1: 2011/03/19(土) 10:58:17.25 ID:LnQjhJW30
紬「ちょっと待って唯ちゃん、まるで私がお茶以外価値が無いみたいな言い方じゃない」
唯「えっ、そういう訳じゃないけど…」
澪「いや、唯、お前の言い方は悪意しか感じられないぞ」
律「そうだ、『澪ちゃんは優しいし、りっちゃんは面白いし、あずにゃんは可愛いし』と来て」
律「『ムギちゃんのお茶はおいしーし』…?」
バンッ
律「ふざけるのも大概にしろよッッ!!!」
唯「ひぃぃ!」
唯「えっ、そういう訳じゃないけど…」
澪「いや、唯、お前の言い方は悪意しか感じられないぞ」
律「そうだ、『澪ちゃんは優しいし、りっちゃんは面白いし、あずにゃんは可愛いし』と来て」
律「『ムギちゃんのお茶はおいしーし』…?」
バンッ
律「ふざけるのも大概にしろよッッ!!!」
唯「ひぃぃ!」
5: 2011/03/19(土) 11:03:08.41 ID:LnQjhJW30
梓「そうですよ! ムギ先輩が可哀想すぎますよ!」
唯「だって……澪ちゃんで『優しい』を使っちゃったから…」
紬「つまりそれは、私は『優しい』以外に取り柄がないってこと?」
唯「そ、そんなことないよっ!」
紬「じゃあ、もしムギちゃんのお茶がまずくなったら何て言うつもりなのかしら」
唯「えっと、えっと……」
律「ほら、やっぱり思いつかないんだろ」
梓「ムギ先輩のいい所なんて考えなくてもいくらでも出てくるじゃないですか」
澪「確かにムギは美人で上品で気配りが出来て」
梓「勉強も出来て、キーボードも上手くて、作曲のセンスも抜群ですもんね」
律「ああ、それなのにそれら全ての長所を無視して『ムギちゃんのお茶はおいしーし』?」
バンッ
律「適当な事言ってんじゃねぇぞッッ!!!」
唯「ひぃぃぃぃっっ!!」
唯「だって……澪ちゃんで『優しい』を使っちゃったから…」
紬「つまりそれは、私は『優しい』以外に取り柄がないってこと?」
唯「そ、そんなことないよっ!」
紬「じゃあ、もしムギちゃんのお茶がまずくなったら何て言うつもりなのかしら」
唯「えっと、えっと……」
律「ほら、やっぱり思いつかないんだろ」
梓「ムギ先輩のいい所なんて考えなくてもいくらでも出てくるじゃないですか」
澪「確かにムギは美人で上品で気配りが出来て」
梓「勉強も出来て、キーボードも上手くて、作曲のセンスも抜群ですもんね」
律「ああ、それなのにそれら全ての長所を無視して『ムギちゃんのお茶はおいしーし』?」
バンッ
律「適当な事言ってんじゃねぇぞッッ!!!」
唯「ひぃぃぃぃっっ!!」
10: 2011/03/19(土) 11:14:12.21 ID:LnQjhJW30
紬「唯ちゃんは私のことをただのお茶汲みくらいにしか見ていなかったという事ね…」
唯「そ、そんなことないよムギちゃん!」
梓「じゃあどうして『ムギちゃんのお茶はおいしーし』なんて馬鹿げた事言ったんですか?」
唯「それは……」
澪「ムギの事をそういう対象としか見ていなかったって事だよな」
唯「違うよ…違うんだよ…」グスッ
律「はぁ? 何が違うって言うんだよ?」
唯「私はただ、みんなと一緒に飲むムギちゃんのお茶がおいしいと思っただけで……」
律「なるほど、皆で飲むムギのお茶がおいしいと」
バンッ
律「結局一緒の事じゃねえかッッ!!!」
唯「ひぃぃぃぃぃぃぃっっ!」
唯「そ、そんなことないよムギちゃん!」
梓「じゃあどうして『ムギちゃんのお茶はおいしーし』なんて馬鹿げた事言ったんですか?」
唯「それは……」
澪「ムギの事をそういう対象としか見ていなかったって事だよな」
唯「違うよ…違うんだよ…」グスッ
律「はぁ? 何が違うって言うんだよ?」
唯「私はただ、みんなと一緒に飲むムギちゃんのお茶がおいしいと思っただけで……」
律「なるほど、皆で飲むムギのお茶がおいしいと」
バンッ
律「結局一緒の事じゃねえかッッ!!!」
唯「ひぃぃぃぃぃぃぃっっ!」
16: 2011/03/19(土) 11:20:46.92 ID:seGR3k41O
机叩きすぎw
17: 2011/03/19(土) 11:20:57.26 ID:LnQjhJW30
律「唯はムギの凄さがイマイチよく分かってないみたいだな」
梓「そうじゃなきゃムギ先輩に対してあんな失礼なこと言えませんもんね」
澪「そうだ、今までのムギの役割を唯にやらせてみるっていうのはどうだ?」
唯「えっ…?」
律「それはいいな、お茶とお菓子を持ってくることから作曲まで唯に任せてみるか」
梓「あとは穏やかな笑みを振りまいて部内の空気を和ませる役割もですね」
唯「えっ…えっ…?」
澪「じゃあ、明日唯はそれらを全て完璧にこなすこと、いいな」
唯「そ、そんなの無理だよ!」
梓「唯先輩の淹れるお茶、楽しみですね」
律「そうだなぁ、持ってくるお菓子も楽しみだな」
澪「唯の作る曲のために歌詞のネタ考えとかないと」
紬「早く明日にならないかしらね」
唯「………」
梓「そうじゃなきゃムギ先輩に対してあんな失礼なこと言えませんもんね」
澪「そうだ、今までのムギの役割を唯にやらせてみるっていうのはどうだ?」
唯「えっ…?」
律「それはいいな、お茶とお菓子を持ってくることから作曲まで唯に任せてみるか」
梓「あとは穏やかな笑みを振りまいて部内の空気を和ませる役割もですね」
唯「えっ…えっ…?」
澪「じゃあ、明日唯はそれらを全て完璧にこなすこと、いいな」
唯「そ、そんなの無理だよ!」
梓「唯先輩の淹れるお茶、楽しみですね」
律「そうだなぁ、持ってくるお菓子も楽しみだな」
澪「唯の作る曲のために歌詞のネタ考えとかないと」
紬「早く明日にならないかしらね」
唯「………」
24: 2011/03/19(土) 11:31:10.17 ID:LnQjhJW30
………
唯「ただいま……」
憂「あっ、おかえりお姉ちゃん」
唯「ねぇ憂、紅茶って家にあったよね? 高級な奴」
憂「高級な奴…? あれなら前に二人で飲んだでしょ?」
唯「えっ…じゃあ家に紅茶はないの…!?」
憂「? 安物のティーバッグの奴ならいっぱいあるけど……」
唯「あっ、うん。じゃあそれでいいかな」
唯「お菓子はあるよね? お客さん用の高そうな奴がいっぱい」
憂「お客さん用の奴って……あれも前にお姉ちゃんが根こそぎ食べ尽くしちゃったじゃない」
唯「えっ……あっ、そういえばそうだっけ…」
憂「もう、お姉ちゃんったら」
唯「あはは…」
唯(どうしよう……)
唯「ただいま……」
憂「あっ、おかえりお姉ちゃん」
唯「ねぇ憂、紅茶って家にあったよね? 高級な奴」
憂「高級な奴…? あれなら前に二人で飲んだでしょ?」
唯「えっ…じゃあ家に紅茶はないの…!?」
憂「? 安物のティーバッグの奴ならいっぱいあるけど……」
唯「あっ、うん。じゃあそれでいいかな」
唯「お菓子はあるよね? お客さん用の高そうな奴がいっぱい」
憂「お客さん用の奴って……あれも前にお姉ちゃんが根こそぎ食べ尽くしちゃったじゃない」
唯「えっ……あっ、そういえばそうだっけ…」
憂「もう、お姉ちゃんったら」
唯「あはは…」
唯(どうしよう……)
28: 2011/03/19(土) 11:42:47.26 ID:LnQjhJW30
………
翌日の放課後。
澪「唯……」
唯「え、えっと、なんでございましょうか…?」
澪「紅茶がティーバッグっていうのはまぁ許せるよ。家にある奴で全然構わないからな」
律「ああ、紅茶はこれでいい」
唯「う、うん……」
律「問題はお茶菓子だよ」
バンッ
律「なんでキャベツ太郎なんか持ってきてんだよッッ!!!」
唯「ひぃぃぃっっ」
翌日の放課後。
澪「唯……」
唯「え、えっと、なんでございましょうか…?」
澪「紅茶がティーバッグっていうのはまぁ許せるよ。家にある奴で全然構わないからな」
律「ああ、紅茶はこれでいい」
唯「う、うん……」
律「問題はお茶菓子だよ」
バンッ
律「なんでキャベツ太郎なんか持ってきてんだよッッ!!!」
唯「ひぃぃぃっっ」
30: 2011/03/19(土) 11:43:48.93 ID:qmYzN0rR0
キャベツ太郎おいしいだろ!
32: 2011/03/19(土) 11:45:21.22 ID:lpmldKpl0
キャベツ太郎さんdisってんの?
37: 2011/03/19(土) 11:51:20.21 ID:LnQjhJW30
梓「そうですよ、紅茶にキャベツ太郎って死ぬほど合わないじゃないですか」
紬「ティータイムを冒涜してるとしか思えないわ」
唯「そ、そんなことないよ! キャベツ太郎は紅茶と合うんだよっ!」
澪「ふーん…」
律「まぁとりあえず、お茶を淹れてくれよ唯」
唯「うん、わかったよ」
………
唯(紅茶ってどう作るんだっけ…)
唯(このティーポットにティーバッグ入れればいいのかな)
唯(5人分だから5個入れればいいよね)
唯(あとはお湯を注いでっと…)
唯(おお、お湯がいい感じのオレンジ色になったよ)
唯(よし、もっと紅茶エキスを抽出するためにティーバッグをスプーンで押そう)
唯(うんしょっうんしょっ)ヌチャァヌチャァ
紬「ティータイムを冒涜してるとしか思えないわ」
唯「そ、そんなことないよ! キャベツ太郎は紅茶と合うんだよっ!」
澪「ふーん…」
律「まぁとりあえず、お茶を淹れてくれよ唯」
唯「うん、わかったよ」
………
唯(紅茶ってどう作るんだっけ…)
唯(このティーポットにティーバッグ入れればいいのかな)
唯(5人分だから5個入れればいいよね)
唯(あとはお湯を注いでっと…)
唯(おお、お湯がいい感じのオレンジ色になったよ)
唯(よし、もっと紅茶エキスを抽出するためにティーバッグをスプーンで押そう)
唯(うんしょっうんしょっ)ヌチャァヌチャァ
39: 2011/03/19(土) 11:52:27.81 ID:hlFoE68S0
蒲焼さん太郎なら大成功だった
49: 2011/03/19(土) 12:01:37.47 ID:LnQjhJW30
…………
唯「紅茶が入ったよ!」
律「おお、待ってたぞ。それでは早速……って、苦ッッ!」
唯「えっ?」
律「なんだよこれ紅茶っていうより漢方薬だぞ、こんな糞不味いお茶飲めるかよ」
梓「胆汁みたいな味がします…」
唯「うそっ、ちゃんとお砂糖とミルク入れたよ?」ズズズ
唯「………」
唯「うえ……本当にまずいよ……」
澪「……唯がこれほどまでに何も出来ないウスノロだったとは正直思わなかったよ」
律「ああ、紅茶もまともに作れないって一体どういう教育受けてきたんだろうな」
唯「うぅ…」
紬「……仕方ないわね。今回は私が紅茶淹れるわ」
59: 2011/03/19(土) 12:15:47.34 ID:LnQjhJW30
………
梓「………ムギ先輩のおかげでお茶の用意は出来ましたが」
澪「問題はこのお茶菓子のキャベツ太郎だな」
律「全く合わねえぞ」
紬「紅茶の甘味とキャベツ太郎のソース味が混ざり合って最悪の味になってるわ」
唯(ど、どうしよう……キャベツ太郎と紅茶がこんなに合わなかっただなんて……)
律「お茶もお菓子も満足に用意できない……唯、お前本当に高校生なのか?」
唯「ううっ……」
澪「まぁ今日は初日なんだし許してやれよ、そのうち上手くなるだろ」
唯「えっ、初日? 明日もこれやるの……?」
梓「当然です、こんなので唯先輩がムギ先輩の凄さを理解したとは思えません」
律「そうだな、最低でも一か月後の学園祭まで続けてもらわないとな」
唯「そ、そんなぁ……」
62: 2011/03/19(土) 12:18:15.65 ID:o576DZ2e0
キャベツ太郎は単体なら最高のコストパフォーマンスのお菓子なんだけどな
ビッグサンダーにでもしとけばよかったんや
ビッグサンダーにでもしとけばよかったんや
65: 2011/03/19(土) 12:21:35.82 ID:LnQjhJW30
ごめん、今、もしやと思って紅茶とキャベツ太郎を合わせて食べてみたけど
何の問題もなくおいしくいただけたわ
憶測で適当な事書いてすみません
何の問題もなくおいしくいただけたわ
憶測で適当な事書いてすみません
66: 2011/03/19(土) 12:22:30.44 ID:2BlkmZhVO
>>65
試したんかwww
試したんかwww
68: 2011/03/19(土) 12:29:17.32 ID:1EgoP7FC0
>>65
そういうのいいからwww
そういうのいいからwww
70: 2011/03/19(土) 12:30:43.88 ID:LnQjhJW30
――律の宣言通り、それ以降も唯の苦悩の日々は続いた。
バンッ
律「なんで、お茶菓子によっちゃんイカなんか持ってきてるんだよッッ!!!」
唯「ごめんなさいごめんなさい……」
梓「それはそうと唯先輩、曲はもう出来たんですか?」
唯「えっと……まだだよ…」
梓「ちょっ、ライブまでもう日が無いんですよ!? 新曲無しでライブやる気ですか!?」
澪「私なんてもう62曲分の作詞済ませてしまったのにな」プンプン
唯「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
バンッ
律「なんで、お茶菓子によっちゃんイカなんか持ってきてるんだよッッ!!!」
唯「ごめんなさいごめんなさい……」
梓「それはそうと唯先輩、曲はもう出来たんですか?」
唯「えっと……まだだよ…」
梓「ちょっ、ライブまでもう日が無いんですよ!? 新曲無しでライブやる気ですか!?」
澪「私なんてもう62曲分の作詞済ませてしまったのにな」プンプン
唯「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……」
80: 2011/03/19(土) 12:42:11.05 ID:LnQjhJW30
………
唯「もう限界だよ……お願いだから許してよ……」
梓「えっ、何言ってるんですか、本当の地獄はこれからですよ?」
律「ああ、唯には入院するまで働いてもらうぞ」
唯「そんなぁ……」
澪「大体、唯は今までムギがやって来たことの10分の1も出来てないじゃないか」
梓「そうですよ、この程度で音を上げてどうするんです」
唯「うぅ……」
紬「さぁ唯ちゃん、紅茶とお菓子を用意してちょうだい」
唯「わ、わかったよムギちゃん……」
―――――――――
―――――――
―――――
唯「もう限界だよ……お願いだから許してよ……」
梓「えっ、何言ってるんですか、本当の地獄はこれからですよ?」
律「ああ、唯には入院するまで働いてもらうぞ」
唯「そんなぁ……」
澪「大体、唯は今までムギがやって来たことの10分の1も出来てないじゃないか」
梓「そうですよ、この程度で音を上げてどうするんです」
唯「うぅ……」
紬「さぁ唯ちゃん、紅茶とお菓子を用意してちょうだい」
唯「わ、わかったよムギちゃん……」
―――――――――
―――――――
―――――
96: 2011/03/19(土) 12:51:26.97 ID:LnQjhJW30
―――――
―――――――
―――――――――
チュンチュン
唯「はっ」
唯(えっと……夢、だったの……?)
唯(すごく怖い夢だったけど……)
唯(ムギちゃんのすごさが分かったよ……)
唯(私、ムギちゃんに何てひどいことを……)
―――――――
―――――――――
チュンチュン
唯「はっ」
唯(えっと……夢、だったの……?)
唯(すごく怖い夢だったけど……)
唯(ムギちゃんのすごさが分かったよ……)
唯(私、ムギちゃんに何てひどいことを……)
102: 2011/03/19(土) 12:57:39.27 ID:LnQjhJW30
………
唯「ムギちゃん!」
紬「あら、唯ちゃんおはよう」
唯「ごめんなさいっ!」
紬「えっ」
唯「ムギちゃんに私とんでもなくひどいことを……」
紬「えっ……? えっ……?」オロオロ
律「どうしたんだ、唯がムギに平謝りしてるぞ」
澪「なんかムギの方が困ってるって感じだな」
唯「ムギちゃん!」
紬「あら、唯ちゃんおはよう」
唯「ごめんなさいっ!」
紬「えっ」
唯「ムギちゃんに私とんでもなくひどいことを……」
紬「えっ……? えっ……?」オロオロ
律「どうしたんだ、唯がムギに平謝りしてるぞ」
澪「なんかムギの方が困ってるって感じだな」
119: 2011/03/19(土) 13:11:29.40 ID:LnQjhJW30
………
紬「なんだぁ、そんなことだったの」
唯「本当にごめんね……」
紬「そんなの全然気にすることじゃないわよ~」
律「でも、たしかに『ムギちゃんのお茶はおいしーし』は私もちょっと変だと思ったな」
澪「そうか? 私は唯らしいなと思ったけど」
唯「うん、これからみんなの紹介をするときは」
唯「澪ちゃんは優しいし、りっちゃんは面白いし、あずにゃんは可愛いし」
唯「ムギちゃんはお茶の腕もさることながら、穏やかで気品あふれる物腰で部内の空気を和ませる軽音部のム
ードメーカー的存在である。音楽的才能という面でも彼女は恵まれており、特に作曲においてその非凡なセン
スは顕著に伺える。彼女が手がけた作品は……(中略)……素晴らしい才能をもった人物であり、今後の活躍
も期待される」
唯「これで行こうと思うよ」
律「おい、ちょっと待て」
131: 2011/03/19(土) 13:27:04.95 ID:LnQjhJW30
澪「なんでムギだけウィキペディアみたいになってるんだよ!」
律「そうだそうだ! まるで私たちがオマケみたいじゃないか!」
唯「えっ、実際そうでしょ?」
律「へ?」
唯「だって、ムギちゃんは作曲からお茶とお菓子の提供までしてくれてるんだよ。いうなれば軽音部のライフライン、
ムギちゃんがいなくちゃ部として成り立ってないし、そもそも放課後ティータイムなんてバンド名にはならなかった
と思うし、私たちのバンドとしての方向性を決めたのは紛れもなくムギちゃんなんだよ。貢献度からしてこの紹介
は妥当だよ。というより、私たちみたいな搾りカスがムギちゃんと一緒に紹介されること自体おこがましいよ」フンス
澪「……」
律「おいムギ……唯に何か怪しい薬でも打ったのか?」
紬「そんなことしてないよぉ!」
136: 2011/03/19(土) 13:33:31.37 ID:LnQjhJW30
…………
梓「えっ? 唯先輩が病的なまでのムギ先輩ファンになった!?」
律「ああ、見ての通りだよ」
唯「ムギちゃん! 私も家からお茶菓子持ってきたんだよっ、食べて!」
紬「クッピーラムネ……? 始めて見るお菓子ねぇ」
唯「とっても甘いんだよっ! そう、私のムギちゃんに対する思いのように……」
梓「たしかに不気味なくらいべったりですね……」
澪「だけど、良かったかもな。ムギはもっと皆とスキンシップ取りたいって言ってたし」
唯「ムギちゃんがいないと何も出来ないよ、ムギちゃんのお茶が飲みたいよ」
梓「でも、ここまで来るとちょっと気持ち悪いですよね」
澪「うん」
梓「えっ? 唯先輩が病的なまでのムギ先輩ファンになった!?」
律「ああ、見ての通りだよ」
唯「ムギちゃん! 私も家からお茶菓子持ってきたんだよっ、食べて!」
紬「クッピーラムネ……? 始めて見るお菓子ねぇ」
唯「とっても甘いんだよっ! そう、私のムギちゃんに対する思いのように……」
梓「たしかに不気味なくらいべったりですね……」
澪「だけど、良かったかもな。ムギはもっと皆とスキンシップ取りたいって言ってたし」
唯「ムギちゃんがいないと何も出来ないよ、ムギちゃんのお茶が飲みたいよ」
梓「でも、ここまで来るとちょっと気持ち悪いですよね」
澪「うん」
142: 2011/03/19(土) 13:46:16.77 ID:LnQjhJW30
…………
唯「さぁ! みんな練習するよ!」
梓「えっ?」
澪「練習……するよ…?」
唯「ムギちゃんが作ってくれた曲だからねっ、完璧に演奏できるようにならないと」
梓「唯先輩……」ジーン
澪(唯の口から練習するなんて言葉が飛び出すとは……)
澪「よ、よし、じゃあ、今度の文化祭でやる新曲、一回あわせてみるか」
唯「うん!」
律「ん、じゃあやってみるかー。1,2,3」
澪(ムギに異常なくらいべったりし始めた時はどうなるかと思ったけど)
澪(なんかいい方向に変わってくれたようだな)
しかし、澪はこれから起こる唯の常軌を逸した行動に自らの考えを改めることになる
唯「さぁ! みんな練習するよ!」
梓「えっ?」
澪「練習……するよ…?」
唯「ムギちゃんが作ってくれた曲だからねっ、完璧に演奏できるようにならないと」
梓「唯先輩……」ジーン
澪(唯の口から練習するなんて言葉が飛び出すとは……)
澪「よ、よし、じゃあ、今度の文化祭でやる新曲、一回あわせてみるか」
唯「うん!」
律「ん、じゃあやってみるかー。1,2,3」
澪(ムギに異常なくらいべったりし始めた時はどうなるかと思ったけど)
澪(なんかいい方向に変わってくれたようだな)
しかし、澪はこれから起こる唯の常軌を逸した行動に自らの考えを改めることになる
147: 2011/03/19(土) 13:57:10.75 ID:LnQjhJW30
…………
ジャンジャン~♪
澪「ふぅ……なかなかいい感じだったな」
梓「はい、この調子なら学園祭は無事成功で――」
唯「いや、ちょっと待って」
澪「唯?」
唯「りっちゃん、さっきの演奏だけど」
律「ん? ああ、さっきのは自分でも上手く叩けたと思うよ
今日は調子いいかもしれないなぁ~」フフッ
唯「へぇ、リズム乱しまくりで勢い任せなだけの走りすぎドラムが『上手く叩けたと思う』……?」
バンッ
唯「ふざけるのも大概にしてよッッ!!」
律「ひぃっっ!」
ジャンジャン~♪
澪「ふぅ……なかなかいい感じだったな」
梓「はい、この調子なら学園祭は無事成功で――」
唯「いや、ちょっと待って」
澪「唯?」
唯「りっちゃん、さっきの演奏だけど」
律「ん? ああ、さっきのは自分でも上手く叩けたと思うよ
今日は調子いいかもしれないなぁ~」フフッ
唯「へぇ、リズム乱しまくりで勢い任せなだけの走りすぎドラムが『上手く叩けたと思う』……?」
バンッ
唯「ふざけるのも大概にしてよッッ!!」
律「ひぃっっ!」
152: 2011/03/19(土) 14:13:50.90 ID:LnQjhJW30
唯「大体、りっちゃんは前からドラムが走りすぎって指摘されてたのに
全く直る気配が伺えないんだけど、その辺どう考えてるの?」
律「えっ……いやぁ直そうとは考えてるんだが癖になっちゃってるからなかなか直らなくてさ」アハハ
唯「いや、直そうと考えるだけじゃなくて実際に直してもらわないと困るんだけど
軽音楽は軽い音楽って書くけど、そんな軽い気持ちでやられたらこっちが迷惑するんだよ
というか、いい加減な演奏してムギちゃんが作ってくれた曲に申し訳ないと思わないの?」
律「え、えっと……」
澪「お、おい、唯。たしかに律のドラムは走りすぎだとは思うけど
そこまで言わなくてもいいだろ」
唯「ああ、そうだ、澪ちゃん」
澪「?」
唯「今回のこの歌詞なんだけど」
澪「えっ、ああ、唯もいいと思うだろ? 自信作なんだ」
唯「自信作……? この『ときめきシュガー』のこと?
『大切なあなたに絡めるソース』、ふふっ、絡めるソースだって」
バンッ
唯「寝言は寝て言ってよッッ!!」
澪「ひぃぃぃっ!」
全く直る気配が伺えないんだけど、その辺どう考えてるの?」
律「えっ……いやぁ直そうとは考えてるんだが癖になっちゃってるからなかなか直らなくてさ」アハハ
唯「いや、直そうと考えるだけじゃなくて実際に直してもらわないと困るんだけど
軽音楽は軽い音楽って書くけど、そんな軽い気持ちでやられたらこっちが迷惑するんだよ
というか、いい加減な演奏してムギちゃんが作ってくれた曲に申し訳ないと思わないの?」
律「え、えっと……」
澪「お、おい、唯。たしかに律のドラムは走りすぎだとは思うけど
そこまで言わなくてもいいだろ」
唯「ああ、そうだ、澪ちゃん」
澪「?」
唯「今回のこの歌詞なんだけど」
澪「えっ、ああ、唯もいいと思うだろ? 自信作なんだ」
唯「自信作……? この『ときめきシュガー』のこと?
『大切なあなたに絡めるソース』、ふふっ、絡めるソースだって」
バンッ
唯「寝言は寝て言ってよッッ!!」
澪「ひぃぃぃっ!」
161: 2011/03/19(土) 14:29:31.48 ID:LnQjhJW30
唯「澪ちゃんはムギちゃんの曲に歌詞をつけることが、どれだけ大それたことか分かってるの?」
澪「えっと……えっと……」
唯「今回の曲はかっこいい感じのロックな曲調なのに、『大切なあなたに絡めるカラメルソース』?
『'm 恋のパティシエ』? なんでわざわざミスマッチな歌詞つけようと思ったの?」
澪「いや、ギャップがあって面白いかなと思って……」
唯「ギャップって、これじゃとんかつに蜂蜜をかけて食べるようなものじゃん、ギャップを通り越してただぶち壊しになってるだけだよ」
澪「ぶ、ぶち壊し……」
唯「ともかく、ムギちゃんの崇高な曲に全くそぐわない歌詞だよ。
お茶、お菓子、作曲、全部やってくれてるムギちゃんの曲がこんな素晴らしいクオリティなのに
作詞専業の澪ちゃんがこんなんで一体どうするつもりなの?死ぬの!?」
澪「ひどいよ……唯……」グスッ
律「おい、唯、お前言い過――」
バンッ
紬「唯ちゃん、いい加減にしてよっ!!」
唯「ム、ムギちゃん!?」ビクッ
澪「えっと……えっと……」
唯「今回の曲はかっこいい感じのロックな曲調なのに、『大切なあなたに絡めるカラメルソース』?
『'm 恋のパティシエ』? なんでわざわざミスマッチな歌詞つけようと思ったの?」
澪「いや、ギャップがあって面白いかなと思って……」
唯「ギャップって、これじゃとんかつに蜂蜜をかけて食べるようなものじゃん、ギャップを通り越してただぶち壊しになってるだけだよ」
澪「ぶ、ぶち壊し……」
唯「ともかく、ムギちゃんの崇高な曲に全くそぐわない歌詞だよ。
お茶、お菓子、作曲、全部やってくれてるムギちゃんの曲がこんな素晴らしいクオリティなのに
作詞専業の澪ちゃんがこんなんで一体どうするつもりなの?死ぬの!?」
澪「ひどいよ……唯……」グスッ
律「おい、唯、お前言い過――」
バンッ
紬「唯ちゃん、いい加減にしてよっ!!」
唯「ム、ムギちゃん!?」ビクッ
177: 2011/03/19(土) 14:50:18.52 ID:LnQjhJW30
紬「どうして澪ちゃんにそんなひどい事いうの!?」
唯「えっ、どうしてって……ムギちゃんは軽音部で凄い頑張ってくれてるし……
おんぶにだっこの私たちはムギちゃんに努力で報わないといけないでしょ……?」
紬「報うだなんて、私はみんなが好きだからお茶やお菓子を用意してるだけなのよ
だから、別にそんなこと気にする必要ないのよ」
唯「で、でも、やっぱり悪いよ、だってムギちゃんの負担が大きいし
私たちもがんばらないとダメだよ……」
紬「ううん、私はみんなが仲良くしてくれるのが一番嬉しいのよ」
紬「それに唯ちゃんが言ってくれた『ムギちゃんのお茶はおいしいし』。あれはみんなで過ごす
放課後が、みんなで仲良く一緒に飲むお茶がおいしい。そう意味じゃなかったの?」
唯「あれっ……ムギちゃん、もしかして私の言いたかった事、分かってくれてたの……?」
紬「もちろんよ、私の大好きな唯ちゃんのことだから」
唯「ムギちゃん……」ジワァ
紬「ほら、澪ちゃんに謝って」
唯「澪ちゃん……私が間違ってたよ、ひどいこと言ってごめんね……」
澪「うぅ……いいよぉ……」グスッ
唯「えっ、どうしてって……ムギちゃんは軽音部で凄い頑張ってくれてるし……
おんぶにだっこの私たちはムギちゃんに努力で報わないといけないでしょ……?」
紬「報うだなんて、私はみんなが好きだからお茶やお菓子を用意してるだけなのよ
だから、別にそんなこと気にする必要ないのよ」
唯「で、でも、やっぱり悪いよ、だってムギちゃんの負担が大きいし
私たちもがんばらないとダメだよ……」
紬「ううん、私はみんなが仲良くしてくれるのが一番嬉しいのよ」
紬「それに唯ちゃんが言ってくれた『ムギちゃんのお茶はおいしいし』。あれはみんなで過ごす
放課後が、みんなで仲良く一緒に飲むお茶がおいしい。そう意味じゃなかったの?」
唯「あれっ……ムギちゃん、もしかして私の言いたかった事、分かってくれてたの……?」
紬「もちろんよ、私の大好きな唯ちゃんのことだから」
唯「ムギちゃん……」ジワァ
紬「ほら、澪ちゃんに謝って」
唯「澪ちゃん……私が間違ってたよ、ひどいこと言ってごめんね……」
澪「うぅ……いいよぉ……」グスッ
204: 2011/03/19(土) 15:21:40.97 ID:LnQjhJW30
…………
紬「はい、お茶の用意が出来たわよ」
律「おっ、今日はバナナケーキか」
梓「練習もいいですけど、こうやってまったりとお茶するのもやっぱりいいですね」
律「おお、梓もやっと分かってきたようだな、やっぱり練習よりお茶の方がいいよなー」
梓「なっ、違います、今日は練習した後だからいいんですー」ムキー
澪「ふふっ」
唯「クスッ」
唯(澪ちゃんは優しいし、りっちゃんは面白いし、あずにゃんは可愛いし)
唯(ムギちゃんのお茶はおいしーし)
唯(これからもみんなとずっと一緒にいたいなぁ)
おしまい
紬「はい、お茶の用意が出来たわよ」
律「おっ、今日はバナナケーキか」
梓「練習もいいですけど、こうやってまったりとお茶するのもやっぱりいいですね」
律「おお、梓もやっと分かってきたようだな、やっぱり練習よりお茶の方がいいよなー」
梓「なっ、違います、今日は練習した後だからいいんですー」ムキー
澪「ふふっ」
唯「クスッ」
唯(澪ちゃんは優しいし、りっちゃんは面白いし、あずにゃんは可愛いし)
唯(ムギちゃんのお茶はおいしーし)
唯(これからもみんなとずっと一緒にいたいなぁ)
おしまい
207: 2011/03/19(土) 15:25:04.28 ID:BeCtnJT20
おつ!楽しかった
210: 2011/03/19(土) 15:28:11.20 ID:8YddWRZc0
面白かった
乙
乙
211: 2011/03/19(土) 15:28:52.20 ID:LDLLcefi0
急展開多かったな あずにゃんまさかの空気w
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