1: 2012/02/22(水) 21:32:31.99
公園──
ケン「ガイル、なんでこんなところでしゃがんでるんだ?」
ガイル「人を……待っている」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな。義姉さんにもよろしく」
ガイル「ああ……」
ケン「ガイル、なんでこんなところでしゃがんでるんだ?」
ガイル「人を……待っている」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな。義姉さんにもよろしく」
ガイル「ああ……」
2: 2012/02/22(水) 21:33:45.11 ID:tOy/LT8DO
スレタイにワロタ
4: 2012/02/22(水) 21:37:06.10 ID:XHk/OJPs0
翌日──
ケン「まだいたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「家族が心配してるんじゃないか!?」
ガイル「家族にはしばらく帰れない、と伝えてある……」
ケン「軍は?」
ガイル「休暇を取ってある……」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな」
ガイル「ああ……」
ケン「まだいたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「家族が心配してるんじゃないか!?」
ガイル「家族にはしばらく帰れない、と伝えてある……」
ケン「軍は?」
ガイル「休暇を取ってある……」
ケン「そうか……」
ケン「じゃあ、またな」
ガイル「ああ……」
5: 2012/02/22(水) 21:40:34.75 ID:XHk/OJPs0
一週間後──
ケン「まだやってたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「ずいぶん頬がこけてるが、ちゃんと食べてるのか?」
ガイル「いや……なにも食べてない」
ケン「ちょっと待ってろ、なんか買ってきてやる」
ガイル「すまん……」
ケン「まだやってたのか!?」
ガイル「ああ……」
ケン「ずいぶん頬がこけてるが、ちゃんと食べてるのか?」
ガイル「いや……なにも食べてない」
ケン「ちょっと待ってろ、なんか買ってきてやる」
ガイル「すまん……」
6: 2012/02/22(水) 21:43:30.16 ID:B0V8vrag0
ガイルをスト2時代のような最強キャラにしてほしい
9: 2012/02/22(水) 21:45:03.14 ID:XHk/OJPs0
ケン「買ってきたぞ」
ガイル「ありがとう……」
ケン「ちょっと入手に苦労したけど、案外売ってるもんだな」
ケン「たくさん買ってきたぜ」
ケン「ほら、納豆だ」
ガイル「!?」
ガイル「逆だ……」
ケン「え?」
ガイル「俺は納豆が大嫌いなんだ……」
ケン「わ、悪い! 勘違いしてた!」
ケン「ほ、ほら、ハンカチ。これで涙を拭いてくれ」
ガイル「ありがとう……」
ケン「ちょっと入手に苦労したけど、案外売ってるもんだな」
ケン「たくさん買ってきたぜ」
ケン「ほら、納豆だ」
ガイル「!?」
ガイル「逆だ……」
ケン「え?」
ガイル「俺は納豆が大嫌いなんだ……」
ケン「わ、悪い! 勘違いしてた!」
ケン「ほ、ほら、ハンカチ。これで涙を拭いてくれ」
10: 2012/02/22(水) 21:48:23.78 ID:XHk/OJPs0
ガイル「拭いてくれ……」
ケン「え?」
ガイル「この体勢を崩したくない。拭いてくれ……」
ケン「ったく、しょうがねえなぁ……」フキフキ
ガイル「ありがとう……」
ケン「じゃあ、パンとコーヒーでも買ってくるぜ」
ケン「え?」
ガイル「この体勢を崩したくない。拭いてくれ……」
ケン「ったく、しょうがねえなぁ……」フキフキ
ガイル「ありがとう……」
ケン「じゃあ、パンとコーヒーでも買ってくるぜ」
11: 2012/02/22(水) 21:48:52.48 ID:FMx4KzJw0
ケンお義兄さん思いやな・・・
14: 2012/02/22(水) 21:51:59.80 ID:XHk/OJPs0
ケン「買ってきたぜ」
ケン「ここに置いとくから、食べてくれよ」
ガイル「食べさせてくれ……」
ケン「は?」
ガイル「この体勢を崩したくない。食べさせてくれ……」
ケン「おいおい、いい加減にしろよ」
ケン「お前は大事な友であり義兄だけど、そこまでしてやるつもりはないぜ」
ケン「病気や怪我じゃないんだから、メシくらい自分で食べろよ」
ケン「ここに置いとくから、食べてくれよ」
ガイル「食べさせてくれ……」
ケン「は?」
ガイル「この体勢を崩したくない。食べさせてくれ……」
ケン「おいおい、いい加減にしろよ」
ケン「お前は大事な友であり義兄だけど、そこまでしてやるつもりはないぜ」
ケン「病気や怪我じゃないんだから、メシくらい自分で食べろよ」
16: 2012/02/22(水) 21:55:54.06 ID:XHk/OJPs0
ガイル「頼む……」
ケン「おい、そんな真剣な眼差しで見つめないでくれよ」
ガイル「頼む……」
ケン「だ、だから自分で──」
ガイル「頼む……」
ケン「いや、でもさ……」
ガイル「頼む……」
ケン「分かった、分かったよ!」
ケン「おい、そんな真剣な眼差しで見つめないでくれよ」
ガイル「頼む……」
ケン「だ、だから自分で──」
ガイル「頼む……」
ケン「いや、でもさ……」
ガイル「頼む……」
ケン「分かった、分かったよ!」
19: 2012/02/22(水) 21:59:08.46 ID:XHk/OJPs0
ケン「ほら、口を開けてくれ」
ガイル「あーん」
ケン「パンを入れるぞ」
ガイル「一口サイズにちぎってから入れてくれ」
ケン「わ、分かった。ほら」
ガイル「モグモグ」
ケン「どうだ?」
ガイル「美味い……!」
ケン「なにも泣くことはないだろ!」
ガイル「あーん」
ケン「パンを入れるぞ」
ガイル「一口サイズにちぎってから入れてくれ」
ケン「わ、分かった。ほら」
ガイル「モグモグ」
ケン「どうだ?」
ガイル「美味い……!」
ケン「なにも泣くことはないだろ!」
23: 2012/02/22(水) 22:03:38.44 ID:XHk/OJPs0
ケン「次はコーヒーだな」
ケン「少しずつ入れるから、むせないように飲んでくれよ」
ガイル「熱い」
ケン「え?」
ガイル「熱いから、フーフーしてくれ」
ケン「しょうがねえなぁ……フーフー」
ケン「ほら、飲みな」
ガイル「美味い……!」
ケン「だから泣くなって! ハンカチで拭かなきゃいけなくなるだろーが!」
ケン「少しずつ入れるから、むせないように飲んでくれよ」
ガイル「熱い」
ケン「え?」
ガイル「熱いから、フーフーしてくれ」
ケン「しょうがねえなぁ……フーフー」
ケン「ほら、飲みな」
ガイル「美味い……!」
ケン「だから泣くなって! ハンカチで拭かなきゃいけなくなるだろーが!」
24: 2012/02/22(水) 22:07:39.92 ID:XHk/OJPs0
ケン「ったくもう……」フキフキ
ガイル「すまないな」
ケン「さっきから、周囲の視線がすごい気になるぜ。クスクス笑われてるし」
ガイル「気にするな」
ケン「いや、気にするよ。これでも俺、けっこう有名人なんだぜ?」
ガイル「だが、俺たちは──」
ガイル「ストリートファイターだ」
ガイル「今までも散々人前で飛んだり跳ねたりしてきただろう」
ケン(た、たしかに……!)
ガイル「すまないな」
ケン「さっきから、周囲の視線がすごい気になるぜ。クスクス笑われてるし」
ガイル「気にするな」
ケン「いや、気にするよ。これでも俺、けっこう有名人なんだぜ?」
ガイル「だが、俺たちは──」
ガイル「ストリートファイターだ」
ガイル「今までも散々人前で飛んだり跳ねたりしてきただろう」
ケン(た、たしかに……!)
26: 2012/02/22(水) 22:10:47.53 ID:XHk/OJPs0
ケン「お前、待ち人が来るまでずっと体勢変えちゃダメなんだろ?」
ガイル「そうだ」
ケン「俺も毎日来てやりたいけど、これでも忙しくてなぁ……」
ケン「そうだ。義姉さんたちを呼んでやろうか?」
ガイル「ダメだ!」
ケン「な、なんでだよ」
ガイル「家族に“メシを食べさせて”なんて情けないこと頼めるか!」
ケン(もう十分情けないと思うけどな……)
ケン「分かった。家族に知らせるのはやめとこう」
ケン「だが、お前に餓死されても困るからな。応援を呼んでくるよ」
ガイル「そうだ」
ケン「俺も毎日来てやりたいけど、これでも忙しくてなぁ……」
ケン「そうだ。義姉さんたちを呼んでやろうか?」
ガイル「ダメだ!」
ケン「な、なんでだよ」
ガイル「家族に“メシを食べさせて”なんて情けないこと頼めるか!」
ケン(もう十分情けないと思うけどな……)
ケン「分かった。家族に知らせるのはやめとこう」
ケン「だが、お前に餓死されても困るからな。応援を呼んでくるよ」
29: 2012/02/22(水) 22:14:53.35 ID:XHk/OJPs0
次の日──
リュウ「ガイル!?」
ガイル「リュウ、か……」
リュウ「ケンにいわれて半信半疑で来たんだが……ホントだったのか」
ガイル「ああ……人を待っている」
リュウ「そうか……」
リュウ「とりあえず、メシ食うか?」
ガイル「すまん」
リュウ「納豆だ」ネバー
ガイル「いらん!」
リュウ「ガイル!?」
ガイル「リュウ、か……」
リュウ「ケンにいわれて半信半疑で来たんだが……ホントだったのか」
ガイル「ああ……人を待っている」
リュウ「そうか……」
リュウ「とりあえず、メシ食うか?」
ガイル「すまん」
リュウ「納豆だ」ネバー
ガイル「いらん!」
30: 2012/02/22(水) 22:16:46.48 ID:Xx65RY/H0
ガイルはどんないきさつで無理矢理リュウに納豆食わされたんだろうな
31: 2012/02/22(水) 22:16:51.95 ID:XHk/OJPs0
リュウ「じゃあ俺が食べる!」モグモグ
ガイル「………」
リュウ「ごちそうさま!」
ガイル「………」
リュウ「そろそろ帰るよ。また試合しよう」スタスタ
ガイル「ああ……」
ガイル(腹減った……)
ガイル「………」
リュウ「ごちそうさま!」
ガイル「………」
リュウ「そろそろ帰るよ。また試合しよう」スタスタ
ガイル「ああ……」
ガイル(腹減った……)
32: 2012/02/22(水) 22:17:07.21 ID:wUAXhBn50
ワロタ
36: 2012/02/22(水) 22:21:38.42 ID:XHk/OJPs0
次の日──
ダルシム「ナマステ」
ガイル「ダルシム、か……」
ダルシム「しゃがんだまま動かないと聞いたが、ついに悟りを開いたのか?」
ガイル「いや……人を待っているだけだ」
ダルシム「そうか……」
ダルシム「ナンとカレーを持ってきた」
ガイル「すまん……」
ダルシム「ナマステ」
ガイル「ダルシム、か……」
ダルシム「しゃがんだまま動かないと聞いたが、ついに悟りを開いたのか?」
ガイル「いや……人を待っているだけだ」
ダルシム「そうか……」
ダルシム「ナンとカレーを持ってきた」
ガイル「すまん……」
42: 2012/02/22(水) 22:24:53.72 ID:XHk/OJPs0
ダルシム「では、ナンとカレーをヨガテレポートさせて直接お前の胃の中に送り込むぞ」
ガイル「えっ」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「おうっ!?」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「ぐおっ!?」
ダルシム「ヨ──」
ガイル「やめろっ! すごく胃に悪い……気がする」
ダルシム「ヨガの究極奥義、思い知ったか!」
ガイル「国に帰ってくれ……。お前には家族がいただろう」
ガイル「えっ」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「おうっ!?」
ダルシム「ヨガッ!」
ガイル「ぐおっ!?」
ダルシム「ヨ──」
ガイル「やめろっ! すごく胃に悪い……気がする」
ダルシム「ヨガの究極奥義、思い知ったか!」
ガイル「国に帰ってくれ……。お前には家族がいただろう」
43: 2012/02/22(水) 22:29:35.23 ID:XHk/OJPs0
次の日──
ブランカ「ウオッ! ウオッ!」
ガイル「ブランカ、か……」
ブランカ「ジャングルからクイモノ、いっぱいもってきた!」
ガイル「ありがとう……」
ブランカ「デンキでテレビもみられるぞ!」バリバリ
ガイル「それはいい」
ブランカ「ウオッ! ウオッ!」
ガイル「ブランカ、か……」
ブランカ「ジャングルからクイモノ、いっぱいもってきた!」
ガイル「ありがとう……」
ブランカ「デンキでテレビもみられるぞ!」バリバリ
ガイル「それはいい」
44: 2012/02/22(水) 22:29:42.28 ID:1Ow7OiXi0
今んとこまともに食わせてくれたのケンだけか
45: 2012/02/22(水) 22:30:24.69 ID:0/5iqOIH0
なぜブランカはカタコトになってしまったのか
46: 2012/02/22(水) 22:31:39.55 ID:XHk/OJPs0
ガイル「なにを持ってきたんだ?」
ブランカ「トラのニクだ」ドサッ
ガイル「えっ、生……?」
ブランカ「虎さえ俺の前では猫になる。さしずめお前はネズミといったところか!」
ガイル「ミッ○ーマウス?」
ブランカ「そのナマエ、キケン! ミッ○ーの前では俺さえ猫になる」
ガイル「そうか……すまなかった」
ブランカ「じゃあ、ジャングルかえる! またな!」
ガイル「ついでに虎の死骸も持って帰ってくれ。動物愛護団体とかがうるさいんでな」
ブランカ「トラのニクだ」ドサッ
ガイル「えっ、生……?」
ブランカ「虎さえ俺の前では猫になる。さしずめお前はネズミといったところか!」
ガイル「ミッ○ーマウス?」
ブランカ「そのナマエ、キケン! ミッ○ーの前では俺さえ猫になる」
ガイル「そうか……すまなかった」
ブランカ「じゃあ、ジャングルかえる! またな!」
ガイル「ついでに虎の死骸も持って帰ってくれ。動物愛護団体とかがうるさいんでな」
47: 2012/02/22(水) 22:32:31.76 ID:1Ow7OiXi0
虎ですら俺の前では猫になるさしずめお前は鼠といった所か
とか言ってたのにな
とか言ってたのにな
50: 2012/02/22(水) 22:37:07.16 ID:XHk/OJPs0
次の日──
春麗「ガイル……!?」
ガイル「春麗、か……」
春麗「ケンにいわれて来たのだけど、まさか本当にしゃがんでるとはね」
ガイル「ちょっと人を待っていてな……」
春麗「まぁいいけど……とにかく食事を取りたいのよね?」
ガイル「ああ、すまんが、食べさせてくれ……」
春麗「ガイル……!?」
ガイル「春麗、か……」
春麗「ケンにいわれて来たのだけど、まさか本当にしゃがんでるとはね」
ガイル「ちょっと人を待っていてな……」
春麗「まぁいいけど……とにかく食事を取りたいのよね?」
ガイル「ああ、すまんが、食べさせてくれ……」
53: 2012/02/22(水) 22:41:26.04 ID:XHk/OJPs0
春麗「はい、あーんして」
ガイル「あーん」
春麗「中華料理が口に合うかしら」
ガイル「美味い……(久々にまともな食事ができた……)」
春麗「ちょっと泣かないでよ!」
ガイル「すまん……」
春麗「なんか色々大変だったみたいね……」
ガイル「まぁな」
ガイル「あーん」
春麗「中華料理が口に合うかしら」
ガイル「美味い……(久々にまともな食事ができた……)」
春麗「ちょっと泣かないでよ!」
ガイル「すまん……」
春麗「なんか色々大変だったみたいね……」
ガイル「まぁな」
54: 2012/02/22(水) 22:44:20.41 ID:XHk/OJPs0
次の日──
本田「久しぶりでごわす!」
ガイル「エドモンド・本田、か……」
本田「ちゃんこを食わせてやるでごわす!」
ガイル「すまん……」
本田「どうじゃい!?」
ガイル「美味い……(よかった、正直一番不安だったが、マトモだった)」モグモグ
本田「ガッハッハッハッ!」
本田「久しぶりでごわす!」
ガイル「エドモンド・本田、か……」
本田「ちゃんこを食わせてやるでごわす!」
ガイル「すまん……」
本田「どうじゃい!?」
ガイル「美味い……(よかった、正直一番不安だったが、マトモだった)」モグモグ
本田「ガッハッハッハッ!」
56: 2012/02/22(水) 22:48:23.46 ID:XHk/OJPs0
本田「お互い満腹になったところで、そろそろ日本に帰るかのう!」
ガイル「すまんな、わざわざアメリカまで来てもらって」
本田「なに、困った時はお互い様じゃい!」ドスドス
ガイル「おい、空港はあっちだぞ?」
本田「大丈夫、スーパー頭突きで太平洋を渡るでごわす」
ガイル「やっぱりマトモじゃなかった」
本田「腕から衝撃波を出す男にいわれたくないでごわす」
ガイル(た、たしかに……!)
ガイル「すまんな、わざわざアメリカまで来てもらって」
本田「なに、困った時はお互い様じゃい!」ドスドス
ガイル「おい、空港はあっちだぞ?」
本田「大丈夫、スーパー頭突きで太平洋を渡るでごわす」
ガイル「やっぱりマトモじゃなかった」
本田「腕から衝撃波を出す男にいわれたくないでごわす」
ガイル(た、たしかに……!)
57: 2012/02/22(水) 22:51:14.99 ID:XHk/OJPs0
次の日──
ケンが車に乗ってやってきた。
ケン「誘ったら、みんな快くOKしてくれたぜ。どうだった?」
ガイル「感謝している」
ケン「みんな、お前が心配なんだよ。同じファイターとしてな」
ケン「なにか食べたいものや見たいものがあったら調達してくっから」
ケン「遠慮なくいってくれよ」
ガイル「……が見たい」
ケン「え?」
ケンが車に乗ってやってきた。
ケン「誘ったら、みんな快くOKしてくれたぜ。どうだった?」
ガイル「感謝している」
ケン「みんな、お前が心配なんだよ。同じファイターとしてな」
ケン「なにか食べたいものや見たいものがあったら調達してくっから」
ケン「遠慮なくいってくれよ」
ガイル「……が見たい」
ケン「え?」
59: 2012/02/22(水) 22:56:37.61 ID:XHk/OJPs0
ガイル「ボーナスステージが見たい」
ケン「ボーナスステージ?」
ガイル「いい車じゃないか」
ケン「ま、まさか……」
ガイル「頼む……」
ケン「いくらガイル、いや義兄さんの頼みでもそれはちょっと……」
ガイル「頼む……」
ケン「うぅ……」
ケン「ボーナスステージ?」
ガイル「いい車じゃないか」
ケン「ま、まさか……」
ガイル「頼む……」
ケン「いくらガイル、いや義兄さんの頼みでもそれはちょっと……」
ガイル「頼む……」
ケン「うぅ……」
60: 2012/02/22(水) 23:01:24.98 ID:XHk/OJPs0
ケン「わ、分かったよ! やるよ! やればいいんだろ!」
ガイル「ありがとう」
ケンは泣く泣く自分の車を攻撃し始めた。
グワシャッ! ガシャンッ! ドゴォンッ!
ケン「昇竜拳ッ!」
ドガシャーンッ!
ガイル「うむ……さすがだ」
30秒と経たないうちに、ケンの車はスクラップになった。
どこからともなく「パーフェクト」という声がした。
ガイル「ありがとう」
ケンは泣く泣く自分の車を攻撃し始めた。
グワシャッ! ガシャンッ! ドゴォンッ!
ケン「昇竜拳ッ!」
ドガシャーンッ!
ガイル「うむ……さすがだ」
30秒と経たないうちに、ケンの車はスクラップになった。
どこからともなく「パーフェクト」という声がした。
63: 2012/02/22(水) 23:04:40.13 ID:XHk/OJPs0
ケン(さよなら、俺の愛車……)
ガイル「いいものが見れた。ありがとう」
すると──
通行人「この辺、灰皿ないな……。いいや、ポイ捨てしちゃえ!」ポイッ
ガイル「むっ!」
ガイル「いかん!」
ガイル「捨てられたタバコが、ケンが壊した車から流れ出たガソリンに引火してしまう!」
ケン「なにっ!?」
ガイル「逃げろぉー!」
ケン「しかし、お前を置いて逃げるわけには……」
ガイル「俺はここから動かん! 逃げてくれっ!」
ケン「すまないっ!」
ガイル「いいものが見れた。ありがとう」
すると──
通行人「この辺、灰皿ないな……。いいや、ポイ捨てしちゃえ!」ポイッ
ガイル「むっ!」
ガイル「いかん!」
ガイル「捨てられたタバコが、ケンが壊した車から流れ出たガソリンに引火してしまう!」
ケン「なにっ!?」
ガイル「逃げろぉー!」
ケン「しかし、お前を置いて逃げるわけには……」
ガイル「俺はここから動かん! 逃げてくれっ!」
ケン「すまないっ!」
64: 2012/02/22(水) 23:09:13.57 ID:XHk/OJPs0
ズガァァァン!
大爆発が起こった。
ケンは通行人を助けつつ、避難したので無事だった。
一方のガイルは──
ガイル「ぷはっ……」
ケン「生きていたのか!」
ガイル「どうにかな……」
ガイル(まだお前のところに行く時期ではないということか……ナッシュ)
大爆発が起こった。
ケンは通行人を助けつつ、避難したので無事だった。
一方のガイルは──
ガイル「ぷはっ……」
ケン「生きていたのか!」
ガイル「どうにかな……」
ガイル(まだお前のところに行く時期ではないということか……ナッシュ)
65: 2012/02/22(水) 23:10:27.13 ID:XHk/OJPs0
ケン「しかし、大火傷じゃないか!」
ケン「すぐ病院に連れていくぜ!」
ガイル「いや、ダメだ」
ケン「なぜ!?」
ガイル「俺は待ち続けなければならないからだ」
ケン「分かったよ……」
ケン「じゃあ、せめて包帯とかは巻かせてくれ」
ガイル「すまん……」
ケン「すぐ病院に連れていくぜ!」
ガイル「いや、ダメだ」
ケン「なぜ!?」
ガイル「俺は待ち続けなければならないからだ」
ケン「分かったよ……」
ケン「じゃあ、せめて包帯とかは巻かせてくれ」
ガイル「すまん……」
66: 2012/02/22(水) 23:12:31.98 ID:wUAXhBn50
ケンは苦労人な感じがする
67: 2012/02/22(水) 23:14:19.63 ID:XHk/OJPs0
その後もケン、リュウ、ダルシム、ブランカ、春麗、本田が
一日交代でガイルの世話をした。
そのうち、ガイルの怪我も完治した。
ガイルはもはや公園の名物となっていた。
子供「ママー、あのおじちゃんなんでしゃがんでるの!?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ガイル「………」
一日交代でガイルの世話をした。
そのうち、ガイルの怪我も完治した。
ガイルはもはや公園の名物となっていた。
子供「ママー、あのおじちゃんなんでしゃがんでるの!?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ガイル「………」
68: 2012/02/22(水) 23:18:36.02 ID:XHk/OJPs0
ガイルが公園にしゃがんでから、一年経った。
今日はケンがガイルの食事当番だった。
ケン「あったかいスープを持ってきたぞ」
ケン「フーフーしてから飲ませるからな」
ガイル「すまん……」
ケン「しかし、ずっと疑問に思っていたんだが……」
ケン「ガイル……いったい誰を待っているんだ?」
ガイル「それは……」
今日はケンがガイルの食事当番だった。
ケン「あったかいスープを持ってきたぞ」
ケン「フーフーしてから飲ませるからな」
ガイル「すまん……」
ケン「しかし、ずっと疑問に思っていたんだが……」
ケン「ガイル……いったい誰を待っているんだ?」
ガイル「それは……」
70: 2012/02/22(水) 23:20:51.33 ID:6KCGI5as0
一日交代って・・・そいつら米に住み始めたのかよ
71: 2012/02/22(水) 23:22:47.21 ID:kWeKVkUA0
あの逆富士山ヘアーの男がしゃがんだまま待機してるとかシュール過ぎ
72: 2012/02/22(水) 23:23:19.75 ID:XHk/OJPs0
ガイル「!」ピクッ
ガイルの気配が変わった。
ガイル「来るっ!」
ケン「なんだと!?」
ガイル「あいつが……もうすぐ来る!」
ケン「いったい誰が来るっていうんだ!?」
ガイル「全てを巻き込み粉砕する、アイツが……」
ケン「ま、まさか……お前が待ってるのって……」
ガイル「そう、アイツの名は──」
ガイル「ザンギエフ!」
ガイルの気配が変わった。
ガイル「来るっ!」
ケン「なんだと!?」
ガイル「あいつが……もうすぐ来る!」
ケン「いったい誰が来るっていうんだ!?」
ガイル「全てを巻き込み粉砕する、アイツが……」
ケン「ま、まさか……お前が待ってるのって……」
ガイル「そう、アイツの名は──」
ガイル「ザンギエフ!」
73: 2012/02/22(水) 23:23:56.82 ID:a0vsrFPy0
何でザンギってガイルとセットでネタになってんの?
74: 2012/02/22(水) 23:24:48.19 ID:Yxc782kj0
>>73
2をやればわかる
2をやればわかる
76: 2012/02/22(水) 23:28:11.16 ID:XHk/OJPs0
ザッ
公園に大男が現れた。
ザンギエフ「………」
子供「ママー、なんであの人赤いパンツ一丁なの?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ケン「お前が待っていたのは、ザンギエフだったのか……」
ザンギエフ「待たせたな」
ガイル「待ったぞ」
公園に大男が現れた。
ザンギエフ「………」
子供「ママー、なんであの人赤いパンツ一丁なの?」
ママ「シッ、見ちゃいけません!」
ケン「お前が待っていたのは、ザンギエフだったのか……」
ザンギエフ「待たせたな」
ガイル「待ったぞ」
79: 2012/02/22(水) 23:32:16.19 ID:XHk/OJPs0
ザンギエフ「いくぞっ! ハラショーッ!」ドドドッ
ケン「うわ、突っ込んできた!」
ケン「ガイル、あれを撃て!」
ケン「セガのハリネズミが流行した、みたいなやつを撃つんだ!」
ガイル「………」
ケン「なぜ撃たないっ!?」
ザンギエフ「とあーっ!」バッ
ケン「ザンギエフが跳んだ!?」
ケン「うわ、突っ込んできた!」
ケン「ガイル、あれを撃て!」
ケン「セガのハリネズミが流行した、みたいなやつを撃つんだ!」
ガイル「………」
ケン「なぜ撃たないっ!?」
ザンギエフ「とあーっ!」バッ
ケン「ザンギエフが跳んだ!?」
81: 2012/02/22(水) 23:36:05.69 ID:XHk/OJPs0
ケン「あ、あれはフライングボディアタック!」
ザンギエフ「うおおおおっ!」
ケン「ガイル、危ないっ!」
ガイル(見せてやろう……一年間タメ続けた、サマーソルトキックを!)
ビキッ!
しかし、一年間しゃがみっぱなしだったガイルの足は、筋肉が完全に固まっていた。
ガイル(い、いかん!)
ケン「ガイルーッ!」
ザンギエフ「うおおおおっ!」
ケン「ガイル、危ないっ!」
ガイル(見せてやろう……一年間タメ続けた、サマーソルトキックを!)
ビキッ!
しかし、一年間しゃがみっぱなしだったガイルの足は、筋肉が完全に固まっていた。
ガイル(い、いかん!)
ケン「ガイルーッ!」
83: 2012/02/22(水) 23:39:27.76 ID:XHk/OJPs0
ガイルの頭上にザンギエフの胸板が落ちてくる。
ザンギエフ(どうした、なぜサマソしない!?)
ガイル(あ、足が動かない……!)
ケン(ガイルのやつ、足が動かないのか!?)
ザンギエフとガイルの距離は、残り一メートルになっていた。
ガイル(足よ……)
ガイル(足よ、動けぇぇぇっ!)
ケン(も、もうダメか……!)
ザンギエフ(どうした、なぜサマソしない!?)
ガイル(あ、足が動かない……!)
ケン(ガイルのやつ、足が動かないのか!?)
ザンギエフとガイルの距離は、残り一メートルになっていた。
ガイル(足よ……)
ガイル(足よ、動けぇぇぇっ!)
ケン(も、もうダメか……!)
87: 2012/02/22(水) 23:43:38.04 ID:XHk/OJPs0
すると、ガイルの家族が駆けつけてきた。
ユリア「あなたっ! しっかりしてっ!」
クリス「パパっ! 頑張ってっ!」
ケン「えっ!?」
さらにストリートファイターたちもやってきた。
リュウ「負けたら納豆だ!」
春麗「負けたら跪かせるわよ!」
本田「負けたらフンドシ担ぎになってもらう!」
ブランカ「負けたら、さしずめお前はネズミといったところか!」
ダルシム「負けたらお前の腕を伸ばす」
ケン「お前ら、いつの間に!?」
ユリア「あなたっ! しっかりしてっ!」
クリス「パパっ! 頑張ってっ!」
ケン「えっ!?」
さらにストリートファイターたちもやってきた。
リュウ「負けたら納豆だ!」
春麗「負けたら跪かせるわよ!」
本田「負けたらフンドシ担ぎになってもらう!」
ブランカ「負けたら、さしずめお前はネズミといったところか!」
ダルシム「負けたらお前の腕を伸ばす」
ケン「お前ら、いつの間に!?」
89: 2012/02/22(水) 23:47:46.92 ID:XHk/OJPs0
ガイル(みんな、すまん……!)
ガイル(ゆくぞ、ザンギエフ!)
ザンギエフ(来いっ!)
ガイル「うおおおおおおおおおおっ!」
ド ガ ァ ッ !
一年間タメ続けたサメーソルトキックが、ザンギエフを迎撃した。
ザンギエフ「ハ、ハラショー……」
ドズゥン……
どこからともなく「YOU WIN」という声が聞こえていた。
ガイル(ゆくぞ、ザンギエフ!)
ザンギエフ(来いっ!)
ガイル「うおおおおおおおおおおっ!」
ド ガ ァ ッ !
一年間タメ続けたサメーソルトキックが、ザンギエフを迎撃した。
ザンギエフ「ハ、ハラショー……」
ドズゥン……
どこからともなく「YOU WIN」という声が聞こえていた。
91: 2012/02/22(水) 23:50:16.00 ID:eidZe7CT0
イイハナシダナー!
92: 2012/02/22(水) 23:51:00.90 ID:XHk/OJPs0
ガイル「国へ帰るんだな、お前にも家族がいるだろう……」
ザンギエフ「ああ、帰るよ。楽しかった」
ガイル「また待つよ」
ザンギエフ「俺もまた待たせるよ」
ガシィッ!
握手するガイルとザンギエフ。
こうしてザンギエフは帰っていった。
ザンギエフ「ああ、帰るよ。楽しかった」
ガイル「また待つよ」
ザンギエフ「俺もまた待たせるよ」
ガシィッ!
握手するガイルとザンギエフ。
こうしてザンギエフは帰っていった。
93: 2012/02/22(水) 23:53:01.30 ID:XHk/OJPs0
リュウ「じゃあ俺たちも帰るか」
春麗「そうね」
ストリートファイターも帰っていった。
ユリア「私たちも先に家に戻ってるわね」
家族も帰っていった。
ガイル「………」
ガイル「ケン、ありがとう。お前がいなければ、俺は餓死していただろう」
ケン「よせよ、照れ臭い。でもよかったな、待ってた甲斐があったじゃないか」
ケン「さすが、俺の兄貴だぜ」
ガイル「これからもよろしくな……弟よ」
春麗「そうね」
ストリートファイターも帰っていった。
ユリア「私たちも先に家に戻ってるわね」
家族も帰っていった。
ガイル「………」
ガイル「ケン、ありがとう。お前がいなければ、俺は餓死していただろう」
ケン「よせよ、照れ臭い。でもよかったな、待ってた甲斐があったじゃないか」
ケン「さすが、俺の兄貴だぜ」
ガイル「これからもよろしくな……弟よ」
94: 2012/02/22(水) 23:54:06.89 ID:XHk/OJPs0
しかし、物陰から二人を見つめる四人がいた。
????「ヘッヘッヘ……」
????「フッフッフ……」
????「クックック……」
??「ハッハッハ……」
????「ヘッヘッヘ……」
????「フッフッフ……」
????「クックック……」
??「ハッハッハ……」
96: 2012/02/22(水) 23:54:52.05 ID:x3k4529R0
>>94
文字数でなんとなく解るわwwwwww
文字数でなんとなく解るわwwwwww
99: 2012/02/22(水) 23:58:09.63 ID:XHk/OJPs0
密かに観戦していた四人は、感動のあまり号泣していた。
バイソン「俺、今日からマジメにボクシングするよ……」
バルログ「美しい戦いだった……。私の負けだ……!」
サガット「二人の戦いで感動したら、胸の傷と右目が治ってしまった」
ベガ「シャドルー……解散!」
こうして一年に及ぶ死闘の末、世界は平和を取り戻したのであった。
<おわり>
バイソン「俺、今日からマジメにボクシングするよ……」
バルログ「美しい戦いだった……。私の負けだ……!」
サガット「二人の戦いで感動したら、胸の傷と右目が治ってしまった」
ベガ「シャドルー……解散!」
こうして一年に及ぶ死闘の末、世界は平和を取り戻したのであった。
<おわり>
101: 2012/02/22(水) 23:58:57.37 ID:qdZV51cE0
何で治ってんだよサガットwwwwww
102: 2012/02/22(水) 23:59:14.23 ID:Iv9ELSN/O
乙!
108: 2012/02/23(木) 00:17:35.15 ID:tjPf5AXh0
乙
109: 2012/02/23(木) 00:25:42.69 ID:czo0/pVEO
ワロタ
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります