1:2019/02/03(日) 16:49:36.212
魔王「逃げた……だと?」

勇者「違うのか!タイムラインをチェックしていても音沙汰が無かったぞ!!」

魔王「フハハハ!貴様は本当に甘い男であるな!」

勇者「何ッ……!?」

魔王「インスタグラムを始めたと町に噂を流しておいたはずだぞ!!」

勇者「インスタグラム……だと!?」

魔王「うむ、熱海は良いものであった……」




2:2019/02/03(日) 16:54:29.408
勇者「ふざけるな……!そもそも魔王のくせにSNSなんかするんじゃねえ!ID教えろ!」

魔王「satan_maooooである!!」

勇者「どれ……これか!」

魔王「そうだ!!よくぞ見つけることが出来たな勇者よ!」

勇者「これは……貴様ァアアアッ!!」

魔王「見つけてしまったか、パンドラの箱を」

勇者「この水着美人は誰だ!貴様、まさか!!」

魔王「其の通り……新婚旅行だ!!我輩の側付きとのな!!」

側近「海が綺麗で御座いましたね、魔王様……」
3:2019/02/03(日) 16:57:13.476
勇者「……そうか。敵ではあるが、素直に祝わせてもらおう」

魔王「なに……?」

魔王「勇者よ、その余裕は、一体……まさか!」

勇者「俺のTwitter。確かお前はリストに入れていたな?くくく、インスタグラム等にかまけて俺の情報を探るのを怠った……」

魔王「なッ……これは……!!」

勇者「お前のミスだよ、魔王!」

魔王「僧侶と結婚だと!?!?それに、何だこのカラフルな部屋は……まさか……子供部屋なのか!?」
4:2019/02/03(日) 17:00:21.068
勇者「クククっ……まだよく見ろよ、魔王」

魔王「…………!?」

魔王「いいねが、500超えだと!!」

勇者「寄る町寄る町で人々を助けてきた結果だ。多いときは700を超える」

魔王「な……ん、だと……!?側近!!」

側近「は!」

魔王「我輩のインスタグラム、Twitterをフォローするよう御触れを出せ!!」

側近「それが……!」

魔王「なんだ!!」

側近「以前、魔王様が部下のツイッターを監視して仕事をしているか査定にかけたことで、皆があれ以来ブロックを……!」
5:2019/02/03(日) 17:02:04.797
勇者「なぁ、魔王……」

魔王「なん、だ……!!」

勇者「今後は、魔族、魔物達に人間を襲わないようにすること」

勇者「そして全部隊は魔界から出さないこと」

勇者「その条件でどうだ?」

魔王「何を対価とする……!」

勇者「……」
6:2019/02/03(日) 17:03:20.577
勇者「今後のお前のツイート。全部リツイートをしてやるよ」

勇者「その効果が、お前にはわかるはずだぜ?」

勇者「悪い話じゃねえだろ?」

魔王「勇者、貴様は……!」

勇者「ほら、立てよ」

魔王「我輩に塩を送ったことを、後悔させてやる……!」

ぱしっ
7:2019/02/03(日) 17:03:42.048
そして魔王と勇者の和解が叶い、世界は平和になりました
8:2019/02/03(日) 17:03:47.067
終わり
9:2019/02/03(日) 17:04:03.950 ID:qD4hrW9La.net
平和