ボスゴドラ「お前は酸っぱいものが好きだったろ？」

バンギラス「ああ」

ボスゴドラ「お前のためにノメルを30個も用意したぞ、感謝しろよ」

バンギラス「うおおおお！マジ感謝そしていただきます」

ボスゴドラ「……よく味わって食えよ？」ﾆﾔﾘ

バンギラス「？……うめー山のきのみマジ最高！」

ボスゴドラ「そりゃよかった」

バンギラス「いやーこの酸っぱさがたまりませんな！……ん？なんかかすかに辛みが……」

ボスゴドラ「眠気覚ましにな、すりおろしたノワキを擦り込んでおいた」

バンギラス「ちょっ……辛いマジで辛い！冗談になってないぞこれは！」

ボスゴドラ「辛いもの美味いのに」

バンギラス「まあ腹が膨れたしいいや」

ボスゴドラ「ちゃんと種は土に埋めておけよ」

バンギラス「うぃーっす」



ボスゴドラ「さて仕事だ」

バンギラス「えー」

ボスゴドラ「手伝ってくれ」

バンギラス「……仕方ないな、俺の力見せてやる」

ボスゴドラ「そりゃ心強いな」

バンギラス「任せとけ！」

バンギラス「んで、何をするんだ？」

ボスゴドラ「ああ、まだ夜中に起きたことを話していなかったな」

バンギラス「なんだよ夜中に起きたことって」

ボスゴドラ「いや、夜中なかなか寝付けなくてな、少し外をぶらついてたらな、ものすごい音とともに何かが山に落ちてくるのを見たんだ」

バンギラス「そりゃ大変だな、んで、修復作業をしに行くのか？」

ボスゴドラ「そうじゃない。幸いにも落ちたところには誰も居なかったんだが、明るくなったからもう一度その場所を見に行くんだ」

バンギラス「ほうほう、なるほど」

ボスゴドラ「じゃあ行くぞ」

バンギラス「おう！」

バンギラス「うわぁ……こりゃひでえや」

ボスゴドラ「一応木が倒れたり表土が削れたりしたところは昨日のうちに直したんだがな」

バンギラス「ん？なんだ、石が飛び出てんぞ？」

ボスゴドラ「ああ、本当だ、引っこ抜いておいてくれ」

バンギラス「よし任せろ」

ボスゴドラ「さて、まだ倒れた木が残っていないか見に行かなくては」



バンギラス「うわっ！なんだこいつ」

ソルロック「☆◎○□☆▽」

ボスゴドラ「ソルロックだな」

バンギラス「ソルロック？なんだそりゃ」

ボスゴドラ「俺も実際よく知らないんだが」

バンギラス「ふーん……」

ソルロック「▽○И▲◇」ｸﾞｨｰﾝ

バンギラス「ってなんかこいつめちゃくちゃ怒ってるっぽいんだけど！」

ボスゴドラ「あの動き……まさかサイコキネシスか」

バンギラス「何でわかるんだ！」

ボスゴドラ「勘だ。……バンギラスバリア！」

バンギラス「ちょ……何するんだ！」

ソルロック「▽ΓхОΧ」ｸﾞｨｰﾝ

ボスゴドラ「お前にエスパーは効かないだろう？」

バンギラス「そりゃま、そうだけども……」

ジュカイン「なんだなんだ、騒がしいな」

ボスゴドラ「お、ちょうどいいところに来たな」

ジュカイン「どうしたん？」

ボスゴドラ「お前も昨夜落ちてきたもの見に来ただろ？それがどうやらあれだったらしい」

ジュカイン「んで、あいつが今暴れてるのを止めてるというわけだ」

バンギラス「お前ら何悠長に話してんだよぉ！」ｳｵｰ

ソルロック「СζΓ´〇」ｸﾞｨｰﾝ

ボスゴドラ「ジュカイン、メタグロスの住んでるところは知ってるか？」

ジュカイン「ああ。呼んでくればいいんだな？」

ボスゴドラ「そういうことだ、エスパー同士ならきっと話も通じるだろう」

ジュカイン「了解！」ｼｭﾀｯ

バンギラス「うおおお！」

ソルロック「●ζш仝＠◎∴」ｸﾞｨｰﾝ

ボスゴドラ「まて、バンギラス。これ以上刺激しないために、いったん逃げるぞ」

バンギラス「へ？お、おう。ちょっと待ってくれよ！」

ソルロック「◎◎◎◎∴」ｳﾞｰﾝ



バンギラス「んで、解決策は見つかったのか？」

ボスゴドラ「ああ。今、ジュカインが『交渉人』を呼びに行っている」

バンギラス「『交渉人』……だと？まさか、あいつのことか！」

ボスゴドラ「まあ、俺の知り合いのメタグロスなんだがな」ｼﾚｯ

バンギラス「おい！せっかく乗ってやったのに！」

バンギラス「とにかく、お前の知り合いのメタグロスなら、話が出来るんだな？」

ボスゴドラ「まあ、簡単に言えばそういうことだ」

バンギラス「早く来ないと、この山が荒らされちゃうじゃないか」

ボスゴドラ「……その心配はしなくてもよさそうだ」

バンギラス「どして？」

ボスゴドラ「あれは明らかにお前が不用意に引っこ抜いたのが原因だろう」

バンギラス「ボスゴドラが言ったんじゃないか！引っこ抜けって！」

ボスゴドラ「おっと、そうだったな。……あれは丁寧に掘り起こすべきだった」

バンギラス（そういう問題か？）

ボスゴドラ「さて、そろそろ来るころか？」

バンギラス「早いな」

ボスゴドラ「あいつは浮遊して移動できるからな」

ボスゴドラ「久しぶりだな、メタグロス」

メタグロス「ようメタグロス」ﾌﾖｰﾝ

ボスゴドラ「早速だが頼みたいことがあるんだが」

メタグロス「ジュカインから話は聞いたぞ、ソルロックが暴れてるんだって？」

ジュカイン「とりあえず大まかに説明しておいたぞ」ｸﾞｯ

ボスゴドラ「ありがとうジュカイン。んで、メタグロスには交渉人の役を頼みたいんだが」

メタグロス「まあ奴もエスパーだからな、おそらく会話は成り立つだろう」

ボスゴドラ「すまないな、面倒かけて」

メタグロス「いやいや問題ないさ。さあ案内してくれ」

ボスゴドラ「こっちだ」

ソルロック「ζш仝∥↑」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ



メタグロス「まずいぞ、なんか超困惑してる」ﾋｿﾋｿ

ボスゴドラ「だろうな」ﾋｿﾋｿ

バンギラス「んだんだ」ﾋｿﾋｿ

メタグロス「……よし、とりあえず話してくる」ﾋｿﾋｿ

ジュカイン「エスパーってすげーな」ﾋｿﾋｿ



メタグロス（……えーっと、聞こえますか？）

ソルロック（！……つうｊていｒのか？）

メタグロス（……ええ、若干の乱れはありますが）

ソルロック（わたｓと一緒に来るｈずだったｒナトーンとはぐれてしまった）

メタグロス（それでこの山に辿り着いたわけですか）

ソルロック（この山のｈと達には大変なｍいわくをかｋてしまったので、おｗびがしたい）

ソルロック（なにｋできることはないか）

メタグロス（……少々お待ちください）



メタグロス「というわけだ、別にあちらにも攻撃の意思があったわけじゃないようだ」

ボスゴドラ「そうか、そういうことだったのか」

メタグロス「で、どうするんだ？」

ボスゴドラ「そうだなあ……」

ボスゴドラ「新しく植林した木と草ポケモンのためににほんばれでも使ってもらうか」

メタグロス「了解」



メタグロス（とのことです）

ソルロック（おやｓいごｙうだ、引き受けよう）



バンギラス「ん、晴れてきたな」

ボスゴドラ「ここんとこ曇りが続いていたからな、これできのみがよく育つ」

メタグロス「そういえばあちらさん、『ルナトーンを見かけたら教えてくれ』って言ってたな」

バンギラス「ルナトーン？」

ボスゴドラ「ソルロックと対をなすポケモンだ」

バンギラス「そうか」

ソルロックにメタグロスのコメパンぶち込んだれ

ソルロック「ЁΦ☆◎」ｸﾞﾙﾝｸﾞﾙﾝ



ナエトル「とーちゃーん、あれなーにー？」

ドダイトス「んー、なんだろねー？」

ナエトル「なんだろうねー」

ボスゴドラ「よう、ドダイトス」

ドダイトス「お、ボスゴドラじゃん。昨日のアレ、なんだったの？」

ボスゴドラ「ソルロックだ」

ドダイトス「上に浮かんでる？」

ボスゴドラ「ああ、そこにいたのか」

ボスゴドラ「奴と交渉してな、にほんばれでひざしがつよい状態にしてもらったのさ」

ドダイトス「おお、ありがとな。うちのナエトルがしばらく日に当たってなくて元気なかったから助かるよ」

ボスゴドラ「元気になったか？」

ドダイトス「今は久々に日に当たってはしゃいでるよ」

ボスゴドラ「そうか、それはよかった」

バンギラス「ボスゴドラ、斜面の修復の続きやろうぜ！」

ボスゴドラ「分かった、すぐ行く。……という訳なんでな、俺はもう行く」

ドダイトス「何か手伝おうか？」

ボスゴドラ「いや、バンギラスと俺とで終わりそうだから大丈夫だ」

ドダイトス「そうか、必要だったらいつでも呼べよ？」

ボスゴドラ「ああ、ありがとう」

ボスゴドラ「いやまあ、話の分かるやつでよかったなあ」

バンギラス「まったくだ」

ボスゴドラ「あ、そのきのみはここらへんに植えといて」

バンギラス「了ォ解」

ボスゴドラ「後でメタグロスにもお礼言っとかないとなあ」

バンギラス「あれ？さっきまでいたのにメタグロスどこ行ったの？」

ボスゴドラ「テレパシーってなんだかんだ疲れるらしいんだよ、そんで今そこで寝てる」

メタグロス「zzz……」

バンギラス「ああ、ちょうど陰になってるところにいたのか、道理で気づかないわけだ」

ボスゴドラ「日差しは寝るにはちょっと眩しすぎるからな」

メタグロス「zzz……」

メタグロス「……くぁ」

ボスゴドラ「お、起きたか」

メタグロス「すまない、寝てしまったようだ」

ボスゴドラ「いやいや構わんさ、それより一杯どうだい」つｼﾞｭｰｽ

メタグロス「ツボツボんとこのか？……ん、美味い」

ボスゴドラ「いやー、仕事の後のこれは最高だ」

メタグロス「お前またずいぶん辛そうなの飲んでるなあ」

ボスゴドラ「特注品だ、もうこれなしじゃ生活できない」

メタグロス「ツボツボ嘆いてたぞ、『目に染みる、痛い』って」

ボスゴドラ「……ツボツボには悪いことをしたといつも思ってる」

メタグロス「でもやめられないんだな」

ボスゴドラ「……ああ」

ボスゴドラ「今日は本当にありがとな」

メタグロス「いやいや、構わん構わん」

バンギラス「一時はどうなることかと思った」

メタグロス「ところでソルロックは？」

ボスゴドラ「とりあえず一時的に近くの洞窟に案内しておいた」

メタグロス「ああ、あそこか」

バンギラス「……知らねえ」

ボスゴドラ「拗ねるな、あとで教えてやる」

バンギラス「別に拗ねてねえよ」

ボスゴドラ「冗談だ」ﾊﾊﾊ

メタグロス「じゃあな、俺はもう行く」

ボスゴドラ「ああ、じゃあな。またそのうちゆっくり遊びに来いよ、ダンバルやメタング達連れて」

メタグロス「ああ、そうするよ」

バンギラス「ありがとな」

メタグロス「またなー」ﾌﾖｰﾝ



バンギラス「行っちまったか」

ボスゴドラ「まああいつにも家族がいるからな、いつまでもここにいるわけにはいかんだろう」

バンギラス「そうか」

メタグロスってIQいくつだっけ…

ボスゴドラ「さて、俺たちはもうひと頑張りだ」

バンギラス「えー、もう疲れた」

ボスゴドラ「終わったら好きなきのみ食っていいから」

バンギラス「オーケーやる気出た」

ボスゴドラ「よし、作業開始だ」



バンギラス「おーい、これはどこに植えればいいんだ？」

ボスゴドラ「ああ、その木は光に弱いからこの辺かな」

バンギラス「……お前すごいんだな、ちゃんと考えて植えてるのか」

ボスゴドラ「……まあな」

バンギラス「ソルロックににほんばれ頼んだのも山の奴らのこと考えてだろ？」

ボスゴドラ「それはまあ、ほら、俺が山の主だからだ」ｷﾘｯ

バンギラス「……決め台詞か？」

ボスゴドラ「……どうだか」

バンギラス「そこは『そうだ』って言ってくれれば面白かったのに」

ボスゴドラ「さあ、馬鹿なこと言ってないで続きやるぞ」

バンギラス（……逃げた？）

ボスゴドラ「……どうした？」

バンギラス「いやいやなんでもない、今行く」

バンギラス「こんなのを一人でやってたのか」

ボスゴドラ「まあ、自分の住処と同居人を守るようなもんだからな、そんなに大変じゃないさ」

バンギラス「立派だな」

ボスゴドラ「……俺は山の

バンギラス「主だから、か？」

ボスゴドラ「……」ｼｮﾎﾞｰﾝ

バンギラス「！ごめん、決め台詞取っちゃってごめん！」

ボスゴドラ「別に決め台詞じゃないさ」

バンギラス「あっさり否定したな」

ボスゴドラ「さて、大体片付いたから寝るとするか」

ボスゴドラ「お休み」

バンギラス「お休み」



バンギラス「眠れん……」ﾄﾃﾄﾃ

バンギラス「ん？なんか上のほうでなんか光ったような……」

＼ﾁｭﾄﾞｰﾝ！／

バンギラス「……ハハハ」

バンギラス「……まさか、な」






終わり

バンギラスたんﾊｱﾊｱ

メタグロスがメタグロスに挨拶しててわろた

関連
ボスゴドラ「この山は俺のだ」バンギラス「いいから食わせろ」