2: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:44:10.04 ID:sYPuYYZ60
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462733023

海馬「遂に見付けたぞ、遊戯!いや、アテム!」

アテム「……」

アテム「まさかこんな場所まで追って来るとはな、セト……いや、海馬!」フッ

海馬「この俺自らがわざわざこのような場所まで出向いた、その理由は言わずとも分かるな!」

アテム「――この場所じゃ狭い。場所を移すぜ」スッ

海馬「良いだろう。ならば外へ向かうぞ」ザッ

海馬(――外と言っても、概念的な物にしか過ぎぬのかも知れぬがな)


―――――――――――――――――――――――

1: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:43:44.48 ID:sYPuYYZ60



※遊戯王映画のその後のお話、ネタバレあるかも
ルールはOCG準拠、オリカは無い、でも禁止カードは使うよ
雰囲気重視、どっちも紙束だよ




3: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:44:58.99 ID:sYPuYYZ60
海馬「――貴様に敗れ、俺は常に貴様の背中を否応無しに見ざるを得なかった」

海馬「リベンジを挑もうにも、貴様は冥界などという場所に引き篭もる始末」

海馬「長かった……!長かったぞ!」クワッ!

海馬「この進化発展を遂げたデュエルディスクの力!その技術によって、遂に貴様の元まで赴くに至った!」

アテム「海馬。その執念は見事だが、怒り、憎しみ……」

アテム「そんな物を束にしたって、この俺には勝てないぜ!」

海馬「……その言葉、バトルシティでの戦いで貴様がかつて抜かした言葉だったな」

海馬「――今、俺がこの場に立つ理由はただ一つ」

海馬「死した王にこの俺自らの手でトドメを刺し!貴様に敗れた過去と決別し未来へと進む!」

海馬「この戦いは、果たせなかった後悔との決別!この俺のケジメだ!」

アテム「ケジメ、か……」

アテム「――だが海馬。言って置くが、俺は強いぜ?」フッ

海馬「ホザケェ!貴様の強さなど所詮は過去の遺物!」

海馬「貴様に敗れてからも、俺は常に進化を続けた!」

海馬「冥界などという場所で寝転げていた貴様に負ける事など、断じて有り得ん!!」

アテム「なら、お前の進化した力とやらをこの俺に見せてみな!」

海馬「言われるまでもない!進化したブルーアイズの力、その身をもって味わうが良い!!」



海馬&アテム『  デ  ュ  エ  ル  !  !  』



4: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:45:45.08 ID:sYPuYYZ60
アテム「先攻は貰うぜ!俺のターン!」

アテム「俺は永続魔法、黒の魔導陣を発動!」

アテム「デッキの上から3枚を確認し――俺は、ブラック・マジシャンを手札に加える!」

アテム「更に魔法カード、古のルールを発動!手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する!」

アテム「現れろ!我が最強の僕!ブラック・マジシャン!!」

アテム「リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」

海馬「俺のターン、ドロー!」

海馬「見るが良い、アテム!これが貴様を討ち取るべく、進化した青眼の姿!」

海馬「手札から魔法カード、融合!」

海馬(貴様相手に出し惜しみなどせぬわ!)

海馬「俺は手札の青眼――」


ズバァン!!


海馬「なっ――!?」

アテム「――リバースカードオープン。罠カード、光の封殺剣」

アテム「海馬、お前の手札を1枚ランダムに除外するぜ」

アテム「焦るなよ海馬、まだデュエルは始まったばかりだぜ?」

海馬「おのれェ……!」ギリッ

5: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:46:37.21 ID:sYPuYYZ60
アテム「その様子だと、どうやら青眼を除外出来たようだな」フッ

アテム「これで青眼の白龍の3体融合、青眼の究極竜を融合する事は出来なくなった。これで融合は不発――」

海馬「……確かに、青眼の究極竜を融合は出来なくなったが……甘いぞアテム!」

アテム「何……?」

海馬「俺は、手札の青眼の白龍2体を融合!」

アテム「何ッ!?青眼の白龍2体で融合召喚だと!?そんなモンスターが――」

海馬「俺と青眼は常に進化を続ける!貴様の記憶に写る俺の姿など、所詮は過去の姿!今の俺とは似ても似付かぬわ!」

海馬「融合召喚!来い!」


海馬「  青  眼  の  双  爆  裂  龍  !  」


海馬「バトルだ!やれ、青眼の双爆裂龍!目障りな魔術師を焼き払え!」

海馬「滅びの――」


ジャキィン!


アテム「リバースカードオープン!永続罠、デモンズ・チェーン!」

アテム「青眼の双爆裂龍はこの鎖で縛られ、攻撃もモンスター効果も封じられるぜ!」

海馬「これも想定済みという訳か……ッ!リバースカードを1枚セットし、ターンエンド!」

6: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:47:25.10 ID:sYPuYYZ60
アテム「俺のターン、ドロー!」

アテム「手札から魔法カード、強欲な壺を発動!デッキから2枚ドローする!」

アテム「更に魔法カード、天使の施し発動!デッキから3枚ドローし、その後2枚を手札から捨てる!」

アテム「魔法カード、黒魔術のヴェールを発動!」

アテム「ライフを1000支払い、俺の墓地から魔法使い族モンスター1体を復活させるぜ!」LP8000→7000

アテム「現れろ!ブラック・マジシャン・ガール!」

アテム「――更に、手札から速攻魔法、クリボーを呼ぶ笛を発動。デッキからクリボーを特殊召喚……」

海馬「……アテムの場にはモンスターが3体――まさか!?」ハッ!

アテム「――俺は、場のクリボー、ブラック・マジシャン、ブラック・マジシャン・ガールを生贄に捧げ――」


アテム「 オ ベ リ ス ク の 巨 神 兵 、 召 喚 ! 」


海馬「オベリスク――だと!!」

アテム「バトル!オベリスクの巨神兵で青眼の双爆裂龍を攻撃!」


アテム「 ゴ ッ ド ・ ハ ン ド ・ ク ラ ッ シ ャ ー ! ! 」


海馬「ぐああああぁぁぁぁぁ!!」LP8000→7000

アテム「俺はこれで、ターンエンド!」

7: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:48:09.34 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺のターン……」

海馬(遊戯……お前はかつて、三体もの神を従えるアテムを退けた)

海馬(不可能を可能にし、神の攻略は現実的に実現し得る事だと証明した)

海馬「可能であるならば!この俺に出来ぬ道理は無い!」クワッ!

海馬「ドロオオオオォォォォォォー!!」

海馬「リバースカードオープン!永続罠、蘇りし魂!」

海馬「墓地の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する!蘇れ、青眼の白龍!」

アテム「青眼が蘇った――が、青眼の攻撃力ではオベリスクには太刀打ち出来ないぜ!」

海馬「そんな事は百も承知だ!更に儀式魔法、カオス・フォームを発動!」

アテム「儀式魔法――!?」

海馬「俺の場の青眼を生贄とし、青眼は更なる進化を遂げる!」

海馬「儀式召喚!降臨せよ――」


海馬「 ブ ル ー ア イ ズ ・ カ オ ス ・ M A X ・ ド ラ ゴ ン ! 」


アテム「青眼の儀式モンスターだと――!?」

海馬「アテム!貴様を倒す為ならば、光にでも闇にでも染まろう!」

8: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:48:59.48 ID:sYPuYYZ60
海馬「バトルだ!やれ!ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン!オベリスクの巨神兵を攻撃ィ!!」

アテム「迎え撃て!オベリスクの巨神兵!」


海馬「 混 沌 の マ キ シ マ ム バ ー ス ト ! ! 」
アテム「 ゴ ッ ド ・ ハ ン ド ・ ク ラ ッ シ ャ ー ! ! 」


オベリスクの巨神兵
ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン

            相殺!!


海馬「くううううぅぅぅッ!」

アテム「……やるな、海馬!オベリスクの巨神兵を倒すとはな!」

海馬「良くやった、ブルーアイズ――!」

海馬(神の力に頼らず、己の力で神を退けた――!)

海馬(だがその代償が、この有様か……)

海馬「俺はこれで、ターンエンドだ!」

9: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:49:44.12 ID:sYPuYYZ60
アテム「俺のターン、ドロー!」

アテム「俺は手札から永続魔法、悪夢の蜃気楼を発動!これでターンエンドだ!」

海馬「悪夢の蜃気楼……手札増強魔法か。俺のターン、ドロー!」

アテム「このスタンバイフェイズ、俺は手札が4枚になるまでドローするぜ!」

海馬「……くっ」

海馬(アテムのフィールドはがら空き、この好機に攻めに転じれぬとは……!)

海馬(だが、耐えろ!この俺の人生は、ありとあらゆる困難に耐え続ける物であった!)

海馬(この程度、苦になど感じぬ!)

海馬「手札から魔法カード、命削りの宝札を発動!」

海馬「手札が3枚になるまでドロー!そしてリバースカードを3枚セットし、ターンエンド!」

アテム「俺のターン、ドロー!」

アテム「この瞬間、手札から速攻魔法発動!ダブル・サイクロン!」

アテム「自分と相手の魔法・罠カード1枚を選択し破壊する!俺は悪夢の蜃気楼と海馬、お前の右端のリバースカードを破壊するぜ!」

海馬「甘いわァ!破壊された罠カード、運命の発掘の効果発動!デッキから1枚ドローする!」

アテム「なら、俺は手札から聖鳥クレインを召喚!海馬へダイレクトアタック!」

海馬「くっ……この程度!」LP7000→5400

アテム「リバースカードを2枚セットして、ターンエンド!」

10: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:50:19.80 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺のターン、ドロー!」

海馬「手札から魔法カード、闇の量産工場を発動!」

海馬「この効果により、俺は墓地から通常モンスター2体を手札に加える」

海馬「俺が手札に戻すのは当然、青眼の白龍2体!」

海馬「更に魔法カード、トレード・インを発動!」

海馬「レベル8のモンスター、青眼の白龍を手札から捨て、デッキから2枚ドローする!」

海馬「更に魔法カード、マジック・プランターを発動!」

海馬「俺の場の永続罠、蘇りし魂を墓地へ送りデッキから2枚ドロー!」

海馬「――アテム!俺とブルーアイズの進化は止まらない!」

海馬「このモンスターは、手札の青眼の白龍を相手に見せる事で手札から特殊召喚出来る!来い!」


海馬「  青  眼  の  亜  白  龍  !  」


アテム「これは――!青眼が進化した!?」

海馬「バトル!青眼の亜白龍よ、アテムの雑魚モンスターを焼き払え!」


海馬「 滅 び の バ ー ン ス ト リ ー ム ! ! 」


アテム「ぐあああぁぁぁぁッッ――!」LP7000→5600

海馬「リバースカードを1枚セットして、ターンエンド!」

11: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:51:08.44 ID:sYPuYYZ60
アテム「俺のターン、ドロー!」

アテム「リバースカードオープン!永続罠、強化蘇生!」

アテム「俺の墓地からレベル4以下のモンスター1体を復活させる!蘇れ、クリボー!」

アテム「そして俺の場の強化蘇生を墓地へ送り、魔法カード、マジック・プランターを発動!デッキから2枚をドロー!」

アテム「手札より魔法カード、思い出のブランコを発動!このターンのみ、俺の墓地から通常モンスターを蘇らせる!」

アテム「再び舞い戻れ、ブラック・マジシャン!」

アテム「そしてこの瞬間!俺の場の永続魔法、黒の魔導陣の更なる効果が発動するぜ!」

アテム「俺の場にブラック・マジシャンが特殊召喚された事で、海馬!お前の場のカード1枚を除外する!」

アテム「ブラック・マジシャンよ!青眼の亜白龍を除外しろ!」

海馬「させるかァ!速攻魔法発動!サイクロン!黒の魔導陣を破壊する!」

海馬「黒の魔導陣が破壊された事で、その効果は消滅!青眼の亜白龍を除外などさせんわ!」

アテム「やるな、海馬!」

アテム(だが俺は、更にその先を行くぜ!)

12: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:51:56.67 ID:sYPuYYZ60
アテム「更にリバースカードオープン!永続罠、リビングデッドの呼び声!」

アテム「俺の墓地より蘇れ、聖鳥クレイン!」

アテム「聖鳥クレインが特殊召喚された事でそのモンスター効果が発動する!俺はデッキから1枚ドロー!」

アテム「――俺は、場のモンスター3体を生贄に捧げ――!」

海馬「――ッ!?」

アテム「来い!更なる三幻神!」


アテム「  オ  シ  リ  ス  の  天  空  竜  !  !  」


海馬「オシリスの天空竜……ッ!」

海馬(だが、今のアテムの手札は2枚……!)

海馬(オシリスの天空竜は手札の枚数によってその攻撃力が変動する、よって今の攻撃力は2000!)

海馬(例え神であろうと、今の段階であらば青眼の亜白龍の方が上!)

アテム(――と、海馬なら考えるだろうな)

アテム(さぁ、海馬!攻めてきな!)

アテム「俺は、リバースカードを2枚セットし、ターンエンド!!」

海馬「何だと!?」

海馬(これでは手札は0!オシリスの天空竜の攻撃力も……0!)

13: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:52:51.71 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺のターン、ドロー!」

海馬(この俺を舐めて――いや……思い出せ)

海馬(もう一人の遊戯、アテムは幾度と無く対戦相手の神経を逆撫でする言動をしてはいたが――)

海馬(一度たりとも、自軍のモンスターを無意味に危険に晒し、相手を舐めるような真似だけはしなかった)

海馬(……アテムの見据えている先、その先が見えねば。この俺に真の勝利は無い!)

海馬「――これが、4ターン目だ」

海馬「このスタンバイフェイズ、貴様によって封じられていた俺の手札は再び俺の手へと舞い戻る」

海馬(アテムの伏せたカード……あれは恐らく……)

海馬「――青眼の亜白龍のモンスター効果発動!」

海馬「1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を焼き払う!」

海馬「砕け散れ!オシリスの天空竜!!」

アテム「そうはさせない!リバースカードオープン!速攻魔法、禁じられた聖衣!」

アテム「オシリスの天空竜の攻撃力をこのターン、600ポイントダウンさせ、カード効果による破壊を防ぐ!」

アテム「これで、青眼の亜白龍の効果はオシリスへと届く事は無い!」

海馬「やはりオシリスを守る術を用意していたか……!」

海馬(――アテム、貴様が最後に目論むであろう、その先……それを超えるには――)

海馬(――これしかない!)クワッ!

14: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:53:33.79 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺は手札から沼地の魔神王を捨てそのモンスター効果を発動!」

海馬「デッキから魔法カード、融合を手札に加える!」

海馬「青眼の亜白龍は、フィールドに存在する限りその名を青眼の白龍として扱う!」

海馬「手札から魔法カード、融合を発動!」

海馬「フィールドと手札の青眼3体を融合!来い!」


海馬「  青  眼  の  究  極  竜  !  !  」


アテム「青眼の究極竜――!」

アテム「だが、忘れてないだろうな海馬!この瞬間、オシリスの天空竜の効果発動!」


アテム「  召  雷  弾  !  」


青眼の究極竜 ATK4500→2500


アテム「これにより、青眼の究極竜の攻撃力は2000下がる!」

海馬「そんな事は百も承知だ!例え雷の矢を受けようとも、俺の究極竜は倒れん!」

海馬「バトルだ!やれ!青眼の究極竜!オシリスの天空竜を攻撃ィィ!!」


海馬「 ア ル テ ィ メ ッ ト バ ー ス ト ! ! 」


15: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:54:12.31 ID:sYPuYYZ60
アテム「その攻撃を待ってたぜ!」カーン!

海馬「何――」

アテム「リバース罠オープン!」


アテム「   第   六   感   !   !   」ドン☆


海馬「第六感だと――!?」

アテム「1から6までの数字から2つを宣言し、俺はサイコロを振る。俺が宣言するのは5と6だ!」

シュッ!

アテム「出た目が違った場合、俺はデッキの上からその数字分墓地へ送るが――」

アテム「当たった場合、俺はその数値分デッキからドローする!」

海馬「くっ……!アテム、貴様は勝敗を運に委ねる気か!?」

アテム「いいや違うぜ海馬!俺はお前を認めてるんだぜ!」

アテム「危ない橋を渡る覚悟が無きゃ、お前に勝つ事は出来ないからな!」

カラッ、カララ...

海馬「サイコロが止まる――!」

16: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 03:54:37.94 ID:pbidL9Bgo
意識高い(物理)系の社長の最後可哀想だった……
あれ最後絶対死ぬでしょ

17: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:54:55.31 ID:sYPuYYZ60



出目:5 ドン☆


海馬「くっ――!?」

アテム「デッキから5枚ドロー!そして――」


オシリスの天空竜 ATK0→4400


アテム「オシリスの天空竜の反撃!!」


アテム「 超 電 導 波 サ ン ダ ー ・ フ ォ ー ス ! ! 」


海馬「ぐあああああああああぁぁぁぁあ!!?」LP5400→3500

アテム「青眼の究極竜、撃破!」

海馬「く……!お、のれ……ェ!」

海馬「――だが、アテム!貴様は青眼の怒りを買った!!」

アテム「何――?」

18: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:56:35.42 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺の場のブルーアイズが破壊された事で、俺は手札からこのモンスターを呼び出せる――!」

海馬「悠久の刻よ、始源に秘められし白い力よ、鳴り交わす魂の響きに振るう羽根を広げ、青き深淵より出でよ!!」


海馬「 デ ィ ー プ ア イ ズ ・ ホ ワ イ ト ・ ド ラ ゴ ン ! ! 」


アテム「これは――青眼の更なる進化形態――!?」

海馬「そしてディープアイズの効果発動!青眼の怒りを受けよ!」

アテム「ぐお――ッ!」LP5600→3200

海馬「これにより、貴様は俺の墓地のドラゴン族の種類だけダメージを受ける!」

海馬「更に!俺の墓地のドラゴン1体を選択し、ディープアイズはその攻撃力を得る!」

海馬「俺は青眼の究極竜を選択!」

海馬(これによりディープアイズは攻撃力4500を得るが――攻撃表示で出せば再びオシリスの召雷弾に晒される――!)

海馬(数値上では僅かに勝利していても、覆せぬ差……その差が絶対的な差――ッ!これが、神の力か……!)

海馬(――ディープアイズは、守備表示で出さざるを得ない……ッ!)

海馬「俺はこれで、ターンエンドだ!」

19: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:57:30.87 ID:sYPuYYZ60
アテム「――俺のターン、ドロー!」


オシリスの天空竜 ATK4400→5000→6000


アテム「行くぜ海馬!オシリスの天空竜でディープアイズ・ホワイト・ドラゴンを攻撃!」


アテム「 超 電 導 波 サ ン ダ ー ・ フ ォ ー ス ! ! 」


海馬「くうううううううぅぅぅぅッ!!」

アテム「俺はこれで、ターンエンドだ!」

海馬「ならば!貴様のエンドフェイズに永続罠発動!リミット・リバース!」

海馬「俺の墓地から攻撃力1000以下のモンスター1体を特殊召喚する!」

海馬「冥界の扉を突き破り、蘇れ!」


海馬「 デ ィ ー プ ア イ ズ ・ ホ ワ イ ト ・ ド ラ ゴ ン ! ! 」


海馬「そして再び青眼の究極竜の攻撃力を得て、舞い戻れ!」

アテム「だがディープアイズを攻撃表示で召喚したな!この瞬間、オシリスの効果発動!」


アテム「  召  雷  弾  !  」


ディープアイズ ATK0→4500→2500

海馬「雷の矢を受けようとも!俺のターン!ドロー!!」

20: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 03:59:02.63 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺はディープアイズを守備表示へと変更、これによりリミット・リバースのデメリットが発動する!」

海馬「この効果で特殊召喚されたモンスターが守備表示となった時、そのモンスターは破壊される!」

海馬「だがディープアイズはタダでは死なぬ!この瞬間ディープアイズの第三の効果発動!」

海馬「ディープアイズが効果によって破壊された時、相手のモンスターゾーン全てを焼き尽くす絶対破壊能力が発動する!」

アテム「全てを、破壊――!?」

海馬「命を賭してでも、神を道連れにしろ!ディープアイズ!」


オシリスの天空竜 撃破!!


アテム「くっ――!」

海馬「ぬおおおおおぉぉぉッ……!リバースカードを1枚セットして、ターンエンド!」

アテム「俺のターン、ドロー!」

アテム「オベリスクに続き、オシリスをも倒すか――!」

アテム「流石だぜ海馬!やはり以前戦った時より、遥かに強くなってるぜ――!」

海馬「……ふん、お世辞など必要無い」

海馬(まだアテムの目には闘志が宿っている――来るか!)

21: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:00:12.74 ID:sYPuYYZ60
アテム「俺は魔法カード、黙する死者を発動!墓地から蘇れ、ブラック・マジシャン!」

海馬「黙する死者……自分の墓地から通常モンスターを蘇らせるが、攻撃は封じられる……」

アテム「そして魔法カード、融合!」

海馬「!」

アテム「俺はフィールドのブラック・マジシャンと手札のバスター・ブレイダーを融合!」

アテム「これにより融合召喚されるモンスター……海馬!まさか忘れた訳じゃないよな!」


アテム「 超 魔 導 剣 士 - ブ ラ ッ ク ・ パ ラ デ ィ ン ! ! 」


海馬「超魔導剣士-ブラック・パラディン――!!」

アテム「ブラック・パラディンは、お互いのフィールドと墓地のドラゴン族の数だけ攻撃力をアップさせる!」

アテム「海馬の墓地のドラゴン族は8体!よって攻撃力は――」


超魔導剣士-ブラック・パラディン ATK6900


海馬「攻撃力……6900――!?」

アテム「行くぜ海馬!ブラック・パラディンの攻撃!」


アテム「 超 魔 導 無 影 斬 ! ! 」


22: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:01:56.03 ID:sYPuYYZ60
海馬「――アテム、俺は貴様を超える!」

海馬「貴様という幻影を踏み越え、俺は未来へと進む!」

アテム「――ッ!」

海馬「ブラック・パラディン(幻影)は消え失せろォォ!!リバースカードオープン!!」


海馬「 聖 な る バ リ ア - ミ ラ ー フ ォ ー ス - ! ! 」


アテム「ここで、ミラーフォース――ッ!?」

海馬「踏み込んだな、アテム!ブラック・パラディンは神ではない!罠カードは受け付ける!」

アテム「ぐっ――ああああぁぁぁぁぁッ!!」

海馬「超魔導剣士-ブラック・パラディン、粉砕☆玉砕☆大喝采!!アッハハハハハ!ワーッハハハハハ!!」

アテム「くっ……俺は、永続魔法、強欲なカケラを発動!」

アテム「そしてリバースカードを2枚セットし、ターンエンド!」

23: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:03:58.30 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺のターン、ドロー!」

海馬「……くっ、俺は魔法カード、命削りの宝札を発動し3枚をドロー!」

海馬「そしてリバースカードを3枚セットし、ターンエンド!」

アテム「海馬のエンドフェイズにリバースカードオープン!」

海馬「このタイミングで発動だと――!」

アテム「永続罠――」


アテム「  永  遠  の  魂  !  !  」


アテム「魂は砕けはしない!俺の場に蘇れ!ブラック・マジシャン!」

アテム「俺のターン!ドロー!」

アテム「リバースカードオープン!死者蘇生!」

アテム「俺の場に聖鳥クレインを特殊召喚!そしてモンスター効果発動、1枚ドロー!」

アテム「カードの効果によって手札に加わった事で、手札からワタポンを特殊召喚!」

24: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:05:42.95 ID:sYPuYYZ60
アテム「俺は!ブラック・マジシャン、聖鳥クレイン、ワタポンを生贄に捧げ――現れろ!」

アテム「ラーの翼神竜-球体系!」

海馬「ラーの……翼神竜――ッ!?」

アテム「ラーの翼神竜-球体系を墓地へ送る!」

アテム「沈んだ太陽は、その姿を不死鳥へと変え舞い戻る!」

アテム「この効果により、攻撃力4000となって特殊召喚!降臨せよ――」


アテム「  ラ  ー  の  翼  神  竜  !  !  」


海馬「くっ――!?」

海馬(遂に最後の三幻神――ラーの翼神竜が現れたか!!)

海馬(だが――!俺は神を超える!)

海馬(神を超えねば、遊戯!貴様の立つその地へ並ぶ事が出来ぬ!!)

アテム「行くぜ海馬!神の炎をその身で受けろ!!」


アテム「 ゴ ッ ド ・ ブ レ イ ズ ・ キ ャ ノ ン ! ! 」


海馬「黙れェ!罠カード発動、ガード・ブロック!」

海馬「この戦闘によって俺が受けるダメージを0にし、デッキから1枚ドローする!」

25: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:08:10.72 ID:sYPuYYZ60
アテム「だが、その効果は一度きり。次は防げないぜ!」

海馬「ふぅん!だがこのターンの攻撃は凌いだぞ」

アテム「それはどうかな?」

海馬「何――?」

アテム「更に永続罠、永遠の魂の効果発動!蘇れ――」


アテム「 ブ ラ ッ ク ・ マ ジ シ ャ ン ! ! 」


海馬「ブラック・マジシャン――!」

海馬(永遠の魂、あのカードは何度でもブラック・マジシャンを呼び出せるのか!?)

アテム「永遠の魂の効果により、ブラック・マジシャンは相手の効果を受けない!」

アテム「再び海馬へダイレクトアタック!」


アテム「  黒  ・  魔  ・  導  !  !  」


海馬「ぐああああああああぁぁぁぁぁぁぁァァァァ――!!!」LP3500→1000


海馬「くっ……罠発動、閃光弾……」

海馬「相手のダイレクトアタックによって俺がダメージを受けた時、このターンのエンドフェイズになる……」

アテム「なら……俺はこれで、ターンエンド!」

アテム(これが、俺の最後の切り札!お前に俺が超えられるか、海馬!!)

26: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:09:01.55 ID:sYPuYYZ60
海馬「俺は、負けぬ――!」

海馬「この一戦で、貴様との因縁を断ち切り、未来へ進む!その為にも俺は、断じて負ける事など許されんのだ!」

海馬「リバースカードオープン!裁きの天秤!」

海馬「俺の手札・場のカード合計が相手フィールドの枚数より少ない時、その差だけドローする!」

海馬「俺の合計は3枚、そして貴様は5枚!よって俺は2枚をドロー!」

海馬「俺のターン――!」

海馬「ドロオオオオオオオォォォォォォォ!!」ジャキィン!

海馬(――来たか)フッ

海馬「アテム、ようやく……ようやくだ……!貴様の見ている先、その先を先んじる事が出来た」

海馬「見るが良い、過去から未来へ!果てしなく続く俺のロード!」

海馬「そして共に歩み進化した、ブルーアイズ達を!!」

27: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:10:00.78 ID:sYPuYYZ60

海馬「魔法カード、死者蘇生を発動!俺が蘇らせるのは勿論――」


海馬「  青  眼  の  究  極  竜  !  !  」


海馬「――そして青眼の究極竜を生贄とし、現れろ!」


海馬「  青  眼  の  光  龍  !  !  」


海馬「更に手札から、魔法カード……龍の鏡!ダブル発動!!」

アテム「龍の鏡が、2枚!?」

海馬「墓地のモンスターを除外し、ドラゴン族モンスターを融合する!」

海馬「融合召喚!!現れろ!!」



海馬「  究  極  竜  騎  士  !  !  」


海馬「  真  青  眼  の  究  極  竜  !  !  」


青眼の光龍 ATK4200
真青眼の究極竜 ATK4500
究極竜騎士 ATK6000


28: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:11:34.94 ID:sYPuYYZ60
海馬「――閃光弾によってアテム、貴様はリバースカードを追加するタイミングを失った」

海馬「……貴様を守る盾は、存在しない」

アテム「……」

アテム「――海馬……」

海馬「――リバース魔法、受け継がれる力」

海馬「究極竜騎士を墓地へ送り、真青眼の究極竜の攻撃力を5000ポイントアップさせる」

青眼の光龍 ATK4500
真青眼の究極竜 ATK9500

海馬「――過去から未来へ。過去は潰えども、過去に培った力は残り続ける!そして、俺とブルーアイズは共に歩み続ける!未来へ!」

アテム「未来……」

海馬「行くぞアテム!!この一撃が、貴様との因縁に引導を渡す一撃!」

海馬「青眼の光龍で、ラーの翼神竜を攻撃!!」


海馬「 シ ャ イ ニ ン グ ・ バ ー ス ト ! ! 」


アテム「ッ――!」LP3200→2700


ラーの翼神竜 撃破!!


海馬「――さらばだ、アテム。貴様もまた、誇り高き決闘者であった……」

海馬「真青眼の究極竜で、ブラック・マジシャンを攻撃――!」



海馬「 ハ イ パ ー ア ル テ ィ メ ッ ト バ ー ス ト ! ! 」





29: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:13:37.10 ID:sYPuYYZ60
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アテム「――海馬、もう用は済んだんだな?」

海馬「当然だ。この俺は貴様と違って、冥界などという場所でぬるま湯に浸かっている暇など無いのだからな」

アテム「なら、もう二度とここには戻ってくるんじゃないぜ!」

海馬「ふぅん、言われずともそのつもりだ!」

海馬「アテムよ、過去の栄光に座して指を咥えて見ているが良い!」

海馬「死者は前に進む事は出来ない。だが、今を生きる俺は常に進化を続けている!」

海馬「俺はたった今!貴様に負けた、その雪辱をこの場で雪いだ!」

海馬「貴様の背を追い続けたのも過去の話!遂にアテム、俺は貴様を超えたのだ!」

海馬「最早貴様には俺の影すら踏ません!」

海馬「今度は貴様が、俺の背を追い続けるが良い!決して追い付けはしないがな!」

海馬「――最早憂いは無い」

海馬「……さらばだ、アテム」

アテム「ああ。サヨナラだ、海馬――」


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30: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:14:44.42 ID:sYPuYYZ60
海馬「新型デュエルディスクに、宇宙事業の開拓!」

海馬「そして――藍神の乱入で水を差された、遊戯との決着……まだまだ俺には成さねばならぬ事が山程ある!」

海馬「つまらぬ過去に縛られている時間など毛程も無い!」




海馬「さぁ行くぞ!全速前進だ!!」

おわり

31: ◆WKEtq8y72Nvn 2016/05/09(月) 04:16:04.34 ID:sYPuYYZ60
映画見てきたから書いた
禁止カードって、素晴らしいな!

32: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 04:16:04.92 ID:HHkIR7T7o

33: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/05/09(月) 04:17:29.41 ID:pbidL9Bgo

自力で冥界から戻ってくる海馬スゲェ!

引用元: 海馬「さぁ行くぞ!全速前進だ!!」