1:2018/12/28(金) 19:47:20.542 ID:H2uy54l60.net
男「女騎士カフェってどんなカフェだろうな」

友人「ようはメイドカフェを女騎士に置き換えたような感じなんだろ」

剣道部員「お前、メイドカフェ行ったことあんの?」

友人「ないけど、だいたい想像つくじゃん」

男「メイドカフェは入るといきなり『いらっしゃいませご主人様』されるイメージだな」

友人「女騎士だと何されるんだろうなー」

剣道部員「そうこうするうち、到着したぞ」

男「よし、入ろうぜ!」

ガチャッ
2:2018/12/28(金) 19:50:45.430 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「くっ、頃せ!」

女騎士B「くっ、頃せ!」

女騎士C「くっ、頃せ!」



三人「いきなり!?」
5:2018/12/28(金) 19:52:36.935 ID:FqhZNgbL0.net
ワロタw
6:2018/12/28(金) 19:53:48.719 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「我が騎士団へようこそ」

女騎士A「お客人は何名だ?」

男「えーと、三名です」

女騎士A「三名か、こちらの席に案内しよう。ついてくるがいい」

男「は、はい」

男(一応女騎士っぽい格好と喋り方、だな)
7:2018/12/28(金) 19:56:02.444 ID:YcA776Vad.net
ボキャブラリー増やせよ
8:2018/12/28(金) 19:56:24.671 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「せっかく来てくれたのだ。なにかドリンクでも振る舞おう。希望はあるか?」

男「じゃあ、俺は……コーヒーで」

友人「俺アイスティー」

剣道部員「抹茶ラテで」

女騎士A「承知した。入れてくるから、ここで待っていてくれ」
10:2018/12/28(金) 20:00:02.734 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「ドリンクだ。我が騎士団は外部の者にも寛容だ。ゆるりとくつろいでいくがいい」

男「あ、どうも……」

友人「ありがとうございます」

剣道部員「お、うまそう」

男「……」グビッ

友人「……」グビッ

剣道部員「……」グビッ
11:2018/12/28(金) 20:01:53.148 ID:xXsrCV450.net
いらっしゃいませとくっころせって似てるもんな
12:2018/12/28(金) 20:02:39.819 ID:FqhZNgbL0.net
>>11
どこがだよw
13:2018/12/28(金) 20:03:04.195 ID:H2uy54l60.net
男「……なんていうか」

男「従業員がみんな鎧甲冑つけてるのは、異様な光景だな」

男「もちろん、本物じゃなくてコスプレ用の軽いやつなんだろうけど」

友人「まあ、異様っていうなら、メイドカフェも十分異様だしな」

剣道部員「たしかに」

男「しかし、なんかサービス的なもんはないのかね。このまま飲み物飲んで帰るだけか?」
18:2018/12/28(金) 20:07:20.791 ID:H2uy54l60.net
女騎士B「水をお持ちした」

男「あ、こりゃどうも」

女騎士B「サービスとして、私に一杯水を飲ませることができる」

男「……?」

友人「なんでそちらに水を飲ませるのがサービスなの?」

女騎士B「いいから」

剣道部員「だったら、俺の水をどうぞ」サッ

女騎士B「いただこう」グビッ
19:2018/12/28(金) 20:10:14.280 ID:H2uy54l60.net
女騎士B「くっ、媚薬を混ぜたな!?」

女騎士B「おのれえ、こんな薬に屈してたまるものかぁっ!」ビクンビクンッ

女騎士B「私は騎士だ! この程度でっ……! あああああっ! くっ、頃せ!」

男「……なんだこりゃ」

友人「笑っちゃいけないんだろうけど……笑っちゃう」ププッ

剣道部員「なるほど、こういうサービスか」

男「名づけて媚薬サービスってとこか?」
20:2018/12/28(金) 20:11:28.618 ID:zF+nTkaz0.net
ワロタ
22:2018/12/28(金) 20:15:45.272 ID:H2uy54l60.net
女騎士C「それでは、この私がお前たちに剣の稽古をつけてやろう」

女騎士C「腕に覚えがある者はいるか?」

男「そりゃこの中だと……」チラッ

友人「なぁ?」チラッ

剣道部員「俺だろうな」

男「こいつ剣道やってんですよ」

女騎士C「ほう、東洋の剣術使いか。一度手合わせしてみたかったぞ」

友人「なりきってんなぁ」
23:2018/12/28(金) 20:19:08.406 ID:H2uy54l60.net
女騎士C「この剣を持て」

剣道部員(ゴム製の柔らかいやつだ)プニプニ

女騎士C「さあ、かかってくるがいい!」

男「よーし、本気でやれよ!」

友人「全国大会にあと三歩か四歩ぐらいで出られたらしいお前の腕前を見せてやれ!」

剣道部員「いやいや、本気でやるわけないだろ」
24:2018/12/28(金) 20:21:40.032 ID:H2uy54l60.net
ペシッ ペシッ ペシッ

女騎士C「たあっ!」ボコッ

剣道部員「ぐっ!」

剣道部員「うわぁ、やられたぁ~」

男「ハハハ、どっちもノリノリだな」

友人「剣の稽古サービスまであるのか。色々あって面白いな」パチパチ

女騎士C「フッ、しょせん剣道などこの程度のものだ」

剣道部員「……」
29:2018/12/28(金) 20:24:28.043 ID:H2uy54l60.net
剣道部員「……」

男「ん?」

友人「おい、どうした?」

剣道部員「……」

男「ま、まさか――」

剣道部員「キエエエエエエエエエエッ!!!」

友人「やべえ、キレた!」

友人「そういやこいつ、剣道バカにされるとめっちゃ怒るんだよ!」

男「今のは別に、女騎士のキャラとしていっただけで、剣道をバカにしたわけじゃないって!」
31:2018/12/28(金) 20:26:31.753 ID:H2uy54l60.net
剣道部員「キィエエエェアァァァァァッ!!!」

剣道部員「エェェアァァァァァァァァッ!!!」

バシッ! ベシッ! ドカッ! バシッ! バシィッ!

女騎士C「……っ!」

男「やべえ、音がやべえ!」

友人「いくらゴム製でもそんな強く叩いたらヤバイって!」
32:2018/12/28(金) 20:29:14.400 ID:H2uy54l60.net
男「落ち着け……な?」

剣道部員「キエッ!」

友人「大丈夫ですか!?」

女騎士C「……」

友人「あの……?」

女騎士C「キエエエエエエエエエエッ!!!」

男「えええええ!?」

友人「まさかのこっちも剣道部!?」
33:2018/12/28(金) 20:29:52.187 ID:FqhZNgbL0.net
くっ頃じゃないのか
34:2018/12/28(金) 20:32:19.307 ID:H2uy54l60.net
剣道部員「キィエェェアァァァァァッ!!!」

女騎士C「キィエェァァァァァァッ!!!」

パァンッ! パシィッ! パシィッ! パァンッ! バシィッ!



男「うわぁ~……決闘が始まっちゃったよ。ゴム製の剣なのに音が竹刀みたいになってる」

友人「どうする?」

男「とりあえずあいつらはほっとこう」

友人「そうだな」
35:2018/12/28(金) 20:35:15.423 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「我が騎士団では重騎士サービスも行っている。堪能するがいい」

男「重騎士サービス?」

重騎士「……」ガションガション

男「うわっ!?」

友人「こりゃまたゴツイ鎧を身に付けた奴がきたな!」
36:2018/12/28(金) 20:39:17.462 ID:H2uy54l60.net
重騎士「……」スッ…

重騎士(素顔)「ふぅ……」カポッ

男「おお……兜を外したら中から女の子が!」

男「なるほど、これが“重騎士サービス”か」

友人「俺……こういうのに弱いんだよな……」

男「え、そうなの?」

友人「うん……ゴツイ装備から華奢な女の子が出てくる、みたいなのに弱い……」モジモジ

男「そういやお前、スマブラでもサムス使いだったな……」
37:2018/12/28(金) 20:40:28.728 ID:O/ZohD2vr.net
わかる
39:2018/12/28(金) 20:42:45.100 ID:H2uy54l60.net
女騎士B「次は、このロープを持て」

男「?」

友人「なんですかこれ?」

女騎士B「そのロープをねこじゃらしのようにして、私をくすぐってもらいたい」

男「よく分からんけど……」コチョコチョ

友人「やってみますか」コチョコチョ
40:2018/12/28(金) 20:44:53.337 ID:H2uy54l60.net
女騎士B「ひぎぃ!?」ビクビクッ

男「え」

友人「え」

女騎士B「触手などに屈しないぞ! 屈するものかぁっ! くっ、頃せ!」

男「ああ、このロープは触手だったのね」

友人「さっきの媚薬といい、この人はこういう役回りなのかな」

女騎士B「そこはあまり触れないでくれるとありがたい」
41:2018/12/28(金) 20:47:06.991 ID:H2uy54l60.net
男「さて、剣道部員は、と――」


剣道部員「キィィィエェェアァァァァァァッ!!! キィィアアァァァァァァァァッ!!!」

女騎士C「イィヤァァァアァァァァァァッ!!! メェアァアァァァァァァッ!!!」

バシィッ! パシィンッ! ドカッ! バキッ! ズガァァァァァン!!!



男「ちょっと見ない間にとんでもない死闘になってる!」
42:2018/12/28(金) 20:48:00.897 ID:DWK25oPbr.net
出禁だろこれwww
43:2018/12/28(金) 20:49:36.336 ID:H2uy54l60.net
男「もうやめろ!」ガシッ

友人「店を壊しちまうよ!」ガシッ

剣道部員「キエエエエエ…! キィエエエエエエ…!」

女騎士A「戦うのやめて!」ガシッ

女騎士B「落ち着いて、ミカちゃん!」ガシッ

女騎士C「フゥゥゥゥゥ…! フゥゥゥゥゥ…!」

男(あの人ミカちゃんっていうんだ……)
44:2018/12/28(金) 20:52:04.566 ID:H2uy54l60.net
剣道部員「お騒がせしました……」

女騎士C「こっちこそごめんなさい」

男「それじゃ、そろそろお会計しようか」

女騎士A「では、こちらのレジに来るがいい」
45:2018/12/28(金) 20:55:03.156 ID:H2uy54l60.net
女騎士A「お会計……客人一人につき、956円だ」

男「おお……」

友人「値段まで956(くっころ)とは……」

剣道部員「さすが女騎士カフェ……」






―完―
46:2018/12/28(金) 20:56:32.190 ID:DWK25oPbr.net
うまく落としたな
48:2018/12/28(金) 20:57:09.269 ID:zF+nTkaz0.net
49:2018/12/28(金) 20:58:16.001 ID:H2uy54l60.net
~後日談~

剣道部員「俺、あのミカちゃんと付き合うことになったんだ」

男「マジで!?」

友人「羨ましい!」
男「駅前に『女騎士カフェ』ってのが出来たらしいぞ!」
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1545994040