1: 2011/10/24(月) 20:39:01.31 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「今日も平和だな」

ボスゴドラ「ん、アイツは……」

エアームド「あ、ボスゴドラじゃーん、久しぶり!」

ボスゴドラ「久しぶりだな、元気にしてたか?」

エアームド「そりゃあもう」

ボスゴドラ「なら良かった」

エアームド「ところでさ、私からボスゴドラにお願いがあるんだけどさー」

ボスゴドラ「何だ」

エアームド「私の家にさ、迷子のリオルが迷い込んできたのよ

ボスゴドラ「リオル?親のルカリオは近くにいなかったのか?」

エアームド「3日ほど探しては見たんだけどね、手紙配達のついでに」

2: 2011/10/24(月) 20:39:26.02 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「見つかったのか」

エアームド「ううん、見つからなかった」

ボスゴドラ「そうか、それで?」

エアームド「まだ小っちゃいし、一人にはしたくないんだけど、私は配達の仕事しなきゃいけないからさ、どうしても一人になっちゃうのよ」

ボスゴドラ「ふむ」

エアームド「かといって背中に乗せとくわけにもいかないし」

ボスゴドラ「それもそうだな」

エアームド「だからさ、この山で一緒に暮らしてあげてほしいの」

ボスゴドラ「ふむ……まあ一度連れてきてくれ」

エアームド「まあ、どんな子か見ないことには決められないもんね」

ボスゴドラ「とりあえず、今の件は考えておくよ」

エアームド「うん、ありがと」

3: 2011/10/24(月) 20:39:33.13 ID:NAZFaN2f0
みんな鋼タイプだな

4: 2011/10/24(月) 20:39:53.83 ID:b6Y2FLNl0
――

ボスゴドラ「……来たか」

エアームド「この子よ。ほらリオル、挨拶しなさい」

リオル「は、初めまして。リオルです」オドオド

エアームド「委縮しちゃってるわよ」

ボスゴドラ「無理もない。初めまして、リオル。俺はボスゴドラだ」

リオル「ボスゴドラ、さん?」

ボスゴドラ「そうだ。ボスゴドラ、でいいぞ」

リオル「う、うん……」

ボスゴドラ「リオル、少しここで待っていてくれ。エアームド、ちょっと」

リオル「わかった……」

エアームド「りょーかい」

5: 2011/10/24(月) 20:40:17.22 ID:b6Y2FLNl0
エアームド「それで?大丈夫そう?」

ボスゴドラ「ああ」

エアームド「良かった!」

ボスゴドラ「これから忙しくなるな」

エアームド「どうして?」

ボスゴドラ「俺も掛かりっきりって訳にはいかないからな、この山で暮らすのに必要なことは一通り教えておかねば」

エアームド「そっか」

ボスゴドラ「まあ、そんなに大したことじゃないから、すぐ覚えてもらえるだろうし」

エアームド「ホントに、ありがとね」

ボスゴドラ「大したことじゃないさ」

6: 2011/10/24(月) 20:40:29.68 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「お待たせ、リオル」

エアームド「リオル、山で暮らす?」

リオル「どうして?」

エアームド「この山には遊び相手もいるし、走り回れるし、きっと楽しいわよ」

ボスゴドラ「そうだな」

リオル「うん、そーするー」

ボスゴドラ「そうか、じゃあ今日からよろしくな」

エアームド「時々私も来てあげるからね」

リオル「うん!」

10: 2011/10/24(月) 20:42:43.76 ID:mv3TLe950
はどうだんでボスゴドラ死んじゃうじゃないですかー

13: 2011/10/24(月) 20:43:38.56 ID:b6Y2FLNl0
――

ボスゴドラ「さて、リオル。今日はお前にこの山で暮らすために必要なことを教えるぞ」

リオル「うん」

ボスゴドラ「山のこっち側には、たくさんのきのみがなってる。好きなのを食べていいぞ」

リオル「じゃーこれー」

ボスゴドラ「モモンだな、ほら」

リオル「おいしい」

ボスゴドラ「そりゃよかった」

リオル「甘ーい」

ボスゴドラ「きのみの中には辛いのもあるから、気をつけろよ?」

リオル「うん!」

16: 2011/10/24(月) 20:46:29.57 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「さて、次はここだ」

リオル「うわー、たかーい」

ボスゴドラ「ここの斜面は急だからな、まだあまり近寄っちゃだめだぞ」

リオル「どーして?」

ボスゴドラ「足を取られて、怪我したら大変だろ?それに、ゴローニャが転がってくるんだ」

リオル「ゴローニャ?」

ボスゴドラ「ほら、アイツだ」

ゴローニャ「ごろごろ」

リオル「うわー、おっきー」

ボスゴドラ「お前はまだ小さいからな」

21: 2011/10/24(月) 20:49:17.26 ID:b6Y2FLNl0
ゴローニャ「よう、ボスゴドラ」

ボスゴドラ「おう、ゴローニャ」

ゴローニャ「随分可愛いの連れてるな、どうした?」

ボスゴドラ「一人だったのを知り合いが預かって、いろいろあってこの山で暮らすことになった」

ゴローニャ「そうか、よろしくな、えーと……」

リオル「え、えっと、リオルです」

ゴローニャ「リオルか、よろしく」

リオル「は、はい!」

ゴローニャ「はっはっは、そんなに固くなることないぞ、それじゃあな」ゴロゴロ

ボスゴドラ「じゃあな」

27: 2011/10/24(月) 20:53:06.67 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「それじゃあ次だ」

リオル「うん!」

ボスゴドラ「ここの斜面には、動く木がいるんだ」

リオル「えっ?きが、うごくの?」

ボスゴドラ「そうだ。お、ちょうどいいところに」

ハヤシガメ「やあボスゴドラ」

ボスゴドラ「よう」

リオル「うわーっ、ホントにいたーっ!」

ハヤシガメ「?」

ボスゴドラ「いや、俺がここには動く木がいる、って話をしたそばから出てきたからな」

ハヤシガメ「そういうことか」

31: 2011/10/24(月) 20:56:25.33 ID:b6Y2FLNl0
ハヤシガメ「ところでボスゴドラ、この子は?」

ボスゴドラ「リオルだ」

リオル「は、初めまして」

ハヤシガメ「リオル君か、よろしく」

ボスゴドラ「仲良くしてやってくれ」

ハヤシガメ「任せとけ!リオル、行きたいところがあったら、俺に言ってくれれば乗せてってやるぞ」

リオル「ありがと!」

ボスゴドラ「俺も乗っていいか?」ニヤッ

ハヤシガメ「流石に無理だよ」

ボスゴドラ「はっはっは、そりゃそうだ」

34: 2011/10/24(月) 21:00:11.46 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「疲れてないか?」

リオル「すこし……」

ボスゴドラ「無理は良くないからな、少し休憩しようか」

リオル「うん」

ボスゴドラ「ジュース飲むか?美味いぞ」

リオル「うん!」

ボスゴドラ「ほら」

リオル「……」ゴクゴク

ボスゴドラ「どうだ?」

リオル「うん!おいしい!」

ボスゴドラ「そいつは俺の知り合いのツボツボって奴が作ってるんだ、今度つれてってやるぞ」

リオル「うわー、たのしみー!」

ボスゴドラ「作り立てはもっと美味いぞ?」

リオル「ホント?」

ボスゴドラ「ああ」

38: 2011/10/24(月) 21:05:32.44 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「あ、ボスゴドラ」

ボスゴドラ「ようジュプトル、元気にしてたか?」

ジュプトル「ああ!さっきも草を切るトレーニングしてきたところだ」

ボスゴドラ「そうか」

ジュプトル「ねえボスゴドラ、その子は?」

ボスゴドラ「リオルだ。お前と歳はそう変わらないだろ、仲良くしてやってくれ」

ジュプトル「おうリオル、俺はジュプトルだ!よろしく!」

リオル「う、うん、よろしく!」

ジュプトル「今度遊ぼうぜ!」

リオル「うん!」

ボスゴドラ「じゃあそろそろ行くか、リオル。またな、ジュプトル」

リオル「じゃーねー」

ジュプトル「じゃあな、リオル」

39: 2011/10/24(月) 21:09:22.79 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「どうだ?この山で暮らしていけそうか?」

リオル「うん!みんななかよくしてくれたもん!」

ボスゴドラ「そうだろうそうだろう」

リオル「ふぁーぁ、ぼくもうねむいや」

ボスゴドラ「そうか、たくさん歩いたからな。ちょっと待ってろ」

リオル「うん……」

ボスゴドラ「ほら、落ち葉敷いたから、この上で寝るといい、フカフカで気持ちいいぞ」

リオル「お休み……」

ボスゴドラ「ああ、ゆっくりお休み」

リオル「zzz……」

ボスゴドラ「こいつは将来きっといい子に育ちそうだ」

リオル「zzz……ムニャ」

47: 2011/10/24(月) 21:22:47.82 ID:b6Y2FLNl0
――

リオル「……ん」

ボスゴドラ「ん、起きたか。おはよう、リオル」

リオル「おはよう、ボスゴドラ」

ボスゴドラ「さあ、朝飯にしようか」

リオル「モモンがいい!」

ボスゴドラ「そうかそうか」

リオル「いこ!おなかすいた!」

ボスゴドラ「そうだな、行こうか」

リオル「♪」

50: 2011/10/24(月) 21:27:03.55 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「美味い、やっぱり朝はこれで気合を入れるに限るな」

リオル「ボスゴドラ、なにたべてるの?」

ボスゴドラ「これはノワキの実だ。子供にはちょっと早いぞ?」

リオル「ちょっとちょうだい?」

ボスゴドラ「辛いぞ?泣いても知らないぞ?」

リオル「泣かないもん!」

ボスゴドラ「そうか、じゃあ」ホレ

リオル「……」カジ

ボスゴドラ「どうだ?」

リオル「……!ーーッ!」ジタバタ

ボスゴドラ「辛いだろう?」

リオル「……」コクコク

ボスゴドラ「ほら、こっちは甘いから、これ食え」つモモン

リオル「……」パク

53: 2011/10/24(月) 21:30:07.64 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「そっちは甘いだろ?」

リオル「うん……」

ボスゴドラ「そんなに辛かったか」

リオル「なんでたべれるの?」

ボスゴドラ「まあ、大人になると辛いのも好きになるんだよ」

リオル「そーなの?」

ボスゴドラ「ああ」

リオル「ぼくは、あまいほうがすきだなー」

ボスゴドラ「それでもいいさ」


57: 2011/10/24(月) 21:36:43.62 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「ご馳走様でした」

リオル「ごちそーさまでした」

ボスゴドラ「さて、リオル。今日はお前に二つだけ約束事を教えておく」

リオル「なあに?」

ボスゴドラ「どっちもこの山で暮らしていくには必要なことだからな」

リオル「うん」

ボスゴドラ「1つ目。むやみに山を荒らさないこと」

リオル「?」

ボスゴドラ「リオルは、モモンの実が好きだろう?」

リオル「うん」

ボスゴドラ「じゃあもし、モモンの木が切られていたり、モモンが全部無くなってたりしたらどう思う?」

リオル「……いやだ」

ボスゴドラ「そうだろう?ほかの皆もそうなんだ、だから」

ボスゴドラ「例えばきのみだったら、自分が食べる分だけとること」

リオル「うん」

58: 2011/10/24(月) 21:36:53.22 ID:b6Y2FLNl0

ボスゴドラ「それから、食べ終わったら種は土に撒いておきな」

リオル「どーして?」

ボスゴドラ「そうすれば、また育って、実をつけるからだ。わかるか?」

リオル「……うん!」

63: 2011/10/24(月) 21:40:33.34 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「それから、二つ目」

リオル「なあに?」

ボスゴドラ「ほかの奴らに、あまり技を仕掛けたりしないこと」

リオル「?」

ボスゴドラ「もちろん、お互いにトレーニングであれば、技を出し合って鍛えるのは問題ない」

リオル「うん」

ボスゴドラ「でも、いきなり技を仕掛けたりしたらダメだぞ」

リオル「……」

ボスゴドラ「さ、この二つのことを守れるか?」

リオル「うんっ!」

ボスゴドラ「そうか、いい子だ」

ジュプトル「おーい、ボスゴドラー、リオルー!」

ボスゴドラ「お、ジュプトルが来たぞ。遊びに行ってきな」

リオル「行ってきまーす!」

ボスゴドラ「ああ、行ってらっしゃい」

67: 2011/10/24(月) 21:44:36.42 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「さあ、俺も一仕事しなくては」

エアームド「あ、ボスゴドラ!」

ボスゴドラ「ああ、エアームドか。おはよう」

エアームド「おはよ!……リオルはどう?元気にしてる?」

ボスゴドラ「アイツは素直でいい子だ。きっと大丈夫だ」

エアームド「……良かった!」

ボスゴドラ「さっそく友達と遊びに行ったぞ」

エアームド「もう友達もできたの?」

ボスゴドラ「いい子だからな」

エアームド「そう、よかったぁ!」

72: 2011/10/24(月) 21:49:08.74 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「リオル、見てろよ」

リオル「なあに?」

ジュプトル「あの伸びた草を、俺の新技で斬ってやる!」

リオル「スパッと?」

ジュプトル「ああ!……リーフブレード!」スパッ

リオル「わあ、かっこいい!」

ジュプトル「だろ?俺の新技だぜ!」

リオル「ぼくも、なんかかっこいいことできないかな?」

ジュプトル「練習すればきっとかっこいい技ができるようになるさ」

リオル「そーかなー?」

ジュプトル「ああ、俺が言うんだから間違いないぞ」

75: 2011/10/24(月) 21:52:28.19 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「もしかしたら、手からなんか発射できるかも知れないぜ?」

リオル「おおーっ!」

ジュプトル「よし、特訓するぞ!」

リオル「おー!」

ジュプトル「まずは山一周だ!」

リオル「」



ジュプトル「ふぅ……やっぱりまだ疲れるな、リオル、大丈夫か?」

リオル「……うん、もうだいじょうぶ」

ジュプトル「すごいな、お前」

リオル「でしょでしょ!」エッヘン

79: 2011/10/24(月) 21:57:41.99 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「じゃあ次は、木登りの練習だぞ」

リオル「どれにのぼるの?」

ジュプトル「そうだな、山のてっぺんの一番高い木にしよう、あそこは眺めもいいぞ」

リオル「じゃあ、いこう!」

ジュプトル「おう!」



ジュプトル「最初は、低い枝に飛び移るんだ」

リオル「とびうつるの?」

ジュプトル「こんな風にな」ヒュン

リオル「すごーい!」

ジュプトル「さあリオル、来い!」

82: 2011/10/24(月) 22:00:44.93 ID:b6Y2FLNl0
リオル「……それーっ!」ヒュン

ジュプトル「おお、上手じゃん!」

リオル「えへへ」

ジュプトル「じゃあ、こうやって上へ登って行くんだ」ヒュン

リオル「うん!」ヒュン



リオル「ついたー!」

ジュプトル「眺めいいだろ?俺のお気に入りの場所なんだ」

リオル「きれーい!」

ジュプトル「リオル、モモンの実食べるか?」

リオル「うん!」

ジュプトル「ここで食べると気持ちいいからな、いつも持ってきてるのさ」

85: 2011/10/24(月) 22:03:48.62 ID:b6Y2FLNl0
リオル「おいしー」

ジュプトル「木の上で食べるのは、格別だろ?」

リオル「うん!」

ジュプトル「はは」

リオル「あはは」



ボスゴドラ「ん?ジュプトルとリオルの声だ」

ボスゴドラ「ああ、あの木に登ったのか、楽しそうで何よりだ」

ボスゴドラ「さて、俺はツボツボの奴に持っていくきのみを整理しないと」

89: 2011/10/24(月) 22:07:25.69 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「さあ、降りるぞ」

リオル「どうやって?」

ジュプトル「ホントはゆっくり枝を降りていくんだけどな……」

リオル「けど……?」

ジュプトル「今日は特別だ!俺がリオルを抱えて、こっから飛び降りる!」

リオル「わあー」パチパチ

ジュプトル「さあ、こっちこい」

リオル「こわい?」

ジュプトル「怖くない」

リオル「じゃあ」ギュ

ジュプトル「よーし、そのまま掴まってろよ!」

リオル「わかった!」ドキドキ

92: 2011/10/24(月) 22:12:15.43 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「いくぞ!……そーれっ!」

リオル「わぁーっ!」



ジュプトル「ふう」シュタッ

リオル「ジュプトル、かっこいい」

ジュプトル「だろ?」

リオル「ぼくもつよくなれるかな?」

ジュプトル「なれるさ」

リオル「うん!がんばる」

93: 2011/10/24(月) 22:12:37.75 ID:b6Y2FLNl0
ジュプトル「そろそろ暗くなってきたな」

リオル「そうだね」

ジュプトル「そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」

リオル「そうだね、そうする!」

ジュプトル「またな、リオル!」

リオル「じゃあね、ジュプトル!」

96: 2011/10/24(月) 22:15:24.60 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「お帰り、リオル」

リオル「ただいま、ボスゴドラ」

ボスゴドラ「楽しかったか?」

リオル「うん!ジュプトルといっしょに、『とっくん』してきた!」

ボスゴドラ「そうか、それは良かったな」

リオル「ねえボスゴドラ、ぼくもかっこいいわざ、つかえるようになるかな?」

ボスゴドラ「ああ……なれるさ」

リオル「そっかー、じゃあつかえるようにがんばる!」

ボスゴドラ「ああ、頑張れ!」

98: 2011/10/24(月) 22:19:07.61 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「さあ、暗くなってきたしそろそろ寝なさい」

リオル「うん!おやすみ、ボスゴドラ」

ボスゴドラ「ああ、お休み」

リオル「……zzz」

ボスゴドラ「さて、明日はツボツボの所へ行こうか」

ボスゴドラ「お休み、リオル」

リオル「zzz……」

ボスゴドラ「zzz……」

99: 2011/10/24(月) 22:24:27.05 ID:b6Y2FLNl0
――

ボスゴドラ「さあ、リオル起きろ」

リオル「……ん?」

ボスゴドラ「今日は、ツボツボんとこ行くぞ」

リオル「ホント?」

ボスゴドラ「さ、支度するぞ」



リオル「たのしみー」

ボスゴドラ「だろ?」

リオル「はやくジュース、のみたいな」

ボスゴドラ「だな。マトマ・ノワキブレンド新しく作ってもらうよう言ったけど、どうなってるかな」

リオル「からいの?」

ボスゴドラ「ああ」

リオル「あまいのもある?」

ボスゴドラ「勿論」

101: 2011/10/24(月) 22:29:17.48 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「着いたぞ」

リオル「おおー」

ツボツボ「ん?おお、ボスゴドラじゃないか」

ボスゴドラ「やあ」

ツボツボ「そっちの小っちゃい子は?」

リオル「ぼくはリオルです」

ツボツボ「そうか、リオルか」

ボスゴドラ「……可愛いだろう」ボソッ

ツボツボ「……可愛いな」ボソッ

リオル「?」

104: 2011/10/24(月) 22:36:58.68 ID:b6Y2FLNl0
ツボツボ「甘いものは好きかい?」

リオル「うん!すきだよ!」

ツボツボ「そうか、それは良かった」

リオル「?」

ツボツボ「はい、モモンで作ったジュースだよ」

リオル「……」ゴクゴク

ツボツボ「どうだい?」

リオル「うん!とってもおいしい!」

ツボツボ「そうか!気に入ってくれたか!」

ボスゴドラ「ツボツボ、俺が頼んだのできてるか?」

ツボツボ「出来てるが……お前よくあんな辛いの飲めるな、味見のために少し飲んで悶絶したぞ」

ボスゴドラ「ほう」

ツボツボ「丸一時間甲羅に引きこもった」

ボスゴドラ「そんなにか」

111: 2011/10/24(月) 22:41:31.04 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「どれどれ……!」

ツボツボ「な?辛いだろう?」

ボスゴドラ「物凄く……美味いぞ……」

ツボツボ「マジかよ」

ボスゴドラ「これ毎回頼んでもいいか」

ツボツボ「お、おう……」

ボスゴドラ「いやー、これは美味い」

ツボツボ「見た目真っ赤でいかにもな感じだけどな」

リオル「うわー、からそう」

ボスゴドラ「飲んでみるか?」ニヤリ

リオル「いやー」

113: 2011/10/24(月) 22:45:33.13 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「そうか……」

ツボツボ「流石に飲まないっしょ」

リオル「ツボツボ、おかわりー」

ツボツボ「おうおう、おかわりな、はい」

リオル「ありがとー」

ツボツボ「いや、気に入ってもらえたみたいで良かった」

ボスゴドラ「俺もおかわり」

ツボツボ「目に染みる」

ボスゴドラ「それはわかる」

ツボツボ「でも飲むのか」

ボスゴドラ「そうだ」

114: 2011/10/24(月) 22:48:31.67 ID:b6Y2FLNl0



ボスゴドラ「さあ、そろそろ帰るかリオル」

リオル「ごちそーさまでした」

ツボツボ「おう、また来いよ、美味いの飲ませてやる」

リオル「うん!」

ボスゴドラ「じゃあな」

ツボツボ「またな、ボスゴドラ」

119: 2011/10/24(月) 22:54:25.55 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「リオル、まだ起きてるか?」

リオル「zzz……」

ボスゴドラ「まあ、行きは歩いてきたからな、疲れるのもしょうがないか」

ボスゴドラ「最初はどんな奴かと心配したが、いい子で良かった」

ボスゴドラ「さ、帰るか」



リオル「zzz……」

ボスゴドラ「起こさないように降ろして……っと」

ボスゴドラ「……可愛いなぁこいつ」ボソッ

リオル「ん……」

ボスゴドラ「!」

リオル「zzz……」

ボスゴドラ「起こしたかと思った」

122: 2011/10/24(月) 22:57:29.53 ID:b6Y2FLNl0
ボスゴドラ「……俺も寝るか」

ボスゴドラ「……お休み、リオル」

リオル「zzz……」

ボスゴドラ「……」

ボスゴドラ「…………」

ボスゴドラ「………………辛い物飲んだせいで眠れん」ボソッ



おしまい

125: 2011/10/24(月) 22:59:34.44 ID:j6kN06JC0
おわりかよwwwww
とりあえず乙だぜ

126: 2011/10/24(月) 23:00:37.21 ID:VZbwTsPQ0

引用元: エアームド「ボスゴドラ、お願いがあるんだけど」ボスゴドラ「何だ」