1:2015/03/12(木) 21:58:09.29
魔王「最近来ないから心配したぞよ」

勇者「新しい王様が張り切っちゃってさwwww自分で魔王討伐するぞ!なんつってんのwwwwwww」

魔王「あー…最近変なのがうろついてるって連絡あったわ」

勇者「城まで辿り着いてないとかwwwwwwwwウケるwwwwwwwwwwww」

魔王「んで、ようやく勇者様の出番と?」

勇者「『ワシは魔王を見くびっておった…頼んだぞ勇者!』ってさwwww」

魔王「王様タメ口かよ」

勇者「俺が慕ってたのは三代前の王様だっつうのwwwwwwww」

魔王「三代も前か、お前が初めてここに来たのもだいぶ昔か…」

勇者「なに懐かしんでんだよwwwwwそれにクーデターばっかだから一代が長いわけじゃないのよ」

魔王「その三代前もクーデターで?」

勇者「ああ、俺に権限や勲章を与えすぎたからな。『王国の誇りを捨てるのか!』って軍が立ち上がったんだ」

魔王「捨てるって、お前はゴミ箱扱いか」
Lv1魔王とワンルーム勇者 9巻 (FUZコミックス)
2:2015/03/12(木) 21:59:44.69
勇者「結局みんな、最後には俺を頼るんだよな」

魔王「…今回はどれくらいで戻る?」

勇者「とりあえず今の王様になって最初の討伐だからな…三日ってところかな」

魔王「三日か…短いな」

勇者「大丈夫大丈夫!手酷くやってくれたら療養とか言って村に帰るフリしてまた来るから!」

魔王「来るんかい…手酷くか、いつもすまんな」

勇者「気にすんなし!しゃーねえべ…」

魔王「うむ…」

勇者「湿っぽいなwwwwやめれwwwwwwそれより飯食わしてくれ、魔界の味が恋しい」

魔王「よし!腕によりをかけて作らせたぞい!」
4:2015/03/12(木) 22:00:59.09
コックゴブリン「魔界虫のソテーと毒沼のスープです」

勇者「うめえなwwwwまた腕をあげたなwwwwww」

コックゴブリン「どーも」ニタァ

勇者「怖えっつーのwwww」

魔王「こんなもんばっかで申し訳ないな…最近魔界も作物の育ちが悪くてな」

勇者「十分よ、それに…」

猫娘メイド「お待たせにゃ~」コトッ

勇者「こんな可愛い子に運んでもらうだけで旨さ百倍だなwwww」ナデナデ

猫娘メイド「にゃあ!?どこ触ってんだにゃ!」ドゴッ

勇者「ウゴッ…ゲホッゴホッ…」

猫娘メイド「失礼しちゃうにゃ」プンスカ

魔王「お前も大概だな」ムシャムシャ

勇者「はぁ…毒沼のスープおかわり~」

コックゴブリン「へい」
5:2015/03/12(木) 22:02:22.59
三日後

勇者「よーし、じゃあそろそろ頼む」

魔王「行くぞ、ハァァァァ…」

魔王「歯ァ食い縛れ!暗黒魔法・極!」ギュイイィン

勇者「うごぁぁぁぁぁ!」

魔王「ふぅ…こんなもんか、じゃあ…この角を持っていけ」バキッ…ニュゥ

勇者「ハァハァ…相変わらず…ハァ、不思議な角だな」

魔王「いいから早く行け…待ってるぞよ」

勇者「あいよ…じゃあ、転移魔法!王国へ」キュイィィィン

シュパン
7:2015/03/12(木) 22:03:26.08
王国

勇者「王様…ハァハァ、ただいま戻りました…」ボロボロ

王様「おおう勇者よ!ボロボロではないか!」

勇者「魔王討伐の証拠…魔王の角です…ゴホッ」

王様「よくぞやった!これ、魔法使いよヒールを掛けてやれ」

魔法使い「は、はい」キュイィィィン

王様「よしよし…後はゆっくりと休むがよい。褒美は追って遣わす」

勇者「褒美などはよいです…それよりだいぶ消耗しましたので、故郷の村で休ませていただきます」

王様「うむ、了解した。次に備えてしっかり休んでくれ」

勇者「はっ…」キュイィィィン

シュパン

王様「くそっ…たった一人で2万の兵を超えるというのか…」
9:2015/03/12(木) 22:04:19.15
魔王城

勇者「うーっす魔王~」

魔王「ちょっ、早えよ」

勇者「王国から直で来ちゃったぜ」

魔王「はぁ?奥さんに連絡したのか?」

勇者「あー…今からするわ」

魔王「どやされても知らんぞ」

勇者「えーと、通信魔法…と」キュイィィィン

奥さん『あら、どうしたの?今どこにいるの?』
11:2015/03/12(木) 22:04:58.04
勇者「今は魔王のとこにいるんだ」

奥さん『んまっ!帰ってくるんじゃないのかい?』

勇者「いやー…ここ居心地よくってさ」

奥さん『うちが居心地悪いってのかい!?』

勇者「いやそうじゃないよ…その」

奥さん『私たち何ヶ月会ってないと思ってんだい…あんたが王国の様子を見に行くっていってから!!』

勇者「う…」

奥さん『ああもう…魔王城だね!私も行くよ!!』

勇者「ええっ!本気かい?」

奥さん『私だって…その、寂しいんだからね…』

勇者「あー…わかったよ。後で迎えに行くから、魔王への手土産でも作っといて」

奥さん『あいよ!』

プツンッ
13:2015/03/12(木) 22:05:35.43
勇者「だってさ」

魔王「構わんよ…おい!大きめの部屋を準備してやれ」

猫娘メイド「はいにゃ!」

勇者「悪いな」

猫娘メイド「構わんにゃ。それに奥さんに勇者の変態行為を言いつけるいい機会にゃ」

勇者「それは勘弁してくれ…いやマジで」

猫娘メイド「知ーらにゃい」

勇者「oh…」
15:2015/03/12(木) 22:06:16.15
勇者「んー…そろそろ迎えに行ってくるよ」

魔王「了解した。すぐに食事にするか?」

勇者「いや、もう少し先で、俺も久々にゆっくり顔を見たいし」

魔王「わかった」

勇者「んじゃ…転移魔法!故郷の村へ」キュイィィィン

シュパン

キュイィィィン

シュパン

勇者「ただいまー」

奥さん「お邪魔するよ」
18:2015/03/12(木) 22:07:46.06
魔王「早いな…そして久々だな」

奥さん「久々だね…数十年ぶりかな?」


魔王「そんなになるか」

奥さん「あの戦争以来だからねえ、そのくらいにはなるさ」

魔王「お前のあの勇猛果敢な姿が見られんと、少し寂しくもあるな」

奥さん(亜人)「いやねぇ~あんなの若気の至りですよ」

勇者「ほんと、怖かったなぁ…」

魔王「二番隊の隊長だよ?女の亜人なんて前代未聞だよ」

奥さん(亜人)「だから止めてってばぁ…///」

魔王「そんな強者にもゾッコンLOVEのツワモノがいると聞いて」

勇者「若気の至りです……///」
19:2015/03/12(木) 22:08:22.09
オギャアオギャア

勇者「あーほらほら泣かないで…ベロベロバァー」

オギャアオギャアオギャアオギャア

勇者「うあ…」

魔王「なっとらんな…ほぉーら、いないいない~バァー」

キャッキャキャッキャ

奥さん(亜人)「おお~」

勇者「なぜだ…」

魔王「これが貴様らの子か…愛い奴だ」

奥さん(亜人)「でしょう?私に似ちゃったのかな~」

勇者「いやぁ、目元なんか俺にそっくりだ」

奥さん(亜人)「そう?この八重歯なんて私の遺伝よ」

勇者「それはキバっていうんだよ…」



魔王「…早くも親バカかお前たちは」
21:2015/03/12(木) 22:10:56.41
勇者「大切な子だからな」

奥さん(亜人)「なんせ勇者様の子だからね…私たちにとっても、世界にとっても宝物よ」

魔王「世界にとっても…か。此奴が魔族と人間の架け橋となるやもしれんな」

勇者「どぉーだろうね…人間ってバカだから」

魔王「人間の言う台詞か。まあよい、そろそろ食事にしよう。コックがウズウズしておる」

奥さん(亜人)「この子にもミルクあげなきゃ」

勇者「俺も付き添うよ…グヘヘっ」

奥さん(亜人)「いらん!」ドゴッ

勇者「うっ…」

アゥ…キャッキャww

魔王「クックックッ行くぞよ」

<キョウノゴハンハナニカナー
<マカイソウノソテークイテー


fin
24:2015/03/12(木) 22:12:34.35 ID:fKK5YB2bd.net
おわり?
23:2015/03/12(木) 22:12:20.41 ID:Yap+aXIMd.net
>>1
27:2015/03/12(木) 22:14:45.79 ID:zSeuSkJb0.net
広がりそうなのにコンパクトにまとめたな
28:2015/03/12(木) 22:19:02.28 ID:dr+KqNpA0.net
伏線ばらまくだけばらまいて終わったな
30:2015/03/12(木) 22:25:06.13 ID:lr3J/3DU0.net
バッドエンドしか思いつかなくて平和なうちに終わらせたパティーンか。