1:2016/05/31(火) 13:02:51.059
シャア「貴様が一人で行けばいいじゃないか」

ハマーン「今回の授業参観は両親参加なのだ…ミネバ様に恥をかかせたいのか?」

シャア「ふむ…それなら、あのマシュマーとかいうやつでもいいんじゃないか?」

ハマーン「…シャア…本当にそう思っているのなら残念だよ…買いかぶりだったようだ」

シャア「…私の負けだ」

ハマーン「ふふふ、嬉しいよシャア」



2:2016/05/31(火) 13:03:50.320 ID:o5jEgtUPp.net
ハマーン様内心めっちゃ喜んでそう
4:2016/05/31(火) 13:04:02.287 ID:mmJiaxbVd.net
ハマーン様「よっしゃあ!」
7:2016/05/31(火) 13:05:04.086 ID:qvGC3DuBa.net
>>4
シャアだけにってか
14:2016/05/31(火) 13:10:57.394
シャア「それでどんなことをするんだ」

ハマーン「ミネバ様のクラスの演劇を拝見させていただく」

シャア「演劇か…私はそういうのは疎いのだがな」

ハマーン「緊張するのか?」

シャア「誰だってはじめはそういうものさ」

ハマーン「ふふふ、貴様は私の隣にただ座っていればいい」
15:2016/05/31(火) 13:12:47.720 ID:d5v6uXOea.net
ハマーンニッコニコを抑えられて無さそう
19:2016/05/31(火) 13:17:31.022
授業参観日

コンコン

シャア「いいぞ」

ガチャッ

ハマーン「シャア、準備は出来ているか?」

シャア「もう少しで終わる」

ハマーン「ネクタイが曲がっているぞ、貸せ」ギュ

シャア「いい、自分で出来る」

ハマーン「二度は言わないぞ?」ギュウ

シャア「…………頼むよ」

ハマーン「ふふふ」クルクル シュッ

シャア「これでは道化だよ…」
20:2016/05/31(火) 13:19:16.297 ID:vwroN4yTa.net
ハマーン嬉しそう
23:2016/05/31(火) 13:21:59.343 ID:/t8Q+eyMa.net
これは俗物
26:2016/05/31(火) 13:30:21.576
ハマーン「貴様は確かに優れた資質を持っているが…ほら、顎をあげろ」キュッ

シャア「んっ…」

ハマーン「無礼を許すわけにいかない」胸ポン

シャア「そういう冗談はやめにしてくれないか?」

ハマーン「冗談ではない」

シャア「…おっと時間が迫っているぞ?」

ハマーン「…」

シャア「どうしたハマーン、行くぞ」スタスタ

パタン

ハマーン「…俗物め」ボソッ
27:2016/05/31(火) 13:36:34.803 ID:YSSXsbtRd.net
舞台上のミネバを見つけると色調が変わって不穏なBGMと共に静かにグラサンをとるシャア
29:2016/05/31(火) 13:39:53.026 ID:RPb5WLs1d.net
>>27
よくもミネバをこのような役にしてくれたな!
30:2016/05/31(火) 13:44:59.129
ブロロロロ

シャア「……」

ハマーン「……」

シャア「…ミネバ様」

ハマーン「ん?」

シャア「ミネバ様はなんの演劇をなさるんだ?」

ハマーン「灰かぶり姫だよ」

シャア「ほう、主役なのか?」

ハマーン「主役は他の子にお譲りなされた、本人はやりたがっていたのだが」

シャア「ドズル中将に似たのだな」

ハマーン「ああ、優しいお方だ」
32:2016/05/31(火) 13:49:45.732
シャア「…はっきり言わせてもらうが」

ハマーン「どうした?」

シャア「気に入らんな」

ハマーン「ふふふ、私もだ」

シャア「そのジオンの姫君の配役はなんだ?」

ハマーン「舞踏会のお姫様Bだ」クスクス

シャア「むぅ…」

ハマーン「まぁ、仮にも姫というお役なのだから譲歩しようじゃないか」

シャア「…そうだな」
35:2016/05/31(火) 14:02:31.453
ハマーン「ところでシャア」

シャア「なんだ」

ハマーン「私の格好はどうだ?」

シャア「いいんじゃないか?」

ハマーン「…それだけか?」

シャア「…貴様はただでさえ目立つのだから気を付けろ」

ハマーン「この黒のスーツが目立つか?」

シャア「いくつになってもそういうところに気付かずいると人を傷つけるぞ?」

ハマーン「…ふふふ、なるほど、そうだなそうしよう」
37:2016/05/31(火) 14:17:21.919
学校

シャア「はい、ミネバの保護者で…」

ハマーン「…」ペコ

先生「では、演劇をする前にお会いになられます?」

ハマーン「いいえ、結構」

シャア「いいのか?」

ハマーン「ミネバ様だ、大丈夫だろう」

シャア「…ふむ」

先生「よろしいですか?」

シャア「では私だけ会いに行こう、ハマーンは先に席を取っておいてくれ」

ハマーン「…わかった」
40:2016/05/31(火) 14:25:40.098
控え室

ミネバ「シャア!来てくれたの!?」

シャア「ミネバ様、そのドレスよく似合ってらっしゃる」

ミネバ「そうでしょ?ハマーンが作ってくれたの!」

シャア「…会いにこないわけだ」

ミネバ「ハマーンはどうしたの?」

シャア「先に席を取ってもらっています」

ミネバ「じゃあ、頑張るからちゃんと見ててと伝えて!」

シャア「もちろん」

プル「ミネバちゃん、行こ!」

ミネバ「あ、うん、じゃあねシャア!」

シャア「えぇ、それでは」
42:2016/05/31(火) 14:34:14.962
プル「さっきのミネバちゃんのお兄ちゃん?」

ミネバ「ううん、違うけど大切な人だよ」

プル「ふぅん」

<プルー

プル「あ、ジュドーかな?じゃあミネバちゃん後でね」

ミネバ「うん」

先生「みんな、ちょっと集まって!主役のマリーメイアちゃんが…」
44:2016/05/31(火) 14:46:42.649
シャア「取っていてくれてありがとう」

ハマーン「…どうだった?」

シャア「あぁ、貴様に貰ったドレスを嬉しそうに来ていたよ」

ハマーン「そうか」フッ

シャア「似合わないことをする」

ハマーン「…やはり、そう思うか?」

シャア「こう言えば貴様の気もすむだろう?」

ハマーン「そうだな、自分でも似合わないと…」

シャア「だが、見直したよ」

ハマーン「!」

ジリリリリリリリ
それでは子供たちによる演劇「灰かぶり姫」をご覧下さい

シャア「さて、貴様のドレスが出てくるまで静かにするか」

ハマーン「…ふふふ」
46:2016/05/31(火) 15:08:29.662
昔々あるところにシンデレラという女の子がいました

毎日毎日継母や意地悪な姉達に仕事を押し付けられていました

シンデレラー!ちょっと!
『はーい!』

シンデレラー!選択しといてね!
『はーい!』

シャア「…ハマーン」キュピーン

ハマーン「…」

シンデレラー!床のお掃除しなさい!

パッ

ミネバ『あぁ忙しい…』

ハマーン「…」アゼン

シャア「…ミネバ…様?」
50:2016/05/31(火) 15:22:23.703
シャア「どうなってる…脇役じゃなかったのか?」

ハマーン「わからない…なぜミネバ様が…」ハラハラ

ミネバ『もう舞踏会のパーティーに行けない』シクシク

シャア「…しかし、セリフはちゃんと喋っている…おそらく間違ってはいない」

ハマーン「…そう…だな…大丈夫だろうか」ハラハラ

シャア「それに子供の劇だ、どうということはない」

プル『シンデレラ、あなたには馬車と馬とドレスが必要ね…ビグロ・メタス・バウ!』パアアア

ミネバ『魔法で…服がドレスになってる!』

ハマーン「…」カァァァァ

シャア「…ハマーンのドレス、目立つじゃないか」

ハマーン「黙れ…俗物…」
52:2016/05/31(火) 15:28:57.128
バナージ『君がシンデレラだったんだね』

ミネバ『…はい』コクン

バナージ『どうか僕と結婚してください!』

ミネバ『…えぇ、喜んで!』

二人はいつまでもいつまでも幸せに暮らしましたとさ

おしまい
パチパチパチパチパチ

シャア「…」パチパチ

ハマーン「…」パチパチパチパチパチ

シャア「ハマーン、大丈夫か?」

ハマーン「このハマーン、見くびってもらっては困る」パチパチパチパチパチ

シャア「それにしては嬉しそうに見えるが」

ハマーン「黙れ!俗物!」パチパチパチパチパチ
57:2016/05/31(火) 15:39:02.163
先生「それでは父兄の皆様はお子さんと一緒に後昼食をどうぞ」

タッタッタッタッ

ミネバ「どうだった!?ハマーン!」

ハマーン「ご立派でした」

シャア「脇役ではなかったのですか?」

ミネバ「主役のマリーメイアちゃんが熱出ちゃったんだって」

シャア「しかし、セリフは覚えていらっしゃったのですか?」

ミネバ「…本当はシンデレラやりたかったから…こっそり練習してて」

シャア「なるほど」

ミネバ「マリーメイアちゃんには内緒ね?」

シャア「わかっています」

ハマーン「では昼食にしましょう」
59:2016/05/31(火) 15:40:27.462 ID:KaK7uwS40.net
これはママーン
60:2016/05/31(火) 15:46:07.244
シャア「うまそうだ」

ハマーン「腕によりをかけたからな」

シャア「貴様が作ったのか?」

ミネバ「シャア、ハマーンは料理うまいんだよ?」

シャア「…信じられん」

ハマーン「では貴様は食べなくてもいい」プイッ

シャア「食べたくないとは言っていないだろう」

ハマーン「貴様は物の頼み方を知らんようだ」

ミネバ「私も今のはシャアが悪いと思う」

シャア「くっ…すまなかった、許してくれ」

ハマーン「…ミネバ様の前だ、特別に許そう」

ミネバ「早く食べよう!お腹ペコペコ!」

ハマーン「えぇ、召し上がってください」
62:2016/05/31(火) 15:53:51.561
シャア「…ふん」パク

ハマーン「…」ジー

シャア「…」モグモグ

ハマーン「…」ジー

シャア「…なんだ?」

ハマーン「…どうだ?」

シャア「どうだとは?」

ハマーン「口にあったかと聞いている」

シャア「…」

ハマーン「…」

シャア「そうだな…さらに出来るようになったなハマーン」

ハマーン「貴様…前に作ってやったときのことを覚えて…!?」

シャア「…」モグモグ
63:2016/05/31(火) 15:59:16.602 ID:p3iN5JHCa.net
やさしいせかい
68:2016/05/31(火) 16:46:26.314
ミネバ「なんだか嬉しいな」

シャア「なにがですか?」

ミネバ「ハマーンもシャアも私には大事な人だから仲がいいのは嬉しい」

シャア「…仲が良いように見えますか?」

ミネバ「うん、まるで夫婦のよう」

ハマーン「ミネバ様、お戯れが過ぎます」

ミネバ「ハマーンだって今日のことを楽しみにしてい…」

ハマーン「ミネバ様!それは内密にと!」

シャア「ほう…」

ハマーン「シャア!違うぞ!違うのだ!」
69:2016/05/31(火) 16:52:10.769
シャア「ミネバ様に恥をかかせたいのかなどと言っていたが」フフフ

ミネバ「ハマーンも素直になったほうが楽しいよ?」

シャア「ミネバ様、ハマーンはそういうのが苦手なのです」

ハマーン「な…な…」

ミネバ「そうかな?シャアと話すときは余計に…」

ハマーン「ミネバ様!」

シャア「このサンドイッチ美味いじゃないか」

ハマーン「黙れ!俗物!」
70:2016/05/31(火) 16:58:57.912
ブロロロロ キキィ

ミネバ「シャア、今日はありがとう、来てくれて」ガチャッ

シャア「こちらこそ楽しい時間でした」

ハマーン「…ふん」ガチャッ

ミネバ「ハマーンは降りなくてもいいぞ」パタン

ハマーン「え?」

ミネバ「せっかく綺麗な格好をしてるのだからデートしてきたらいい」

ハマーン「し、しかし」

ミネバ「シャア、頼んだぞ」

シャア「出資者は無理難題をおっしゃる…了解いたしました」

ミネバ「では、また、ごきげんよう」パタム
72:2016/05/31(火) 17:03:02.822 ID:B2UIa7in0.net
このミネバ様・・・できるっ!
74:2016/05/31(火) 17:09:16.902
シャア「……だ、そうだ」

ハマーン「…はぁ、ミネバ様にも困ったものだ」パタン

シャア「どうする?」

ハマーン「…こんな私を任された己の身を呪うがいいさ」

シャア「…そうだな」

ハマーン「だから…私と一緒に…デ、デートして、くれるか?シャア…」ボソボソ

シャア「貴様を野放しには出来んからな」

ハマーン「ふ、ふん…助かる」

シャア「チャンスは最大限に生かす、それが私の主義だ」

ハマーン「それは楽しみだ…」

ブロロロロロロロロ………


おしまい
75:2016/05/31(火) 17:10:35.542 ID:UBFRVGSW0.net
カミーユがしゃしゃり出て来なかった
78:2016/05/31(火) 17:14:51.479 ID:9CoP/7u4K.net

これはZ前のハマーン
81:2016/05/31(火) 17:26:05.979 ID:8G6rxO63d.net
ハマーン様すっごい嬉しそうにしてるのが目に浮かぶ