1: 2013/04/30(火) 20:23:31 ID:O1dACD6A
欲しいものに関して、我慢をしたことが無かった

「パパ」という
身体、魅力、そういったもので手にしたものじゃない
生まれ持っての勝ち組

そう、僕は金持ちだ。
ドラえもん「メガネの劣等生の優等生」
3: 2013/04/30(火) 20:26:18 ID:O1dACD6A
いつも通りの容赦のない暴力
その矛先が僕に向くことはない

どこまでも下で、なにがあっても覆ることが無い。

そんな存在が目の前にいるからだ

4: 2013/04/30(火) 21:00:40 ID:O1dACD6A
スネ夫「悪いなのび太、このクルーザは二人乗りなんだ!」

そしてその一つは

ジャイアン「そういうことだ!じゃあな!」

このゴリラが乗る

決めていないが、そういうことになってる
それでも、その時に悔しがって嫌な顔をするのび太だけど
次の時にはそんな事を忘れて一緒に遊んでくれる。

5: 2013/04/30(火) 21:03:02 ID:O1dACD6A
優越?
そんなもので言い表せない

発売前に、しかも小学生では到底手が出せない値段の玩具や
数年に一度しか行けないような海外旅行、しかもファーストクラス

それが毎年、毎週のように手に入ったら、、、、

どうだい?すごいだろ?

6: 2013/04/30(火) 21:04:31 ID:O1dACD6A
なのに、
なのになのになのになのに、、、

なぜ静香ちゃんはあいつのもとに行った
なぜあいつの周りには人が自然に集まる
なぜ僕は金を出さないと誰も興味を示さない

なぜあいつは「友達だから」と僕を助ける
僕は、僕は


一体何をしてきたんだ?

7: 2013/04/30(火) 21:06:30 ID:O1dACD6A
スネ夫「なんでだ」

のび太「なにが?」

スネ夫「なんで僕を助ける!」

スネ夫「今回の事もそうだ!いつも通りあいつらに上納金を求められて、僕が金を出せばすんだんだ!」

スネ夫「なんでそれでお前が殴られる!」

スネ夫「なんで僕をかばった!」

スネ夫「僕はお前を見下しているんだぞ!」

スネ夫「馬鹿でのろまで!あるものといえばドラえもん!」

8: 2013/04/30(火) 21:08:36 ID:O1dACD6A
スネ夫「そうか!ドラえもんがいるから優越感に浸ってるんだ!」

のび太「スネ夫」

こいつにこいつにこいつに

スネ夫「そうだよな!道具を出してもらえば報復も簡単だもんな!」

のび太「スネ夫」

スネ夫「僕が持ってないものなんて!」

のび太「スネ夫!!!」

スネ夫「っ!!」

11: 2013/04/30(火) 21:35:20 ID:O1dACD6A
のび太「何を意地になってるの?」

全てを見透かすな、何がわかるんだ

スネ夫「は!何がだよ!」

なぜこいつは飄々と

のび太「何に疑問を持ってるの?」

お前にわかるわけない!

スネ夫「だまれ!おまえなんか!」


のび太「友達だろ?」

12: 2013/04/30(火) 21:37:16 ID:O1dACD6A
のび太「なんで友達を助けないの?」

どうして

スネ夫「どうして、僕はお前の事を見下しているんだぞ!」

のび太「知ってる、僕はのろまで馬鹿だ」

スネ夫「だったら!」

のび太「そう、それでも、スネ夫は僕と遊んでくれた」

スネ夫「!?」

13: 2013/04/30(火) 22:25:03 ID:O1dACD6A
のび太「僕の事を馬鹿にしていても、一緒にいてくれた」

のび太「どんなに僕を使って蔑んで、卑下して」

のび太「それでも、スネ夫は僕と一緒にいてくれた」

やめろ

のび太「今もそうだ」

やめろやめろ

のび太「僕を見下していても、僕に自分の意思をぶつけてくれてる」

やめろやめろやめろ

のび太「優越感なんて知らない、でも、スネ夫がくれた友達としての優しさを、僕は」

スネ夫「やめろぉお!!!!!」

14: 2013/04/30(火) 22:28:40 ID:O1dACD6A
スネ夫「僕はそんなんじゃない!」

僕はただ自分の場所が欲しくて

スネ夫「僕は、僕は!」

自分の位置が、上という、ただの飾りが

のび太「僕は覚えてる」

スネ夫が助けてくれた、あの日を

15: 2013/04/30(火) 22:58:13 ID:O1dACD6A
僕が他校の生徒に呼び出しをくらい逃げれなかった時

覚悟して行こうとした時、バイクに乗ったスネ夫と後ろに乗るジャイアンに止められた

スネ夫「おう、のび太、ドラえもんが家で呼んでたぞ?」

ジャイアン「早く帰ってくれってよ」

のび太「いや、、、僕は、、行くところがあって、、」

16: 2013/04/30(火) 23:01:16 ID:O1dACD6A
スネ夫「場所は?」

のび太「裏山だけど、、」

スネ夫「、、、、、。」

17: 2013/04/30(火) 23:01:58 ID:O1dACD6A
スネ夫「このバイクはさ、二人乗りなんだ」

18: 2013/04/30(火) 23:03:44 ID:O1dACD6A
ジャイアン「、、、!!、あ、そうだな、これは二人乗りだ」

のび太「まぁ、バイクだしね?」

スネ夫「それで後ろにはジャイアンが乗っている」

のび太「うん?」

スネ夫「悪いな、お前が乗る席はない」

のび太「、、、見ればわかるけど?」

スネ夫「そういうことだ、とっとと家に帰れ」

のび太「、、、、、え?」

19: 2013/04/30(火) 23:05:03 ID:O1dACD6A
ジャイアン「俺らはこれから裏山に秘密の特訓をしに行くから、のび太はくんなよ?」

のび太「そ、それは駄目だよ!スネ夫たちが」

ジャイアン「なんだよ!俺たちの秘密の特訓を邪魔しに来る気かよ!」

のび太「い、いや、、、そういうつもりじゃないけど、、、」

ジャイアン「じゃ、そういうことだから、来たらぶっ殺すからな」

スネ夫「家で悔しがってなー」

日が沈み、やはり気になって見に行くと、血みどろになって倒れる数人と木にもたれかかって笑ってる二

人がいた

21: 2013/05/01(水) 00:29:04 ID:7e2DSvsk
スネ夫「お前、あの時来てたのかよ」

のび太「うん、だから、今度は僕が助ける」

スネ夫「お、お前に何ができんだよ!」

のび太「わからないけど、それでも友達を見捨てる事なんてできないよ!」

ジャイアン「おうおう、なんで黙ってたんだ?」

スネ夫「じゃ、ジャイアン、、」

のび太「どうしてここに?」

ジャイアン「昼飯一緒に食おうと思って、な」

ジャイアン「どうしていわねぇんだ、心の友だろうが」

23: 2013/05/01(水) 00:43:51 ID:7e2DSvsk
スネ夫「、、、相手は上級生だし、、、友達を、、、傷つけたくなんて、、、」

ジャイアン「おいおい、俺が負けると思ってるのか?」

スネ夫「そんなんじゃないけど、、、」

ジャイアン「おら、いくぞ」

スネ夫「どこに、?」

ジャイアン「あ?そんなの決まってるだろ」


ジャイアン「俺の「友達」を苦しめたやつを、ぶっとばしにだよ」

24: 2013/05/01(水) 00:44:22 ID:7e2DSvsk
そうか、
僕らは、きっとこんな形で
こんな形でも

友達なんだ

25: 2013/05/01(水) 00:46:04 ID:7e2DSvsk
短いですがこれで終わりです。
SSだしいいよねw

物語性が無いなど指摘が前作でありましたが
無いです、ごめんなさい

物語というよりは
のび太たちの関係性が好きなので、そっちに注目しています

3人の友情を僕なりに解釈した結果がこれになります。
見ていただきありがとうございました!

※前の話とはつながっていません。

28: 2013/05/01(水) 09:53:31 ID:DYF6PYAQ

引用元: ドラえもん「金持ちの劣等と優越」