2:ケイティ 2018/03/27(火)01:02:09 3js
ハンター試験から約一か月
ベジータの所へ情報が舞い込む
"ヒソカ、天空闘技場へ現る"
「やっと見つけたぞ...」
ベジータはクラピカから届いた電報を聞き、にやりと微笑んだ
ベジータの所へ情報が舞い込む
"ヒソカ、天空闘技場へ現る"
「やっと見つけたぞ...」
ベジータはクラピカから届いた電報を聞き、にやりと微笑んだ
1:2018/03/27(火)00:57:53 3js
6:2018/03/27(火)01:07:44 3js
天空闘技場 1階受付
べジータ「ヒソカはどこだ!?」
怒鳴るべジータを無視して受付員は記入用紙を差し出す
受付員「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書きください」
べジータ「オレ様はヒソカの野郎と戦いに来ただけだ!」
受付員「ヒソカ選手は登録選手でございます。バトルをするには受付して頂く必要がございます」
ペンを差し出す受付員
べジータ「ヒソカはどこだ!?」
怒鳴るべジータを無視して受付員は記入用紙を差し出す
受付員「天空闘技場へようこそ。こちらに必要事項をお書きください」
べジータ「オレ様はヒソカの野郎と戦いに来ただけだ!」
受付員「ヒソカ選手は登録選手でございます。バトルをするには受付して頂く必要がございます」
ペンを差し出す受付員
9:2018/03/27(火)01:13:01 3js
べジータ「ちっ、まぁいい」
そう言ってペンを取るべジータ
べジータ(む、名前を書くのか…遊んでばかりいるとブルマに言われるのも癪だな…)
カキカキ
受付員「これは…そのまま"王子"と呼べばよろしいでしょうか?」
べジータ「さっさとしろ」
受付員「では登録受け付けました。では早速バトルとなりますのでこちらへどうぞ」
そう言ってペンを取るべジータ
べジータ(む、名前を書くのか…遊んでばかりいるとブルマに言われるのも癪だな…)
カキカキ
受付員「これは…そのまま"王子"と呼べばよろしいでしょうか?」
べジータ「さっさとしろ」
受付員「では登録受け付けました。では早速バトルとなりますのでこちらへどうぞ」
12:2018/03/27(火)01:16:55 3js
べジータ「気が利くじゃないか。早速ヒソカをやれるとはな」
ニヤリと笑むべジータ
受付員「いえ、ヒソカ選手は200階クラスの方なので戦えませんよ?」
べジータ「なにぃ!?どういうことだ!」
受付員「この天空闘技場では強さにより階層分けをされております。同じ階層どうしでないと戦うことはできません。1階は入場者の強さレベルを測る階で、それ以降から段々とクラスアップしていきます」
ニヤリと笑むべジータ
受付員「いえ、ヒソカ選手は200階クラスの方なので戦えませんよ?」
べジータ「なにぃ!?どういうことだ!」
受付員「この天空闘技場では強さにより階層分けをされております。同じ階層どうしでないと戦うことはできません。1階は入場者の強さレベルを測る階で、それ以降から段々とクラスアップしていきます」
13:2018/03/27(火)01:18:29 3js
そして、と続ける
受付員「200階以上は猛者の集まる階となっており、その上にはフロアマスターと呼ばれる最強の選手も!特に今のフロアマスターは荒」
べジータ「ご託はいい!さっさと始めやがれ!」
良いところなのに、と受付員は口をとがらせる
受付員「では中へどうぞ」
受付員「200階以上は猛者の集まる階となっており、その上にはフロアマスターと呼ばれる最強の選手も!特に今のフロアマスターは荒」
べジータ「ご託はいい!さっさと始めやがれ!」
良いところなのに、と受付員は口をとがらせる
受付員「では中へどうぞ」
18:2018/03/27(火)01:31:07 3js
べジータは闘技場の中へと入っていく
べジータ「天下一武道会の真似事みたいなものか」
ホールを上から見下ろしながら呟く
フロア内はコンサート会場のようになっており、観客席が舞台をぐるっと囲んでいる
中央の舞台は16に分かれ、それぞれで戦いが繰り広げられていた
べジータ「天下一武道会の真似事みたいなものか」
ホールを上から見下ろしながら呟く
フロア内はコンサート会場のようになっており、観客席が舞台をぐるっと囲んでいる
中央の舞台は16に分かれ、それぞれで戦いが繰り広げられていた
21:2018/03/27(火)01:34:47 3js
係員「君、番号は?」
会場の係りらしき人が声を掛けてくる
べジータ「この紙に書かれてるやつか?」
受付で記入後に渡された紙を見せる
係員「B-256か、では西ゲート付近で呼ばれるのを待ちたまえ」
そう言われたとき、後ろから声がかかる
ゴン「べジータさん?」
会場の係りらしき人が声を掛けてくる
べジータ「この紙に書かれてるやつか?」
受付で記入後に渡された紙を見せる
係員「B-256か、では西ゲート付近で呼ばれるのを待ちたまえ」
そう言われたとき、後ろから声がかかる
ゴン「べジータさん?」
22:2018/03/27(火)01:36:05 3js
そこにはゴンとキルアが立っていた
キルア「べジータ…さんも参加するつもり?」
ゴン「オレたちもなんだ!また一緒に戦えるね!」
べジータ「オレ様はヒソカのやつをぶっとばしに来ただけだ」
ぶっきらぼうに答えるべジータ
キルアはヒソヒソとゴンに話をする
キルア「ああ見えて結構喜んでるぜ。オレも天の邪鬼だからわかるんだ」ニシシ
ゴン「オレもなんとなくわかるよ」ニシシ
二人で笑い合う
キルア「べジータ…さんも参加するつもり?」
ゴン「オレたちもなんだ!また一緒に戦えるね!」
べジータ「オレ様はヒソカのやつをぶっとばしに来ただけだ」
ぶっきらぼうに答えるべジータ
キルアはヒソヒソとゴンに話をする
キルア「ああ見えて結構喜んでるぜ。オレも天の邪鬼だからわかるんだ」ニシシ
ゴン「オレもなんとなくわかるよ」ニシシ
二人で笑い合う
31:2018/03/27(火)20:08:10 3js
べジータ「…お前たちはなんでここへ来た?」
キルア「修行だよ」
ゴン「キルアがさ、8歳の時にここに来たことがあるんだよ。それで修行にはもってこいだって聞いてさ。キルア凄いでしょ!」
ゴンが自分事のように嬉しそうに話す
キルア「ゴン、恥ずかしいからやめろよ」
ゴン「いいじゃん。オレなんて8歳の頃はただ森を駆け回ってただけだったし。べジータさんは?」
べジータ「オレか?ただひたすら星を植民地にしていただけだったな…。嫌な想い出だぜ」
ゴン&キルア(星?植民地?)
キルア「修行だよ」
ゴン「キルアがさ、8歳の時にここに来たことがあるんだよ。それで修行にはもってこいだって聞いてさ。キルア凄いでしょ!」
ゴンが自分事のように嬉しそうに話す
キルア「ゴン、恥ずかしいからやめろよ」
ゴン「いいじゃん。オレなんて8歳の頃はただ森を駆け回ってただけだったし。べジータさんは?」
べジータ「オレか?ただひたすら星を植民地にしていただけだったな…。嫌な想い出だぜ」
ゴン&キルア(星?植民地?)
32:2018/03/27(火)20:12:25 3js
ゴンたちの疑問を他所に黙り込むべジータ
キルア「ま、いいけどさ。とにかく目標は上の階でしょ?」
ゴン「べジータさんも一緒に行こうよ」
べジータ「ふ、まぁいいだろう」
ゴンたちの無邪気さにトランクスを思いだし、少し和らいだ顔で答えていた
そんな中、アナウンスが流れる
"B-256 王子選手 Bの舞台へお願いします"
べジータ「やっとか…先に上の階に行っている。ついてこい」
フッ と得意気に笑って舞台へ向かって降りていった
キルア「ま、いいけどさ。とにかく目標は上の階でしょ?」
ゴン「べジータさんも一緒に行こうよ」
べジータ「ふ、まぁいいだろう」
ゴンたちの無邪気さにトランクスを思いだし、少し和らいだ顔で答えていた
そんな中、アナウンスが流れる
"B-256 王子選手 Bの舞台へお願いします"
べジータ「やっとか…先に上の階に行っている。ついてこい」
フッ と得意気に笑って舞台へ向かって降りていった
33:2018/03/27(火)20:15:51 3js
べジータ「よ、よろしくお願いします」
ひ弱そうな男がべジータの相手だった
べジータ「ちっ、なぜオレ様がこんなやつと」
立会人が二人の間に入る
立会人「それでは、はじめっ!」
トンッ
合図と共に相手の後ろに回り首の後ろを軽く叩く
それだけで相手は意識を手放した
ひ弱そうな男がべジータの相手だった
べジータ「ちっ、なぜオレ様がこんなやつと」
立会人が二人の間に入る
立会人「それでは、はじめっ!」
トンッ
合図と共に相手の後ろに回り首の後ろを軽く叩く
それだけで相手は意識を手放した
34:2018/03/27(火)20:18:10 3js
立会人「…!お、王子選手の勝ち!」
立会人がべジータの勝ちを宣言する
立会人(いまの動きは素晴らしい。だが相手が弱すぎただけかもしれない…。ここは様子見で…)
立会人「では、王子選手は20階へ!」
べジータ「ほぅ、1階ずつではなくいきなりクラスアップか」ニヤリ
細く笑みながら舞台を降りる
立会人がべジータの勝ちを宣言する
立会人(いまの動きは素晴らしい。だが相手が弱すぎただけかもしれない…。ここは様子見で…)
立会人「では、王子選手は20階へ!」
べジータ「ほぅ、1階ずつではなくいきなりクラスアップか」ニヤリ
細く笑みながら舞台を降りる
35:2018/03/27(火)20:21:43 3js
そして10階の休憩所にて
べジータ「遅かったな」
あとからやってきたゴンとキルアににやけながら声をかけるべジータ
キルア「ゴンの試合が始まるの遅くてね」
べジータ「まぁいい。だがこれから一緒に行くのは難しそうだな」ニヤリ
ゴン「なんで?」
べジータ「遅かったな」
あとからやってきたゴンとキルアににやけながら声をかけるべジータ
キルア「ゴンの試合が始まるの遅くてね」
べジータ「まぁいい。だがこれから一緒に行くのは難しそうだな」ニヤリ
ゴン「なんで?」
36:2018/03/27(火)20:27:40 3js
その問いに確認するようにべジータは言う
べジータ「ここは1階ずつ上がっていくシステムだろう」ニヤリ
キルア「そうだけど強さによっては飛び級、いきなりクラスアップできるってことだろ」
キルアが口を出す
べジータ「そういうことだ」ニヤリ
笑うべジータにゴンも笑顔で答える
ゴン「大丈夫だよ!オレもキルアも同じ50階だから!」
(ご、50階だと…!?)
べジータ「ここは1階ずつ上がっていくシステムだろう」ニヤリ
キルア「そうだけど強さによっては飛び級、いきなりクラスアップできるってことだろ」
キルアが口を出す
べジータ「そういうことだ」ニヤリ
笑うべジータにゴンも笑顔で答える
ゴン「大丈夫だよ!オレもキルアも同じ50階だから!」
(ご、50階だと…!?)
49:2018/03/28(水)18:13:27 A4a
50階まで上がる為にエレベーターに乗り込む3人
べジータ「わ、忘れ物をした!」シュッ
ドアが閉まる瞬間に降りるべジータ
ゴンとキルアだけを乗せてエレベーターは上がっていった
べジータはすぐに階段で1階へ下りてさっきのホールの舞台Bへ向かう
ヒュン
シュタ
舞台に降り立つべジータ
べジータ「わ、忘れ物をした!」シュッ
ドアが閉まる瞬間に降りるべジータ
ゴンとキルアだけを乗せてエレベーターは上がっていった
べジータはすぐに階段で1階へ下りてさっきのホールの舞台Bへ向かう
ヒュン
シュタ
舞台に降り立つべジータ
50:2018/03/28(水)18:26:29 A4a
係員「き、君はさっきの…王子選手だったか?何の用だね」
係員が睨むような眼差しでべジータを見る
べジータ「余程ぶっ飛ばされたいらしいな」
係員「どういう意味だい?いまは他の選手の試合中だ」
ほぅ、とべジータは舞台にいる2人の選手を見る
係員が睨むような眼差しでべジータを見る
べジータ「余程ぶっ飛ばされたいらしいな」
係員「どういう意味だい?いまは他の選手の試合中だ」
ほぅ、とべジータは舞台にいる2人の選手を見る
51:2018/03/28(水)18:37:04 A4a
大柄のレスラータイプの男と、相撲取りのような大柄の男
ちょうどいまから対戦しようとしていたところのようだ
ドゴドゴッ
べジータはその2人を場外の壁まで吹き飛ばす
べジータ「これでもオレ様は20階クラスか?」ニヤリ
係員「…ッ!」
驚愕する係員
べジータ「"50階"、そうだな?」
詰め寄るべジータ
係員「わ、わかった。訂正しておこう」
べジータ「はじめからそうしやがれ!」
それだけ言うとべジータはホールから飛び出して行った
ちょうどいまから対戦しようとしていたところのようだ
ドゴドゴッ
べジータはその2人を場外の壁まで吹き飛ばす
べジータ「これでもオレ様は20階クラスか?」ニヤリ
係員「…ッ!」
驚愕する係員
べジータ「"50階"、そうだな?」
詰め寄るべジータ
係員「わ、わかった。訂正しておこう」
べジータ「はじめからそうしやがれ!」
それだけ言うとべジータはホールから飛び出して行った
53:2018/03/28(水)21:36:46 A4a
その頃ゴンとキルアは
チンッ
50階に着いていた
ゴン「べジータさん、何を忘れたのかな?」
キルア「さぁ、サスペンダーじゃない?」
そんな会話をしていると、目の前に胴着を来た男の子が目に入り、互いに視線が合う
チンッ
50階に着いていた
ゴン「べジータさん、何を忘れたのかな?」
キルア「さぁ、サスペンダーじゃない?」
そんな会話をしていると、目の前に胴着を来た男の子が目に入り、互いに視線が合う
54:2018/03/28(水)21:39:17 A4a
ズシ「押忍。自分はズシと言います。お二人は?」
ゴン「オレはゴン。よろしくね」
キルア「キルア、よろしくな」
歳が近く見えるせいか、すぐに仲良くなる3人
ズシ「さっきの試合拝見しました。流石っす!」
ゴン「見てたってことはズシも1階から50階にいきなり?」
キルア「へぇー、やるじゃん」
同じく一気にクラスアップしたことがわかり、更に会話は弾む
ゴン「オレはゴン。よろしくね」
キルア「キルア、よろしくな」
歳が近く見えるせいか、すぐに仲良くなる3人
ズシ「さっきの試合拝見しました。流石っす!」
ゴン「見てたってことはズシも1階から50階にいきなり?」
キルア「へぇー、やるじゃん」
同じく一気にクラスアップしたことがわかり、更に会話は弾む
55:2018/03/28(水)21:49:01 A4a
ズシ「いやいや、自分なんかまだまだっす!お2人の流派はなんすか?自分は心源流拳法っす!」
ゴン「うーん、あえて言うなら…」
キルア「亀仙流かな?」
アハハハハ と2人で苦笑いするゴンたち
ズシ「亀仙流…どこかで聞いた気が…」
考え込むズシたちに声がかかる
ゴン「うーん、あえて言うなら…」
キルア「亀仙流かな?」
アハハハハ と2人で苦笑いするゴンたち
ズシ「亀仙流…どこかで聞いた気が…」
考え込むズシたちに声がかかる
56:2018/03/28(水)21:51:26 A4a
ウイング「亀仙流はあの無天老師と呼ばれる武道の達人の流派ですね」
ズシ「あ!師範代!」
ズシに師範代と呼ばれた男性は、眼鏡をかけたなんとも頼りない感じの男性だった
ウイング「ズシ、よくやりました。ちゃんと教えを守っていたね」
ズシに労いの言葉をかけながらゴンたちにも声をかけてくる
ウイング「で、そちらのお2人が無天老師様のお弟子さん、かな?」
ゴン「うーん、教えてもらったのは修行の仕方だけだから弟子って言えるのかな?」
困るゴンにキルアは首を振る
キルア「流石に弟子とまでは呼べないんじゃね?」
ズシ「あ!師範代!」
ズシに師範代と呼ばれた男性は、眼鏡をかけたなんとも頼りない感じの男性だった
ウイング「ズシ、よくやりました。ちゃんと教えを守っていたね」
ズシに労いの言葉をかけながらゴンたちにも声をかけてくる
ウイング「で、そちらのお2人が無天老師様のお弟子さん、かな?」
ゴン「うーん、教えてもらったのは修行の仕方だけだから弟子って言えるのかな?」
困るゴンにキルアは首を振る
キルア「流石に弟子とまでは呼べないんじゃね?」
58:2018/03/28(水)22:03:39 A4a
そんな2人の悩み顔に、師範代と呼ばれた男性は
ウイング「それでもあの武術の達人に教えを乞いただけでも素晴らしいことです。そういえば自己紹介をしていませんでしたね。私はウイングと申します」
ゴン「ゴンです」
キルア「キルア」
ウイング「まさかズシ以外に子供が来ているとはね」
と、そんなことを話していると
ウイング「それでもあの武術の達人に教えを乞いただけでも素晴らしいことです。そういえば自己紹介をしていませんでしたね。私はウイングと申します」
ゴン「ゴンです」
キルア「キルア」
ウイング「まさかズシ以外に子供が来ているとはね」
と、そんなことを話していると
60:2018/03/28(水)22:09:55 A4a
チンッ
エレベーターが開き、べジータが降りてくる
べジータ「ふん、待たせたな」
キルア「じゃぁ連れも来たし、またな」
「ウイングさん、ズシもまたね!」
ゴンとキルアは挨拶をしてべジータと合流する
「んじゃ早速ファイトマネー貰いに行こうぜ」
キルアの案内で50階の受付へと向かう3人
エレベーターが開き、べジータが降りてくる
べジータ「ふん、待たせたな」
キルア「じゃぁ連れも来たし、またな」
「ウイングさん、ズシもまたね!」
ゴンとキルアは挨拶をしてべジータと合流する
「んじゃ早速ファイトマネー貰いに行こうぜ」
キルアの案内で50階の受付へと向かう3人
62:2018/03/28(水)22:17:04 A4a
受付員「はい!こちらが先程のファイトマネーです」
ジャラジャラ
受付員が小銭を3人に渡す
ゴン「152ジェニー…」
少なさにゴンが驚く
「1階のファイトの金額はな。ここ50階で勝てば5万はもらえるぜ」
ククク
べジータが急に笑いだす
(お金を稼げるとはな。これでブルマにもニートだと呼ばれずに済む)ニヤリ
ジャラジャラ
受付員が小銭を3人に渡す
ゴン「152ジェニー…」
少なさにゴンが驚く
「1階のファイトの金額はな。ここ50階で勝てば5万はもらえるぜ」
ククク
べジータが急に笑いだす
(お金を稼げるとはな。これでブルマにもニートだと呼ばれずに済む)ニヤリ
63:2018/03/28(水)22:22:43 A4a
5万という金額で喜んでいるのだと勘違いしたキルアは更に話を続ける
キルア「100階なら100万。150階なら1000万。190階で2億くらいだったかな」
べジータ「金額はどうでもいい!1ゼニーでも稼げたらな…」ニヤッ
ゴン&キルア(び、貧乏だったのかな…?)
憐れむゴンとキルアを無視して終始べジータはにやつき、152ジェニーを握りしめていた
キルア「100階なら100万。150階なら1000万。190階で2億くらいだったかな」
べジータ「金額はどうでもいい!1ゼニーでも稼げたらな…」ニヤッ
ゴン&キルア(び、貧乏だったのかな…?)
憐れむゴンとキルアを無視して終始べジータはにやつき、152ジェニーを握りしめていた
71:2018/03/29(木)19:57:37 k5f
~時間は遡ること1ヶ月前~
ハンター試験をクリアしたべジータは修行に励んでいた
「はぁあああああああああ!」
重力室でスーパーサイヤ人になって修行をするべジータ
だがすぐに元に戻る
べジータ(違う…。これではただ気が上がって力が強くなっただけだ)
ヒソカとの戦いを思い出す
べジータ(あの時はリミッターを着けていた。気は互角ぐらいになっていただろう…)
ハンター試験をクリアしたべジータは修行に励んでいた
「はぁあああああああああ!」
重力室でスーパーサイヤ人になって修行をするべジータ
だがすぐに元に戻る
べジータ(違う…。これではただ気が上がって力が強くなっただけだ)
ヒソカとの戦いを思い出す
べジータ(あの時はリミッターを着けていた。気は互角ぐらいになっていただろう…)
72:2018/03/29(木)20:05:23 k5f
ハンター試験では、ブルマの作った気を抑えるリミッターを着けて挑んだべジータ
そこでべジータはヒソカと戦った
ハァ ハァ
息を整えながらべジータは考える
リミッターを着けてスーパーサイヤ人になったべジータの戦闘力は約1000
同じくヒソカも1000程
べジータ(それで負けた…)
べジータ「つまり、オレ様の戦いのスキルが低いということか…」
べジータは痛感していた
今までは"強敵が現れれば戦闘力を上げて圧倒して倒す"を繰り返していたことを
べジータ(力任せに戦っていたに過ぎん…。戦闘スキル、戦い方を見直す必要がある!)
そこでべジータはヒソカと戦った
ハァ ハァ
息を整えながらべジータは考える
リミッターを着けてスーパーサイヤ人になったべジータの戦闘力は約1000
同じくヒソカも1000程
べジータ(それで負けた…)
べジータ「つまり、オレ様の戦いのスキルが低いということか…」
べジータは痛感していた
今までは"強敵が現れれば戦闘力を上げて圧倒して倒す"を繰り返していたことを
べジータ(力任せに戦っていたに過ぎん…。戦闘スキル、戦い方を見直す必要がある!)
73:2018/03/29(木)20:11:43 k5f
そしてべジータは重力室を出てブルマの部屋に向かう
~ブルマの研究室~
べジータ「おい、ブルマ」
ブルマ「あら、べジータ珍しいわね。修行は終わり?」
べジータ「この前のリミッターとやらを貸せ」
ブルマ「…変な物でも食べた?」
べジータ「うるさい!」
ブルマ「はいはい、いいわよ。でもその代わりトランクスを映画に連れてってあげてね。何か見たい映画があるって言ってたから」
そう言いながら引き出しからリミッターを取り出す
~ブルマの研究室~
べジータ「おい、ブルマ」
ブルマ「あら、べジータ珍しいわね。修行は終わり?」
べジータ「この前のリミッターとやらを貸せ」
ブルマ「…変な物でも食べた?」
べジータ「うるさい!」
ブルマ「はいはい、いいわよ。でもその代わりトランクスを映画に連れてってあげてね。何か見たい映画があるって言ってたから」
そう言いながら引き出しからリミッターを取り出す
74:2018/03/29(木)20:13:27 k5f
べジータ「ちっ、映画などあんなもの何が楽しいのかわからん」
ブルマ「まぁいいじゃない?じゃぁよろしくね。はい」
べジータは早速受け取ったリミッターを着ける
カチッ
これで平常時はサタンと同じく20程度
そして気を入れると300程まで上がる
スーパーサイヤ人で1000程だ
ニヤリとべジータは笑う
べジータ(まずは誰か試しに戦う相手は…地球人ぐらいがいいか)
ブルマ「まぁいいじゃない?じゃぁよろしくね。はい」
べジータは早速受け取ったリミッターを着ける
カチッ
これで平常時はサタンと同じく20程度
そして気を入れると300程まで上がる
スーパーサイヤ人で1000程だ
ニヤリとべジータは笑う
べジータ(まずは誰か試しに戦う相手は…地球人ぐらいがいいか)
75:2018/03/29(木)20:14:49 k5f
べジータ「おい、ブルマ」
ブルマ「何よ?まだ何かあるわけ?」
べジータ「クリリンやヤムチャたち地球人はどこにいる」
ブルマ「あんたから2人の名前が出るなんて珍しいわね」
べジータ「さっさと言え!」
ブルマ「クリリンは都で警察してるわよ。裸にサスペンダーでも着けて歩き回ってたら職質してくれるんじゃないからしら」
べジータ「か、からかうんじゃない!」
ブルマ「何よ?まだ何かあるわけ?」
べジータ「クリリンやヤムチャたち地球人はどこにいる」
ブルマ「あんたから2人の名前が出るなんて珍しいわね」
べジータ「さっさと言え!」
ブルマ「クリリンは都で警察してるわよ。裸にサスペンダーでも着けて歩き回ってたら職質してくれるんじゃないからしら」
べジータ「か、からかうんじゃない!」
76:2018/03/29(木)20:16:48 k5f
ブルマ「ヤムチャは最近見ないわよ。野球でもしてるんじゃないかしら。でも試合だったら毎日あるから暇はないんじゃない?」
べジータ「ふん、修行の時間も取らんとはだらしないやつらだ」
ブルマ「1ゼニーも稼いだことないあんたが何言ってんのよ。旦那がニートなんて嫌になるわ」
グググッ
べジータは歯噛みしながら部屋を出ていく
べジータ「ふん、修行の時間も取らんとはだらしないやつらだ」
ブルマ「1ゼニーも稼いだことないあんたが何言ってんのよ。旦那がニートなんて嫌になるわ」
グググッ
べジータは歯噛みしながら部屋を出ていく
77:2018/03/29(木)20:21:24 k5f
ふらりとリビングまで来たべジータは電話機を見てあることを思い出す
そしてハンター試験の時のズボンからメモ用紙を取り出す
べジータ(何か調べたいことがあれば連絡を、と言っていたな)
そう思い出し、クラピカに電話をかけていた
トゥルルルルルル
クラピカ「はい、クラピカだが」
べジータ「オレだ。べジータだ」
クラピカ「ハンター試験が終わってすぐ、とはな」
べジータ「…ヒソカの居場所を知らないか?」
クラピカ「まさか君もヒソカを探すとはね」
そしてハンター試験の時のズボンからメモ用紙を取り出す
べジータ(何か調べたいことがあれば連絡を、と言っていたな)
そう思い出し、クラピカに電話をかけていた
トゥルルルルルル
クラピカ「はい、クラピカだが」
べジータ「オレだ。べジータだ」
クラピカ「ハンター試験が終わってすぐ、とはな」
べジータ「…ヒソカの居場所を知らないか?」
クラピカ「まさか君もヒソカを探すとはね」
78:2018/03/29(木)20:22:17 k5f
クラピカは驚いた感じで続ける
クラピカ「約半年後の9月1日、ヨークシンシティ。そこに現れるのだけは知っている。だがこれは私との約束の為だ。たぶん君はもっと早く、と思っているだろう」
べジータ「そんなに待ってられん」
クラピカ「わかった。私としても足取りは追っておきたいからな。情報が入れば電話か電報ででも報せよう」
べジータ「ふん…、頼んだ」
そして電話を切ったべジータはまた重力室へと戻って行った
クラピカ「約半年後の9月1日、ヨークシンシティ。そこに現れるのだけは知っている。だがこれは私との約束の為だ。たぶん君はもっと早く、と思っているだろう」
べジータ「そんなに待ってられん」
クラピカ「わかった。私としても足取りは追っておきたいからな。情報が入れば電話か電報ででも報せよう」
べジータ「ふん…、頼んだ」
そして電話を切ったべジータはまた重力室へと戻って行った
81:2018/03/30(金)19:08:29 9ew
50階でズシと出会ったべジータたち
更に上の階を目指して次のバトルを申し込んでいた
キルア「さ、これで申し込みも終わったし控え室に行こうぜ」
キルアがゴンとべジータを先導して控え室へ向かう
ズシ「あれ?キルアさんたちっすか?」
控え室に入ると、ズシから声をかけられる
更に上の階を目指して次のバトルを申し込んでいた
キルア「さ、これで申し込みも終わったし控え室に行こうぜ」
キルアがゴンとべジータを先導して控え室へ向かう
ズシ「あれ?キルアさんたちっすか?」
控え室に入ると、ズシから声をかけられる
82:2018/03/30(金)19:41:25 9ew
ゴン「ズシも?オレたち3人も今日2回目のバトルするんだ」
キルア「ゴンもべジータも、全員ノーダメージだったからな。連続バトルOKって。ズシもだろ?」
ズシ「そうっす!早く出番が来ないか待ち遠しいっす!」
そんな会話をしていると対戦呼び出し放送がかかる
"王子様、ズシ様、57階A闘技場へお越し下さい"
ズシ「べ、べジータさんとっすか!?」
ズシ(つ、強そうに見えるっすけど…)
べジータ「ふん、運が悪かったと思うんだな。ゴンとキルア、上の階で待ってるぞ」ニヤリ
そしてべジータとズシは闘技場へと向かって行った
キルア「ゴンもべジータも、全員ノーダメージだったからな。連続バトルOKって。ズシもだろ?」
ズシ「そうっす!早く出番が来ないか待ち遠しいっす!」
そんな会話をしていると対戦呼び出し放送がかかる
"王子様、ズシ様、57階A闘技場へお越し下さい"
ズシ「べ、べジータさんとっすか!?」
ズシ(つ、強そうに見えるっすけど…)
べジータ「ふん、運が悪かったと思うんだな。ゴンとキルア、上の階で待ってるぞ」ニヤリ
そしてべジータとズシは闘技場へと向かって行った
83:2018/03/30(金)19:46:52 9ew
~57階A闘技場~
アナウンサー「さぁ!皆様お待たせ致しました!」
アナウンサーのマイクと共に歓声が上がる
アナウンサー「拳法家の少年と謎の王子様、異色のバトルです!」
しかし、と続ける
アナウンサー「甘く見ては行けませんよ!二人とも1階で素晴らしい戦いをして一気にこの50階へ上がってきた強者です!」
そして会場の大型モニターにVTRが流れる
アナウンサー「さぁ!皆様お待たせ致しました!」
アナウンサーのマイクと共に歓声が上がる
アナウンサー「拳法家の少年と謎の王子様、異色のバトルです!」
しかし、と続ける
アナウンサー「甘く見ては行けませんよ!二人とも1階で素晴らしい戦いをして一気にこの50階へ上がってきた強者です!」
そして会場の大型モニターにVTRが流れる
84:2018/03/30(金)19:48:24 9ew
アナウンサー「少年、ズシ選手は200kgもある巨漢を拳法で無傷ダウン!対する王子様は他の選手のバトルに乱入!同じく巨漢の、しかも二人を同時にボディーブローで吹き飛ばしました!」
そこまで捲し立てたあと、ギャンブルスイッチのアナウンスが流れる
『ズシ:1.905/王子:2.005』
アナウンサー「おおっとー!僅差ですがズシ選手の方が優勢と見られている模様です!」
べジータ(舐めやがって…)
べジータはイラつきを隠さず観客席を睨む
そこまで捲し立てたあと、ギャンブルスイッチのアナウンスが流れる
『ズシ:1.905/王子:2.005』
アナウンサー「おおっとー!僅差ですがズシ選手の方が優勢と見られている模様です!」
べジータ(舐めやがって…)
べジータはイラつきを隠さず観客席を睨む
86:2018/03/30(金)19:50:01 9ew
アナウンサーは、それでは!と一瞬溜めたあと
3分3ラウンド、ポイント&KO制
50階クラスのバトルがスタートする
身構えるズシ
ポケットに手を突っ込んだまま観客席を睨むべジータ
ズシ(こ、この雰囲気…ただ者じゃないっす…。練を使うしかないっす)ザッ
ズシが構えを変える
べジータ(ほう、気のコントロールが出来るらしいな。オレ様も少しだけ気を出すか…おっと、出しすぎか。微妙に合わせるのも難しいもんだ)
薄く笑うべジータ
3分3ラウンド、ポイント&KO制
50階クラスのバトルがスタートする
身構えるズシ
ポケットに手を突っ込んだまま観客席を睨むべジータ
ズシ(こ、この雰囲気…ただ者じゃないっす…。練を使うしかないっす)ザッ
ズシが構えを変える
べジータ(ほう、気のコントロールが出来るらしいな。オレ様も少しだけ気を出すか…おっと、出しすぎか。微妙に合わせるのも難しいもんだ)
薄く笑うべジータ
87:2018/03/30(金)19:53:35 9ew
その頃、観客席ではウイング汗を流していた
ウイング(なんとも言えないこの不安感はなんだ…?さっき顔合わせをしたべジータとかいう選手、オーラの増減量が半端ない…なんだというんだ…)
ウイングが不安を感じはじめていたとき、舞台の上で審判員が二人に声をかける
ウイング(なんとも言えないこの不安感はなんだ…?さっき顔合わせをしたべジータとかいう選手、オーラの増減量が半端ない…なんだというんだ…)
ウイングが不安を感じはじめていたとき、舞台の上で審判員が二人に声をかける
88:2018/03/30(金)20:06:03 9ew
「今回は私が審判員だ。はじめるよ。準備はいいか?それでは…はじめっ!」
掛け声がかかった瞬間
ズドン
ズシが倒れ込む
審判員「き、君!大丈夫か!?」
審判員が駆け寄る
べジータ「もう意識などはありはしない」
べジータは冷たく言い放つと舞台から降りる
そして審判員は腕を×にしてコールする
審判員「ズシ選手、KO!王子選手の勝ち!」
掛け声がかかった瞬間
ズドン
ズシが倒れ込む
審判員「き、君!大丈夫か!?」
審判員が駆け寄る
べジータ「もう意識などはありはしない」
べジータは冷たく言い放つと舞台から降りる
そして審判員は腕を×にしてコールする
審判員「ズシ選手、KO!王子選手の勝ち!」
106:2018/03/31(土)18:03:46 QEg
~60階控え室~
べジータ「遅かったな」
しばらくしてからやってきたゴンとキルアにべジータが声をかける
キルア「なぁ、さっきズシが気を使ってたよな?」
べジータ「それがどうした?」
キルアの問いに何が問題だと聞き返すべジータ
ゴン「ねぇ、そんなに気のコントロールって誰でもできるものなの?」
ゴンも尋ねてくる
べジータ「遅かったな」
しばらくしてからやってきたゴンとキルアにべジータが声をかける
キルア「なぁ、さっきズシが気を使ってたよな?」
べジータ「それがどうした?」
キルアの問いに何が問題だと聞き返すべジータ
ゴン「ねぇ、そんなに気のコントロールって誰でもできるものなの?」
ゴンも尋ねてくる
107:2018/03/31(土)18:19:30 QEg
べジータはそういえば自分も昔はできなかったな、と思い出しながら考える
キルア「さっき、ゴンと60階に上がるときにさ、階段でさ、ズシとウイングさんが話してるの聞いたんだよ」
キルアが話を切り出して続ける
キルア「そこでさ、ウイングさんが言ってたんだ。"レンを使って負けたなら仕方がない"ってさ」
べジータ「レン…だと?」
べジータは何か思い出しそうな気がしている
ゴン「オレも聞いたよ"更にレンを磨いていく必要がある"って」
はっ、とべジータが顔を上げる
べジータ「…!ネン、ではないのか!?」
キルア「さっき、ゴンと60階に上がるときにさ、階段でさ、ズシとウイングさんが話してるの聞いたんだよ」
キルアが話を切り出して続ける
キルア「そこでさ、ウイングさんが言ってたんだ。"レンを使って負けたなら仕方がない"ってさ」
べジータ「レン…だと?」
べジータは何か思い出しそうな気がしている
ゴン「オレも聞いたよ"更にレンを磨いていく必要がある"って」
はっ、とべジータが顔を上げる
べジータ「…!ネン、ではないのか!?」
108:2018/03/31(土)18:24:34 QEg
キルア「ネン?」
べジータ「あぁ、四次試験でヒソカの野郎が気を上げたときにそんなことを言ってやがった」
キルア「でもさっきはレンって確かに聞いたぜ?」
べジータとキルアたちの聞いた言葉の差異
悩む二人にゴンが提案する
ゴン「ズシに聞いてみればいいじゃん」
早速向かおうとするゴンとキルア
べジータは喉が渇いたと言いながら自販機で150ゼニーのジュースを買い、二人についていった
べジータ「あぁ、四次試験でヒソカの野郎が気を上げたときにそんなことを言ってやがった」
キルア「でもさっきはレンって確かに聞いたぜ?」
べジータとキルアたちの聞いた言葉の差異
悩む二人にゴンが提案する
ゴン「ズシに聞いてみればいいじゃん」
早速向かおうとするゴンとキルア
べジータは喉が渇いたと言いながら自販機で150ゼニーのジュースを買い、二人についていった
109:2018/03/31(土)18:25:44 QEg
~ズシの部屋~
ズシ「あ!どうしたんすかお二人とも!」
ズシが出迎えてくれる
ゴン「もう大丈夫なの?」
ゴンが心配そうに駆け寄る
ズシ「大丈夫っす!一発で意識が飛んだだけでダメージはおんななかったっすから!」
ズシ「あ!どうしたんすかお二人とも!」
ズシが出迎えてくれる
ゴン「もう大丈夫なの?」
ゴンが心配そうに駆け寄る
ズシ「大丈夫っす!一発で意識が飛んだだけでダメージはおんななかったっすから!」
110:2018/03/31(土)18:28:34 QEg
そしてドア付近でそれを見ていたべジータは、ズシに何かを投げる
パシッ
ズシ「こ、これはジュースっすか…?」
べジータ「ふん、急に渇きが収まったんでな。捨てるくらいならやろうと思っただけだ」
ズシ「あ、ありがとうございますっす!」
嬉しそうに受けとるズシ
キルア「んで、そろそろいいか?」
キルアが間に入る
キルア「オレたちはさ、ズシに"レン"を聞きに来たんだ」
パシッ
ズシ「こ、これはジュースっすか…?」
べジータ「ふん、急に渇きが収まったんでな。捨てるくらいならやろうと思っただけだ」
ズシ「あ、ありがとうございますっす!」
嬉しそうに受けとるズシ
キルア「んで、そろそろいいか?」
キルアが間に入る
キルア「オレたちはさ、ズシに"レン"を聞きに来たんだ」
122:2018/04/02(月)00:40:12 SwV
「レンとはヨンタイギョウの1つっす」
そしてズシは続ける
「ヨンタイギョウとはシンを高め、シンを鍛える。全ての格闘技に通じる基本っす。テンを知り、ゼツを覚え、レンを経て、ハツに至る。要するにこれ全てネンの修行っす」
「ネンだと!?やはりレンはネンに繋がっていたか!」
べジータがズシに迫る
「いまの説明だけではわからん!さっさと教えろ!」
そしてズシは続ける
「ヨンタイギョウとはシンを高め、シンを鍛える。全ての格闘技に通じる基本っす。テンを知り、ゼツを覚え、レンを経て、ハツに至る。要するにこれ全てネンの修行っす」
「ネンだと!?やはりレンはネンに繋がっていたか!」
べジータがズシに迫る
「いまの説明だけではわからん!さっさと教えろ!」
123:2018/04/02(月)00:41:20 SwV
そこへ部屋の入口から声がかかる
ウイング「ズシ、あなたはいつから人にモノを教えられるほど偉くなったんですか?」
ゴンが反応して振り返る
ゴン「ウイングさん!」
ウイング「あなたたちも。生兵法は大ケガの元、と言われるくらいですからね」
キルア「でも、オレはいまから知りたいんだよ」
キルアがウイングに食って掛かる
ウイング「べジータさんはご存知のはずですが?」
ウイングはキルアから視線をずらしてべジータを見る
ウイング「ズシ、あなたはいつから人にモノを教えられるほど偉くなったんですか?」
ゴンが反応して振り返る
ゴン「ウイングさん!」
ウイング「あなたたちも。生兵法は大ケガの元、と言われるくらいですからね」
キルア「でも、オレはいまから知りたいんだよ」
キルアがウイングに食って掛かる
ウイング「べジータさんはご存知のはずですが?」
ウイングはキルアから視線をずらしてべジータを見る
124:2018/04/02(月)00:54:52 SwV
べジータ「オレたちが使っているのは"気"だ。ネンなどというわけのわからんものではない」
ウイング(念を知らない?知らずにオーラを出している…?)
ウイングは暫し黙り込む
ウイング("キ"…!確かキルア君たちは亀仙流だと!ならば"気"!)
ウイング「キというのは気のことですね?体の中を巡るエネルギーを爆発させて力を増幅する…」
べジータ「気は知っているということか」
べジータは苦々しげにウイングを見やる
ウイング(念を知らない?知らずにオーラを出している…?)
ウイングは暫し黙り込む
ウイング("キ"…!確かキルア君たちは亀仙流だと!ならば"気"!)
ウイング「キというのは気のことですね?体の中を巡るエネルギーを爆発させて力を増幅する…」
べジータ「気は知っているということか」
べジータは苦々しげにウイングを見やる
125:2018/04/02(月)00:58:18 SwV
ウイング「そういうものがある、ということだけですが。基本は同じものだということです」
キルア「同じものだとしても、オレはネンのことが知りたいね」
キルアが話に流されずにウイングに詰め寄る
ウイング(気を操れるならば、素質は充分以上あるということはわかるが…念を簡単に教えるわけにはいかない…)
ウイングは悩みながら口を開く
ウイング「…、いいでしょう。こちらへ」
ウイングはキルアたちの視線を受けて、自分の部屋へと案内する
キルア「同じものだとしても、オレはネンのことが知りたいね」
キルアが話に流されずにウイングに詰め寄る
ウイング(気を操れるならば、素質は充分以上あるということはわかるが…念を簡単に教えるわけにはいかない…)
ウイングは悩みながら口を開く
ウイング「…、いいでしょう。こちらへ」
ウイングはキルアたちの視線を受けて、自分の部屋へと案内する
128:2018/04/02(月)18:29:38 SwV
~ウイングの部屋~
ウイング「ネンとは、"燃"。心を燃やすこと。つまり意思の強さです」
そしてウイングは四大行について説明をする
・"点"で心を1つにまとめ
・"舌"で思いを言葉にする
・"錬"で意思を高め
・"発"で行動に移す
ウイング「つまり、思いの強さが力となり、圧迫感が増すということです」
それでウイングは締めくくる
ウイング「ネンとは、"燃"。心を燃やすこと。つまり意思の強さです」
そしてウイングは四大行について説明をする
・"点"で心を1つにまとめ
・"舌"で思いを言葉にする
・"錬"で意思を高め
・"発"で行動に移す
ウイング「つまり、思いの強さが力となり、圧迫感が増すということです」
それでウイングは締めくくる
129:2018/04/02(月)18:34:42 SwV
べジータ「確かにオレたちサイヤ人は怒りの思いを力にしてきた」
べジータは納得した風に頷く
ウイング(サイヤジン?)
ウイングたちは何か聞き慣れない単語を聞いた感じを受けながら、また話を続ける
ウイング「実際にやって見せましょう」
ウイングは優しげに微笑みながら続ける
べジータは納得した風に頷く
ウイング(サイヤジン?)
ウイングたちは何か聞き慣れない単語を聞いた感じを受けながら、また話を続ける
ウイング「実際にやって見せましょう」
ウイングは優しげに微笑みながら続ける
130:2018/04/02(月)18:37:48 SwV
ウイング「みなさん、あなた達を頃したいと思います」
そう告げると
ウイング「点…舌…錬…"君達を頃す"…発!」
ズオッ!
ゴン&キルア「…っ!」
ゴンとキルアは一歩だけ後ずさる
そう告げると
ウイング「点…舌…錬…"君達を頃す"…発!」
ズオッ!
ゴン&キルア「…っ!」
ゴンとキルアは一歩だけ後ずさる
131:2018/04/02(月)18:41:10 SwV
キルア「近距離で気を飛ばされると効くな…」
そう呟くキルアにウイングは驚く
ウイング「いまのを耐える…?君たちは一体…?」
べジータ「何が言いたい。貴様がやったのはただ殺気を込めて気を放っただけだ」
べジータがウイングの前に立つ
ゴン「べ、べジータさんやめようよ!」
慌ててゴンがべジータを止める
そう呟くキルアにウイングは驚く
ウイング「いまのを耐える…?君たちは一体…?」
べジータ「何が言いたい。貴様がやったのはただ殺気を込めて気を放っただけだ」
べジータがウイングの前に立つ
ゴン「べ、べジータさんやめようよ!」
慌ててゴンがべジータを止める
132:2018/04/02(月)18:42:30 SwV
べジータ「ちっ、知っている風なことを言ってただ気を上げるだけか。時間の無駄だったぜ」
べジータはそう言いながら部屋を出る
ゴンとキルアもそれについて一緒に部屋を出て行った
べジータはそう言いながら部屋を出る
ゴンとキルアもそれについて一緒に部屋を出て行った
133:2018/04/02(月)18:45:47 SwV
残されたウイングは無言のまま
ズシ「師匠…なんで本当のこと言わなかったっすか?」
ズシが瞑想をやめて聞いてくる
ウイング「あの3人は既に本物のほうの纏までできている…。べジータさんに至っては錬も習得している…。そんな3人に無闇に念を教えることはできない」
ズシ「危ないから、っすか…?」
ウイング「そういうことです。念を凶器として使わないか、それがはっきりとするまでは教えることはできません」
ズシ(3人とも悪いことに使う人には見えなかったっすけど…)
ズシは一人納得できないまま、鍛練を始めた
ズシ「師匠…なんで本当のこと言わなかったっすか?」
ズシが瞑想をやめて聞いてくる
ウイング「あの3人は既に本物のほうの纏までできている…。べジータさんに至っては錬も習得している…。そんな3人に無闇に念を教えることはできない」
ズシ「危ないから、っすか…?」
ウイング「そういうことです。念を凶器として使わないか、それがはっきりとするまでは教えることはできません」
ズシ(3人とも悪いことに使う人には見えなかったっすけど…)
ズシは一人納得できないまま、鍛練を始めた
135:2018/04/02(月)19:57:34 SwV
~60階受付~
受付員「ファイトマネーは全員6万ジェニーとなります。いまお受け取りになりますか?」
受付で先ほどの賞金を受け取る3人
基本勝利の5万+KO勝利の加算1万で合計6万となっていた
ゴン「6万くらいなら受け取っとこうかな」
ゴンを皮切りに、3人が受け取る
受付員「ファイトマネーは全員6万ジェニーとなります。いまお受け取りになりますか?」
受付で先ほどの賞金を受け取る3人
基本勝利の5万+KO勝利の加算1万で合計6万となっていた
ゴン「6万くらいなら受け取っとこうかな」
ゴンを皮切りに、3人が受け取る
136:2018/04/02(月)19:58:15 SwV
キルア「今日はもう遅いからバトルできねーぜ。宿も探さないといけねーし、夕食も取らなきゃいけねーし、いろいろめんどいよな」
これからやることを並べて面倒がるキルア
ゴン「宿代は足りる?」
心配するゴンにキルアは大丈夫だと手をヒラヒラさせる
キルア「高くても1万ジェニーもしねぇよ。52階に5000で泊まれるとこあったからそこにしようぜ」
べジータ「オレは別に野宿でもいいんだがな」
そう言いながらべジータはキルアたちについて行き、宿を確保した
これからやることを並べて面倒がるキルア
ゴン「宿代は足りる?」
心配するゴンにキルアは大丈夫だと手をヒラヒラさせる
キルア「高くても1万ジェニーもしねぇよ。52階に5000で泊まれるとこあったからそこにしようぜ」
べジータ「オレは別に野宿でもいいんだがな」
そう言いながらべジータはキルアたちについて行き、宿を確保した
137:2018/04/02(月)20:01:00 SwV
キルア「んじゃ次は飯にでもしよーぜ」
経験者のキルアが2人を案内する
べジータ「食べ放題、というところがいい」
べジータは静かに提案する
キルア「それならちょっと高いけど美味しいとこあるぜ?」
キルアが指をさした先は『焼肉&寿司』の食べ放題店だった
キルア「あそこ、一回で1万も取られるけど味は食べ放題にしては納得できる美味しさなんだぜ」
そう話ながら店へと入っていく3人
べジータは店内の料理を見回して呟く
べジータ「ほぅ、良さそうだ。毎食使えるな」
この日を境に、店では朝昼夕と食事時のタイミングで品切が発生することとなる
経験者のキルアが2人を案内する
べジータ「食べ放題、というところがいい」
べジータは静かに提案する
キルア「それならちょっと高いけど美味しいとこあるぜ?」
キルアが指をさした先は『焼肉&寿司』の食べ放題店だった
キルア「あそこ、一回で1万も取られるけど味は食べ放題にしては納得できる美味しさなんだぜ」
そう話ながら店へと入っていく3人
べジータは店内の料理を見回して呟く
べジータ「ほぅ、良さそうだ。毎食使えるな」
この日を境に、店では朝昼夕と食事時のタイミングで品切が発生することとなる
153:2018/04/04(水)20:09:27 tEX
審判員「王子選手90階突破!」
審判員の宣言と共に会場は大きな歓声に包まれる
その宣言を聞いてアナウンサーは大興奮でエールを送る
"王子選手!またも負けなし一発KO!ボディーブローで場外へ吹き飛ばす強烈パワーが炸裂!"
パッと会場の大画面にべジータとキルア、ゴンが映る
"これで新進気鋭の3人が100階入り!押し出しのゴン選手、手刀のキルア選手、ボディーブローの王子選手!このまま200階へと進めるのか!?今後に期待です!"
審判員の宣言と共に会場は大きな歓声に包まれる
その宣言を聞いてアナウンサーは大興奮でエールを送る
"王子選手!またも負けなし一発KO!ボディーブローで場外へ吹き飛ばす強烈パワーが炸裂!"
パッと会場の大画面にべジータとキルア、ゴンが映る
"これで新進気鋭の3人が100階入り!押し出しのゴン選手、手刀のキルア選手、ボディーブローの王子選手!このまま200階へと進めるのか!?今後に期待です!"
154:2018/04/04(水)20:11:02 tEX
~100階 受付前~
ゴン「あ、べジータさん!」
ゴンがキルアと共に100階受付で待っていた
べジータ「また金の受け取りか?」
面倒くさそうに確認するべジータ
ゴン「ううん、お金はハンターカードに振込できるから大丈夫!キルアが教えてくれたんだ」
キルア「口座作るのめんどいしさ、なんか良い方法ないかと探したらハンターカードがキャッシュカード代わりに使えるらしくてさ」
キルアが補足説明する
ゴン「べジータさんもハンターカード持ってきてる?」
ゴン「あ、べジータさん!」
ゴンがキルアと共に100階受付で待っていた
べジータ「また金の受け取りか?」
面倒くさそうに確認するべジータ
ゴン「ううん、お金はハンターカードに振込できるから大丈夫!キルアが教えてくれたんだ」
キルア「口座作るのめんどいしさ、なんか良い方法ないかと探したらハンターカードがキャッシュカード代わりに使えるらしくてさ」
キルアが補足説明する
ゴン「べジータさんもハンターカード持ってきてる?」
156:2018/04/04(水)20:17:13 tEX
尋ねるゴンにべジータは横を向いて答える
べジータ「カードは…あるやつにやった。貧乏らしくてな」
ゴン&キルア(意外と優しい?)
ゴンとキルアはべジータへの見方が変わってきているのを感じる
キルア「…ふぅん、まぁいいけど。でも現金もち運ぶの面倒じゃね?それに口座作るかハンターカードに入れないと、受取拒否になって2日でもらえなくなるぜ」
キルアが受付の横のルールボードを指差しながら説明を続ける
べジータ「カードは…あるやつにやった。貧乏らしくてな」
ゴン&キルア(意外と優しい?)
ゴンとキルアはべジータへの見方が変わってきているのを感じる
キルア「…ふぅん、まぁいいけど。でも現金もち運ぶの面倒じゃね?それに口座作るかハンターカードに入れないと、受取拒否になって2日でもらえなくなるぜ」
キルアが受付の横のルールボードを指差しながら説明を続ける
157:2018/04/04(水)20:18:13 tEX
べジータ「ならお前達のどちらかのハンターカードに入れていてくれたらいい。オレ様について一緒に最上階まで来るんだろう?」
どうでも良さげな感じで答えるべジータ
ゴン「じゃぁべジータさんの分はオレのカードに入れとくよ。食事なんかもいつも一緒だから問題ないしね」
ゴンがそう言いながら受付員にべジータの分のファイトマネーも入れてもらう
キルア「じゃぁ自分の部屋に行こうぜ。100階からは個室がもらえるからな」
キルアがそう言ってゴンとべジータを連れていった
どうでも良さげな感じで答えるべジータ
ゴン「じゃぁべジータさんの分はオレのカードに入れとくよ。食事なんかもいつも一緒だから問題ないしね」
ゴンがそう言いながら受付員にべジータの分のファイトマネーも入れてもらう
キルア「じゃぁ自分の部屋に行こうぜ。100階からは個室がもらえるからな」
キルアがそう言ってゴンとべジータを連れていった
158:2018/04/04(水)20:21:01 tEX
~50階 ズシとウイング~
「すごいっすねあの3人!」
テレビを見ながら喜ぶズシ
「気を使えるあの3人なら余裕でしょう。ただ、ゴン君とキルア君は200階では苦労するかもしれませんね」
「なんでっすか?」
真面目な顔を崩さないウイングにズシが問いかける
「すごいっすねあの3人!」
テレビを見ながら喜ぶズシ
「気を使えるあの3人なら余裕でしょう。ただ、ゴン君とキルア君は200階では苦労するかもしれませんね」
「なんでっすか?」
真面目な顔を崩さないウイングにズシが問いかける
159:2018/04/04(水)20:25:31 tEX
ウイング「200階は念の使い手のクラス。まだ気の量も微妙なゴン君やキルア君では、なんとか戦えたとしても上手く立ち回れないでしょう」
ズシ「べジータさんはいいんすか?」
ウイング「彼は…私にもわかりかねます。きっと200階で彼の本当の力がわかるでしょう。さて、そんなことよりズシ。あなたは地道に練を続けましょう」
ウイングの予想通り、このあと3人は連勝を重ねて200階へと到達する
ズシ「べジータさんはいいんすか?」
ウイング「彼は…私にもわかりかねます。きっと200階で彼の本当の力がわかるでしょう。さて、そんなことよりズシ。あなたは地道に練を続けましょう」
ウイングの予想通り、このあと3人は連勝を重ねて200階へと到達する
160:2018/04/04(水)20:27:05 tEX
~200階 通路~
キルア「これで200階の大台に乗ったってことだな」
エレベーターを降りながら言うキルアにゴンが尋ねる
ゴン「200階って何か違うの?」
キルア「200階はまずファイトマネーが出ない。戦いが好きな人だけが集まる酔狂なとこさ」
そんな二人の会話にべジータが割って入る
べジータ「そんなのは別に構わん。金で戦うなど素人のやることだ」
キルア「ま、そう言うと思ってたけど」
キルア「これで200階の大台に乗ったってことだな」
エレベーターを降りながら言うキルアにゴンが尋ねる
ゴン「200階って何か違うの?」
キルア「200階はまずファイトマネーが出ない。戦いが好きな人だけが集まる酔狂なとこさ」
そんな二人の会話にべジータが割って入る
べジータ「そんなのは別に構わん。金で戦うなど素人のやることだ」
キルア「ま、そう言うと思ってたけど」
161:2018/04/04(水)20:29:03 tEX
キルアは頭の後ろで手を組ながら続ける
キルア「でもって、200階より上にはフロアマスターがいるだけ」
ゴン「フロアマスターって?」
キルア「230~250階のフロアを丸々与えられてる強者らしいぜ。200階クラスで10勝するとフロアマスターと戦えて、勝つと交代になるってさ」
そんなゴンたちの会話にまたべジータが横やりを入れる
べジータ「10勝など面倒なことせず10人全員でかかってこれば早く終わる」ふんっ
キルア「そう言うけどさ、190階クラスのやつらとは全然違うらしいぜ。特に250階のフロアマスターがヤバイらしいって噂だぜ。橙色の胴着を━━━」
キルア「でもって、200階より上にはフロアマスターがいるだけ」
ゴン「フロアマスターって?」
キルア「230~250階のフロアを丸々与えられてる強者らしいぜ。200階クラスで10勝するとフロアマスターと戦えて、勝つと交代になるってさ」
そんなゴンたちの会話にまたべジータが横やりを入れる
べジータ「10勝など面倒なことせず10人全員でかかってこれば早く終わる」ふんっ
キルア「そう言うけどさ、190階クラスのやつらとは全然違うらしいぜ。特に250階のフロアマスターがヤバイらしいって噂だぜ。橙色の胴着を━━━」
163:2018/04/04(水)20:43:37 tEX
そんな話をしていると、廊下の先に受付が見えてくる
その瞬間
ズズズズズズズズズズッ
奥の曲がり角から凶悪な圧力が渦巻きながら迫ってくる
キルア「くっ!…誰だっ!?」
キルアが声を張り上げる
ゴンも気を上げて耐える
べジータはニヤつきながら見やる
スッ
柱の影から人が出てくる
その瞬間
ズズズズズズズズズズッ
奥の曲がり角から凶悪な圧力が渦巻きながら迫ってくる
キルア「くっ!…誰だっ!?」
キルアが声を張り上げる
ゴンも気を上げて耐える
べジータはニヤつきながら見やる
スッ
柱の影から人が出てくる
169:2018/04/05(木)20:05:01 71x
?「スーハー スーハー」
橙色の胴着を着た小さな子供だ
ゴンとキルアは怪訝な顔になる
なぜならその子供は顔に布切れを被っていたからだ
そしてその子供はゴンたちに気づかず奥の通路を通りすぎていった
ゴン「な、なんだったんだろう…?」
キルア「どうでもいいさ。この圧を出しているのは違うやつだってわかったからな」
べジータ(どこかで見たような…いや、確かにやつは小さいがあんなに小さくはなかったはず…)
橙色の胴着を着た小さな子供だ
ゴンとキルアは怪訝な顔になる
なぜならその子供は顔に布切れを被っていたからだ
そしてその子供はゴンたちに気づかず奥の通路を通りすぎていった
ゴン「な、なんだったんだろう…?」
キルア「どうでもいいさ。この圧を出しているのは違うやつだってわかったからな」
べジータ(どこかで見たような…いや、確かにやつは小さいがあんなに小さくはなかったはず…)
170:2018/04/05(木)20:07:20 71x
どこかへ行った子供はもういいとして、キルアはまだ隠れているやつに向かって声を上げる
キルア「殺気を放ってるやつ!出てこいよ!」
スゥッ
いつ出てきたかわからないほど自然に柱の影から姿を現す
ゴン「…ヒソカ!」
ゴンの声に答えるようにヒソカは笑む
ヒソカ「やぁ。待っていたよ◆」
べジータ「こっちのセリフだ貴様!」
べジータは既に戦闘体勢を整えている
ヒソカ「…ちゃんとあれは着けているのかな?◆」
細く笑みながらべジータに問いかける
キルア「殺気を放ってるやつ!出てこいよ!」
スゥッ
いつ出てきたかわからないほど自然に柱の影から姿を現す
ゴン「…ヒソカ!」
ゴンの声に答えるようにヒソカは笑む
ヒソカ「やぁ。待っていたよ◆」
べジータ「こっちのセリフだ貴様!」
べジータは既に戦闘体勢を整えている
ヒソカ「…ちゃんとあれは着けているのかな?◆」
細く笑みながらべジータに問いかける
171:2018/04/05(木)20:15:42 71x
べジータ「貴様を始末したあと同じ格好をさせてやろうか?」
べジータもニヤリと笑いながら返事を返す
ヒソカ「出来たらイイね◆…でも、その二人は大丈夫かい?」
べジータから視線を外し、二人の顔を覗き込むヒソカ
ゴン&キルア「大丈夫!」
ゴンとキルアがべジータに声をかける
べジータ「これぐらいの気なら当たり前だ」
2人を確認もせずに答えるべジータ
べジータもニヤリと笑いながら返事を返す
ヒソカ「出来たらイイね◆…でも、その二人は大丈夫かい?」
べジータから視線を外し、二人の顔を覗き込むヒソカ
ゴン&キルア「大丈夫!」
ゴンとキルアがべジータに声をかける
べジータ「これぐらいの気なら当たり前だ」
2人を確認もせずに答えるべジータ
172:2018/04/05(木)20:16:40 71x
ヒソカ「キ…その感じじゃ念については学んでいないようだね◆」
残念がりながらヒソカは続ける
ヒソカ「あれから変わっていないんじゃ戦う意味がない◆」
ズズズズズズズズズズッ
ヒソカが更に圧を上げ、戦闘時に見せたような殺気をゴン達に向ける
ゴン「…!べ、べジータ、さん…」
流石に荷の重い圧を受けて後ずさる二人
残念がりながらヒソカは続ける
ヒソカ「あれから変わっていないんじゃ戦う意味がない◆」
ズズズズズズズズズズッ
ヒソカが更に圧を上げ、戦闘時に見せたような殺気をゴン達に向ける
ゴン「…!べ、べジータ、さん…」
流石に荷の重い圧を受けて後ずさる二人
173:2018/04/05(木)20:19:49 71x
そこへゴン達の後ろから声がかかる
ウイング「一旦引きましょう」
ウイングが立っていた
べジータ「オレ様は引かんぞ」
即座に反応するべジータに対して
ウイング「貴方は良くてもお二人には辛いと思いますよ?薄着で雪山にいるようなものですから」
と、ウイングは二人を見ながら問いかける
キルア「…でも、今日中に…登録しないと、資格がなく、なる!」
キルアが苦しそうにしながらウイングへと説明する
ウイング「一旦引きましょう」
ウイングが立っていた
べジータ「オレ様は引かんぞ」
即座に反応するべジータに対して
ウイング「貴方は良くてもお二人には辛いと思いますよ?薄着で雪山にいるようなものですから」
と、ウイングは二人を見ながら問いかける
キルア「…でも、今日中に…登録しないと、資格がなく、なる!」
キルアが苦しそうにしながらウイングへと説明する
174:2018/04/05(木)20:28:42 71x
ウイング「あなた達なら大丈夫です。べジータさんも、改めて念について教えましょう」
べジータ「…ちっ、まぁいい。逃げるなよヒソカ」
渋々納得したあと、振り返ってヒソカを睨む
ヒソカ「待っているさ◆ボクもキミとの戦いは楽しみだからね◆」
そしてウイングに連れられてべジータたちは一度下の階へと降りていった
べジータ「…ちっ、まぁいい。逃げるなよヒソカ」
渋々納得したあと、振り返ってヒソカを睨む
ヒソカ「待っているさ◆ボクもキミとの戦いは楽しみだからね◆」
そしてウイングに連れられてべジータたちは一度下の階へと降りていった
179:2018/04/06(金)19:35:05 81D
~ウイングの部屋~
ウイング「これが"念"です」
花瓶の側面に花の茎を突き刺し、説明を始めるウイング
ウイング「念とは、体から溢れだすオーラという生命エネルギーを自在に操る能力のことです」
べジータ「気と同じじゃないのか?」
いぶかしむようにべジータが問う
ウイング「えぇ、仰る通り本質的には同じものです」
ウイングはべジータに頷きながら続ける
ウイング「これが"念"です」
花瓶の側面に花の茎を突き刺し、説明を始めるウイング
ウイング「念とは、体から溢れだすオーラという生命エネルギーを自在に操る能力のことです」
べジータ「気と同じじゃないのか?」
いぶかしむようにべジータが問う
ウイング「えぇ、仰る通り本質的には同じものです」
ウイングはべジータに頷きながら続ける
181:2018/04/06(金)19:51:45 81D
ウイング「そもそも、皆さんが習得している気のコントロールとは"選ばれし者"だけが扱うもの、とされています」
キルア「選ばれた者?」
キルアが不思議そうに尋ねる
ウイング「えぇ。もう800年以上前の話と言われています」
ウイングは少し長くなりますが、と前置きをして話始める
キルア「選ばれた者?」
キルアが不思議そうに尋ねる
ウイング「えぇ。もう800年以上前の話と言われています」
ウイングは少し長くなりますが、と前置きをして話始める
182:2018/04/06(金)20:12:00 81D
ウイング「武術の神と言われるカリンという方が編み出したわざだと言われています。それを受け継いだのが"武泰斗"と呼ばれる武術家でした。そして、その流れを更に受け継いだのが亀仙人こと武天老師様と、鶴仙人と呼ばれる方です」
ゴン「あのおじいさん凄い人だったんだね…」
ゴンがポツリと呟く
ウイング「800年も前からでありながら、"気"がこれだけの方にしか受け継がれていないのには理由があります」
ウイングの言葉に引き込まれるキルアとゴン
183:2018/04/06(金)20:22:19 81D
ウイング「それは、気と念の違いにあります。どちらも、体の細胞から溢れるエネルギーを源としますが、念とはエネルギーで体を包みます。気とはその細胞一つ一つをエネルギーで包み込むと言われています」
べジータ「そんな話が何の役に立つ」
少しイライラしてきたべジータが話を急かす
ウイング「これは大きな違いですよ。細胞を包み込むということはそれだけで生命体としての格が上がるということです」
キルア「格?」
どういうことかとキルアが口を挟む
べジータ「そんな話が何の役に立つ」
少しイライラしてきたべジータが話を急かす
ウイング「これは大きな違いですよ。細胞を包み込むということはそれだけで生命体としての格が上がるということです」
キルア「格?」
どういうことかとキルアが口を挟む
184:2018/04/06(金)20:23:29 81D
ウイング「そうですね、イメージで伝えると。気とは全身を細胞から鋼に変えるもの。念とは、細胞はそのままで全身を鋼で覆うもの。といった感じでしょうか」
ゴン「それなら気のほうがいいんじゃ…」
ゴンがウイングにそろっと尋ねる
ウイング「もちろん。気の方が優れています」
当然です、と頷くウイング
キルア「だから!じゃぁ何でだよ!」
キルアも段々と語気が強まっていく
ゴン「それなら気のほうがいいんじゃ…」
ゴンがウイングにそろっと尋ねる
ウイング「もちろん。気の方が優れています」
当然です、と頷くウイング
キルア「だから!じゃぁ何でだよ!」
キルアも段々と語気が強まっていく
185:2018/04/06(金)20:26:59 81D
ウイング「それは先程の、"選ばれし者"という話に行き着きます」
いいですか?と一度止めたあとまた続ける
ウイング「誰しもがエネルギーを気として扱えればいいのですが、過去からの達人がずっと研究し続けても、細胞を一つ一つ包み込むような芸当は一般人にはできませんでした」
その語りに3人は静かに続きを待つ
ウイング「そこで、なんとかそれに似せようと研鑽し続けて編み出されたのが念です。エネルギーを生み出せても、細胞にまとえず発散してして意味がなくなってしまう。それならば、細胞ではなく体の周りに着るようにまとわせられないか、と」
いいですか?と一度止めたあとまた続ける
ウイング「誰しもがエネルギーを気として扱えればいいのですが、過去からの達人がずっと研究し続けても、細胞を一つ一つ包み込むような芸当は一般人にはできませんでした」
その語りに3人は静かに続きを待つ
ウイング「そこで、なんとかそれに似せようと研鑽し続けて編み出されたのが念です。エネルギーを生み出せても、細胞にまとえず発散してして意味がなくなってしまう。それならば、細胞ではなく体の周りに着るようにまとわせられないか、と」
186:2018/04/06(金)20:32:19 81D
ゴン「でもさ、それならやっぱり気を使うオレ達のほうが凄い、ってことになるんじゃないの?」
キルア「だったらなんでヒソカやオレの兄の念が苦しく感じるんだよ」
そこまで聞いたあとにゴンがウイングに尋ね、それにキルアが被せるように言う
そこへしばらく静かに聞いていたべジータが口を開く
べジータ「なるほど。"才能"というわけだ」
キルア「だったらなんでヒソカやオレの兄の念が苦しく感じるんだよ」
そこまで聞いたあとにゴンがウイングに尋ね、それにキルアが被せるように言う
そこへしばらく静かに聞いていたべジータが口を開く
べジータ「なるほど。"才能"というわけだ」
191:2018/04/06(金)22:52:44 81D
ウイング「えぇ、やはり貴方にはわかるようですね」
べジータへ向けてウイングは頷く
ウイング「ゴン君、キルア君。貴方たちは気を使えてるようで使えていない。生み出すエネルギーのほんの一部だけしか細胞を包み込むのに使えず、ほとんどは霧散してしまっています」
キルア「と、いうことはオレ達には才能がないって?」
キルアが少し目付きを細めてウイングを見る
ウイング「…はい。恐らくは」
一瞬静かになる部屋
べジータへ向けてウイングは頷く
ウイング「ゴン君、キルア君。貴方たちは気を使えてるようで使えていない。生み出すエネルギーのほんの一部だけしか細胞を包み込むのに使えず、ほとんどは霧散してしまっています」
キルア「と、いうことはオレ達には才能がないって?」
キルアが少し目付きを細めてウイングを見る
ウイング「…はい。恐らくは」
一瞬静かになる部屋
192:2018/04/06(金)23:07:03 81D
ゴン「なーんだ。やっぱり亀仙人様がちゃんとした弟子にしてくれなかった理由あったんだ」
その沈黙を破ってゴンの明るい声が響く
キルア「いやいや!悔しくないのかよゴン!」
噛みつくキルアに、まぁまぁ、と宥めながらゴンは言う
ゴン「だってさ、あれだけ修行しても悟空さんやヒソカの力に近づけなかった理由がわかったんだよ?」
キルア「それじゃ負けを認めてるのと一緒じゃんか」
拗ねたようにキルアは口を尖らせる
べジータ「ふん、だからこその"念"だろう」
その沈黙を破ってゴンの明るい声が響く
キルア「いやいや!悔しくないのかよゴン!」
噛みつくキルアに、まぁまぁ、と宥めながらゴンは言う
ゴン「だってさ、あれだけ修行しても悟空さんやヒソカの力に近づけなかった理由がわかったんだよ?」
キルア「それじゃ負けを認めてるのと一緒じゃんか」
拗ねたようにキルアは口を尖らせる
べジータ「ふん、だからこその"念"だろう」
193:2018/04/06(金)23:08:22 81D
ウイング「そういうことです。ゴン君もキルア君も、いまから念を習得してもらいます。それで今まで霧散していたエネルギーを使えるようになるので、ぐっと力は増すでしょう」
べジータの一言を引き継いでウイングがキルアの肩に手を置く
キルア「…わかってるけどさ」
何とも言えない顔でキルアは横を向く
べジータ「おい、それだけでなく念とやらの特性についても聞けるんだろうな」
さっそくゴンたちの念の習得にかかろうとするウイングにべジータは今一度確認する
べジータの一言を引き継いでウイングがキルアの肩に手を置く
キルア「…わかってるけどさ」
何とも言えない顔でキルアは横を向く
べジータ「おい、それだけでなく念とやらの特性についても聞けるんだろうな」
さっそくゴンたちの念の習得にかかろうとするウイングにべジータは今一度確認する
195:2018/04/06(金)23:11:58 81D
ウイング「もちろんです。2人が念を使えるようになったあと、そのお話も致します」
それを聞いたべジータは壁に寄りかかって黙り込む
そしてウイングの言葉で念の習得が始まる
ウイング「では、ゴン君キルア君。はじめますよ」
それを聞いたべジータは壁に寄りかかって黙り込む
そしてウイングの言葉で念の習得が始まる
ウイング「では、ゴン君キルア君。はじめますよ」
204:2018/04/08(日)21:04:58 Xaj
ウイングのオーラに当てられてゴンとキルアの体からエネルギーが迸る
「そのままです!そのまま体外に出た分を体の表面に留めて下さい!」
スウウウ
ゴンとキルアは座禅姿になり、エネルギーの発散を抑えて体に纏わせた
ウイング(こんな一瞬で…座禅は気を高めるときの格好か…)
ウイング「どうですか?オーラが体を覆っているのがわかるはずです」
ウイングは目を開けるように言う
「そのままです!そのまま体外に出た分を体の表面に留めて下さい!」
スウウウ
ゴンとキルアは座禅姿になり、エネルギーの発散を抑えて体に纏わせた
ウイング(こんな一瞬で…座禅は気を高めるときの格好か…)
ウイング「どうですか?オーラが体を覆っているのがわかるはずです」
ウイングは目を開けるように言う
205:2018/04/08(日)21:06:12 Xaj
ゴン「ほんとだ!すごいや!気を出してる時とは比べ物にならないくらいの力を感じる!」
キルア「あぁ、これが兄貴やヒソカの力ってことか」
それぞれが感想を述べながらウイングの指示を待つ
ウイング「まずはそれを維持できるようになりましょう」
キルア「いや、気のコントロールのときと感覚は同じだからもう大丈夫。だよな、ゴン」
ゴン「うん、もう覚えたよ」
余裕で笑って見せる2人
キルア「あぁ、これが兄貴やヒソカの力ってことか」
それぞれが感想を述べながらウイングの指示を待つ
ウイング「まずはそれを維持できるようになりましょう」
キルア「いや、気のコントロールのときと感覚は同じだからもう大丈夫。だよな、ゴン」
ゴン「うん、もう覚えたよ」
余裕で笑って見せる2人
206:2018/04/08(日)21:06:58 Xaj
ウイング(恐ろしい才能…)
ウイング「…まだ、時間に余裕がありますね。今日はもう少しだけ念について話をしましょう」
時間はまだ21時
ウイング「べジータさんもこちらへ。ここからは念の特徴について話をしていきます」
べジータは目を開けて壁から背中を離す
ウイング「では…、念と気の使われ方から」
ウイングはまた話を始める
ウイング「…まだ、時間に余裕がありますね。今日はもう少しだけ念について話をしましょう」
時間はまだ21時
ウイング「べジータさんもこちらへ。ここからは念の特徴について話をしていきます」
べジータは目を開けて壁から背中を離す
ウイング「では…、念と気の使われ方から」
ウイングはまた話を始める
207:2018/04/08(日)21:07:45 Xaj
ウイング「念は気を模したもの。体を覆い、攻撃力、耐久力、素早さ、などを向上させます。ただし、どうしても気と同じところまでは力を引き出せない」
3人は静かに話を聞く
ウイング「同じエネルギー量なら、気の使い手には、念の使い手は勝てない」
べジータはその言葉に眉をひそめる
まだ続きが、と目配せをしてウイングは続ける
ウイング「だから、念の使い手は力の使い方を試行錯誤しました」
そう言って、今度はホワイトボードに六角形のような図を描く
3人は静かに話を聞く
ウイング「同じエネルギー量なら、気の使い手には、念の使い手は勝てない」
べジータはその言葉に眉をひそめる
まだ続きが、と目配せをしてウイングは続ける
ウイング「だから、念の使い手は力の使い方を試行錯誤しました」
そう言って、今度はホワイトボードに六角形のような図を描く
208:2018/04/08(日)21:14:36 Xaj
ウイング「これは六性図と呼ばれるオーラの特徴を表すものです」
そこには、強・変・具・特・操・放、の6つの言葉がそれぞれの頂点に書かれていた
ウイング「体の表面に纏ったエネルギー、いわゆるオーラには特徴が現れます。それを上手く使うことで不思議な能力を発動させることが可能になります」
例としていくつか説明を、と続ける
ウイング「強化系、放出系は気の使い方とさほど変わりません。強化系は気を込めるのと同じ使い方、そして放出系は亀仙人様が使うと言われる"かめはめ波"というエネルギーを出すものと同じ使い方」
そこまで言ったあと、ウイングは窓の外を指差す
そこには、強・変・具・特・操・放、の6つの言葉がそれぞれの頂点に書かれていた
ウイング「体の表面に纏ったエネルギー、いわゆるオーラには特徴が現れます。それを上手く使うことで不思議な能力を発動させることが可能になります」
例としていくつか説明を、と続ける
ウイング「強化系、放出系は気の使い方とさほど変わりません。強化系は気を込めるのと同じ使い方、そして放出系は亀仙人様が使うと言われる"かめはめ波"というエネルギーを出すものと同じ使い方」
そこまで言ったあと、ウイングは窓の外を指差す
209:2018/04/08(日)21:20:24 Xaj
ウイング「夜空から月が消えたのは、亀仙人様のかめはめ波だと言われています」
それを聞いてゴンとキルアは背筋に冷たいものが流れる
ウイング「具現化系は、何かを作り出す力です。例えば、刀を作ったり、はたまた分身を作ったりなど。気でできないことはないですが、珍しい使い方であると言われています」
それを聞いてべジータはなるほど、と一人笑う
べジータ(カカロットから聞いたあの三つ目のやつの四身の拳や四妖拳やらのことか)
ウイング「変化系はオーラを別のものに変えます。燃える炎のように熱くしたり、酸のように溶かすようなものに変えたり、など。具現化系と使い方が近く感じるのは系統どうしが隣で近いから、ですね」
系統図を指すウイング
それを聞いてゴンとキルアは背筋に冷たいものが流れる
ウイング「具現化系は、何かを作り出す力です。例えば、刀を作ったり、はたまた分身を作ったりなど。気でできないことはないですが、珍しい使い方であると言われています」
それを聞いてべジータはなるほど、と一人笑う
べジータ(カカロットから聞いたあの三つ目のやつの四身の拳や四妖拳やらのことか)
ウイング「変化系はオーラを別のものに変えます。燃える炎のように熱くしたり、酸のように溶かすようなものに変えたり、など。具現化系と使い方が近く感じるのは系統どうしが隣で近いから、ですね」
系統図を指すウイング
210:2018/04/08(日)21:21:44 Xaj
ウイング「そして操作系。これはオーラを使っていろいろなものを操作します。道端の石を持ち上げたり、人形を動かしたり、など」
その説明を聞いて眉を寄せるべジータ
べジータ(ヒソカのやつの力か!?確かに石は飛んできた。オレの体も引き寄せられた…)
ウイング「なにか、気になることでも…?」
ウイングがべジータを見て尋ねる
べジータ「石を飛ばしたり体を引き寄せたりするのは操作系というやつか?」
ウイング「もう既に念能力者との戦闘をを経験済み、ということですか。…あながちそうとは言い切れません」
少し逡巡したのち、ウイングは口を開く
その説明を聞いて眉を寄せるべジータ
べジータ(ヒソカのやつの力か!?確かに石は飛んできた。オレの体も引き寄せられた…)
ウイング「なにか、気になることでも…?」
ウイングがべジータを見て尋ねる
べジータ「石を飛ばしたり体を引き寄せたりするのは操作系というやつか?」
ウイング「もう既に念能力者との戦闘をを経験済み、ということですか。…あながちそうとは言い切れません」
少し逡巡したのち、ウイングは口を開く
211:2018/04/08(日)21:22:57 Xaj
ウイング「もちろん操作系の可能性は高いです、が。具現化系でも可能です。目に見えない細い糸を具現化し、石や体に纏わせて動かす。変化系も、磁石のような反発・引き合うオーラを作り動かす」
べジータ「ちっ、面倒な力の使い方をしやがる」
ウイング「そうでもしないと真っ当な力の気には勝てなかった、ということでしょう」
ウイングはそう言うと、少し休憩しましょうか、と声をかける
キルア「"特"っていうのは?」
キルアが系統図の一番下を指して尋ねる
ウイング「特質系。これはその系統を持ったものにしか使えないものです。今はまだいいでしょう」
ゴン「自分の系統ってどうやったらわかるの?」
矢継ぎ早にキルアとゴンから質問が飛ぶ
ウイング「系統の見極め方、そこまでやって今日は終わりましょうか。200階の登録にもちょうどいい時間となるでしょう」
そう言ってウイングはズシを呼びに部屋から出て行った
べジータ「ちっ、面倒な力の使い方をしやがる」
ウイング「そうでもしないと真っ当な力の気には勝てなかった、ということでしょう」
ウイングはそう言うと、少し休憩しましょうか、と声をかける
キルア「"特"っていうのは?」
キルアが系統図の一番下を指して尋ねる
ウイング「特質系。これはその系統を持ったものにしか使えないものです。今はまだいいでしょう」
ゴン「自分の系統ってどうやったらわかるの?」
矢継ぎ早にキルアとゴンから質問が飛ぶ
ウイング「系統の見極め方、そこまでやって今日は終わりましょうか。200階の登録にもちょうどいい時間となるでしょう」
そう言ってウイングはズシを呼びに部屋から出て行った
221:2018/04/10(火)20:23:25 7Fg
ズシ「準備できたっす!」
ズシがグラスに水を並々に入れて、上に葉を置いた
ゴン「これは?」
ゴンが覗き込みながら尋ねる
ウイング「これは"水見式"と呼ばれるオーラ判別方法です」
キルア「こんなんで何がわかんだよ」
キルアも不思議そうに尋ねる
ズシがグラスに水を並々に入れて、上に葉を置いた
ゴン「これは?」
ゴンが覗き込みながら尋ねる
ウイング「これは"水見式"と呼ばれるオーラ判別方法です」
キルア「こんなんで何がわかんだよ」
キルアも不思議そうに尋ねる
222:2018/04/10(火)20:29:22 7Fg
ウイング「このグラスの横に手を置き、練を行う…」
ザザザーーーーー
急にグラスから水が溢れ出す
ゴン&キルア「おおおおおお!!!!」
ゴン、キルアが驚きの声をあげながらグラスに注目する
ウイング「水の量が増えるのは"強化系"の証ですね。皆さんも試してみて下さい」
そう促され、ゴンから始める
ザザザーーーーー
急にグラスから水が溢れ出す
ゴン&キルア「おおおおおお!!!!」
ゴン、キルアが驚きの声をあげながらグラスに注目する
ウイング「水の量が増えるのは"強化系"の証ですね。皆さんも試してみて下さい」
そう促され、ゴンから始める
223:2018/04/10(火)20:30:49 7Fg
ゴン「練、でいいんだっけ?」ハッ
ザー
ズシ「強化系…結構流れてるっすね」
次の番のズシがすぐ横で見ていた
ズシ「じゃぁやるっす」ハッ
ゆら
今度は葉が揺れる
ウイング「葉が動くのは操作系の証です」
ザー
ズシ「強化系…結構流れてるっすね」
次の番のズシがすぐ横で見ていた
ズシ「じゃぁやるっす」ハッ
ゆら
今度は葉が揺れる
ウイング「葉が動くのは操作系の証です」
224:2018/04/10(火)20:35:40 7Fg
ウイングの説明もそこそこに、キルアがやり始める
キルア「んじゃいくぜ」ハァッ
だが何も起こらない
キルア「…才能ない感じ…?」
ちょっと困った顔をしながらウイングを見るキルア
ウイング「水を舐めて見てください」
ウイングに促され指を浸けて舐めてみるキルア
キルア「んじゃいくぜ」ハァッ
だが何も起こらない
キルア「…才能ない感じ…?」
ちょっと困った顔をしながらウイングを見るキルア
ウイング「水を舐めて見てください」
ウイングに促され指を浸けて舐めてみるキルア
225:2018/04/10(火)20:38:29 7Fg
キルア「結構甘い…?これ砂糖水?」
ウイング「いいえ、普通の水です。味が変わるのは変化系ですね」
3人の系統がわかったあと、ウイングはべジータを振り返る
ウイング「やってみませんか?自身の系統がわかれば相手の念への対抗策も見つかるかもしれませんよ」
ウイング「いいえ、普通の水です。味が変わるのは変化系ですね」
3人の系統がわかったあと、ウイングはべジータを振り返る
ウイング「やってみませんか?自身の系統がわかれば相手の念への対抗策も見つかるかもしれませんよ」
227:2018/04/10(火)20:47:02 7Fg
促されたべジータはグラスの前に立つ
べジータ「体の外に気を出せばいいのか?」
グラスから視線を上げてウイングを見る
ウイング「はい。気も念も同じエネルギーですから。気を外に出して頂ければ練と同じになるはずです」
べジータ「ふん」
ザッバァアアアアアーーーー!!!!
べジータ「体の外に気を出せばいいのか?」
グラスから視線を上げてウイングを見る
ウイング「はい。気も念も同じエネルギーですから。気を外に出して頂ければ練と同じになるはずです」
べジータ「ふん」
ザッバァアアアアアーーーー!!!!
228:2018/04/10(火)20:47:57 7Fg
グラスから水が大型蛇口をひねったかのように溢れ出す
ゴン「べ、べジータさん気を止めて!」
噴水のように出る水で部屋中水浸しとなる
全員「…」
誰もが無言になる
べジータ「強化系、というやつか?」
固まったままのウイングへ声をかける
ゴン「べ、べジータさん気を止めて!」
噴水のように出る水で部屋中水浸しとなる
全員「…」
誰もが無言になる
べジータ「強化系、というやつか?」
固まったままのウイングへ声をかける
229:2018/04/10(火)20:48:48 5mY
単純で一途な強化系
230:2018/04/10(火)20:52:50 7Fg
ウイング「…一体あなたは…?」
答えになっていない問いを返すウイング
そこへキルアが驚きの声を上げる
キルア「この水!真っ青だ!」
水浸しの床を指しながら続ける
キルア「強化系は色も変化すんのかよ!?」
ウイング「…まさか…そんな…。系統は1つのはず…」
答えになっていない問いを返すウイング
そこへキルアが驚きの声を上げる
キルア「この水!真っ青だ!」
水浸しの床を指しながら続ける
キルア「強化系は色も変化すんのかよ!?」
ウイング「…まさか…そんな…。系統は1つのはず…」
232:2018/04/10(火)20:54:09 7Fg
べジータ「ごちゃごちゃと。強化系なのかオレは?」
再度尋ねられたことでウイングは少し落ち着きを取り戻す
ウイング「まだ…はっきりとは言えませんが。強化系であると同時に放出系でもある、のかもしれません」
べジータ「強化系は気の劣化番で放出系は気功波の類いと同じだったか?ならどちらもオレの使っているものと同じということか」
一人で頷きながらべジータは考える
べジータ(念で新しい技が使えるようになるということはなさそうか。だが相手の技の種類が数多く存在するということだけはわかった、といったところか)
再度尋ねられたことでウイングは少し落ち着きを取り戻す
ウイング「まだ…はっきりとは言えませんが。強化系であると同時に放出系でもある、のかもしれません」
べジータ「強化系は気の劣化番で放出系は気功波の類いと同じだったか?ならどちらもオレの使っているものと同じということか」
一人で頷きながらべジータは考える
べジータ(念で新しい技が使えるようになるということはなさそうか。だが相手の技の種類が数多く存在するということだけはわかった、といったところか)
233:2018/04/10(火)21:01:06 7Fg
「おい!ゴン!やべぇぞ!」
突然キルアが時計を指して叫ぶ
「あ!もう時間が!」
23:47
もう登録まで時間がわずかとなっていた
「ちっ、急ぐぞ!」
べジータたち3人はウイングへの挨拶もそこそこに200階へと走って行った
(私は…何か恐ろしい化物と会っているのではないのだろうか…)
残されたウイングは額に汗を浮かべながら言い知れぬ不安に刈られていた
突然キルアが時計を指して叫ぶ
「あ!もう時間が!」
23:47
もう登録まで時間がわずかとなっていた
「ちっ、急ぐぞ!」
べジータたち3人はウイングへの挨拶もそこそこに200階へと走って行った
(私は…何か恐ろしい化物と会っているのではないのだろうか…)
残されたウイングは額に汗を浮かべながら言い知れぬ不安に刈られていた
244:2018/04/11(水)20:17:16 2K7
~200階 通路~
チンッ
エレベーターが着くと同時に飛び出すべジータたち
ヒソカ「やぁ◆間に合っ」
ヒュン
無視して受付へ走る3人
受付員「200階のご登録ですね?…はい、3人分受け付けました」
受付員はすぐに処理を済ませる
チンッ
エレベーターが着くと同時に飛び出すべジータたち
ヒソカ「やぁ◆間に合っ」
ヒュン
無視して受付へ走る3人
受付員「200階のご登録ですね?…はい、3人分受け付けました」
受付員はすぐに処理を済ませる
245:2018/04/11(水)20:19:08 2K7
ゴン「ふー、間に合ったね」
キルア「気づいたらあの時間だもんな」
ゴンとキルアが安堵のため息をつく
そこへヒソカがやってくる
ヒソカ「やぁ◆間に合っ」
べジータ「また貴様か。いまから飯の時間なんでな。相手などしてられん」
そう言うとべジータは60階のバイキングへ向けて降りていく
キルア「気づいたらあの時間だもんな」
ゴンとキルアが安堵のため息をつく
そこへヒソカがやってくる
ヒソカ「やぁ◆間に合っ」
べジータ「また貴様か。いまから飯の時間なんでな。相手などしてられん」
そう言うとべジータは60階のバイキングへ向けて降りていく
246:2018/04/11(水)20:24:14 2K7
ヒソカは振り返ってゴンたちに声をかける
ヒソカ「やぁ◆間に合ったようだね◆」
ゴン「あ、ヒソカ」
ゴンはやっと気づいたらしくヒソカを見る
ヒソカ「念は習得できたようだね◆見違えるほど強くなっている◆」
キルア「褒められても嬉しくねぇよ」
キルアがツンとしながら横を向く
ヒソカ「やぁ◆間に合ったようだね◆」
ゴン「あ、ヒソカ」
ゴンはやっと気づいたらしくヒソカを見る
ヒソカ「念は習得できたようだね◆見違えるほど強くなっている◆」
キルア「褒められても嬉しくねぇよ」
キルアがツンとしながら横を向く
247:2018/04/11(水)20:29:14 2K7
ヒソカ「だが、まだまだ」ピピピッ
スカウター『175』
キルアの戦闘力をスカウターで測るヒソカ
ヒソカ「念は奥が深い。纏を覚えたくらいで慢心しないでくれよ◆」
そう言い残して通路の奥へと消えていくヒソカ
そしてゴンとキルアは既に姿のないべジータを追いかけて60階へと向かっていった
スカウター『175』
キルアの戦闘力をスカウターで測るヒソカ
ヒソカ「念は奥が深い。纏を覚えたくらいで慢心しないでくれよ◆」
そう言い残して通路の奥へと消えていくヒソカ
そしてゴンとキルアは既に姿のないべジータを追いかけて60階へと向かっていった
248:2018/04/11(水)20:30:40 2K7
そしてヒソカやゴンたちを影から見ていた一人の男が姿を現す
星の光に照らされてうっすらと男の姿が見える
長い髪に、頬に傷のある男
その男は一人呟く
長髪の男「ヒソカと子供2人…?それにしてもなかなかやりそうな子たちだ」
星の光に照らされてうっすらと男の姿が見える
長い髪に、頬に傷のある男
その男は一人呟く
長髪の男「ヒソカと子供2人…?それにしてもなかなかやりそうな子たちだ」
252:2018/04/11(水)22:41:58 2K7
~200階 バトルステージ~
アナウンサー"本日の最終試合!ゴン選手VSギド選手!"
大歓声と共にスポットライトが点く
アナウンサー"なんとゴン選手!昨日200階に来たばかりでもうバトル、というヤル気満々な選手です!"
ゴンのスポットライトが強く光る
アナウンサー"この200階まではトントン拍子で上がってきたとのこと!ベテランのギド選手にその力は通じるのか!?"
アナウンサーの盛り上げと共に会場も熱気に包まれる
アナウンサー"本日の最終試合!ゴン選手VSギド選手!"
大歓声と共にスポットライトが点く
アナウンサー"なんとゴン選手!昨日200階に来たばかりでもうバトル、というヤル気満々な選手です!"
ゴンのスポットライトが強く光る
アナウンサー"この200階まではトントン拍子で上がってきたとのこと!ベテランのギド選手にその力は通じるのか!?"
アナウンサーの盛り上げと共に会場も熱気に包まれる
253:2018/04/11(水)22:44:45 2K7
ゴンは相手選手のギドを見る
義足片足の、なぜ立っていられるかわからない人物
舞台に立つもう一人の人物、審判員が二人を見る
審判員「お互い見合って。…では、始めっ!」
その声と共にゴンへ何かが飛んでくる
ドゴオッ
ゴンは場外に飛ばされ転がる
義足片足の、なぜ立っていられるかわからない人物
舞台に立つもう一人の人物、審判員が二人を見る
審判員「お互い見合って。…では、始めっ!」
その声と共にゴンへ何かが飛んでくる
ドゴオッ
ゴンは場外に飛ばされ転がる
254:2018/04/11(水)22:47:20 2K7
審判員「クリーンヒット&ダウン!ギド選手2ポイント!」
すかさずゴンは舞台に戻る
ゴン(すごい衝撃だった…!でも…"練"!)ズオッ
ゴンはオーラを練って体に纏う
ドゴオッ
また何かがゴンにぶつかる
だが、今度はよろけただけ
ゴン(コマ!?痛いけど…いける!)
オーラで体を包み、少ないと言えども気で細胞を包んでいる
すかさずゴンは舞台に戻る
ゴン(すごい衝撃だった…!でも…"練"!)ズオッ
ゴンはオーラを練って体に纏う
ドゴオッ
また何かがゴンにぶつかる
だが、今度はよろけただけ
ゴン(コマ!?痛いけど…いける!)
オーラで体を包み、少ないと言えども気で細胞を包んでいる
255:2018/04/11(水)22:48:44 2K7
ゴン「いままでのオレ自身とは、全然違う!」ダッ
ゴンは駆け出してギド本体を狙う
ギド「やっぱりそう来ると思ったよ」
ギドは不敵な笑みを浮かべた途端、急速自転してゴンを吹き飛ばす
審判員「クリティカル!&ダウン!ギド選手合計5ポイント!」
いてて、と起き上がるゴン
ゴンは駆け出してギド本体を狙う
ギド「やっぱりそう来ると思ったよ」
ギドは不敵な笑みを浮かべた途端、急速自転してゴンを吹き飛ばす
審判員「クリティカル!&ダウン!ギド選手合計5ポイント!」
いてて、と起き上がるゴン
256:2018/04/11(水)22:49:45 2K7
ゴン「結構行けると思ったんだけど」
そう呟きながら飛んでくるコマをかわす
ギド「まだ初心者か」
ギドがニヤリと笑う
ギド「オレの竜巻独楽は回転により相手の攻撃をいなしてダメージを与える。オーラの強さもあるが物理的に回転体には直線ダメージは通りにくい」
そう呟きながら飛んでくるコマをかわす
ギド「まだ初心者か」
ギドがニヤリと笑う
ギド「オレの竜巻独楽は回転により相手の攻撃をいなしてダメージを与える。オーラの強さもあるが物理的に回転体には直線ダメージは通りにくい」
257:2018/04/11(水)22:50:25 2K7
ゴンは立ち止まってギドを見る
ゴン「教えてくれてありがとう!」
そしてすぐさまコマを避けながら走る
ギド(お礼を言うとは変なやつだ)
だが、それからもゴンは反撃に移れず、飛んでくる舞闘独楽により地道にポイントを削られて負ける
審判員「ギド選手10ポイント!ポイント制によりギド選手の勝ち!」
審判員の宣言と共に試合は終わった
ゴン「教えてくれてありがとう!」
そしてすぐさまコマを避けながら走る
ギド(お礼を言うとは変なやつだ)
だが、それからもゴンは反撃に移れず、飛んでくる舞闘独楽により地道にポイントを削られて負ける
審判員「ギド選手10ポイント!ポイント制によりギド選手の勝ち!」
審判員の宣言と共に試合は終わった
258:2018/04/11(水)22:51:46 2K7
~100階のゴンの部屋~
ゴン「負けちゃったね」
キルア「あたり前じゃん。まだ念について知ったばかりだぜ?怪我しなかっただけ儲けものだぜ」
キルアがゴンを諌めていた
ゴン「キルアはどうする?戦わないの?」
キルア「オレはしっかりこの力を身に付けてからかな」
そう言って拳を握りしめる
ゴン「負けちゃったね」
キルア「あたり前じゃん。まだ念について知ったばかりだぜ?怪我しなかっただけ儲けものだぜ」
キルアがゴンを諌めていた
ゴン「キルアはどうする?戦わないの?」
キルア「オレはしっかりこの力を身に付けてからかな」
そう言って拳を握りしめる
259:2018/04/11(水)22:52:37 2K7
ゴン「そういえばべジータさんは?」
キョロキョロと辺りを見回すゴン
キルア「あぁ、確か1日中試合を見てたぜ。んで今日の試合全部終わったからいつものバイキングのとこじゃね?」
ゴン「静かに試合見てただけなんて不思議だね…」
ゴンはそう呟きながら腰を上げる
そして2人は60階のバイキング店へと向かった
キョロキョロと辺りを見回すゴン
キルア「あぁ、確か1日中試合を見てたぜ。んで今日の試合全部終わったからいつものバイキングのとこじゃね?」
ゴン「静かに試合見てただけなんて不思議だね…」
ゴンはそう呟きながら腰を上げる
そして2人は60階のバイキング店へと向かった
262:2018/04/12(木)17:11:58 IAc
今のところの謎まとめ
①フロアマスターは誰なのか
②パンツかぶった子供は誰なのか
③長髪の頬にキズ男は誰なのか
④悟空はどこで何をしてるのか
⑤ベジータが2系統示している理由は
すごい気になる
①フロアマスターは誰なのか
②パンツかぶった子供は誰なのか
③長髪の頬にキズ男は誰なのか
④悟空はどこで何をしてるのか
⑤ベジータが2系統示している理由は
すごい気になる
273:2018/04/12(木)21:30:57 7T9
>>262さん
謎まとめありがとうございます!
全部回収しますよー!
ちゃんと全て設定済みですので!
謎まとめありがとうございます!
全部回収しますよー!
ちゃんと全て設定済みですので!
266:2018/04/12(木)21:12:29 7T9
~60階 バイキング店~
べジータ「遅かったな」
店の前で腕組をして待っていたべジータ
ゴン「あれ?今日はお休み?」
べジータの後ろ、お店に明かりがついていないのを見てゴンは尋ねる
べジータ「閉店とかいうやつだ。理由は知らん。クソッたれ」
毒づくべジータ
キルア(理由がわかるんだけど…)
キルアは心の中だけで考えて2人を促す
べジータ「遅かったな」
店の前で腕組をして待っていたべジータ
ゴン「あれ?今日はお休み?」
べジータの後ろ、お店に明かりがついていないのを見てゴンは尋ねる
べジータ「閉店とかいうやつだ。理由は知らん。クソッたれ」
毒づくべジータ
キルア(理由がわかるんだけど…)
キルアは心の中だけで考えて2人を促す
267:2018/04/12(木)21:14:49 7T9
キルア「ここよりはちょっと劣るけど、もう1つのバイキング店あるからそっち行こうぜ」
そして62階のバイキング店へ向かう
新しい店に入った3人は、今日の試合について話し始める
キルア「今日のゴンの試合だけどさ、あれも完全に念だよな」
ゴン「うん、ただのコマなのに凄く痛かった」
横腹を擦りながらゴンは答える
べジータ「たぶん…操作系というやつだろう。実物のコマを使ってそれを操っていたようだな」
試合を見ていたべジータはそう話す
そして62階のバイキング店へ向かう
新しい店に入った3人は、今日の試合について話し始める
キルア「今日のゴンの試合だけどさ、あれも完全に念だよな」
ゴン「うん、ただのコマなのに凄く痛かった」
横腹を擦りながらゴンは答える
べジータ「たぶん…操作系というやつだろう。実物のコマを使ってそれを操っていたようだな」
試合を見ていたべジータはそう話す
268:2018/04/12(木)21:16:06 7T9
キルア「オレもそう思うな。ただ、勝手に動いてるように見えたけどな」
キルアも自分なりの意見を話す
べジータ「勝手に動いていたとしても、自分の思い通りに動かせる可能性も視野に入れておかねばならんがな」
おおー、と感心するゴンとキルア
べジータ「それぐらい常識だ」ふいっ
少し照れたように横を向くべジータ
ゴン「あとはあの自転する防御技はどうしよう…」
ゴンは自身がくらったギドの自転技、竜巻独楽を思い出していた
キルアも自分なりの意見を話す
べジータ「勝手に動いていたとしても、自分の思い通りに動かせる可能性も視野に入れておかねばならんがな」
おおー、と感心するゴンとキルア
べジータ「それぐらい常識だ」ふいっ
少し照れたように横を向くべジータ
ゴン「あとはあの自転する防御技はどうしよう…」
ゴンは自身がくらったギドの自転技、竜巻独楽を思い出していた
269:2018/04/12(木)21:17:18 7T9
キルア「あれなぁ…練を鍛えてオーラ増やしても物理的にそもそも不利っていうのがなぁ」
キルアは行儀悪くフォークを口に咥えて天井を見る
べジータ「なんだ?そんなこともわからんのか?」
ふいにべジータが口を開く
ゴン「え!?何か方法あるの!?」
べジータ「回転は中心軸から離れるほど角速度ωの2乗に比例して物理的エネルギーが高まる。ならば中心軸を叩けばいいだけだ」
つまり真上から頭の中心にな、と説明するべジータ
キルアは行儀悪くフォークを口に咥えて天井を見る
べジータ「なんだ?そんなこともわからんのか?」
ふいにべジータが口を開く
ゴン「え!?何か方法あるの!?」
べジータ「回転は中心軸から離れるほど角速度ωの2乗に比例して物理的エネルギーが高まる。ならば中心軸を叩けばいいだけだ」
つまり真上から頭の中心にな、と説明するべジータ
270:2018/04/12(木)21:18:07 7T9
キルア(の、脳筋バカじゃなかったのか!?)
驚愕するキルアと、すごいや!と感心するゴン
キルア「なんでそんな物理的なこと知ってるんだよ」
気になって口に出してしまったキルア
べジータ「ふん、言い方に気を付けろと毎回言ってたはずだ」
べジータはそれしか答えず、空になったお皿を持って料理を取りに行った
そしてべジータがゴンたちと食事をしていた頃
驚愕するキルアと、すごいや!と感心するゴン
キルア「なんでそんな物理的なこと知ってるんだよ」
気になって口に出してしまったキルア
べジータ「ふん、言い方に気を付けろと毎回言ってたはずだ」
べジータはそれしか答えず、空になったお皿を持って料理を取りに行った
そしてべジータがゴンたちと食事をしていた頃
271:2018/04/12(木)21:22:54 7T9
~パオズ山 悟空の家~
悟天「ねぇねぇ、お父さんは?」
悟天が、料理中のチチのエプロンを引っ張る
チチ「またいねぇのけ?3週間くらい前からずーっとこんな感じだべ。困ったもんだ」
ため息を吐きながら悟天の頭を撫でる
悟天「ボクも勉強ばっかりじゃなくてお外に遊びいきたい」
拗ねる悟天
悟天「ねぇねぇ、お父さんは?」
悟天が、料理中のチチのエプロンを引っ張る
チチ「またいねぇのけ?3週間くらい前からずーっとこんな感じだべ。困ったもんだ」
ため息を吐きながら悟天の頭を撫でる
悟天「ボクも勉強ばっかりじゃなくてお外に遊びいきたい」
拗ねる悟天
272:2018/04/12(木)21:24:07 7T9
チチ「良い見本になったためしがねぇべ…」
ガックリと肩を落としながらもチチは悟天に説明する
チチ「おっとうは悟天やオラたちが暮らせるように仕事に行ってくれてるんだべ」
チチ(本当に仕事してきてくれてたらいいんだけんど…)
そう思いながらも、悟天には良い父親だと教えるチチ
だが、悟天から爆弾が投下される
悟天「でも、お父さんの橙色の胴着がないよ」
ガックリと肩を落としながらもチチは悟天に説明する
チチ「おっとうは悟天やオラたちが暮らせるように仕事に行ってくれてるんだべ」
チチ(本当に仕事してきてくれてたらいいんだけんど…)
そう思いながらも、悟天には良い父親だと教えるチチ
だが、悟天から爆弾が投下される
悟天「でも、お父さんの橙色の胴着がないよ」
277:2018/04/13(金)19:32:33 Kl3
~ウイングの部屋~
ウイング「さて、一昨日の続きの説明です」
べジータ、ゴン、キルアの3人はウイングの部屋へと来ていた
ウイングから念の使い方、べジータにとっては使われ方、を教えてもらうために
ウイング「まずは気配を消す"絶"から」スッ
一瞬でそこに居ないかのようにウイングの気配が消える
ウイング「さて、一昨日の続きの説明です」
べジータ、ゴン、キルアの3人はウイングの部屋へと来ていた
ウイングから念の使い方、べジータにとっては使われ方、を教えてもらうために
ウイング「まずは気配を消す"絶"から」スッ
一瞬でそこに居ないかのようにウイングの気配が消える
278:2018/04/13(金)19:33:24 Kl3
ウイング「どうですか?これが絶。オーラを絶って気配を消すことで、そこに人がいないかのように気配を消せます」
だが3人とも驚かない
ゴン「大丈夫、それはできるよ」
と、ゴンも同じく気配を消す
キルア「そゆこと」
キルアも頷く
ウイング「…絶、は習得済みでしたか…」
ウイングは出鼻を挫かれる
だが3人とも驚かない
ゴン「大丈夫、それはできるよ」
と、ゴンも同じく気配を消す
キルア「そゆこと」
キルアも頷く
ウイング「…絶、は習得済みでしたか…」
ウイングは出鼻を挫かれる
279:2018/04/13(金)19:34:02 Kl3
ウイング「では少し難易度を上げますよ」
そう言うと、ウイングは花瓶から花を一輪抜き取る
ウイング「先日お見せした花瓶を貫く花を作ります」
ズッ、花を念で覆うウイング
ウイング「見えますか?花の周りにオーラがあるのが」
ゴンとキルアの前に花を近づける
べジータは部屋の隅から遠巻きに見ている
そう言うと、ウイングは花瓶から花を一輪抜き取る
ウイング「先日お見せした花瓶を貫く花を作ります」
ズッ、花を念で覆うウイング
ウイング「見えますか?花の周りにオーラがあるのが」
ゴンとキルアの前に花を近づける
べジータは部屋の隅から遠巻きに見ている
280:2018/04/13(金)19:34:58 Kl3
キルア「なんか…花から圧力を感じるような…」
キルアが目を細めて花を見る
ウイング「周、纏と練の応用技ですがそこはまた後日説明しましょう。まずは花にオーラをまとわせているのが見えると思います」
ゴン「うん、なんとなくだけど見える」
ゴンも目を細めながら頷く
ウイング「いいですね、ではいきますよ…"隠"」フッ
急に花から圧力が消える
キルアが目を細めて花を見る
ウイング「周、纏と練の応用技ですがそこはまた後日説明しましょう。まずは花にオーラをまとわせているのが見えると思います」
ゴン「うん、なんとなくだけど見える」
ゴンも目を細めながら頷く
ウイング「いいですね、ではいきますよ…"隠"」フッ
急に花から圧力が消える
281:2018/04/13(金)19:35:42 Kl3
ウイング「どうです?見えますか?」
再度ゴンとキルアに問いかける
べジータも気になるのか、集中して見始める
キルア「オーラを消した?」
キルアが確認するようにウイングを見る
ウイング「いいえ、オーラはそのままです」
証拠に、とウイングは花を壁に投げる
カッ
小気味良い音と共に壁に花が突き刺さる
再度ゴンとキルアに問いかける
べジータも気になるのか、集中して見始める
キルア「オーラを消した?」
キルアが確認するようにウイングを見る
ウイング「いいえ、オーラはそのままです」
証拠に、とウイングは花を壁に投げる
カッ
小気味良い音と共に壁に花が突き刺さる
282:2018/04/13(金)19:37:01 Kl3
ゴン「ほ、ほんとだ!」
ゴンが驚きの声を上げる
ウイング「これが隠。オーラを限りなく見えにくくすることで、念を使っていないように見せる」
ゴンは感心しているだけだが、キルアは汗を流す
キルア「これを使われたら…気付かない間に殺されるね」
危惧したことをそのまま口に出すキルア
ウイング「えぇ、危険性がわかって頂けただけたようですね」
ゴンが驚きの声を上げる
ウイング「これが隠。オーラを限りなく見えにくくすることで、念を使っていないように見せる」
ゴンは感心しているだけだが、キルアは汗を流す
キルア「これを使われたら…気付かない間に殺されるね」
危惧したことをそのまま口に出すキルア
ウイング「えぇ、危険性がわかって頂けただけたようですね」
283:2018/04/13(金)19:38:09 Kl3
ウイングたちのやり取りを見ながらべジータは確信していた
べジータ(四次試験でのヒソカとの戦い。あのとき石が飛んでくるのは超能力だと思っていたが…念を使いオーラを隠で隠していたから仕組みが見えなかっただけか)
ウイング「では、この隠を見破る技…"凝"を説明します」
そのウイングの言葉につられ、べジータはゴンたちと同じところまで近づく
ウイング「興味が湧いてきたようですね」
ウイングはにっこりとべジータに微笑む
べジータ「ふん、少しはな」
そんなやり取りもそこそこに、ウイングは説明を続ける
べジータ(四次試験でのヒソカとの戦い。あのとき石が飛んでくるのは超能力だと思っていたが…念を使いオーラを隠で隠していたから仕組みが見えなかっただけか)
ウイング「では、この隠を見破る技…"凝"を説明します」
そのウイングの言葉につられ、べジータはゴンたちと同じところまで近づく
ウイング「興味が湧いてきたようですね」
ウイングはにっこりとべジータに微笑む
べジータ「ふん、少しはな」
そんなやり取りもそこそこに、ウイングは説明を続ける
284:2018/04/13(金)19:38:55 Kl3
ウイング「凝とは、隠を見破る技。オーラを目に集中して見えないものを見る」
ものは試しです、とまた花にオーラをまとわせて隠で隠す
ウイング「目にオーラを集中して下さい。見えないオーラが見えてくるはずです」
花に集中する3人
べジータ(なるほど、気を目に集中させれば見えるな)
即座に見破るべジータ
更に思考を加速させる
ものは試しです、とまた花にオーラをまとわせて隠で隠す
ウイング「目にオーラを集中して下さい。見えないオーラが見えてくるはずです」
花に集中する3人
べジータ(なるほど、気を目に集中させれば見えるな)
即座に見破るべジータ
更に思考を加速させる
285:2018/04/13(金)19:39:37 Kl3
べジータ(確かによく考えられてやがる。未来のトランクスの剣も気で覆っていたな…あれを隠せば…驚異を感じずに切り裂かれるわけか)
そんな思考をしている中
ゴン「み、見えた!」
キルア「オレも!」
ゴンとキルアがやっと見えてきたようだ
ウイング「飲み込みが早くて助かります。念能力者との戦いでは凝は必須です。常に凝の状態でいられるようにする必要があります」
今日はここまでです。と説明を終えるウイング
ゴンとキルアはお礼を言い
べジータも世話になる、と一言残して部屋を出た
そんな思考をしている中
ゴン「み、見えた!」
キルア「オレも!」
ゴンとキルアがやっと見えてきたようだ
ウイング「飲み込みが早くて助かります。念能力者との戦いでは凝は必須です。常に凝の状態でいられるようにする必要があります」
今日はここまでです。と説明を終えるウイング
ゴンとキルアはお礼を言い
べジータも世話になる、と一言残して部屋を出た
286:2018/04/13(金)19:40:23 Kl3
~200階ロビー~
一人先に部屋に戻ったべジータと別れて、ゴンとキルアはロビーで選手インタビュー映像を見ていた
キルア「こいつがヒソカの対戦相手か」
キルアが興味深そうに見る
"勝算がないなら戦いませんよ"
カストロと呼ばれる選手が大画面に映し出されていた
一人先に部屋に戻ったべジータと別れて、ゴンとキルアはロビーで選手インタビュー映像を見ていた
キルア「こいつがヒソカの対戦相手か」
キルアが興味深そうに見る
"勝算がないなら戦いませんよ"
カストロと呼ばれる選手が大画面に映し出されていた
287:2018/04/13(金)19:42:57 Kl3
ゴン「すごい自身だよね。優しそうな男の人に見えるのに」
ゴンの言う通り、銀髪の線の細い優男だ
"2年前とは違うというところを見せますよ、我が師に誓って"
キルア「でも…なんか凄い気配を感じるぜ…」
そう言って髪を書き上げたカストロの左頬には、厳しい修行の痕と思われる十字傷がうっすらと見えていた
ゴンの言う通り、銀髪の線の細い優男だ
"2年前とは違うというところを見せますよ、我が師に誓って"
キルア「でも…なんか凄い気配を感じるぜ…」
そう言って髪を書き上げたカストロの左頬には、厳しい修行の痕と思われる十字傷がうっすらと見えていた
290:2018/04/13(金)20:27:01 Kl3
~いまから時を遡ること3週間前 ブルマ宅~
悟空「おっすブルマ!」シュン
ブルマ「きゃ!…なによ孫くんじゃない」
ガシャン、と珈琲カップを落とすブルマ
相変わらずいきなり現れる悟空に辟易しながらブルマは尋ねる
ブルマ「今日はどうしたのよ。べジータならトランクス連れて遊園地に行ってるわよ」
カチャカチャと片付けながら行き先を教えるブルマ
悟空「いや、今日はべジータはいいんだ。オラちゃんと仕事しようと思ってブルマに相談に来たんだ」
ブルマは振り返って目を丸くする
悟空「おっすブルマ!」シュン
ブルマ「きゃ!…なによ孫くんじゃない」
ガシャン、と珈琲カップを落とすブルマ
相変わらずいきなり現れる悟空に辟易しながらブルマは尋ねる
ブルマ「今日はどうしたのよ。べジータならトランクス連れて遊園地に行ってるわよ」
カチャカチャと片付けながら行き先を教えるブルマ
悟空「いや、今日はべジータはいいんだ。オラちゃんと仕事しようと思ってブルマに相談に来たんだ」
ブルマは振り返って目を丸くする
291:2018/04/13(金)20:37:07 Kl3
ブルマ「何か変なものでも食べたわけ?」
悟空「いや、オラいろんな人に迷惑かけちまってるからちゃんと働こうと思って」
それが変だって言うのよ、という言葉を飲み込んでブルマは思案する
悟空「チチにも悟飯にもそうだし、べジータにまで世話になっちまったからな」
悟空はポリポリと頭を掻く
ブルマ「あんたにできる仕事ねぇ…。天下一武道会がいまやってたら勧めるんだけど」
なかなか悟空にできそうな仕事が思い浮かばず悩むブルマ
悟空「いや、オラいろんな人に迷惑かけちまってるからちゃんと働こうと思って」
それが変だって言うのよ、という言葉を飲み込んでブルマは思案する
悟空「チチにも悟飯にもそうだし、べジータにまで世話になっちまったからな」
悟空はポリポリと頭を掻く
ブルマ「あんたにできる仕事ねぇ…。天下一武道会がいまやってたら勧めるんだけど」
なかなか悟空にできそうな仕事が思い浮かばず悩むブルマ
292:2018/04/13(金)20:42:39 Kl3
ブルマ「そうだわ!ちょうどネテロさんが人集めてたのよ」
思い出したとばかりに手を打って電話をかけるブルマ
悟空「ネテロって、あのハンター試験のじいちゃんか?」
ブルマ「ちょっと黙ってて!…あ、もしもし?ブルマだけど。確か腕に自信があって単独で力を発揮できる人?探してたわよね?」
電話口でうんうん、と頷くブルマ
ブルマ「ピッタリなやついるのよ。ちょっと強すぎるくらいだから手加減させるけど。どうー?」
そわそわしながら静かに待つ悟空
ブルマ「おっけー。じゃぁすぐ行かせるわ」
電話を切って振り返るブルマ
思い出したとばかりに手を打って電話をかけるブルマ
悟空「ネテロって、あのハンター試験のじいちゃんか?」
ブルマ「ちょっと黙ってて!…あ、もしもし?ブルマだけど。確か腕に自信があって単独で力を発揮できる人?探してたわよね?」
電話口でうんうん、と頷くブルマ
ブルマ「ピッタリなやついるのよ。ちょっと強すぎるくらいだから手加減させるけど。どうー?」
そわそわしながら静かに待つ悟空
ブルマ「おっけー。じゃぁすぐ行かせるわ」
電話を切って振り返るブルマ
293:2018/04/13(金)20:43:43 Kl3
ブルマ「ネテロさんに仕事頼んでもらうように言ったわよ。いまからネテロさんところに行けば大丈夫よ」
悟空「さんきゅー!ネテロのじぃちゃんは…、と」シュン
あっという間に消えていなくなる悟空
ブルマ「何があったか知らないけど…いい傾向じゃない」
フフ、と笑って時計を見るブルマ
ブルマ「お昼、か。ちゃんとべジータ支払いできてるかしら?」
トランクスではなくべジータにクレジットカードを持たせたブルマの心配は尽きることがなかった
悟空「さんきゅー!ネテロのじぃちゃんは…、と」シュン
あっという間に消えていなくなる悟空
ブルマ「何があったか知らないけど…いい傾向じゃない」
フフ、と笑って時計を見るブルマ
ブルマ「お昼、か。ちゃんとべジータ支払いできてるかしら?」
トランクスではなくべジータにクレジットカードを持たせたブルマの心配は尽きることがなかった
295:2018/04/13(金)20:46:54 Kl3
~同じく3週間前 ハンター協会会長室~
シュン
悟空「おっす!」
ガタン!
盛大に転けるネテロ
ネテロ「い、いきなりなんじゃ!?」
悟空「オラだよじいちゃん」
悟空はにっこりとネテロに笑いかける
シュン
悟空「おっす!」
ガタン!
盛大に転けるネテロ
ネテロ「い、いきなりなんじゃ!?」
悟空「オラだよじいちゃん」
悟空はにっこりとネテロに笑いかける
297:2018/04/13(金)20:53:36 Kl3
ネテロ「お、おぬしはこの前の…」
悟空「あんときは世話んなったな!ハンター試験合格できなかったのは残念だったけどすんげー楽しかったぞ」
ネテロ「ブルマさんからの紹介というのはお主かの?」
ネテロは落ち着いて確認を取る
悟空「そうだ、オラ仕事探してて」
ネテロ「まぁお主なら確かに充分じゃろ」
悟空「んで、何すればいいんか?」
悟空「あんときは世話んなったな!ハンター試験合格できなかったのは残念だったけどすんげー楽しかったぞ」
ネテロ「ブルマさんからの紹介というのはお主かの?」
ネテロは落ち着いて確認を取る
悟空「そうだ、オラ仕事探してて」
ネテロ「まぁお主なら確かに充分じゃろ」
悟空「んで、何すればいいんか?」
298:2018/04/13(金)21:03:05 Kl3
ヤル気満々の悟空
ネテロ「ちょっと待つのじゃ。誘いたい者もおるからの」
電話をかけ始めるネテロ
ネテロ「ワシじゃ、ネテロじゃ。うむ、元気にしとるかの?すまんが200階クラスの担当者に回してもらえんかの」
そのまま無言で待つネテロ
ネテロ「おお、久しぶりじゃの。あの件を進める時が来た、と言えばわかるかの?最上階のあの者をスカウトしたいんじゃが…、なんと!自分に勝てたら行ってやる、とそう言ったか…うーむ」
電話をしながら考え込むネテロに悟空はやきもきし始める
ネテロ「ちょっと待つのじゃ。誘いたい者もおるからの」
電話をかけ始めるネテロ
ネテロ「ワシじゃ、ネテロじゃ。うむ、元気にしとるかの?すまんが200階クラスの担当者に回してもらえんかの」
そのまま無言で待つネテロ
ネテロ「おお、久しぶりじゃの。あの件を進める時が来た、と言えばわかるかの?最上階のあの者をスカウトしたいんじゃが…、なんと!自分に勝てたら行ってやる、とそう言ったか…うーむ」
電話をしながら考え込むネテロに悟空はやきもきし始める
299:2018/04/13(金)21:11:23 Kl3
ネテロ「一度引きずり下ろすかの、フォッフォッフォッ」
そう笑いながら悟空を見るネテロ
ネテロ「ちょうど良いやつがおるんでな。そちらに行かせるとするかの」
それで電話を切ったネテロは悟空に振り返る
ネテロ「悟空とやらよ、仕事の前に連れて来て欲しいものがおるのじゃが」
悟空「誰だ?強ぇのか?」
ネテロ「腕は十二分に確かじゃろうて。だが時間がないのでな」
そう言って地図を広げるネテロ
そう笑いながら悟空を見るネテロ
ネテロ「ちょうど良いやつがおるんでな。そちらに行かせるとするかの」
それで電話を切ったネテロは悟空に振り返る
ネテロ「悟空とやらよ、仕事の前に連れて来て欲しいものがおるのじゃが」
悟空「誰だ?強ぇのか?」
ネテロ「腕は十二分に確かじゃろうて。だが時間がないのでな」
そう言って地図を広げるネテロ
300:2018/04/13(金)21:16:14 Kl3
ネテロ「あと2日で大仕事が始まる。それまでに連れて戻ってきて欲しいのじゃ。無理ならお主だけで行ってもらうことになるがの」
悟空「オラ別に一人でもいいけど、強ぇやつなら戦ってみてぇな」
そしてネテロは地図を指す
ネテロ「ここじゃ」
『天空闘技場』
悟空「オラ別に一人でもいいけど、強ぇやつなら戦ってみてぇな」
そしてネテロは地図を指す
ネテロ「ここじゃ」
『天空闘技場』
302:2018/04/13(金)21:37:12 Kl3
~現実時間 200階 宿泊ゾーン~
キルア(カストロの部屋はこの辺りか…)
足音を立てず、気配を消しながらカストロの部屋に近づくキルア
キルア(いる!)
ドアの隙間からカストロを確認したキルア
そこへカストロから声がかかる
カストロ「入って来ていいよ、キルア君」
キルアの方を振り向くこともなく、カップに口を付けながら呼ぶカストロ
キルア(カストロの部屋はこの辺りか…)
足音を立てず、気配を消しながらカストロの部屋に近づくキルア
キルア(いる!)
ドアの隙間からカストロを確認したキルア
そこへカストロから声がかかる
カストロ「入って来ていいよ、キルア君」
キルアの方を振り向くこともなく、カップに口を付けながら呼ぶカストロ
303:2018/04/13(金)21:45:01 Kl3
キルア「…なんで、わかった…?」
キルアはポツリと口に出す
カストロ「君ほどの使い手が急に気配を絶ったら気にするのは当たり前じゃないのかな?」
微笑みで返すカストロに渋々ドアをくぐるキルア
カストロ「そんなところに立ってないで…」
フッ
カストロ「こちらに」
キルアの眼前から消えたカストロがキルアの後ろに立ってた
キルアはポツリと口に出す
カストロ「君ほどの使い手が急に気配を絶ったら気にするのは当たり前じゃないのかな?」
微笑みで返すカストロに渋々ドアをくぐるキルア
カストロ「そんなところに立ってないで…」
フッ
カストロ「こちらに」
キルアの眼前から消えたカストロがキルアの後ろに立ってた
304:2018/04/13(金)21:50:37 Kl3
カストロ「どうしたんだい?いま紅茶を入れるよ」
そう言ってキルアの背中をテーブルへと押す
見回してもカストロは一人しかいない
キルア「双子…とかじゃないよな?」
キルアは振り返って尋ねる
カストロ「あぁ、ダブルのことどこかで聞いたのかな?」
笑顔のままズズッとカストロがブレる
そう言ってキルアの背中をテーブルへと押す
見回してもカストロは一人しかいない
キルア「双子…とかじゃないよな?」
キルアは振り返って尋ねる
カストロ「あぁ、ダブルのことどこかで聞いたのかな?」
笑顔のままズズッとカストロがブレる
305:2018/04/13(金)22:04:12 Kl3
キルア「なっ!?」
驚愕するキルア
カストロ「これは私の分身を作っただけさ」
簡単そうに言いながら続ける
カストロ「でも君の後ろに立ったのはダブルの能力じゃない、ただのスピードだよ」
キルアは何も言えずに佇む
カストロ「…私の師はこんなレベルではなかったがね」
驚愕するキルア
カストロ「これは私の分身を作っただけさ」
簡単そうに言いながら続ける
カストロ「でも君の後ろに立ったのはダブルの能力じゃない、ただのスピードだよ」
キルアは何も言えずに佇む
カストロ「…私の師はこんなレベルではなかったがね」
306:2018/04/13(金)22:05:12 Kl3
押し黙ってしまったキルアにカストロは反応を見るためか話を続けた
カストロ「君もいつか私の師に出会うことだろう。さて、紅茶は何がいいかい?」
キルアは首を横に振る
キルア「いや、いいや。本当に凄いのがわかったから今日は帰るよ」
カストロ「そうかい?じゃぁバトルオリンピアで待っているよ」
そこまで聞いたあと、キルアは部屋をあとにした
カストロ「君もいつか私の師に出会うことだろう。さて、紅茶は何がいいかい?」
キルアは首を横に振る
キルア「いや、いいや。本当に凄いのがわかったから今日は帰るよ」
カストロ「そうかい?じゃぁバトルオリンピアで待っているよ」
そこまで聞いたあと、キルアは部屋をあとにした
307:2018/04/13(金)22:12:18 Kl3
~100階 ゴンの部屋~
ゴン「おかえり。どこ行ってたの?」
キルア「…カストロのとこ」
ゴン「えぇ!?カストロっていまからヒソカと戦うあの選手!?」
驚くゴン
キルア「うん、相当ヤバかった」
ゴン「そんなに…?」
あぁ、と続けるキルア
ゴン「おかえり。どこ行ってたの?」
キルア「…カストロのとこ」
ゴン「えぇ!?カストロっていまからヒソカと戦うあの選手!?」
驚くゴン
キルア「うん、相当ヤバかった」
ゴン「そんなに…?」
あぁ、と続けるキルア
308:2018/04/13(金)22:17:51 Kl3
キルア「いつの間にか後ろを取られてたし、自分の分身を涼しい顔で作り出したんだぜ」
分身…とゴンが呟く
キルア「でもそれだけじゃないはずなんだ。ダブルって呼んでた分身の技をあんなに軽々しく見せるなんて…」
ゴン「それ以上の技がある、ってことかな…?」
そうだと思う、と頷くキルア
ゴン「と、とりあえずオレたちが戦うわけじゃないんだしさ!いまからの試合でそれが見れるんだからいいじゃん!」
立ち上がって明るく声をかけるゴン
キルア「…そうだな。とりあえず試合を見ればわかるか」
キルアも立ち上がる
ゴン「じゃぁべジータさん呼んでヒソカ戦見に行こう!」
ゴンの言葉と共に二人は部屋をあとにした
分身…とゴンが呟く
キルア「でもそれだけじゃないはずなんだ。ダブルって呼んでた分身の技をあんなに軽々しく見せるなんて…」
ゴン「それ以上の技がある、ってことかな…?」
そうだと思う、と頷くキルア
ゴン「と、とりあえずオレたちが戦うわけじゃないんだしさ!いまからの試合でそれが見れるんだからいいじゃん!」
立ち上がって明るく声をかけるゴン
キルア「…そうだな。とりあえず試合を見ればわかるか」
キルアも立ち上がる
ゴン「じゃぁべジータさん呼んでヒソカ戦見に行こう!」
ゴンの言葉と共に二人は部屋をあとにした
309:2018/04/13(金)22:33:28 Kl3
~200階 バトルステージ~
アナウンサー"ご覧下さいこの大歓声!!!歓声の波でウェーーーブが出来そうなほど!!!"
かつてないほどの熱気に会場は包まれている
アナウンサー"カストロ選手は2年前、ここでヒソカ選手に惜しくも破れています!今日はそのリベンジとなるか!?"
キャーーーーーー
カストロにスポットライトが当たった瞬間、黄色い女性の声援が飛ぶ
アナウンサー"対するは悪魔とも呼ばれるヒソカ選手ーー!戦ったら負けなし!フロアマスターに最も近いと言われる選手です!"
ウォラアアアアアアア
ヒソカにスポットライトが当たった瞬間、罵声と怒号が飛ぶ
アナウンサー"ご覧下さいこの大歓声!!!歓声の波でウェーーーブが出来そうなほど!!!"
かつてないほどの熱気に会場は包まれている
アナウンサー"カストロ選手は2年前、ここでヒソカ選手に惜しくも破れています!今日はそのリベンジとなるか!?"
キャーーーーーー
カストロにスポットライトが当たった瞬間、黄色い女性の声援が飛ぶ
アナウンサー"対するは悪魔とも呼ばれるヒソカ選手ーー!戦ったら負けなし!フロアマスターに最も近いと言われる選手です!"
ウォラアアアアアアア
ヒソカにスポットライトが当たった瞬間、罵声と怒号が飛ぶ
310:2018/04/13(金)22:39:17 Kl3
ゴン「凄い熱気だね」
ゴンが苦笑いする
キルア「そりゃな。ヒソカからポイント取ったのってあのカストロだけらしいしな」
調べてきたキルアがゴンに教える
べジータはうるさい観客にイライラしながらも、抜け目ない眼差しでヒソカを見ていた
べジータ(この戦いでヒソカの本領がわかるはずだ。あのカストロとかいうやつ相手に手加減しながら勝てるとは思えん)
ゴンが苦笑いする
キルア「そりゃな。ヒソカからポイント取ったのってあのカストロだけらしいしな」
調べてきたキルアがゴンに教える
べジータはうるさい観客にイライラしながらも、抜け目ない眼差しでヒソカを見ていた
べジータ(この戦いでヒソカの本領がわかるはずだ。あのカストロとかいうやつ相手に手加減しながら勝てるとは思えん)
311:2018/04/13(金)22:49:09 Kl3
舞台の上ではカストロとヒソカが言葉を交わしていた
カストロ「この2年…特に師を仰いでからのこの1年、力を磨くことに注力してきた」
カストロの強い意志がオーラとなって体から溢れ出す
ピピピ
スカウター『101…365…1064』
ヒソカ「相当、頑張ったみたいだね◆」
ヒソカにしては珍しく、少し驚いた顔をする
カストロ「余裕ぶっていられるのもあと僅かだぞヒソカ」
ヒソカ「それはボクが決める◆」
カストロ「この2年…特に師を仰いでからのこの1年、力を磨くことに注力してきた」
カストロの強い意志がオーラとなって体から溢れ出す
ピピピ
スカウター『101…365…1064』
ヒソカ「相当、頑張ったみたいだね◆」
ヒソカにしては珍しく、少し驚いた顔をする
カストロ「余裕ぶっていられるのもあと僅かだぞヒソカ」
ヒソカ「それはボクが決める◆」
313:2018/04/13(金)22:58:44 Kl3
シャーーーー、とトランプを弾きながら笑むヒソカ
ヒソカ「それと、師とは誰だい?」
カストロ「君では絶対に勝てない人、としか今は教えられない」
ヒソカ「殺さずに倒せば教えてくれるのかな◆」
ヒソカの笑みが深くなる
カストロ「それができれば、だがな。師からは君と戦うにはまだ早いかもしれないと言われたが、それでも私は負けるつもりなどない」
そしてその会話を区切るように会場にアナウンサーの声が響き渡る
"さぁ!!いよいよ始まります!!!ヒソカ選手VSカストロ選手のバトル開始です!"
審判員「始めぇええええ!!!」
ヒソカ「それと、師とは誰だい?」
カストロ「君では絶対に勝てない人、としか今は教えられない」
ヒソカ「殺さずに倒せば教えてくれるのかな◆」
ヒソカの笑みが深くなる
カストロ「それができれば、だがな。師からは君と戦うにはまだ早いかもしれないと言われたが、それでも私は負けるつもりなどない」
そしてその会話を区切るように会場にアナウンサーの声が響き渡る
"さぁ!!いよいよ始まります!!!ヒソカ選手VSカストロ選手のバトル開始です!"
審判員「始めぇええええ!!!」
315:2018/04/13(金)23:05:18 Kl3
ドゴォオオオオン
会場の壁に何かが衝突する
舞台にいるのはカストロ選手のみ
審判員「………!く、クリティカル!&ダウン!カストロ選手3ポイント!」
一瞬何が起こったかわからず固まった審判員
ガラガラ
瓦礫から起き上がるヒソカ
口からは血を流している
審判員「やれるか!?」
ヒソカ「…もちろん◆」
嬉しそうにヒソカは審判員に答え、スタスタと歩いて舞台へ戻る
会場の壁に何かが衝突する
舞台にいるのはカストロ選手のみ
審判員「………!く、クリティカル!&ダウン!カストロ選手3ポイント!」
一瞬何が起こったかわからず固まった審判員
ガラガラ
瓦礫から起き上がるヒソカ
口からは血を流している
審判員「やれるか!?」
ヒソカ「…もちろん◆」
嬉しそうにヒソカは審判員に答え、スタスタと歩いて舞台へ戻る
316:2018/04/13(金)23:11:25 Kl3
カストロ「まだまだこんな物ではないぞ」
カストロは忠告するようにヒソカに言う
ヒソカ「やるね…確かに速さは本物◆」
カストロ「ゆっくりでも避けられはしないさ」
ゆらっ
カストロは先程とは違い、ゆらりとヒソカへ近寄る
ヒソカの眼前まで近づいた瞬間に拳を振り抜く
ブンッ
ヒソカは紙一重で避けたと思ったところに
ドガァ
ヒソカは倒れ込む
審判員「クリーンヒット!&ダウン!カストロ選手合計5ポイント!」
カストロは忠告するようにヒソカに言う
ヒソカ「やるね…確かに速さは本物◆」
カストロ「ゆっくりでも避けられはしないさ」
ゆらっ
カストロは先程とは違い、ゆらりとヒソカへ近寄る
ヒソカの眼前まで近づいた瞬間に拳を振り抜く
ブンッ
ヒソカは紙一重で避けたと思ったところに
ドガァ
ヒソカは倒れ込む
審判員「クリーンヒット!&ダウン!カストロ選手合計5ポイント!」
317:2018/04/13(金)23:19:33 Kl3
ヒソカ(避けたはずなのに当たった…)
ヒソカは流れる鼻血を親指で拭いながら考える
ヒソカ「いま、キミがブレたように見えたけど◆」
カストロ「謎解きをしている間に終わるぞヒソカ」
ヒソカ「まだまだ余裕◆」
煽り返すヒソカ
カストロ「ならばその腕でももらってやろう」
カストロは両手を前に出し、上下に構える
アナウンサー"おおっとー!出たーーー!カストロ選手!虎咬拳の構え!!大木をも切り裂くと言われる強力な技!ヒソカ選手なすすべなく殺られるのかー!?"
ヒソカは流れる鼻血を親指で拭いながら考える
ヒソカ「いま、キミがブレたように見えたけど◆」
カストロ「謎解きをしている間に終わるぞヒソカ」
ヒソカ「まだまだ余裕◆」
煽り返すヒソカ
カストロ「ならばその腕でももらってやろう」
カストロは両手を前に出し、上下に構える
アナウンサー"おおっとー!出たーーー!カストロ選手!虎咬拳の構え!!大木をも切り裂くと言われる強力な技!ヒソカ選手なすすべなく殺られるのかー!?"
318:2018/04/13(金)23:34:02 Kl3
カストロ選手が虎咬拳の構えを取り、気を高めていたとき
会場の中段にあるVIPルームに一人の子供が入る
?1「おま!なんて格好してんだ!」
?2「えへへ、いいだろー。すんげぇ可愛い子がいたからつい」
女性の下着を被った子供とは思えないセリフを吐く
?3「まさか盗んで来たんですか!?」
?2「ちげぇよ、ちゃんと脱いだあとのをシャワー室からこっそり。でも見かけによらず、くまさん(´・(ェ)・`)パンツだんったんだぜ」
にへへへへ、と笑うその様は異様だった
会場の中段にあるVIPルームに一人の子供が入る
?1「おま!なんて格好してんだ!」
?2「えへへ、いいだろー。すんげぇ可愛い子がいたからつい」
女性の下着を被った子供とは思えないセリフを吐く
?3「まさか盗んで来たんですか!?」
?2「ちげぇよ、ちゃんと脱いだあとのをシャワー室からこっそり。でも見かけによらず、くまさん(´・(ェ)・`)パンツだんったんだぜ」
にへへへへ、と笑うその様は異様だった
319:2018/04/13(金)23:42:27 Kl3
そして舞台の上ではカストロの気が手に集まっていた
キルア「すげぇオーラだ」
ゴン「うん、充満してるのがわかる!」
キルアとゴンは固唾を飲んで見守る
ヒソカ「準備はできた?◆」
ヒソカは待っていたとばかりに、左腕を差し出す
カストロ「遠慮なくもらうぞヒソカ」
ダッ
左腕に向かって駆け出したカストロ
ザンッ
鈍い音と共にヒソカの腕が飛ぶ
だが、飛んだのは右腕だった
キルア「すげぇオーラだ」
ゴン「うん、充満してるのがわかる!」
キルアとゴンは固唾を飲んで見守る
ヒソカ「準備はできた?◆」
ヒソカは待っていたとばかりに、左腕を差し出す
カストロ「遠慮なくもらうぞヒソカ」
ダッ
左腕に向かって駆け出したカストロ
ザンッ
鈍い音と共にヒソカの腕が飛ぶ
だが、飛んだのは右腕だった
320:2018/04/13(金)23:50:33 Kl3
カストロはヒソカの右腕を文字通り切り裂いていた
審判員「クリティカル!カストロ選手合格7ポイント!」
ヒソカは笑みを絶やさない
ヒソカ「なるほど…能力はキミのダブルか◆」
カストロ「やっとわかったか」
スウウ、と分身するカストロ
"おおっとーーー!ヒソカ選手の腕が千切られたと思ったら今度はカストロ選手が二人にー!?これはどういうことだーーー!!"
アナウンサーの解説もヒートアップする
審判員「クリティカル!カストロ選手合格7ポイント!」
ヒソカは笑みを絶やさない
ヒソカ「なるほど…能力はキミのダブルか◆」
カストロ「やっとわかったか」
スウウ、と分身するカストロ
"おおっとーーー!ヒソカ選手の腕が千切られたと思ったら今度はカストロ選手が二人にー!?これはどういうことだーーー!!"
アナウンサーの解説もヒートアップする
321:2018/04/13(金)23:57:44 Kl3
キルア「あれが言ってたダブル、分身さ」
キルアが指を指してゴンに言う
ゴン「本当に…二人いる…」
ゴンも真剣な眼差しでカストロを見る
べジータ「あんなもの対した技ではない。せいぜい目眩まし程度だな」
腕を組ながらしかめっ面のべジータ
ゴン「なんで?すごいと思うんだけど…」
不思議がるゴンにべジータは説明を始める
べジータ「自分のオーラで分身を作り出すんだ。作り出したオーラが半分になるなら、元々の自分から見たら力が半分の者が二人出てくるだけだ」
なるほどね、とキルアは頷く
キルアが指を指してゴンに言う
ゴン「本当に…二人いる…」
ゴンも真剣な眼差しでカストロを見る
べジータ「あんなもの対した技ではない。せいぜい目眩まし程度だな」
腕を組ながらしかめっ面のべジータ
ゴン「なんで?すごいと思うんだけど…」
不思議がるゴンにべジータは説明を始める
べジータ「自分のオーラで分身を作り出すんだ。作り出したオーラが半分になるなら、元々の自分から見たら力が半分の者が二人出てくるだけだ」
なるほどね、とキルアは頷く
322:2018/04/14(土)00:02:55 KD8
べジータ「格下相手ならいいが、同格の相手にあれを使うなどあり得んな。たぶん本人もわかっているだろうがな」
ゴン「え、わかってる?」
まだよくわからない感じのゴン
べジータ「最初の攻撃、あれはダブルを使っていない。ダブルを見せたのは単身攻撃とフェイントのダブル攻撃があるのだ、とわからせる為だろう」
ゴン「はぁー、凄いや」
感心しきるゴン
べジータ「これからが本番だ。どちらも本気を出すぞ」
クイッ、と顎で舞台に注目しろとべジータは促した
ゴン「え、わかってる?」
まだよくわからない感じのゴン
べジータ「最初の攻撃、あれはダブルを使っていない。ダブルを見せたのは単身攻撃とフェイントのダブル攻撃があるのだ、とわからせる為だろう」
ゴン「はぁー、凄いや」
感心しきるゴン
べジータ「これからが本番だ。どちらも本気を出すぞ」
クイッ、と顎で舞台に注目しろとべジータは促した
323:2018/04/14(土)00:12:09 KD8
ヒソカ「じゃぁ、ボクも本気でいこうかな◆」
落ちた腕を拾い上げるヒソカ
カストロ「少し遅かったんじゃないのか?」
余裕の笑みを見せながらダブルを戻すカストロ
ヒソカ「流石、自分の能力をわかってる、ということか◆」
今度はヒソカがカストロを驚かせる番
スウ…ピタ
ヒソカが千切れた腕を自身の肘に合わせた瞬間
傷がなくなり腕が元通りになる
落ちた腕を拾い上げるヒソカ
カストロ「少し遅かったんじゃないのか?」
余裕の笑みを見せながらダブルを戻すカストロ
ヒソカ「流石、自分の能力をわかってる、ということか◆」
今度はヒソカがカストロを驚かせる番
スウ…ピタ
ヒソカが千切れた腕を自身の肘に合わせた瞬間
傷がなくなり腕が元通りになる
324:2018/04/14(土)00:12:51 KD8
クイックイッ
更に動かしてまでみせる
カストロ「ど、どうなっている!?」
カストロは慌てる
確かに切断したはずだ、と
指先に手応えが残っている
ククク、と笑うヒソカ
ヒソカ「キミの攻撃は効かないから好きにさせていたんだよ◆」
更に動かしてまでみせる
カストロ「ど、どうなっている!?」
カストロは慌てる
確かに切断したはずだ、と
指先に手応えが残っている
ククク、と笑うヒソカ
ヒソカ「キミの攻撃は効かないから好きにさせていたんだよ◆」
326:2018/04/14(土)00:28:02 KD8
カストロ「く、くそぉおおお!!!」
カストロはヒソカに飛びかかるが、ヒソカはトランプを目眩ましの様にばらまいて避ける
だがカストロは追い縋り技を繰り出す
カストロ「虎咬風風拳!!!」
ハイ ハイ ハイ グオー!!
雄叫びと共に繰り出された技は、寸でのところで全てトランプに威力を削がれてヒソカに届かなかった
そして最後の攻撃をしゃがんでかわしたヒソカは、足元に鋭い回転下痢を食らわせ、倒れるカストロの顎を左拳で打ち据える
カストロはヒソカに飛びかかるが、ヒソカはトランプを目眩ましの様にばらまいて避ける
だがカストロは追い縋り技を繰り出す
カストロ「虎咬風風拳!!!」
ハイ ハイ ハイ グオー!!
雄叫びと共に繰り出された技は、寸でのところで全てトランプに威力を削がれてヒソカに届かなかった
そして最後の攻撃をしゃがんでかわしたヒソカは、足元に鋭い回転下痢を食らわせ、倒れるカストロの顎を左拳で打ち据える
328:2018/04/14(土)00:32:12 KD8
カストロ「あ…」
カストロは混濁する意識の中、倒れ込む
ヒソカ「キミの敗因は未完成な技で挑んできたこと。完成された技なら最初から使うはずだからね◆足元が留守になっているのを直したら…また再戦しよう◆」
そう言ったあと、カストロに近づき蹴り上げるヒソカ
ドゴォオオオオン
カストロはべジータの席の隣まで飛んでいた
ヒソカ「次は…キミの番◆」
そう言い残してヒソカは会場をあとにする
"か、カストロ選手KO!ヒソカ選手の逆転勝ちです!"
ワァーーーーーー
大歓声と共にカストロとヒソカの戦いは終わった
カストロは混濁する意識の中、倒れ込む
ヒソカ「キミの敗因は未完成な技で挑んできたこと。完成された技なら最初から使うはずだからね◆足元が留守になっているのを直したら…また再戦しよう◆」
そう言ったあと、カストロに近づき蹴り上げるヒソカ
ドゴォオオオオン
カストロはべジータの席の隣まで飛んでいた
ヒソカ「次は…キミの番◆」
そう言い残してヒソカは会場をあとにする
"か、カストロ選手KO!ヒソカ選手の逆転勝ちです!"
ワァーーーーーー
大歓声と共にカストロとヒソカの戦いは終わった
333:2018/04/14(土)17:30:12 Rwd
足元がお留守なプロ野球選手の師匠が居そう
334:2018/04/14(土)19:42:37 KD8
~200階 ヒソカの部屋~
ヒソカ「やぁ◆」
嬉しそうに笑むヒソカ
マチ「なんなのあんた?最初から本気で戦えばいいのに」
冷たく突き放すマチ
ヒソカ「ちょっと成長の仕方が面白くてね◆」
ククク、と笑うヒソカにマチは少し睨み顔で尋ねる
ヒソカ「やぁ◆」
嬉しそうに笑むヒソカ
マチ「なんなのあんた?最初から本気で戦えばいいのに」
冷たく突き放すマチ
ヒソカ「ちょっと成長の仕方が面白くてね◆」
ククク、と笑うヒソカにマチは少し睨み顔で尋ねる
335:2018/04/14(土)19:46:18 KD8
「あんた、あたしの下着盗ってないわよね?」
「下着…?さぁ、知らないな」
ヒソカの嘘は見破れないが、マチの勘は違うと言っていた
「…じゃぁいいわ。さ、腕だして」
マチに自分の千切れた左腕を渡す
それを受け取り、ピッ、と針を取り出すマチ
針先に念を込め始める
336:2018/04/14(土)19:49:44 KD8
キラキラと針の後ろに見えないほどの糸が現れる
念糸縫合!
あっと言う間に腕が元通りになる
「キミのこれが見たいが為に怪我をするのかも◆」
「それよりも団長からの伝言よ」
そう言ってマチはヨークシンシティでの集合場所と日時を伝える
念糸縫合!
あっと言う間に腕が元通りになる
「キミのこれが見たいが為に怪我をするのかも◆」
「それよりも団長からの伝言よ」
そう言ってマチはヨークシンシティでの集合場所と日時を伝える
338:2018/04/14(土)19:53:33 KD8
ヒソカ「りょーかい◆…どうだい、これから食事でも◆」
そう誘うも、振り返ったときにはもうマチはいなかった
ヒソカ「…ザンネン◆」
そしてヒソカはシャワーを浴びながら次の獲物を考える
ヒソカ(べジータは…次で終わり◆そうだね…そろそろ…)
蜘蛛を狩るか、と1人呟き、背中の刺青を剥がして握りつぶした
そう誘うも、振り返ったときにはもうマチはいなかった
ヒソカ「…ザンネン◆」
そしてヒソカはシャワーを浴びながら次の獲物を考える
ヒソカ(べジータは…次で終わり◆そうだね…そろそろ…)
蜘蛛を狩るか、と1人呟き、背中の刺青を剥がして握りつぶした
341:2018/04/14(土)19:59:13 KD8
~200階 宿泊施設前 通路~
廊下に出たマチはイライラを抑えながら歩く
ふと顔を上げたとき
遠くに変な子供がいるのが視界に映る
曲がり角を曲がろうとしているようだ
目を細めると…
マチ(私の下着ッ!!!!)
廊下に出たマチはイライラを抑えながら歩く
ふと顔を上げたとき
遠くに変な子供がいるのが視界に映る
曲がり角を曲がろうとしているようだ
目を細めると…
マチ(私の下着ッ!!!!)
342:2018/04/14(土)20:01:11 KD8
絶も忘れて物凄い勢いで駆けるマチ
その気配に気付いてか、子供がマチの方を向く
マチ(しめた!顔が見え)
だが振り返った子供は…顔をマチの下着で隠していた
マチ(なんて被りかたッ!!!)
子供からはマチが見えたようで、即座に曲がり角へ消える
その気配に気付いてか、子供がマチの方を向く
マチ(しめた!顔が見え)
だが振り返った子供は…顔をマチの下着で隠していた
マチ(なんて被りかたッ!!!)
子供からはマチが見えたようで、即座に曲がり角へ消える
343:2018/04/14(土)20:02:16 KD8
しかしマチの念を足に込めた速度は異様な速さを誇る
一瞬でその曲がり角の通路に着く
だが
曲がり角の先には大人がまばらに歩いているだけだった
マチは目を疑う
確実にこの曲がり角を曲がったはずだ
そして曲がり角の先は長い直線の廊下
隠れる場所もない
一瞬でその曲がり角の通路に着く
だが
曲がり角の先には大人がまばらに歩いているだけだった
マチは目を疑う
確実にこの曲がり角を曲がったはずだ
そして曲がり角の先は長い直線の廊下
隠れる場所もない
344:2018/04/14(土)20:05:59 KD8
マチ(あの子供が曲がってからあたしがこの曲がり角に着くまで0.8秒…、この長い廊下を次の曲がり角に行くまではあたしでも1.7秒はかかる…)
つまり自分の2倍以上の身体能力か念能力者でなければ無理
そうそうそんなに高い身体能力を持つものはいないはず
念能力だとしても、凝をしているが隠れている痕跡もない
歩く大人の影に物理的に隠れていないかどうかも確認したが見つからない
つまり、マチは見失った
マチ(見つけたあの瞬間に糸を付けていれば…)
マチは歯噛みしながら天空闘技場を後にした
つまり自分の2倍以上の身体能力か念能力者でなければ無理
そうそうそんなに高い身体能力を持つものはいないはず
念能力だとしても、凝をしているが隠れている痕跡もない
歩く大人の影に物理的に隠れていないかどうかも確認したが見つからない
つまり、マチは見失った
マチ(見つけたあの瞬間に糸を付けていれば…)
マチは歯噛みしながら天空闘技場を後にした
357:2018/04/16(月)19:48:56 eW2
~200階 医務室~
ゴン「あ、意識戻ったみたいだよ!」
目を開けたカストロを見てゴンが反応する
キルア「カストロ、オレがわかる?」
キルアがカストロへ話しかける
カストロ「私は…負けたのだったな…」
確実に負けた記憶の残っているカストロは項垂れる
カストロ「君たちが私をここまで運んでくれたのか?」
ゴン「ううん、べジータさんが運んでくれたよ」
ゴン「あ、意識戻ったみたいだよ!」
目を開けたカストロを見てゴンが反応する
キルア「カストロ、オレがわかる?」
キルアがカストロへ話しかける
カストロ「私は…負けたのだったな…」
確実に負けた記憶の残っているカストロは項垂れる
カストロ「君たちが私をここまで運んでくれたのか?」
ゴン「ううん、べジータさんが運んでくれたよ」
358:2018/04/16(月)19:50:54 eW2
誰だ?という疑問が湧くが、まだ体が動かせず周りを見ることはできない
それを察してか、キルアが言う
キルア「いまはいないぜ。さっき放送でオレたち3人の対戦が決まったって流れてたから、それ確認しに行ってる」
カストロ「そうか…」
カストロはそれだけを言うと無言になる
ゴン「でもさ、ほんと凄かったよ!最初の攻撃は見えなかったし、分身も出てくるし、最後の技だって手の動き全然見えなかったよ!」
ゴンが試合を思い出しながら感想を述べる
カストロ「それでも届かなかったがな…」
キルア「最後の技、あれ使わずにやれば試合はどうなってたかわかんないんじゃね?」
落ち込むカストロにキルアも励ましのアドバイスを送る
それを察してか、キルアが言う
キルア「いまはいないぜ。さっき放送でオレたち3人の対戦が決まったって流れてたから、それ確認しに行ってる」
カストロ「そうか…」
カストロはそれだけを言うと無言になる
ゴン「でもさ、ほんと凄かったよ!最初の攻撃は見えなかったし、分身も出てくるし、最後の技だって手の動き全然見えなかったよ!」
ゴンが試合を思い出しながら感想を述べる
カストロ「それでも届かなかったがな…」
キルア「最後の技、あれ使わずにやれば試合はどうなってたかわかんないんじゃね?」
落ち込むカストロにキルアも励ましのアドバイスを送る
359:2018/04/16(月)19:52:22 eW2
カストロ「カッとなったのもあるが、師の技で決めたかったのもある。弱点を残した未完成のまま放った私が悪いのだがな」
ゴン「未完成?」
ゴンが気になった言葉を聞く
カストロ「手の動きばかりに注力してしまい、足元が疎かになる。師は既にその弱点も消しているが私はまだ…」
ゴン「そういやさ、カストロさんの言ってる"師"って誰なの?」
キルア「それ、オレも気になってたんだよ」
ゴンとキルアが二人で尋ねる
カストロ「師はこの世で最強のお方だ。念ではなく気を操り、放出した気弾を自由に操作し、全てを切り裂き、空を飛び、眩しく輝く」
ゴン「未完成?」
ゴンが気になった言葉を聞く
カストロ「手の動きばかりに注力してしまい、足元が疎かになる。師は既にその弱点も消しているが私はまだ…」
ゴン「そういやさ、カストロさんの言ってる"師"って誰なの?」
キルア「それ、オレも気になってたんだよ」
ゴンとキルアが二人で尋ねる
カストロ「師はこの世で最強のお方だ。念ではなく気を操り、放出した気弾を自由に操作し、全てを切り裂き、空を飛び、眩しく輝く」
360:2018/04/16(月)19:54:21 eW2
ゴン「…凄いや」
キルア「ダブルもその人から…?」
カストロ「そう、元々は師の仲間の技で4人に分身する技だそうだが、師が身に付けられたのは2人までだそうで、私もその人数にしか分身できなかった」
そう話すカストロに、まだかな?という顔で二人が見てくる
カストロ「…?あぁ、別に隠すことじゃないから教えるよ」
その人の名は、
カストロ「こ━━」
バンッ!!
大きな音と共に勢いよくドアが開けられる
べジータ「喜べ!オレ様もお前たちも試合が決まったぞ!」
試合の決定通知を持ってやって来たべジータに話は中断され、同じタイミングで入ってきた医師に面談時間終了を告げられた
キルア「ダブルもその人から…?」
カストロ「そう、元々は師の仲間の技で4人に分身する技だそうだが、師が身に付けられたのは2人までだそうで、私もその人数にしか分身できなかった」
そう話すカストロに、まだかな?という顔で二人が見てくる
カストロ「…?あぁ、別に隠すことじゃないから教えるよ」
その人の名は、
カストロ「こ━━」
バンッ!!
大きな音と共に勢いよくドアが開けられる
べジータ「喜べ!オレ様もお前たちも試合が決まったぞ!」
試合の決定通知を持ってやって来たべジータに話は中断され、同じタイミングで入ってきた医師に面談時間終了を告げられた
366:2018/04/16(月)21:18:47 eW2
~ウイングの部屋~
ウイング「なるほど。次の試合が1週間後ですか」
試合の決定通知を見ながらウイングは頷く
ゴン「しかもオレ、キルア、べジータさんの3連続!」
キルア「それにべジータさんの対戦はあのヒソカ。ゴンはまたコマ使いのギド。オレはリーベルトっていうよくわかんないやつ」
ウイングはべジータを見る
ウイング「昨日のヒソカの試合は見ていましたか?」
ベジータ「もちろんだ」
ウイング「なるほど。次の試合が1週間後ですか」
試合の決定通知を見ながらウイングは頷く
ゴン「しかもオレ、キルア、べジータさんの3連続!」
キルア「それにべジータさんの対戦はあのヒソカ。ゴンはまたコマ使いのギド。オレはリーベルトっていうよくわかんないやつ」
ウイングはべジータを見る
ウイング「昨日のヒソカの試合は見ていましたか?」
ベジータ「もちろんだ」
367:2018/04/16(月)21:19:51 eW2
ウイング「ここに試合の録画があります。まずは全員で見てみましょう…凝を忘れずに」
そしてテレビ画面に録画映像を流す
ウイング「さて、べジータさんに質問です。ヒソカ能力は何に見えますか?」
ベジータ「隠で隠しているが粘着性のゴム、だな。ハンター試験のときはわからなかったが昨日で確実にわかった。そして、おそらくだが変化系というやつだろう」
おぉ、と感心するゴンと、だよな、と頷くキルア
ウイング「流石です。では、どう戦いますか?」
質問のレベルを一段階上げる
そしてテレビ画面に録画映像を流す
ウイング「さて、べジータさんに質問です。ヒソカ能力は何に見えますか?」
ベジータ「隠で隠しているが粘着性のゴム、だな。ハンター試験のときはわからなかったが昨日で確実にわかった。そして、おそらくだが変化系というやつだろう」
おぉ、と感心するゴンと、だよな、と頷くキルア
ウイング「流石です。では、どう戦いますか?」
質問のレベルを一段階上げる
368:2018/04/16(月)21:20:50 eW2
考え込むベジータ
ゴン「そんなに悩む必要ある?」
ゴンが誰ともなく尋ねる
ゴン「そのゴムに気を付けながら攻撃すれば良いだけでしょ?」
そう尋ねるゴンだが、ウイングは首を横に振る
ウイング「ベジータさんが悩んでいるのにも理由があるんですよ。まず、ヒソカの能力をゴムと呼びましょうか」
そして説明を続ける
ゴン「そんなに悩む必要ある?」
ゴンが誰ともなく尋ねる
ゴン「そのゴムに気を付けながら攻撃すれば良いだけでしょ?」
そう尋ねるゴンだが、ウイングは首を横に振る
ウイング「ベジータさんが悩んでいるのにも理由があるんですよ。まず、ヒソカの能力をゴムと呼びましょうか」
そして説明を続ける
369:2018/04/16(月)21:22:08 eW2
①もし自由にゴムを飛ばせたら?
⇒避けるのは難しい。
②体のどこからでもゴムを出せたら?
⇒殴った瞬間にゴムをつけられる
③ゴムが相当伸びるなら?
⇒引っ張っても外せない
ウイング「他にも切り離したときにでも使えるか、などの注意点はありますが、これだけでも相当厄介です」
言い終えたウイングに続いてキルアも話す
⇒避けるのは難しい。
②体のどこからでもゴムを出せたら?
⇒殴った瞬間にゴムをつけられる
③ゴムが相当伸びるなら?
⇒引っ張っても外せない
ウイング「他にも切り離したときにでも使えるか、などの注意点はありますが、これだけでも相当厄介です」
言い終えたウイングに続いてキルアも話す
370:2018/04/16(月)21:23:40 eW2
キルア「能力がバレても問題がないほどに応用力があるってことか…」
ゴン「そんなとこまで考えきれないや…」
ゴンは目を回したように頭を抱える
そして、静かに考え込んでいたべジータが口を開く
ベジータ「ゴムであって、バネではない」
ウイングたちは黙って続きを聞く
ゴン「そんなとこまで考えきれないや…」
ゴンは目を回したように頭を抱える
そして、静かに考え込んでいたべジータが口を開く
ベジータ「ゴムであって、バネではない」
ウイングたちは黙って続きを聞く
371:2018/04/16(月)21:24:57 eW2
ベジータ「収縮させてはいるが、反発させてはないな。飛んで行くトランプも、カストロとトランプを結んで収縮させている」
ならば、と
ベジータ「付けられたゴムの位置を把握して、そちらに引っ張られることを念頭に置いて戦えばいい。あとは気弾で弾幕を張れば飛んでくるゴムには対処できる」
ウイング「流石ですベジータさん」
ウイングは手放しで誉める
少し得意気なべジータに、再度ゴンが尋ねる
ゴン「前に戦った時もゴムにやられたの?」
ならば、と
ベジータ「付けられたゴムの位置を把握して、そちらに引っ張られることを念頭に置いて戦えばいい。あとは気弾で弾幕を張れば飛んでくるゴムには対処できる」
ウイング「流石ですベジータさん」
ウイングは手放しで誉める
少し得意気なべジータに、再度ゴンが尋ねる
ゴン「前に戦った時もゴムにやられたの?」
372:2018/04/16(月)21:27:24 eW2
ベジータ「だろうな、急に顎がやつの膝に引き寄せられて…!」ハッ
腕組みを解いて何かがわかったような顔をするべジータ
ベジータ「顎…とはいえ、力が拮抗していた状態で一撃だったというのは…」
ウイング「拮抗していて一撃…」
ウイングはべジータの呟きを逃さず聞いていた
そしてべジータにこう告げる
ウイング「べジータさん、もしかするとヒソカも危ない橋を渡っていたのかもしれませんよ?」
腕組みを解いて何かがわかったような顔をするべジータ
ベジータ「顎…とはいえ、力が拮抗していた状態で一撃だったというのは…」
ウイング「拮抗していて一撃…」
ウイングはべジータの呟きを逃さず聞いていた
そしてべジータにこう告げる
ウイング「べジータさん、もしかするとヒソカも危ない橋を渡っていたのかもしれませんよ?」
378:2018/04/16(月)22:10:40 eW2
ベジータ達がウイングの部屋でヒソカの能力について話し合っている時間から、遡ること3週間
~3週間前 ある上空~
悟空「どこ行けばいいんだ?」
悟空は迷っていた
悟空「オラ地図の見かたなんてわかんねぇぞ…。確か天空の塔だとか言ってたような…」
うーん、と空中で悩む悟空
悟空「…カリン塔?行ってみっか!」ヒュン
~3週間前 ある上空~
悟空「どこ行けばいいんだ?」
悟空は迷っていた
悟空「オラ地図の見かたなんてわかんねぇぞ…。確か天空の塔だとか言ってたような…」
うーん、と空中で悩む悟空
悟空「…カリン塔?行ってみっか!」ヒュン
379:2018/04/16(月)22:22:46 eW2
~3週間前 カリン塔~
ヒュン
悟空「おっす!カリン様!」
ズルッ!!わわわわわわわわ!
カリン「悟空!急に出るんじゃない!」
悟空「たはは、わりぃわりぃ」
急に現れた悟空に驚き、下界を覗いていたカリンは落ちそうになっていた
カリン「…ふぅ。なんじゃ一体」
悟空「いやぁちょっと道に迷っちまってよぉ」
そう言って地図をカリンに見せる
ヒュン
悟空「おっす!カリン様!」
ズルッ!!わわわわわわわわ!
カリン「悟空!急に出るんじゃない!」
悟空「たはは、わりぃわりぃ」
急に現れた悟空に驚き、下界を覗いていたカリンは落ちそうになっていた
カリン「…ふぅ。なんじゃ一体」
悟空「いやぁちょっと道に迷っちまってよぉ」
そう言って地図をカリンに見せる
380:2018/04/16(月)22:38:40 eW2
カリン「うん?これのどこに行きたいのじゃ?」
悟空「あり?どこだっけな?」
カリン「い、行きたいところもわからんようじゃワシにもわからんぞい…」
困るカリンと悟空に声がかかる
ヤジロベー「なんだ?悟空だぎゃ」
悟空「おーー!ヤジロベー!懐かしいなぁ!」
ヤジロベー「おみゃーさんが修行ばっかりで顔ださねぇから久しぶりに感じるだけでねぇか」
悟空「そー言うなよー、そうだ!ヤジロベー知らねぇか?なんとかの塔っちゅう高い塔!」
なんとかの塔ぉ?と、眉を寄せるヤジロベー
悟空「あり?どこだっけな?」
カリン「い、行きたいところもわからんようじゃワシにもわからんぞい…」
困るカリンと悟空に声がかかる
ヤジロベー「なんだ?悟空だぎゃ」
悟空「おーー!ヤジロベー!懐かしいなぁ!」
ヤジロベー「おみゃーさんが修行ばっかりで顔ださねぇから久しぶりに感じるだけでねぇか」
悟空「そー言うなよー、そうだ!ヤジロベー知らねぇか?なんとかの塔っちゅう高い塔!」
なんとかの塔ぉ?と、眉を寄せるヤジロベー
381:2018/04/16(月)22:53:05 eW2
悟空「あー、なんか天下一武道会みたいな戦いができるとこだとか言ってたな」
ヤジロベー「それ、天空闘技場のことだぎゃ」
それそれ!!と、嬉しそうにヤジロベーの背中を叩く悟空
カリン「ワシはそんな俗物知らんぞ」
ヤジロベー「オレがわかるからいいだぎゃ。カリン様は今回役立たずだぎゃな」
スコーン
杖でヤジロベーを叩くカリン
ヤジロベー「それ、天空闘技場のことだぎゃ」
それそれ!!と、嬉しそうにヤジロベーの背中を叩く悟空
カリン「ワシはそんな俗物知らんぞ」
ヤジロベー「オレがわかるからいいだぎゃ。カリン様は今回役立たずだぎゃな」
スコーン
杖でヤジロベーを叩くカリン
382:2018/04/16(月)22:55:59 eW2
ヤジロベー「何するだぎゃ!」
カリン「お主はちーーーーっともワシを敬っておらんな」
ヤジロベー「ちょっとしたことで我慢できずに叩くやつをどう敬えばいいだがや」
バチバチと目線で火花を飛ばす二人
悟空「ちょっとカリン様にヤジロベー、それより先にオラにその塔の場所教えてくれよ」
ヤジロベー「ふん、地図だとこの場所だぎゃ」
ヤジロベーは地図に丸を付ける
カリン「お主はちーーーーっともワシを敬っておらんな」
ヤジロベー「ちょっとしたことで我慢できずに叩くやつをどう敬えばいいだがや」
バチバチと目線で火花を飛ばす二人
悟空「ちょっとカリン様にヤジロベー、それより先にオラにその塔の場所教えてくれよ」
ヤジロベー「ふん、地図だとこの場所だぎゃ」
ヤジロベーは地図に丸を付ける
383:2018/04/16(月)22:57:38 eW2
悟空「でもオラ地図の見かたわかんねぇぞ。どっちの方向にあるんだ?」
ヤジロベー「そこまでわかるか」
ヤジロベーが匙を投げる
カリン「ほら見ろ、ワシの出番じゃないか」
そしてカリンはヤジロベーの丸を付けた場所を確認して、悟空に北北西の方向を指す
カリン「この方角じゃ。ずーっと真っ直ぐ行ったところじゃな」
ヤジロベー「天空闘技場は確か1000m近くあるから行ったらすぐわかるんでねぇか」
ヤジロベーがそれとなくフォローする
悟空「サンキュー!ヤジロベーにカリン様!絶対また来るから!」
そして悟空は高度を落として1000m付近の高さに合わせて飛んでいった
ヤジロベー「そこまでわかるか」
ヤジロベーが匙を投げる
カリン「ほら見ろ、ワシの出番じゃないか」
そしてカリンはヤジロベーの丸を付けた場所を確認して、悟空に北北西の方向を指す
カリン「この方角じゃ。ずーっと真っ直ぐ行ったところじゃな」
ヤジロベー「天空闘技場は確か1000m近くあるから行ったらすぐわかるんでねぇか」
ヤジロベーがそれとなくフォローする
悟空「サンキュー!ヤジロベーにカリン様!絶対また来るから!」
そして悟空は高度を落として1000m付近の高さに合わせて飛んでいった
384:2018/04/16(月)23:11:42 eW2
~3週間前 天空闘技場~
悟空「多分ここだな」
シュタ
降り立つ悟空
悟空「んで、ここで1番強いやつに勝って連れていけばいいのか…あっ!」
そう言えば…、と腕を見る悟空
悟空「ハンター試験のあとにリミッター外してもらうの忘れてた…。まぁいっか」
そして悟空は受付で尋ねる
悟空「多分ここだな」
シュタ
降り立つ悟空
悟空「んで、ここで1番強いやつに勝って連れていけばいいのか…あっ!」
そう言えば…、と腕を見る悟空
悟空「ハンター試験のあとにリミッター外してもらうの忘れてた…。まぁいっか」
そして悟空は受付で尋ねる
385:2018/04/16(月)23:12:33 eW2
悟空「1番強ぇ奴と戦わせてくれ」
受付員「えっと、当闘技場での目的は…?」
悟空「フロアなんとかっていうのと戦って連れてかなきゃなんねぇんだ。仕事してお金稼がねぇといけなくて」
受付員は首をかしげながら確認する
受付員「フロアマスターのことでしょうか?お金に関してはこちらで戦って勝ち進んで頂ければ充分なお金が手に入ると思いますよ」
悟空「そうそう、フロアマスターっちゅぅやつだ!戦えばお金みらえるのはほんとけ!?」
受付員「えっと、当闘技場での目的は…?」
悟空「フロアなんとかっていうのと戦って連れてかなきゃなんねぇんだ。仕事してお金稼がねぇといけなくて」
受付員は首をかしげながら確認する
受付員「フロアマスターのことでしょうか?お金に関してはこちらで戦って勝ち進んで頂ければ充分なお金が手に入ると思いますよ」
悟空「そうそう、フロアマスターっちゅぅやつだ!戦えばお金みらえるのはほんとけ!?」
386:2018/04/16(月)23:18:32 eW2
受付員「えっと、まずご登録はお済みでしょうか?」
悟空「登録?オラここで1番強ぇやつに勝って連れてくだけでいいんだ」
受付員「ここで戦う為には登録が必要でして…。1番強い方のいる250階まで勝ち上がって頂か━━」
悟空「250階か、サンキューな!」
それだけ言って飛んで上階を目指す悟空
悟空「登録?オラここで1番強ぇやつに勝って連れてくだけでいいんだ」
受付員「ここで戦う為には登録が必要でして…。1番強い方のいる250階まで勝ち上がって頂か━━」
悟空「250階か、サンキューな!」
それだけ言って飛んで上階を目指す悟空
387:2018/04/16(月)23:19:48 eW2
悟空「ん?ここか?」
スタッ
外から見える最上階の空中舞台に降り立つ
悟空「誰もいねぇな…。ちょっくら見回るか」
舞台の階段を降りて室内の廊下を歩く
悟空「変な文字で読めねぇけど250だけはわかるな」
じゃぁここでいいのか、と探し始める悟空
そして視線を感じる
悟空「誰だ!」バッ
スタッ
外から見える最上階の空中舞台に降り立つ
悟空「誰もいねぇな…。ちょっくら見回るか」
舞台の階段を降りて室内の廊下を歩く
悟空「変な文字で読めねぇけど250だけはわかるな」
じゃぁここでいいのか、と探し始める悟空
そして視線を感じる
悟空「誰だ!」バッ
388:2018/04/16(月)23:21:44 eW2
振り向いたが誰もいない
悟空「あり?視線感じたんだけどなぁ」
辺りを探すが、曲がり角の先にも、置いてある観葉植物の影にもなにも見あたらなかった
悟空「明日までに探さねぇと時間切れで戻らなきゃいけねぇから急がねぇとな」
そう呟きながら下の階へ悟空は降りていく
?(ビックリした!なんでここに!?とにかく…明日までいるなら明後日までみんなで隠れないと!)
悟空「あり?視線感じたんだけどなぁ」
辺りを探すが、曲がり角の先にも、置いてある観葉植物の影にもなにも見あたらなかった
悟空「明日までに探さねぇと時間切れで戻らなきゃいけねぇから急がねぇとな」
そう呟きながら下の階へ悟空は降りていく
?(ビックリした!なんでここに!?とにかく…明日までいるなら明後日までみんなで隠れないと!)
389:2018/04/16(月)23:23:03 eW2
~3週間前 天空闘技場200階受付~
悟空「いぃぃ!?ついさっき居なくなっちまったぁ!?」
悟空は大声をあげていた
受付員「はい、ほんのつい先ほど。お部屋から受付に電話がありまして…。数日留守にするから部屋のクリーニングを頼む、と」
悟空「困ったなぁ…、明日までにはなんとか会えねぇのか?」
受付員「私ども受付ではどうしようも…」
困り顔の受付員にはどうしようもなく、悟空は引き下がる
悟空「どうすっかなぁ。諦めて戻るか…せっかくだからちょっと戦って行くか?お金になるって言ってたし」
悟空(それにしてもフロアマスターって良い生活してるんだな)
悟空は思案しながらとりあえず1階へと向かった
悟空「いぃぃ!?ついさっき居なくなっちまったぁ!?」
悟空は大声をあげていた
受付員「はい、ほんのつい先ほど。お部屋から受付に電話がありまして…。数日留守にするから部屋のクリーニングを頼む、と」
悟空「困ったなぁ…、明日までにはなんとか会えねぇのか?」
受付員「私ども受付ではどうしようも…」
困り顔の受付員にはどうしようもなく、悟空は引き下がる
悟空「どうすっかなぁ。諦めて戻るか…せっかくだからちょっと戦って行くか?お金になるって言ってたし」
悟空(それにしてもフロアマスターって良い生活してるんだな)
悟空は思案しながらとりあえず1階へと向かった
393:2018/04/17(火)19:32:15 D0j
(現在時間)
カストロVSヒソカ戦から1週間後
~200階 バトルステージ~
アナウンサー"さぁ!今日のバトルステージは3連続バトルです!しかもその最後にはあのヒソカ選手が待ち構えていますッ!"
ワァアアアアアアアアアアアアア
一週間ぶりの大バトルに冷めやらぬ観客
アナウンサー"第一バトルはリベンジ戦!ギド選手VSゴン選手!果たしてゴン選手はギド選手へのリベンジとなるか!?"
先週のカストロとヒソカの試合に続き、リベンジ戦とあって観客は待ちきれない、といった様子
カストロVSヒソカ戦から1週間後
~200階 バトルステージ~
アナウンサー"さぁ!今日のバトルステージは3連続バトルです!しかもその最後にはあのヒソカ選手が待ち構えていますッ!"
ワァアアアアアアアアアアアアア
一週間ぶりの大バトルに冷めやらぬ観客
アナウンサー"第一バトルはリベンジ戦!ギド選手VSゴン選手!果たしてゴン選手はギド選手へのリベンジとなるか!?"
先週のカストロとヒソカの試合に続き、リベンジ戦とあって観客は待ちきれない、といった様子
394:2018/04/17(火)19:33:06 D0j
ギド「オレとの前回の戦いから2週間も経ってないのに何が変わったというんだ?」
ギドがニヤリと笑いかける
ゴン「ちゃんと違うってところ見せるよ」
ゴンは嬉しそうに笑って拳を見つめる
ゴン(まだ不完全だけど"発"に当たる必殺技も身につけた!早く試してみたい!)
そして審判員の合図で始まる
審判員「ポイント&KO制、試合開始!」
ギドがニヤリと笑いかける
ゴン「ちゃんと違うってところ見せるよ」
ゴンは嬉しそうに笑って拳を見つめる
ゴン(まだ不完全だけど"発"に当たる必殺技も身につけた!早く試してみたい!)
そして審判員の合図で始まる
審判員「ポイント&KO制、試合開始!」
395:2018/04/17(火)19:33:58 D0j
<ゴンVSギド>
ビュン!!!
ギドからコマが飛んでくる
ゴン「もう効かない!練!」
ゴンは一気にオーラを出してコマを真正面から受け止める
ギド「…!ちっ、確かにパワーアップだけはしたようだな」
だが、とギドは自転を始める
ビュン!!!
ギドからコマが飛んでくる
ゴン「もう効かない!練!」
ゴンは一気にオーラを出してコマを真正面から受け止める
ギド「…!ちっ、確かにパワーアップだけはしたようだな」
だが、とギドは自転を始める
396:2018/04/17(火)19:34:36 D0j
ギド「竜巻独楽に死角はない!弾き続けてポイントダウンさせてやる!」
ギュイイイイイン
高速自転をしながらゴンを追い続けるギド
アナウンサー"ああっとーー!ギド選手!勝ちパターンに持って行ったかー!?"
ゴンは焦らず避けながらオーラを練る
そしてギドを避けて飛び上がる
ギュイイイイイン
高速自転をしながらゴンを追い続けるギド
アナウンサー"ああっとーー!ギド選手!勝ちパターンに持って行ったかー!?"
ゴンは焦らず避けながらオーラを練る
そしてギドを避けて飛び上がる
397:2018/04/17(火)19:35:36 D0j
ギド「フフフ、空中ではもう避けられんぞ!」
ギドは即座にUターンしてゴンの真下に位置取る
そして
ドオン!
砕かれた舞台のセメントの砂ぼこりでギドとゴンの姿が見えなくなる
空調により少しずつ砂ぼこりか晴れ、二人が見える
「な、なぜだっ!」
ギドは即座にUターンしてゴンの真下に位置取る
そして
ドオン!
砕かれた舞台のセメントの砂ぼこりでギドとゴンの姿が見えなくなる
空調により少しずつ砂ぼこりか晴れ、二人が見える
「な、なぜだっ!」
398:2018/04/17(火)19:37:17 D0j
そう声をあげたのはギド
義足の足が舞台にめり込み、上半身だけが筍のように出ている
ゴン「べジータさんに教えてもらったからだよ。回転の中心を叩け、って」
そう、ゴンは真上からギドの頭を叩き、舞台にめり込ませたのだった
ギド「く、くそっ!これでは回転できない!」
焦るギドに近づき、ゴンは拳にオーラを集める
義足の足が舞台にめり込み、上半身だけが筍のように出ている
ゴン「べジータさんに教えてもらったからだよ。回転の中心を叩け、って」
そう、ゴンは真上からギドの頭を叩き、舞台にめり込ませたのだった
ギド「く、くそっ!これでは回転できない!」
焦るギドに近づき、ゴンは拳にオーラを集める
399:2018/04/17(火)19:37:39 D0j
ゴン「いくよ!"硬"!」
ドオオオオオン!!
ギドは吹き飛んだ
ゴンの足元には義足が落ちている
ゴン「悪い人じゃない限り、こんなので人を殴ったりしないよ」
ギド「ギド選手戦闘不能!よってゴン選手の勝ち!」
ワァアアアアアアアアアアアアア
ドオオオオオン!!
ギドは吹き飛んだ
ゴンの足元には義足が落ちている
ゴン「悪い人じゃない限り、こんなので人を殴ったりしないよ」
ギド「ギド選手戦闘不能!よってゴン選手の勝ち!」
ワァアアアアアアアアアアアアア
400:2018/04/17(火)19:38:09 D0j
リベンジ戦を制したことで割れるような大歓声が起こる
アナウンサー"なんとなんと!あっという間に試合終了!前回とは比べ物にならないほどパワーアップしたゴン選手!頭脳とパワーの両方を使ってリベンジを成し遂げました!"
試合のあとは、施設管理者たちが舞台の損傷修理に入る
ゴンの叩いたところを中心に直径2mほどの穴ができていた
アナウンサー"なんとなんと!あっという間に試合終了!前回とは比べ物にならないほどパワーアップしたゴン選手!頭脳とパワーの両方を使ってリベンジを成し遂げました!"
試合のあとは、施設管理者たちが舞台の損傷修理に入る
ゴンの叩いたところを中心に直径2mほどの穴ができていた
401:2018/04/17(火)19:39:55 D0j
~200階 バトルステージ裏 控室~
アナウンサー"さぁ、舞台の修理も間もなく完了致します!おまちかねの第二試合が始まります!"
舞台の修理を待って、キルアは控え室で待機していた
カチャ
ドアが開く
キルア「カストロ!もう大丈夫なのか!?」
慌ててキルアが近づく
アナウンサー"さぁ、舞台の修理も間もなく完了致します!おまちかねの第二試合が始まります!"
舞台の修理を待って、キルアは控え室で待機していた
カチャ
ドアが開く
キルア「カストロ!もう大丈夫なのか!?」
慌ててキルアが近づく
402:2018/04/17(火)19:40:58 D0j
カストロ「おかげでだいぶ良くなったよ。…次に戦うべジータとか言う選手は?いや、登録名だと王子だったか?」
キルア「なんかイメージトレーニングだとか言ってまだ自室で瞑想してたよ」
カストロ「そうか…タイミングを逃したか…」
悔しそうにするカストロ
キルア「どうかした?」
カストロ「…ヒソカの能力だ。ゴムかガムのような念だけじゃない…何かもう一つある」
キルア「なんかイメージトレーニングだとか言ってまだ自室で瞑想してたよ」
カストロ「そうか…タイミングを逃したか…」
悔しそうにするカストロ
キルア「どうかした?」
カストロ「…ヒソカの能力だ。ゴムかガムのような念だけじゃない…何かもう一つある」
404:2018/04/17(火)19:42:11 D0j
キルア「もう一つ?何だよそれ」
カストロ「そこまではわからない。だが…切断した腕が元通りになった」
眉間に皺を寄せるカストロ
キルア「それは見てたから知ってるよ。ゴムの能力でくっ付けて動かしてただけじゃん」
カストロ「そこじゃない。文字通り"元通り"だったんだ」
何を言って…、と言いかけたキルアにカストロが続ける
カストロ「そこまではわからない。だが…切断した腕が元通りになった」
眉間に皺を寄せるカストロ
キルア「それは見てたから知ってるよ。ゴムの能力でくっ付けて動かしてただけじゃん」
カストロ「そこじゃない。文字通り"元通り"だったんだ」
何を言って…、と言いかけたキルアにカストロが続ける
406:2018/04/17(火)19:45:56 D0j
カストロ「傷がなかった。虎咬拳で引きちぎった腕だ。ゴムの念でくっ付けても傷跡が消えるわけない」
キルア「…うーん、そうかもしんないけど、でも昨日歩いてるヒソカ見たけど念使わずに腕使ってたぜ。オーラを込めれば自然治癒力も高まるし、スッゲー細かいゴムの念で綺麗にくっつけたら元通りに動かせるんじゃね?」
カストロ「私は違う気がする…。だが確証のないことを言っても混乱させるだけかもしれんな」
まぁ会えたら注意するように言っとくよ、とキルアは請け負い、逆にカストロに尋ねる
キルア「…うーん、そうかもしんないけど、でも昨日歩いてるヒソカ見たけど念使わずに腕使ってたぜ。オーラを込めれば自然治癒力も高まるし、スッゲー細かいゴムの念で綺麗にくっつけたら元通りに動かせるんじゃね?」
カストロ「私は違う気がする…。だが確証のないことを言っても混乱させるだけかもしれんな」
まぁ会えたら注意するように言っとくよ、とキルアは請け負い、逆にカストロに尋ねる
407:2018/04/17(火)19:46:59 D0j
キルア「そういやさ、なんでオレやゴンのこと知ってたの?部屋に行った時に名前まで知ってたし」
カストロ「あぁ、それなら」
カストロはゴンとキルアが最初に200階に来たとき、ヒソカと話をしていたのを見ていたのだ、と話す
ヒソカと対戦するカストロにとっては、何か有益な情報が入るかと思っての行動だった
キルア「納得」
と、頷くキルア
そしてそこに第二試合の準備完了案内が流れる
アナウンサー"さーーーー!準備完了!第二試合始まります!選手は舞台へ!!"
カストロ「あぁ、それなら」
カストロはゴンとキルアが最初に200階に来たとき、ヒソカと話をしていたのを見ていたのだ、と話す
ヒソカと対戦するカストロにとっては、何か有益な情報が入るかと思っての行動だった
キルア「納得」
と、頷くキルア
そしてそこに第二試合の準備完了案内が流れる
アナウンサー"さーーーー!準備完了!第二試合始まります!選手は舞台へ!!"
414:2018/04/18(水)20:18:00 fQ6
<キルアVSリールベルト>
キルア「おっちゃん、車椅子だけど大丈夫なの?」
頭の後ろで手を組んで、余裕そうに対戦相手を見るキルア
リールベルト「クソガキが。いまに見てろ!」
試合開始の合図をまだかと待つ
アナウンサー"第一試合に続き200階最年少の片割れ、キルア選手!対するはベテランのリーベルト選手!二人とも速さを得意とする選手!目が離せません!"
審判員「準備はいいか?ポイント&KO制!試合開始!」
キルア「おっちゃん、車椅子だけど大丈夫なの?」
頭の後ろで手を組んで、余裕そうに対戦相手を見るキルア
リールベルト「クソガキが。いまに見てろ!」
試合開始の合図をまだかと待つ
アナウンサー"第一試合に続き200階最年少の片割れ、キルア選手!対するはベテランのリーベルト選手!二人とも速さを得意とする選手!目が離せません!"
審判員「準備はいいか?ポイント&KO制!試合開始!」
415:2018/04/18(水)20:19:18 fQ6
どう攻めようか、とリールベルトが考えた瞬間
シュッ
キルアが目の前から消える
ゾクッ、と背筋に不安を感じたリーベルトはオーラバーストで急速発進して逃げる
キルア「その車椅子、結構速いね」ニヤ
後ろの首筋へ手刀一発で終わらせようと考えていたキルアは、やっぱり無理か、と笑う
シュッ
キルアが目の前から消える
ゾクッ、と背筋に不安を感じたリーベルトはオーラバーストで急速発進して逃げる
キルア「その車椅子、結構速いね」ニヤ
後ろの首筋へ手刀一発で終わらせようと考えていたキルアは、やっぱり無理か、と笑う
416:2018/04/18(水)20:22:44 fQ6
リールベルト「ガキの割にはやるようだな!」シュル
リールベルトは鞭を取り出す
リールベルト「ソングオブディフェンス!高速で動く鞭は常人には見切れない!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン
キルア「見切れないなら弾けばいいだけさ」
キルアは左右の人差し指を数cm程離した状態で向かい合わせる
リールベルトは鞭を取り出す
リールベルト「ソングオブディフェンス!高速で動く鞭は常人には見切れない!」
ヒュンヒュンヒュンヒュン
キルア「見切れないなら弾けばいいだけさ」
キルアは左右の人差し指を数cm程離した状態で向かい合わせる
417:2018/04/18(水)20:24:03 fQ6
バチ、バチバチバチ
静電のスパークが鳴る
リールベルト「な、なにっ!?」
キルア「何って?ただの"電気"」
リールベルト「オーラを電気に変えた…だと!?」
驚愕の事実にリールベルトは動きが止まる
キルア「来ないなら行くぜ?」
静電のスパークが鳴る
リールベルト「な、なにっ!?」
キルア「何って?ただの"電気"」
リールベルト「オーラを電気に変えた…だと!?」
驚愕の事実にリールベルトは動きが止まる
キルア「来ないなら行くぜ?」
418:2018/04/18(水)20:25:42 fQ6
リールベルト「ならこっちも電気だ!」
リールベルトは鞭に高圧の電気を流す技、サンダースネークを使ってキルアに迫る
そして鞭がキルアに触れる瞬間
キルア「雷掌(イズツシ)!」
バシュン!
鞭が炭になり崩れて消える
リールベルトは鞭に高圧の電気を流す技、サンダースネークを使ってキルアに迫る
そして鞭がキルアに触れる瞬間
キルア「雷掌(イズツシ)!」
バシュン!
鞭が炭になり崩れて消える
420:2018/04/18(水)20:28:52 fQ6
リールベルト「なっ!なにっ!?」
キルア「当たり前じゃん。高い電圧かけて大電流が流れてるところに、更に電流流したんだから高熱で炭化するよ」
リールベルト「…なぜそれだけの電圧を持ったオーラを作れる!」
キルア「小さい頃から流されてたから、かな」
ゾッ
リールベルトはキルアの家での扱われ方をイメージして背筋が凍る
キルア「当たり前じゃん。高い電圧かけて大電流が流れてるところに、更に電流流したんだから高熱で炭化するよ」
リールベルト「…なぜそれだけの電圧を持ったオーラを作れる!」
キルア「小さい頃から流されてたから、かな」
ゾッ
リールベルトはキルアの家での扱われ方をイメージして背筋が凍る
421:2018/04/18(水)20:29:42 fQ6
リールベルト「…オレの…敗けだ…」
そして静かに呟き、試合が終わる
審判員「リールベルト選手のリタイアにより、勝者!キルア選手!」
シーン
アナウンサー"な、なんと!高電圧の鞭を更に高電圧で退けたキルア選手!ものの数分という呆気ない幕切れですが、絶対的な強さを見せて勝ちました!"
リールベルト「サダソにはお前たちとは戦うな、と伝えておくか…」
一人呟き、リールベルトは会場を後にした
そして静かに呟き、試合が終わる
審判員「リールベルト選手のリタイアにより、勝者!キルア選手!」
シーン
アナウンサー"な、なんと!高電圧の鞭を更に高電圧で退けたキルア選手!ものの数分という呆気ない幕切れですが、絶対的な強さを見せて勝ちました!"
リールベルト「サダソにはお前たちとは戦うな、と伝えておくか…」
一人呟き、リールベルトは会場を後にした
423:2018/04/18(水)20:34:19 fQ6
~200階 バトルステージ観客席~
ゴン「お疲れキルア」
キルア「別に全然疲れてない。あーぁ、つまんなかった」
そんな言い方しなくても、と苦笑いのゴン
キルア「ま、次は凄い戦いになるから見物だな」
確信を持って言うキルアにゴンも頷く
ウイング「あぁ、ここに居ましたか」
そこへウイングがやってくる
ゴン「お疲れキルア」
キルア「別に全然疲れてない。あーぁ、つまんなかった」
そんな言い方しなくても、と苦笑いのゴン
キルア「ま、次は凄い戦いになるから見物だな」
確信を持って言うキルアにゴンも頷く
ウイング「あぁ、ここに居ましたか」
そこへウイングがやってくる
424:2018/04/18(水)20:35:13 fQ6
ウイング「すみません、ズシの試合と重なってしまいまして。お二人がここにいるということは、次はベジータさんですか?」
キルア「そゆこと」
ゴン「ズシはどうだったの?」
その問いに、微妙な笑い顔をするウイング
ウイング「勝ちましたよ…ギリギリで。今は疲れてベッドの中です」
と、ズシがここに居ない理由も合わせて説明する
そして、会場に歓声が上がる
どうやら第三試合、ベジータとヒソカの試合開始のようだ
キルア「そゆこと」
ゴン「ズシはどうだったの?」
その問いに、微妙な笑い顔をするウイング
ウイング「勝ちましたよ…ギリギリで。今は疲れてベッドの中です」
と、ズシがここに居ない理由も合わせて説明する
そして、会場に歓声が上がる
どうやら第三試合、ベジータとヒソカの試合開始のようだ
425:2018/04/18(水)20:38:55 fQ6
~200階 バトルステージ~
アナウンサー"さぁ!皆さまお待ちかねのヒソカ戦!今日の相手は200階バトルが初の王子選手!いったいどんな試合になるのか!?"
舞台には既にベジータとヒソカが立っている
アナウンサー"190階までの情報では、全て一撃で倒して勝ち上がってきた王子選手!強者の予感がプンプンです!"
そして!と続けざまに
アナウンサー"対するは言わずと知れた悪魔!ヒソカ選手!1週間前のカストロ選手との戦いで千切れた腕もいつの間にか元通り!奇術師の異名は伊達ではありません!"
アナウンサー"さぁ!皆さまお待ちかねのヒソカ戦!今日の相手は200階バトルが初の王子選手!いったいどんな試合になるのか!?"
舞台には既にベジータとヒソカが立っている
アナウンサー"190階までの情報では、全て一撃で倒して勝ち上がってきた王子選手!強者の予感がプンプンです!"
そして!と続けざまに
アナウンサー"対するは言わずと知れた悪魔!ヒソカ選手!1週間前のカストロ選手との戦いで千切れた腕もいつの間にか元通り!奇術師の異名は伊達ではありません!"
426:2018/04/18(水)20:41:28 fQ6
ワァアアアアアアアアアアアアア
これまでにない熱気、そして会場には地響きまで感じる
ベジータは我関せず、ただヒソカを視線で射抜いて待つ
そんなベジータにヒソカはゾクゾクと興奮を高めていく
これまでにない熱気、そして会場には地響きまで感じる
ベジータは我関せず、ただヒソカを視線で射抜いて待つ
そんなベジータにヒソカはゾクゾクと興奮を高めていく
427:2018/04/18(水)20:42:32 fQ6
観客席にいるゴン達も熱気と緊張に当てられてそわそわとする
ゴン「ベジータさん負けないよね?」
ゴンが確認するようにキルアを見る
キルア「…わかんねぇ。というかカストロからの伝言伝えてねぇや」
伝言?と首をかしげる
キルア「ゴムのオーラ以外に何か能力があるかも、って。何かはわかんない、とも言ってたけど」
歯切れ悪そうに答えるキルア
ウイング「いえ、伝えなくて良かったですよ。曖昧な情報で困惑させるよりマシです。…そろそろのようですね」
ウイングは頷きながらそう答えた
ゴン「ベジータさん負けないよね?」
ゴンが確認するようにキルアを見る
キルア「…わかんねぇ。というかカストロからの伝言伝えてねぇや」
伝言?と首をかしげる
キルア「ゴムのオーラ以外に何か能力があるかも、って。何かはわかんない、とも言ってたけど」
歯切れ悪そうに答えるキルア
ウイング「いえ、伝えなくて良かったですよ。曖昧な情報で困惑させるよりマシです。…そろそろのようですね」
ウイングは頷きながらそう答えた
428:2018/04/18(水)20:43:28 fQ6
いつの間にか静まり返った会場
始まりの瞬間を待つ観客の緊張が伝染して、アナウンサーすらも何も話さない
審判員「…ポイント&KO制、始めっ!」
審判員の合図が上がるも、微動だにしない二人
そのまま緊張の静寂が流れる
ヒソカ「ククク◆」
静けさを破ったのはヒソカの笑い声
始まりの瞬間を待つ観客の緊張が伝染して、アナウンサーすらも何も話さない
審判員「…ポイント&KO制、始めっ!」
審判員の合図が上がるも、微動だにしない二人
そのまま緊張の静寂が流れる
ヒソカ「ククク◆」
静けさを破ったのはヒソカの笑い声
429:2018/04/18(水)20:44:29 fQ6
ヒソカ「イイネ◆前より断然緊張感があるよ◆」
ベジータ「嘘をつくなよ」
笑むヒソカの言葉をベジータが切る
ベジータ「前の戦いでは捨て身でギリギリだったようだな」
今度はベジータが笑う
ヒソカ「やっと気付いたのかい?◆」ニヤ
今度こそ本当に嬉しそうに笑うヒソカ
ベジータ「嘘をつくなよ」
笑むヒソカの言葉をベジータが切る
ベジータ「前の戦いでは捨て身でギリギリだったようだな」
今度はベジータが笑う
ヒソカ「やっと気付いたのかい?◆」ニヤ
今度こそ本当に嬉しそうに笑うヒソカ
430:2018/04/18(水)20:52:28 fQ6
そしてあの戦いを思い出す
あのとき、ヒソカは体全てを無防備にしてまで、膝にオーラを一極集中させてベジータを倒した
攻撃が少しでもずれていたら生身の体にベジータの本気の拳が突き刺さって死んでいただろう
ヒソカ「キミが光った時の強さはホンモノだったよ。あのまま戦っていたら当然負けていたのはボクだろうね◆」
でも、と続ける
ヒソカ「捨て身だろうと、それを狙ってギリギリの命を楽しんで戦うから面白いんじゃないか◆そしてその一瞬の判断がボクとキミとの差」
あのとき、ヒソカは体全てを無防備にしてまで、膝にオーラを一極集中させてベジータを倒した
攻撃が少しでもずれていたら生身の体にベジータの本気の拳が突き刺さって死んでいただろう
ヒソカ「キミが光った時の強さはホンモノだったよ。あのまま戦っていたら当然負けていたのはボクだろうね◆」
でも、と続ける
ヒソカ「捨て身だろうと、それを狙ってギリギリの命を楽しんで戦うから面白いんじゃないか◆そしてその一瞬の判断がボクとキミとの差」
431:2018/04/18(水)20:57:17 fQ6
スゥ
ヒソカが構えを取る
ベジータ「なるほど…。だがあのときとは違うということをわからせてやる!」
ゴウッ!
ベジータが金色に光る
ヒソカ「…そう来なくちゃ◆」
ズォオオオオ
ヒソカもオーラを纏う
432:2018/04/18(水)20:58:16 fQ6
ヒュン
一瞬で二人が舞台から消える
シャシャッ ガッ
見えた頃には、ヒソカが口から流れる血を拭っていたところだった
ベジータ「どうした?ゴムのオーラも付ける余裕がないか?」
腕組みをしたまま笑うベジータ
審判員「(見えない!だがヒソカがダメージ!)…王子選手クリーンヒット!ポイント1先取!」
審判員ももうついていけず、後追いで判断してポイントを宣言する有り様
一瞬で二人が舞台から消える
シャシャッ ガッ
見えた頃には、ヒソカが口から流れる血を拭っていたところだった
ベジータ「どうした?ゴムのオーラも付ける余裕がないか?」
腕組みをしたまま笑うベジータ
審判員「(見えない!だがヒソカがダメージ!)…王子選手クリーンヒット!ポイント1先取!」
審判員ももうついていけず、後追いで判断してポイントを宣言する有り様
433:2018/04/18(水)21:03:40 fQ6
ヒソカ「念…は使わないのかい?」
ヒソカは持ち直しながら尋ねる
ベジータ「気の方が強いんでな。凝のようなものだけは使ってやってるがな」
ヒソカ(同じくらいの戦闘力のはずだがこのダメージ…。そしてこの単純なまでの力押し…)
ヒソカ「強化系、だから念を使おうがその気というものを使おうが同じ、ということかな」
ヒソカはベジータのオーラを強化系と断じる
ヒソカは持ち直しながら尋ねる
ベジータ「気の方が強いんでな。凝のようなものだけは使ってやってるがな」
ヒソカ(同じくらいの戦闘力のはずだがこのダメージ…。そしてこの単純なまでの力押し…)
ヒソカ「強化系、だから念を使おうがその気というものを使おうが同じ、ということかな」
ヒソカはベジータのオーラを強化系と断じる
434:2018/04/18(水)21:05:16 fQ6
ベジータ「どこで調べた!」
反応するベジータ
ヒソカ「調べたんじゃない。ボクなりの性格判断さ◆」
『強化系は単純一途』
そう言いながらベジータを指差す
ベジータ「ほう、これ以上に怒らせたいらしいな」
ヒソカ「当たったみたいだね◆」クク
笑うヒソカにベジータも笑い返す
反応するベジータ
ヒソカ「調べたんじゃない。ボクなりの性格判断さ◆」
『強化系は単純一途』
そう言いながらベジータを指差す
ベジータ「ほう、これ以上に怒らせたいらしいな」
ヒソカ「当たったみたいだね◆」クク
笑うヒソカにベジータも笑い返す
435:2018/04/18(水)21:08:20 fQ6
ベジータ「気を念のように使えば強化系だが…もともとのオレの気の性質は放出系らしいぞ」
そう言った瞬間、握っていた拳を開く
ドッ!
ヒソカの周囲から土埃が舞い上がる
ヒソカ(念弾!?)
慌てて一歩距離を取るヒソカ
ベジータ「今のは軽い挨拶程度だ。最後はギャリック砲で消し去ってやろうか?」
そう言った瞬間、握っていた拳を開く
ドッ!
ヒソカの周囲から土埃が舞い上がる
ヒソカ(念弾!?)
慌てて一歩距離を取るヒソカ
ベジータ「今のは軽い挨拶程度だ。最後はギャリック砲で消し去ってやろうか?」
436:2018/04/18(水)21:14:20 fQ6
ヒソカ(放出系…?オーラは一つしか性質を示さないはず…)
思案するヒソカ
ベジータ「オレ様は念の性質は強化系、そして気の性質は放出系。つまり2つの系統どちらも最大威力で使えるということだ!」
そのベジータの一言のあと、また二人がぶつかる
ベジータの拳が当たる瞬間に、その拳にバンジーガムを纏わせ、微妙に軌道をズラして避け続ける
少しでも距離を置けば、ベジータの放出技が飛んで来るのでヒソカはベジータから離れられず、追い縋って近距離でかわし続ける
思案するヒソカ
ベジータ「オレ様は念の性質は強化系、そして気の性質は放出系。つまり2つの系統どちらも最大威力で使えるということだ!」
そのベジータの一言のあと、また二人がぶつかる
ベジータの拳が当たる瞬間に、その拳にバンジーガムを纏わせ、微妙に軌道をズラして避け続ける
少しでも距離を置けば、ベジータの放出技が飛んで来るのでヒソカはベジータから離れられず、追い縋って近距離でかわし続ける
437:2018/04/18(水)21:15:14 fQ6
ベジータ「そらそら!どうした!自慢のゴムもそんなものか!」
更に拳速を上げるベジータ
チッ チッ と、攻撃がかすりはじめ
ドグッ
鈍い音と共にヒソカの腹部に拳が突き刺さる
ガハッ と大きく吐血しながら、それでもベジータの頭を掴む
ベジータ「どうした?また頭を引き寄せて顎狙いのワンパターンか?」
更に拳速を上げるベジータ
チッ チッ と、攻撃がかすりはじめ
ドグッ
鈍い音と共にヒソカの腹部に拳が突き刺さる
ガハッ と大きく吐血しながら、それでもベジータの頭を掴む
ベジータ「どうした?また頭を引き寄せて顎狙いのワンパターンか?」
438:2018/04/18(水)21:16:29 fQ6
そう言いながらベジータは攻撃を緩めない
バシイッ と頭を掴むヒソカの腕を弾き、両手を振り上げて握り、逆にヒソカの頭に振り下ろす
ドォオオオオオオン
舞台に叩き落とされたヒソカで会場が揺れる
ベジータ「まだまだぁぁあああ!!!」バババ
なんとか起き上がろうとするヒソカに追い討ちの気弾を放つ
ドドドドドドドッ
辺りに砂煙がもうもうと立ち込め、舞台は見えなくなる
ベジータ(ふん、微かに気を感じる。死んでないとは頑丈なやつだ)
気を探りながら降り立つベジータ
そして砂ぼこりが次第に晴れる
そこに見えたものは
バシイッ と頭を掴むヒソカの腕を弾き、両手を振り上げて握り、逆にヒソカの頭に振り下ろす
ドォオオオオオオン
舞台に叩き落とされたヒソカで会場が揺れる
ベジータ「まだまだぁぁあああ!!!」バババ
なんとか起き上がろうとするヒソカに追い討ちの気弾を放つ
ドドドドドドドッ
辺りに砂煙がもうもうと立ち込め、舞台は見えなくなる
ベジータ(ふん、微かに気を感じる。死んでないとは頑丈なやつだ)
気を探りながら降り立つベジータ
そして砂ぼこりが次第に晴れる
そこに見えたものは
445:2018/04/19(木)20:17:51 6a2
ヒソカが倒れていた
悠然と近づくベジータ
ベジータの気弾によってヒソカの上半身の服は燃え去り、髪も一部焦げていた
審判員「く、クリティカル×3!&ダウン!王子選手ポイント合計8!」
腹部への一発、頭部への一発、気弾での連撃の3回をカウントしてポイントが一気に跳ね上がる
悠然と近づくベジータ
ベジータの気弾によってヒソカの上半身の服は燃え去り、髪も一部焦げていた
審判員「く、クリティカル×3!&ダウン!王子選手ポイント合計8!」
腹部への一発、頭部への一発、気弾での連撃の3回をカウントしてポイントが一気に跳ね上がる
446:2018/04/19(木)20:18:40 6a2
ベジータ「ふん、これで充分だろう」
急にベジータが脱ぎ始める
カウントをとろうとした審判員がそれに驚くが、構うことなく上を脱ぎきった
食い入るようにベジータを見る観客
なぜなら、通常服の上から着けるものが裸に着いていたからである
ベジータ「貴様にやっとこれが返せる」
急にベジータが脱ぎ始める
カウントをとろうとした審判員がそれに驚くが、構うことなく上を脱ぎきった
食い入るようにベジータを見る観客
なぜなら、通常服の上から着けるものが裸に着いていたからである
ベジータ「貴様にやっとこれが返せる」
447:2018/04/19(木)20:26:31 6a2
おもむろにサスペンダーを取り外すと、ガサゴソとヒソカに着け始めるベジータ
パチン
最後のワニ口クリップを着け終えた瞬間
はーっはっはっはっ!!!
雄叫びを上げて喜ぶベジータ
パチン
最後のワニ口クリップを着け終えた瞬間
はーっはっはっはっ!!!
雄叫びを上げて喜ぶベジータ
450:2018/04/19(木)20:35:56 6a2
倒れたままのヒソカ
はっ、と現実に戻った審判員がカウントを取り始める
審判員「か、カウント!1、2、3、4、5、6、7、8━」
ベジータ「ふん、無━━━」
スゥゥ
ベジータが無駄だと言いかけたそのとき
ヒソカがゆっくりと起き上がる
ベジータ「なっ!なにっ!」
ベジータの驚く声にも反応はない
審判員「や、やれるか…?」
顔を覗き込んだ審判員にも反応はない
453:2018/04/19(木)21:12:19 6a2
観客席ではウイングが震えていた
ゴン「だ、大丈夫?ウイングさん」
心配するゴンを余所にウイングはぶつぶつと呟く
ウイング「金色に光るなど見たこともない…圧が通常時から数十倍も跳ね上がるなどあり得ない…内在するオーラの底も見えない…これだけ恐ろしいのにそれでもこの圧しか感じられない…なぜなんだ…」
スーパーサイヤ人になったことでの気の跳ね上がりにおののくと共に、ベジータが内在する気をうっすらと感じ取り、本来の力がこんなものではないのではないかと不安から膝を抱え始める
ウイングを横目に、キルアは決着の瞬間を待った
ゴン「だ、大丈夫?ウイングさん」
心配するゴンを余所にウイングはぶつぶつと呟く
ウイング「金色に光るなど見たこともない…圧が通常時から数十倍も跳ね上がるなどあり得ない…内在するオーラの底も見えない…これだけ恐ろしいのにそれでもこの圧しか感じられない…なぜなんだ…」
スーパーサイヤ人になったことでの気の跳ね上がりにおののくと共に、ベジータが内在する気をうっすらと感じ取り、本来の力がこんなものではないのではないかと不安から膝を抱え始める
ウイングを横目に、キルアは決着の瞬間を待った
454:2018/04/19(木)21:13:56 6a2
審判員「反応がないため━━━━」
審判員がベジータの勝ちを宣言しようとした瞬間、ヒソカが審判員の口を左手で塞ぐ
ヒソカ「…まだ、終わってナイ…」
意識の戻ったヒソカ
ヒソカ「だいぶ…意識が飛んでいたようだね」
辺りを見回したあと、自身の体を見る
ヒソカ「…なるほど◆」
着けられたサスペンダーをつまんで軽く引っ張る
パシン
審判員がベジータの勝ちを宣言しようとした瞬間、ヒソカが審判員の口を左手で塞ぐ
ヒソカ「…まだ、終わってナイ…」
意識の戻ったヒソカ
ヒソカ「だいぶ…意識が飛んでいたようだね」
辺りを見回したあと、自身の体を見る
ヒソカ「…なるほど◆」
着けられたサスペンダーをつまんで軽く引っ張る
パシン
455:2018/04/19(木)21:15:00 6a2
ヒソカ「イイネ◆これは返されて当然◆」
そしてベジータを見る
ベジータ「ちっ、つまらん反応しやがって。しぶとい野郎だ。次で終わらせてやる」
腕組みを解いて構えに入るベジータ
ヒソカ「ククク◆悔しがったほうが良かったかな?◆」
こんな風に、と言いながら右足で舞台を踏みつける
ドゴッ
深さ20cm程の小さな穴ができる
そしてベジータを見る
ベジータ「ちっ、つまらん反応しやがって。しぶとい野郎だ。次で終わらせてやる」
腕組みを解いて構えに入るベジータ
ヒソカ「ククク◆悔しがったほうが良かったかな?◆」
こんな風に、と言いながら右足で舞台を踏みつける
ドゴッ
深さ20cm程の小さな穴ができる
456:2018/04/19(木)21:23:20 6a2
ベジータ「ふん、たかだかそんな穴しか開けられんとはな」
ニヤリと笑うベジータ
ヒソカ「そう言うなよ◆キミが裸だから照れて力が出ないのかも◆」ククク
ベジータを指差して笑うヒソカ
ベジータ「くそっ!」
だがベジータの反応は違った
すぐに自身の全身を見回したあと、迎撃の構えを取る
ニヤリと笑うベジータ
ヒソカ「そう言うなよ◆キミが裸だから照れて力が出ないのかも◆」ククク
ベジータを指差して笑うヒソカ
ベジータ「くそっ!」
だがベジータの反応は違った
すぐに自身の全身を見回したあと、迎撃の構えを取る
457:2018/04/19(木)21:24:17 6a2
ヒソカ「…流石◆いまのを見切られるとは」
ヒソカが冗談を交えて油断させながらベジータを指した瞬間に、バンジーガムを飛ばしてベジータに付けたのだ
ベジータ「また顎に付けやがって…。その右手を砕けば終わりだ!」
ベジータはヒソカに突っ込む
ドゴォオオオオ
ベジータの放つ拳を両腕でガードしたヒソカだが、威力に耐えられずに両腕とも折られて倒れ込む
ヒソカが冗談を交えて油断させながらベジータを指した瞬間に、バンジーガムを飛ばしてベジータに付けたのだ
ベジータ「また顎に付けやがって…。その右手を砕けば終わりだ!」
ベジータはヒソカに突っ込む
ドゴォオオオオ
ベジータの放つ拳を両腕でガードしたヒソカだが、威力に耐えられずに両腕とも折られて倒れ込む
461:2018/04/19(木)22:14:34 6a2
ベジータ「ふんっ、これで終わりだな」
顎に付いていたオーラも消え、ヒソカを見下ろすベジータ
だが、ヒソカは両腕を折られながらもまだニヤリとしながら立ち上がる
ベジータ「気味の悪い野郎だ…」
ヒソカ「ククク◆ここまでやられたのは初めてだよ◆」
ベジータ「何が嬉しい!くそっ」
余裕があるように見せるヒソカに段々とイラつきを覚えるベジータ
顎に付いていたオーラも消え、ヒソカを見下ろすベジータ
だが、ヒソカは両腕を折られながらもまだニヤリとしながら立ち上がる
ベジータ「気味の悪い野郎だ…」
ヒソカ「ククク◆ここまでやられたのは初めてだよ◆」
ベジータ「何が嬉しい!くそっ」
余裕があるように見せるヒソカに段々とイラつきを覚えるベジータ
462:2018/04/19(木)22:15:43 6a2
ヒソカ「断言しよう。キミはまた顎を射抜かれて終わる」
だらりと腕を下げた満身創痍のまま宣言する
ベジータ「戯れ言ぬかしやがって!貴様こそ終わりだぁああ!」
ガクッ
踏み込んでボディーブローを放とうとしたベジータがよろける
ベジータ(なっ!穴!?足元にそんなものなかったはず━━━)
研ぎ澄まされた神経により、走馬灯のように景色がゆっくり見える
だらりと腕を下げた満身創痍のまま宣言する
ベジータ「戯れ言ぬかしやがって!貴様こそ終わりだぁああ!」
ガクッ
踏み込んでボディーブローを放とうとしたベジータがよろける
ベジータ(なっ!穴!?足元にそんなものなかったはず━━━)
研ぎ澄まされた神経により、走馬灯のように景色がゆっくり見える
463:2018/04/19(木)22:16:29 6a2
顔を上げてヒソカを見ると左から蹴りが飛んで来るのがわかる