1: 2011/08/20(土) 09:48:39.32 ID:lXopH31m0
1日目

キョンから俺はニートになった。

五月に入り勉強についていけなくなり、六月に絶望。

7月の夏休み手前で全てが面倒になった俺は行くのを辞めた。


今日は今頃学校では終了式三日前ぐらいだ。

さっきからドアを親が連打している。 うるさい。

俺は何も考えたくなかったので寝る事にした。




昼間になって目が覚めた。 俺の部屋にはゲーム、漫画、PCだけ。

お腹は多少空いていたが今はどうでもいい。

俺は有名な2chとか言うのを見てみることにした。

7: 2011/08/20(土) 09:50:57.98 ID:lXopH31m0
2日目

俺は学校に言ってる間無理矢理団活をさせられていた。

昨日の夜は携帯がずっと鳴っていた。

着信を見ると団活に無理矢理誘った涼宮からだった。

お前だって俺を絶望させた原因の一つのくせに。

昨日は夜まで2chだった。 最初は凄い勢いで叩かれてたが今は気にならん。


とりあえず徹夜明けで眠い俺は寝る事にした。


8: 2011/08/20(土) 09:51:49.02 ID:lXopH31m0
3日目

今日はいよいよ終了式。 どうでもいい。

流石に二日間飲まず食わずはマズイので手元にあるお金でコンビ二に行った。

俺は夏休みの間バイトをすることにした。

誰とも関わりたくもない。 でもお金は欲しい。

俺はバイトをする。

12: 2011/08/20(土) 09:52:10.70 ID:lXopH31m0
4日目

また涼宮からだ、と思っていたら昔の同級生の佐々木からメールが来ていた。

返す気はないので二人とも放置。 内容も読まず。

今日はバイトの面接日だ。

13: 2011/08/20(土) 09:52:38.32 ID:lXopH31m0
7日目

大分飛んだがこの三日間色んなことをしていた。

高校生でも取れるバイクの免許を取ったり、バイトの面接したり。

俺はバイクを走らせて勤務をしている。

簡単にできるコンビ二だ。 これなら俺でもこなせる。

そう思っていた。

14: 2011/08/20(土) 09:53:16.74 ID:lXopH31m0
9日目

まだバイトをし始めて五日間。すでに気だるい。

と、言ったのは別にバイトのせいではない。

涼宮に働いてる事がバレたのだ。

勝手についてきて気持ちが悪い。

また携帯がなる。 鬱陶しくて電源を切ろうとしたら佐々木だった。

俺は昔の同級生ならまだマシな関係になれると思い、電話にでてみた。

16: 2011/08/20(土) 09:53:51.77 ID:lXopH31m0
キョン「よぉ、佐々木」

佐々木「キョン、でてくれたんだね。最近はでてくれなくて寂しかったよ。くつくつ」

キョン「相変わらずだな。元気か」

佐々木「うん、元気だよ。そっちは?」

キョン「ああ・・・俺は今ニートしてるよ」

佐々木「・・・え?」

キョン「夏休みぐらいから引篭もっているんだ。生活する為にバイトだけしてる」

佐々木「・・・大丈夫かい?なんか困っていたらいつでも言ってくれよ」

キョン「・・・ありがたいな。やっぱお前だけは電話に出て正解だったよ」

佐々木「僕はいつでも君の見方だからね。すぐに言ってくれよ」

キョン「・・・ああ、ありがとう。それじゃ」

今日はここで電話を切った。 なんだか気が楽になった気がした。

17: 2011/08/20(土) 09:54:35.03 ID:lXopH31m0
11日目

あまりにハルヒがしつこい為、少し会話してやることにした。

これで気が晴れるだろ。



ハルヒ「ちょっと!聞いてるの!」

キョン「なんだよ」

ハルヒ「あっ・・・返事した・・・」

キョン「満足か? ならよかった。 じゃあな」

ハルヒ「ま、待ちなさいよっ! どうして急に来なくなったのよ!」

キョン「面倒だからだ。じゃあな」

ハルヒ「すぐに切ろうとするなっ! 団長の命令に背く気? 明日から来なさい!」

キョン「・・・うんざりだな。そういうの・・・」

ハルヒ「な、何よ・・・」

18: 2011/08/20(土) 09:54:50.94 ID:JXXhaRGf0
こんな活発な人はニートじゃない……!

19: 2011/08/20(土) 09:55:06.32 ID:lXopH31m0
キョン「お前高校生だろ。何が団長だよ、笑わせてくれる。呆れてものも言えん。
俺は俺でもう新しい生活をしてるんだ。邪魔をするな」

ハルヒ「っ・・・」

俺は黙ったハルヒを放ってバイクに乗って家に帰った。

20: 2011/08/20(土) 09:55:21.02 ID:baoIkJeI0
ニートじゃない
不登校

22: 2011/08/20(土) 09:56:26.53 ID:GgHNIgu40
働いてるからニートじゃない
でもニート=引きこもりでもないだろう

23: 2011/08/20(土) 09:56:36.38 ID:CPfn623b0
ニートは働かない

24: 2011/08/20(土) 09:56:41.20 ID:lXopH31m0
14日目

佐々木から連絡が来た。 今週の日曜日逢わないか?と。

俺は快く承諾した。 コイツなら心を許せる。

日曜日まで後二日、今日は金曜日だった。

幸いこの三日間はバイトがない為服でも買いにいくことにした。

そこでまたあのメンヘラ女にでくわした。

~15日目・土曜日~

キョン「・・・・またお前か」

ハルヒ「何よ、文句あるの? たまたま出くわしただけじゃない」

キョン「そうだな、じゃ」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

キョン「またかよ・・・本当にしつこい女だな」




わりい、ニートじゃない意見が多いから不登校ってことで

25: 2011/08/20(土) 09:57:20.49 ID:lXopH31m0
ハルヒ「い、いいから服買うから・・・その・・・一緒に来なさい!」

キョン「それをしたらもう関わらないか?」

ハルヒ「っ! い、いいわ・・・」

俺は仕方なく承諾し買い物に付き合った。

~30分後~

キョン「いや・・・それは微妙だ、お前ならこっちの方がだな・・・」

ハルヒ「・・・何気にアンタノリノリね」

キョン「な、なんだと? そんなわけないだろ。俺は速く終わらせたいだけさ」

ハルヒ「馬鹿キョン」

27: 2011/08/20(土) 09:57:49.31 ID:lXopH31m0
キョン「なぁ、ハルヒ」

ハルヒ「? 何?」

キョン「どうしてお前はそんなに俺に構ってくるんだ? 俺みたいな奴、どこにでもいるだろ。
さっさと勧誘してあいつらと不思議探しでもしてればいいじゃないか」

ハルヒ「っ!・・・そ、それは・・・」

キョン「・・・まあいいけどな。今日で終わりだし」

ハルヒ「・・・駄目! 今日だけじゃ駄目なんだから!」

キョン「はぁ!? お前なぁ・・・」

ハルヒ「いいじゃないっ! アンタ自称ニートなんでしょ!」

キョン「・・・何も言い返せないな」

俺は段々こんな空気に慣れてきてしまったのかも知れない。

結局、今日はほとんどハルヒの買い物につきあっただけで終了した。

29: 2011/08/20(土) 09:58:22.71 ID:lXopH31m0
~16日目・日曜日~

キョン「待たせたな、佐々木」

佐々木「構わないよ、キョン」

俺は約束通り佐々木とあっていた。

キョン「これから何をするんだ?」

佐々木「そうだな・・・君と二人でどこかに行きたいな」

キョン「うーん・・・どこへ行くんだ?」

佐々木「そういうのは男が決めるものだよ。くつくつ」

キョン「そ、そうか? とりあえずバイクでどこか行くか」

佐々木「相変わらず面白いな、君は。くつくつ」

キョン「・・・そうか?」

俺は自分のバイクに佐々木を乗せてでかけることにした。

30: 2011/08/20(土) 09:59:45.36 ID:lXopH31m0
~急勾配~

佐々木「バイクなんて始めて乗ったよ! キョン!」

キョン「気をつけろよ。しっかり掴まっててくれ」

佐々木「う、うん//」ギュッ

キョン「じゃあもう少しだけ飛ばすか」ギュンッ

俺はボロい中古の原付を運転していた。

パトカー「おーい!そこのバイク!停まれっ!」

段々パトカーが近づいてきた。顔をだしてきたのでなんなのか聞いた。

キョン「なんすか? ちゃんと二人乗りの免許も持ってますよ?」

俺はそんぐらいしか思いつかなかった。

パトカー「いや、後ろの娘はヘルメットつけてるけど君つけてないじゃん」

あ・・・。 俺はすっかり忘れていた。

31: 2011/08/20(土) 10:00:09.30 ID:lXopH31m0
キョン「ああ、大丈夫です、頭固いんで」

パトカー「いや、本当そういうんじゃないから!早く降りなさい!」

キョン「うっせえな。頭かてーつってんだろ」

俺は警察のおっさんに頭突きをかましてバイクを飛ばした。

佐々木「あっはっはっ! まさかあんな事するとは!大丈夫なのかい?キョン」

キョン「知らん、どうにでもなれだな」

佐々木「くつくつ」

俺達は走らせてるうちに海に着いた。

辺りは段々薄暗くなっていた。 夕日は段々海に沈んでいく。

35: 2011/08/20(土) 10:02:19.66 ID:lXopH31m0
佐々木「うん、風が気持ちいいね! キョン!」

キョン「そうだな、海なんてもう全然来てなかったぜ」

久々の遠出は昔の同級生と海か。

ねらーに言ったら荒れるだろうな。

馬鹿みたいな事を考えながら俺は佐々木と夕日の海を楽しんだ。

キョン「・・・そろそろ帰るか」

佐々木「そうだね・・・帰りたくないなぁ・・・」

キョン「俺もだ・・・また、今度どこかへ行こう」

佐々木「うんっ!」

キョン「珍しく女の子っぽく返事するんだな」

38: 2011/08/20(土) 10:03:55.45 ID:lXopH31m0
佐々木「えっ・・・変かな?」

キョン「いいや、むしろ似合ってると思うぜ。どっちも好きだがな」

佐々木「て、照れるな・・・えへへ・・・」

キョン「さ、帰ろうぜ」

佐々木「うん・・・帰ろうか。くつくつ」

この日はかなり濃い一日となった。

40: 2011/08/20(土) 10:05:50.66 ID:lXopH31m0
18日目

バイトもやはり楽ではない。日給制で少しずつお金が入ってるだけで満足なような
辛いような。


俺はバイトを辞めた。段々だるくなってきた。


俺はお金がないと食っていないから結局親と会話もするように。

不登校になった経緯を話した。親には夏休み明けまでならなんとかなると言ってきたが
正直やる気はあまりなかった。


その時ハルヒからメールが来た。


内容は団活に来い、とのことだった。

やることが一気になくなった俺は行ってみることにした。

行く日は明後日だ。

42: 2011/08/20(土) 10:08:11.46 ID:lXopH31m0
20日目


ハルヒ「おっそい! 罰金100万!」

キョン「払えるわけねーだろ。馬鹿かお前は」

古泉「どうも、お久しぶりです」

朝比奈「こんにちわぁ・・・キョン君」

長門「・・・・」


久々にこいつらと集まった俺はなんだか不思議な気分だった。

いつもの喫茶店に俺らは向かった。

44: 2011/08/20(土) 10:11:17.69 ID:lXopH31m0
~喫茶店~


ハルヒ「じゃあ・・・行くわよ・・・」

なんだかイキナリハルヒのテンションが下がっていた。

訳が分からん。

俺らは前の不思議探索の様にくじ引きでペアを決めた。

結果は簡単に言うと女子組と男子組で分かれた。


キョン「古泉か・・・まぁ仕方あるまい」

古泉「おや、ご不満でしたか。すいません」

キョン「いや・・・別に」


久々に会っただけあって俺はこれも悪くないと思っていた。

46: 2011/08/20(土) 10:14:23.41 ID:lXopH31m0
~桜の通り道~

五月の桜はもうすっかり散っていた。

今はもう八月だしな。


古泉「少し、お話をさせてもらいます」

キョン「なんだイキナリ。そんなかしこまらなくたっていいだろ」

古泉「失礼、では最近の出来事を話させていただきます」

キョン「・・・またなんかあったのか」

実のところ俺は色々大変な目にあっている。

挙句の果てにはハルヒとキスをすることになったり、殺されかけたり。

これだからあのメンヘラは。

50: 2011/08/20(土) 10:19:19.53 ID:lXopH31m0
古泉「お察しの通り、ありましたよ」

キョン「やれやれ・・・」

古泉「最近はあなたが彼女と会話してくれてるおかげでなんとか保たれています」

キョン「なんじゃそりゃ」

古泉「あなたは本当に鈍いんですね・・・。まぁ別にそれは構いません。単刀直入に
言うとあなたには学校に来てもらいたいんです。もちろん団活も」

キョン「・・・今のところそのつもりはない」

古泉「・・・そうですか。学校に来なくても一応方法は一つあります」

キョン「まさか付き合えとか言うんじゃないだろうな」

古泉「おや、察しがいいですね。その通りです。涼宮さんはあなたと居ることに
価値を見出してるようですからね」

キョン「だが断る」

古泉「・・・やれやれ、ですね」

52: 2011/08/20(土) 10:24:18.53 ID:lXopH31m0
キョン「そろそろ、時間だな」

古泉「そうですね、戻りましょうか。その前に一つだけ」

キョン「なんだ?」

古泉「このままでは確実に世界が崩壊してしまうでしょう。あなたが不登校を続ければ、ね。
それを頭に入れといてください」

キョン(それはもう行けということじゃないか)

なんだか色々とまた面倒になってきたな・・・。

これだから嫌なんだ・・・。

古泉「それと、もう一つ」

キョン「お前も大概言う事が多いな」

古泉「すみません、最後です」

キョン「仕方ねえな」

古泉「僕としても、あなたと居るのは楽しいので。戻ってきてください」

今日一番の吐き気が襲った。

57: 2011/08/20(土) 10:29:31.74 ID:lXopH31m0
~昼~

お昼代まで俺が持つ事になりせっかく貯めた金も無駄に減っていった。

午後のペア決めはまたまたくじ引きだった。


俺は今度は朝比奈さんとペアになった。

ハルヒ「むむむっ・・・キョン、分かってるわね・・・?」

キョン「はいはい。デートじゃないって言いたいんだろ」

ハルヒ「ふ、ふんっ! 分かってるじゃない!」

まだまだご機嫌ナナメなメンヘラだった。

キョン「それじゃ朝比奈さん、いきましょうか」

朝比奈「は、はいっ!」

なんだかんだで朝比奈さんはかわいいなぁ・・・。

眼福です。 

60: 2011/08/20(土) 10:33:31.09 ID:lXopH31m0
意外にも朝比奈さんはショッピングセンターへ向かった。


キョン「珍しいですね、朝比奈さん」

朝比奈「うん・・・部室にお茶が切れちゃったの」

キョン「そうですか・・・」


このまま不登校を続ければ朝比奈さんのお茶も飲めないんだな・・・。

そんなことを思った。

朝比奈「キョン君、学校来ないんですか?」

キョン「あ・・・いや・・・その・・・」

俺はなんて言ったらいいか分からなかった。

キョン「い・・・いや、行きますよ!」

キョン(しまった・・・)

63: 2011/08/20(土) 10:36:58.32 ID:lXopH31m0
朝比奈「よかったぁ・・・」

キョン「・・・それはハルヒ的な意味でですか?」

朝比奈「え? いや、それもありますけど・・・」

キョン「・・・」

朝比奈「キョン君とも、会いたかったからかなぁ・・・」

キョン(マジですか!朝比奈さん!)

朝比奈「それにキョン君が居ないとたまに凄い事させられるんですよぉ・・・」

キョン「た・・・例えば・・・?(ごくり)」

朝比奈「恥ずかしいのでいえません///」

キョン(正直・・・たまりません・・・)


俺はもう不登校やめようかな、ぐらいに思った。

69: 2011/08/20(土) 10:40:34.66 ID:lXopH31m0
~夕方~

ハルヒ「今日も特になかったわね・・・今度こそ見つけるわっ!解散っ!」

キョン「ふぅ・・・なんか疲れたな・・・」

古泉「では、僕は先に失礼いたします」

キョン「じゃあな」

朝比奈「キョン君、また来てね! バイバイ!」

キョン「はい! ダッシュでかけつけます!」

ハルヒ「馬鹿っぽい顔になってるわよ」

キョン「うるせえ」

長門「・・・・・・」

キョン(・・・そういえば長門と特に話してなかったな)

長門「・・・来て」

キョン「へ?」

75: 2011/08/20(土) 10:45:20.65 ID:lXopH31m0
なんだか分からないが長門が呼んでいる。

俺は行かなければいけない気がする。


長門にはいつも世話になっている。

カマドウマだとか朝倉だとか。




そんなこんなで長門はいつものマンションに俺をよこした。


長門「・・・麦茶」コト

キョン「ありがとう。で、どうしたんだ?」

長門「・・・あなたのこと」

77: 2011/08/20(土) 10:50:52.50 ID:lXopH31m0
長門「あなたが不登校なってから涼宮ハルヒの状態があまり良くない」

キョン「それは古泉から聞いている」

長門「・・・そう」

長門「あなたには早く復帰して欲しい」

キョン「・・・お前もか」

長門「私としても、あなたという人には戻ってきて欲しいと思っている」


珍しく長門が感情的だ。

長門「また図書館に・・・」


キョン「・・・ああ、連れてってやる」

78: 2011/08/20(土) 10:55:50.82 ID:lXopH31m0
20日目はもうすぐ終わる。

夏休みも残りはもう少ない。


俺は今日の三人の言葉を受けて戸惑っていた。


キョン(俺は・・・少し疲れていただけなのかもしれないな)


三ヶ月ほどの出来事、内容が濃すぎて俺は疲れていたのかもしれない。


それはもう普通の人が何十年かけても見つからない大事な出来事。


それに選ばれた喜びとプレッシャー。

俺はどうしていいかまだ迷っていた。

79: 2011/08/20(土) 11:00:30.55 ID:lXopH31m0
21日目

俺は国木田と谷口に呼ばれていた。

と、いうのは昨日の夜考えふけっていると谷口から電話が来たのだった。


キョン「もしもし」

谷口「よぉ、キョン。元気してたか?」


キョン「あぁ・・・まぁな」

谷口「びっくりしたぜ。お前が急に学校来なくなるから夏休み前は退屈だったぜ」

キョン「そうか・・・(意外だな)」


谷口「明日、国木田とどっかいこうと思うんだがお前も来ないか?」

キョン(・・・どうするべきか)

俺は結局承諾した。 答えが見えない中何か見つかるかと思ったからだ。

83: 2011/08/20(土) 11:07:46.33 ID:lXopH31m0
国木田「やぁ、キョン。待たせたね」

谷口「ひっさびさに顔見たぜ! む・・・あそこに美少女が!
ヒャッハー!」

キョン「おいおい、迷惑かけんなよ」

谷口「わぁかってらぁ! ちょっと話かけるだけだって!やってやるって!」

キョン「はぁ・・・もう好きにしろ。やれやれ」


久々にこんなテンション高い奴とふれあって俺はなんだか和んだ気がした。

国木田「どこいこうか、キョン」

国木田が話題をもちかけてきた

キョン「そうだな・・・俺は特にないし、谷口もどこでもいいんだろ。
俺はお前が好きなとこでいいぜ」

国木田「そうかい? じゃあ・・・」

俺はその行き先が意外過ぎてびっくりした。

86: 2011/08/20(土) 11:11:26.01 ID:lXopH31m0
キョン「マジで行くのか?」

国木田「うん、僕は行きたいな」

キョン「そうか・・・じゃあ行くか」

谷口「ひっぱたかれたぜ・・・」

キョン「当たり前だ」

笑いながら行き先へ向かった。


そこは鶴屋さんの家だった。




87: 2011/08/20(土) 11:14:55.52 ID:lXopH31m0
ピーンポーン

俺は家のチャイムを鳴らした。


キョン「でてくれるといいな、国木田」

国木田「そうだね・・・」


若干緊張気味な国木田に声をかけてみた。


谷口は相変わらず馬鹿みたいに騒いでやがる。

谷口「鶴屋さんか・・・朝比奈さんと並ぶ美女だな・・・」

国木田がジト目で睨んでいる。

ま、そりゃそうだ。

90: 2011/08/20(土) 11:20:59.53 ID:lXopH31m0
しばらくするとインターホンから声がした。

鶴屋さん『はいはーい! 誰にょろかっ!あ、ありゃ?キョン君達じゃないかっ!」

やっぱりイキナリ俺らが訪問するのはびっくりだろうな。

キョン「すいません、暇だったんで寄ったんですけど。よかったら遊びませんかー?」


インターホンに聞こえるぐらいの声で言った。

よくよく考えて見るとこんな不自然な誘い方は変だったがなんだかうまくいったみたいだ。

鶴屋さん『い、いいにょろよっ!キョン君がいうなら仕方ない!あっはっはっ!』


キョン「ありがとうございます、じゃあ待ってますんで」

国木田「・・・・やったぁ」

静かに国木田は喜んでいた

谷口「拝めるっ・・・!眼福っ・・・!」

またまた国木田が睨んでいた。

95: 2011/08/20(土) 11:33:22.39 ID:lXopH31m0
キョン「・・・で、何故お前が居るんだ」

ハルヒ「うっさいわねー! アンタこそなんで鶴屋さんの家に来てるのよ!」



キョン「うーん・・・俺は知らん」

朝比奈「ふぇぇ・・・喧嘩はよくないですよぅ・・・」


どうやらこの二人は鶴屋さん家で遊んでいたらしい。

99: 2011/08/20(土) 11:42:53.33 ID:lXopH31m0
結局、六人で遊ぶことになったのだが、ハルヒがまた面倒なことを言い出した。


ハルヒ「丁度二人で割れるんだから、ペアを組んで宝探しをしましょう!」

キョン「どこに宝があるってんだよ」

鶴屋「ん~・・・一応裏の山にうちの敷地でそれらしいものがあるけど・・・」

キョン「あるんですか・・・」

国木田「せっかくだし、やっていこうよキョン」

谷口「その通り! もちろん男女ペア・・・でな」


なにやら谷口が怪しかったが、仕方なく賛同した。

102: 2011/08/20(土) 11:46:15.99 ID:lXopH31m0
昨日ぶりのくじ引き。

内容は

鶴屋さん&俺

ハルヒ&国木田

谷口&朝比奈さん

となった。


どう考えても谷口が怪しい・・・俺はどうにかしようと考えた。

しかし結局解決策は見つからず、溜息をつくことになった。

そんな時、もっと深い溜息でがっかりしていたのは意外にも国木田だった。


国木田「はぁ・・・惜しかったなぁ・・・」

・・・? ハルヒは流石に嫌だってことか?

俺はここまで溜息つかれたらやってやるしかないと思い、交換をもちかけた。

106: 2011/08/20(土) 11:51:51.60 ID:lXopH31m0
キョン「なぁ、国木田。俺のくじと交換しないか?」

国木田「え・・・?いいのかい?」

キョン「ああ、別に俺は構わないが」

鶴屋「キョ、キョン君は私とペア嫌だったにょろか?」

キョン「ああ、いえいえ。むしろ嬉しいぐらいですよ。だけどハルヒ相手じゃ
国木田も参っちゃうだろうと思いまして」

鶴屋「な、何だ・・・そういうことにょろか!私ははるにゃんがよければ
構わないっさ!」

ハルヒ「く、くじを勝手に代えるのはよくないけど、仕方ないわねっ!
私についてこれるのはキョンぐらいだもの!仕方ないわっ!」

キョン「二回も繰り返さなくても分かる」

ハルヒ「じゃあ、始めましょう!」


因みに朝比奈さんは谷口と若干距離をとりつつ、会話していた。

108: 2011/08/20(土) 11:55:54.06 ID:lXopH31m0
全くもって宝はなかなか見つからなかった。


谷口「朝比奈さん・・・この土、アレに似てますよ・・・」

朝比奈「あ、アレってまさか・・・」

谷口「そう・・・アレなんです・・・」


相変わらず訳が分からない。

一方国木田達はというと


鶴屋「あっはっはっはっ! 国木田君顔土だらけにょろ!おっかし~!」

国木田「そ、そうですか?」

鶴屋「ここもっと掘ろうにょろっ!」

国木田「は・・・はいっ!」

キョン(なるほどな・・・国木田は多分・・・)

俺はなんとなく微笑ましく国木田達を見ていた。 

110: 2011/08/20(土) 12:02:27.68 ID:lXopH31m0
ハルヒ「キョン、学校・・・来るの?」

キョン「ん・・・?」

俺からするとこの質問は意外だった。

せこせこと小さいシャベルで土を掘り返しながら俺らは会話を続けた。


キョン「・・・今は考えてる」

それだけ言った。

ハルヒ「じゃ、じゃあ・・・ちゃんと来るのよ!」

なんだかよく分からないが俺は少し照れくさかった。

確かに佐々木とかに励まされる事は俺にとって嬉しい事だった。

だから新しくできた奴らと付き合わなくても・・・なんて思っていた。

キョン「・・・どうせ、無理矢理連れてかれるんだろ」

俺は自嘲気味に笑った。

ハルヒ「当たり前じゃないっ!来ないと死刑なんだからっ!」

俺はハルヒの元気な姿を見て安心した。

111: 2011/08/20(土) 12:08:01.05 ID:lXopH31m0
夕方になって俺らは散々泥臭くなり、ここで解散することになった。


谷口「いやぁ~、流石に疲れたけど楽しかったッス」

朝比奈「そうですかぁ~、それはよかったです。ふふっ」

なんだかんだでこの二人も打ち解けたんだな。

鶴屋「また暇だったら一緒に掘ろう!少年国木田くんっ!」

国木田「はい!鶴屋さん!」


なんとなくだけどちょっとだけ進歩はあったみたいだな

キョン「ふぁ~・・・」

ハルヒ「なーにあくびしてんのよ」

キョン「ん・・・ちょっとだけ疲れてな」

不登校の間は人と関わらないから好きなだけ寝れたし自由だった。

だけどそのかわりこんな外でこんな事はしなくなっていた。

俺はあくびだけでなんとなくこの変化に気づいた。

114: 2011/08/20(土) 12:14:10.59 ID:lXopH31m0
23日目

俺は22日目は全く予定がなかった為久々に大眠りをした。


蝉のなき声も段々少なくなって来ている。

今年の夏も過ぎ去っていくように感じてきた。



朝起きてメールを見ると佐々木から連絡が来ていた。


いつもの喫茶店で話したい事があるそうだ。

若干足は重かったが俺は喫茶店へ向かった。

115: 2011/08/20(土) 12:19:30.23 ID:lXopH31m0
~喫茶店~

佐々木「来てくれたんだね・・・キョン」

キョン「そりゃそうだ。お前と俺の仲だろ」

佐々木「そうか・・・くつくつ」


いつにもまして何故か俺には佐々木の笑顔がとても可愛らしく見えた。

そう思っているうちに佐々木から話題を振ってきた。

佐々木「今日はね、キョンとちょっと喋りたかったのさ。・・・なんとなく、ね」

キョン「そうか。どうせ暇だし構わんよ。退屈には持ってこいだ」

佐々木「そうかい、それはこっちとしても気が楽だよ」

クスクス笑っている。 

佐々木「キョンは付き合ってる人とかいるのかい?」

俺はイキナリドストレートで聞いてきた佐々木にコーヒーを吹きそうになった。

116: 2011/08/20(土) 12:22:50.87 ID:lXopH31m0
キョン「と、突然なんだ?」

佐々木「ご、ごめん・・・大丈夫かい?」

無理矢理コーヒーを飲み込んだからむせてしまった。

キョン「あぁ、いや大丈夫だが」

佐々木「そうか・・・よかった」

キョン「それで、なんでそんなことを聞いたんだ?」

佐々木「ん~・・・なんとなく・・・かな?」

キョン「そうか・・・俺は居ないよ」

佐々木「付き合いたいとかは思わないのかい?」

キョン「そうだな・・・今は特に」

佐々木「そ、そうなんだ・・・」

なんだか残念そうだ。 あんまり話題も盛り上がらないしな。

117: 2011/08/20(土) 12:28:01.07 ID:lXopH31m0
キョン「お前はどうなんだ?」

佐々木「へ!? い、いや・・・私はその・・・」


佐々木はよく男子と喋るときは僕、女子と喋るときは私なんだが・・・。

いつのまにか俺にも私になっていた。



まぁこんな質問して動揺でもしたのかな、なんて思った。

キョン「佐々木なら余裕で彼氏できそうだな」

佐々木「いや・・・私は無理だよ・・・。友達だって今は少ないんだ・・・」

キョン「・・・? どうしてだ?」

佐々木「こんな喋り方だからね・・・やっぱり前みたいに受け入れてくれないことも
あるんだ・・・残念だけど」

キョン「そんな馬鹿な話があってたまるか。お前はこんなに良い奴なのに・・・」

佐々木「ぇ・・・そ、そんなことないよ・・・」

縮こまって顔が真っ赤になっていた。 暑いのだろうか。

118: 2011/08/20(土) 12:33:36.97 ID:lXopH31m0
そんな話があってからお互い今の学校の話をした。


流石に超常現象の話はしてないが。


佐々木は俺の話を聞きながら笑顔を浮かべていた。

それはなんだか今にも消えていっちゃうんじゃないかと思うぐらい。

そういう悲しげな表情にも見えた。

佐々木「今日はありがとう、キョン」

キョン「ん?俺は特に何も・・・」

佐々木「ううん、凄く良かった。多分今日話してなかったら今頃私は
失敗してたかもしれないよ・・・」

キョン「・・・?」

佐々木「くつくつ。まぁ、今はこんな風にできて幸せかな」

最後まで佐々木の言っていることはよく分からなかった。

119: 2011/08/20(土) 12:38:20.78 ID:lXopH31m0

佐々木「それじゃあ、帰ろうか」

キョン「ん? おう、帰るか」

佐々木「・・・君はいつも楽しそうだね」

キョン「そうか?」

佐々木「うん・・・僕はそんなところを羨ましく思ってるのかもね。くつくつ」


佐々木「大事にしてくれ・・・今のこういう時を・・・」

俺にはその言葉がとても重く感じられた。


佐々木「それはキョンにとって、かけがえのない宝物になると思うから・・・」


そう言って佐々木はくつくつと笑って帰っていった。

俺はどういうことなのかを頭の中でグルグル考えていた。

結局、その日は答えがでなかった。

121: 2011/08/20(土) 12:43:34.05 ID:lXopH31m0
24日目

俺は目が覚める前嫌な夢を見た・・・。

それはいつぞやの神人が町中を破壊していく姿だった。


今回は本当にただの夢だった。


俺は走って走ってとにかく北高の校舎に逃げ込む。


そこでいつもの部室でハルヒを見つけた。


そこで目が覚めた。

122: 2011/08/20(土) 12:46:22.98 ID:lXopH31m0
キョン(全く・・・なんて胸糞わりぃ夢だったんだ・・・)


この日も予定はなく、ただボーっとしていた。


キョン(・・・そういえば夏休み前日に宿題を届けてくれた奴が居たな)


俺は部屋から宿題を持って一日中勉強をしていた。


なんとなく、やっぱり俺は学校へ戻る事にしたからだ。


皆ともっとおもしろいことをしたい。

そんなことを思っていた。

123: 2011/08/20(土) 12:52:08.14 ID:lXopH31m0
25日目


この日を境にし、俺にとって恐らく最悪の6日間が始まる。


夜中目が覚めた俺は電話に着信があったことに気づく。


古泉からだった。


古泉が俺に電話をよこすなんてよっぽどの事がないとなかった。


俺は再度電話を掛けるとまだおきていたらしく、近くの公園に集合となった。

124: 2011/08/20(土) 12:55:34.05 ID:lXopH31m0
~公園~

古泉「来てくれましたか・・・」

古泉の声と共に長門、朝比奈さんが居る事に気づいた。


キョン「今度はなんだってんだ・・・」


古泉「・・・すいません、僕達がもっと早く気づいていれば・・・」

キョン「なんだよ・・・どうしたっていうんだ・・・」

古泉「涼宮さんが、居なくなりました・・・」


キョン「・・・・は?」


俺にはわけがわからなかった。

128: 2011/08/20(土) 13:03:29.32 ID:lXopH31m0
古泉「正確に言うと、今この世界からいないと言う事です・・・」

キョン「どういう・・・ことだ・・・?」

古泉「僕もハッキリとは・・・長門さんがここからは説明してくれます」

長門「・・・前回、カマドウマと戦闘した時を思い出しながら聞いて欲しい」


カマドウマ・・・コンピ研の部長が異空間に囚われた時のことか・・・


キョン「ああ・・・分かる。それで?」

長門「・・・今回は涼宮ハルヒに膨大なデータが入ったため、異空間が大規模なでかさで
存在している。つまり閉鎖空間が暴発している」

古泉「・・・しかし我々はできた時に分かるはずですが・・・?」

長門「・・・誰かに妨害されていると考えたほうがいい」

キョン「そ、それでその閉鎖空間はどこに・・・?」

長門「・・・分からない。今のところ足がつかめていない」

130: 2011/08/20(土) 13:06:59.95 ID:lXopH31m0
馬鹿な・・・そんな事・・・。

長門が足がつかめなかったら誰が足を掴めるって言うんだ・・・。


朝比奈「あ・・・あのぅ・・・」

キョン「朝比奈・・・さん?」

朝比奈「TPDDが・・・使えるようになってるんですけど・・・」

キョン「・・・はい?」

朝比奈「た、タイムマシンが使えるってことです・・・」


キョン「それってもしかして・・・」

朝比奈「はぃ・・・キョン君と行けって命令が来てます・・・」


ここにきて夏休み最大の試練がきたようだった。

131: 2011/08/20(土) 13:13:04.58 ID:lXopH31m0
古泉「恐らく、あなたたち二人で涼宮さんがどうなったかを見て、解決しろということでしょうね」

長門「・・・行く前に・・・」


キョン「・・・?どうした長門」

長門「・・・他の生命体と接触した時の為に・・・」


俺は長門から黒い弾丸みたいなものを三つ、それと拳銃を渡された。

キョン「な、長門。こんなもん貰っても俺の腕じゃ護身用にもならんぞ・・・?」

長門「・・・あなたが当てようと思うものに必ず当たる」

キョン「・・・使わないとは思うが持って行く。ありがとう」

朝比奈「そろそろ行きましょう、キョン君」

137: 2011/08/20(土) 13:21:44.86 ID:lXopH31m0
~22日~


俺と朝比奈さんはハルヒと最後にあった日に戻る事にした。


この時、すでに俺らは解散している。


三日間の間に何が起こるっていうんだ・・・?


朝比奈「どうしましょう・・・キョン君・・・」

キョン「来たはいいんだけど・・・どうすればいいのかさっぱり俺にも・・・」


そんな時一つ思いついた。

キョン「今・・・長門に会いにいけばいいんじゃないか?」

138: 2011/08/20(土) 13:26:54.34 ID:lXopH31m0
~長門宅~

キョン「・・・というわけだ・・・」


説明をし終えた俺は解決策を聞いた


長門「・・・今同期している。少し結果を待って・・・」

朝比奈「・・・・・」

キョン「・・・・・・・・」


沈黙してただただ待っていた。 そして・・・


長門「・・・同期、不能」

キョン「!?」

140: 2011/08/20(土) 13:32:18.12 ID:lXopH31m0
キョン「どういう・・・ことだ?」

長門「・・・強力な時空改変が行われている」

朝比奈「・・・そんな・・・」

長門「・・・閉鎖空間は発見する事ができた」

キョン「!・・・本当か!」

長門「入るにはこれが必要」

キョン「・・・? ただの錠剤じゃないか」

長門「・・・今日の深夜0時ジャスト、錠剤を飲み北高の校舎に潜入して・・・」

キョン「・・・分かった」

朝比奈「長門さんはこれないんですか?」

長門「時空改変は避けられない。覚えていられるのはあなた達だけ。私や古泉一樹では
力にあてられて記憶できない」

141: 2011/08/20(土) 13:36:09.38 ID:lXopH31m0
長門「・・・後はその今持っている拳銃で涼宮ハルヒを撃つ」

キョン「・・・ハルヒを・・・撃つ・・・?」

長門「心配はしなくていい。涼宮ハルヒ自体に何か起こるわけではない。
時空改変を起こしたデータは必ず涼宮ハルヒからでてくる。一発目で出し、
二発目で動きを止める。その後眉間に最後を撃つ・・・」


キョン「・・・俺にできるだろうか・・・」

長門「・・・一つだけ弾をデータバグを起こす弾にしておいた。
それを二発目で使うように・・・」



長門「チャンスは一度だけ」

142: 2011/08/20(土) 13:42:15.86 ID:lXopH31m0
~北高校校舎~


キョン「朝比奈さん・・・飲んでいきましょう!」

朝比奈「は、はい!」

俺達は錠剤を飲んで進入した。

そこには真っ赤な色で染まった町を襲う神人がいた・・・。


キョン「夢と全く同じだ・・・」

俺は驚愕していた。


150: 2011/08/20(土) 14:01:16.89 ID:lXopH31m0
俺の予想からすると、多分ハルヒは部室・・・。


キョン「朝比奈さん、部室へ行きましょう」

朝比奈「は、はい」


キョン(・・・早くこんな事終わらせねえとな・・・)


そう思いつつ勢いよく部室の扉を開けた。


バンッ


キョン「ハル・・・ヒ・・・?」


そこに居たハルヒは目が真っ暗だった。

いつもの目ではない。 意識がもうないような目だった。

152: 2011/08/20(土) 14:05:45.05 ID:lXopH31m0
俺は何故か冷静だった。


キョン(俺のやることは一つ・・・)


俺はポケットに入れていた拳銃に弾丸を順番に装填した。


キョン「まず一つっ・・・!」ドンッ


ハルヒブチあてた瞬間ハルヒは倒れた。

俺はしくじったかと思ったがそうでもなかった。


ハルヒの頭んなかからカブトムシみたいなのがでてきやがった・・・。

キョン「なんだ・・・お前・・・」

バグビートル「人間ごときに破られるとはな・・・」

153: 2011/08/20(土) 14:09:37.83 ID:lXopH31m0
バグビートル「一体どうやってここへ侵入した?」

キョン「お前には・・・関係ない・・・それよりお前は何モンだ」

バグビートル「我が名は昆虫の王、バグビートル・・・」

キョン「・・・頭いかれてんじゃねーのか?」

バグビートル「・・・せっかく良い巣を見つけたのに・・・邪魔をするな・・・」


カブトムシがこっちにつっこんできた


朝比奈「ひ、ひゃああああああああああ」

キョン「あ、朝比奈さん! 落ち着いて!」

156: 2011/08/20(土) 14:14:14.20 ID:lXopH31m0
キョン(とにかくアイツにこれあてればいいだけだ・・・)


キョン「そっから動くんじゃねえ!このムシヤロウ!」ドンッ


バグビートル「はがっ・・・」ビリビリ


キョン(よし・・・カマドウマみたいなもんか・・・)


キョン「最後っ!!」ドンッ


キョン(終わった・・・これで三発終えた・・・)


俺は弾丸が爆発した煙の先を見て驚いた。

キョン「はは・・・やべえな・・・」

バグビートル「昆虫の甲殻をなめるなよっ・・・!」

158: 2011/08/20(土) 14:18:00.03 ID:lXopH31m0
キョン(朝比奈さんは完全に気絶してるし・・・)


キョン(南無・・・・)



???「ふんもっふっ!」ドンッ


キョン(ま・・・まさか・・・このアホみたいな掛け声は・・・)

古泉「遅くなってすいません、私達もなんとか侵入しましたよ」

長門「・・・もう終わりにする」


やっとのことで来てくれたか・・・

カマドウマの時とこれじゃあ同じだな・・・

163: 2011/08/20(土) 14:27:17.22 ID:lXopH31m0
キョン「なんとかおさまったみたいだけど・・・、なんだったんだ?あの変な昆虫」



長門「・・・カマドウマと合体したインターフェイスと同じく、さらに進化したもの
だったと思われる」

キョン(・・・進化するとどっかの過疎ったアーケードゲームみたいになるんだな・・・)


キョン「・・・? でもここで元の世界に戻ったら辻褄が合わなくなるんじゃ?」


古泉「その心配はないです、結局のところ僕達は時空改変をおこなったのですかから」


キョン「どういうことだ?」

長門「・・・あのカブトムシが行った時空改変を上書きし、元の時間に進むようにした」

キョン「元の時間って言うのはハルヒがこの世界に存在しているほうって事か」

164: 2011/08/20(土) 14:33:08.30 ID:lXopH31m0
古泉「閉鎖空間はもう解けてますよ」


キョン「やれやれ・・・久々にどっと来たよ・・・」


俺はこの時やっとこの感覚を取り戻した。


呆れるぐらい繰り返してきた超常現象。

それを越してきたのは何も俺だけの力じゃない。

結局のところ、全員がこの感覚を分け合っていた。

下手したら古泉が不登校になってたりしていたかもしれない。


俺は甘えてる暇なんかないことに気づいた。

勉強も、人間関係も、全部。

それが俺が失くしてはいけない大切な宝物だった。

165: 2011/08/20(土) 14:37:41.34 ID:lXopH31m0
29日目


俺と朝比奈さんは元の時間に戻る事になった。

同じ時間に二人も存在していたら大変だからな。


TPDDとやらで戻ったのだが・・・

朝比奈さんが設定を間違えてしまい29日に飛んでしまった・・・


一気に五日間も夏休みを消費した俺は絶望してしまった。

朝比奈さんと俺は五日間失踪したことになっている。

親と妹には心配かけさせるなやらなんやら言われて大変だった。


残りの三日間は大いに休む事にした・・・のだが

168: 2011/08/20(土) 14:45:04.72 ID:lXopH31m0
30日目

キョン「・・・何故お前と俺だけなんだ」

ハルヒ「知らないわよっ!皆突然来れなくなったんだからっ!」

キョン「はぁ・・・やれやれ」


ハルヒ「今日はアンタの奢りでご飯食べて帰る!」

キョン「お、おい・・・勘弁してくれ・・・俺の金が・・・」


ハルヒ「団長命令よっ! 早くしなさい!」

キョン「・・・やれやれ」


俺は多大な経験をこの一ヶ月してきた。

正直この後は映画撮影やら、ハルヒが消えるなど。

さらに苦労していくのだが・・・。

その度に俺はSOS団で乗り越えていく。

それもまた、悪くない。     そんな風に思いつつ今日も過ごしていくのだった。

175: 2011/08/20(土) 15:03:12.85 ID:lXopH31m0
支援、保守ありがとうございました!

好きにして言いそうなので俺はここでやめときます!

乙でした!

引用元: キョン「ニート生活一日目」