1:2014/12/25(木) 03:28:03.69 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「先輩、周りの人たちは放課後何すると思います?」

後輩「みんなで集まってパーティーしたり」

後輩「好きな人とデートをしたり」

後輩「…あんなことやこんなことしてる人達もいるんじゃないですか?」

後輩「ふふ、この程度で赤面するなんて」

後輩「気持ち悪い」

後輩「今だって私と話してて下心丸出しなのバレてますよ」

後輩「そういう余裕のない態度が原因でモテないんです。ま、分からないでしょうね」

後輩「所詮先輩は先輩ですから」
2:2014/12/25(木) 03:29:19.43 ID:xJWvw3gHXMAS.net
わっふるわっふる
3:2014/12/25(木) 03:37:22.87 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「私?私ですか」

後輩「ああ、なるほど。私の予定を聞き出して……ストーカーですか?よもやデートに誘おうなんて考えてないですよね」

後輩「まず有り得ません」

後輩「お勉強が出来て何事もそつなくこなせる、いつも笑顔で明るくて人望のある私」

後輩「勉強がずば抜けてる訳でもなく、ハッキリ言ってグズ。そして常にだんまり。授業が終わればそそくさと教室を出ていく毎日を過ごすネクラな先輩」

後輩「きゃははは!そうですよねぇ、格が違うんですよ!」

後輩「身の程って言葉がお似合いです、あはははっ」

後輩「ふふふ…そうそう。だんまりしてると本当に気持ち悪いですよ」

後輩「後輩相手になに怯えてんですか。コンプレックス直撃?」
5:2014/12/25(木) 03:44:22.28 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「ああ、そうそう…話が逸れましたね」

後輩「私はこの後フリーですよ、フリー」

後輩「あはは!思った通りの反応♪」

後輩「今脈アリって思っちゃいました?ねえ?ねぇねぇ」

後輩「ぷっ…くすくす」

後輩「先輩をなぶるのって本当楽しいですねー」

後輩「良いストレス発散です」

後輩「……あ、そうだ」

後輩「…一つちょっと面白い取り引きしません?」
6:2014/12/25(木) 03:52:32.70 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「それはですね…まず、先輩は今日空いてますよね?分かりきってはいるんでが一応」

後輩「じゃ、デートしましょっか!」

後輩「そうそう。今のは特別サービスの笑顔ですからね。その反応じゃなきゃ困ります」

後輩「んで、デートなんですが…これは取り引きですから、その代わりにって文句が付くんです」

後輩「その代わり、先輩にはお財布兼荷物持ちになってもらいまーす!」

後輩「ほら!今のもとびっきりの笑顔なんですよー?もっと気持ち悪いにやけ顔して下さいよー」

後輩「あははは!さ、どうします?無理強いはしませんよ?」

後輩「財布になってまでしてデート、それも形だけの偽物をするのか…悩みますよねぇ♪」
7:2014/12/25(木) 04:00:15.37 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「時間でーす」

後輩「女の子を待たせるなんてイケメンのする事じゃないですよー?あははっ」

後輩「どうします?」

後輩「……」

後輩「…あ」

後輩「そうですか」

後輩「いや、まぁ別に構いませんよ?私としてもせっかくのイブを陰湿な嫌がらせの為に消費するのはアレでしたし」

後輩「そうそう、色んな人から声かけられてるんで」

後輩「あーあ、先輩もせっかくのチャンスを無駄にしましたねぇ」

後輩「今日もお家でゲームですか。ぷっ、あはははっ」

後輩「それじゃあさようなら、せいぜい画面の向こうの女の子と仲良くする事ですね!」
9:2014/12/25(木) 04:07:39.19 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「あっ…」

幼馴染「………」

幼馴染「…はぁ。最悪」

幼馴染「クリスマスにあんたとバッタリなんて」

幼馴染「大体あんたは何しにここに来たのかしら。わざわざショッピングモールで買わなきゃいけない物があるの?」

幼馴染「あっそ。気まぐれ。その気まぐれのせいでこんな事になったと思うと余計腹立たしいわ」

幼馴染「…アタシは……彼氏待ってんの」

幼馴染「何その顔。もしかしてショック?」

幼馴染「はん。必死に否定しちゃって。見苦しい」
11:2014/12/25(木) 04:14:22.62 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「これだからあんたとは関わりたくないのよ」

幼馴染「あんたが近くに居るだけでマイナス要因になるし」

幼馴染「ふん。分かったらさっさとあっち行って」

幼馴染「……はぁ…意外って」

幼馴染「アタシだって彼氏くらい作るわよ」

幼馴染「それにクリスマスだもの」

幼馴染「あんたこそよくこんな所を一人でほっつき歩けるわね」

幼馴染「ま、そんな無神経だからボッチなんでしょうけど」
13:2014/12/25(木) 04:22:45.76 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……」

幼馴染「……ねえ」

幼馴染「…まさかストーカー?」

幼馴染「またあんたと」

幼馴染「さっき会ったのが5分前よ、5分前」

幼馴染「通報して良い?」

幼馴染「…もしもし」

幼馴染「……冗談よ。もう」

幼馴染「それにしても…この調子じゃまた会いそうね」

幼馴染「はぁ…アタシ帰ろうかしら…」

幼馴染「…まーたそうやって慌てる。どうせ次には俺が帰るから!とか言い出すんでしょ」

幼馴染「図星。見抜けちゃう事が嫌になるんだけど」

幼馴染「少しは自分の意見言いなさい。甘ったれてるの?あんたが無言でも周りはあんたの気持ちを汲み取ろうとはしてくれないわよ」
16:2014/12/25(木) 04:31:41.66 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……え?」

幼馴染「あっ」

幼馴染「え、ええと、それは……う」

幼馴染「分かった。分かったわよ。彼氏はウソ。咄嗟についたウソよ」

幼馴染「いきなりあんたと遭遇したんだから、心の準備とか、その、そういうのが、できてなくて…」

幼馴染「と、とにかく!あんたから離れる口実作りだっただけ!」

幼馴染「はぁ…もう」

幼馴染「……」

幼馴染「………良いわよ」

幼馴染「いいえ…呆れただけよ。よくもこの流れで一緒に行動しようなんて言えたものね」

幼馴染「ホント無神経」
21:2014/12/25(木) 04:41:06.54 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「なっ…」

幼馴染「あ、アタシは無神経じゃないわよ!」

幼馴染「た…確かにさっき、一人でここに…みたいな事は言ったけど!」

幼馴染「ボッチでもないから!勘違いしないで!」

幼馴染「ぜー…はー…」

幼馴染「あ…お茶とは気が利くじゃない…ありが……」

幼馴染「…期限過ぎてるじゃないこれ」

幼馴染「何?アタシはゴミ処理?」

幼馴染「…や。飲む」

幼馴染「………」

幼馴染「…」

幼馴染「…あ、あと、ゴミとか言ったのはただのものの例え。悪意とかはないわよ」

幼馴染「それと、その、別に、か…感謝してない訳じゃない…から」
23:2014/12/25(木) 04:46:18.52 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……」

幼馴染「あ、あれ美味しそう」

幼馴染「入ってみない?」

幼馴染「へ?いや…割り勘だけど」

幼馴染「なに感動してんのよ…ヘンなの…」

幼馴染「……」

幼馴染「…あっ。待って」

幼馴染「もしマズかったらやっぱりあんたが払ってくれない?」

幼馴染「なーんてね。冗談よ。ふふ」
24:2014/12/25(木) 04:55:01.00 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「…にしても」

幼馴染「あんたとクリスマス…ねえ」

幼馴染「なーんか久しぶりと言うか…」

幼馴染「そりゃそうよ。あんたと居たってつまんないし」

幼馴染「もっとかっこいい人がいればアタシそっち行ってたわ」

幼馴染「……はぁ?」

幼馴染「自分で肯定するんじゃないわよ。バカ」

幼馴染「…あ、美味しい」

幼馴染「ほら。要る?」

幼馴染「そっちもちょっと頂戴」

幼馴染「うん…イケるじゃない!」

幼馴染「この店最近出来たっぽいのよねー」

幼馴染「…まあね。ここんとこあんまり来てないわ」
25:2014/12/25(木) 04:58:43.02 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「ねえ」

幼馴染「まだぁ」

幼馴染「あんた本屋で時間潰すのやめなさいよ」

幼馴染「…アタシはそんな事ないし!」

幼馴染「と、というか、女の子なら服選びに時間かけて当たり前でしょ!?」

幼馴染「うっさい!もう置いてく!」

幼馴染「…2分!2分だけだからね!」
26:2014/12/25(木) 05:05:10.90 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「さてと…次どこ行こっか」

幼馴染「…あれ?」

幼馴染「今の…知り合い?」

幼馴染「何か慌てて…行っちゃった……引き止めないの?」

幼馴染「…ふーん」

幼馴染「ああ…後輩ね…よく話題になってるから知ってる」

幼馴染「有名人みたいなもんだし」

幼馴染「それよりあんたがあの子と知り合いって事が驚きよ」
27:2014/12/25(木) 05:08:02.35 ID:xJWvw3gHXMAS.net
わっふるわっふる
28:2014/12/25(木) 05:08:20.27 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……あんたって」

幼馴染「その、い、今、気になってる人とか居る訳…?」

幼馴染「……」

幼馴染「本当に?」

幼馴染「……」

幼馴染「別に。疑ってなんかないわよ」

幼馴染「さ、服屋行きましょ。男なら荷物持ちなさいよね」
29:2014/12/25(木) 05:13:35.11 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「ねぇ、この服とかどう?」

幼馴染「…もう。ハッキリ答えなさいよ」

幼馴染「ど う な の ?」

幼馴染「…ふん。あっそ」

幼馴染「べつに。あんたの意見参考にした訳じゃないから」

幼馴染「そこは誤解しないで」
30:2014/12/25(木) 05:15:42.20 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「…?」

幼馴染「あ、うん。分かった」

幼馴染「20分後にそこのベンチね」

幼馴染「うん、うん」

幼馴染「ふふっ…じゃ、また後でね?」
34:2014/12/25(木) 05:24:20.82 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……」

幼馴染「……あっ、おーい!ほら!」

幼馴染「…ふふん」

幼馴染「どうかしら。買ったものに着替えたのよ」

幼馴染「……ねぇ。何でも良いから喋りなさいよ」

幼馴染「…え…?」

幼馴染「あ、そ、そう…」

幼馴染「…なんか…面と向かって言われると照れるわね…」

幼馴染「…あ、い、今アタシの事ナルシストって思ったでしょ?!」

幼馴染「絶対思っ…自信過剰…?…同じ意味じゃない!!ちょっと!!」
38:2014/12/25(木) 05:30:51.48 ID:FvUNl82HXMAS.net
このまま生意気に振り回してくる後輩も嫉妬して超意地悪してくる後輩も泣いて謝って嫌わないでまた私と一緒にいてくださいする後輩も可愛い
39:2014/12/25(木) 05:32:49.01 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「あーもー疲れた…」

幼馴染「さんざん」

幼馴染「……は?み、見間違いでしょ。アタシが嬉しそうな顔する理由なんて一つもないし」

幼馴染「遂に目まで腐り始めたのね。本格的におしまいよ」

幼馴染「……」

幼馴染「そんなんじゃないでしょ。日暮れが早いのは冬だからよ」

幼馴染「…べ、べつにあんたが楽しかったとか知ったこっちゃないんだけど」

幼馴染「……」

幼馴染「…ええ」

幼馴染「あんたの好きな所で良いわ…」

幼馴染「…ついてくから…」
41:2014/12/25(木) 05:35:00.36 ID:FvUNl82HXMAS.net
つんでれ幼馴染
42:2014/12/25(木) 05:37:04.16 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「…ごちそうさま」

幼馴染「うん。美味しかったわ」

幼馴染「また来たい…出来れば…あんたと…」

幼馴染「んーん。何でもないわ」

幼馴染「帰りましょ……」

幼馴染「…って言いたい所だけど」

幼馴染「そうそう。イルミネーション見なきゃね」
43:2014/12/25(木) 05:44:47.49 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「…素敵」

幼馴染「……え?……はぁ…」

幼馴染「ぶち壊しじゃない…電気代って何よ…」

幼馴染「ま、あんたらしいけどね」くすくす

幼馴染「……一緒にこれを見たのはもうだいぶ前よね…」

幼馴染「あの頃はこの辺を走り回って…あっ」

幼馴染「う、うるさい!何でそんな事覚えてんのよ!?」

幼馴染「だ、だいたいあの時は靴がすり減ってたからそれで転んで……っ」

幼馴染「んっ………!」

幼馴染「ん……ぅ…!……ん……ん…」

幼馴染「………………ぷはっ……」

幼馴染「………なに…を……」

幼馴染「ね、ねえ……」
45:2014/12/25(木) 05:46:37.04 ID:A1K0UBftXMAS.net
(あれ?後輩ちゃんは?)
46:2014/12/25(木) 05:46:59.62 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「あっ…………」

幼馴染「あ……あ………!」

幼馴染「………ー…」

幼馴染「………」

幼馴染「………あ、アタシも…」

幼馴染「す、すき」
52:2014/12/25(木) 05:50:31.93 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「……」

幼馴染「か、顔見るなバカ」

幼馴染「……」

幼馴染「…ん」

幼馴染「……手」

幼馴染「……」

幼馴染「…しあわせ」

幼馴染「ずっと、気になってた…から…あんたの事…」

幼馴染「忘れられなくて……ん…」

幼馴染「ん……ちょっと……恥ずかし…い……あ、ぁぁ……ぁぁぁぁ…」
55:2014/12/25(木) 05:53:20.27 ID:37qiNkGjXMAS.net
幼馴染「も、もう離れちゃ駄目だからね…」

幼馴染「離れたら…やだ…」

幼馴染「…うん。一緒…ずっと一緒…」

幼馴染「……えへへっ…」
62:2014/12/25(木) 06:01:53.32 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……」

後輩「ねえ、先輩」

後輩「何か妙に目が晴れやかですね?」

後輩「いつもは腐敗してるのに」

後輩「……どうしたんです?」

後輩「あの人と、あんな、あんな………」

幼馴染「あっ、居た居た」

後輩「…!!」

幼馴染「こんな所で何油売ってんのよ。ほら、帰るわよ!全くもう…♪えへへっ…♪」

後輩「ぁ………ち、ちょっと、わたし、まだ話して…あっ!ま、待って下さいよ!ねぇ!待って!ねぇ!先輩!いや、イヤ!先輩!!先輩!!やだ!!先輩!!!」
68:2014/12/25(木) 06:04:32.89 ID:A1K0UBftXMAS.net
がんばれ後輩ちゃん
69:2014/12/25(木) 06:05:53.08 ID:VzkZSDKiXMAS.net
僕は後輩ちゃんを全力で応援します
79:2014/12/25(木) 06:12:46.04 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「先輩、先輩…!!」

後輩「……あ、ぁあ」

後輩「ぁぁぁぁ」

後輩「せんぱい」

後輩「そんな」

後輩「わた、わたし、せ、せんぱい…が…あ、あ」

後輩「あ、あああ、ま、まって」

後輩「待って、待って!ごめんなさい…ごめんなさい…!ごめんな…さっ、けほっ!」

後輩「けほっけほっ!う、げほっ…けほっ…!」

後輩「ひ、ひぃ…嫌、嫌ぁ!嫌ぁぁあぁぁ!!げほっ!?げほっ!けほっ!」

後輩「げほっ、お、おげっ」

後輩「く、くるし、い」

後輩「せ、せんぱい、たすけて、くるしい、せんぱい、せんぱぁぃ…あ、う、がほっ!」

後輩「げほっ!げほっ!」
86:2014/12/25(木) 06:20:06.11 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「わ、わたし、がんばったのに」

後輩「中学で先輩に助けられて、それで、それで、げほっ」

後輩「あのとき私は地味だったから、だから、だから、がんばったのに、がんばったのにぃ…!」

後輩「がんばったのに、なのにせんぱいが遠くに、あ、あぁ、あっ、ひくっ」

後輩「やだ、やだぁあ…嘘…嘘、嘘、嘘!」

後輩「私のゴミ!ゴミ!!役立たず!!!!あ、ああぁぁぁぁ!!!」
87:2014/12/25(木) 06:20:12.39 ID:Uv3eSFTgXMAS.net
わくわく
94:2014/12/25(木) 06:27:43.59 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……あ…」

後輩「先輩…」

後輩「あは…あはは…先輩…へへ…ふふ…おはようございます……」

後輩「彼女さんは一緒じゃないんですかぁ…」

後輩「そっか…あは」

後輩「え……ああ…私の事なんてどうでも良いです」

後輩「先輩、先輩…」

後輩「あ…そっか…目元がこんなに醜かったら先輩の隣にいられない…」

後輩「へへ…せんぱぁい…」
95:2014/12/25(木) 06:27:58.66 ID:FvUNl82HXMAS.net
彼女いるけどちょっと様子がおかしくなった後輩が心配で休みに少しだけ会いに行ったら泣くほど喜ばれるんだろ?
わかるよ
97:2014/12/25(木) 06:33:18.74 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「先輩…先輩…」

後輩「あっ………」

後輩「先輩…!」

後輩「ふふふふ…」

後輩「二人っきりですね…」

後輩「えへ、えへ」

後輩「浮気ですよぉ…?」

後輩「……あっ…そうなんだ…彼女さんから……許可…」

後輩「あは」

後輩「あはは」

後輩「二人とも優しい…お似合いです…」

後輩「………」

後輩「本当に、幸せそうですね…」

後輩「……」

後輩「もし、もしも、私が、私が、そこに………」
98:2014/12/25(木) 06:33:34.25 ID:mGK2gvI5XMAS.net
なんか今精神的にやられてるからツンデレが普通に怖い
99:2014/12/25(木) 06:34:06.80 ID:Uv3eSFTgXMAS.net
8行目が辛すぎる
110:2014/12/25(木) 06:41:26.15 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……先輩」

後輩「なーに本読みふけってんですか」

後輩「そうやって人とコミュニケーション取ろうとしないから社会不適合になるんですよ」

後輩「あははは!まあ取ろうとしても無駄でしょうけど!あははははっ、ふふっ」

後輩「…ぅぇ?」

後輩「あ、え、ええと、えっとぉ…チョコレートケーキ…?とか…」

後輩「な、なんですか急に好きな食べ物なんて」

後輩「小学生…いや、もっと酷いです。幼稚園からやり直す事をオススメしますよ」
115:2014/12/25(木) 06:50:50.16 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「やっぱり先輩って劣等種ですよ」

後輩「醜悪な容姿は言うまでもなく、中身も産業廃棄物ですから」

後輩「せめてもう少し何とかならなかったんですか?」

後輩「あははは。やっぱり自分より格下の人間見てると気分がスッキリしますね」

後輩「そうそう。例えるならサンドバックですよ」

後輩「先輩はおとなしく殴られておけば良いんです」

後輩「分相応にね」
119:2014/12/25(木) 06:55:50.81 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「あ、そうだ」

後輩「殴られるバイトとか探したらどうです?」

後輩「世の中以外とそういうものもあるかもしれませんよ?」

後輩「それなら先輩でも社会貢献出来ますし」

後輩「私の優秀な脳が導き出し出した答えなんだか…?」

後輩「どうしました?」

後輩「今、痛って言いましたよね」

後輩「手どけてください」
125:2014/12/25(木) 07:02:03.38 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「はぁ…全く」

後輩「呆れました」

後輩「ドン引きするのを通り越して呆れたんです」

後輩「何で体育で怪我したまま放置するんですか」

後輩「軽傷で済んだから良かったものの」

後輩「その痛覚は何の為にあるんですか。それとも脳みそが痛みを処理出来てないんですか?」

後輩「ほんっと呆れました」

後輩「……」

後輩「…いいや。私も保健室に残ります」

後輩「先輩みたいな生き物をここへ連れて来たのは私ですからね。いきなり暴れ出したら私の責任ですもん」

後輩「とにかく動かないで下さい。絶対」
127:2014/12/25(木) 07:05:17.33 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……」

後輩「……少しお手洗い行ってきます」

後輩「良いですか。絶対暴れないで下さいよ」

後輩「いいえ、先輩はもはや害獣レベルですから。油断は出来ません」

後輩「…では」
130:2014/12/25(木) 07:15:33.22 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「はぁっ、はぁっ、はぁっ!」

後輩「はぁっ、はぁっ…!」

後輩「ちょ…待…げほっ!げほっ…」

後輩「はぁ……何で抜け出したんです!」

後輩「こんな委員会の手伝いなんて先輩のする事じゃないでしょう?!」

後輩「いよいよ単細胞並になりましたね…!」

後輩「このゴミ…!」

後輩「おとなしく私に連れられて下校するべきだったのに!」

後輩「怒りますよ!だって、だって……ぅ…うぅ…」

後輩「先輩が…こんな……」

後輩「なんでですか…書類整理なんていつでも出来るでしょう…」

後輩「また何も考えず二つ返事で引き受けるから…」
132:2014/12/25(木) 07:21:48.32 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「あっ、来ましたか先輩」

後輩「はぁ…先輩の顔を毎日拝んでるこっちの気持ちにもなって下さいよ」

後輩「お金を貰いたいくらいです」

後輩「ん」

後輩「……」

後輩「…ちっ」

後輩「それで?傷はどうなったんです?」

後輩「…なんだ…そうですか…」

後輩「悪化して死んじゃえば良かったのに…」

後輩「それが先輩に残された数少ない社会貢献です」
133:2014/12/25(木) 07:24:58.12 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「…見せて下さいよ」

後輩「何なら塩かけてあげます」

後輩「……」

後輩「…きゃあっ!?」

後輩「あ、い、いまどこ触ったんですか!?」

後輩「へ、ヘンタイ!バカ!バカ!!」

後輩「頃しますよ!?」

後輩「先輩みたいなド底辺が私の、わたしの、わた、わたっ」
135:2014/12/25(木) 07:31:43.09 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……」

後輩「……二度と口にしないで下さい。社会的に抹殺しますよ」

後輩「だ、だいたい彼女だからとか関係ないでしょう…」

後輩「そもそも!先輩を恋人役にすることで虫除けしてるだけですから」

後輩「そうです。所詮偽物の関係なんです。いつかスパッと切ってやりますから覚悟して欲しいですね」

後輩「あ、う、浮気は駄目です!!」
145:2014/12/25(木) 07:51:30.25 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「…確かに、先輩にはモラルの欠片もないので平然と浮気しそうです」

後輩「だから、これはただの担保です……」

後輩「ん……」

後輩「…………もっと……ぁ…ぁぁん…」

後輩「……ぁ…ぁっ…」

後輩「………はぁ…」

後輩「…えへへ……だいすき…!」
193:2014/12/25(木) 15:17:22.27 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「せんぱーい。遅いですよー」

後輩「ほらさっさとして下さいよ」

後輩「まだまだ買いたいお洋服沢山あるんですから」

後輩「本当に役立たずですね…健康な今のうちに臓器提供したらどうです?」

後輩「はぁ……あ、そうだ。ここ終わったら喫茶店であーんしてあげますから。ね♪」
199:2014/12/25(木) 15:25:13.25 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「はい、これで終わりです」

後輩「そうですね…約束の喫茶店行きましょう♪」



後輩「それじゃ先輩、行きますよー」

後輩「はい、あーん♪」

後輩「……なーんて」

後輩「ぷっ、あははははは!!何ですかその間抜け面!まさか本当に食べさせてくれるとでも思ったんですか!」

後輩「いやいや!あっははは、有り得ないです!無理無理!」

後輩「ほらほら年下にからかわれて恥ずかしくないんですか?もし私だったらここで死んじゃいますけどぉ」

後輩「あははははっ、ほんと気持ち悪い♪どうしたらそんなお馬鹿さんになれるんですか?」
201:2014/12/25(木) 15:33:51.75 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「…ま、私も一応彼女ですし」

後輩「それにまだ都合の良いおもちゃを手放したくないですからね」

後輩「これも担保の一つです。はい、あ、あーん」

後輩「……ほんとですよ」

後輩「本当ですってば。ほら、念願のあーんですよ?」

後輩「……」

後輩「あ、良いんですか?せっかく私が大サービスしてあげてるというのに」

後輩「本っ当に馬鹿ですね、先輩」

後輩「ふふん。いずれ後悔しますよ」

後輩「……!」

後輩「ようやく食いつきましたか…もう、愚鈍な魚ですね」

後輩「魚ですよ。先輩はおとなしく餌に釣られとけば良いんです。はい次行きますよ、あーん」
204:2014/12/25(木) 15:40:43.12 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「♪」

後輩「……ふふっ、腕組んであげてるだけでこれですか」

後輩「ちょろいですね」

後輩「こうしとけば先輩は確実に私の物になりますからね……」

後輩「あ、私の物というのはおもちゃって意味ですよ」

後輩「本当ならこんなこと、気持ち悪い生き物である先輩とするなんてゴメンですけど」

後輩「そうそう。担保です担保」

後輩「~♪」
206:2014/12/25(木) 15:49:10.70 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「はい?どうしました」

後輩「ああ、お手洗い。良いですよ。行ってらっしゃいです」

後輩「はい。ここに居ますから。……」

後輩「……」

後輩「先輩と…デート、かぁ…」

後輩「……」

後輩「あ、来ましたか。全く先輩とお出かけなんて罰ゲームレベルの事に付き合ってあげてんだから感謝して欲しいです」

後輩「ちょ…」

後輩「な、何調子に乗ってるんですか!?先輩の方から腕組んでくるとかキモい!」

後輩「あっ…」

後輩「……い、いいや。そう。これで良いんです。身のほどをわきまえて下さい。今のは許してあげます」

後輩「……」

後輩「…べ、べつに何でもない」

後輩「です」
209:2014/12/25(木) 15:55:14.57 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「なーんか、こう、せんぱいと壁があるような…」

後輩「いや、良い事ですけど」

後輩「……」

後輩「……」

後輩「今ビラ配りのお姉さんに見とれてたでしょう」

後輩「言い訳したってバレてますよ。大体その気持ち悪い表情で丸分かりです」

後輩「とにかく。浮気はダメですから」

後輩「そうですよ。浮気です。彼女がいる横でそんな事して良い訳ありませんよ」

後輩「ちっ…あの女…」
211:2014/12/25(木) 16:03:08.21 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「…さっきの分の罰」

後輩「何か私にプレゼントして下さい」

後輩「問答無用です」

後輩「今から20分あげますから」

後輩「……」

後輩「そういえばメールアドレス交換してませんでしたね」

後輩「まーだガラケーですか。時代遅れ」

後輩「どうせLINE要らないとか考えてるんでしょうけど」

後輩「多分クラスの人はみんな先輩への連絡が面倒で嫌ってると思いますよ」

後輩「ん。……」

後輩「……ふふ、試しメールです」

後輩「それじゃ」
212:2014/12/25(木) 16:10:41.13 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「あ、先輩」

後輩「どうです?きちんと選びました?」

後輩「まあ期待はしてないんですけどね。先輩のセンスなんて」

後輩「さて、時間もちょうどいいし食事にしません?」

後輩「プレゼントは後の楽しみにとっておきます」

後輩「あ、お店は私があらかじめ予約してあるので」

後輩「大丈夫です。何と言ってもこの私が決めたお店ですから」

後輩「そうですよ。美味しい所です」
214:2014/12/25(木) 16:13:48.07 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「ふふふっ。満足したでしょう?」

後輩「こういうのは色んな人との付き合いで自然と覚えたんです」

後輩「あ、男女の付き合いじゃないですからね」

後輩「……じゃ、行きますか」

後輩「クリスマスと言えばライトアップですよ」

後輩「もっとも、隣に先輩が居るせいで台無しですけど」
217:2014/12/25(木) 16:16:53.28 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……綺麗」

後輩「…何感動してんですか」

後輩「いや、先輩がそういうのって何か合わないですよ」

後輩「……その、ところで…あの…」

後輩「!……」

後輩「……あ、開けますよ」

後輩「……」

後輩「…?」

後輩「……髪留め?」

後輩「………」
219:2014/12/25(木) 16:21:44.31 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「ぷっ、ぷくく」

後輩「やっぱりセンスないですよ、ふふっ、ふふふふ」

後輩「何ですかこれ。どんな顔してレジに持って行ったんです?」

後輩「もうね、笑っちゃいますよ。あまりの気持ち悪さに」

後輩「これ、いくらしました?いや、捨てるか売るか考えてて」

後輩「……」

後輩「やっす」

後輩「えぇ…ちょっと、愛想笑いすんのやめてくださいよ…」
221:2014/12/25(木) 16:34:54.64 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「…こ、こう…ですかね…」

後輩「何かゴテゴテしてて……」

後輩「ん。これでどうです。えへへ」

後輩「……当然です。スタイル抜群で容姿も文句なし、センス最高の私なら何だって似合います」

後輩「……」

後輩「ねえ、先輩」

後輩「とっておきの担保です」

後輩「…言わなくても分かるでしょう?」
225:2014/12/25(木) 16:40:41.41 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……あれ」

後輩「ど、どうして避けるんですか」

後輩「……」

後輩「せ…先輩には関係ないでしょう!私がどういう理由でキスしても!」

後輩「乙女じゃないんですから、そんな下らない事で避け…ないでっ……んっ……」

後輩「ん……だめ…まだ……もっと……」

後輩「………」
226:2014/12/25(木) 16:43:10.25 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「………」

後輩「…せんぱい」

後輩「えへへ。しちゃったぁ…」

後輩「ねーえ。せんぱい…女の子とキス…しちゃいましたね…」

後輩「責任…重いですよ…?」

後輩「せんぱい」

後輩「だいすき」

後輩「せんぱい、せんぱい…!ん…」

後輩「……」
237:2014/12/25(木) 17:02:43.24 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……」

後輩「先輩って無駄にあったかいですよね」

後輩「理解出来ないです」

後輩「……ねえ」

後輩「あの、その、これ……」
238:2014/12/25(木) 17:03:26.97 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……」

後輩「はい…時計……」

後輩「…どうですか…?ねぇ、ねぇ…」

後輩「……よ、良かった…」

後輩「大事にして下さいね…」

後輩「こ、この私からの贈り物なんて先輩にとっては身に余る光栄なんですから」

後輩「…うん」
240:2014/12/25(木) 17:05:47.74 ID:37qiNkGjXMAS.net
後輩「……先輩」

後輩「私の事好きですか…?」

後輩「も、もう…茶化さないで下さい」

後輩「うぅ」

後輩「…離れないで下さいね。ずっと」
241:2014/12/25(木) 17:07:12.54 ID:37qiNkGjXMAS.net
終わり
>>110から別世界です
248:2014/12/25(木) 17:24:25.34 ID:+Emk4wmQXMAS.net
終わったのか
246:2014/12/25(木) 17:18:18.21 ID:bL6nt3HmXMAS.net
盛大に乙
242:2014/12/25(木) 17:10:37.19 ID:K9k5xkz7XMAS.net
別世界ってのは妄想世界ってこと?
それとも別の世界線?
244:2014/12/25(木) 17:15:48.10 ID:37qiNkGjXMAS.net
>>242
別の世界線
247:2014/12/25(木) 17:22:57.24 ID:gp8/OSFGXMAS.net
最初の世界線で後輩が壊れるところまで見たいっていうのが大多数だと思う
251:2014/12/25(木) 17:27:53.87 ID:58yr8jBuXMAS.net
後輩「あはは、先輩はクリスマスになってもやっぱり一人ぼっちですか。惨めですね」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1419445683