1:2015/03/01(日) 21:43:29.00 ID:x83ANJq+0.net
俺「ふう、ようやく荷物の整理が終わった……」
俺「ああ疲れた……本読むかな」
ガタン!
俺「いひいいっ!?」
俺「ほ、本が飛んできた……」
俺「これって……所謂ポルターガイスト、だよな……」
俺「……こえー……」
俺「あ、読みたい本だ……」
俺「……」ペラッペラッ
俺「ああ疲れた……本読むかな」
ガタン!
俺「いひいいっ!?」
俺「ほ、本が飛んできた……」
俺「これって……所謂ポルターガイスト、だよな……」
俺「……こえー……」
俺「あ、読みたい本だ……」
俺「……」ペラッペラッ
3:2015/03/01(日) 21:46:09.82 ID:x83ANJq+0.net
俺「ただいまー」
ピコッ……ピコッ……
俺「ん?音が聞こえる……」
俺「何だー?」
ゲーム「ドガッバキッうわーうわーうわー」
俺「」
俺「ぎゃああああああああ!!!」
俺「ゲ、ゲ、ゲームが勝手に動いてるゥゥゥー!?!?」
俺「……また、ポルターガイストか……」
俺「ポルターガイストもゲームするのか……」
ピコッ……ピコッ……
俺「ん?音が聞こえる……」
俺「何だー?」
ゲーム「ドガッバキッうわーうわーうわー」
俺「」
俺「ぎゃああああああああ!!!」
俺「ゲ、ゲ、ゲームが勝手に動いてるゥゥゥー!?!?」
俺「……また、ポルターガイストか……」
俺「ポルターガイストもゲームするのか……」
5:2015/03/01(日) 21:49:00.28 ID:x83ANJq+0.net
俺(ちょっと、コミュニケーションを試みよう)
俺(ゲーム出来るみたいだし、日本語も分かるだろ……)
俺「ポルターガイストさん、聞こえますか?」
俺「肯定なら一度、否定なら二度音を鳴らしてください」
トンットンッ
俺「……聞こえてるんですね」
……トンッ
俺「はい」
俺(ゲーム出来るみたいだし、日本語も分かるだろ……)
俺「ポルターガイストさん、聞こえますか?」
俺「肯定なら一度、否定なら二度音を鳴らしてください」
トンットンッ
俺「……聞こえてるんですね」
……トンッ
俺「はい」
6:2015/03/01(日) 21:51:10.96 ID:x83ANJq+0.net
俺「えっと、あなたは幽霊ですか?」
トンットンッ
俺「ではなんですか?」
……
俺「あ、はいかいいえしか言えないんですね。えっと……妖怪?」
トンットンッ
俺「じゃあ、妖精?」
トンットンッ
俺「……他何があるかな……」
俺「うーん、まあいいか……」
俺「では、俺に危害を加えることがありますか?」
トンットンッ
俺「そうですか。それならいいです」
トンットンッ
俺「ではなんですか?」
……
俺「あ、はいかいいえしか言えないんですね。えっと……妖怪?」
トンットンッ
俺「じゃあ、妖精?」
トンットンッ
俺「……他何があるかな……」
俺「うーん、まあいいか……」
俺「では、俺に危害を加えることがありますか?」
トンットンッ
俺「そうですか。それならいいです」
9:2015/03/01(日) 21:53:12.95 ID:x83ANJq+0.net
俺「自己紹介が遅れました。この部屋に引越してきました、俺です」
トンッ
俺「これからよろしくお願いしますね」
トンッ
俺(変わった同居人が出来てしまった)
俺(まあ、以外と話の分かる人?みたいだし、いいかな)
トンッ
俺「これからよろしくお願いしますね」
トンッ
俺(変わった同居人が出来てしまった)
俺(まあ、以外と話の分かる人?みたいだし、いいかな)
10:2015/03/01(日) 21:56:35.65 ID:x83ANJq+0.net
俺(この日から、俺とポルターガイストさんの生活が始まった)
俺「ハァ……ハァ……」
ガタン!ドタッドタッ
俺「うおっ!?ポルターガイストさんいるの忘れてた!」
俺「す、すいません!」
ト、トンッ
俺(これから、どこでオ○ヌーするかな……)
俺「ハァ……ハァ……」
ガタン!ドタッドタッ
俺「うおっ!?ポルターガイストさんいるの忘れてた!」
俺「す、すいません!」
ト、トンッ
俺(これから、どこでオ○ヌーするかな……)
14:2015/03/01(日) 22:01:54.00 ID:x83ANJq+0.net
俺(ポルターガイストさんは、人間味に溢れている)
俺「ポルターガイストさんって、名前あるんですか?」
トンットンッ
俺「なら、名前つけてもいいですか?ポルターガイストさん、だと呼びにくくて」
トンッ
俺「よし、それじゃあ何て名前にしましょうか……」
俺「そういえば、ポルターガイストさんって男の人なんですか?」
トンットンッ
俺「女の人なんですか?」
トンットンッ
俺「あ、性別ってものがないんですね」
トンッ
俺「じゃあどういう名前がいいんだろ……」
俺「ポルターガイストさんって、名前あるんですか?」
トンットンッ
俺「なら、名前つけてもいいですか?ポルターガイストさん、だと呼びにくくて」
トンッ
俺「よし、それじゃあ何て名前にしましょうか……」
俺「そういえば、ポルターガイストさんって男の人なんですか?」
トンットンッ
俺「女の人なんですか?」
トンットンッ
俺「あ、性別ってものがないんですね」
トンッ
俺「じゃあどういう名前がいいんだろ……」
15:2015/03/01(日) 22:03:56.97 ID:x83ANJq+0.net
俺「ポル夫とかどうです?」
トンットンッ
俺「ポル子」
トンットンッ
俺「ポル美?」
トンットンッ
俺「ポル五郎」
ドンッドンッ
俺「す、すいません真面目に考えます」
トンットンッ
俺「ポル子」
トンットンッ
俺「ポル美?」
トンットンッ
俺「ポル五郎」
ドンッドンッ
俺「す、すいません真面目に考えます」
16:2015/03/01(日) 22:08:45.75 ID:x83ANJq+0.net
俺「あ、イースとかどうです?ポルターガイストの、ガイストの、イースです」
トンッ
俺「いいですか?」
トンッ
俺「それじゃあ……よろしくお願いしますね、イースさん」
トンッ
俺(喜んでくれたかな?)
トンッ
俺「いいですか?」
トンッ
俺「それじゃあ……よろしくお願いしますね、イースさん」
トンッ
俺(喜んでくれたかな?)
18:2015/03/01(日) 22:12:52.08 ID:x83ANJq+0.net
半年後
俺「あっちいー……イースさんって暑さ感じるんですか?」
トンットンッ
俺「うぇー……いいなぁ……」
俺「あーつーいー……」
ツンツン
俺「ん?なんですか?」
アイスフワフワ
俺「あ、ありがとうございます」
トンッ
俺(すげえ気が利くなー、イースさん)
俺「あっちいー……イースさんって暑さ感じるんですか?」
トンットンッ
俺「うぇー……いいなぁ……」
俺「あーつーいー……」
ツンツン
俺「ん?なんですか?」
アイスフワフワ
俺「あ、ありがとうございます」
トンッ
俺(すげえ気が利くなー、イースさん)
20:2015/03/01(日) 22:15:05.74 ID:x83ANJq+0.net
俺「あ、イースさん。今度俺、友人と旅行行くので、しばらく部屋開けるんですよ」
トンッ
俺「一人で大丈夫ですか?」
トンッ
俺「そうですか。それでは、留守番お願いしますね」
トンッ
俺「もし、泥棒が入ってきたら追い返してくださいね?」
トンッ
トンッ
俺「一人で大丈夫ですか?」
トンッ
俺「そうですか。それでは、留守番お願いしますね」
トンッ
俺「もし、泥棒が入ってきたら追い返してくださいね?」
トンッ
21:2015/03/01(日) 22:16:14.84 ID:x83ANJq+0.net
数日後
俺「それじゃ、行ってきますね」
トンッ
ガチャッ
…………
俺「それじゃ、行ってきますね」
トンッ
ガチャッ
…………
22:2015/03/01(日) 22:17:47.50 ID:x83ANJq+0.net
イース(行ってらっしゃい)
24:2015/03/01(日) 22:23:23.09 ID:x83ANJq+0.net
俺宅
イース(おりゃ!ほりゃ!)
ヨガッ
イース(この……とっ!)
ヨガファイア
ヒョーウドガッバキッ
イース(あっ!ああ……また負けた……)
イース(このウヒョウヒョ野郎強いなぁ)
イース(……)
イース(俺さんがいないと寂しいなぁ)
イース(…………今頃、何してるかな……)
旅行先
友「ウェーーーーイwwwwwwwww」
俺「ウェーーーーイwwwwwwwww」
イース(おりゃ!ほりゃ!)
ヨガッ
イース(この……とっ!)
ヨガファイア
ヒョーウドガッバキッ
イース(あっ!ああ……また負けた……)
イース(このウヒョウヒョ野郎強いなぁ)
イース(……)
イース(俺さんがいないと寂しいなぁ)
イース(…………今頃、何してるかな……)
旅行先
友「ウェーーーーイwwwwwwwww」
俺「ウェーーーーイwwwwwwwww」
27:2015/03/01(日) 22:27:31.35 ID:x83ANJq+0.net
翌日
イース(よし、今日こそあの憎き仮面を叩き割ってやる!)
イース(何だか今日はいけそうな気がする!ふっふっふ!)
カチッ
イース(……あれ、電源着かないな)
イース(ふーふーの儀式するか)
ガチャッ
イース(……ん?)
ガチャガチャッ
イース(……なんか、ドアから音がする……)
イース(まさか、俺さんが帰ってきたわけじゃないよね……誰だろ)
ガタッガタッガチャガチャッ!ギイー
イース(あ、ドア開いた……泥棒!?)
イース(よし、今日こそあの憎き仮面を叩き割ってやる!)
イース(何だか今日はいけそうな気がする!ふっふっふ!)
カチッ
イース(……あれ、電源着かないな)
イース(ふーふーの儀式するか)
ガチャッ
イース(……ん?)
ガチャガチャッ
イース(……なんか、ドアから音がする……)
イース(まさか、俺さんが帰ってきたわけじゃないよね……誰だろ)
ガタッガタッガチャガチャッ!ギイー
イース(あ、ドア開いた……泥棒!?)
28:2015/03/01(日) 22:31:00.68 ID:x83ANJq+0.net
???「……」
イース(……誰?)
???「あー、居ますね。なんだろうな……霊?とは違う感じです」
??「そ、そうですか……やっぱり……」
???「それじゃ、一応お祓いしておきますね」
??「はい……よろしくお願いします」
イース(?何言ってるんだろう……お祓い?)
???「ブツブツブツブツ……」
イース(うーん)
イース(見たことないなぁ、やっぱり)
イース(泥棒ではなさそうかな?誰ー……)
???「ブツブツブツブツ」
イース(……誰?)
???「あー、居ますね。なんだろうな……霊?とは違う感じです」
??「そ、そうですか……やっぱり……」
???「それじゃ、一応お祓いしておきますね」
??「はい……よろしくお願いします」
イース(?何言ってるんだろう……お祓い?)
???「ブツブツブツブツ……」
イース(うーん)
イース(見たことないなぁ、やっぱり)
イース(泥棒ではなさそうかな?誰ー……)
???「ブツブツブツブツ」
33:2015/03/01(日) 22:34:27.02 ID:x83ANJq+0.net
???「破ッ!」
ギュオンッ
イース(うっ!?)
イース(痛っ……な、なにこれ!?)
???「ふっ……かかったな、バケモノ……」
???「大人しく祓われろや」
イース(これ、この人がやってるの……!?)
???「ブツブツブツブツブツブツブツブツ」
イース(うっ!ぐぁっ……い、痛い……苦しい……!)
イース(な、なにこれ……ぇぇ!)
ギュオンギュオンギュオンギュオン
???「よし……よーし……いいぞ……オーケー……その調子だ……」
イース(あっ……いぁ……た……助けてぇ……)
ギュオンッ
イース(うっ!?)
イース(痛っ……な、なにこれ!?)
???「ふっ……かかったな、バケモノ……」
???「大人しく祓われろや」
イース(これ、この人がやってるの……!?)
???「ブツブツブツブツブツブツブツブツ」
イース(うっ!ぐぁっ……い、痛い……苦しい……!)
イース(な、なにこれ……ぇぇ!)
ギュオンギュオンギュオンギュオン
???「よし……よーし……いいぞ……オーケー……その調子だ……」
イース(あっ……いぁ……た……助けてぇ……)
36:2015/03/01(日) 22:38:05.24 ID:x83ANJq+0.net
???(よし、霊力がなくなってきたな)
???「とどめだ……破ァッ!」
ギュオオオォォン
イース(っ!?ぃああああああっっ!!あああああああああああああああああ!!!!)
イース(ぐ……ぐ……)
イース(……ぁ…………)
イース(…………)
???「もう大丈夫ですよ、力がなくなりました」
??「ありがとうございます……」
???「ええ、大丈夫ですよ、大家さん……それでは、報酬はこちらに振り込んで……」
??「ええ、ええ……」
ガチャッ
…………
???「とどめだ……破ァッ!」
ギュオオオォォン
イース(っ!?ぃああああああっっ!!あああああああああああああああああ!!!!)
イース(ぐ……ぐ……)
イース(……ぁ…………)
イース(…………)
???「もう大丈夫ですよ、力がなくなりました」
??「ありがとうございます……」
???「ええ、大丈夫ですよ、大家さん……それでは、報酬はこちらに振り込んで……」
??「ええ、ええ……」
ガチャッ
…………
38:2015/03/01(日) 22:40:09.73 ID:x83ANJq+0.net
数日後
俺「ただいまー!」
俺「いやー、イースさんがいなかったから寂しかったですよー!」
……
俺「あれ?イースさん?」
……
俺「どうしましたー?寝てるんですかー?」
……
俺「あ、あれ?本当にどうしたんですか?」
……
俺「……」
俺「イースさん!どうしたんですか!?」
俺「イースさんっ!」
俺「ただいまー!」
俺「いやー、イースさんがいなかったから寂しかったですよー!」
……
俺「あれ?イースさん?」
……
俺「どうしましたー?寝てるんですかー?」
……
俺「あ、あれ?本当にどうしたんですか?」
……
俺「……」
俺「イースさん!どうしたんですか!?」
俺「イースさんっ!」
41:2015/03/01(日) 22:44:11.86 ID:x83ANJq+0.net
ピンポーン
俺「誰だよ、こんな時に……!」
ガチャッ
俺「はい」
大家「こんにちは」
俺「あれ、大谷さん?どうかしたんですか?」
大家「いやね、俺くんがいない間にね、物音がしたからね、怪しいと思ってね……」
大家「霊の専門家の先生にね、お祓いしてもらったんだよ……」
俺「は……?」
俺「ちょ、ちょっとまってください!何、えっ!?」
大家「ど、どうしたんだい?」
俺(え、イースさん……お祓いされたの?)
俺(まさか……霊じゃないって言ってたよな……でも……)
俺「誰だよ、こんな時に……!」
ガチャッ
俺「はい」
大家「こんにちは」
俺「あれ、大谷さん?どうかしたんですか?」
大家「いやね、俺くんがいない間にね、物音がしたからね、怪しいと思ってね……」
大家「霊の専門家の先生にね、お祓いしてもらったんだよ……」
俺「は……?」
俺「ちょ、ちょっとまってください!何、えっ!?」
大家「ど、どうしたんだい?」
俺(え、イースさん……お祓いされたの?)
俺(まさか……霊じゃないって言ってたよな……でも……)
42:2015/03/01(日) 22:47:13.97 ID:x83ANJq+0.net
大家「それじゃあ、それを伝えたかっただけだから」
ガチャッ
俺(……)
俺(……イースさん……まさか……本当に……?)
俺(いや、そんなこと……だめですよ、イースさん……)
俺(勝手にいなくなるなんて……だめですよ……っ!)
……ト
俺「!?い、イースさんっ!?」
ト、ン……
俺「だ、大丈夫なんですか!?なんか、お祓いされたとか聞いて……!」
……トン、トン
俺「え、そんな……!」
ガチャッ
俺(……)
俺(……イースさん……まさか……本当に……?)
俺(いや、そんなこと……だめですよ、イースさん……)
俺(勝手にいなくなるなんて……だめですよ……っ!)
……ト
俺「!?い、イースさんっ!?」
ト、ン……
俺「だ、大丈夫なんですか!?なんか、お祓いされたとか聞いて……!」
……トン、トン
俺「え、そんな……!」
44:2015/03/01(日) 22:52:20.96 ID:x83ANJq+0.net
イース(俺……さん……た、すけ、て……)
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
俺(これって……SOS信号じゃないか!?)
俺「イースさん!苦しいんですか!?」
ト、ン
俺「くっそ……!待ってて下さい!今から、そのお祓いしたって人に会ってきます!」
ト……
俺「ああ!くそっ!勝手なことしやがってクソ大家ぁ!」ダッ
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
トンットンットンッ
ツーッツーッ
トンットンットンッ
俺(これって……SOS信号じゃないか!?)
俺「イースさん!苦しいんですか!?」
ト、ン
俺「くっそ……!待ってて下さい!今から、そのお祓いしたって人に会ってきます!」
ト……
俺「ああ!くそっ!勝手なことしやがってクソ大家ぁ!」ダッ
45:2015/03/01(日) 22:55:25.19 ID:x83ANJq+0.net
ドンドンドンッ
俺「大家さん!大家さん!」
大家「あれ、俺くん?どうしたんだい……」
俺「あの!お祓いをした霊の専門家って人!どこにいますか!?」
大家「え、ええ?急になんだね……」
俺「いいから!早く教えろっ!」
大家「あ、ああ……えっと、○○寺ってところの……」
俺「ありがとうございます!あと勝手に部屋入るな!アホ!」
バタンッ
大家「あ、アホ!?な、なんなんだあの子は!」
俺「大家さん!大家さん!」
大家「あれ、俺くん?どうしたんだい……」
俺「あの!お祓いをした霊の専門家って人!どこにいますか!?」
大家「え、ええ?急になんだね……」
俺「いいから!早く教えろっ!」
大家「あ、ああ……えっと、○○寺ってところの……」
俺「ありがとうございます!あと勝手に部屋入るな!アホ!」
バタンッ
大家「あ、アホ!?な、なんなんだあの子は!」
46:2015/03/01(日) 22:59:09.40 ID:x83ANJq+0.net
○○寺
俺「ここかっ……!」
俺「すみません!すみません!」
坊主「はい、どうしました?」
俺「この寺に、霊の専門家がいると聞いたんですが……!」
坊主「ああ……はい、いますよ。何か御用ですか?」
俺「そ、その人に会わせてください!今すぐ!」
坊主「わ、わかりました。呼んできますね……」
???「その必要はない」
坊主「あっ……御祓士さん」
御祓士「私が霊のprofessionalだ。何か用かな?」
俺「ああ……早く、早くきてくれ!」
俺「ここかっ……!」
俺「すみません!すみません!」
坊主「はい、どうしました?」
俺「この寺に、霊の専門家がいると聞いたんですが……!」
坊主「ああ……はい、いますよ。何か御用ですか?」
俺「そ、その人に会わせてください!今すぐ!」
坊主「わ、わかりました。呼んできますね……」
???「その必要はない」
坊主「あっ……御祓士さん」
御祓士「私が霊のprofessionalだ。何か用かな?」
俺「ああ……早く、早くきてくれ!」
47:2015/03/01(日) 23:01:34.71 ID:x83ANJq+0.net
俺宅
俺「早く、早く来てっ!」
グイグイ
御祓士「おや、ここは……」
俺「あんた、ここでお祓いをしたんだよな!?」
御祓士「ああ。確かに私はここでお祓いをしたね」
俺「今すぐそのお祓いの対象を治してやってくれ!苦しんでるんだ!」
御祓士「……どういうことだい?」
俺「早く、早く来てっ!」
グイグイ
御祓士「おや、ここは……」
俺「あんた、ここでお祓いをしたんだよな!?」
御祓士「ああ。確かに私はここでお祓いをしたね」
俺「今すぐそのお祓いの対象を治してやってくれ!苦しんでるんだ!」
御祓士「……どういうことだい?」
48:2015/03/01(日) 23:06:02.07 ID:x83ANJq+0.net
俺「事情を説明してる暇はねえんだよ!いいからとっとと治してくれっ……!」
御祓士「ふむ……出来ないことはない。だが、する意味もないね」
俺「なんだって!?」
御祓士「私が祓ったアレは、単純な幽霊じゃなかった」
御祓士「どんな危害を加えるのか分からないんだ、みすみす力を与えるつもりはない」
俺「んなこと知るかっ!いいから早く治してくれよォォ!」ドンッ
御祓士「……何故だ?何故そう必死になって頼むんだね?」
俺「……あいつは俺の大事な人なんだよっ」
御祓士「……」
俺「あいつがいないと俺は生きていけないんだよ!だから早くしろッ!」
御祓士「ふむ……出来ないことはない。だが、する意味もないね」
俺「なんだって!?」
御祓士「私が祓ったアレは、単純な幽霊じゃなかった」
御祓士「どんな危害を加えるのか分からないんだ、みすみす力を与えるつもりはない」
俺「んなこと知るかっ!いいから早く治してくれよォォ!」ドンッ
御祓士「……何故だ?何故そう必死になって頼むんだね?」
俺「……あいつは俺の大事な人なんだよっ」
御祓士「……」
俺「あいつがいないと俺は生きていけないんだよ!だから早くしろッ!」
49:2015/03/01(日) 23:09:54.48 ID:x83ANJq+0.net
御祓士「…………フッ」
御祓士「生者が『生きていけない』なんて言うなら、無視は出来ないね」
俺「じゃあ……!」
御祓士「ああ、分かった。アレに霊力を与えてやろう」
御祓士「ただし、それで暴走したりしたら問答無用で消滅させる。いいね?」
俺「ああ……早く!」
御祓士「うむ……"霊魔瓶"ッ!」
御祓士「破ァッ!」
ギュオオオォォン
御祓士「生者が『生きていけない』なんて言うなら、無視は出来ないね」
俺「じゃあ……!」
御祓士「ああ、分かった。アレに霊力を与えてやろう」
御祓士「ただし、それで暴走したりしたら問答無用で消滅させる。いいね?」
俺「ああ……早く!」
御祓士「うむ……"霊魔瓶"ッ!」
御祓士「破ァッ!」
ギュオオオォォン
50:2015/03/01(日) 23:11:35.53 ID:x83ANJq+0.net
ギュオオオォォン
ギュオオオォォン
ギュオオオォォン……
……
御祓士「……終わったよ」
俺「ほ、本当ですか!?」
俺「イースさん……イースさん!聞こえますか!?」
俺「聞こえてたら……聞こえてたら一回、音を立てて下さい!」
…………
俺「……イースさんっ!!」
ギュオオオォォン
ギュオオオォォン……
……
御祓士「……終わったよ」
俺「ほ、本当ですか!?」
俺「イースさん……イースさん!聞こえますか!?」
俺「聞こえてたら……聞こえてたら一回、音を立てて下さい!」
…………
俺「……イースさんっ!!」
51:2015/03/01(日) 23:14:15.38 ID:x83ANJq+0.net
ーー聞こえてませんよっ
俺「!!」
俺「声が……イースさん……!」
ーーはい
俺「……聞こえてるじゃないですかっ……はは……」
ーーふふっ
俺「ああ……よかった……よかった……!」ポロポロ
ーーはい……俺さん……助かりました、ありがとうございます
俺「!!」
俺「声が……イースさん……!」
ーーはい
俺「……聞こえてるじゃないですかっ……はは……」
ーーふふっ
俺「ああ……よかった……よかった……!」ポロポロ
ーーはい……俺さん……助かりました、ありがとうございます
52:2015/03/01(日) 23:16:27.52 ID:x83ANJq+0.net
御祓士「失敗したな……どうやら、霊力を与えすぎてテレパシーができるようにしてしまったらしい」
御祓士「これでは、報酬は頂けないね。失礼するよ」
スッ
御祓士「これでは、報酬は頂けないね。失礼するよ」
スッ
53:2015/03/01(日) 23:21:08.75 ID:x83ANJq+0.net
俺「イースさん……やっと、通じ合えましたね」
ーーそうですね……
俺「……」
ーーねえ、俺さん?
俺「はい、なんですか?」
ーーさっきの言葉、嬉しかったです
俺「え?」
ーーあいつは俺の大事な人だ、あいつがいないと生きていけないーって……
俺「え、あ、聞いてたんですか!?」
ーーもちろんですよ。ふふっ
ーー……本気にしても、いいんですか?
俺「え?」
ーー私がいないと生きていけない、って……
俺「え、あっ……」
ーーそうですね……
俺「……」
ーーねえ、俺さん?
俺「はい、なんですか?」
ーーさっきの言葉、嬉しかったです
俺「え?」
ーーあいつは俺の大事な人だ、あいつがいないと生きていけないーって……
俺「え、あ、聞いてたんですか!?」
ーーもちろんですよ。ふふっ
ーー……本気にしても、いいんですか?
俺「え?」
ーー私がいないと生きていけない、って……
俺「え、あっ……」
55:2015/03/01(日) 23:25:18.75 ID:x83ANJq+0.net
ーー私も、俺さんがいないと生きていけませんよ
俺「え?」
ーー俺さんがいない数日間、ずーっと、寂しかったんですよ?
俺「そ、そうなんですか?」
ーーもちろんですよ……
ーーもう、離れないで下さい
俺「…………はい」
ーーこれから、一生ずっと
俺「はい……もう二度と、離しません」
俺「イースさんももう絶対、俺のそばからいなくならないでくださいね……」
ーー……はいっ
俺「イースさん、好きです」
ーーふふっ
ーー私は、大好きですよ。俺さん
おわり
俺「え?」
ーー俺さんがいない数日間、ずーっと、寂しかったんですよ?
俺「そ、そうなんですか?」
ーーもちろんですよ……
ーーもう、離れないで下さい
俺「…………はい」
ーーこれから、一生ずっと
俺「はい……もう二度と、離しません」
俺「イースさんももう絶対、俺のそばからいなくならないでくださいね……」
ーー……はいっ
俺「イースさん、好きです」
ーーふふっ
ーー私は、大好きですよ。俺さん
おわり
56:2015/03/01(日) 23:33:16.57 ID:OLNxuTP40.net
面白かった乙
57:2015/03/01(日) 23:34:48.95 ID:iWL823mF0.net
ただただいい話
58:2015/03/01(日) 23:37:38.47 ID:eC8AAEVnd.net
取り憑かれてたりしてな
俺「ポルターガイスト怖いよぉ……」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1425213809
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