1: 2011/04/16(土) 19:22:02.08 ID:bGjhhb4J0
ベジータ『フリーザに兄と父親がいることが判明した!!』

悟空「フリーザの!?」

ラディッツ「なんだ、カカロット!?フリーザがどうした!?」

ベジータ『どうやらフリーザと連絡が取れなくなったことをに気付いて、捜索しているらしいんだ!」

悟空「なんてこった・・・!どうすんだよ、ベジータ!?」

ベジータ『とりあえず、俺とナッパは今全速力で地球に向かっている!ターレスとターブルにも連絡を入れておいたから、じきに到着するはずだ!』

ラディッツ「勘違いするなよ、カカロット」の続編です


4: 2011/04/16(土) 19:28:11.35 ID:bGjhhb4J0
悟空「ち、地球に!?ってことは、地球で戦うつもりか!?」

ベジータ『恐らくはそうなる!奴らに俺たちの存在も知られたはずだから、俺たちの後を追ってきているはずだ!』

ベジータ『俺たちはあと数時間で到着する!貴様らは戦う準備をしておけ!いいな!?』ピッ

悟空「あっ、ベジータ!くそっ、通信が切れた!」

ラディッツ「どうしたんだ、カカロット?」

悟空「ああ・・・どうやら、フリーザの父親と兄貴が、この地球に向かってるらしい。」

ラディッツ「なに!?兄と父だと!?」

悟空「ベジータ達も、数時間後に地球に到着するから、戦う準備をしとけって言ってた・・・。」

ラディッツ「ちっ、悪夢を見てるみてぇだぜ・・・。」

5: 2011/04/16(土) 19:31:20.33 ID:bGjhhb4J0
数時間後、荒野―――

ヒュウウウウウ・・・ドォォォン

悟空「来た・・・丸型宇宙船が二つ。ベジータとナッパだな。」

ウィィィィィン

ベジータ「ふふふ・・・覚悟しておけ、貴様ら。兄と父親だ。恐らくはフリーザ以上の強さに違いない。」

ナッパ「感じるだろう、でかい気を?もう、何時間もしないうちに来るはずだぜ・・・。」

悟空「ああ・・・わかってる。」グッグッ

ラディッツ「ホントに、夢じゃねぇんだな・・・。あんな野郎の相手なんざ、もうこりごりだってのによ。」

6: 2011/04/16(土) 19:36:20.21 ID:bGjhhb4J0
悟空「ターレスとターブルは?」

ベジータ「ああ。二人とも、到着まで一日ほどかかるそうだ。俺たちだけで、持てばいいがな・・・。」

ナッパ「カカロット。今回は、前の・・・なんていったか、不思議な豆はねぇのか?」

悟空「貰いにいってる時間なんかなかったからな。今回は当てにしねぇでくれ。」

数時間後―――

ベジータ「来やがったか・・・ご丁寧に、フリーザの乗ってた宇宙船と同型だぜ。」

シュウウウウウ・・・ウィィィィン

悟空「部下がたくさん出てきた・・・。ん?おかしいぞ、ベジータ。」

ベジータ「・・・ああ、わかっている。」

ナッパ「でかい気が、三つあるな・・・。」

ラディッツ「ちっ、俺にはよくわかんねぇぜ。」

7: 2011/04/16(土) 19:41:08.62 ID:bGjhhb4J0
コルド大王「ふん、ここが地球か・・・ちっぽけな星だ。」

クウラ「それで?フリーザを倒した猿野郎はどこにいるんだ?」

部下「はっ・・・それが、スカウターの故障なのかなんなのか・・・さっきから消えたままです。」

クウラ「なんだと?」

コルド大王「戦闘力をコントロールする術を身につけているのだろう。それくらいは不思議ではない。」

??「全く、忌々しい奴らだね。ま、奴らの中の一人はこの地球に住んでるはずだし、手当たりしだいに暴れればきっと姿を現すよ。」

ベジータ「あ、あいつは!?」

悟空「・・・フリーザ・・・!?」

9: 2011/04/16(土) 19:45:23.63 ID:bGjhhb4J0
ナッパ「あの野郎・・・生きていやがったのか!!」

ラディッツ「おかしいぜ・・・確かにあの時、俺とカカロット、ベジータ、ターブルの四人の攻撃で完璧に吹き飛ばした筈なのに!!」

悟空「体が機械化してる・・・あの時は気を失っただけだったってことなのか・・・?」

ベジータ「・・・へっ・・・最悪のシナリオってわけだ・・・フリーザ一族、勢ぞろいってか?」

コルド「そうだな、フリーザ。さぁ、お前らよ。思う存分暴れて、忌々しい猿共をおびき出すんだ!!」

部下たち「おおーーー!!」

スタッ

メカフリーザ「ん?」

ベジータ「・・・!?何者だ、あいつは!?」

??「・・・・・・・・・。」

メカフリーザ「何か用でもあるのかな?地球人。」

??「お前たちを・・・殺しに来た。」

11: 2011/04/16(土) 19:49:35.09 ID:bGjhhb4J0
コルド「ほぉ・・・面白い冗談を言う奴だな。こいつも、猿共の仲間か、フリーザ?」

メカフリーザ「いや、ボクが戦った中にはこんな奴はいなかったよ、パパ。」

??(・・・おかしいぞ・・・コルドとフリーザはわかるが、もう一人、そっくりな奴がいる。誰だ、こいつは?)

クウラ「こんな奴に構っている暇はない。いいから貴様ら、さっさと暴れて来い。」

部下「はっ!!」ヒュンヒュン

??「・・・・・・。」

メカフリーザ「いいのかな、地球人?放っておいたら、地球がめちゃくちゃになるよ?」

??「問題ない。」

ダダン、バギィ、ゴシャ、ズドドドドドドドド!!!

コルド大王「!!?」

14: 2011/04/16(土) 19:53:54.99 ID:bGjhhb4J0
悟空「ちっ、やっぱ気付かれたか!!」

ラディッツ「ま、まぁいつまでも隠れてるわけにはいかねぇしな。これでいいんだよ、カカロット。」

メカフリーザ「あいつら・・・!パパ、あいつらだよ、ボクがやられたのは。」

??「・・・!?悟空さんはわかるが、もう一人、誰だ・・・!?」

ベジータ「俺たちはもう少しここに隠れて、機を窺うんだ、ナッパ。」

ナッパ「わかってるぜ、ベジータ・・・。」

スタスタッ

メカフリーザ「久しぶりだね。カカロットにラディッツ。ベジータとナッパはどこかな?」

悟空「あいつらは、来てねぇよ。」

ラディッツ「ふ、ふん!貴様らごとき、俺とカカロットさえいれば十分なんだよ!!」

15: 2011/04/16(土) 19:56:23.15 ID:bGjhhb4J0
??「ご、悟空さん。」

悟空「ん?おめぇ、オラのこと知ってんのか?」

??「・・・いえ、とりあえずその話は後で。まずはこいつらを片付けましょう!」

ラディッツ「おいカカロット、誰だこいつは?」

悟空「さ、さぁ・・・記憶にはねぇな。」

??「はぁぁ!!」バシュウウ!

メカフリーザ・コルド・クウラ「!?」

悟空・ラディッツ「!!?」

ベジータ「な、なんなんだ!?いきなり金髪になったぞ!?」

??「さぁ、悟空さんも!」

悟空「え!?いや、さぁって言われても・・・。」

17: 2011/04/16(土) 19:59:26.50 ID:bGjhhb4J0
??「早くスーパーサイヤ人に!!」

悟空「す、スーパーサイヤ人!?」

ラディッツ「なんだと!?」

コルド「スーパーサイヤ人・・・と言ったか?」

??(・・・?おかしい・・・なんで悟空さんはこんなに驚いているんだ?自分以外にスーパーサイヤ人がいることに驚いているのか?)

悟空「オラ、スーパーサイヤ人なんてもんなんかになれねぇぞ!?」

??「えっ!!?」

ラディッツ「う、噂に聞いたことはあるが・・・これがスーパーサイヤ人ってやつなのか!?」

クウラ「ほう・・・面白い。なら、貴様の相手はこのオレがしてやろう。」

??「・・・っ!!」(こいつ・・・強い!?)

19: 2011/04/16(土) 20:05:04.52 ID:bGjhhb4J0


クウラ「はぁっ!!」ドンッ!!

??「ちぃっ!!」タンッ

クウラと謎の少年は、格闘戦を繰り広げながらその場を離れていく。

メカフリーザ「・・・まぁちょっとは驚いたけど、兄さんひとりに任せておけば大丈夫かもね。」

コルド「スーパーサイヤ人と言っても、所詮我ら一族の敵ではないということがこの戦いで証明される。さぁ、やってしまえフリーザ!!」

メカフリーザ「行くぞ、猿共!!今度はそう簡単に行くと思うな!!」ダァンッ!!

悟空「行くぞ、ラディッツ!!」ドンッ!!

ラディッツ「あ、ああわかったカカロット!!」ドンッ!!

20: 2011/04/16(土) 20:10:16.82 ID:bGjhhb4J0
コルド「さて、わしは二人が帰ってくるまで宇宙船の中で休んでいるとしよう。」

ベジータ「おっと、そうはいかないぜ。」

コルド「?」

ナッパ「へっへっへ・・・一時はどうなるかと思ったが、クウラをあの自称スーパーサイヤ人がやってくれるみたいだから、なんとかなりそうな気がしてきたぜ。」

コルド「・・・・・・ベジータとナッパか。エリート戦士二人が揃い踏みでなんの用かな?」

ベジータ「ほう?コルド大王様は俺たちの顔を御存じのようだ。これは光栄だな・・・。なら、要件も分かっているはずだ。」

コルド「ふん、猿ごときが・・・たった二人でこのわしに勝てるつもりか?」

ベジータ「貴様ら一族はサイヤ人を甘く見過ぎだ!!なめるなぁぁーーー!!!」ドドドドドン!!

21: 2011/04/16(土) 20:13:54.25 ID:bGjhhb4J0
悟空「はぁっ!!」バキィッ!!

ラディッツ「せぇいっ!!」バキィッ!!

フリーザ「ぬくっ・・・効かんなぁ!!」ドドン!!

悟空「ちっ!!」

ラディッツ「やっぱそううまくはいかねぇか!!」

フリーザ「この体はあんまり好きじゃないけど、前のようにフルパワーを使っても負荷がかからないのがいいな!これで思う存分貴様らを倒せる!!」

ラディッツ「やってみやがれ、クソったれがぁぁぁ!!!はぁぁぁ!!」バッ バシュウウウウウウ!!!

フリーザ「ふぅん!!」バシィィン!!ドォォォン

悟空「だだだだだだだだだ!!!!」バシュバシュバシュバシュバシュ!!

フリーザ「舐めるな!!」バシバシバシバシバシ!!!

22: 2011/04/16(土) 20:18:11.82 ID:bGjhhb4J0

メカフリーザ「まずは貴様だ!!」ピッ

ラディッツ「ぐぅっ!!」バッ ドガァァン!!

メカフリーザ「てぇい!!」ヒュ、ズンッ!!

ラディッツ「ぐかっ!!?」

フリーザの拳が、ラディッツの腹にめり込む。

ラディッツ「ぐはっ・・・はははっ・・・捕まえたぜ、フリーザっ・・・!」ガシッ

フリーザ「なに!?」ググッ・・・

23: 2011/04/16(土) 20:23:39.09 ID:bGjhhb4J0
ラディッツ「へへ・・・どうやら俺は、貴様の拳とはとことん縁があるみてぇだな・・・。」グググッ・・・

メカフリーザ「くっ・・・離せぇ!!」バッ!!

ラディッツ「拳を捕えられただけで焦りすぎだぜ、フリーザ!!」ググググッ・・・

右手でフリーザの拳を抑え込みながら、左手でエネルギー波を作り出す。

悟空「オラのことを忘れてっぞフリーザ!!」ヒュッ!ズドンッ!!!

メカフリーザ「かっ・・・!」

悟空がフリーザの背後に回り、背中にひざ蹴りを入れる。

悟空「かー・・・めー・・・はー・・・めー・・・」

ラディッツ「はぁぁっ・・・!!」

メカフリーザ「ひ、や、やめろ貴様ら!!」

悟空「波ぁぁぁーーー!!!」バシュウウウウウ!!!!

ラディッツ「サタデークラッシュ!!」バシュウウウウウ!!!!

24: 2011/04/16(土) 20:30:53.87 ID:bGjhhb4J0
メカフリーザ「ぬ、ぬおおおおおおお!!?」ドドガァァァァァァン!!!

ラディッツ「ダダダダダダダダ!!!」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!

悟空「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」バシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュバシュ!!

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!!

ラディッツ「へっ・・・へへへ・・・これだけ食らえば、もうマトモにゃ戦えねぇだろう・・・。」

悟空「はぁ、はぁ・・・。」

メカフリーザ「ぐふっ・・・はぁ、はぁ・・・貴様らぁ・・・!!」

煙が晴れて姿を現したフリーザには、下半身がなかった。

ラディッツ「ふははははは!!!!ざまぁねぇなフリーザ!!無様な姿だぜ!!」

悟空「・・・もう、戦えねぇだろう。このまま、大人しくここから去って、二度と悪さしねぇってんなら見逃してやるぞ。」

メカフリーザ「ふ、ふざけるなっ・・・かはぁっ」ヒュウウウウ・・・ドサッ

力尽き気を失ったフリーザは、そのまま地面へと落ちていった。

25: 2011/04/16(土) 20:35:43.32 ID:bGjhhb4J0
ラディッツ「こいつ、どうする?カカロット。」

悟空「放っておいても死ぬだけだ。ちょっとだけ気を分けてやろう。」

ラディッツ「フリーザを・・・生かす、というのか?お前は。」

悟空「こんな野郎でも、すぐに殺すわけにはいかねぇよ。それに、このザマだったらもう満足に戦うこともできねぇだろ。」ポゥ・・・

メカフリーザ「・・・はっ!」

悟空「気がついたか、フリーザ。」

メカフリーザ「き、貴様ら・・・!?」

ラディッツ「おっと、暴れるようならすぐにでも吹き飛ばすぞ。」

悟空「どうだ?もう悪さしねぇって誓うか?」

メカフリーザ「ふ、ふふふ・・・お前か?この俺に気を分けたのは・・・。」

悟空「質問に答えろ。」

28: 2011/04/16(土) 20:40:36.12 ID:bGjhhb4J0
メカフリーザ「ふざけるなよ、下等な猿共が!!!このオレが、貴様らなどに屈するか!!」

悟空「・・・・・・。」

ラディッツ「ちっ、やっぱ救いようがねぇなてめぇ・・・。」

悟空「・・・オラは。」

ラディッツ「どうした、カカロット?」

悟空「・・・おめぇみてぇな奴でも、殺したくはねぇ。」

メカフリーザ「ならこのままオレを置いて他のところに加勢にいったらどうだ?」

悟空「とりあえず、こいつの父親のとこに行こう。」

ラディッツ「・・・あ、ああ。わかった。」

ラディッツ(なんだ?カカロットの奴、やけに大人しいが・・・?)

30: 2011/04/16(土) 20:45:54.79 ID:bGjhhb4J0
ベジータ「そぉらっ!!」ブンッ!!

ナッパ「はぁぁ!!」ぐわっ!!

コルド「ぬぬぐっ!!」バシバシッ!!

ベジータ「どうした!?あのフリーザに比べたら、貴様は大したことないな!!」

コルド「ぐぐっ!!」

ベジータ「ギャリック砲!!」ドォォン!!」

コルド「ぬう!!そら!!」バシッドゴォォン!!

ナッパ「ちっ・・・いくら現役じゃないとはいえ、やっぱこいつら一族は化けもんみてぇな強さだぜ・・・!」

31: 2011/04/16(土) 20:50:21.04 ID:bGjhhb4J0
コルド「やはりサイヤ人は危険だ・・・!放っておくとどこまでも強くなっていく・・・!」

ベジータ「戦闘民族を奴隷のように扱った報いを受けろぉ!!」

ナッパ「はぁぁぁっ・・・!!そらっ!!」クンッ

コルド「ぬがぁぁぁ!!?」ドガァァァァァン!!!

ベジータ「だぁぁぁぁぁぁらららららららららららら!!!!!!」ドドドドドドドドドドドドド!!

ナッパ「そらそらそらそら!!!」バシュウバシュウバシュウバシュウ!!

コルド「ぐおおおおおおおお!!」ドォォォォォォォォォン!!

ベジータ「はぁ・・・はぁ・・・。」

ナッパ「ど、どうなった・・・!?」

32: 2011/04/16(土) 20:53:59.82 ID:bGjhhb4J0
コルド「ま、まだまだだ・・・!!」

ベジータ「ちっ・・・しぶてぇ野郎だ。」

ナッパ「ん?おいベジータ。カカロットとラディッツが戻ってきたぜ。」

スタスタッ

ナッパ「ふ、フリーザも一緒だと!?」

ベジータ「安心しろ、ナッパ。既に死にかけだ。」

悟空「フリーザはこの通り、もう戦う力はねぇ。こっちの方も・・・もう、ほとんど決着はついてるみてぇだな。」

コルド「な、舐めるなよサイヤ人・・・!まだ、おわっとらん!!」

ラディッツ「とりあえず、フリーザを返すぜ。」ブンッ

メカフリーザ「ぐはっ・・・。」ドサッ

悟空「もうわかるだろう!おめぇらの兄だって奴も、じきにあいつに倒される!諦めて、この星から出てけ!!」

33: 2011/04/16(土) 20:59:33.05 ID:bGjhhb4J0
メカフリーザ「ぱ、パパ・・・。」

コルド「・・・・・・。」

悟空「大人しく出て行くんなら、今は特別に見逃してやる!」

コルド「・・・ふん。」ドォォォォン!!パラパラ・・・

悟空「・・・!!」

ラディッツ「ふ、フリーザを殺しやがった・・・!」

ベジータ「ふん・・・あいつらが、そんなタマだったら、世話はねぇぜ。」

コルド「宇宙最強になれない息子など、わが一族にはいらん。」

悟空「・・・・・・・・・っ!!!!」プチッ

   バシュウウ・・・

34: 2011/04/16(土) 21:04:41.43 ID:bGjhhb4J0
悟空「完全に・・・怒ったぞ・・・!!!」

ベジータ「・・・か、カカロット・・・!?」

ナッパ「カカロットも・・・金髪に・・・!?」

ラディッツ「さっきの、あいつと同じ・・・!!」

悟空「貴様らはもうっ・・・謝っても許さねぇ!!!!!」バッ ドガァァァァァァァァァァン!!!!!

パラパラパラパラ・・・

悟空「・・・・・・。」

ベジータ「か、カカロット・・・?」

悟空「・・・さっきの奴のとこに行って来る。」タンッバシュウウウ!!

ラディッツ「行っちまった・・・。」

35: 2011/04/16(土) 21:08:06.12 ID:bGjhhb4J0
ナッパ「ど、どういうことだ・・・?ベジータ。」

ベジータ「・・・スーパーサイヤ人。」

ラディッツ「何っ?」

ベジータ「恐らくは、あれが伝説のスーパーサイヤ人だ。」

ナッパ「か、カカロットが・・・!?」

ベジータ「エリートサイヤ人の王子であるこの俺を差し置いて、奴が先に目覚めるとはな。」

ラディッツ「と、とにかく俺たちもカカロットの後を追おうぜ!」

ナッパ「あ、ああそうだな。行こうぜベジータ。」

ベジータ「ああ、わかっている。」

36: 2011/04/16(土) 21:12:53.61 ID:bGjhhb4J0
??「はぁっ!!」ドンッ!!

クウラ「ぐっ!?」ヒュウウ・・・ドゴォォォン!

??「ふぅ・・・。」スタッ

クウラ「はぁっ!!」ドォォン!!

クウラ「ふ、ふふ・・・凄まじい強さだ。確かに、伝説に聞くスーパーサイヤ人とやらなのかもしれんな、貴様。」

??「おしまいにしてやる。」スッ チャキッ

クウラ「どうやらオレも、本気でいかねばならんらしいな。」ググググッ・・・

??「・・・っ!?気が上がっていく・・・!?」

クウラ「いいことを教えてやろう。あと一回・・・オレは、弟よりも多く変身できるのだ。」

??「何っ・・・!?」

クウラ「光栄に思うがいい!!宇宙最強の力、見せてやる!!!」ググググッ・・・バァン!!

クウラ「ふはは・・・さぁ、始めようか!!」カシャンッ

38: 2011/04/16(土) 21:17:07.87 ID:bGjhhb4J0
クウラ「はぁっ!!」バッ

??「くっ!!」ガキィィィィン!!

クウラ「そぉらっ!!」ガキャァァン!!

??「け、剣が!!」

クウラ「そらどうした!!」バキッ

??「うぐっ!!」

クウラの回し蹴りを食らい、岩に叩きつけられる。

クウラ「どうした!?スーパーサイヤ人とやらの力は、そんなものなのか!?」

??「くそっ・・・!!」

ぎゅううううううううう・・・キキッ

クウラ「む!?」

悟空「・・・・・・おめぇも、もう終わりだ。」

クウラ「なっ!?」

39: 2011/04/16(土) 21:21:09.15 ID:bGjhhb4J0
??「ご、悟空さん!?」

悟空「おめぇか・・・手こずってるみてぇだな。」

クウラ「スーパーサイヤ人が・・・二人・・・!?」

??「さっき、スーパーサイヤ人にはなれないって・・・!?」

悟空「話は後だ。まずはこいつを片付けるぞ。」

??「は、はい!!」

クウラ「ふん、二人に増えたところでこのオレには勝てんぞ!!」バッ

悟空「はぁっ!」バシッ

クウラ「そら!!」ブゥン バキッ!!

悟空「ぐはっ・・・!?」

??「こっちだ、クウラ!!」ババババッ!!

クウラ「なに!?」

??「フィニッシュバスター!!」ヒュン!!

40: 2011/04/16(土) 21:24:36.03 ID:bGjhhb4J0
クウラ「ふん、当たらん!!」タンッ!!

クウラ「!?ど、どこに行ったっ!?」

??「後ろだぁぁぁ!!」チャキッ!!

クウラ「し、しまっ!!?」

ザシュッ!!ザンザンザンザンザンザンザンザン!!!

??「はぁっ」バッバッ ドォォォォォォォン!!!

クウラ「ぐがああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

剣による連続斬撃とエネルギー波によって、吹っ飛ばされるクウラ。

??「はぁ、はぁ・・・。」シュウウウ スタッ

悟空「終わったみてぇだな・・・。」シュウウウ スタッ

41: 2011/04/16(土) 21:29:47.35 ID:bGjhhb4J0
ラディッツ「いた!!も、もう終わってるみたい・・・だな・・・。」

ベジータ「スーパーサイヤ人が二人だ。いくらフリーザの兄といっても、ひとたまりもないだろう。」

ナッパ「なんかあの二人、話をしてるみたいだぞ・・・?」

??「助かりました、悟空さん。」

悟空「いや・・・それより、おめぇは何者だ?オラと同じ、サイヤ人か?」

??「サイヤ人はサイヤ人ですが・・・。あなたの仲間たちが来たみたいですね。

ベジータ「カカロット。そいつは何者だ?」

悟空「それを今聞いてるところだ。」

??「・・・すみませんが、悟空さんと二人で話をさせてくれませんか?」

ナッパ「なんだと?」

ベジータ「・・・いいだろう。俺たちはここで待っている。」

??「ありがとうございます。さぁ、悟空さん。」

悟空「あ、ああ。」

43: 2011/04/16(土) 21:34:43.06 ID:bGjhhb4J0
悟空と謎の少年は、ベジータ達から離れる。

ラディッツ「何もんだ、あいつは・・・?サイヤ人・・・なんだよな?」

ナッパ「純血のサイヤ人なら、髪は黒いはずだ。なのに、あいつの髪は黒くない・・・。」

ベジータ「・・・とりあえずは、あいつらの話が終わるのを待とう。」


悟空「・・・それで?」

??「はい。何から話せばいいのか・・・。まず、僕の事ですが。僕は、この時代の人間じゃありません。」

悟空「この時代の人間じゃない?」

??「はい。僕は、20年後の未来からやってきました。」

悟空「未来から!?」

??「今日、この星にフリーザとコルドが来るのがわかっていたから、僕もそれに合わせてきたんですが・・・。なんだか、僕が知っている歴史とは随分と違っているみたいですね。」

悟空「ど、どういうことだ?」

45: 2011/04/16(土) 21:39:22.66 ID:bGjhhb4J0
??「ああ、そうそう。名を名乗っておきますね。僕の名前はトランクスです。」

悟空「トランクスか。どういうことだ?おめぇが知ってる歴史と違うってのは?」

トランクス「はい。それが・・・。」

トランクスは、自分の未来のこと、変わってしまっている事を悟空に話した。

悟空「・・・驚いたな・・・そんなに歴史が変わっちまってるのか。」

トランクス「はい。ちなみに僕ですが・・・薄々と感づいていると思いますが、僕は純血のサイヤ人ではありません。サイヤ人と、この星の人間・・・地球人とのハーフです。」

悟空「誰の、子供なんだ?」

トランクス「そ、それが、その・・・ベジータさんと、ブルマさんの、息子です。」

悟空「・・・は?」

47: 2011/04/16(土) 21:44:39.34 ID:bGjhhb4J0

悟空「ベ、ベジータって・・・あそこにいる、ベジータ・・・?」

トランクス「は、はい・・・。」

悟空「どっひゃー!!!あ、あのベジータと、しかもブルマの息子だったのか!?」

トランクス「それで、僕が来た本題に入りますが・・・。」

トランクスは更に、未来で暴れている人造人間の事を話した。

悟空「その人造人間ってのは・・・。」

トランクス「はい。この時代から更に3年後に姿を現します。そいつらに、未来に生きていた僕の仲間はみんな・・・。」

悟空「・・・そうだったのか。」

トランクス「そして、これを悟空さんに。」

懐から、液体の入ったカプセルを悟空に渡す。

49: 2011/04/16(土) 21:49:53.06 ID:bGjhhb4J0
悟空「なんだ、これ?」

トランクス「悟空さんは、これから、心臓病にかかってしまうんです。そして、死んでしまわれる・・・。」

悟空「お、オラが!?死ぬんはいやだなぁ・・・。」

トランクス「それで、これはその心臓病の特効薬です。これさえあれば、悟空さんは死なずにすみます。」

悟空「そうなのか!?そりゃありがてぇ!!」

トランクス「ただ、先ほども言った通り、僕の知ってる未来とはだいぶ変わってしまっているので、どうなるかは僕にもちょっとわかりません。」

トランクス「だから、もし悟空さん以外の誰かが心臓病を発症したら、この薬を飲ませてあげてください。」

悟空「あ、ああ。わかった。」

トランクス「それじゃあ、僕は僕の時代に帰ります。あ、そうそう。」

悟空「なんだ?」

トランクス「・・・もう手遅れかもしれませんが、一応。僕のことは、他のみなさんには内緒にしておいてください。」

50: 2011/04/16(土) 21:54:07.29 ID:bGjhhb4J0
悟空「なんでだ?」

トランクス「僕のことを話すことで、更に歴史が変わってしまうかもしれないからです。」

悟空「あ、あー・・・そっか。わかった。」

トランクス「3年後、僕もまたこっちに来ますので。では。お元気で。」

悟空「ああ。気ぃつけてな!」

トランクス「はい!」


ラディッツ「動きがあったぞ!あいつの方だけ、飛んでいく!」

ベジータ「まぁ、いいだろう。カカロットに話を聞くことにしよう。」

悟空「待たせたな、みんな。」

ナッパ「カカロットよぉ、結局あいつはなんだったんだ?」

悟空「え?あー・・・あいつは・・・なんて言ったらいいのかなぁ。」

51: 2011/04/16(土) 21:59:16.69 ID:bGjhhb4J0
悟空は、ベジータ達にトランクスから聞いた話を簡潔にまとめて話した。

3年後、人造人間が現れること。トランクスは未来からやってきたこと。トランクスの未来とは、だいぶ歴史が変わってしまっている事。

トランクスがベジータの息子だと言うことだけは、話さずに。

ベジータ「面白い・・・地球人ごときがつくった人造人間などに、俺たちサイヤ人が負けるはずがない。」

ナッパ「でも、その未来では俺たちが殺されてるってのがどうもしっくりとこねぇな。」

ラディッツ「まぁ、いいだろう。じゃあ、それまではまた修行しなきゃならんな。」

ベジータ「そうだな。カカロットに先を越されてしまったからな。」

悟空「え?」

ベジータ「さっきのだ。もういちど変身してみたらどうだ?」

悟空「・・・さっきの?」

ナッパ「覚えてねぇのか!?」

悟空「あ、ああ・・・なんかすごい力が湧きあがってきたのは覚えてっけど・・・。」

52: 2011/04/16(土) 22:05:51.90 ID:bGjhhb4J0
ベジータ「・・・ま、まぁいい。なら、それまでは俺たちも地球に滞在することにしよう。」

ナッパ「こんな重力の軽いとこで大丈夫か?ベジータ。」

ベジータ「それもそうだな・・・そうだ。カカロット。」

悟空「なんだ?」

ベジータ「以前俺たちが使っていた宇宙船を作った奴ってのは、この星にいるのか?」

悟空「え?あー、ああ、いるぞ。」

ベジータ「そいつに、また重力制御室を作ってもらえないか?」

悟空「重力制御室か・・・よし、頼んでみることにすっか!」

ラディッツ「俺は遠慮させてもらうことにするぜ。3年もありゃ十分修行出来んだろ。」

ベジータ「ふん、好きにしろ。」

54: 2011/04/16(土) 22:13:01.66 ID:bGjhhb4J0
ベジータとナッパは、カプセルコーポレーションに世話になりながら、重力制御室で修行に励むことに。

一日遅れで到着したターレスとターブルは、悟空から話だけ聞くとまたそれぞれの星へと帰って行った。3年後、再び地球に来ることだけを約束して。

悟空とラディッツは、再びかつての日常へと帰った。気ままに修行しながら、来たる3年後の人造人間に備えて。


ラディッツ「なぁ、カカロット。」

悟空「なんだ?」

ラディッツ「未来から来たってあいつ、誰かはしらねぇけどサイヤ人の血を引いてんだろ?」

悟空「あ、ああ、そうみてぇだな。」

ラディッツ「ならよぉ、お前の息子の悟飯も修行つけたら強くなるんじゃねぇのか?」

悟空「オラもそうしてぇんだけど・・・チチが悟飯に修行をつけるのを許さねぇからなぁ。」

ラディッツ「チチさんか・・・確かに、あの人には俺も頭があがらねぇ。なんせ居候の身だもんな。」

56: 2011/04/16(土) 22:21:15.10 ID:bGjhhb4J0
チチ「悟空さー、ラディッツさー!昼飯の時間だぞー!」

悟空「あーわかったーチチ!さぁ、とりあえず飯を食おう、ラディッツ。」

ラディッツ「そうだな。」

家の中―――

チチ「悟空さもラディッツさも仕事しねぇで、毎日なんで修行なんかしてんだべか?」

悟空「あー、なんか3年後に人造人間が来るみてぇでよ。」ガツガツ

ラディッツ「そいつらに対抗する為に、力をつけなきゃいかんてわけですよチチさん。」ガツガツ

チチ「はぁ、修行ばっかしてねぇで仕事して欲しいんだどもなぁ。なぁ悟飯。」

悟飯「僕も、お父さんやラディッツ伯父さんさんと一緒に修行したいです・・・。」

チチ「悟飯はダメだ。この上悟飯までそんなことし始めたらとんでもねぇことになるべ。」

57: 2011/04/16(土) 22:26:17.39 ID:bGjhhb4J0
ラディッツ「仕事なぁ・・・。」

チチ「今日都に行ってよ、いい見つけてきたんだべ!ほら、これ!」バサッ

悟空「ん?なんだこれ?えーと・・・土木作業員募集・・・腕っ節に自信のある方は是非・・・?」

チチ「そうだべ!これなら、力仕事ばっかりだから修行の一環にもなるし仕事だからお金も貰えるし、いいんでねーべか?」

ラディッツ「力仕事か。なら、俺たちサイヤ人にはうってつけじゃないか?カカロット。」

悟空「・・・ラディッツー、せめてこの家にいる時はオラのこと、カカロットじゃなくて悟空って呼んでくんねぇかな?」

ラディッツ「えっ!?」

チチ「そうだべなー、オラもどうもそのかかろっとって名前好きになれねーべ。ラディッツさも悟空さのことそう呼んでくれるといいな。」

ラディッツ「ご、悟空か・・・。違和感しか感じんな。」

59: 2011/04/16(土) 22:32:54.89 ID:bGjhhb4J0
ラディッツ「なら、カカロット。俺の頼みを聞いてくれるんならそう呼んでやろう。」

悟空「頼み?なんだラディッツ。」

ラディッツ「う、うむ。お前は、今日から俺の事を兄貴と呼ぶのだ。どうだ?」

悟空「兄貴か・・・うん、いいんじゃねーか?」

悟飯「そうですね。僕もいいと思います。」

ラディッツ「ほ、本当か!?」

悟空「ああ、兄貴。」

ラディッツ「・・・か、感激だ・・・!いいだろう、悟空だろうとなんだろうと呼んでやるぞ、カカロット!!」

悟空「あー、ほらまたカカロットって言った。」

ラディッツ「あっ!ご、ゴホン!で、悟空。」

悟空「そうそう!いい感じじゃねぇか兄貴!」

ラディッツ「ち、茶化すな!それで、どうだ?結構いい仕事だと思うんだが。」

62: 2011/04/16(土) 22:37:07.02 ID:bGjhhb4J0
悟空「そうだなー・・・ま、修行の一環としてなら、いいんじゃねーかな?」

チチ「ホントか!?」

ラディッツ「決まりだな。では、昼飯を食い終わったら行ってみるとしよう。」

悟空「そうだな。午前中はずっと修行してたからな!行ってみっか!」

チチ「助かるベー!頑張ってくれな、ラディッツさ、悟空さ!」

午後―――

悟空「ここか・・・。」

ラディッツ「なんかでかい建物を作っているみたいだな。」

親方「ん?なんだあんたら?を見て来たのか?」

悟空「ああ、そうだ。腕っ節に自信のある方は是非ってあったからな。」

親方「なら、向こうの方に事務所があるからそこで面接受けてくんな。」

64: 2011/04/16(土) 22:40:55.75 ID:bGjhhb4J0
事務所―――

面接官「それでは、次の方ー・・・二人一緒ですか。」

悟空「ああ、そうだ。」

ラディッツ「力のある奴が欲しいんだろ?俺たちなら適任だと思うんだが。」

面接官「んんんー・・・中々いい筋肉してるね、二人とも。」

悟空「腕っ節なら結構自信あっぞ!」

面接官「そうだねぇ。それじゃあ、とりあえずこれ、持ち上げてみてくれる?」

ラディッツ「なんだ?ただの木材じゃねぇか。」ひょい

悟空「これくらいなら軽いな。」ひょい

面接官「!? か、片手で持ちあげた・・・!!」

ラディッツ「これだけでいいのか?」

面接官「二人とも、即採用!!この服に着替えて、現場の親方の指示に従ってくれ!期待してるよ、二人とも!!」

65: 2011/04/16(土) 22:42:09.86 ID:slGU+x270
細かい作業は大丈夫かな…

66: 2011/04/16(土) 22:45:20.35 ID:bGjhhb4J0
現場―――

親方「なんだ、さっきの二人じゃねぇか。今日から働くのか?」

ラディッツ「ああ、そうだ。よろしく頼むぜ!」

悟空「オラ、やっぱりいつもの胴着の方がいいなぁ・・・。」

親方「そうか。じゃ、まずはこのヘルメットをつけて。頭上から木材が落ちてこないとも限らないからな。」

ラディッツ「こんなもんいらねぇだろ。仕事ってのは色々とめんどくせぇんだな・・・。」

親方「土方をなめたら死ぬぞ、あんちゃんたち!ま、でも元気なのはいいことだ!はっはっは!」

悟空「ま、いいじゃねぇか。つけろってんなら、付けとこうぜ。」

ラディッツ「しょうがないか・・・ん、髪が邪魔だな。」

親方「ほら、輪ゴムだ。こいつで縛んな。」

ラディッツ「あ、ああ。すまんな親方。」ギュッ

68: 2011/04/16(土) 22:50:34.84 ID:bGjhhb4J0
親方「作業自体は簡単だ。ここにある木材を半分に切って、向こうに運ぶだけ。あとは向こうにいる奴らがやってくれるからな。」

ラディッツ「なんだ、ずいぶんと単調作業だな。」

親方「単調な作業だが、力仕事だから大変だぞ?ほら、チェーンソーだ。こいつで切るんだ。今手本を見せるから、同じようにやるんだぞ!」

ラディッツ「そんなもんいらねぇだろ。」ヒュン スパッ

親方「!?」

ラディッツ「こんなもんか?」

親方「あ、あんちゃん・・・今どうやったんだ!?」

ラディッツ「どうも何も・・・気でスパッとやっただけだが?」

親方「木でスパッと・・・?」

70: 2011/04/16(土) 22:55:01.11 ID:bGjhhb4J0
悟空「じゃ、兄貴はひたすら切ってくれ。オラは向こうに運ぶから。」

ラディッツ「ああ、わかったぜ悟空。」ヒュンヒュンヒュン スパスパスパ

親方「と、とんでもねぇ奴が入ったもんだ・・・。」

30分後―――

悟空「なんだ、もう終わりか?」

ラディッツ「そうみたいだな。おーい親方―!」

親方「どうしたー?」

ラディッツ「木材全部切って運び終わったぞー!」

親方「も、もう終わったのか!?」

悟空「やっぱこんなんじゃ修行になんねぇな。オラもう帰っていいか?」

ラディッツ「ああ、いいぞ悟空。これくらいなら俺一人で十分そうだ。」

72: 2011/04/16(土) 22:58:32.69 ID:bGjhhb4J0
親方「それなら、次は・・・うーん、腕っ節が強いっていっても、持ったままあそこまで行くのは無理だろうしなぁ・・・。」

ラディッツ「あそこ?」

親方が見据えているところを、ラディッツも一緒に見上げる。

ラディッツ「あそこまでこの切った木を持っていけばいいのか?」

親方「いや、いくら梯子とかがあるって言ってもいくらなんでも危ない。」

ラディッツ「それくらい、簡単だが・・・。」

親方「言ったな、あんちゃん?それならやってみせてくれよ。」

ラディッツ「なんだよ、簡単じゃねぇか・・・。」フワッ・・・

親方「!?」

ラディッツ「ほら、お待ちかねの木材だ。」

作業員「え!?ど、どうも・・・。」

親方「もうなんでもアリだな・・・。」

73: 2011/04/16(土) 23:02:12.54 ID:slGU+x270
平和だああああ

75: 2011/04/16(土) 23:05:56.49 ID:bGjhhb4J0
そうして、舞空術と地球人にしては異常なまでの腕っ節で、その日一日で力仕事の全てを終わらせた。

親方「いやー、あんちゃんのおかげで捗ったよ!!ほら、今日の分の給料だ!!」

ラディッツ「ああ、すまんな親方。」

親方「また明日も頼むよ!」

ラディッツ「任せときな!!」

ラディッツは親方から受け取った封筒を持って、家路についた。

ラディッツ「今帰ったぞー。」

悟空「おー兄貴!遅かったな!」がつがつ

悟飯「おかえりなさいラディッツ伯父さん。」

チチ「悟空さは早い時間に帰ってくるから心配してたけど、ラディッツさはちゃんと仕事してきたみてぇだな。」

ラディッツ「いつまでも居候というわけにもいかんからな。ああそうそう、親方から給料貰って来たぞ。ほら。」

77: 2011/04/16(土) 23:09:35.85 ID:bGjhhb4J0
チチ「おお、やっぱ日払いの仕事はいいなー。どれどれ・・・。」

チチは、封筒の中身を調べてみる。

チチ「ら、ラディッツさ!!こ、こここれはどういうことだべか!?」

ラディッツ「ん?どういうこと、ってのは?」

チチ「明らかに一日分の給料とは思えねぇベ!」

ラディッツ「ああ、今日一日で力仕事は全部終わったらしいからな。」

チチ「こ、これはすごいだ!ラディッツさ、あんた土方の才能あるべよ!」

ラディッツ「それは喜んでいいのかどうか微妙だな・・・。」

79: 2011/04/16(土) 23:13:43.95 ID:bGjhhb4J0
カプセルコーポレーション―――

ドガァァァァァン!!!

ブルマ「な、何事!?」

ベジータ「バカ野郎、ナッパ!!加減しろと言っただろう!!!」

ナッパ「わ、わりぃ。つい力が入りすぎちまった。」

ベジータ「すまん、ブルマ。重力制御室を吹っ飛ばしてしまった。」

ブルマ「・・・はぁ。あんたたち、ホントにウチの疫病神みたいねぇ。」

ベジータ「新しいのを作ってくれ。」

ブルマ「はいはいわかったわよ。」

ナッパ「ふわぁぁ・・・気付かないうちに夜になってたのか・・・。」

ベジータ「どちらにしろ今日はもう終わりだな。ブルマ、俺たちは先に休ませてもらうぞ。」

ブルマ「わたしったら何をしてるのかしら・・・。」

81: 2011/04/16(土) 23:18:52.48 ID:bGjhhb4J0


フリーザ配下のとある星―――

ターレス「・・・ここで、いくつめの星だ?」

アモンド「はっ。この星で23です。」

ターレス「そうか・・・神精樹の実も随分な数になってきただろう。」

アモンド「数にして100は下らないかと。」

ターレス「ふふふ・・・カカロットには負けてられんからな・・・。フリーザ配下の星なら、遠慮はいらないし、神精樹の実も作り放題だ。」

アモンド「この星も、もう終わりですね。」

ターレス「そうだな。実を回収したら、次の星に行くぞ。」

ターレス軍団「はっ!!」

82: 2011/04/16(土) 23:26:46.36 ID:bGjhhb4J0
とある辺境の星―――

ターブル「はぁ、はぁ・・・。」

ターブル「もっと・・・もっと強くならなくちゃ・・・!!」

ターブル「兄さんや、カカロットさんの足手まといに、なるわけにはいかない・・・!!」

ターブル「はっ!はっ!!ダダダダダダ!!」

ターブルはターブルで、個人的に修行を重ねていた―――

来たる三年後の激闘に向けて、それぞれの修行は続いて行く―――

終わり

86: 2011/04/16(土) 23:34:09.00 ID:slGU+x270
1おつ!!
ラディッツ平和ボケ気味?

88: 2011/04/16(土) 23:37:02.24 ID:bGjhhb4J0
>>86
ラディッツさんは土方で忙しい
多分人造人間編ではヤムチャ的ポジションに落ち着くかと

ラディッツ「勘違いするなよ、カカロット」

引用元: ベジータ「緊急事態だ!!」