祥鳳「そ、そうですね」

瑞鳳「しかも、空母の艦娘なら解けて当然な問題だもんね~。ちょっと腹立っちゃうよねぇ」(プリプリ

瑞鳳「ねっ、瑞鶴さんだってそう思うでしょ!?」

瑞鶴「え!?」

瑞鳳「え?」

赤城「え?」

祥鳳「え?」

蒼龍「えぇ?」

加賀「瑞鶴……アナタ、まさか……」

瑞鶴「ピ~ピピ……ふぃ……すぴー……♪」(目逸らし

加賀「……」(チラッ

赤城「……」(コクリッ

加賀「どうやら、お復習が必要な子は他にいたようね」

祥鳳「が、頑張ってくださいね!」

赤城「少し待ってて、部屋にある『艦載機運用論(上級)』取ってくるから♪」

蒼龍「あ、じゃあじゃあ、私も『江草式編隊指揮教本』持ってきま~す♪」

加賀「瑞鶴……今日は眠らせないわよ(意味深)」

瑞鶴「ちょっ、おまっ!?」



《この後、空母メンバー全員の勉強会に発展した》※なお提督、二回目の勉強会に嬉々として参加した模様

243: 2015/03/19(木) 20:04:07.85 ID:NnFxRjsT0
乙にございます
これは鎮守府での勉強会が倍増どころか2乗しそうな気配…w

247: 2015/03/19(木) 21:15:13.08 ID:j6cjyWv4o
乙です。

大鳳がんばれマジがんばれ・・・。スポット当たってくれてるだけマシではあるんだけど。
そして貫禄の意外に優秀な球磨。流石である。



次回はこちら


引用元: 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話7