1:2015/04/08(水) 01:52:13.505 ID:5T8txQqBM.net
梓「唯先輩、いったいどうしたんですか? 何の話をしているんでしょう」

唯「聞いてよあずにゃん。私が、何日も何日も、
  必死に考えて、迷って、そうしてできた歌詞が、4分の曲にしかならない」

梓「はい。でも”歌”って、そういうものです」

唯「私の数日間が、他人にとっては4分の出来事でしかないって。そんなの、納得できないよ」

梓「そうでしょうか」

唯「そうだよ。曲を作り終えると、歌詞をメロディに乗せると、
 私は、いつもいつも、空しくなるんだよ。過ぎ去っていった時間を思ってね」
4:2015/04/08(水) 01:55:22.808 ID:5T8txQqBM.net
梓「私はそうは思いません」

唯「そりゃ、あずにゃんはバンド組んでまだ間もないからね。
  一番楽しい時期だよ。私もその頃は……」

梓「私は、このけいおん部に入る前にも、ずっと音楽やってましたよ。
  お言葉ですけど、唯先輩とは違います」

唯「そうかも知れないけどさぁ。一人でやるのと、みんなでやるのはやっぱ違うよ。
  曲作るのも、最初は楽しいかも知れないけど」

梓「……唯先輩は、いったい何が言いたいんですか」

唯「私ね、もうやめようと思う」

梓「は?」
7:2015/04/08(水) 01:57:39.377 ID:5T8txQqBM.net
唯「聞こえなかった? だから」

梓「聞こえましたよ! なんでですか!? やめるって……!」

唯「ちょっと待って。あずにゃん、何か勘違いしてない?」

梓「……何がですか。私、嫌ですよ。唯先輩のいないけいおん部なんて」

唯「だから、それが勘違いだってば。私はここをやめるつもりはないよ」

梓「え?」

唯「やめるって言ったのは、曲作りをってこと。メロディも、歌詞も、書くの飽きちゃったよ」
11:2015/04/08(水) 02:00:45.393 ID:5T8txQqBM.net
梓「……私、唯先輩の作った曲、好きでしたけど」

唯「ありがとね、あずにゃん。でもさ、私の作った曲って、どこかで聞いたことあるようなのばかりだったでしょ?」

梓「そんなことありません! みんなで演奏してて……、すごく楽しいし……!」

唯「あんなのね、誰が作ってもいっしょだよ」

梓「……どうして、そんなこと言うんですか」

唯「澪ちゃんが書いた歌詞、よく読み込んでみなよ。ひどいから」

梓「それは……、そうですけど……」
17:2015/04/08(水) 02:04:50.284 ID:5T8txQqBM.net
唯「でも、あれでもライブになると盛り上がるでしょ。あずにゃんはなんでだと思う?」

梓「……正直、分かりません。どうしてなのか」

唯「そっか。それはね、私たちが楽しそうにしてるからだよ。
  澪ちゃんが作ってくれたんだって思って、私たち一人一人が、一生懸命演奏してるからなの」

梓「……そうですか。だったら、唯先輩が曲を作る意味もあるんじゃないんですか。
  唯先輩が作ったものだから、私たちは受け入れられるんですよ」

唯「だからね、何度も言うようだけど、私は飽きちゃったんだよね」
19:2015/04/08(水) 02:08:02.191 ID:5T8txQqBM.net
梓「でも……!」

唯「別に、私だって今まで通りに作れるよ。メロディだって、歌詞だって。
  でもね、私が嫌々作ってたら、一番にそれに気づくのは、あずにゃんを始めとした部活メンバーでしょ?」

梓「かも……知れませんね」

唯「お客さんがもし満足してくれたとしても、あずにゃんたちはどう思うかな」

梓「……」

唯「お願いだから分かってよ。これは、私個人のわがままじゃない。
  みんなのことを考えたら、こうすることが最善なんだよ」
23:2015/04/08(水) 02:11:09.525 ID:5T8txQqBM.net
梓「……唯先輩は」

唯「ん? なぁに、あずにゃん」

梓「飽きた……、って。それ、曲作りに対してだけですよね……?」

唯「……」

梓「最初に言ってた言葉が引っかかるんです。自分の数日間が他人の4分だ、って」

唯「……ばれちゃった、かな」

梓「分かりますよ……! だって、演奏も一緒じゃないですか……!
 何日も、何か月もかけて練習したものが、ライブではほんの一瞬ですから……」
25:2015/04/08(水) 02:13:47.132 ID:5T8txQqBM.net
唯「……」

梓「飽きたんですか。バンド」

唯「……」

梓「答えてください」

唯「……嫌だよ」

梓「どうして……!」

唯「だって……。この先を言ったら……、私個人のわがままになっちゃうから……。
 みんなのことは大好きだし、迷惑なんてかけられないよ」

梓「……お願いします。理由だけでも聞かせてください。そうじゃないと私、納得できませんから」
27:2015/04/08(水) 02:16:02.698 ID:5T8txQqBM.net
唯「……」

梓「私、唯先輩のこと、好きですよ」

唯「あずにゃん……」

梓「だから、唯先輩が苦しんでいるんだとしたら、何とかして力になりたいんです」

唯「……」

梓「私じゃ……、頼りないですか……?」

唯「……ううん。そんなことない。……ありがとね、あずにゃん。
 私も、あずにゃんのこと、大好きだよ」

梓「唯先輩……」
31:2015/04/08(水) 02:19:40.247 ID:5T8txQqBM.net
唯「最初はね、みんなで演奏できるだけで満足だったんだ。
 何もできなかった自分が、人と力を合わせれば何かを生み出せるんだって、
 それだけですごく楽しかったし、何より充実してた」

梓「……分かります」

唯「最初に体育館でライブをしたとき、全身が高揚感で包まれたんだ。
 まるで本当に空を飛んでいるような、夢の世界にいるみたいだった」

梓「……」

唯「それから必死に練習して、新しい曲作って……。
 こんなに一つのことにのめり込んだの、生まれて初めてのことだったかもしれない」
33:2015/04/08(水) 02:24:43.948 ID:5T8txQqBM.net
梓「それじゃあ……、なんで……」

唯「私ね、それに慣れちゃった」

梓「え……」

唯「新しい曲を演奏した時のオーディエンスの反応、けいおん部のみんなとの一体感。
 最初は光り輝いて見えたけど、結局それは幻想で、ただ同じことを繰り返してるだけだったんだよ」

梓「そんなこと……!」

唯「ううん。その証拠に、私の心はどんどんと冷え切っていってた。
 楽しくないわけじゃない。単に、求めている刺激と現実がすごいスピードで離れてしまったんだ」
35:2015/04/08(水) 02:29:58.636 ID:5T8txQqBM.net
梓「でも……。でも……」

唯「あずにゃんが何を言いたいのかもわかる。でもね、私はもううんざりしてるんだよ。
 刺激のない毎日に。そして、馴れ合いの関係にもね」

梓「……じゃあ、やめるんですか。けいおん部」

唯「やめないよ。みんなのことは好きだから」

梓「……」

唯「別に今まで通りだよ。みんなでお茶して、申し訳程度のあわせ練習して。
 それでライブやって『良かったね』って笑い合って、感動して。
 ループする日々が続いていくだけ」

梓「やめてください」

唯「……何?」

梓「そんな気持ちでいるんだったら、唯先輩、けいおん部をやめてください」
36:2015/04/08(水) 02:33:49.262 ID:5T8txQqBM.net
唯「……あずにゃん」

梓「嫌です。私、そんな唯先輩の言葉、聞きたくありませんでした」

唯「お願いだから、泣かないでよ」

梓「私も思ってました。こんな日々が続いていくだろうな、って」

唯「……」

梓「横に唯先輩がいたら、楽しく演奏できません。はっきり言って、迷惑です」

唯「……そっか」

梓「……」

唯「ごめんね、あずにゃん。私、出て行くから。もう泣かないでよ」
37:2015/04/08(水) 02:37:12.930 ID:5T8txQqBM.net
律「おーっす! って、あれ。梓だけか」

梓「……はい」

律「な、何泣いてんだよ、お前。何かあったのか?」

梓「唯先輩が……、唯先輩がぁ……」

律「お、おい! 唯がどうしたって……?」

梓「唯先輩が、けいおん部やめる、って……!」

律「なんだって!? 唯はどこに行ったんだよ!」

梓「帰る、って言って……。ついさっき、5分くらい前に、部室から出て行きました……」

律「あんにゃろ……。梓! 私ちょっと行ってくるからここで待ってろよ!」
38:2015/04/08(水) 02:39:50.066 ID:5T8txQqBM.net
律「唯!」

唯「……? あ、律ちゃーん。どうしたのぉ?」

律「どうしたのじゃねぇ! けいおん部やめるって、どういうことだよ!」

唯「あずにゃんから聞かなかった? 私、飽きたからやめるんだよ」

律「ばかやろう! 飽きたって……。そんなの理由になるかよ!」

唯「だって私がいるとあずにゃんが演奏できないって言うんだもん。
 飽きちゃってやる気のない私と、頑張り屋さんのあずにゃんだったらどっちが部に必要だと思う?」

律「な……! 私が言ってるのは、そういうことじゃねぇ!」
39:2015/04/08(水) 02:41:24.883 ID:5T8txQqBM.net
唯「じゃあ、どういうこと?」

律「それは……。い、今までみんなでやってきたじゃねぇか!」

唯「うん。それに飽きちゃったんだよ」

律「ふざけんなっ!」バシッ!

唯「……痛い」

律「お前は……。お前はぁ……」

唯「何するの。痛いよ、律ちゃん」

律「勝手にやめるとか、そんなの許されるわけがないだろ!」
40:2015/04/08(水) 02:44:14.240 ID:5T8txQqBM.net
唯「別に許されなくてもいいよ。じゃあね」

律「お、おい!」

唯「私も、律ちゃんにぶたれたこと、許さないから」

律「……っ!」

唯「楽しく仲良しごっこでもしてなよ。私は、無感動な日々に耐えられないの」

律「何を……っ!」

唯「次ぶったら先生に言うよ」

律「……」
41:2015/04/08(水) 02:47:34.921 ID:5T8txQqBM.net
憂「ええっ!? お姉ちゃん、そんなひどいこと言ったの!?」

唯「う、うん……。なんか色々あって……、頭がいっぱいで……」

憂「……そう。それじゃあ、仕方ないけど」

唯「あずにゃんも律ちゃんも怒ってるかなぁ……」

憂「怒るというより……、悲しんでると思うよ」

唯「……うん。私も悲しい」

憂「明日、学校で会ったら謝れる?」

唯「分かんないよ……。私、どうすればいいの……」
43:2015/04/08(水) 02:52:14.987 ID:5T8txQqBM.net
憂「とりあえず、メールでも電話でもいいから謝っておきなよ。
 そうしておいたら、明日会うときに気が楽だから」

唯「……もしさ」

憂「うん?」

唯「明日私が謝るってなったら、憂もついて来てくれる?」

憂「お姉ちゃん」

唯「うん……」

憂「これはお姉ちゃんの問題なんだから、自分で解決させなきゃダメだよ」

唯「……そっかぁ。私、明日になるのが嫌だなぁ」
44:2015/04/08(水) 02:54:50.087 ID:5T8txQqBM.net
唯(昨晩のメールも無視されちゃったし、今日会うのが憂鬱だなぁ)

梓「あ」

唯「あ……、あずにゃん……」

梓「……っ!」

唯「ま、待ってよ! あずにゃんっ!」

梓「……っ!」

唯「待……。行っちゃった……」

唯(なんだかホッとしてる、自分が嫌だな……)
45:2015/04/08(水) 02:57:08.042 ID:5T8txQqBM.net
唯(あ、律ちゃんだ)

律「……唯」

唯(わわ……。話しかけてきた……。どうしようどうしよう……)

律「おいっ! 何か言えよっ!」

唯「は、はいっ!?」

律「……昨日の件だけどな」

唯(あれ……。もしかして、律ちゃんの方から謝ってくれるのかな。
  そうだったら気が楽なんだけど)

律「出しといたぞ」

唯「……何を?」

律「退部届だよ」
46:2015/04/08(水) 02:59:37.705 ID:5T8txQqBM.net
唯「え……」

律「用件はそれだけだ。じゃあな」

唯「ちょ、ちょっと待ってよ!」

律「……ンだよッ!? 私は忙しいんだ」

唯「退部届、って。律ちゃん、私を引き留めてくれないの?」

律「はぁ? 飽きちゃったんだろ? そんな人間引き止めてどうするよ」

唯「……」

律「ギターは梓がいるからな。パートに欠番が出なくて良かったよ」

唯「そ、そっかぁ。それは良かったねぇ……」
47:2015/04/08(水) 03:02:54.981 ID:5T8txQqBM.net
唯(本当にやめなきゃいけないんだ……。
 飽きてたのは事実だけど、みんなと一緒にいれなくなるのは嫌だなぁ……)トボトボ

紬「唯ちゃんっ!」

唯「……ムギちゃん」

紬「唯ちゃんがけいおん部をやめるって聞いて……。本当なの……?」

唯「うん……。なんかそんな感じみたい……」

紬「そう……」

唯「ムギちゃんは、私にやめて欲しくない?」

紬「そんなの決まってるじゃない! 唯ちゃんと一緒にやりたいわよ!」
48:2015/04/08(水) 03:06:33.748 ID:5T8txQqBM.net
唯「じゃあ……」

紬「でも、唯ちゃんが飽きちゃったって言うなら、しょうがないわよね」

唯「え……」

紬「私、唯ちゃんのこと友達だと思っていたけど、唯ちゃんからしたら、
  私たちなんて部活が同じっていうそれだけの仲間だったのね」

唯「違っ……」

紬「退屈だからやめます、なんて……。私……、すごく悲しいわ……」ダッ

唯「ムギちゃんっ! ……行っちゃった」

唯(ムギちゃん……、今泣いてたよね)
49:2015/04/08(水) 03:10:21.343 ID:5T8txQqBM.net
唯(あのあと、澪ちゃんにも似たようなことを言われた)

唯「……私が悪いの? ただ、私は現状に満足したくないだけなのに」

律「おい」

唯「……律ちゃん」

律「昼休みにミーティングしたんだが、お前のせいでガッタガタだぞ、うちの部活は」

唯「あのね、私」

律「……何だよ」

唯「やっぱり私、けいおん部に戻るよ。私にとってみんなは大切だし、みんなにとっても……」

律「ふざけんなッ!」ガッ!

唯「ひっ……!」
50:2015/04/08(水) 03:12:44.410 ID:5T8txQqBM.net
律「これだけみんなのこと振り回しておいて、それならじゃあ戻りますだ!?
 お前いい加減にしておけよ!」

唯「痛い……。痛いよ、律ちゃん……」

律「澪も、梓も、ムギも……。みんな泣いてたんだぞ……ッ!
  唯……、お前がいなくなるって……。みんな泣いてたんだぞ……」ポロポロ

唯「律ちゃん……」

律「それをお前……。ふざけるなよ……!」

唯「……」
53:2015/04/08(水) 03:17:43.804 ID:5T8txQqBM.net
憂「……そう。律さんは、許してくれなかったんだね」

唯「うん……。ムギちゃんと澪ちゃんは、私に戻ってきて欲しそうだったし、
 あずにゃんも、私に戻ってきてほしいんだと思う」

憂「……」

唯「律ちゃんは、どうしたら許してくれるかなぁ」

憂「あのね、お姉ちゃん。私の言うこと、落ち着いて聞いてくれる?」

唯「んー? なぁに?」

憂「きっと、一番に怒ってるのは律さんじゃないよ。
 律さんは、お姉ちゃんと他の三人との板挟みに苦しんでて、苛立っているだけだと思うんだ」

唯「……ほえ?」
54:2015/04/08(水) 03:24:41.992 ID:5T8txQqBM.net
憂「お姉ちゃんがけいおん部に戻るって言ったとき、律さんは歓迎したかったと思うよ」

唯「そんなことないよぉ。だって、泣くほど怒ってたんだよ?」

憂「それはね、多分だけど、みんなのことを考えて、そうせざるを得なかったんじゃないかな」

唯「ええー? だってさぁ、みんなは私に戻って来て欲しかったと」

憂「だからこそ、だよ。お姉ちゃんと一緒にやりたいはずなのに、他のみんなはお姉ちゃんを遠ざけた」

唯「……」

憂「それは何でだと思う? あくまでも私の想像だけど、それって、
 お姉ちゃんの意見を尊重したわけなんかじゃ決してなくて、
 他のみんなはお姉ちゃんが許せなくて、あえてそうしたんじゃないかな」

唯「……違うよ。そんなんじゃ、ないよ」
56:2015/04/08(水) 03:32:11.256 ID:5T8txQqBM.net
憂「だからこそ、律さんは苦しんでる。手放しでお姉ちゃんを歓迎したいのを、
 ぐっとこらえてみんなの意見を尊重したんだよ」

唯「……そんなこと」

憂「私はお姉ちゃんが悩んでたことも知ってるよ。
 毎日欠かさず練習もして、曲作って、歌詞書いて……。
 もっと評価されたい、上に行きたいって思ったんでしょう?」

唯「うん……。学校内だけでやってるのが、なんだかひどく惨めで……」

憂「お姉ちゃんのその悩みを、どうして言ってくれなかったんだって、
 けいおん部のみんなはそう思っているんじゃないかな」

唯「……言えないよ。だってみんなはあれで満足してたんだから」
58:2015/04/08(水) 03:40:12.906 ID:5T8txQqBM.net
憂「お姉ちゃんは、みんなの思っていることが全部分かるの?」

唯「分かるよ。だって、これだけ長いことずっと一緒にいるんだから」

憂「みんなもそう思ってたはずだよ。お姉ちゃんのことは全部分かるって」

唯「……」

憂「けど、違った。お姉ちゃんは一人だけ先を見てた。
 みんなはそれが許せないんじゃないかな」

唯「……でも」

憂「それは別に悪いことじゃないよ。みんなも責めないと思う。
 それでも全部打ち明けて欲しかったんだよ、きっと。
 みんなが許せないのはね、お姉ちゃんが一人で悩んでた、
 そのことに気付けなかった自分に対してなんだと思う。
59:2015/04/08(水) 03:45:10.846 ID:5T8txQqBM.net
唯「私……。私……!」ポロポロ

憂「お姉ちゃん……」

唯「どうしよう……。大好きな人達を……、ひどく傷つけちゃったよ……」

憂「……」

唯「憂ぃ……。私……、どうしたらいいのかなぁ……」

憂「……きっと、大丈夫だよ」

唯「え……」

憂「お姉ちゃんがみんなのことを好きなように、みんなもお姉ちゃんのことが好きなはずだから。
 そのまま自分の思っていることを伝えたらいいと思うよ」
60:2015/04/08(水) 03:55:02.413 ID:5T8txQqBM.net
梓「メール……。唯先輩からです……」

律「ん? メール……、唯からか」

紬「こんな時間に誰かしら……。あら、唯ちゃんからだわ」

澪「んぅー……。唯から……」

唯『みなさん、ごめんなさい。一生懸命文章を考えたんだけど、なんて謝っていいのか分からなくて……。
 だから、今の気持ちを曲にしてみました。
 みんながもし許してくれるのなら、一緒に演奏できたらいいなって思っています。
 というより、みんなと演奏したいです。
 唯より』

梓「……もう明け方ですよ。こんな時間まで曲作ってたんですか」

律「……っ」

紬「……明日はたくさんマドレーヌ持って行こうかしら」

澪「曲作ったって、いつも通りベースとドラムパートは無いんだな。……あいつらしいけど」
61:2015/04/08(水) 04:01:20.709 ID:5T8txQqBM.net
~数年後~

唯「この曲はですねえ、私が曲作りに飽きた時にできた曲でぇ」

律「言い方考えろよ! スランプで悩んでたときに~、とかさぁ!」

客『(笑)』

唯「でもでも、いい曲なんで聞いてください! 私が作ったんですけど!」

律「自画自賛か!」

客『(笑)』

唯「それじゃあ聞いてください! ”そして、みんなにありがとう!”」

客『オオオオオオオオオオッ!!!!!!』

終わり
62:2015/04/08(水) 04:02:13.195 ID:CLd4Pa+f0.net
何かいい話風に終わった
63:2015/04/08(水) 04:03:47.557 ID:5T8txQqBM.net
読んでくれた方、レスくれた方、ありがとうございました。
65:2015/04/08(水) 04:45:02.498 ID:g9p5hbhH0.net
唯「たくさん頭を悩ませても、人には理解されないんだよね」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1428425533