1：2018/10/05(金)00:17:14
プルルルル
プルルルル
（´・ω・｀）「誰からだろ」ｶﾞﾁｬ
｢週刊オンジェーの者ですが以前持ち込み頂いた漫画の件でお話があってお電話いただきました｣
（´・ω・｀）「は、はい！」
｢大変興味をそそられる内容でしたので来月辺りから連載のご契約を承りたいのですが｣
（´・ω・｀）「え！ホントですか！？ぜ、ぜひ宜しくお願いします！」
｢担当を着けますので数日後またご連絡します｣
プルルルル
（´・ω・｀）「誰からだろ」ｶﾞﾁｬ
｢週刊オンジェーの者ですが以前持ち込み頂いた漫画の件でお話があってお電話いただきました｣
（´・ω・｀）「は、はい！」
｢大変興味をそそられる内容でしたので来月辺りから連載のご契約を承りたいのですが｣
（´・ω・｀）「え！ホントですか！？ぜ、ぜひ宜しくお願いします！」
｢担当を着けますので数日後またご連絡します｣
3：2018/10/05(金)00:19:52 2AA
（´・ω・｀）「ゆ、夢にまで見た漫画家デビュー...」
（´；ω；｀）「ついに叶ったんだ...」
数日後
彡(^)(^)「ワイが担当のやきうや！よろしくな」
（´・ω・｀）「よ、よろしくお願いします！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なかなかの才を持ってるって聞いたわ期待しとるで」
（´・ω・｀）「あ、ありがとうございます！精一杯頑張ります！」
彡(^)(^)「ほな、頑張ってな！」
（´；ω；｀）「ついに叶ったんだ...」
数日後
彡(^)(^)「ワイが担当のやきうや！よろしくな」
（´・ω・｀）「よ、よろしくお願いします！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なかなかの才を持ってるって聞いたわ期待しとるで」
（´・ω・｀）「あ、ありがとうございます！精一杯頑張ります！」
彡(^)(^)「ほな、頑張ってな！」
4：2018/10/05(金)00:22:26 2AA
原住民邸
（´・ω・｀）「さぁ描くぞぉ！！」
（´・ω・｀）「連載までまだ時間があるからじっくり構成練ろう」
（´・ω・｀）「そうだ！前々からやりたかったスチームパンク...」ﾊﾟﾗｯ
（´・ω・｀）「これだ！」
（´・ω・｀）「主人公は辺境の小さな国の姫である日大国との血みどろな戦乱に巻き込まれ身をとおじる所から物語は始まる」
（´・ω・｀）「あらゆる人種、勢力が入り乱れる中彼女は自分の意思と信念を貫き戦乱の世界を少しずつ変えていくんだ」
（´・ω・｀）「僕がやりたいテーマもきちんと描こう！人間の愚かさや素晴らしさをリアルに描くんだ！」
（´・ω・｀）「よし！これは行けるぞ！！」ｶｷｶｷ
（´・ω・｀）「さぁ描くぞぉ！！」
（´・ω・｀）「連載までまだ時間があるからじっくり構成練ろう」
（´・ω・｀）「そうだ！前々からやりたかったスチームパンク...」ﾊﾟﾗｯ
（´・ω・｀）「これだ！」
（´・ω・｀）「主人公は辺境の小さな国の姫である日大国との血みどろな戦乱に巻き込まれ身をとおじる所から物語は始まる」
（´・ω・｀）「あらゆる人種、勢力が入り乱れる中彼女は自分の意思と信念を貫き戦乱の世界を少しずつ変えていくんだ」
（´・ω・｀）「僕がやりたいテーマもきちんと描こう！人間の愚かさや素晴らしさをリアルに描くんだ！」
（´・ω・｀）「よし！これは行けるぞ！！」ｶｷｶｷ
6：2018/10/05(金)00:27:18 2AA
数日後...
彡(^)(^)「お、原ちゃん原稿の方はどうや？」
（´・ω・｀）「実はもう描いてしまいまして...」
彡(●)(●)「ファッ！？もう描いたんか！？」
（´・ω・｀）「前々からやりたいテーマが決まってまして、気がついたらペンが進んでいたんです」
彡(^)(^)「えらいやる気やな！ええぞ！漫画家の基本は締め切りを守ることや！」
（´・ω・｀） 「あ、ありがとうございます！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「さっそく見せて貰おうか？」
（´・ω・｀）「は、はい！」パサ
彡(^)(^)「お、原ちゃん原稿の方はどうや？」
（´・ω・｀）「実はもう描いてしまいまして...」
彡(●)(●)「ファッ！？もう描いたんか！？」
（´・ω・｀）「前々からやりたいテーマが決まってまして、気がついたらペンが進んでいたんです」
彡(^)(^)「えらいやる気やな！ええぞ！漫画家の基本は締め切りを守ることや！」
（´・ω・｀） 「あ、ありがとうございます！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「さっそく見せて貰おうか？」
（´・ω・｀）「は、はい！」パサ
7：2018/10/05(金)00:28:52 2AA
彡(ﾟ)(ﾟ)「お、できたてホヤホヤやな」
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」ピラッ
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」ピラッ
彡(ﾟ)(ﾟ)
彡(ﾟ)(ﾟ)
（;´・ω・｀）「ど、どうですか？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なんやこの漫画、舐めとるんか？｣
Σ（；´・ω・｀）
彡(ﾟ)(ﾟ)「こんなん全然売れんわ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」ピラッ
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」ピラッ
彡(ﾟ)(ﾟ)
彡(ﾟ)(ﾟ)
（;´・ω・｀）「ど、どうですか？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なんやこの漫画、舐めとるんか？｣
Σ（；´・ω・｀）
彡(ﾟ)(ﾟ)「こんなん全然売れんわ」
8：2018/10/05(金)00:30:34 2AA
（；´・ω・｀）「でもまだ半分も読んで...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読まんでも分かるねんこんなん全然売れんわ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「大体今時こんなワケわからんファンタジーもどきなんておかしいやろ、頭狂ってるんか？」
（´・ω・｀）「す、スチームパンクです｣
彡(ﾟ)(ﾟ)「スチームパンクぅ？なぁ、聞いたことあるか？」
社員「無いッスね、てかスチームなんたらって何すか？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁこれが普通の認識やな」
（；´・ω・｀） 「...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読まんでも分かるねんこんなん全然売れんわ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「大体今時こんなワケわからんファンタジーもどきなんておかしいやろ、頭狂ってるんか？」
（´・ω・｀）「す、スチームパンクです｣
彡(ﾟ)(ﾟ)「スチームパンクぅ？なぁ、聞いたことあるか？」
社員「無いッスね、てかスチームなんたらって何すか？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「まぁこれが普通の認識やな」
（；´・ω・｀） 「...」
11：2018/10/05(金)00:36:34 2AA
彡(ﾟ)(ﾟ)「まず舞台を剣と魔法の中世にして主人公を今風のイキリ男にしろ」
（´・ω・｀）「え、えぇ...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「あとかわいい女の子出さな売れんな、ヒロインは4~5人くらい出して主人公を取り扱いさせるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「あと小難しい人種差別だとかの話もやめろ、終始ヒロインとイチャイチャして廻りに主人公をお神輿させるんや」
「今流行りの異世界転生とかいいんじゃないですか？」
彡(^)(^)「お！ええな！スマホ持たせてヒロインの王国を救うんや」
12：2018/10/05(金)00:37:49 2AA
（;´・ω・｀）「え！？いやそれだと話が大きく外れるし、僕が伝えたい事が...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なんや？女主人公にしたいなら男を女に変えればええやんけ」
（;´・ω・｀）「そういう事じゃ無くてですね...」
彡(●)(●)「じゃあどういう事じゃボケェ！」ﾀﾞﾝｯ！
（；´・ω・｀）「！？」
彡(●)(●)「たかがポッとでの同人あがりが指図するんやないぞカスぅ！！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「だいたい何が僕が伝えたい事やねん！現実逃避に一丁前に説教垂れてどうすんねんアホか？」
（´・ω・｀）「創作物は本来そういも物じゃあ...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「自分勝手にしたいなら商業漫画家なんて今すぐやめろや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「なんや？女主人公にしたいなら男を女に変えればええやんけ」
（;´・ω・｀）「そういう事じゃ無くてですね...」
彡(●)(●)「じゃあどういう事じゃボケェ！」ﾀﾞﾝｯ！
（；´・ω・｀）「！？」
彡(●)(●)「たかがポッとでの同人あがりが指図するんやないぞカスぅ！！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「だいたい何が僕が伝えたい事やねん！現実逃避に一丁前に説教垂れてどうすんねんアホか？」
（´・ω・｀）「創作物は本来そういも物じゃあ...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「自分勝手にしたいなら商業漫画家なんて今すぐやめろや」
13：2018/10/05(金)00:38:41 0II
悲しいなぁ
22：2018/10/05(金)00:46:16 2AA
彡(ﾟ)(ﾟ)「ええか？漫画なんてもんはな娯楽としては低俗なもんなんやで？お勉強の教科書やないんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読者はお勉強なんて望んでいないんやで？空いた時間にパラパラと適当に読んで隙間を埋めたいだけなんや」
（；´・ω・｀）「...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「いつまでも夢みてんやないぞカス」
彡(ﾟ)(ﾟ)「それに流行りさえ取り入れればなんやかんや売れるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「出来が悪ければネタにされ売れる、パクリだとか話が糞だとか炎上しようがネタになるから結局は売れるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイらは売れる商品が欲しいんや説法の本なんていらん」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読者はお勉強なんて望んでいないんやで？空いた時間にパラパラと適当に読んで隙間を埋めたいだけなんや」
（；´・ω・｀）「...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「いつまでも夢みてんやないぞカス」
彡(ﾟ)(ﾟ)「それに流行りさえ取り入れればなんやかんや売れるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「出来が悪ければネタにされ売れる、パクリだとか話が糞だとか炎上しようがネタになるから結局は売れるんや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ワイらは売れる商品が欲しいんや説法の本なんていらん」
24：2018/10/05(金)00:49:47 XxK
言ってること結構正しいのがムカつくな
25：2018/10/05(金)00:50:25 9WK
こち亀の両津が言ってそう
26：2018/10/05(金)00:53:48 2AA
彡(ﾟ)(ﾟ)「せや！こう思うようにしろワイらの客は頭悪い豚や！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「商業創作屋は言わば豚の餌やりや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「商品は売れればうんこでもええねん！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読者を見下して描け、そうすれば気が楽になる」
彡(ﾟ)(ﾟ)「さぁワイが言った通りに書き直すんや！ワイに従えば売れっ子漫画家になれるで！」
（´・ω・｀）「...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「商業創作屋は言わば豚の餌やりや」
彡(ﾟ)(ﾟ)「商品は売れればうんこでもええねん！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「読者を見下して描け、そうすれば気が楽になる」
彡(ﾟ)(ﾟ)「さぁワイが言った通りに書き直すんや！ワイに従えば売れっ子漫画家になれるで！」
（´・ω・｀）「...」
32：2018/10/05(金)01:02:07 2AA
（´・ω・｀）「辞めます」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ファッ？」
（´・ω・｀）「僕は創作物を自分の息子のように思っているんです」
（´・ω・｀）「自分の息子が他人の思うがままに着せ替えられ元来の創作物ではなく商品として品棚に置かれるのは我慢ならないんです」
（´・ω・｀）「それに誰かに伝える事を忘れたらそれは創作物じゃないと僕は思うんです」
（´・ω・｀）「それが漫画家だと言うのなら僕は漫画家を辞めます」
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」
彡(-)(-)「わかった、契約はなしでええんやな？」
（´・ω・｀）「はい」
彡(ﾟ)(ﾟ)「ファッ？」
（´・ω・｀）「僕は創作物を自分の息子のように思っているんです」
（´・ω・｀）「自分の息子が他人の思うがままに着せ替えられ元来の創作物ではなく商品として品棚に置かれるのは我慢ならないんです」
（´・ω・｀）「それに誰かに伝える事を忘れたらそれは創作物じゃないと僕は思うんです」
（´・ω・｀）「それが漫画家だと言うのなら僕は漫画家を辞めます」
彡(ﾟ)(ﾟ)「...」
彡(-)(-)「わかった、契約はなしでええんやな？」
（´・ω・｀）「はい」
34：2018/10/05(金)01:06:37 2AA
彡(ﾟ)(ﾟ)「わかったで上には伝えておくわ」
彡(ﾟ)(ﾟ)「この原稿はどうする？持って帰るか？」
（´・ω・｀）「持っていて貰えますか？記念というのは押し付けがましいですが僕の最初で最後の作品なんで」
彡(ﾟ)(ﾟ)「わかった...」
（´・ω・｀）「じゃあ、僕はこれで...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「最後にひとつ」
（´・ω・｀）「はい？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「その心意気は買うで」
（´・ω・｀）「ありがとうございます！」
彡(ﾟ)(ﾟ)「この原稿はどうする？持って帰るか？」
（´・ω・｀）「持っていて貰えますか？記念というのは押し付けがましいですが僕の最初で最後の作品なんで」
彡(ﾟ)(ﾟ)「わかった...」
（´・ω・｀）「じゃあ、僕はこれで...」
彡(ﾟ)(ﾟ)「最後にひとつ」
（´・ω・｀）「はい？」
彡(ﾟ)(ﾟ)「その心意気は買うで」
（´・ω・｀）「ありがとうございます！」
36：2018/10/05(金)01:13:42 2AA
（´・ω・｀）「これで良かったんだ...」
（´；ω；｀）「これで...」
おしまい
（´；ω；｀）「これで...」
おしまい
37：2018/10/05(金)01:14:59 SyA
じゃあ転生ものってほとんど編集者からの押し付けなん
38：2018/10/05(金)01:15:44 2AA
エピローグ
（´・ω・｀）「あ、この漫画が凄い！だ」
（´・ω・｀）「あの件のあと漫画からは少し離れていたけど、たまには流行ってる漫画も見ないとね」
（´・ω・｀）「ふむふむ...」
（´・ω・｀）「ん？」
この漫画凄い！
一位
風の国のナジカ
作者 やきう みん
彡(^)(^)v
主人公は辺境の小さな国の姫である日大国との血みどろな戦乱に巻き込まれ身を投じる所から物語は始まる
～(中略)～
あらゆる人種、勢力が入り乱れる中彼女は自分の意思と信念を貫き戦乱の世界を少しずつ変えていく
人間の愚かさや素晴らしさをこれでもかとリアルに描いている正に傑作！
こんな作品を描ききった作者は正に鬼才とも呼べる！
（´・ω・｀）「...」
（´・ω・｀）「...」
（´^ω^｀）ｖ
（´・ω・｀）「あ、この漫画が凄い！だ」
（´・ω・｀）「あの件のあと漫画からは少し離れていたけど、たまには流行ってる漫画も見ないとね」
（´・ω・｀）「ふむふむ...」
（´・ω・｀）「ん？」
この漫画凄い！
一位
風の国のナジカ
作者 やきう みん
彡(^)(^)v
主人公は辺境の小さな国の姫である日大国との血みどろな戦乱に巻き込まれ身を投じる所から物語は始まる
～(中略)～
あらゆる人種、勢力が入り乱れる中彼女は自分の意思と信念を貫き戦乱の世界を少しずつ変えていく
人間の愚かさや素晴らしさをこれでもかとリアルに描いている正に傑作！
こんな作品を描ききった作者は正に鬼才とも呼べる！
（´・ω・｀）「...」
（´・ω・｀）「...」
（´^ω^｀）ｖ
41：2018/10/05(金)01:17:46 0II
作品そのまま使われてて草
40：2018/10/05(金)01:16:42 eRc
はえー
ちなみにこれってなんか元ネタ的なのあるんか？
ちなみにこれってなんか元ネタ的なのあるんか？
（´・ω・｀）「夢にまで見た漫画家に僕はなったんだ！」
引用元：http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1538666234
引用元：http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1538666234
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