1:2014/12/25(木) 01:52:37.63 ID:9w3+lhpmXMAS.net
ざわざわ

男「なんだぁこの騒ぎは」

友「お前今日は魔法授与の日だろ? 皆それで騒いでんだよ。……いい魔法貰えるといいなぁ。お前もそう思うだろ?」

男「いや、変なのじゃなきゃなんだっていいよ」

友「まぁ適性とかもあるらしいしなぁ……ってうわっ」

キャーキャーイケメン君スゴーイ

男「あいつらうるせぇなぁなんだってんだよ」

友「あーイケメンだな。雷撃の魔法授与されたらしい」

男「おーおー凄いな」

担任「……んー? なんだ来てたのか男ー次お前だぞ」

男「うぃー」
……


魔法官「はい、次君ね。君の魔法は……『そっち向いて』だね」ペラペラ

男「は?」

魔法官「いやだから『そっち向いて』って言うそっち向かせる魔法」
4:2014/12/25(木) 01:54:06.45 ID:5drLFuklXMAS.net
不意打ちできるじゃん強くね?
自分から視線逸らすことできるし
5:2014/12/25(木) 01:56:11.84 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「いやいや冗談っすよね?」

魔法官「いや、確かに『そっち向いて』だよ」

男「え?」

魔法官「うん、はい次の人」

男「いやいや待って待っておかしいでしょそんな魔法聞いた事無いっスよ」

魔法官「まぁ珍しい魔法なのは確かだけど……」

男「成長したら凄い魔法になるとかそういう系ですか?」

魔法官「あーいや、ちょっと待ってね」ペラペラ

男(冗談じゃねぇぞなんだこのクソ魔法)

魔法官「えーと、成長すると、『あっち向いて』と『こっち向いて』って言うのが使えるね」

男「」
7:2014/12/25(木) 02:02:29.39 ID:9w3+lhpmXMAS.net
魔法官「もういいでしょ? はい次の人ー」

男「いやいやいやちょっ」

警備員(男)「次が控えてるんだから、オイタは駄目でしょ!」ガチッ

男「放してくれぇええええええ!!」ズルズルズル

……


友「おい、どうだったよ!」

男「」

友「俺さー運良かったんだなぁ! 炎風の魔法貰えちゃったよ! うはwwww」ゴウゴウ

友「成長するとさードラゴンの形した炎も操られるらしくてさーお前はどうだった? ん?」

男「」

友「……おい?」

男「」

友「どーしちゃったんだよ」

女剣士「ど、どうかしたの? 男くん、元気ないけど」

友「あっ、女剣士ちゃん。それが男のヤツなんか授与終わってから元気無くってさー」
9:2014/12/25(木) 02:08:00.27 ID:9w3+lhpmXMAS.net
女剣士「そ、そーなんだ。あんまり良い魔法じゃなかったの、かな」

友「あーかも知んないね。ところで女剣士ちゃんどんな魔法だったの?」

女剣士「わ、私?」

友「うん」

女剣士「あ、あんまり良い魔法じゃなかったから、おお、教えられないよ」ブンブン

友「いやいや気になるからさー大丈夫大丈夫馬鹿にしないし、なっ?」

男「」

友「男もこう言ってるし」

女剣士(お、男くん何も言ってないような気がするんだけど……)

友「ほんとお願い!」

女剣士「ほ、ほんとに馬鹿にしない?」

友「しないしない、なっ!」

男「」

女剣士「……え、えっとね、ちょっとだけ足が速くなる魔法で、で、でも、元々私足遅いし、あ、あんまり良くないなーって」
10:2014/12/25(木) 02:14:11.32 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「良いじゃん良いじゃん!」

女剣士「そ、そう、かな。ち、ちなみに友くんはどんな魔法だったの?」

友「俺? 炎風の魔法」ゴウッ

女剣士「すっ、凄い……」

友「いやー運が良かっただけだよ」

女剣士「そ、そんな事ないよ。元々友くんあ、頭も良いし、適性もいっぱいあったし」

友「そう言って貰えると嬉しいっしょwww」

女剣士「そ、それで、男くんは?」

友「それなー今聞いてるんだけどさ。いい加減教えてくれよ」

男「……世の中にはな、言いたくないこともあるんだ」

友「な、なんだよ。そういわれるとなんか知りたくなってきたぞ。闇魔法とかその類か?」

女剣士「やっ、闇魔法、なの?」ガタッ

男「……いや、残念ながら違う」

友「じゃあなんだよ」

男「……ほんとに良いのか? 言っても。色々と後悔することになるぞ」
11:2014/12/25(木) 02:19:12.88 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「……お、おう」ゴクリ

女剣士「き、気になるから」ゴクリ

男「……『そっち向いて』だ」

友「はっ?」

女剣士「????」

男「いやだから『そっち向いて』って言う、魔法」クイッ

友「お、おうっ!?」グイッ

男「なっ?」

友「……こ、こんだけか? せ、成長すると凄くなる系の魔法かもしかして?」

男「成長すると『あっち向いて』と『こっち向いて』を使えるらしい」

友「……」

女剣士「……」

男「なっ、後悔しただろ? 聞いた事。だから言いたくなかったんだよ。……ったく」

友「……そ、その、なんて言うか」

女剣士「……き、訊いてごめんなさい……」
12:2014/12/25(木) 02:28:14.05 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「やめろよ、余計惨めになるだろ、俺が」

友「……いや、ほんとスマン」

女剣士「…・…うん」


DQN「うおおお俺は鋼拳の魔法だぜぇえええこれでもっと強くなれるぜヒャッハー!!!」

女子1「あたし失敗した系の魔法だったーコップに水満たすだけとかwwww」

女子2「えーでも成長すると空間全部水で満たせるんでしょー」

女子1「そこまで行くの面倒くない?」


男「……チッ。どいつもこいつも」


担任「よーし全員終わったなー。今日はもう帰っていいぞー明日は班行動で魔法を使った実戦やるからなーきちんと休めよー」

……


父親「今日はどうだった、男。俺は竜息、母さんは竜爪と家は竜にまつわる魔法に適性のある家系だ、お前もそれ系だっただろ?」

男「……」
13:2014/12/25(木) 02:33:51.95 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「い、いや、違かったよ」

父親「そうか」シュン

父親「だが、私たちの息子だ、きっと凄い魔法に違いない。なぁ、母さんや」

母親「でしょうね、きっと」ニコニコ

男(い、言えない、『そっち向いて』だなんて言えない……)

男(変な魔法じゃなきゃまだ『俺才能ないし』で済ませられるけど、こればっかりは……)

母親「それで、どんな魔法だったの? お母さん聞きたいわぁ……」ニコニコ

男「……いや、そんなに凄くないから」

父親「良いから隠さずに言ってみろ」ニコニコ

妹「たらいまー」

男(むっ、グットタイミング)

男「妹連れて遊びに行ってくるから! おーい妹よ遊びに行くぞー!」

妹「むっ、この声は、お兄ちゃん!? 行くー!」
15:2014/12/25(木) 02:41:07.89 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


男「ふぅ、これでなんとか切り抜けた」

妹「……その反応、もしかしてお兄ちゃんクソ魔法貰ったね」

男「……鋭いな。まぁその通りだな」

妹「それで、どんな魔法なの?」

男「『そっち向いて』って言うそっち向かせるだけの魔法」

妹「wwwwwwwwwwwウケルwwwwwww」

男「んなに笑うなよ……」

……


魔法長官「ほっほっほ、今日は全国の一斉魔法授与式じゃな。今回はどんな魔法が贈られたんじゃろうなぁ」

秘書「一覧はこれです」ドサァアア

魔法長官「ほっほっほ、多すぎないかえ?」ペラペラ

秘書「ちゃんと目を通してくださいね」

魔法長官「ほっほっほ……ん? んんん? この魔法は……」
16:2014/12/25(木) 02:46:27.58 ID:9w3+lhpmXMAS.net
秘書「どうかしましたか?」

魔法長官「いや、何、この魔法なんじゃが……」

秘書「……『そっち向いて』、ですか? 聞いた事ない魔法ですね。なんか名前からして
クソの役にも立たない魔法みたいな匂いがしますが」

魔法長官「そうかえ、知らんかえ」

秘書「? 何がですか?」

魔法長官「ほっほっほ、頼みがあるんじゃが」ソオオッ

秘書「尻触ったら通報しますよ」

魔法長官「ほっほっほ」サッ

秘書「で、なんでしょうか?」

魔法長官「この『そっち向いて』と言う魔法を今回リストに入れたヤツを探し出して欲しいのじゃ」

秘書「……了解しました」

魔法長官「理由は尋ねないのかえ?」

秘書「秘書ですから。内容の詮索までするつもりはありませんよ」

魔法長官「さすがは良いケツしてる女じゃのう」

秘書「セクハラで訴えますよ」
18:2014/12/25(木) 02:55:05.14 ID:9w3+lhpmXMAS.net
秘書「……では行ってまいります」眼鏡クイッ

魔法長官「うむうむ、ほっほっほ」

魔法長官(……しかしふぅむ。この魔法……名前や説明を変えてはいるが、この性質、確実に『アレ』じゃな)

魔法長官「……いつか出回るとは思っておったが、ほっほっほ、まさかわしの代とはのう」

……

翌日

男「はぁ……」

友「元気ねーなまぁクソ魔法でもしょうがねぇじゃん」

女剣士「そ、そんな酷い魔法でもないと思うよ! だって不意打ちとか出来そうだよ!」

男「俺肉弾戦すっげー苦手なんだけど……」
19:2014/12/25(木) 03:02:49.65 ID:9w3+lhpmXMAS.net
女剣士「そ、そうかも知れないけど……」モゴモゴ

友「っと、担任来たぞ」

担任「よーしお前ら班作れー昨日言った通り今日は実戦だからなー」

イケメン「ふっ、僕と組みたい子は皆まとめて来ると良い。雷撃の魔法で僕が全てカタをつけるよ」

キャーキャーイケメン君ニ守ッテ貰イターイ

友「うおっ、イケメンのやつすげー人気……」

男「お前らも早く班組めよ」

女剣士「……え?」

男「俺見たいなクソの役にも立たない魔法のヤツと組んでも何の得にもならないぞ。自分と相性良さそうなヤツと組めよ。
気にすんな俺は先生と組むからクソ魔法だし先生の魔法で守って貰うわ……うん」

友「おいおい俺がダチ見捨てっかよwww」

男「と、友、お前ってヤツはっ!」ジィイイン

女剣士「わ、私も男君と組むよ!」

女剣士「ほ、他の所行っても、多分、足手まといだし……」

男「なお更他の所行ったほうがいいぞそれ真面目に」
21:2014/12/25(木) 03:17:29.94 ID:9w3+lhpmXMAS.net
女剣士「が、がんばるから!」

友「女剣士ちゃんもこう言ってるし、まぁいいじゃねーかwww」

男「ま、まぁそう言うなら……けど、ならあんまり頑張るな」

女剣士「う、ううん! がんばるよ!」

男「いや怪我してもアレだし」

友「だなwww」

担任「お前らー班は4人だからなー」

友「だそーだあと一人どうするん?」

男「あーもう先生でよくね?」

友「その謎の先生押しはなんなのwwww」

男「いや先生強いしガチムチだし」

女剣士「お、男くんは男色家なの?」

男「違う違う普通に女の子が好きだよ」

女剣士「そ、そっか良かった」ホッ


女不良「おいおいあと一人ならアタシも混ぜろよ」
23:2014/12/25(木) 03:24:36.60 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男(うわぁめんどくせぇのきたぁ……)

友「女不良ちゃんじゃんwwwいいよいいよwww」

男「えっ」

女不良「アアアァン!? なんだその反応は、アタシに何か不満でもあるのかい!?」

男「いやっ」

友「おいおい、女不良ちゃんは弓使えるんだぜ? 後方支援的に最強だろwww」コソコソ

男「お前のその謎のプラス思考はなんなの…・…」

友「それに、女不良ちゃんいつもクラスで孤立気味だから多分入る所ねーんだよ」ヒソヒソ

男「お前って馬鹿に見えるけど実際ただただ優しいヤツだよな」

友「褒めてくれてありがとぅーwww」

女不良「ヨロシクな!」

女剣士「は、はい!」

女不良「で、男は何の魔法が使えるんだ? アタシは氷風が使える」

友「あーそれは聞かないであげて。ちなみに俺は炎風で、女剣士ちゃんは足が速くなるヤツ」

女不良「いや男のも教えろよ」
25:2014/12/25(木) 03:30:29.55 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「それは教えられない」

女不良「どうして? 戦力わかんないと作戦とか立てられないだろ」

友「う、うん、まぁそれはごもっともなんだけども」

女剣士「ちょ、ちょっとね」

女不良「……まさか、闇魔法系か? 呪殺とか」

男「違う違う!」

女不良「じゃ、じゃあなんなんだ……」ゴクリ

男「……まぁ、秘密だ。俺の魔法は使えないものだと思ってたほうがいい」

女不良(使えない、だと。威力が強すぎる、とかか? 爆撃とか隕石とかか?)

女不良「ふ、ふっ、ふふふ、なるほどな。そういうことか。中々やるじゃないか。頼りにしてるぞ」

男(なんか勘違いしてるなこいつ……まぁどうでもいいか)

友(なんか勘違いしてそうだなー)

女剣士(か、勘違いしてる見たいだけど、い、言わないほうがいいよね? 私空気読めてるよね?)
30:2014/12/25(木) 03:39:07.88 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


秘書「おかしい」

秘書「足取りが全く掴めないなんて……」

職員1「あっ、秘書さんチーッス」

秘書「どうも」

職員1「どうかしたんですかー」

秘書「……先日、全国の学校で魔法の授与式がありましたよね」

職員1「そっすねぇ」

秘書「授与する魔法はどの選定員が選定したのか登録されているハズですよね?」

職員1「えぇ」

秘書「全くその情報が無いなんてありえますか?」

職員1「いやいやそれは無いですよ。禁止魔法なんか出されると困るんで、魔法ごとに誰が選んだかきちんと登録されてるハズですよ」

秘書「です、よねぇ……」

秘書(けれど、あの魔法は誰が選んだのかその事項が見事に抹消されている……一体、なんだっていうの。あんなクソみたいな魔法に
そこまで隠蔽を施すなんて……)
32:2014/12/25(木) 03:52:42.15 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「よーし全員止まれー実戦場はこの洞窟だ。地下三階まで行って、教頭の作ったゴーレム倒してくるのが
今回の授業だ」

友「ゴーレムwwww……炎効くのか?」

女剣士「剣も効かなさそう……」

女不良「まっ、なんとかなるだろ」

男「う~んこの緊張感の無さ」

担任「三階より下には行くなよーここの一番奥には本物のドラゴン居るからなーさすがに先生でも
タイマンは無理だから、助けらんないぞー」

イケメン「ははっ、ドラゴンなんて僕の雷撃で一撃さ」

キャーイケメン君抱イテー

友「うわーすげー自信」

男「まぁでも、雷撃はドラゴンの種類にもよるけど、基本相性良いしなぁ。小型ならあいつでも倒せるんじゃね」

友「何冷静に分析してんだよwwww」

男「確かにあの顔とか性格ムカつくけどさー実際アイツは才能ある系の人種だもの」

友「いやいや、でも無理じゃね? 担任でも助けらんないって言ってだから、少なくとも中型以上だろ」

男「あーそっかだよなぁ。あのガチムチな先生でも無理って事はヤバイ感じか」
33:2014/12/25(木) 03:58:52.41 ID:9w3+lhpmXMAS.net
女剣士「お、男くんドラゴンに、詳しいの?」

男「う~ん、まぁ、うちは本来竜に適性があるって言うか強い家系らしいから」

男「親はどうせ俺もそれ系になるだろうと、色々教えられたような」

友「なのにあの魔法wwwwwwww」

男「やめてくれ……まぁどうせあんまり教えられた事覚えてないから、どうでもいいけど」

女剣士「だ、大丈夫だよ!」

男「やめろ自分を惨めにかんじる」

女不良「???何の話だ? アタシを置いてけぼりにするな」

男「……いやどうせ聞いても何にもならないから」

女不良「そうか? ……なら別にいいけどよ」
35:2014/12/25(木) 04:08:43.27 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「何度も言うが三階より下は行くなよー分かったかー特にイケメン」

イケメン「センセ、さすがに僕もそこまで馬鹿じゃないですよ。確かに倒せますが、今回はそういう授業じゃないでしょ」キラッ

キャーイケメン君スマイルー

担任「ならいいんだがな……よし、じゃあ各班いけー」

友「っしゃあじゃあいくか」

女不良「一番に行って好成績残そうぜ、そうすりゃ普通の授業サボっても許される」

女剣士「そ、そんな事ないと思うけど……」

男「やだなぁこんなクソ魔法……」

担任(う~ん、男の班、イケメン班と並んで心配な班だなぁ……)

……


男「洞窟の中って暗いなぁ」

友「そこでぼくの出番ですよ」ボッ

女剣士「わっ、明るい」

女不良「馬鹿とハサミは使いようってヤツか」

友「馬鹿ってwwwwwひどいwwww」
36:2014/12/25(木) 04:18:38.81 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「まぁ早く行って終わらせようぜ」

女剣士「う、うん」

友「んだなwwwっつーかさ、ゴーレム倒したって適当に言えば倒さなくても倒したことになるんじゃね?wwww」

女剣士「そ、それは……」

男「さすがに無理だろ。どうせ教頭がゴーレムに細工して見てるかなんかしてんじゃねぇの」

友「世の中は世知辛いなぁ」

男「まぁいざとなれば先生に助けてーって言えばいいし……」

イケメン「ハハハッ、そんな心構えじゃ駄目駄目だね!」キラッ

男「うおっ、いつのまに」

イケメン「君たちぃ、なんなら僕の班と行動するかい? 僕が守ってあげようかい?」キラランッ

イケメン君優シイー

女不良「しっしっ、あっち行け」

イケメン「つれないなー、まぁいいさ、ははは、じゃあお先に行くね」バチバチ

イケメン君ノ電気明ルイネー炎ヨリ凄ーイ

友「あれwwwなんか俺馬鹿にされてるwwwwまぁ慣れてるから別にいいけどwwwww」
38:2014/12/25(木) 04:22:58.58 ID:smLw8tz4XMAS.net
友がいい奴すぎる
39:2014/12/25(木) 04:29:35.52 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「あの性格なー」

女剣士「な、なんか鼻につくよね」

友「女剣士ちゃん結構きつい言い方するね」

女剣士「えっ」

女不良「いやまぁでもあいついつも偉そうでムカつくよなー。いっつも人に囲まれててよー」

男「最後のが本音だろ……お前友達とかいなさそうだもんな……」

女不良「なんか文句あっか?」

男「……いや、ない」

……


友「う~ん、しかし、全然モンスター出てこないなー」

男「先生たちがゴーレム以外やったとかじゃないか」

女剣士「か、かなぁ」

女不良「おいおい何のんびりしてんだ。早くしないと一番じゃないぞ」

友「別に一番じゃなくてもwwwつか、そろそろ三階だと思うんだけどなぁ今二階だし」

男「だなー」
40:2014/12/25(木) 04:42:56.01 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「おっ、階段みっけー」

男「さっさと済ませて帰ろうぜ」

友「あの魔法でなwwww」

男「だからやめてくれよ……」

ガィイン ガィイン

友「ん? なんか音しね?」

男「下のほうからだな」

女不良「くそっ、先越された!」

友「まぁまぁwww」テクテク

友「って、DQNたちじゃん」

DQN「てめぇらああああ男は拳で語ってナンボじゃーい!!!」

子分「シャアアアア!!」

女剣士「す、素手で戦ってる」

友「DQN連中は肉体強化系が多いとは言え、ゴーレム相手に一歩引かないとはすげーなあいつらwww」

女不良「あたしらも早くゴーレム探すぞ!」
43:2014/12/25(木) 04:51:49.89 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「はいはい、まぁすぐ帰りたいしな」

友「俺も魔力の残り気になるし、早めに見つけようぜwww」

女剣士「ち、小さめのゴーレムがいいな」

女不良「何言ってんだ! 一番大きいのに決まってるだろ探すのは!」

女剣士「えぇ……」

男「なんでもいいだろなんでも……」

友「だなwww」

バチィンバチイイン

男「ん、今度は奥から音がするが……」

友「行ってみようぜwwww」

……


イケメン「ふはははは僕の実力が試される時が来たんだね!」

イケメン君頑張ッテー

友「何やってんだあいつゴーレム五体も集め……ってあいつの放とうとしてる電撃、なんか大きくね?」

男「お、おいおい、アレやばくねぇか」
46:2014/12/25(木) 04:57:45.14 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「あの大きさってさ、洞窟の地盤とか大丈夫カネ?」

男「いや、やばいだろ普通に」

女剣士「ど、どうかしたの?」

友「イケメンを止めるべきか否か、それが問題と言う話ですよんと」

女不良「放っておけよ。へっ、そのままくたばっちまえ」

男「いや、地盤が崩れたら俺たちも……」


イケメン「さぁ行け、僕の全力の電撃ィイイ!」バヂヂヂヂヂヂ

ズドオオオオオンン

友「うおおおお揺れる揺れる」

女剣士「あわわわわ」

ピシッ

男「んおおおっ……ピシ?」

ガラッ、 ガララララッラ

イケメン「へっ?」

友男女剣士女不良「」
47:2014/12/25(木) 05:04:50.39 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「ふああああ」

教頭「居眠りですか?」

担任「うおっと、いえいえ、違いますよ。それよりどうですか、家のクラスは」

教頭「中々良くやっていますね。DQN君たちなんか、ゴーレム相手に物怖じしていませんしね」

担任(まぁあいつら日頃から拳でなんちゃらとか言ってるしなぁ)

教頭「見ますか?」

担任「えぇ」

教頭「どれどれ、んんん?」ヒュン

担任「どうかしましたか?」

教頭「この子は、イケメン君ですねぇ」

担任「あいつ、ゴーレム五体も集めて何やって……っておいおい、その電撃、大きすぎだろ……」

教頭「穴開くんじゃないですかこれ。下にはドラゴンが……」

担任「さすがにそこまで馬鹿ではないとは思いますが……」

『僕の全力の電撃ィイイ!』

教頭&担任「」
48:2014/12/25(木) 05:13:44.60 ID:9w3+lhpmXMAS.net
教頭「こ、これは……」

担任「助けに行って来ます」

教頭「ま、待ちなさい。下に居るドラゴンは中型クラスの黒竜ですよ」

教頭「一部の優等生の試験用のものではありますが……」

担任「……今は試験用の調整調教無しの状態、ですよね」

教頭「かなり凶暴ですよ。試験時の五倍は強いと見て良い」

担任「教頭も来てくださいよそれなら」

教頭「いえ、私は対竜用の魔法はあまり得意では」

担任(使えねぇハゲだな……)

担任「まぁ、なんとかなるでしょう」

教頭「……すぐに他の教員も呼んで来ます」

担任「頼みます」
52:2014/12/25(木) 05:33:37.01 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「いってててて、皆~大丈夫~?」

男「ったく、イケメンの野郎……」

女不良「おえっ、吐きそ。振動とか駄目なんだ、アタシ……」

女剣士「女不良ちゃん、だ、大丈夫?」

イケメン「ぼ、僕としたことが、プリティガール達、大丈夫かい……」

ナ、ナントカー

イケメン「良かった……」ホッ

ギロン

イケメン「な、なんか視線を感じるんだが……」

女剣士「」

友「お、女剣士ちゃん、どうした……のって……」

女不良「は、初めて見た……」

男「げぇ、中型、しかも黒竜かよ……」

黒竜「わが眠りを妨げる者よ。いかような理由を持って来た」
54:2014/12/25(木) 05:40:47.64 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「や、ヤバイ系の竜か?」ヒソヒソ

男「ヤバイ所じゃねぇよ……」ヒソヒソ

友「……あーその、竜さん竜さん、これは何かの間違いなんだ、あ、謝るからゆる……」

イケメン「ふっ、ふははははは、竜とは都合が良い!」

黒竜「……小さき者、なんと小さき者」

友「ば、ばっかお前なに言って」

イケメン「僕がぶっ倒してやる!」

イケメン君カッコイイー

男「あー、あー」

友「何あーあー言ってんだよ、女剣士ちゃんもしっかりしてくれ~」ユッサユッサ

女剣士「ハッ」

友「お、おい、男、どうすりゃいいんだこれ」

男「無理、無理。怒らしちった」

友「倒す方法とか無ぇの!?」

男「無い。黒竜の特性は一部の魔法を除いて全てを無効果しちゃう所だから、太刀打ち無理。逃げるしかない。けど、多分逃げるの無理。死んだな俺ら」
58:2014/12/25(木) 05:49:10.47 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「そんな事言うなよ~」

男「無理なもんは無理だろ」

友「なんでこんなのがいんだよ~」

男「……多分、試験かなんかで使う竜なのかもな。黒竜の特性に対処出来るなら、同じクラスの竜は
全て倒せる」

イケメン「はははっ、大丈夫さ、僕の電撃でこんがり焦げ目をつけてやるさ!」バチバチバチバチ

黒竜「ふぅむ。愚か、あまりに愚か」グオン

友「竜が……」

女不良「立った……」

男「そんなク○ラが立ったみたいに言うなよ……」

友「冷静なツッコミは今はどーでもいい」

イケメン「行けぇええええ僕の電撃ィイイイ」バチイイイイインン

黒竜「なんと、この我にそのような粗末な魔法を……」バクン

イケメン「ハアアアアアアア!? ぼ、僕の電撃ィイイイイイ!?」

友「く、食った……」

男「だから普通の魔法は無理だって……」
60:2014/12/25(木) 06:01:23.99 ID:9w3+lhpmXMAS.net
イケメン「く、くそっ、ならもう一度ォオ」

男「やめろって余計怒らせるだけだ」

イケメン「じゃあどうしろっていうんだよ!」

黒竜「オークの腸よりも不味いものを食わせおって……」ゴオオオオオ

友「な、何か竜さんのお口から、黒い光が……」アワワワワ

男「ちっ、全員伏せろ!」

全員「ッ!?」

ガオオオオオオオオンン

女剣士「ひ、ひぃいいいいおどーさんおがーさ~ん!」ガクガクブルブル

女不良「な、なんだ今の……」

男「今のは黒竜の息吹だ」

友「そ、そのまんまじゃねーか! どう危ないのか教えてくれって」

男「端的に言うとだな、あの息吹をまともに食らうと、魂が燃える。つまり死ぬ」

全員「」

イケメン「や、やっぱり僕の電撃をもう一度……」
61:2014/12/25(木) 06:08:48.62 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「だからやめろって」

友「ああくそっ、こんな所で死にたくねーぞ……」

男「母さんか父さんが居ればな……」

友「お前の親ならなんとかなるってか」

男「父さんならあの息吹を受けても死なない。つーかそのまま飲み込んで倍加して返す。母さんなら
真っ二つだな」

友「お前の親スゲーな……ならお前もって」

男「俺の魔法、忘れたか?」ニコ

友「アレだもんなぁ」

男「短い人生だった、まぁ悔いは無い。どうせ生きていてもこのクソ魔法」

イケメン「何諦めてるんだよぉおおおお!」

イケメン「駄目だろ! 僕たちだけじゃないんだぞ、女の子も居るんだ!」

男「そうは言うけどお前がこうなった原因じゃん」

イケメン「ウッ」

友「生命の危険だというのに人間はなんと醜いものか……」

女不良「悟り開いてる場合じゃないだろ」
63:2014/12/25(木) 06:19:52.14 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜 コオオオオオオオッ

友「二発目くんぞ……」

イケメン「く、くそ、僕の電撃でやっぱり」

男「やめろやめろぶつけても逆にあの黒竜の息吹が拡散するだけだ」

イケメン「けど、僕は女の子は守らなきゃいけない……それが紳士ってものだろう」

イ、イケメン君……キュウン

男「なんだよこの空気……ちっ、しょうがねぇな」ザッ

友「お、お前まさか力をかくし……」

男「マジでサーセンしたっ! 許してつかあさあああああい!」ジャンピング土下座

友「……だよなー」

黒竜「……」コオオオオオアアアアアアッ

男「あっ、やっぱり駄目……」

ダダダダダダ

友「ん? なんだよ今度は上から音?」

担任「お前らぁああ無事かあああ!!」
64:2014/12/25(木) 06:33:53.28 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「オラアアアア!」ガアアン

黒竜「ぬぅ……」カポ、ン

イケメン「ふ、不発……。せ、先生……」

ザッ

担任「……お前ら、ここは俺に任せて早く逃げろ」ニカッ

友「お、おおう! さすが肉体派魔法のガチムチィ先生! 頼りになるぅ!」

イケメン「よ、良かった……」

男「……先生、中型とは言え黒竜相手、多分先生でも死にますよ?」

担任「ん? なんだドラゴンに詳しいな。まぁそうかも知れないな」

イケメン「せ、先生でも?」

担任「……いいから行け。生徒は俺が護るさ……」

黒竜「……」ガアアアアアアア ビリビリビリ ド、ドォウウゥウン

担任「んん!?」

友「げ、げっ、咆哮の振動で、通り道っつぅ通り道全部塞ぎやがったコイツ……」

黒竜「せっかくの玩具、逃がすと思うてか……」コアアアアアア
65:2014/12/25(木) 06:43:21.49 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「こ、これは……護りながらとなると、キツいな……」ボソッ

イケメン「ぼ、僕だって」

男「だからやめろって……」

イケメン「先生の魔法が効いてるんだぞ、僕のもやっぱり、次は全力で……」

男「先生のは肉体付与系だから効いただけだ」

イケメン「やってみないとわからないだろ!」

男「だからお前のは食われてたじゃん」

友「……ま、まぁまぁ落ち着けよ」

女不良「こ、ここは男の魔法を使うべきじゃないか?」

男「はっ?」

女不良「使えないと思え、と言うほど強力なんだろ。今使わなきゃいつ使うんだよ」

男(やべ、こいつ勘違いしてんだっけか)

イケメン「そんな強い魔法なら出し惜しみしないでくれよ!」

友「あ、あのね……」

女剣士「おが~さ~ん」ヒックヒック
68:2014/12/25(木) 06:53:50.93 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「……おいおい、あんまり騒がないでくれ」

男「そうだぞ!そうだぞ!」

イケメン「くっ、き、君はなんて卑怯なんだ……」

イケメン「自分の魔法を見せたくないからと、全員が死んでもいいと言うのだな」

男「いやそういうワケじゃ……」

イケメン「そして自分だけ助かるって事かい?」

友(う~ん、追い詰められた人間がどういう思考になるかと言うのがよくわかるな)

友「……まぁ落ち着けって、とりあえずどうすりゃいいんだ」

男「……お前かイケメンの魔法でとりえあえず塞がれた道に穴開ければいいと思うけど。女不良のも
見てないけど、強いならぶっ放して見ればいい」

友「だそうだ」

女不良「男の魔法は使わないのか?」

男「まぁ、俺のはどうせ効かないだろうしな」

女不良「……ふ~ん。見たかったんだけどな」

男「見ても良い事ないって」

友「さっ、ともかくともかく、担任がなんとかしてる間に、穴開けて逃げるぞ!」パンパン
71:2014/12/25(木) 07:02:15.80 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜 コココアアアアアア

男(アレは、やばいな……直撃したら先生でも死ぬぞ。肉体付与もなんのそのの魂焼きだからな。
けど、俺らが後ろに居る。避け切れないヤツが出たらそいつも死ぬ。先生は多分避けないだろうな……)

男「う~ん、この魔法、竜にも効果あるんだろうか。試してみるか?」ボソッ

友「何か言ったか?」

男「別に」

イケメン「い、今は争ってる場合じゃなかったね。いいだろう、僕の雷撃で穴を開けよう」バチチチッチチ

男(穴空ける前に先に黒竜の息吹が来るな。やってみるか)クッ

黒竜 ゴアッ

男「ふん」グイッ

黒竜「グアッ?!」ゴゴゴゴン

担任「な、なんだ……見当違いのほうに息吹を……」

男「すっげ効くんだ……」ボソッ

黒竜「な、何をしたあああああああああ!」ギアアアアアアア

男「おーけど余計に切れちゃった……」
72:2014/12/25(木) 07:04:05.09 ID:/D0PDr0mXMAS.net
男の魔法って使い方よって最強かも知れぬぞ…もし全て方向強制変更出来るなら一方通行の能力並にでも行けるな
73:2014/12/25(木) 07:04:29.62 ID:MEri3eCVXMAS.net
果たしてそっち向いてになんの隠し効果があるのか
74:2014/12/25(木) 07:07:18.04 ID:434eECNQXMAS.net
対象指定自由なら無双可能やな
75:2014/12/25(木) 07:12:26.51 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男(う~ん。黒竜に効果あるってことは、一部の側の魔法だよな……つまり属性無しか空間系か?)

男「肉体系統じゃないのは確実だが……よくわからないなぁ……」

ガガーン

男「あっ、開いた」

イケメン「さぁ、行くよレディ達!」

黒竜「今の魔法、誰ぞ」ギロリ

イケメン「ひっ……な、なんの事だよぉ」

担任「誰かが、魔法を使ったのか?」

黒竜「我が体を操るなど、ありえぬ……誰ぞ」ギロン

男(この驚き様……これ、普通の操作の魔法じゃないって事か……)フムフム

友(うわぁまたなんか考え事してる……)

友「お、おーい早く逃げるぞ」

男「あっ、そうだな」
76:2014/12/25(木) 07:12:44.51 ID:smLw8tz4XMAS.net
あっち向いてとこっち向いてを連続で使えば相手をアホに出来るな
79:2014/12/25(木) 07:23:02.56 ID:Q/0aXTrwXMAS.net
>>76
高速で発動したら脳味噌揺らせそう
80:2014/12/25(木) 07:25:27.27 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「……あ、あと、その、こ、黒竜さん寝起きですから、ちょっと体が鈍ってるとかそんな感じじゃないですかね……」

友(あっ、この言い方、今のやったの男か。あれ竜にも効果あんのか)

黒竜「ふぅむ、であるか……」

男「ですです」

黒竜「……なるほど、貴様か」

男「え?」

黒竜 カパッ パッ

男「危ねっ」グイ

黒竜「ガアアッ」ゴウ

担任「ま、また違う方向に、ど、どうなってるんだ……」

黒竜「……言い訳は効かぬぞ」

男「や、やだなぁ……」

黒竜「……ふん」ドシン

イケメン「竜が急に大人しく……?」

黒竜「攻撃が当たらぬ。遊ぶ意味も無し。行くが良い」
83:2014/12/25(木) 07:43:30.62 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「よ、良くは分からないが、逃げられるのなら逃げるぞ! しんがりは先生がやる。不意打ちがあるかも知れない」

黒竜「黒竜の誇りにかけてせぬよ。認めよう。我の負けだ」

担任「……そうか。すまなかった」

黒竜「良い、気にするな」

イケメン「い、いこう」

イケメン君待ッテー

友「俺らも行こう!」

男「あー女剣士ちゃん立てる?」

女剣士「お、おどーさ~ん~」ヒックヒック

男「……おぶるから、はいはい」

女剣士「うわ~~ん!」ヨジヨジ

男(う~ん泣きながらもよじ登ってくるとは)

女不良(今のは誰が……)


黒竜「ふぅむ……」

黒竜(一瞬とは言え我の体の自由を完全に奪うなど……まさか)
85:2014/12/25(木) 07:51:46.02 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜『小僧』

男「うおっ!」

友「ん? どした?」

男「い、いや……」

男(竜族のテレパスか……)

男『な、なんでしょうか……』

黒竜『……その魔法、人の理では禁呪では無いのか』

男『禁呪……?』

黒竜『知らぬか? 違うか? ふむ、すまなかった』

男『い、いえ……』

黒竜『しかし、ものは試しと思いテレパスを使ってみたが、通じるとはな……』

男『俺の家系は竜の適性があるので……』

黒竜『……ほう』

男(う~ん。竜とテレパス出来てるって事は、やっぱ俺は本来竜関係の魔法を授与されるハズだよなぁ……)

黒竜『ふっ、心の声が駄々漏れであるぞ。……がしかし、あながち間違いでは無いのだぞ。その魔法が我の思う通りであれば、竜との関係はあろう』
92:2014/12/25(木) 08:07:41.34 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男(げっ、聞こえてたか。危ない危ない。竜は自分は暴れるくせに礼儀にうるさいんだよなぁ……)

男(つか、テレパス用の言葉と普通の思考の差ってあんまり分からんのよね)

男『あーなんかすんません』

黒竜『良い』

男『……ところで一つ聞いて良いですか』

黒竜『なんだ』

男『この魔法の事、知ってるんですか? 教えて頂いても?』

黒竜『違うのやも知れぬ。確証にも無き事を伝えるは……』

男『竜族の恥、ですか』

黒竜『ほう、竜族の規律が分かるではないか。……が、しかし、折角だ。一つ教えよう』

男『……どうもです』

黒竜『我々は、その術の総称を始祖の力と呼ぶ』

男『始祖の、力、ですか……。それに、総称……?』

黒竜『左様。先ほどのは、あくまで断片でしか無い。あまりに強すぎる力よのう。あまり使わぬ事だな。
後は自分で調べるが良い。違うやも知れぬのだから』

男『……いえ、お教え頂いて感謝します』
97:2014/12/25(木) 08:21:15.78 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


職員2「だっつー話」

職員3「マジで?」

職員2「マジマジ、あくまで噂だけどなー」

職員3「あそこにあるのって古代魔法だっけか? 鍵開いてたとかやばくね?」

職員2「そうそう、んで、誰かがそれ盗んだんじゃねーかって。変な噂だよなー」

秘書「……あなた達、何の話をしているの」

職員3「あっ、秘書さんちわーっす」

職員2「うーっす」

秘書「挨拶はいいから、何の話をしてたのかって」

職員3「あーはい、なんつーかあくまで噂なんですけど、誰かが古代魔法を盗んだって噂があって」

職員2「古代魔法の封印部屋の鍵が開いてたとかなんとかで。面白そうなんで俺ちょっくら見には行ってみたんですけどー」

職員3「えっ、お前行ったのかよ」

職員2「おう。けど、鍵閉まってたし、やっぱ噂は噂かなーと」
101:2014/12/25(木) 08:30:24.65 ID:9w3+lhpmXMAS.net
秘書(……)

秘書「それ、何時ごろの話なの?」

職員2「えーっと、確か一ヶ月くらい前でしたかねー」

秘書「そう」

職員3「どーかしたんですか?」

秘書「いえ別に」

秘書(……魔法の選定期限のギリギリの時期ね)

秘書(けど、あんなクソみたいな名前と効果の魔法が古代魔法なワケないだろうし)

秘書(それに、封印部屋が開いてたなんてそんな話が本当なら、当時にはもう長官や私の耳に入っているハズですし)

秘書「……簡単に終わると思ってたけど、案外面倒くさ、この調査」チッ

職員3「お、おい今秘書さん舌打ちしたぞ」

職員2「俺らなんかしたのか?」

職員3「いや……もしかしたら長官のセクハラのせいかも知れない。あの人セクハラした事良く自慢してるしな……」

秘書 ピキッ

秘書(長官、あとで締める)
104:2014/12/25(木) 08:42:01.14 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「最近男の様子がおかしい」

女剣士「う、うん」

男「……」ペラ

女不良「帰ってきてからあいつずっと本ばっか読んでんな」

イケメン「んーきっと僕の雷撃魔法の凄さに負けないようにと頑張ってるんじゃないかな?」

友「お前あいつの魔法の事出し惜しみしてるとか隠すなとか凄いとか言ってなかったか」

イケメン「いやいや、きっとショボすぎて出せなかったんじゃないかと今になって思うよ」

友(う~んこの性格)

キャーイケメン君凄カッタヨネー

女不良「つーかおめー何ナチュラルに混ざってんだよ」

友(女不良よ、君がそれを言うか……)

イケメン「えっ、だ、駄目かい?」

友「う~んお前の取り巻きとかうるさいし」

女剣士「で、出来れば近づかない、で」

イケメン「そっ、そんな……」ガーン
106:2014/12/25(木) 08:54:15.36 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男(始祖の力……か)

男(調べては見てるけど、全然分からないなぁ……)

男(少なくとも、目を通せる範囲の辞典やらは見たけど該当無し)

男「残す所は閲覧禁止区域にある黒本だけだけど……」

男「あれ見れるのってこの学校だと校長とかだけだろうなぁ……」

黒竜「どうした、浮かぬ顔をして」

男「ん? あぁいや中々難しい……ん?」

友「お、おい、なんかちっちゃい竜がいんぞ」

女剣士「う、うん」

女不良「な、なんかアレどっかで見た事ないか?」

男「……どうしたんスかその姿」

黒竜「……いや何、良くは分からぬが、あの後な、20人掛かりで術者が来おって、我をこんな体にしおったのだ」

男「はぁ……つか、出歩いていいんスか」

黒竜「……後任が、居るらしいのだ」

男(後任って、やっぱ試験用の竜だったのかこの人……)
110:2014/12/25(木) 09:00:25.13 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜「うぬう、我は何もしておらぬというのに」

男(俺らの事殺そうとしただろうが)

黒竜「人の眠りを妨げるのが悪いのだぞ」

男「まぁ、確かに」

男(思えばイケメンのせいだよな)


友「お、おいなんか親しげに話してっぞ」

女剣士「ぺ、ペット?」

女不良「すげーペットだな。触らせて貰おう。おーい!」

友「おまっ」

男「ん?」

女不良「そのペット触らせてくれよ」ガツッ

黒竜「ぬっ!」

女不良「スゲーゴツゴツしてる」ナデナデ

黒竜「う、うぬぅ……」

友「勇気あんなぁアイツ」
112:2014/12/25(木) 09:07:35.90 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「怒らないんすか」

黒竜「このような小さき姿では、どうしようもないというもの。あの息吹も蚊くらいしかもう殺せぬわ」

女不良「なんか喋ってんぞーこの竜」ブンブンブンブン

黒竜「ヴァーヴァーヴァー」

男(う~ん、試験用に連れてこられて、仕事でもないのにいきなり起こされたと思ったらこの姿にされて……
悲惨だな)

黒竜『め、目がまわる……』

男『そうっすね。色々と心中お察しします』

イケメン「はっはーそんな凄いペット、どこで手にいれたんだい? 僕にも教えてくれよ」

男「いきなり来たかと思ったらイケメンか……」

イケメン「さぁ、早く教えてくれないか」

男「とりあえずお前はこの竜に謝ったほうがいいと思う」

イケメン「へ? なんで?」
120:2014/12/25(木) 09:27:36.02 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「いいからとりあえず謝ろうぜ?」

イケメン「う、うんだからなぜだい?」

男「な?」

イケメン「す、凄まないでくれよ……よ、よくわからないけど、謝ればいいんだろ? す、すまない」

男「それでお前の罪は消えないけどな……」

イケメン「つ、罪ってなんだい、僕が何をしたって言うんだよおおおお! くそおおおお!!」ダダダダッ

女不良「なんだアイツ……」

男「さぁな」

男『ところで、その姿目立つんですけど、どうにかなんないですか』

黒竜『い、今の我には使える術などほとんど無いのだ……あっ、一つだけあったのう』

男『よくわからないですけど、目だたくなるならそれやっちゃって下さいよ』

黒竜『う、うぬ』ボフン モクモクモク

友「ッ?! んんんん? な、なんぞ、竜が消えて幼女に?」

女剣士「あ、アンビリーバボー」

男「えぇ……なにそれ……」
122:2014/12/25(木) 09:30:12.04 ID:4qL2H8PJXMAS.net
ミニ竜でいいのに
124:2014/12/25(木) 09:33:31.04 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜「どうじゃ」

男「どうって、えぇ……」

黒竜「人化の術は使えるぞい。人の目から弱き時期を欺くには必須の術だからのう」

黒竜「大きくなれば使わなくても良いのだが……」

男「えぇ……って言うかメスだったんすか」

黒竜「何か都合でも悪いのか」

男「いや、ステルス出来るとかそういう方向かと」

黒竜「それが使えるのは銀竜の類だのう」

男「あーそうだったかも」

友「もはや俺には何がなんだかわからないwwwwww」

女剣士「」プシュー

女不良「面白いなーこの竜」ガシガシ

黒竜「やめっ、やめっ……」
127:2014/12/25(木) 09:42:34.69 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「おいwwwwどうなってんだよwww」ドタドタ

男「えっいや、その」

男(いたのか……女不良はなんか良くわからないが受け入れてるっぽいが)

友「ごめん、いや割と真面目にどうなってんの」

黒竜「うぬ、我は……」

男「妹だからwwww」

黒竜『……何を言う』

男『ちょっと事が大きくなるとアレなんですいません割とマジですいません』

黒竜『……ふぬう』

友「うそつくならもっと丁寧につけよwwwお前の妹は全然違うだろwwww」

男「実は、生き別れのほうの妹で……」

友「おいおいおいだからさぁwwww女剣士ちゃんなんかショートしてんだぞwwww」ズイ

女剣士「」プスプス

男「あーうん。あーあーあー、なんて言えばいいのか」

友「まぁ無理に聞かねぇけどよwww別にいいけどよwwwwちゃんといつか教えろよwwww」
128:2014/12/25(木) 09:44:28.79 ID:MB0adlFnXMAS.net
黒龍CV若本で読んでたら幼女になりおった
131:2014/12/25(木) 09:53:13.41 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「ごめんな、いつか言うから」

友「ほんとだよwwww妹とか無理ありすぎんだよwwwお前の妹はドラゴンになれるのかっていうwww」

男「あーそこから見てたのか」

友「まぁな。けどさ、だから言いたくなったらでいいよ」

男「明日には言うかもな」

友「はやっwwww」

……


魔法長官「それで、犯人は見つかったかのう。ほっほっほ」

秘書「いえ。全く」キリ

魔法長官「そこは自信満々に言う所かのう……」

秘書「それより長官、私へのセクハラを武勇伝にしているという話を小耳に挟んだのですが……」

魔法長官「ほっほっほ、ちょっと接待に行ってくるかのう、ほれ、他のお偉いさんと」

秘書(逃げたな……)

魔法長官「ほっほっほ」

魔法長官(ふむ、しかしやはりそうそう見つからんか……)
133:2014/12/25(木) 10:07:14.08 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


魔法大臣「それで、先刻の事はどうなっているのか」パカン

魔法長官「おっ、ナイスシュートじゃ、腕を上げたのう大臣よ」

魔法大臣「だろう。って違うわい。お前の言っていた例の魔法はどうなっとるのか」

魔法長官「……一応、わし自身が見た所、現物はまだあるがのう」

魔法大臣「意味深だな」

魔法長官「うむ……内容自体、中身はそっくりそのまま無かったのだ。やはり確定じゃ」

魔法大臣「やはり盗まれているか」

魔法長官「そのようじゃ。犯人探しは難航しとるよ」

魔法大臣「お前のところの秘書は少々抜けておるのがいけない。それにどうせ何も教えておらんのだろう。……ワシのを貸そうか」

魔法長官「嫌じゃよお主の所の秘書は肉体派のマッチョしかおらんのだし。ワシは良いケツしてる女が良いんじゃ」

魔法大臣「昔と変わらず女好きだのう」

……
134:2014/12/25(木) 10:07:41.19 ID:XXgQrYGtXMAS.net
あっち向いて連続使用したら首だけ回ったりしないのかな
135:2014/12/25(木) 10:09:41.21 ID:Hyk9x2NkXMAS.net
首をへし折れたら最強級だな
136:2014/12/25(木) 10:13:42.05 ID:ZSoorNCIXMAS.net
あっち向いてとこっち向いてが気になるな
137:2014/12/25(木) 10:16:52.21 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「あー今日は疲れた」

黒竜「じゃのう」

男「?」

黒竜「?」

男「……あの、なんで家まで付いてきてんすか」

黒竜「そりゃ、いく場所が無いからじゃが」

男「森とかは?」

黒竜「……こんな小さな姿で行ったら、確実に殺されるわい。普通、小竜になるまでは親に護って貰うもんじゃよ」

男「あっ、ソーナンスカ」

黒竜「全く、こんな事も知らんとは。それでも竜に適性のある家系なのかのう……」

妹「ん? お兄ちゃんが、よ、幼女と歩いてるっ!?」

男「おう、妹よ……」

妹「お兄ちゃん、だ、駄目だよ。自首しよう、ね?」

男「何か勘違いしてないかお前……」
142:2014/12/25(木) 10:34:35.29 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜「なんじゃこの小便くさい小娘は」

妹「小便くさい……え?」

男「あー妹だ」

黒竜「ふぅむ……」

妹「ちょっ、え? どう見ても私より小便くさいのって、そっちじゃ……って違う違うお兄ちゃん」

男「何」

妹「ほんと駄目だよ、なんかこんな世間知らずそうな子を……自首なら罪が軽くなるよ?」

男「しつけぇ……説明すんのダルい」

妹「いくら授与されたのがショボイ魔法だったからって、自分を見失って自暴自棄なんて駄目だよ」

男「ごめんちょっと竜の姿になって」

黒竜「ふむ」ボフン

妹「」

妹「え?」

男「こういう事なんだ」

妹「……うっそ、えっ、本当に? え? ウソ、え?」
315:2014/12/25(木) 20:27:04.26 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜「ウソも何も、これが我の真の姿じゃ」

妹「……」

男「まぁお前が驚くのも無理はな……」

妹「可愛い……」

男「は?」

妹「うっそー可愛いー!」ガッ

黒竜「ま、またか……」

妹「どこで買ったのこのペット?」ナデナデ

男「別に買ったワケじゃないんだけどさ……勝手についてきたと言うか」

妹「いらないなら私にちょうだい」

男「さっきまでお前なんて言ってたっけ……。我が妹ながらほんと無駄に適応能力あるよな」

妹「黒竜のミニミニサイズとか友達に自慢出来るじゃーん」

黒竜「やめっ、我は見世物ではないのじゃ!」バタバタ

男「……そういや父さんたちって今日帰ってくるっけ? 聞きたい事あるんだけどさ」

妹「多分帰ってくると思うよー」
327:2014/12/25(木) 20:40:10.02 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男(父さんたちなら知ってるかな……)

妹「チョコ食べる?」スッ

黒竜「これは、た、食べ物なのか……よ、良いのか?」

妹「うんうん」ニコニコ

黒竜「……」パクッ

黒竜「美味である……」ジィイン

黒竜「オークの腸やゴブリンの脳みそばかり与えられておったからのう……」ウッウッ

妹「よくわかんないけど大変だったんだね……」ヨシヨシ

男(……そんなものばかり食わせてたのか。学校の管理体制どうなってんだよ)

……


担任「いやはや、この前は割りと真面目に死ぬかと思った」

教頭「まぁ何はともあれ事態は収集出来て良かったですねぇ」

教頭「……そういえば、今年の各校の新人対抗戦の代表者はどうしたものですかねぇ。他のクラスは誰を出すか大体決まってるようですが」

担任「うちのクラスからはイケメン辺りを、と思ったんですが、先日の問題もアイツでしたし……」

教頭「実力だけなら彼は上級の優等生にも引けを取らなさそうですが……まぁ、ああいう性格では……」
332:2014/12/25(木) 20:53:21.43 ID:9w3+lhpmXMAS.net
教頭「まぁ今回は他校にあの人が居るそうですから、どっちみち誰が出ても多分うちは負けるでしょうが」

担任「竜尾の姫、でしたっけ。話題になってましたよねぇ授与後すぐに」

教頭「うちの学校の新人からも竜関係の魔法の生徒が出てくればまだ期待も持てたんですが」

担任(……地味に男には期待してたんだがなぁ。ご両親の家系的にも。ただ、授与された魔法は本人が言うにはとんだクソ魔法で
教えたくないですの一点張りだったが……)

教頭「誰か隠してたりしませんかね」

担任「隠す必要性が無いでしょう」

教頭「ですよねぇ……」

担任「うちのクラスからはDQN辺りを出すとするかなぁ……脳筋なのが少し気になりますが」

教頭「脳筋だなんて君も人の事言えないでしょ」
337:2014/12/25(木) 21:03:13.31 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


黒竜「美味なるぞ!」バクン

妹「どんどん食べてねー」ニコニコ

黒竜「こんな食事、初めてじゃ……」バクバク

妹「こんど私の友達来た時に一緒に遊んでね」ニコニコ

黒竜「お安い御用じゃあ」バクバク

男(すげー食うなコイツ……)

父親「今帰ったぞー」

男「おっ、来た」

父親「ん? なんか騒がしいな……」

妹「あっ、おとーさん、早く来てーお兄ちゃんがペット連れてきたよー」

黒竜「ペットではないのじゃが……」バクバク

父親「ペットォ? 犬か猫かなんかか?」ドタドタ
343:2014/12/25(木) 21:16:45.24 ID:9w3+lhpmXMAS.net
妹「違うよーミニミニサイズの竜だよ」

父親「はっ!?」

黒竜「お邪魔しとるのう」

父親「……どこで拾ってきた」

男「いや拾ったって言うか、勝手にくっ付いてきたというか」

父親「……元の場所に返してきなさい」

黒竜「えっ」

父親「前にもあったんだよなぁ。母さんが野良竜連れてきて、結局飯の世話とかしないし……私がすることになるんだ」

男「いやそんな話知らないけど」

父親「お前たちが産まれる前の話だ」

父親「竜さまを敬うのは家訓ではあるが、しかし悪いが正直疲れる」

黒竜「こ、この姿のままで野良はすぐに殺されてしまうのじゃ……」

父親「でしょうなぁ」

妹「お、お父さん、こんな小さくて可愛い黒竜ちゃんがゴブリンに翼をもがれてオークに内臓食われてギガンテスに踏み潰されて
グチャグチャになってもいいって言うの……?」

父親「いや別にそこまでは言ってないが……なんかその責め方昔の母さんを思い出すな……」
354:2014/12/25(木) 21:42:21.58 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「まぁ、色々と大変な目にあった竜の事は確かのようだし、ちょっとそれは可愛そうかなと」

黒竜「な、なのじゃ……」

父親「……あなたならば、その姿でも生きていけるのでは?」

男「え?」

父親「……この竜さまは明らかに魔力の『質』が違う。どうしてこんな姿になったのかは知らないが
、元は少なくとも齢300は超える中型クラスの竜だろう」

黒竜「うぬぅ……見抜くか」

男(父さんって地味に凄いよな……)

黒竜「……その通りじゃ。我は元は齢300と54。しかしである、とは言え、この姿では碌な術も扱えぬ」

父親「えっ、あれ? そーでしたっけ」

黒竜(この抜けっぷり、なんとなく男と親子を感じるのう……)

妹「おとーさん、お願い……」ウルウル

父親「う、うっ……」

妹「世話ならお兄ちゃんがするから」

男「俺かよ……」
356:2014/12/25(木) 21:54:08.38 ID:9w3+lhpmXMAS.net
父親「そ、そこまで言うのなら……だ、だが、小竜になったらきちんと自然に帰すんだぞ……」

妹「やったー」

黒竜 ホッ

男「小竜になったらって、何年くらいかかるんだっけか」

父親「大体100年だな」

男「俺死んでるな確実に」

父親「……竜さまと暮らすと言うのは大変なんだ」

父親「……母さんが拾ってきた竜なんか、中型ばっか。たまに大型も連れてくるもんだから
通報された事もあったな……」

男(あぁ、父さんの目から生気が無くなってゆく……)

父親「もっとも、満足したら勝手に住処に戻るだけマシだったが……」

男「大変だったんだね……ってどうでもいいよ今はそんな事。それより聞きたい事あるんだけど」

父親「流すな……まぁいい。なんだ」

男「始祖の力って知ってる?」

父親「……どこで聞いた。それを」

男「えっ、ちょっ、目が怖いんだけど」
364:2014/12/25(木) 22:10:10.13 ID:9w3+lhpmXMAS.net
父親「関わってはならない。その力はな……」

黒竜「……やはり、そのような扱いか」

父親「……」ジトリ

黒竜 ゾクッ

父親「……なるほど」

男「何がなるほどなんだよ」

父親「いやいい、お前はその言葉は今はまだ聞かなかった事にしろ。本来、人の知れる所ではない」

男「今はまだ?」

父親「そうだ。いずれ知る。我々、と言うか、これは竜に適性のある家系全ての当代がその存在を知っているだろう」

父親「だから、いずれお前も知る。もっとも、知った所でその力は人の手に触れぬ所に保管されているが……」

男「……竜に適性のある家系が知れる? ……そこだけでもいいから教えてくれよ」

父親「……竜属性の魔法は、本来は人では扱えない。だが、扱える家系が存在する。それはその起源に関わる」

男「起源?」

父親「あくまで伝承ではあるが、我々の祖は竜であるとされている。だから、始祖の力についても知れる所にある」

父親「……今言えるのはここまでだな」
375:2014/12/25(木) 22:29:48.05 ID:9w3+lhpmXMAS.net
男「先祖が竜、ねぇ……」

父親「あくまでそういう伝承だと言うだけだ。家系によって先祖もまちまちだしな」

男「一匹じゃないって事?」

父親「炎竜王が祖であったり、黄竜王が祖であったり、家系によって伝承は違うようだな」

父親「まぁ眉唾だけどな。王って、少し盛りすぎているような気もするが……ははっ」

男「ちなみに家はどんなのが祖って言われてんの?」

父親「私は桜竜王の直血だな。母さんは傍系だが緋竜が祖、だったような」

男「だったようなって」

父親「どっちみちウソくさい話だと思っていればいいさ」
385:2014/12/25(木) 22:50:32.62 ID:9w3+lhpmXMAS.net
黒竜「桜竜、失われた種族だのう……」

父親「ご存知で?」

黒竜「冬の寒きを一息に吸い、その口から出るは暖かな吐息。春の訪れは桜竜王の仕業であろうと昔言われて居たと聞く」

父親「まぁでも、今ではおとぎ話にしか出ない、非常にウソくさい竜ですが」

黒竜「そのような事は無き事。我は250年ほど前に、まだ小さき頃、同じく小さき桜竜の生き残りに会うた事がある。暖かな声音をしておった」

父親「えっ」

男「えっ」

黒竜「もっとも、どこか抜けておると言われていてな。そいつも例外ではなかったようじゃ。人のしかけた罠にはまってどこかに売り飛ばされておった」

男(父親はヘタレで抜けてるのはまさかその血のせいか?)

父親(わが息子がヘタレなのはまさか……)

黒竜「すでに殺されておるだろうし、もはやおとぎ話の中の竜でしかないと言われても仕方ないかのう」
392:2014/12/25(木) 23:10:10.19 ID:9w3+lhpmXMAS.net
……


母親「全く、なんで私がこんな会議に……」

老婆「まぁまぁ、そう言うでない。あやつも忙しいのじゃろう」

母親「仕事で忙しいからって、それなら仕事辞めてしまえばいいのよ」

中年「う~ん、厳しい事言うねぇ」

母親「息子はどんな魔法が授与されたのか教えてくれないし、イライラが最高潮に達しそうなのよ」

翁「ほっほっほ、しかし、やはり半分も来ないのだのう」

母親「でもどうせ辞退の約束は取り付けたんでしょう」

翁「まぁあのう」

翁「今回の新人対抗……正式名称なんだったかのう。とりあえずアレじゃな。そういうアレに関してじゃが、
  種類は違えど、我々は同じく竜の適性家系である事に違いはない。無用な争いは避けようというものじゃ」

中年「今回は竜尾のみで良いんですよね?」

翁「うむ。一番目立ってしまってるからのう。仕方あるまい。お前ん所はどうなんじゃ」

母親「うちの息子は多分出れないですよ。そもそもこういうの好きじゃないみたいですし」

翁「じゃが、一応釘だけはさして置いたほうがいいかも知れん」
397:2014/12/25(木) 23:22:25.22 ID:9w3+lhpmXMAS.net
母親「必要ないと思いますけどねぇ。成績も悪いみたいですし」

翁「ぼ、ぼろくそに言うのう……」

母親「良い息子だとは思ってますよ。ただ人前で息子を褒めるなんて馬鹿親みたいじゃない」

中年2(う~ん、傍系とは言え緋竜の血が出てるなぁ……)

老婆「ふぅむ、しかしまぁなら心配はいらないかのう」

老婆「して、お前ん所の息子の魔法はなんじゃ? 銀竜の所の娘は竜尾のようじゃが」

母親「それが教えてくれないのよ」ピキピキ

翁「そ、そうかえ……しかし、今回集まってもらった事の本題はこっちではなくての……」

母親「本題?」

翁「うむ、魔法庁に保管されている『始祖の力』が盗まれ、今回の授与式で出回った、と言う話が耳に入ったのじゃ」

一同 ピクッ

……
400:2014/12/25(木) 23:33:08.95 ID:9w3+lhpmXMAS.net
友「じゃーんけーんぽい」

男「そっちむいてほい」グイ

友「そっち向いてってあっち向いてじゃ……ぐえぇ」グイイ

友「お、お前その魔法、卑怯くせぇなぁ」

友「この手のじゃんけんとかで無敵じゃねぇか」

男「羨ましいと思うか?」

友「いや思わないけどさwwww」

男「だろ?」

担任「おーいお前らー今回の新人対抗戦のうちのクラスの代表者についてだが、立候補とかしたいヤツいるかー」

イケメン「ふっ、ここは僕の出番かな」キラッ

キャーイケメン君ゥウン

担任「いやお前は今回出るな」

イケメン「えっ」

担任「問題起こしたばっかだろ」
405:2014/12/25(木) 23:44:36.19 ID:9w3+lhpmXMAS.net
担任「正直あんまり期待してないから誰でもいいぞー」

男「ひでぇ言いよう」

友「まぁしょうがねぇよ。今回他校に竜尾の魔法いるしな」

男「竜尾?」

友「お前すっげー話題になってんのに知らないのか?」

男「いやぁそんな事に興味持てる状態じゃないからさ」

友「あぁ、確かにそれよりお前の場合自分の魔法について悩んでたもんなwww」

男「悩んでるのは現在進行形だぞ一応」

友「よしここは僕が教えてあげようwwww」

男「短くな」

友「銀髪 美少女 竜属性の魔法wwwwいじょwwww」

男「う~ん分かりやすい」
413:2014/12/26(金) 00:04:37.51 ID:uLF9TwpW0.net
友「俺も出てみようかなwwww」

女剣士「と、友くん出るの?」

友「興味本位だけどさ」

女不良「アタシは男が出たほうがいいと思うが」

女剣士「え?」

男「は?」

女不良「凄い魔法が使えるんだろう。竜属性相手なら不足はないんじゃねぇかな」

男(こいつ……)

友(まだ……)

女剣士(勘違いしたまま……)

DQN「うおおおおし! なら俺が出るぜええええ!」

担任「おっ、元気いいなぁ」

イケメン「せ、先生僕も駄目と言われても出たいんだ竜尾とやれる機会なんてそうそうないんですよ!」

女不良「まて! 男も立候補するらしいぞ!」チラッ ニコッ

男「」
416:2014/12/26(金) 00:09:57.19 ID:uLF9TwpW0.net
担任(男も……? ふぅん……)

担任(そういや、クソ魔法なんて言っていたが、直接見せて貰ったことは無かったな)

担任「……はぁ、全くお前らは……」

担任「じゃあ明日、男、DQN、イケメンの三人で軽く試合してもらう。勝ったヤツが代表だ」

DQN「うおおおおお手加減しねぇぞおおおおやったるわい!」

子分「やっちゃって下さいよぉアニキィ!」

イケメン「しぇ、しぇんしぇぇ~ありがど~」抱き

イケメン君頑張ッテー キャーキャー

担任「くっつくな気持ち悪い…・…」

女不良「お披露目の機会だぞ、感謝しろよアタシに」ズイ

男「」

友「あちゃー…・…」

女剣士「わ、私どうすれば……」オロオロ
418:2014/12/26(金) 00:17:06.99 ID:uLF9TwpW0.net
……


男「」

友「元気出せよーしょうがねぇよー」

女剣士「け、怪我してもすぐ手当てするからね」

女不良「何が不満なんだ」

友「不満と言うか、う~ん、まぁ俺らも悪いんだけどさ……」

女不良?」

女剣士「か、勘違いさせたままだった、し……」

女不良「???」

ヒュウウウ

スイマセーン ファイヤーボールガソッチニー

友「ん? うおっwwww」サッ

女剣士「お、男くんあぶな――」

ヒュン

友「男お前ぶつかwwww! ……は?」
423:2014/12/26(金) 00:20:47.77 ID:uLF9TwpW0.net
ガアアアンン

女不良 パチクリ

女剣士「えっ、今……」

友「……ファイヤーボール、いきなり、反れたよな?」

男「」

友「おいwwww男wwwしっかりしろwwww」

男 ハッ

男「お、おおうなんだよ」

友「おう気がついたか……いや、今さ……お前の魔法って魔法とかにも効果あんのか?」

男「えっ、いや、なんで? 別に使ってないけど……ってうおなんだ壁ぶっ壊れてるじゃねぇか」

女剣士「い、今火の玉がそこにぶつかって……」

男「危ねーなぁ」

友「危ねーなって、いや、あのままだとお前に直撃してたはずなんだけど……」

男「は?」
432:2014/12/26(金) 00:37:10.19 ID:uLF9TwpW0.net
……


母親「結局の所、始祖の力と言うのはなんなんですか」

母親「また聞き程度にしか知らないのですが」

翁「そうかお主は元傍系だったのう。まぁ良い。ババア」

老婆「誰がババアじゃクソジジイ」

翁「お、おう……」

老婆「あんたが教えな」

翁「う、うむ。……始祖の力を封じ込めは、その上限の全てを封印出来たわけではないが、それでも強力なものじゃ」

母親「それぐらいは知ってます。問題は中身です知らないのは」

翁「……うむ。まず一つ目は、運動、行動の強制じゃ。むりやりそっち向かせるような感じじゃな。二つ目は、完全回避。
あらゆる攻撃を「あっち向けー」ってな感じに反らせるんだのう」

母親「凄い事なのは理解しますが、例えがガキ過ぎて……」

翁「元より、封じ込めた始祖の力も断片でしかない。この力も一部でしかないのだ。ガキ過ぎるくらいの例えが丁度ええと思うがの」

老婆「焦ると無理やり物事を軽く見ようとする癖が治りませねぇ昔から」

翁「うるさいわい!」
442:2014/12/26(金) 00:47:54.32 ID:uLF9TwpW0.net
母親「しかし、それだけの強大な力、始祖と言うのは一体……」

翁「始祖? 簡単じゃよそれは竜神――」

老婆「あんたそれは機密中の機密事項じゃろうが何口走ってんだよボケたのかい」ガン

翁「いたっ!」

老母「……まぁいいさ。あんたも直系の一員になったのだからいつか知れた事」

母親「は、はぁ……」

老婆「げに恐ろしきはこの二つじゃあなくてね。最後の一つ……」

……


友「お前マジで覚えてねーの?」

男「覚えてないも何も、お前の目がおかしかったんじゃ……」

女不良「い、いや友の言う通りだ。確かにファイヤーボールがそれてたぞ……」

女剣士「う、うん……」
454:2014/12/26(金) 01:09:23.83 ID:uLF9TwpW0.net
男「う、う~んいやでもたまたまじゃねぇかな」

男(実際ぼーっとしてただけだし……)

女剣士「た、たまたま、だったのかも?」

友「いやいやいやwwwまぁお前がそう言うなら別にいいけどさwwww」

女不良「……ふぅん……」

男「それより、明日どうすんだよこれ……

イケメン「ハァーイ、僕を呼んだかい?」

男「いや呼んでない」

イケメン「なんでそうつれないのかなぁ。まぁでも明日、辞退してくれてもいいんだよ? 僕もクラスメイトはあまり傷つけたくないからね」キラン

イケメン君ヤッサシー

男「あ、あぁ考えとく」

男(根は悪いヤツじゃないんだろうけどさぁ……)

友「なんか神出鬼没だよなイケメン」

イケメン「僕は呼ばれればどこへでも駆けつけるだけさ。それじゃあね」タッタッタ

女不良「呼べば部屋の中にも出てきそうでキモいな……」
456:2014/12/26(金) 01:14:54.67 ID:uLF9TwpW0.net
女不良「……そういえば、あの面白い竜はどこに行ったんだ」キョロキョロ

男「妹のところに居ると思うけど……なんで?」

女不良「いや、ごつごつしてて、けど腹は柔らかいだろ?」ワキワキ

男「あ、あぁ触りたいの?」

女不良「い、いや、別に……」

……


妹「ね? 可愛いでしょ?」

黒竜「ぎゃう」

妹友「ほんとだーお腹柔らかーい」グニグニ

黒竜「……」

妹友2「私も触りたーい」ガシガシ
459:2014/12/26(金) 01:26:18.69 ID:uLF9TwpW0.net
……


男「しかし、友の言ってた事はマジなんだろうか」

男「……色々試して見るか。丁度今俺一人だしな」

ブロロロロー

男「おっ、車……って、さすがに飛び込むのはヤバイだろ。違かったら下手したら死ぬ」

オーイ サッカーヤロウゼー

男「むっ、丁度良い所にちびっこの集団」

男「おーいそこのちびっこ共、ちょっと俺に向かってボール蹴ってくれー」タッタッタ

ちびっこ1「えっ、お兄さんいきなり何」

ちびっこ2「お兄さんMなの?」

男「いや違う違う、ちょっとさ、いいから蹴ってくれよ」

ちびっこ3「まぁそういうなら……一番強く蹴れんの誰だっけ!?」

男「え? いや別に一番じゃなくても」

ちびっこ3「何言ってんだよおにいさん、やるなら本気しかないっしょ面白そうだし」

ちびっこ2「俺だ俺。ボールでガッコの窓破って校長のヅラを吹き飛ばして怒られた俺がいる」
464:2014/12/26(金) 01:34:46.35 ID:uLF9TwpW0.net
ちびっこ2「よっしゃじゃあ行くからね、お兄さん脳震盪起こしても知らないよ」

男「脳震盪知ってるガキとか嫌だな……まぁ良いッシャア来い!」

ちびっこ2「食らえ! 唸れ! 俺の黄金の左足ィイイイイイ!」ボッ

男(ふむ……速く、力強い)

シュウウウウウウウウウ ウ……ヒュン

ちびっこ達「ハアアアアアアアア!?」

男「お、おう……マジで逸れやがった……」

ガシャアアアアアンン

男「ん?」

ちびっこ1「お、おいあの車の窓にぶつかったぞ……」

バタン

黒服「誰じゃーい! こん車は貯金貯めて買った最高級の魔法社の車だぞ! 誰じゃぁああああ!!」

男「」

ちびっこ達「やべ、逃げろ」

男「俺も俺も」 ちびっこ1「壊したのアンタだろwwwww謝れにいけよwwww」
467:2014/12/26(金) 01:43:17.91 ID:uLF9TwpW0.net
ダダダダダッ

男「嫌だっつーのボコられるだろ」

ちびっこ2「さっき俺の完璧なシュートそらした見たいにすりゃあいいじゃねーかwww」

男「あっ、そうかって違うだろ。弁償とか洒落にならない……」

ちびっこ3「最悪だなあの人貯金で買ったとか言ってたんだけど」

男「本当に、すまないと思う……」

ちびっこ4「そう思うならさっさと謝りに行けってお兄さんwww」

男「いやでもまさかあそこに車があるなんて思わないだろ?」

ちびっこ5「言い訳はいいから謝りに行けってwwww」

男「いや、でも多分大丈夫じゃねーかな」

ちびっこ3「何を根拠にwwww」

男「いや魔法社の車だから、多分勝手に直るんじゃねーかな」

ちびっこ1「んなアホなって、マジで直ってるwwww」

黒服「ったく、クソガキどもが……しかしさすが魔法社の車、自動修復機能があって助かったぁ……」
471:2014/12/26(金) 01:51:58.01 ID:uLF9TwpW0.net
???「車は直ったのです。早く行きましょう」

黒服「あっ、お嬢様、すいません、自腹で買った車なもので……」

???「この程度でイチイチ動じていたらキリがありませんよ。ただ」

黒服「は、はい?」

???「もう少し頑丈な車の方が良いかも知れないですね」

黒服「申し訳ありません……」

???「いえ、しかし、今のボール……」

???(気のせいかしら、変な魔力を付加していたような……)

黒服「新人対抗戦も近いというのに、銀竜の旦那に向ける顔がありません」

銀髪少女「いえ、今回の事は口外しませんので気になさらず……」チラ


謝リニイケッテオニイサンー 直ッテンダカラ良イジャネーカ


銀髪少女「……あの制服……」
474:2014/12/26(金) 01:58:10.46 ID:uLF9TwpW0.net
銀髪少女「それに、あの顔、どこかで……」

銀髪少女「いえ、まぁいいでしょう」

ブロロロロー


男「行ったな、これは不問って事だろ」

ちびっこ1「お兄さん、俺たちは今軽くドン引きしてるよ」

男「軽くなのかドン引きなのかどっちだっつーの」

ちびっこ2「とりあえずこういう大人になりたくはないなって」

ちびっこ3「な」

ちびっこ4「うん」
483:2014/12/26(金) 02:19:09.81 ID:uLF9TwpW0.net
……


友「おいおいwwwいよいよだなwwww」

男「正直辞退してもいいかなって思ってるんだけど」

友「せっかくだから頑張れよwww」

担任「準備出来たかー」

DQN「シャアアアアア!」ガチンガチン

イケメン「僕はいつでも準備万端ですよ」バチバチバチ

男「俺もまぁ一応……」

男(とりあえず、良く分からないが逸らすことは出来る。けど発動条件とかイマイチ分からないんだよなぁ。
そっち向いては俺がやろうと思わないと出来ないが、逸らすほうは勝手にっつーか)

男(そっち向いての派生系なのか、説明されたあっち向いてとかこっち向いてみたいなアレなのか……)

担任「はじめー」

イケメン君ノ勝利ハ既ニ決定シテルワー

アニキィ腹タツカラ イケメンノ顔凹マシテクレェエ
486:2014/12/26(金) 02:32:29.44 ID:uLF9TwpW0.net
DQN「言われんでも、一番危ねぇから潰すのが、喧嘩の鉄則ってなもんよぉおおお!」シャッ

男「はやっ」

イケメン「ふふっ、やはりDQN君は僕狙いか」

イケメン「まぁ、その気持ちも分かるよ。何せ僕は強いからね」サッ

DQN「シャラララアアアア!!」ガァン

友「DQNってなんつーかゴーレムの時も思ったけど、普通にすげーよな」

女不良「今、地面に小さくだが穴あけたぞ」

担任(う~ん、日頃あまり授業に積極的ではないから、DQNの力は見る機会もないが、改めてみると普通に才能あるよな)

イケメン「ふふっ、当たったらさすがの僕でもヤバそうだ、だから、その手を閉じてあげよう」バチィ

DQN「アアン?」ガチン

友「DQNの両手がいきなりくっついたぞ……」

イケメン「君は拳を鋼に変えるんだっけか? だからさ、それにそって電気の渦を作ったのさ。磁石の要領だね」

ア、アニキィ

DQN「こんなもん、俺に効くかぁ!!」バチン

イケメン「む、無理やり……ゴ、ゴリラか何かかい君は……」
491:2014/12/26(金) 02:39:15.06 ID:uLF9TwpW0.net
男「う~ん、こりゃ俺の出番なさそうだなぁ……」

女剣士「お、男くんも頑張って!」

友「そうだそうだ、何ぼけーっと見てんだよ」

女不良「本気を見せてくれ」

男「いやちょっとあれに参加するのは……」チラッ


DQN[オラオラっ!」シャシャシャッ

イケメン「ふ、ふっ……ちょっ、ちょっとは速いじゃないか」サッサッサッ

DQN「汗かいてんじゃねぇか! そろそろ終わりかぁああ!!」シャシャシャ


男「な?」

友「言われて見ればう~ん確かに」

女剣士「ふぁ、ふぁいと!」

女不良「あれぐらい屁でもない実力を隠してるんだろ?」
493:2014/12/26(金) 02:49:25.80 ID:uLF9TwpW0.net
イケメン「く、くっ、本当は奥の手のつもりだったんだけど……」

DQN「アアァン?」ピタ

イケメン「良いだろう、君は、強い!」バッ バッ


男「なんか盛り上がってんなー」

友「いやお前も真面目に参加しろよ」

男「いや俺攻撃手段ないしさ……」

友「いや、良く分からないけどさ、俺はお前になんつーか可能性を感じるよ」

男「やめろよそういうやれば出来る子見たいに言われるのが一番キツいんだ」

友「悪かったwwwww」
500:2014/12/26(金) 03:08:53.62 ID:uLF9TwpW0.net
DQN「ガアアアアッ!」グラグラァア……バタン

ア、アニキィイイイイ!

男「ん?」クルリ

男「んんんん? 何、あれ」

友「お、おう、なんかすげーなイケメン」

バチ、バチバチ

イケメン「残すは君だけさ、男くん」

男「あの、なんで体中がバチバチ言ってんスカ」

イケメン「あの後、さすがの僕も少し反省してね、竜に対抗する術を考えたのさ」

イケメン「硬いと言われる黒竜に効きそうな魔法を考えた結果ね、僕は自分の雷撃を纏う方法を編み出した」

イケメン「僕呼んで、雷人モード……」

友「凄い事は凄いけど、僕呼んでって……」

男「な、なんかなぁ」

イケメン「しょ、しょうがないだろ! まだ誰にも見せた事ないんだから! 人呼んでなんて言えないだろ!」

担任(ネーミングはともかく、この短期間でこれ……やはり頭一つ所じゃなくイケメンは飛び抜けてるな……)
505:2014/12/26(金) 03:17:19.53 ID:uLF9TwpW0.net
イケメン「ふっ、ま、まぁいいさ、安心していいよ、すぐに君も気絶させてあげよう」シュッ

友「はっやwwww」

男「いやぁこれは大人しくやられた方がいいかも知れない」

友「だから諦めんなよwww」

イケメン「フハハハハ!」ガッ……ヒュ


イケメン「? ん?」スカッ

イケメン「んんん?」スカスカスカッ

担任「……ほう」

イケメン「な、なんで? 当たらない……」

男「……」

男(う~ん、やっぱ俺が避けてるっていうか、勝手に逸れてるっつーか)

イケメン(お、おかしい、確かに僕の拳は男くんを捉えてるハズなのに、まるで油に手を突っ込んだみたいにヌルリと滑る……)

イケメン「な、何をしたんだい……」

男「いやぁちょっと俺にも良く分からなくて」

担任(何をしているかは俺にも分からないが、やるじゃないか)
508:2014/12/26(金) 03:24:40.64 ID:uLF9TwpW0.net
オ、男ォオオオ アニキノ仇ヲ取ッテクレェ!

友「おいwwwなんかDQNの子分がお前の事応援してっぞwww」

男「えぇ? いや仇って……」

イケメン「ふ、ふふふ、い、いいだろう。拳が当たらないなら」バチバチバチ

女剣士「雷の玉が、何個も……」

イケメン「……この玉で君をロックオンした。つまり、必ず当たるんだ」パチン

イケメン「これでジ・エンドさ。……僕の背中を良く見ておくと良い。強者の背だからね」クルリ

オオオォオオオ!!

イケメン「ん?」クルリ

イケメン「」


女不良「玉がどっかに空に飛んでったな」

友「そのまま戻ってこないけど、あれどうなるんだろ」

女剣士「き、消えるんじゃないかな」

イケメン「えええええええ!? 真面目に何したんだああああああい!!」

男「いやだからちょっと俺にもわかんないんだって」
514:2014/12/26(金) 03:33:33.42 ID:uLF9TwpW0.net
担任「……ふむ」

担任(操作か何かか? いや、それなら素手での攻撃を逸らした理屈が通らない。魔法と肉体両方を操作する魔法なんて
少なくとも俺は知らないぞ……)

イケメン「な、なら当たるまでやってやるさああああ!!」バチバチバチ バンバンバン

スカッスカッスカッ

男(う~ん、ちょっとイケメンの顔怖ぇなぁ)グイ

イケメン「ぐええああ」グイッ

担任「……おっ?」

担任(今、無理やり顔を逸らさせた、か?)

担任(待てよ、じゃあまさか、あの時黒竜の顔を逸らしたのは……)

担任(だが、黒竜には普通の操作の類は効果が無いハズ……)ハッ

担任「まさか、竜属性の魔法か何か、か……? クソ魔法だなんて、そんな事無いじゃないか……」ボソッ


女不良「おい、なんか担任の表情がころころ変わってるぞ」

友「何したいんだろうな」
517:2014/12/26(金) 03:44:35.58 ID:uLF9TwpW0.net
イケメン「はっ、はぁ、はぁ……」グラグラ

女剣士「イ、イケメンくんの様子が、変だよ……」

女不良「疲れてきたんじゃないか?」

友「そりゃ疲れるだろうよ。元々付与系じゃないのに無理やり纏ってる雷人(笑)モードとやらは、かなり複雑な扱いをするハズだぞ」

友「消費魔力も多分桁違いなんじゃね」

友「むしろ今まで良く持ったと思うよ。あんまり認めたくはないけど、普通にイケメン天才だろうなぁ……って、おっ、倒れるか」

イケメン「も、もう、駄目……」バタン、キュー

キャー イケメン君~ 膝枕シテアゲル~

女不良「……男め、攻撃魔法は出さなかったのか。まだまだ実力を隠すなんて、あいつに限界はあるのか」

友「えっ」

女剣士(あ、あぁ、なんか勘違いがより深く……)

担任「……よし、代表は男だな」

担任(男の実力が不明瞭だったとは言え、意外と言えば意外な結果になったな……)
521:2014/12/26(金) 03:56:21.18 ID:uLF9TwpW0.net
男(う~ん、なんか代表になってしまったが……)

男「正直、辞退したほうが良かったかも知れない……」テクテク

友「お前やれば出来んじゃねぇかwwwww……って、お、おい?」

女剣士「……うわ、き、きれー……」

女不良 パチクリ

男「ん? どうかしたか?」

友「お、お前、鏡鏡」サッ

男「なんだよ」パシッ

友「自分の顔見てみろ」

男「はぁ? なんで……って、んん?」ズイ

男「……な、なんか眼の色、おかしくね?」

友「自分の眼だろwwww」

女不良「……虹彩の部分が、紅がかった桜色だな」

男「えっ、なんか変な病気とかになったのか、俺もしかして……」

友「俺に訊くなよwwww」
535:2014/12/26(金) 04:15:57.20 ID:uLF9TwpW0.net
パタパタパタ

男「おっ……」

黒竜『ふぅふぅ、全く、玩具にされるのも楽じゃないのう』

男(妹のヤツめ……)

黒竜『ふぅ……ん? お主、その眼……』

男『? ……何か、知ってるんですか? 病気とかじゃないですよね? これ』

黒竜『だから、あまり使うなと……』

不良女「おっ、竜発見、よーし」ガツ

黒竜「やめっ……やっ」

不良女「よーしよし」ナデナデ

黒竜『く、くそっ、ここでもか……』

男『ちょっとどうなってるのか教えてくださいよ』
539:2014/12/26(金) 04:26:09.04 ID:uLF9TwpW0.net
黒竜『……我も詳しい事は知らぬ』

男『えっ、あんなにもったいつけておいてっスか』

黒竜『しょせんは千年にも届かぬ若輩黒竜であるからのう』

不良女 ナデナデ

友「お、男が竜と見つめあってる……」

女剣士「な、なんなんだろうね……」

友「あの竜って確か幼女だよね」

女剣士「だ、だった、と思うよ」

友「まさか……男は口・・リ・・コン・・」ハッ

女剣士「え、えぇ!? そ、そんなことない、と思う」

友「でもあんなに見つめあって……」

女剣士「そ、そんな……」ウルウル

友(あっ、やばい)

友「ごめんごめんさすがに男もそこらへんはノーマルな性癖だと思うわ。あいつ女剣士ちゃん見たいな隠れ巨乳な体型好きだし」

女剣士「良かった……って、えっ、な、なんでそんな事知ってるの……」
541:2014/12/26(金) 04:35:16.26 ID:uLF9TwpW0.net
友「適当に言っただけwwww」

女剣士「そ、そうなんだ」


黒竜『あくまで我もそうした話を受け継いだに過ぎぬ』

男『……』

黒竜『使い過ぎればどうなるか、と言うのには諸説色々あってな』

黒竜『先祖返りするやら始祖の呪いやらとどれが本当かなど分からぬ……』

男『先祖返りに、の、呪い……?』

黒竜『うむ。何にしろ、使い過ぎれば何かが起こると見て良いじゃろう』

男『……』

黒竜『だからこそ、人の理では禁呪扱いであったと聞くが』

黒竜『……お主の親は何か知っておろうが、教えぬだろうな。じゃが、おそらくその力はほぼ始祖の力で
確定じゃろう』

男『……』

黒竜『……ただの杞憂の可能性もある。あまり案ずる事も今の段階ではあるまい』
545:2014/12/26(金) 04:47:49.32 ID:uLF9TwpW0.net
男『あの、始祖と言うのは、一体……』

黒竜『うむ、今ならば、ほぼ確定した今ならば言うても良いじゃろう』

黒竜『始祖とは、竜の神を指す言葉』

男『竜神、ですか……』クラクラ

黒竜『うむ。じゃが、遥か昔に、理由は分からぬが己が分身の竜の王達によって倒されたと言う』

黒竜『だが、全てを倒し切る事は出来ず、その力の一部を封じたとも』

黒竜『あくまで伝承だがのう』

黒竜『ひょっとすると、その力にこじつけの物語をあてがったのかも知れぬ』

男『誰だよこんなの授与魔法に混ぜたの……明らかに処刑ものじゃないでスカ』

黒竜『それは我の預かり知らぬ事だのう』
554:2014/12/26(金) 05:05:21.10 ID:uLF9TwpW0.net
男『マジすか……』

黒竜『さぁ、どうかのう』

男『こんな良く分からないもの……そもそも使い過ぎるとヤバイかも知れないって……』

男「くっそ使えなくて笑えない」ボソッ

友「い、いきなりどうした」ビクッ

男「あぁ、いや、別に……」

黒竜『まぁいっその事使い倒してみるのも手じゃがのう……』

男『えぇ……?』

黒竜『確かめるにはそれしかないと思うがのう……』

……


教頭「それで、代表はDQN君ですかやっぱり?」

担任「いえ、男になりましたね」

教頭「はて、誰ですか」

担任「まぁあまり目立たない生徒ではありますが……」
563:2014/12/26(金) 05:24:06.97 ID:uLF9TwpW0.net
……


秘書「全く、イライラしますね」ドン

職員4「な、なんですかいきなり」

秘書「いえ、別に……」

秘書「全部洗ったのに、誰が……」

職員4「なんの話ですか……」

秘書「あなたには関係ありません」

職員4「……もしかして、変な魔法を選定した全てが不詳の選定員の事ですか?」

秘書「……なぜそれを……」

職員4「最近秘書さんがそのこと調べてるって噂になってますよ」

職員4(この人抜けてるんだよなぁ……多分自分ではバレてないとか思ってそう)

秘書「ですから、あなたには――」

職員4「居ますよ。全てバレずに出来る、それが可能な人物」

秘書「――え?」
569:2014/12/26(金) 05:34:13.54 ID:uLF9TwpW0.net
職員4「ですから、居ますよと」

秘書「そ、それは誰ですか!?」

職員4「それは――」

……


???「竜神さまがお戻りになられる」

???「お戻りになられる……」

???「随分と苦労した」

???「没落した竜王の家系のガキ。なるべく目立たない竜王の家系のガキ」

???「苦労した」

???「お戻りになられる」
593:2014/12/26(金) 05:56:19.53 ID:uLF9TwpW0.net
……


男「はぁ……けど、どうしたものかなぁ……」

男「この魔法、使うとヤバそうなんだよなぁ」

男「代表も元々やりたくもないし」

男「辞退しよう……」テクテク

『新人対抗戦 我が校 代表者 三名下記の者』

男「ああああああ俺の名前載ってるぅううううう」

男「いまさら辞退とか言えない空気だよなぁ……」

男「家族にもダルくて言ってねぇし」

男「はぁ……」トボトボ
594:2014/12/26(金) 06:04:04.60 ID:uLF9TwpW0.net
担任「おー男、こんな所に居たのか、いくぞー」

男「えっ、どこにですか……」

担任「顔見せだよ。各校の代表者で集まって、挨拶するんだと」

男「えぇえええ……」

担任「なんだやる気無いのか? 先生結構お前に期待してるんだが……」

男「俺に期待しても何も良い事無いですよ」

担任「そう言うな。我が校は長い事優勝してなかったからな。今回もどうせ負けるだろうと思ってたが」

男「今回もそうなるんじゃないですかね多分」

担任「いや、俺はお前とイケメンの試合を見て思ったが、なんとなく今年はいけるような気がするんだ」

担任「竜尾の姫だかなんだか知らないが、お前のあの魔法ならなんとかなるんじゃないのか」

男「いやぁ……どうなんですかねぇ」

男(攻撃手段すらないし、つーか正直あんまりこの魔法使いたくないんだけど……)

男(この眼もなんか怖いしな……。カラコンでなんとかバレないようにしてるけどさ……)
600:2014/12/26(金) 06:18:45.45 ID:uLF9TwpW0.net
担任「まぁ頑張ってくれ」

男「はぁ……」

男子生徒「あっ、隣のクラスの代表ッス。ヨロシクッス」

女子生徒「私はさらにその隣のクラスの代表。よろしくね」

男「あっ、はい……てか、チーム戦とかなんですか?」

担任「いや、直前まで分からん。チーム戦の時もあるし、個人戦の時もあるな」

男子生徒「一応、使える魔法教えあったほうがいいっスかね。俺は見た目通りって言うのもなんなんスけど、肉体強化ッス」ムキ

女子生徒「私は……氷風ね。正直あんまり強くないんだけど、消去法で選ばれちゃって」

男「俺は……えーとなんて言えばいいのか……あんまり役に立たないと思うんで、居ないものとして扱ってくれて大丈夫ですよ」

男子生徒「そんな事ないッスよ。代表なんスから、卑屈にならないで欲しいっスね。それに、あのイケメン君をやったって話も聞きましたし」

女子生徒「あっ、その話私も聞いた」

男「いやあれはイケメンが疲れて倒れただけって言うか」

男子生徒「謙遜は駄目ッスよ。教えて欲しいッス」

女子生徒「う~ん、でも無理して教えて貰うのもね。教えたくないって人、うちのクラスとかにも居るし」

男子生徒「それは、そうっスけど、残念っスね……」
604:2014/12/26(金) 06:33:02.42 ID:uLF9TwpW0.net
ヒラヒラヒラ

男「……ん? 紙ヒコーキ?」ペラ

『可能なら竜尾の美少女の写真取ってきてくれwwww by友』

男「馬鹿かよそんな気分じゃねぇんだけどさ」チラ

友 ブンブン

男(手振ってるよ……。ただ顔見に行くだけなのに、なんかもう対抗戦に行くみたいな空気)

男「まぁ、あいつなりに応援してくれてんだろうな。良いヤツなんだよな基本」

……


男子生徒「集まってるっスね」

女子生徒「私たち一番最後だったみたい」

男「もう帰りたい……」

担任「何言ってんだ。ちゃんと周りの連中の顔見とけよ。対抗戦ではぶっ倒してやれ」

男「んな……」

男子生徒「強そうな連中多いッスけど、負けないッスよ」

女子生徒「私もなんて言うか帰りたい派だけどね……」
606:2014/12/26(金) 06:44:23.82 ID:uLF9TwpW0.net
ザワザワ ザワザワ

担任「おっ、なんか騒がしいな」

男子生徒「あそこっスね、一番奥の所……」

女子生徒「銀髪……もしかして、竜尾の姫とか言う人?」

担任「だろうな」

男「どうでもいいですよそんな事……」

男(それより、どうやって魔法を使わずに済ませるか、だけど……)

担任「――良くはないだろ。優勝候補だぞ」

男(ううん……先生の言う事も分かるんだけどさぁ。自分の学校に好成績残して欲しいっていう感覚って言うか)

男(けど、俺攻撃手段ない上に、使うと自分の体が大変な事になるかも知れない魔法だしなぁ……)

男「……そうですね」

……


銀髪少女「あら……あの方は……」

銀髪少女「確か、車の窓を壊した……」

銀髪少女(しかし、やはりそれ以前にどこかで見た事のある顔のような……)テクテク
607:2014/12/26(金) 06:52:39.61 ID:uLF9TwpW0.net
担任「ん?」

男子生徒「竜尾の姫が近づいてくるっスけど……」

銀髪少女「あら、どうも初めまして」

男子生徒「ッス」

女子生徒「あっはい……」

男「どーも」

担任「おっ、これは丁寧にどうも」

銀髪少女「……」ズイ

男「??? 俺に何か?」

男子生徒「男くん、知り合いか何かなんスカ? 見つめられてるっスけど」

男「いや……」

銀髪少女「……どこかで、お会いした事がありませんか?」

男「へ?」

女子生徒「ぎ、逆ナン?」
614:2014/12/26(金) 07:02:55.09 ID:uLF9TwpW0.net
担任「なんだ、知り合いなのか?」

男「い、いえ……記憶には無いですが……」

銀髪少女「……」ジー

銀髪少女(何かしら……本当、凄く昔に、見た事があるような……)

男(知らないけど、なんかそう言われるとどこかで俺も会った事があるような……)

男&銀髪少女(思い出せない……)

銀髪少女(どこだったかしら……)ジー

男(気のせいだな、多分)ジー

担任「……何見つめあってんだお前ら」

男&銀髪少女 ハッ
チョットー 何シテンノー

銀髪少女「えっ、あぁ、はい、すいません。それでは、学友にも呼ばれましたので、私は失礼させて頂きます」ペコリ

男子生徒「……男くん、ほんとに知らないんスか?」

女子生徒「なんかそんな感じじゃない反応だったよね」

男「いや、でも記憶にはないんで……多分」

担任「多分ってなお前……」
623:2014/12/26(金) 07:40:40.70 ID:uLF9TwpW0.net
男子生徒「でも、キレーな人でしたね」

女子生徒「品とか良さそうな感じではあった」

担任「だな」

男「……」

……


友「で、どーだった」

男「別に、普通だったけど」

女剣士「み、皆やっぱり強いのかな」

男「さぁ……」

女不良「なに、大丈夫さ男ならきっとな」

友「いや違う違う。どーだったって言うのは、写真」

男「あっ、撮ってねーや。てか、本気だったのかよ」

友「割と真面目になー。話に聞いてただけだしな」
626:2014/12/26(金) 07:47:48.49 ID:uLF9TwpW0.net
男(けど、竜属性の魔法使いか……って事は、適性家系だよな。父さんか母さん辺りなら知ってるかな)

……


男「ただいまー」

母親「あら帰えり」

男「父さんって今日帰ってくる?」

母親「残業で泊り込みだそうよ」

男「あーそっか」

母親「何か話でもあった?」

男「まぁちょっと聞きたい事とかあったし」

ドタドタ

男「な、なんだ上から」

母親「妹が黒竜ちゃんと遊んでるんでしょ」

男(半ば妹のペットと化しているな……)

母親「で、何の話しようとしてたの」

男「いや、なんか竜尾の姫とか言う人が話題になってるとか聞いてさ。銀髪の」
632:2014/12/26(金) 07:59:24.43 ID:uLF9TwpW0.net
母親「……あぁ、あの子」

男「母さん知ってるの?」

母親「……まぁ、ちょっとね。けど、男にはあまり関係ないでしょ」

男(う~ん、なんとなく冷たいなぁ……)

男「まぁそうなんだけど、これだけ話題になると気にもなるって言うか。竜の適性家系なら
もしかして父さんなら知ってるかなと」

母親「どうかしらねぇ。仕事仕事で覚えてないとか言いだしそうだけど」

男「それもそうかな。けど、母さん知ってる風だし、ちょっとで良いから教えてよ。今度の新人対抗戦――」

ダン

母親「あんた、もしかして代表にでも選ばれた?」

男(うおっ、包丁の音っ……なんか知らないがマトモに答えたらヤバイ事になりそう……)

男「い、いや、出ないけど……」

母親「じゃあなんでそんな言葉が出たのかしら」

男「い、いや、竜尾の姫が出るそうだからそれを聞いて興味が出てって言おうとしたんだけど……」

母親「あぁ、そういう事」

男(言い訳上手く出て良かった……)
653:2014/12/26(金) 08:41:23.37 ID:uLF9TwpW0.net
母親「……働かなくても良いくらいお金持ちの家の娘、とでも言えばいいのかしらね」

男「なるほどねぇ」

母親「……大体、あんたも小さい頃に会った事あるでしょ」

男「へぇ……は?」

母親「まっ、覚えてなくても仕方ないけど。私もお父さんも、あんまりあんたを連れて行かなかったしね」

男「……親戚か何かって事?」

母親「ちょっと違うんだけど、なんて言えばいいのか。……まぁ似たようなものよ」

男「……」

母親「何考えてるかは分からないけど、お父さんが必死こいて働かないと生活していけない家とは違うのだし」

母親「今では気にする必要も無いんじゃない」

男(……会った事がある、か。でも、全然覚えてねぇな)
657:2014/12/26(金) 08:50:47.45 ID:uLF9TwpW0.net
母親「あんまり変な事に首突っ込もうとしても面倒くさいだけよ」

男「まぁ、ね」

男(もう突っ込んでんだよなぁ……色々と面倒くさいレベルで)

……


銀髪少女「……」

黒服「どうかしましたか、お嬢様」

銀髪少女「いえ、何か懐かしいような、そうでないような……」

黒服「……はぁ、そうですか」

銀髪少女「あの人……」

黒服「お嬢様が見つめてた男の子ですか?」

銀髪少女「へっ? えっ、えぇ……」

黒服「……勘違いでしたら申し訳ないのですが……あの顔」

銀髪少女「知っているのですか!?」ズイ

黒服「いえ、自分の車にボールぶつけたクソガキの連中の中に居たような」

銀髪「あっ、え、えぇ、のようですね」ガクン
663:2014/12/26(金) 09:07:59.28 ID:uLF9TwpW0.net
黒服「ただ、あの雰囲気、どことなく桜竜の旦那を思い出すような気はしますが……」

銀髪少女「桜竜家……」

黒服「詳しい事は知りませんし、随分と桜竜の旦那の顔は見ていないので、気のせいかも知れません」

銀髪少女「確か、一番没落した家系ですよね」

黒服「え、えぇ。一般家庭と差はないような生活をしているとは聞きますが」

黒服「当主が働いているそうで、集まりにも奥方がおいでになるそうですし……」

銀髪少女「桜竜……」

……


???「ひとのおうちでなにをしているのかしら!」

???「だ、だあれ?」

???「それはこっちのしぇりふというものです!」

……


銀髪少女「――まさか」
852:2014/12/26(金) 19:10:38.00 ID:uLF9TwpW0.net
……


???「あやしくないのはわかったのです! でも、とんだへたれなのです!」

???「ひ、ひどいよ」

???「しょんなことだから、あやしくみえるのです!」イライラ

???「で、でも……」

???「――しかたないから、あたちがまもってあげるのです! しょしたら、へたれる『ひちゅようしぇい』がなくなるのです!」

……


男 ハッ

男「……なんだ、夢か」

男(でも、なんか変な夢だな……。なんか、相手の顔が分からなかった)

男「いや、夢なんてどうでもいいな。対抗戦、いよいよ今日か……やだなぁ……」

……


お父様「いよいよ今日か。出るからには、優勝以外はありえぬ事を心がけておけ」

銀髪少女「はい、お父様……。……その、ところで、一つお聞きしたい事があるのですが」
863:2014/12/26(金) 19:32:31.69 ID:uLF9TwpW0.net
お父様「どうした」

銀髪少女「あっ、いえ……」

お父様「……お前の実力ならば、同じくした家系のものでなければ、対抗する魔法を得ぬだろう」

お父様(――『始祖の力』が気がかりだが……他の直系からは今回全て辞退のハズ。杞憂であれば良いのだが……)

お父様(だが、もしもアレが娘と当たれば、目覚めるやも知れぬ。第三の能力までたどり着けば、間違いなく覚醒する……)

お父様(もっとも、あくまで噂の域は出ず、該当するような魔法を授与された直系の話も訊かぬ。桜竜の家の子だけが不明だが――所詮は目立たぬ没落。目をつけられる事もあるまい)

銀髪少女「どうかされましたか?」

お父様「いや、何、お前のする心配ではない。ただ、あらぬ者が紛れ込んでいるやも知れぬ。気をつけるにこしたことはない」

銀髪少女「は、はぁ……気をつけます」

お父様「……そうだな。今回の試合、私も観戦に行くとしよう」

銀髪少女「お、お父様がですか?」

お父様「……何、娘の晴れ舞台とくれば、行かぬ道理もあるまい」

銀髪少女「か、家系に恥じぬよう――」

お父様「うむ」
878:2014/12/26(金) 20:04:06.54 ID:uLF9TwpW0.net
……

秘書「――まったく、こんな簡単な事に気づかないなんて」

魔法長官「ほっほっほ、犯人が分かったかえ」

秘書「……えぇ」

魔法長官「そいで、犯人は誰じゃろうか」

秘書「今日は新人対抗戦ですよね。長官や大臣も観戦に行くとお思いですが――」

魔法長官「ほっほっほ、そりゃあのう。優秀者にはプレゼントもあるしの」

秘書「必ずそこに現れます」

魔法長官「……ほう」

……


父親「ふあああああ」

女社員「父親さん、最近根つめてますね」

父親「家族の為だしなぁ」ガタッ

女社員「ご家族の写真ですか。あら、ちょっとカッコイイ息子さんですね」 テレビ ピッ

父親「はっはっはちょっとヘタレだが自慢の息子……って、おっ、今日はそういえば新人対抗戦か」
884:2014/12/26(金) 20:15:26.71 ID:uLF9TwpW0.net
……


魔法大臣「相席、宜しいじゃろうか」

魔法長官「ええじゃろ」

バタン ブロロロロー

魔法長官「……新人対抗戦、今年はどこの学校が優勝かのう」

魔法大臣「とんだ茶番。竜の家のものが居る所だろう」

魔法長官「そうではない時もあったじゃろう。ほれ、何十年か前に雷の魔法を使うヤツの時」

魔法大臣「百年に一度の天才だったじゃろうがそいつは……所で、件の犯人は分かったのかのう」

魔法長官「会場に居るそうじゃよ。秘書が言うとったわい」

魔法大臣「……それは真か? お前の所の秘書がそこまで優秀とも思えぬがの」

魔法長官「ほっほっほ、良いケツしてる女は良い仕事をするもんじゃよ」

……
892:2014/12/26(金) 20:38:58.82 ID:uLF9TwpW0.net
……


男「アアアアアアア」

友「もうここまで来たら腹括るっきゃねぇよwwww」

女剣士「ふぁ、ふぁいと!」

女不良「ふっ、男、きさまの隠された実力を世の中にしらしめる良い機会を得たじゃないか」

担任「ほんとやる気出してくれよ。まぁうちのクラスから功労者が出たら俺も鼻が高いってのも確かにあるが」

イケメン「ふっ、先生、僕が出たほうが良い結果残せたと思いますけど……まっ、負けは負け、男くん、
僕の分まで頑張ってくれたまへ」

友「だからなぜお前はさりげに混じってるのか」

DQN「俺の分まで全員ぶっ倒してくれよ! ええ! 男! 漢を見せてこいやぁあああ!!」バンッ

男「せ、背中ぶつなって……」

DQN「根性入れてやったんだよボケエエエ!」バンバン

友(そしてなぜお前もナチュラルに混ざってるんだ、DQN……)

担任「しっかし、毎回の事だが、物々しい警備だな」

友「魔法官に警備員……いくら魔法が飛び火しないようにっつっても数がスゲー多いですよね」
896:2014/12/26(金) 20:52:38.18 ID:uLF9TwpW0.net
男子生徒「あっ、男くんこんなトコに居たっスね」

担任「――おっ、で、どうだった」

女子生徒「チーム戦だそうです」

担任「あーやっぱりか」

男「やっぱり?」

担任「いや、去年個人戦だったしな。まぁ連続の時もあるし、こればっかりはなんともな」

担任「まっ、早く終わる分良いっちゃ良いんだけどな、チーム戦。よし、いくぞ」

男子生徒「ッス」

女子生徒「はーい」

友「男、頑張れよwww骨は拾ってやるwww」

女剣士「け、怪我しないようにね」

女不良「応援してるぞ」

イケメン「いざとなったら僕が助太刀してもいいんだよ?」

DQN「それ反則だろうがああああ」ヌッ

イケメン「ひぃいい普段は素行不良なのになんでこういう時に無駄に礼儀正しいんだ君ィイイ」ダダダッ
903:2014/12/26(金) 21:05:54.50 ID:uLF9TwpW0.net
男「お、おう……無理しない程度に頑張ってくる」

男子生徒「何言ってんスか、こんな時にするのが無理ってもんスよ」

担任「男子生徒の言う通りだ。今日くらい無理してもバチは当たらないぞ」

男「は、はぁ……」

男(だからあんまり魔法使いたくないんだよなぁ……)

女子生徒「まっ、楽に行きましょ」

……


『各校 入場~』

友「おー入ってきた入ってきた。ウチの学校は――」

男 ダラ、ダラ

友「う~ん、あのやる気のない歩き方、一発で男だって分かるな」

イケメン「全く、もっとシャキっとして欲しいよね。あんなダラダラ歩いて。僕なら観客に向かって投げキッスしながら歩くよ」

女剣士「き、気持ち悪い……」
女不良「ヤバイな……悪い方向で」
DQN「さすがにそれは俺も引くな……」

イケメン「えっ」
918:2014/12/26(金) 21:27:32.53 ID:uLF9TwpW0.net
友「うちの学校はどれか分かったけど、んでんで、竜尾の姫ってのは誰かな~」

女剣士「ぎ、銀髪だったよね。それらしい人、見ないけど……」

女不良「パンフレットによれば、隣接会場でもやってるらしいからな。そっちに居るんじゃないか」ペラ

友「女不良ちゃんそんなものどこで……」

女不良「? 入り口に置いてあったぞ?」

友「……意外と目ざといね」

女不良「そうか? それで、えーと……こっちがB会場で、隣がAだな。勝ち残った同士で決勝と……」

……


銀髪少女「……」キョロキョロ

銀髪少女(彼の姿を見ませんね……隣の会場でしょうか……)

ザワ ザワザワ

竜尾ノ姫ダ 可愛イ子ダナー


魔法長官「ほっほっほ、随分と美しい子だのう」

魔法大臣「いやお前あっちの会場担当じゃろうが」
922:2014/12/26(金) 21:38:27.66 ID:uLF9TwpW0.net
……


黒竜「チョコとは何度食べても美味しいものだのう」パクパク

妹「おかーさんテレビつけていいー?」ピッ

母親「……はいはいってもうつけてるじゃない」

『今年も始まりました、新人対抗戦!』

妹「おっ、新人対抗戦だ」

母親「……どうせ勝つ所なんて大体決まってるでしょ」

妹「そーなんだろうけーどさー……あっ、凄い綺麗な人」

『優秀候補の竜尾の魔法を扱う、銀髪少女さん、今回は彼女を中心に~』

妹「いいなーこんな風に目立ちたいなー……って、ん?」

『――隣の会場の様子もわずかながらもお伝えします』

男 テクテク

妹「……気のせいかな今お兄ちゃんが……」ゴシゴシ
927:2014/12/26(金) 21:49:25.16 ID:uLF9TwpW0.net
……


女社員「今年はどこが勝つんですかねー」

父親「大体決まってると思うけどね」

父親「毎年の事だけれど」

女社員「竜属性の魔法使い居る所ですかねぇ」

父親「まっ、だろうね……」(……母さんが言うには今回出るのは銀竜の娘だったかな……)ガタ

女社員「あっ、書類なら取ってきますよ?」

父親「いやいやトイレ」テクテク

女社員「あっ、はい」

ガチャバタン

『B会場の様子は~』

女社員「……ん? 画面の端……」

男 テクテク

女社員 写真チラ

女社員(気のせいかしら……なんだか、父親さんの息子さんに似ているような……)
937:2014/12/26(金) 22:09:17.45 ID:uLF9TwpW0.net
……


男子生徒「凄いっスね、男くん!」

女子生徒「うん、ちょっと驚いた」

男「えっ、何が」

男子生徒「だって全然相手の攻撃が当たらないんスもん」

女子生徒「盾代わりになってくれるから、一回戦、楽に勝てちゃったよね……」

男子生徒「うおおおおこれは優勝マジ出来るかも知れねっスよ!」

女子生徒「……普通じゃないよね、多分、その魔法」

男「いや……運が良いだけじゃないかな」

男(勝手に発動すんだよなこれ。つーか、もしかして常時発動してるんじゃないかこれ……)ガクブル

……

???「随分と力が進んでいる」

???「今日、ここで――」

???「竜尾の姫と当たれば、確実に、第三までたどり着く。そして、お戻りになられる」

???「あぁ……」
948:2014/12/26(金) 22:17:58.30 ID:uLF9TwpW0.net
……


魔法大臣「ほう、さすが竜の適性家系だけあるの」


銀髪少女「……」バサァ


ウワー

魔法長官「ううむ、やはりちと反則臭いのう、相変わらず竜属性の魔法は」

魔法大臣「透明な竜の尾でなぎ払い。対戦相手の子は、何をされたかも分からんだろう」

魔法長官「新人では、竜属性の魔法に対処する方法も知らぬだろうしのう」

魔法大臣「熟練の者でさえ厳しいのだ。知った所でどうする事も出来まい」
955:2014/12/26(金) 22:28:23.65 ID:uLF9TwpW0.net
魔法長官「しかも、おそらくまだ序の口じゃろうなアレは」

魔法大臣「うむ。あれはただなぎ払っているだけに過ぎぬからのう。あの魔法の本質ではあるまい」

魔法大臣「底知れぬ力」

魔法長官「まったく、それに見た所良いケツをしておるしのう。服の上からでも分かるわい」

魔法大臣「その尻への情熱だけは感嘆に値するのう……と言うか、だからお前はあっちじゃろうが」

魔法長官「仕方ないのう……」ヨッコラセ

魔法大臣「早く行くがええ」

魔法長官「ほっほっほ」パッ

魔法大臣「……空間系とは、相変わらず気味悪い魔法だのう、お前のは」

魔法長官「何か言ったかえ?」ヌッ

魔法大臣「何も言っとらんよ」
後半に続く
男「俺に与えられた魔法がくっそ使えなくて笑えない」後半

男「俺に与えられた魔法がくっそ使えなくて笑えない」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1419439957