1: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:03:32.01 ID:Nqi1OjaY0
たまえ「うん、なんでも深夜0時に怨んだ名前を入力すると
地獄に送ることができるらしいよ。」
まる子「へぇ~、便利な世の中になったもんだねぇ。」
藤木(…地獄少女。)
永沢「藤木君、どうしたんだい?」
藤木「な、永沢君!なんでもないよ…。」
永沢「ふ~ん。それより藤木君。テスト何点だった?」
藤木「え、、、50点だったよ。」
永沢「奇遇だね、僕もだよ。」
3: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:08:29.47 ID:bTefgE7dO
カツオの次はまるこ か
カツオ「地獄少女?」
4: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:23:16.37 ID:Nqi1OjaY0
藤木「あ…そうなんだ。」
永沢「それでね、藤木君。君のテストを見てみたいんだ。」
藤木「!?」
「や、やだよぉ。」
永沢「なんだい、藤木君。見せるぐらいいいだろう?同じ点数だし。」
「もしや君、見せられない秘密でもあるのかい?」
藤木「ないけど…。あまり見せたくないだけだよ…。」
永沢「ふーん。」
ダッ!
藤木「あっ!?」
永沢は藤木の机からテストをとりだした。
5: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:26:56.89 ID:Nqi1OjaY0
永沢「なんだい、こりゃ・・・」
藤木の答案と永沢の答案は全く同じだった。
永沢「藤木君。君、僕のテストをカンニングしたね?」
藤木「し、してないよ!」
永沢「君はどこまで卑怯なんだい?」
「テストくらい、真面目に受けなよ。」
藤木「してないったら!」
ドンッ!
ガシャーーン!!
永沢「いてて・・・」
藤木「あ、ご…ごめ「何するんだよ!藤木君!!」
永沢「いきなり押すなんて!本当に君は卑怯だね!」
藤木「君が僕のことカンニングした、て言うからだろ!」
7: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:32:23.36 ID:Nqi1OjaY0
永沢「へ~そういうこと言うんだい。藤木君。」
「僕を悪者扱いかい?」
藤木「だ、だって・・・」
永沢「フン!まわりを見てごらん?」
ヤダー、藤木君… 突き飛ばしたわよ…
しかもカンニングしたのは藤木君よ…
信じられなーい… 永沢君カワイソー…
藤木「…!」
永沢「わかったかい?藤木君。君は今、孤立してるんだよ?」
藤木「…。」
8: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:42:35.65 ID:Nqi1OjaY0
まる子「たっだいまー!」
すみれ「あらまる子。おかえり。」
まる子「母さん、聞いて!今日学校で藤木がさ~」
みどり「藤木さんがどうかしたのですか?」
まる子「あれ?みどりちゃん来てたの?」
みどり「えぇ。さきほど。」
すみれ「そうだ、まる子!おやつ出しといたからみどりちゃんと食べてきなさい。」
まる子「おやつ!?やたー!」
みどり「あの…先ほどの話は…」
まる子「そんなのあとでいいよ!いこ、みどりちゃん!」
9: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:45:28.43 ID:Nqi1OjaY0
まる子「え!じゃあみどりちゃん、私の家に泊まるの?」
みどり「えぇ。1週間くらいお世話になると思います。」
まる子(トホホ、1週間もみどりちゃんと会話できるかね)
みどり「どうしました?」
まる子「! ううん、なんでもないよ、なんでも。アハハ~」
みどり「・・・」
藤木「くそ、永沢君め・・・」
10: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 21:54:41.79 ID:Nqi1OjaY0
藤木「・・・」
藤木「そういえば、さくらたち。妙なこと言ってたな・・・」
藤木「地獄・・・地獄なんだけ?」
きくり「地獄少女!」
藤木「!?」
「な、なんだ!この子は!」
きくり「ぶーーーーん」
藤木「?」
「何なんだ?あの子は・・・気味悪いな・・・。」
11: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 22:00:08.15 ID:Nqi1OjaY0
藤木「…地獄少女。」
藤木「よし、今日やってみよう。」
永沢「ふん、なんだよ藤木君。先に帰っちゃって。」
「第一、悪いのはカンニングした藤木君じゃないか。」
「このテストの・・・あれ?!」
良く見ると、ところどころ永沢のテストと違うところがある。
永沢「まさか・・・ほんとにカンニングしてないとは・・・」
「…フン!けど、僕を突き飛ばした事実は変わらないじゃないか!」
13: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 22:36:59.14 ID:Nqi1OjaY0
藤木「えっと、地獄少女と・・・」
藤木は最近買ったパソコンで、地獄少女について調べていた。
藤木「なになに?地獄通信?」
そこには、地獄通信に関しての情報がたくさん載っていた。
0:00にだけ繋がるサイト。
怨みたい人を念じながら、名前を入力。
すると、閻魔あいという地獄少女が藁人形を渡す。
・・・と
藤木「なんか怖くなってきたなぁ・・・」
「けど、やっぱり永沢君は許せない・・・」
14: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 22:43:35.00 ID:Nqi1OjaY0
カチカチ
藤木「よし、もうすぐ0時だな・・・」
「クリック」
藤木「つ・・・繋がった…」
「よし、永沢君の名前を…」
「送・・・信!」
藤木「・・・送信出来たよな…?」
し~ん
藤木「もしかして、全部ウソ・・・?」
閻魔あい「呼んだ?」
15: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:01:33.93 ID:Nqi1OjaY0
藤木「うわ~、閻魔あい!!」
閻魔あい「受け取りなさい。」
藤木「へ?」
閻魔あい「あなたが本当に恨みを晴らしたいと思うなら、
この赤い糸を解けばいい。」
「糸を解けば、私と正式に契約を交わしたことのなる。」
藤木「・・・」
閻魔あい「恨みの相手は、速やかに地獄に流されるわ。」
藤木「じ・・・地獄・・・」
「ほんとに・・・永沢君を・・・」
17: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:32:08.64 ID:Nqi1OjaY0
閻魔あい「ただし」
藤木「?」
閻魔あい「契約を交わしたら、あなた自身にも代償を支払ってもらう。」
藤木「代償?」
閻魔あい「人を呪わば穴二つ」
「契約を交わしたら、あなたの魂も地獄に落ちる。」
「死んだ後の話だけどね。」
藤木「ぼ、僕も!そんなの嫌だよ!なんでぼくも地獄に!」
閻魔あい「あとはあなたが決めること。」
藤木「え?」
「き…消えた…。」
藤木「…」 グシャ
藤木は藁人形を強く握った。
18: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:36:05.89 ID:Nqi1OjaY0
次の日
まる子「たーまちゃん。」
たまえ「おはよう、まるちゃん。ねぇ知ってる?」
まる子「なにさ」
たまえ「なんでも今日、新しい先生が来るんだって!」
まる子「へぇ・・・ってじゃあ今の先生は!?」
たまえ「さぁ・・・」
先生「さぁみなさん、席に着いてください。」
19: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:43:24.55 ID:Nqi1OjaY0
先生「今日から教育実習生がこのクラスにきます。」
「曽根先生、お願いします。」
曽根「はい。今日からみんなと一緒に一週間共にします、曽根アンナです。」
「みんな、よろしくね。」
パチパチパチパチ
先生「では、朝のホームルームを頼みます。」
浜崎「おいおい、スゲー先生だぞ!?」
関口「あぁ、なんか雰囲気が違うな。」
丸尾「ズバリ、大人の色気でしょう!」
20: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:47:53.98 ID:Nqi1OjaY0
まる子「なんだかキレーな先生だねぇ。」
たまえ「そうだねー、大人だね。」
藤木「あの人、どっかで・・・」
永沢「藤木君」
藤木「うぁ!永沢君、なんだい?」
永沢「君こそどうしたんだい?そんなにびっくりして。」
「まさかあの実習生にみとれていたのかい?」
藤木「ち、違うよ!そんなんじゃないよ!」
永沢「ふーんどうだか…」
藤木「・・・」
永沢「な…なんだよ、藤木君。そんな怖い目で見るなよ!」
曽根「・・・」
21: 名も無き被検体774号+ 2011/03/15(火) 23:55:12.56 ID:Nqi1OjaY0
藤木(やっぱり流そうかな…けど流したら…)
(最近の永沢君はひどいしな…)
曽根「どうしたの?藤木君」
藤木「あ…曽根先生。なんでもないです。」
曽根「そう?何かあったら相談してね。思いつめちゃ、体に毒よ?」
藤木「はい・・・。」
曽根「じゃあね、藤木君。」
藤木「・・・」ボ~ッ
関口「・・・・・・」
22: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:01:03.36 ID:Nqi1OjaY0
関口「なぁハマジ?最近藤木、調子のってない?」
浜崎「え~そうかな?」
関口「乗ってるって!ちょっとハブこうぜ!」
浜崎「う~ん・・・」
ブー太郎「いいぞブー!やろうぞブー!」
浜崎「ブー太郎!」
小杉「俺も乗るぜぇ!」
浜崎「小杉まで・・・」
「わかったよ!俺もやるよ!」
23: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:12:58.57 ID:O+zbuIfd0
藤木(曽根先生はいい先生だな~)
藤木「あれ、僕のノートがないぞ・・・?」
関口「おーいハマジ!このゴミ、捨てといてくれ!」
浜崎「わかった。関口」
藤木「あれ、そのゴミ・・・」
「ぼくのじゃないか!?」
関口「あれ~、なんか聞こえたか?ハマジ?」
浜崎「いや~全然。」
藤木「返せよ!」
関口「ほーい」
バサッ! グシャ!
藤木「あぁ・・・なんでこんなのこと・・・?」
関口「・・・」
関口「さぁて、次の授業の準備をするかな。」
28: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:38:39.79 ID:O+zbuIfd0
藤木(教科書も、ノートも落書きだらけだ・・・)
藤木「永沢君、頼む。教科書見せてくれないかい?」
永沢「えっ・・・」
チラッ
関口「・・・」
浜崎「・・・」
ブー太郎「・・・」
永沢「っ・・・!」
永沢「フン!」
藤木「!?」
「永沢君!?教科書見して…」
バシン!
藤木「なんで・・・?なんでだよ・・・」
29: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:42:57.18 ID:O+zbuIfd0
藤木「うああああああああああん!」
永沢「あっ!藤木く・・・ん」
藤木(なんだよ・・・!なんだよ・・・!)
(僕がなにをしたんだよ・・・!)
まる子「あちゃー、藤木のやつ、泣きながら教室出てったよ。」
たまえ「どうしたんだろうね?」
曽根「はーい、みんな授業やるわよ。」
「・・・て、みんなどうしたの?」
関口「藤木のやつがお腹痛いって言って家に帰りましたw」
曽根(・・・)
30: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:46:32.40 ID:O+zbuIfd0
藤木「・・・永沢君だ!永沢君がきっと犯人だ・・・!」
藤木「糸解いてやる!」
永沢「藤木君、泣いてたな…」
関口「何だよ、永沢。藤木のこと心配してるのか?」
永沢「関口君!あれはやりすぎじゃ・・・」
関口「なんだ?お前も仲間はずれになりたいのか?」
永沢「えぇ!?嫌だよ!」
関口「ならほっときな、あんな奴」
永沢(明日、藤木君に謝ろう・・・)
31: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 00:50:29.10 ID:O+zbuIfd0
一目連「なんだい、あの玉ねぎ君。いい奴じゃないか」
輪入道「素直になれねぇだけだな、ありゃ。」
曽根(骨女)「ほーんと。彼の怨むべき相手は違う気がするんだけどね。」
閻魔あい「ほっときなさい。」
「大丈夫。」
一目連、輪入道、骨女「・・・」
まる子「なんか、あたしゃにおうね。」
たまえ「どうかしたの?まるちゃん?」
まる子「へ?いや、なんか嫌な予感がしてね。」
たまえ「ふ~ん」
35: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 10:05:22.50 ID:O+zbuIfd0
まる子「ただいまー」
すみれ「あら、まる子。おかえり。」
まる子「あれ、みどりちゃんは?」
すみれ「あぁ、みどりちゃんならおじいちゃんと一緒にでかけたわよ。」
まる子「ふ~ん」
すみれ「それよりまる子、あなたの学校は大丈夫?」
まる子「? いきなり何さ?」
すみれ「最近、小学生の失踪事件が多発してるのよ~」
まる子「え、何それ?怖い」
すみれ「この前も東京の小学生2人が行方不明なんだってよ。」
まる子「な~んだ、東京じゃん。この静岡じゃそんな物騒な事件起きないよ。」
すみれ「そうかしら・・・」
まる子「だいじょぶ、だいじょぶ。それよりお母さん、おやつは?」
すみれ「あ、今すぐ用意するわね」
まる子「わーい!」
36: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 11:23:46.90 ID:O+zbuIfd0
次の日
永沢(藤木君に悪いことしたな…)
(この謝罪の手紙を藤木君の鞄に入れておこう)
永沢(よし、藤木君はいないな・・・)
ガサゴソ・・・
永沢「うあ!なんだこれは!」
藤木の鞄の中には藁人形が入っていた。
永沢(もしや・・・藤木君のやつ。これで僕たちを・・・)
関口「・・・・・・」
37: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 11:32:47.00 ID:O+zbuIfd0
藤木(なんで今日学校なんてきたんだろ・・・)
クラスの藤木に対する態度はひどかった。
このいじめを表沙汰にしたくなかった関口たちは、陰湿ないじめを繰り返していた。
藤木(けど、もう慣れた・・・)
まさに藤木は孤立していた。
浜崎「おい、藤木!ちょっと・・・」ボソ
藤木「!」
「浜崎くん・・・なんで・・・」
浜崎「いいから!ちょっと来い」ボソ
38: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 11:41:21.33 ID:O+zbuIfd0
藤木「なんだよ、浜崎君・・・」
浜崎「実はな、このいじめの主犯について・・・」
藤木「!? 誰なの?」
浜崎「それがな・・・」
浜崎「永沢なんだよ。」
藤木「・・・え?」
42: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 15:18:38.21 ID:O+zbuIfd0
永沢「ふん、こんな藁人形・・・」
ポイ
永沢はそっとゴミ箱に入れた。
永沢「これで僕たちを呪おうなんて思わないはずさ。」
ガラガラ
藤木「・・・」
永沢(あ・・・藤木君・・・)
藤木「・・・!?」
永沢(なんだ?藤木君。あんなににらみつけて)
44: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 15:51:12.64 ID:O+zbuIfd0
永沢「関口君、君、なにか藤木君に言ったかい?」
関口「・・・ハーマジ!掃除の時間、野球しようぜ!」
浜崎「おー。やろうぜ!ブー太郎もやるか?」
ブー太郎「やるブー!」
永沢「おいおい、関口君、なんの冗談だい?」
関口「あれ?なんか玉ねぎ臭くないか?」
浜崎「クンクン。ほんとだ。それに・・・」
ブー太郎「焦げ臭いブー!」
永沢「・・・」
永沢(なんだよこいつら!今度は僕かい!?)
(フン、くだらない!)
45: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 16:09:12.64 ID:O+zbuIfd0
放課後
藤木(あれ?!ない!ないぞ!)
永沢「藤木君、今日一緒に帰らないか?」
藤木「?!」
「・・・・・・・」
藤木「ごめん、僕は一人でかえるよ・・・」
ダッ!
永沢「あ・・・藤木君・・・」
永沢「・・・」
「・・・・・・」
「関口め~!許さないぞ・・・」
曽根「大丈夫かい?」
輪入道「あぁ。まさかゴミ箱に捨てられるとは。」
一目連「もう少しで焼却炉行きだったな。」
46: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 16:36:17.11 ID:O+zbuIfd0
永沢(藤木君・・・)
(くそ!関口!怨むぞ!)
きくり「流しちゃえば?」
永沢「え?」
きくり「地獄少女に頼んで。」
永沢「な、なんだい?その地獄少女ってのは!?」
きくり「しらないの~?地獄少女。」
永沢「だからなん・・・」
輪入道「おっと、すまねぇな」
永沢「へ?」
きくり「こら~!はなせ~!」
輪入道「あんまりじゃますんじゃねぇぞ」
きくり「う~」
永沢「なんだったんだ・・・」
「地獄・・・少女・・・・」
48: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 17:03:57.82 ID:O+zbuIfd0
永沢「あの女の子は地獄少女って言ってたな・・・」
「あぁ!そういえばさくらたちも・・・!」
永沢「もしかして、あの藁人形・・・」
「藤木め~!」
藤木(どうしよう…藁人形なんてもっていかなければ良かった。)
藤木「永沢君・・・話しかけてくれたな・・・」
藤木「よし、やっぱり地獄流しなんてやめよう!」
50: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 17:20:06.75 ID:O+zbuIfd0
一目連「おいおい、あの子、怨むのやめたぞ?」
骨女「輪入道、連れ戻そうかい?」
閻魔あい「大丈夫。」
「心配する必要はないわ。」
骨女「お嬢・・・」
藤木「・・・ん?」
永沢「やぁ、藤木君。」
藤木「!? 永沢君!」
64: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 22:26:23.91 ID:O+zbuIfd0
藤木「・・・どうしたんだい?」
永沢「実は謝ろうと思って・・・」
藤木「え・・・?どうして急に・・・」
永沢「実は僕もいじめられてたんだ。」
藤木「けど、君が首謀者だってハマジが・・・」
永沢「あいつもグルだよ!」
「本当の首謀者は・・・関口だよ・・・」
藤木「関口君が・・・?」
永沢「そうさ、怨むべき相手は関口。あいつだ!」
藤木「永沢君・・・」
65: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 22:32:59.78 ID:O+zbuIfd0
永沢「そこでだ。君は確か、藁人形を持っていたよね?」
藤木「!?」
「なんでそれを・・・」
永沢「ふーん、やっぱり、君は僕たちを地獄へ送ろうとしたんだな」
藤木「え、いや、違うよ!?」
永沢「ま、あれは僕がゴミ箱に捨てたんだけどね。」
「君が卑怯だってことは変わりない。」
藤木「ちょっと、まって、捨てたって・・・」
66: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 22:38:46.46 ID:O+zbuIfd0
永沢「けど、君は、地獄少女にあったんだろ!?」
「はやく関口を地獄に送ってよ!」
藤木「え、だって、送ったら、送ったほうも地獄におちるんだ…」
永沢「それで?」
藤木「え!?それでって・・・」
永沢「じゃあ君は、僕が地獄に落ちてもいいってことかい?」
藤木「そ、そうは言ってないよ!」
永沢「フン!相変わらず卑怯だな!」
ドン!!
永沢は藤木を突き飛ばした。
藤木「うぁあ!」
鞄の中身は地面に落ちた衝撃で辺り一面にとびだした。
永沢「おや?」
67: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 22:46:17.09 ID:O+zbuIfd0
永沢「なんだい、君はゴミ箱をあさったのかい?」
そこには藁人形があった。たしかにあった。
藤木「!? なんで!?さっきまでなかったのに!?」
永沢「やっぱり君は卑怯だな、そして平気でうそをつく。」
永沢は藁人形をつかむ。
が
藤木「だめだよ!永沢君!」
永沢「なんだい!?そんなに地獄に落ちたくないのかい!?」
藤木「違うよ!そんなんじゃないよ!」
みどり「あら?あれは藤木さん・・・」
69: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 22:53:21.13 ID:O+zbuIfd0
みどり「けど、なんか様子がおかしいわね。」
永沢「離せよ!藤木君!」
藤木「ダメだったら!」
永沢「くそ!くそ!なんだよ、こんな糸!」
藤木「あぁ!!」
恨み・・・
聞き届けたり・・・
70: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:03:54.03 ID:O+zbuIfd0
永沢「うああああああ!なんなんだよ!」
「家が!家が燃えてる!」
「たすけてー」
永沢「!? 誰かいるのか!?今、消防車呼んでくる!」
一目連「君が助けに行かないのか?」
永沢「え?だってあんなに燃えてちゃ・・・」
輪入道「君もずいぶんと卑怯だなぁ」
永沢「っ・・・お、お前らこそ何やってんだ!早く助けを呼べよ!」
一目連「しょうがない。行くか。」
輪入道「よし。」
永沢「え?え?」
71: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:07:44.93 ID:O+zbuIfd0
そう言うと、一目連、輪入道は燃えている家に入って行った。
永沢「なんだよ、なんだよ!僕は行かないぞ!」
「火事の怖さを知らないんだ!あいつら!」
永沢は走った。 しかし
永沢「・・・!?なんで・・・!?なんで・・・!?」
「なんでぼくの周りだけ燃えてるんだ!?」
72: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:12:25.01 ID:O+zbuIfd0
永沢「だれかー!だれかー!」
一目連「よーし、今助けてやるぞ!」
輪入道「いま救急車呼んだからなぁ」
骨女「そろそろ来るから頑張ってー」
永沢「! 君たち、そこにいるなら助けてよ!」
一目連「だって…ねぇ」
輪入道「燃えてるしなぁ」
骨女「熱いのは嫌いなんだ」
永沢「何言ってるんだ!?早く助けてよ!どこまで卑怯なんだ!?」
73: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:21:25.56 ID:O+zbuIfd0
一目連「卑怯?それは心外だな。」
輪入道「まったくだ。」
骨女「本当に卑怯なのはどっちかね。」
永沢「いいから・・・!はやく・・・!熱い・・・!」
骨女「だってさ、お嬢。」
閻魔あい「闇に惑いし、哀れな影よ
人を傷つけ、貶めて
罪に溺れし、業の魂。」
閻魔あい「イッペン、死ンデミル?」
75: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:30:54.70 ID:O+zbuIfd0
永沢「うあ!」
「ここは・・・」
閻魔あい「」
永沢「うあ!」
「誰だよ、君!何してるんだよ!」
「・・・ひ!」
「なぁ、僕って本当に卑怯かな・・・」
「永沢君も卑怯じゃないのかな・・・」
「どうして僕だけ・・・ねぇ、永沢君・・・」
永沢「うあ、やめろ!くるな!やめろ!」
閻魔あい「この恨み、地獄に流します。」
永沢「やめろー!!」
チリーン
77: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:40:44.18 ID:O+zbuIfd0
藤木「は…はは…ははは…」
みどり「藤木さーん、ふじ・・・あれ?」
藤木「はははっはははははははははっははあああははっはははは!」
みどり「ふ・・・じきさん・・・?」
藤木「僕はやってないよ!!?僕じゃない!!!永沢君だよ!!!!」
「っはははあははっはははははあははあはあっはあははは!!!」
みどり「…藤木さん……」
藤木は駆け出した。ただ駆け出した。
目的地もない。走った。
みどり「・・・ぐすっ」
友蔵「おーい、みどりちゃん。どうしたんじゃ?」
79: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:51:10.86 ID:O+zbuIfd0
次の日
先生「え~みなさんに残念なお知らせです。」
「藤木君と永沢君が昨日から家に帰ってないとのことです。」
「みなさん!永沢君と藤木君について詳しく知っていたら
私に伝えてください。」
「じゃああとは曽根先生、お願いします。」
曽根「はい。」
関口「・・・ふん!せいせいしたぜ」
浜崎「おい!関口!いい加減にしろよ!」
関口「なんだ!?ハマジ!俺のせいだって言うのか!?」
浜崎「あぁ!そうだよ!お前のせいだ!」
関口「なんだと!?」
ブー太郎「ちょ、ちょっと、喧嘩はやめるぶー!!」
80: 名も無き被検体774号+ 2011/03/16(水) 23:55:37.34 ID:O+zbuIfd0
関口「は!?何言ってるんだ!ブー太郎!お前だって関係あるんだからな!」
浜崎「そうだよ!お前だって楽しがってたじゃないか!!」
ブー太郎「ちょっと待つぶー!ハマジも人のこと言えないブー!!」
浜崎「なに!?」
曽根「ちょっと!あんた達!やめなさい!」
「それになんだい?!君たち、永沢君と藤木君について関係ありそうだね?!」
関口「え、いや、その…」
曽根「今すぐ先生のところへ行きなさい!」
まる子「ひょー、やるね曽根先生。」
たまえ「まるちゃん・・・今はそんなのんきなこと・・・」
83: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 00:46:16.82 ID:q9uRthXX0
関口「はあぁ・・・ハマジ!お前のせいだぞ!」
「お前のせいで俺たちが職員室に行く羽目になったんだぞ!」
ブー太郎「そうだブー!」
浜崎「ま、待てよ!そもそもお前が・・・!」
関口「黙っとけばよかったんだよ!まったく!」
「・・・曽根先生に怒られちゃったし」ボソ
ブー太郎「なんか言ったかぶー?」
関口「な、なんでもねーよ!」
浜崎「・・・」
84: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 00:49:00.73 ID:q9uRthXX0
まる子「ただいま!」
みどり「あの、まる子さん・・・」
まる子「ギョ!ってなんだみどりちゃんか。」
みどり「あの・・・藤木さんは今日・・・」
まる子「あぁ藤木?あいつは行方不明だよ、昨日から。」
みどり「・・・やっぱり・・・・・・・」
まる子「!? みどりちゃん!なにか知ってるの!?」
みどり「え!?あ、いや、昨日ですね・・・」
85: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 00:54:17.37 ID:q9uRthXX0
みどりは昨日のことを話した。
藤木が誰かともめていたこと。
しかし、藤木のそばに行ってみたら1人だったこと。
そして急に発狂してどこかに走り出してしまったこと・・・
まる子「う~ん、こりゃ何か起きるね。」
みどり「まる子さん・・・私怖くて・・・」
まる子「わわわ・・・みどりちゃん!泣かないで!」
「大丈夫!藤木はしっかり帰ってくるよ!」
みどり「ぐすん・・・まる子さん・・・」
まる子(だけど、一体どうしたんろ?藤木のやつ)
86: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 00:59:08.20 ID:q9uRthXX0
浜崎「ちくしょー!関口のやつ!許せねえ!」
「あいつが一番調子のってるよ!」
きくり「じゃあ流しちゃえば?」
浜崎「え?」
きくり「地獄に、ながしちゃえー」
浜崎「な、なんだよこのガキ。気味悪いな。」
きくり「じっごく!じっごく!」
浜崎「な、なんなんだ、一体・・・」
浜崎「・・・地獄」
88: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 01:08:14.90 ID:q9uRthXX0
関口「なんだよ!ハマジのやつ!」
「あ~!!うぜぇ!!あいつマジうぜぇ!」
「地獄に流れねぇかな!」
きくり「あるよ!流す方法。」
関口「うお!だれだ?あんた」
きくり「きくり!」
関口「それより、地獄に流す方法ってあるのか!?」
きくり「あるよ」
関口「マジかよ!?どうやるんだ?!」
きくり「地獄通信で怨みたい相手を~」
「そうしーん!」
「きゃはははははは」
関口「地獄通信・・・?」
89: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 01:13:17.32 ID:q9uRthXX0
ブー太郎「まったくもうブー。なんなんだよブー。」
「なんでハマジと関口はあんなに仲悪くなったブー。」
輪入道「次のターゲットはあの子かい?」
一目連「ぶーぶーうるさいねぇ」
骨女「けど、なんであの子を・・・」
一目連「おや、曽根先生?情が移りましたか?」
骨女「そんなんじゃないけど・・・」
輪入道「まぁ、この町で一波乱起きそうだなぁ。」
一目連「波乱・・・ね。」
90: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 01:17:15.44 ID:q9uRthXX0
骨女「まさか、あの町のことを思い出したのかい?」
一目連「まさか、今回は子供だぜ?」
輪入道「大人と違って純真だからな。」
骨女「そうだけど・・・」
閻魔あい「・・・」
小杉「フン!ブー太郎め・・・」
95: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:11:11.02 ID:q9uRthXX0
小杉「あいつがブーブーうるさいからいっつも腹が減って仕方ねぇ!」
「はっきり言ってあいつ邪魔なんだよ!!」
閻魔あい「・・・」
小杉「もういいよな。永沢も藤木も消えたし、俺のせいにならねぇよ。」
シュッ
恨み・・・聞き届けたり・・・
96: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:13:35.53 ID:q9uRthXX0
ブー太郎「アレ、ここ、どこだブー?」
閻魔あい「」
ブー太郎「ちょ、ちょっと、君!これどこ行くブー!?」
閻魔あい「地獄よ」
ブー太郎「へ?」
小杉「はぁーっあ!せいせいしたぜ!」
97: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:17:57.52 ID:q9uRthXX0
関口「本当にこの赤い糸を解けば地獄に行くんだな?」
閻魔あい「そうよ。」
関口「よし・・・」
「えーっい!」
恨み・・・聞き届けたり・・・
浜崎「グガー、グゴー」
「ん・・・あれ?」
「!? どこだ!ここ!?」
閻魔あい「」
浜崎「なぁ!どこだよここ!俺の部屋は!?」
閻魔あい「この恨み、地獄に流します。」
浜崎「なぁ!聞いてるのかよ!?おい!!」
チリーン
98: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:45:52.14 ID:q9uRthXX0
次の日
先生「・・・藤木君、永沢君に続き、浜崎君、富田君、みぎわさんも行方不明です。」
「みなさん、本当に気を付けてください!」
「そして、なにか彼らについてなにか知っていたらすぐ私に伝えてください。」
丸尾「心配いりません!!私、丸尾末男が必ず犯人を捕まえて見せます!」
山田「あははー、丸尾君はいつも真面目だじょー!」
丸尾「山田君!なんでそんなこと言うんですか!?クラスメイトが消えたんですよ!?」
山田「そんなに怒らないでじょ~悪気はないじょ~」
丸尾「・・・!」
まる子「・・・どうなってんだいこりゃ」
99: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:49:08.53 ID:q9uRthXX0
職員室
曽根「先生、少しはお休みになった方が・・・」
先生「あ、曽根先生・・・」
「・・・・・・・」
「私は曽根先生に教師の素晴らしさ、」
「そして、3年4組の仲間おもいなところ、」
「このようなことを教えたかったんです・・・」
「なのに・・・なのに・・・!」
曽根「先生・・・」
100: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:52:43.93 ID:q9uRthXX0
たまえ「まるちゃん・・・もしかしてこれ・・・」
まる子「? どうしたの?たまちゃん」
たまえ「・・・地獄少女がやったんじゃ」
まる子「! それだよ!たまちゃん!」
たまえ「え?」
まる子「地獄少女がこのクラスを呪ってるんだよ!」
たまえ「うそ?そうなの!?」
まる子「きっと地獄少女は楽しいこのクラスに嫉妬してたんだ・・・」
一目連「あの子は鋭いのやら、抜けてるのやら・・・」
輪入道「けど、お嬢はあの子が気になるみてぇだぞ。」
102: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 12:57:07.06 ID:q9uRthXX0
まる子「よし、そうとわかれば・・・」
「花輪くーん!」
花輪「どうしたんだい?ベイビー」
まる子「今日、花輪君の家に行っていい?」
花輪「構わないさ、レディーはいつでもウェルカムさ」
まる子「ウェルカム?それって焼き方かなんか?」
たまえ「まるちゃん・・・」
花輪「ところで、なんで僕の家に来たいんだい?」
まる子「いや~花輪君の家ならパソコンあるかな、と思ってね」
花輪「…パソコンをどうするんだい?」
まる子「地獄少女について調べようと思ってね。」
花輪「・・・そうかい、ベイビー」
104: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 13:08:53.48 ID:q9uRthXX0
まる子「おかあーさん!花輪君の家に行ってくるね!」
すみれ「あ、まる子!待ちな・・・」
「まったくもう!クラスメイトが行方不明なのに
何考えてるのよ、あの子は!」
友蔵「よし、みどりちゃん。また散歩にいこう。」
みどり「・・・はい。」
友蔵「どうだい?お姉ちゃんも。」
さきこ「え?いや、私は・・・」
友蔵「行こうな、お姉ちゃん」
さきこ「・・・はい。」
105: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 13:12:45.95 ID:q9uRthXX0
まる子「いや~今日はありがとね!花輪君!」
花輪「お安いご用さ。」
「ほら、これがパソコンさ。」
まる子「うあ~なんともまぁハイカラなもんだねぇ」
花輪「僕がうってあげるから、何を調べたいか言ってみな。」
まる子「えっと、地獄少女で調べてみて。」
花輪「地獄・・・少女・・・っと。」
「よし、じゃああとはさくらくん、君が探しな。」
「僕はなにか飲み物を持ってくるよ。」
まる子「へへへ、ありがとね、花輪君」
108: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 13:16:49.75 ID:q9uRthXX0
まる子は探した。地獄少女について。
パソコンの授業で身につけた知識をフルに使って。
そこで、まる子は気になる情報を得た。
まる子「あれ、地獄に送るのは地獄少女で、依頼するのは…人間!?」
「それに、1人まで・・・」
「なになに、送った人は、クビもとに刻印がつき、地獄行きが決定する・・・」
花輪「紅茶を持ってきたよ、ベイビー」
まる子「花輪君!!」
花輪「うあ!」
ガッシャーーン!
113: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 13:53:32.28 ID:q9uRthXX0
まる子「あ、ごめーん花輪君…紅茶服に掛かっちゃったね。」
花輪「いいさ、これくらい。着替えればすむことだしね。」
まる子「!?」
花輪「? どうしたんだい?」
まる子「は、花輪君…それ…」
花輪「・・・」
花輪のクビもとには、パソコンの画面に映っているマークとまったく一緒であった。
114: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 13:57:00.97 ID:q9uRthXX0
まる子「ど、どうして・・・?」
花輪「・・・」
まる子「キャ!」
「な、何すんのさ!はな・・・」
花輪「ちょっと黙っててくれないか、ベイビー」
ピリピリ ぺタ
まる子「んー!!んー!!」
花輪「このマークが気になるんだろ?」
「話してあげよう。君は特別だ。」
115: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 14:00:09.41 ID:q9uRthXX0
花輪「みぎわさんがいなくなったのを知っているよね?」
まる子「!? んー!んー!!!」
花輪「そう!僕がやったんだよ!」
「僕は完璧な人間なんだ。てことは・・・」
「彼女も完璧じゃなければならない。」
「彼女は性格、顔、すべてがレディーと呼べる代物ではない。」
「それどころか、僕によってくる、正真正銘のレディーを追い払う。」
「・・・ふざけるなっ!!!」
118: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 14:57:02.37 ID:q9uRthXX0
花輪「何の権限があってあいつは僕のレディーたちを追い払う!」
「だから」
「流しちゃったのさ、ベイビー」
まる子「んー!!!んー!!!!」
花輪「やれやれ、君は口をふさいでもうるさいね~」
ベリ
まる子「はー、はー、」
花輪「さ、何か言いたいことあるかい?」
まる子「あんた・・・最低だね・・・」
花輪「まぁ貧乏人は金持ちの気持ちはわからないのさ。」
「それより、君は自分が危険な状況であることに気付かないといけない。」
まる子「え?」
ブンッ!!
まる子「ギャッ!」
花輪「まったく、君は黙っていれば可愛いのに、頭が残念すぎる・・・」
まる子「い、いやだ・・・誰か・・・誰かぁ・・・」
花輪「金持ちは、人を殺しても、隠すことができるんだ。」
まる子「イヤーーーーーーーーーーー!!!!」
119: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 15:04:04.25 ID:q9uRthXX0
ザクッ!!!!!
花輪「ふ~、ヒデじい。このゴミをかたしといてくれたまえ。」
骨女「あらやだ、先生に向ってゴミとはなんだい?」
花輪「!? なんで先生が!?」
骨女「なんで君こそ私をさしたんだい?」
花輪「う、うわーーーーーーーー!」
輪入道「おっと、逃がさねぇぞ」
ガシッ!!
花輪「うわー!誰かー!助けて!ヒデじい!!」
輪入道「まったく、うるさい坊ちゃんだ。」
骨女「花輪君、罪を犯した人は罰せられるのよ?」
120: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 15:10:45.00 ID:q9uRthXX0
花輪「僕は何もしてない!僕は!何も!」
一目連「さて、女を泣かす悪い男にはどんな罰がいいかな?」
花輪「女?!あいつのどこが女だ!」
「女は僕と同等、それ以上の異性のことだ!!」
「あんなの女じゃない!化物だ!!」
一目連「だってさ、お嬢。」
閻魔あい「闇に惑いし 哀れな影よ
人を傷つけ 貶めて
罪におぼれし 業の魂。」
閻魔あい「イッペン、死ンデミル?」
122: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 15:59:20.96 ID:q9uRthXX0
まる子「・・・」
ヒデじい「大丈夫ですか?さくらさん」
「お客様にこんなもてなしをするなんて・・・」
まる子「ヒデじい…それは…」
ヒデじい「ぼっちゃまは・・・ぼっちゃまは・・・・・・」
まる子「・・・」
ヒデじい「・・・さくらさん。そのパソコンを差し上げます。」
123: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 16:02:16.85 ID:q9uRthXX0
まる子「・・・?なんで・・・?」
ヒデじい「すべてはそのパソコンが原因です。」
「私も朽ちた後、坊ちゃまのあとを追います。」
「・・・地獄まで」
「人を呪わば穴二つ・・・ですか・・・」
まる子「・・・ヒデじい。」
まる子「お邪魔しました・・・。」
124: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 16:08:30.93 ID:q9uRthXX0
まる子「・・・ただいま。」
すみれ「あら?まる子。どうしたの?元気ないわね・・・」
まる子「ううん。なんでもないよ・・・」
すみれ「あら?そのパソコン、どうしたの?」
まる子「・・・花輪君が、くれた」
すみれ「えぇ!?どうして!?」
「ちゃんとありがとうって言ったの!?」
まる子「・・・もうほっといてよ。」
ダッ!
すみれ「あ!まる子!! ・・・どうしたのかしら?」
125: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 16:11:51.21 ID:q9uRthXX0
すみれ「あ!そうだ!花輪さんにちゃんとお礼言わなくちゃ!」
prrrrrrrr, prrrrrrrrr
ヒデじい「・・・坊ちゃま。私も今すぐ行きますよ・・・」
すみれ「おかしいわね?いないのかしら?」
まる子「お姉ちゃん。」
さきこ「なに、まる子。」
まる子「地獄少女ってしってる?」
さきこ「っ!どうしてそれを!?」
まる子「・・・あたし怖いよ。人間が怖いよ・・・!」ポロポロ
さきこ「まる子・・・」
137: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 22:33:00.62 ID:q9uRthXX0
すみれ「まる子、花輪君家にいないみたいなの。」
まる子「・・・うん。」
すみれ「クラスのみんなはまだ見つからないんでしょ?怖いわ~」
ひろし「まぁどうせすぐ帰ってくるだろ。心配しなくてもなんとかなるって。」
「だから、母さん。ビールもう一本!」
すみれ「あなた!!」
ひろし「ご、ごめんなさい。」
みどり「藤木さんはまだ見つからないのですか?」
まる子「・・・うん。」
すみれ「みどりちゃんも危ない時に来たわね。明日変えるのかしら?」
みどり「それは・・・」
139: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 22:39:13.28 ID:q9uRthXX0
友蔵「実はな、もう一週間預かってくれと頼まれてな。」
すみれ「あら、そうなの?」
みどり「・・・ええ、そうです。」
まる子「・・・」
すみれ「まる子、ちゃんと明日花輪君にお礼言っときなさいよ?」
まる子「・・・」
すみれ「まる子!!」
まる子「!?」
すみれ「さっきからどうしたの?上の空で・・・」
まる子「な、なんでもないよ・・・」
140: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 22:42:40.38 ID:q9uRthXX0
まる子(地獄少女…本当にいたんだ…)
(流した方も地獄に・・・)
prrrrrrrrrr,prrrrrrrrrrr
すみれ「はい、さくらです~」
「あら、山田さん?どうしました?」
「えっ!?まだ笑太君が家に帰ってない!?」
「もう22時を過ぎてますもんね・・・」
「わかりました。今から夫も連れて行きます。」
141: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 22:45:54.11 ID:q9uRthXX0
すみれ「まる子~!おねえちゃ~ん!」
さきこ「はーい。」
まる子「・・・」
すみれ「今からお父さんと一緒に山田君を探しに行ってくるわ。」
まる子「!!」
さきこ「山田君って…あのまる子と同じクラスの?!」
すみれ「そう。いま危険だから各家庭に連絡しているらしいの。」
「私たちが帰ってくるまで、絶対外に出ちゃダメよ!」
142: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 22:56:47.30 ID:q9uRthXX0
まる子「・・・」
(まさか、山田も・・・?!)
さきこ「お母さん・・・お父さんも行っちゃうの?」
すみれ「えぇそうよ。そうね、多分0時過ぎには帰れると思うわ。」
さきこ「え・・・わかった。出来るだけ早く帰ってきてね。」
すみれ「? わかったわ。」
友蔵「ほっほっほ。ひろしもすみれさんも出かけるのか。」
「よかったのう、みどりちゃん。」
みどり「・・・」
143: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:02:52.55 ID:q9uRthXX0
さきこ「じゃあ私寝るから、まる子も早く寝なさい。」
まる子「うん。わかった。」
さきこ「・・・おやすみ。」
まる子(やっぱり山田も・・・)
まる子「う~ん!やっぱり考えても無駄だよ!あたしも寝よ!」
「お休み!おねえちゃん!」
さきこ「・・・」
「まる子・・・」
145: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:07:02.17 ID:q9uRthXX0
まる子「う~ん・・・う~ん・・・」
「はっ!」
「はぁはぁ・・・夢か・・・」
時計に目をやるともうすぐ0時になろうとしていた。
まる子「・・・トイレいこ。」
「あれ、誰かお風呂入ってる・・・」
「・・・お母さんかな?」
146: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:11:58.01 ID:q9uRthXX0
友蔵「ささ、お姉ちゃん、もっと強く」
「みどりちゃんも休んじゃダメじゃぞ?」
まる子「え・・・なにこれ・・・?」
風呂場は見るに堪えない光景が広がっていた。
まる子「何やってるの・・・?お姉ちゃん、みどりちゃん。」
さきこ「!? まる子!?」
みどり「いやー!見ないでください!まる子さん!」
友蔵「おやぁ、まる子。まる子もやりたかったかの?」
まる子「何言ってるの、おじいちゃん・・・?」
友蔵「ささ!見たからには参加しないと!」
さきこ「まる子!逃げて!」
148: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:24:28.51 ID:q9uRthXX0
友蔵「こら!お姉ちゃん!」
さきこ「キャ!」
まる子「!! お姉ちゃんに何するのさ!!」
ドン! ガン!!
友蔵「いててて・・・」
「何するんじゃ!まる子!!」
まる子「ひっ! うああああああん!!」
ダッ!
149: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:30:57.95 ID:q9uRthXX0
まる子(早く帰ってきてよ・・・お母さん!お父さん!)
ガチャン!
まる子「はぁ、はぁ」
友蔵「まる子ぉ!どこじゃぁ!」
まる子「ひっ!」
「早く、早く打たなきゃ・・・」
時刻はちょうど0時になっていた。
150: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:37:46.56 ID:q9uRthXX0
友蔵「まる子ぉぉ!!」
バンッ!!!
まる子「!?」
友蔵「まる子ぉ、もう逃げ場はないぞ!」
「おじいちゃんと一緒に楽しいことしよう。な?」
まる子「来ないで!」
友蔵「! ま、まる子・・・その藁人形は・・・」
まる子「だから来ない・・・で・・・?」
信じられなかった。
まる子「なんでおじいちゃんにもそのマークが・・・」
151: 名も無き被検体774号+ 2011/03/17(木) 23:55:37.05 ID:q9uRthXX0
友蔵「ふっふっふ、まる子、これでわしを地獄に流すのか?」
まる子「いや・・・こないで・・・」
友蔵「まったく、おばあちゃんと一緒じゃな、その目は。」
まる子「まさか・・・おばあちゃんも・・・」
友蔵「自分の楽しみを邪魔するなんて、無粋なことをする・・・。」
「もっと老人に優しくせんかい!」
まる子「うそだよ・・・嘘だって言ってよ・・・」
友蔵「まる子・・・まる子ぉ・・・」
まる子「イヤー!!!」
恨み・・・聞き届けたり・・・
154: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:24:32.22 ID:d+plJU960
友蔵「なんじゃ、ここは!」
きくり「一名様、地獄にごあんなーい!」
友蔵「おぉ!なんともかわいい少女じゃ!」
骨女「こら、おじいちゃん!ダメでしょ!」
友蔵「こら!離せ!離せぇ!」
一目連「まったく、スケベな爺さんだ。」
輪入道「まったくだ。まだ俺の方がいいおじいちゃんだな。」
友蔵「はなせぇ!はなせぇぇぇぇ!!!」
骨女「まったく・・・」
156: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:29:06.54 ID:d+plJU960
友蔵「なんじゃ!?お前ら!?お前らもわしの邪魔をするのか!?」
一目連「邪魔って、あんた何したのかわかってるのか?」
友蔵「もう楽しむことはこれしかないんじゃ!」
「老人のささやかな時間を返せぇ!!」
輪入道「ったく!同じ老人と思えねぇな!」
閻魔あい「闇に惑いし 哀れな影よ
人を傷つけ 貶しめて
罪におぼれし 業の魂」
閻魔あい「イッペン、死ンデミル?」
友蔵「っ!!!」
157: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:30:46.07 ID:d+plJU960
さきこ「まる子ぉ!大丈夫!!?」
まる子「あ…お姉ちゃん…」
「お姉ちゃん・・・・・・・」
「うああああああああああああん!!!!!!」
158: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:34:53.62 ID:d+plJU960
結局、地域のみんなの力を借りても、山田を見つけることは出来なかった。
三年四組もこの一週間で7人行方不明者が出たことで学級閉鎖
マスコミ達も〝呪われたクラス″として取り上げ始めた。
戸川先生も、この事件を機に辞職してしまった。
そして、さくら家も、お姉ちゃんが精神病院へ行くことになり
この清水の地を離れることになった。
159: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:43:40.94 ID:d+plJU960
一目連「まったく、ひどい1週間だったぜ。」
輪入道「あぁ、こんなに流されたのも久しぶりだな」
骨女「・・・」
一目連「どうした?骨女。」
骨女「いや、なんでこんなことになったのかな・・・」
輪入道「これも仕方ないのさ。いつまでもこの町に残る必要もないしなぁ」
閻魔あい「行くわよ。」
輪入道、一目連、骨女「あいよ、お嬢。」
きくり「ふふふふふふ」
160: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:48:34.10 ID:d+plJU960
私は、漫画家を目指すことにした。
この事件を日本に伝える。
そして、地獄少女についても。
これはあってはならないこと。
恨みはとても醜いこと。
漫画にして全国に伝える。
まる子「この刻印とともに朽ちるまで・・・」
あなたの恨み・・・晴らします・・・
161: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:51:16.17 ID:d+plJU960
1です。終わりです。
ちょっと長くしようとしたらこんなグダグダになってしまいました。
保守してくれた方、ありがとうございます。
今度、書くかはわからないですけど、
書くとしたら、一話完結形式で書こうと思います。
質問等あれば受け付けます。
162: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 00:55:09.81 ID:C0fkCZG30
乙です
楽しかった!
楽しかった!
167: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 01:05:23.88 ID:D5hqWHbr0
友蔵が予想外すぎてビビったけど、面白かったわ
170: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 02:45:20.34 ID:9JQ4fOlQO
乙!
山田を流した犯人は…?
山田を流した犯人は…?
178: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 14:30:57.96 ID:d+plJU960
>>170
山田を流したのは丸尾です。
山田を流したのは丸尾です。
177: 名も無き被検体774号+ 2011/03/18(金) 14:30:40.59 ID:fqOiyeMMO
>>1乙!
面白かったよ!
面白かったよ!
引用元: まる子「地獄少女?」
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