1:2019/02/14(木) 00:35:32.498
男(オシャレしようと一念発起して通販でダメージジーンズを買ったぞ!)
男「どんなのだろう……」バサッ
男「うわ、ホントに穴だらけだ! ヒザのあたりスースーしそう!」
ジーンズ「いだだだだだだっ!」
男「!?」
ジーンズ「いでぇぇぇ! いでぇよォォォォォ!!!」
男「なんだ!? なんだこれ!?」
男「どんなのだろう……」バサッ
男「うわ、ホントに穴だらけだ! ヒザのあたりスースーしそう!」
ジーンズ「いだだだだだだっ!」
男「!?」
ジーンズ「いでぇぇぇ! いでぇよォォォォォ!!!」
男「なんだ!? なんだこれ!?」
4:2019/02/14(木) 00:38:27.455
ジーンズ「いだいいだいいだいいだいいだいいだい!」
ジーンズ「いでぇよ、いでぇよぉぉぉぉぉ!!!」
男「えぇ……?」
ジーンズ「いだいよぉ、いだいよぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「痛がってる……」
ジーンズ「いでぇぇぇぇぇ! いでぇぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「こんな不気味なジーンズ履けないよ……返品しよう」
ジーンズ「いでぇよ、いでぇよぉぉぉぉぉ!!!」
男「えぇ……?」
ジーンズ「いだいよぉ、いだいよぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「痛がってる……」
ジーンズ「いでぇぇぇぇぇ! いでぇぇよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
男「こんな不気味なジーンズ履けないよ……返品しよう」
5:2019/02/14(木) 00:40:03.694 ID:iCackI6m0.net
どう決着つけるんだ
6:2019/02/14(木) 00:40:03.990
ジーンズ「いだいいだいいだい! 痛いよぉぉぉぉぉっ!!!」
男「……」
男「……」
9:2019/02/14(木) 00:42:51.494
男「仕方ないな……縫ってあげるよ」
男「穴あいてるところを縫えばいいんだろ?」スッスッ
ジーンズ「……!」
男「……」スッスッ
ジーンズ「お前……裁縫うまいんだな」
男「子供の頃からの趣味だからね」
男「穴あいてるところを縫えばいいんだろ?」スッスッ
ジーンズ「……!」
男「……」スッスッ
ジーンズ「お前……裁縫うまいんだな」
男「子供の頃からの趣味だからね」
13:2019/02/14(木) 00:45:55.762
男「できた!」
ジーンズ「……ありがとよ。おかげで痛みが引いたぜ」
男「どういたしまして」
男(これでもう返品はできなくなったけど……まぁいいか)
ジーンズ「お礼といっちゃなんだが、俺のことを履いてくれねえか?」
男「いや、いいよ。もし穴があいたら、また痛いだろ?」
男(そもそも喋るジーンズなんて気味悪くて絶対履きたくない)
ジーンズ「頼むっ! 絶対損はさせねえから!」
男「だから平気だって――」
ジーンズ「履いてくれッ! 履いてもらわなきゃジーンズがすたる!」
男「わ、分かった! 分かったよ!」
ジーンズ「……ありがとよ。おかげで痛みが引いたぜ」
男「どういたしまして」
男(これでもう返品はできなくなったけど……まぁいいか)
ジーンズ「お礼といっちゃなんだが、俺のことを履いてくれねえか?」
男「いや、いいよ。もし穴があいたら、また痛いだろ?」
男(そもそも喋るジーンズなんて気味悪くて絶対履きたくない)
ジーンズ「頼むっ! 絶対損はさせねえから!」
男「だから平気だって――」
ジーンズ「履いてくれッ! 履いてもらわなきゃジーンズがすたる!」
男「わ、分かった! 分かったよ!」
23:2019/02/14(木) 00:48:59.742
女「……あれ? 男君がジーンズ履くなんて珍しいね。ていうか初めて見た」
男「どうかな?」
女「よく似合ってるよ! 足がスラッとして見えて、今時の男の子って感じ!」
男「ホント? よかったぁ……」ホッ
女「だけど、ところどころ穴を塞いだ跡があるけど、どうしたの?」
男「……あ、これ?」
男「どうかな?」
女「よく似合ってるよ! 足がスラッとして見えて、今時の男の子って感じ!」
男「ホント? よかったぁ……」ホッ
女「だけど、ところどころ穴を塞いだ跡があるけど、どうしたの?」
男「……あ、これ?」
27:2019/02/14(木) 00:50:50.911
男「実はこれ、最初はダメージジーンズだったんだけど」
男「やっぱり穴があいてるのは可哀想だと思って、穴を縫っちゃったんだ」
女「……」
女「……ぷっ」
女「アハハハハハハッ! なにそれ? おっかしー!」
男(……だよな。笑われるに決まってる)
女「……優しいんだね」
男「え」
女「あたし、男君のそういうとこ、気に入ってるよ」
男「! あ、ありがとう!」
男「やっぱり穴があいてるのは可哀想だと思って、穴を縫っちゃったんだ」
女「……」
女「……ぷっ」
女「アハハハハハハッ! なにそれ? おっかしー!」
男(……だよな。笑われるに決まってる)
女「……優しいんだね」
男「え」
女「あたし、男君のそういうとこ、気に入ってるよ」
男「! あ、ありがとう!」
32:2019/02/14(木) 00:53:52.648
ジーンズ「なかなか可愛い子だったじゃねえか」
男「うん、同じ大学の友達なんだ」
ジーンズ「お前……あの子のこと好きなのか?」
男「!」ドキッ
男「なにいってんだい! 好きなわけないだろ!」
男「あの子は大学でも人気があって、いってみればアイドルみたいなもんなんだから」
ジーンズ「ふうん……」
男「うん、同じ大学の友達なんだ」
ジーンズ「お前……あの子のこと好きなのか?」
男「!」ドキッ
男「なにいってんだい! 好きなわけないだろ!」
男「あの子は大学でも人気があって、いってみればアイドルみたいなもんなんだから」
ジーンズ「ふうん……」
35:2019/02/14(木) 00:56:07.443
女「ヤッホー」
男「やぁ」
女「今日もそのジーンズ履いてるんだ?」
男「う、うん。やっぱり変かな?」
女「ううん、似合ってるよ。この前よりあなたとジーンズが一体化してる感じすらするもん」
男「あ、ありがとう」
ジーンズ「……」
男「やぁ」
女「今日もそのジーンズ履いてるんだ?」
男「う、うん。やっぱり変かな?」
女「ううん、似合ってるよ。この前よりあなたとジーンズが一体化してる感じすらするもん」
男「あ、ありがとう」
ジーンズ「……」
36:2019/02/14(木) 00:58:26.227
コロコロ…
男「あ」
女「サッカーボールだ」
スイマセーン ケッテクダサーイ
女「だってさ。かっ飛ばしちゃって!」
男「あっちまで届くといいけど……」スッ
ジーンズ「……」
男「えいっ!」
ドシュッ!!!
男「え!?」
男「あ」
女「サッカーボールだ」
スイマセーン ケッテクダサーイ
女「だってさ。かっ飛ばしちゃって!」
男「あっちまで届くといいけど……」スッ
ジーンズ「……」
男「えいっ!」
ドシュッ!!!
男「え!?」
38:2019/02/14(木) 01:01:20.351
スゲーシュート! アリガトウゴザイマシター
男「ええっ……!?」
女「すっごいシュート! プロみたいだったよ! 男君サッカーやってたの?」
男「いや、特にやってないけど……」
男(おかしい、運動音痴の僕にあんなシュート打てるわけないのに……)
ジーンズ「……」
イケメン「やぁ、女ちゃん」スッ
女「あ、イケメン君」
男「ええっ……!?」
女「すっごいシュート! プロみたいだったよ! 男君サッカーやってたの?」
男「いや、特にやってないけど……」
男(おかしい、運動音痴の僕にあんなシュート打てるわけないのに……)
ジーンズ「……」
イケメン「やぁ、女ちゃん」スッ
女「あ、イケメン君」
46:2019/02/14(木) 01:04:25.430
イケメン「もうご飯食べた? よかったら一緒に食べない?」
女「あたしはもう食べたから……」
イケメン「だったらカフェでも行こうよ。いい店知ってるんだ」
女「でも……」
男「あ、僕のことは気にしないでいいよ。行ってらっしゃい」
イケメン「ほら、連れもああ言ってるしさ」ニコッ
女「うん……」
男「……」
女「あたしはもう食べたから……」
イケメン「だったらカフェでも行こうよ。いい店知ってるんだ」
女「でも……」
男「あ、僕のことは気にしないでいいよ。行ってらっしゃい」
イケメン「ほら、連れもああ言ってるしさ」ニコッ
女「うん……」
男「……」
54:2019/02/14(木) 01:08:09.134
ジーンズ「なっさけねえ!」
ジーンズ「なんなんだ、さっきのは! みすみす女の子連れてかれやがって!」
男「だって、どう見てもイケメンの方が釣り合ってるし……」
ジーンズ「関係ねえよ! 好きなんだろ!?」
男「そりゃあ僕だって、彼女に言ってみたい台詞の一つくらいあるさ……」
ジーンズ「だろ!? コクっちまえよ!」
男「できないよ……もし、フラれちゃったらと思うと……」
ジーンズ「傷つくのを恐れてどうすんだ! ダメージを恐れるんじゃねえ!」
男「散々ダメージを痛がってた君に言われたくないよ!」
ジーンズ「うぐ……。お前……大人しいわりに痛いところ突くじゃねえか……」
ジーンズ「なんなんだ、さっきのは! みすみす女の子連れてかれやがって!」
男「だって、どう見てもイケメンの方が釣り合ってるし……」
ジーンズ「関係ねえよ! 好きなんだろ!?」
男「そりゃあ僕だって、彼女に言ってみたい台詞の一つくらいあるさ……」
ジーンズ「だろ!? コクっちまえよ!」
男「できないよ……もし、フラれちゃったらと思うと……」
ジーンズ「傷つくのを恐れてどうすんだ! ダメージを恐れるんじゃねえ!」
男「散々ダメージを痛がってた君に言われたくないよ!」
ジーンズ「うぐ……。お前……大人しいわりに痛いところ突くじゃねえか……」
57:2019/02/14(木) 01:12:06.127
男「こないだは、イケメンと楽しかった?」
女「うん、まあね。だけど早めに切り上げちゃった」
男「そう、なんだ」ホッ
女「あ、もしかしてホッとしてる? ホッとしてくれてる?」
男「いや、そんな……」
ジーンズ(相変わらず、まどろっこしい野郎だ。よぉーし、ちょいとアシストしてやるか)
ジーンズ「お前、イケメンと付き合ってるのか?」
男女「え!?」
女「うん、まあね。だけど早めに切り上げちゃった」
男「そう、なんだ」ホッ
女「あ、もしかしてホッとしてる? ホッとしてくれてる?」
男「いや、そんな……」
ジーンズ(相変わらず、まどろっこしい野郎だ。よぉーし、ちょいとアシストしてやるか)
ジーンズ「お前、イケメンと付き合ってるのか?」
男女「え!?」
58:2019/02/14(木) 01:15:07.753
女「どうして……そんなこと聞くの?」
男「あ、いや、今のは僕がいったんじゃなくて……」
女「他に人いないじゃない」
男「そう、なんだけど……えぇっと……(余計なことを!)」
女「……どうして?」
ジーンズ(言え! 言っちまえ! ダメージを恐れるな!)
男「僕は君のこと――」
男「あ、いや、今のは僕がいったんじゃなくて……」
女「他に人いないじゃない」
男「そう、なんだけど……えぇっと……(余計なことを!)」
女「……どうして?」
ジーンズ(言え! 言っちまえ! ダメージを恐れるな!)
男「僕は君のこと――」
60:2019/02/14(木) 01:18:15.050
イケメン「女ちゃん」ニコッ
男「あっ」
女「イケメン君!」
イケメン「今ちょうど最後の授業が終わったとこなんだ。これからご飯でもどう?」
女「あ、でも……」
イケメン「いいじゃないか、行こうよ!」
男「……行ってらっしゃい」
イケメン「ほら、友達もこういってるしさ」
女「……バカ」
男「あっ」
女「イケメン君!」
イケメン「今ちょうど最後の授業が終わったとこなんだ。これからご飯でもどう?」
女「あ、でも……」
イケメン「いいじゃないか、行こうよ!」
男「……行ってらっしゃい」
イケメン「ほら、友達もこういってるしさ」
女「……バカ」
64:2019/02/14(木) 01:21:15.707
ジーンズ「……」
男「……」
ジーンズ「まーたやらかしやがって! お前は惚れた女を他の男に持ってかれるのが趣味か!? マゾか!?」
男「だって……」
ジーンズ「いいか、一つだけアドバイスしといてやる」
ジーンズ「あのイケメンとかいう奴のツラ見たか? ありゃ今日は絶対モノにするっていうツラだった」
ジーンズ「以前は爽やか好青年の皮を被ってたが、今日はどんな手段に出るか分からんぜ!」
男「……!」
男「僕……やっぱり追いかけるよ!」
ジーンズ「そうこなくちゃな!」
男「……」
ジーンズ「まーたやらかしやがって! お前は惚れた女を他の男に持ってかれるのが趣味か!? マゾか!?」
男「だって……」
ジーンズ「いいか、一つだけアドバイスしといてやる」
ジーンズ「あのイケメンとかいう奴のツラ見たか? ありゃ今日は絶対モノにするっていうツラだった」
ジーンズ「以前は爽やか好青年の皮を被ってたが、今日はどんな手段に出るか分からんぜ!」
男「……!」
男「僕……やっぱり追いかけるよ!」
ジーンズ「そうこなくちゃな!」
65:2019/02/14(木) 01:23:19.259
ジーンズ「お前も気づいてるかもしれねえが、俺を履いたら脚力がぐんと上がる」
男「やっぱり……! あの時のシュートも君の仕業だったのか!」
ジーンズ「ああ、お前にいいとこ見させてやろうと思ってな」
ジーンズ「全力で走れば、まだ追いつくはずだ! 急げ!」
男「うん!」
ドヒュンッ!
男「は、速ッ!」
ドドドドド…
男「やっぱり……! あの時のシュートも君の仕業だったのか!」
ジーンズ「ああ、お前にいいとこ見させてやろうと思ってな」
ジーンズ「全力で走れば、まだ追いつくはずだ! 急げ!」
男「うん!」
ドヒュンッ!
男「は、速ッ!」
ドドドドド…
66:2019/02/14(木) 01:26:06.409
女「どうしたの、イケメン君? こんな人気のないところに連れ込んで……怖いよ」
イケメン「一度壁ドンってやつをやってみたくてね」ニコッ
ドンッ
女「!」
イケメン「好きだ」
イケメン「俺と付き合ってくれ」
女「……!」
イケメン「一度壁ドンってやつをやってみたくてね」ニコッ
ドンッ
女「!」
イケメン「好きだ」
イケメン「俺と付き合ってくれ」
女「……!」
71:2019/02/14(木) 01:28:42.370
女「ごめんなさい」
イケメン「!」
女「あたし、他に好きな人が……」
イケメン「そうか……だったら仕方ないな」
女「ごめんなさい……」
イケメン「だったら……ムリヤリ俺のもんにするしかねぇなァ!!!」
女「!」
イケメン「初めてだよ! 俺がこんだけアプローチかけてもなびかない女なんてよォ!」
イケメン「今夜はこの屈辱、とことん晴らさせてもらうぜェ!」
女「ひっ! やめてぇっ!」
イケメン「!」
女「あたし、他に好きな人が……」
イケメン「そうか……だったら仕方ないな」
女「ごめんなさい……」
イケメン「だったら……ムリヤリ俺のもんにするしかねぇなァ!!!」
女「!」
イケメン「初めてだよ! 俺がこんだけアプローチかけてもなびかない女なんてよォ!」
イケメン「今夜はこの屈辱、とことん晴らさせてもらうぜェ!」
女「ひっ! やめてぇっ!」
73:2019/02/14(木) 01:32:13.203
男「やめろーっ!!!」ピョーンッ
スタッ
イケメン「……ッ!?」
女「男君!」
イケメン「お前はいつもの……! どこから跳んできやがった!?」
男「女さんに手を出すな……。出すんなら……僕が相手をする!」
イケメン「おいおい、お前みたいな激ダサジーンズ履いてるような奴が俺に勝てると思うか?」
ジーンズ「……」ピクッ
男「勝てる!」
イケメン「おもしれえ……! だったら女の前でボコしてさらにダサくしてやるよ……!」
スタッ
イケメン「……ッ!?」
女「男君!」
イケメン「お前はいつもの……! どこから跳んできやがった!?」
男「女さんに手を出すな……。出すんなら……僕が相手をする!」
イケメン「おいおい、お前みたいな激ダサジーンズ履いてるような奴が俺に勝てると思うか?」
ジーンズ「……」ピクッ
男「勝てる!」
イケメン「おもしれえ……! だったら女の前でボコしてさらにダサくしてやるよ……!」
74:2019/02/14(木) 01:35:26.660
ジーンズ(よーし、こういうクソ野郎は思い切り蹴飛ばしてやれ!)
男(うん!)
男「でやぁぁぁっ!」
バキィッ!
イケメン「ぐはぁっ!?」ドザァッ
ジーンズ(へっ、人を激ダサ呼ばわりした報いだぜ!)
女「ものすごい蹴り……!」
男「大丈夫かい?」
女「うん、あたしは何とも……」
イケメン「……」ピクッ
男(うん!)
男「でやぁぁぁっ!」
バキィッ!
イケメン「ぐはぁっ!?」ドザァッ
ジーンズ(へっ、人を激ダサ呼ばわりした報いだぜ!)
女「ものすごい蹴り……!」
男「大丈夫かい?」
女「うん、あたしは何とも……」
イケメン「……」ピクッ
75:2019/02/14(木) 01:38:10.625
イケメン「やりやがったな……!」ムクッ
女「きゃっ!」
男「まだ立てるのか!」
イケメン「こんなとこにいいもんが落ちてたぜぇ……」ニヤ…
男「鉄パイプ……!」
イケメン「よくも蹴り飛ばしてくれたな……お返しにその足砕いてやるよぉ!」ブオンッ
ガンッ!
男「ぐあっ……!」
男「……?」
男(あれ、痛くない?)
女「きゃっ!」
男「まだ立てるのか!」
イケメン「こんなとこにいいもんが落ちてたぜぇ……」ニヤ…
男「鉄パイプ……!」
イケメン「よくも蹴り飛ばしてくれたな……お返しにその足砕いてやるよぉ!」ブオンッ
ガンッ!
男「ぐあっ……!」
男「……?」
男(あれ、痛くない?)
76:2019/02/14(木) 01:40:36.140
イケメン「このっ! このっ! このぉっ!!!」
ガンッ! バキッ! ガツッ!
男(足をこんだけ殴られてるのに……全然痛くない!)
ジーンズ「……!」
男(ハッ! もしかして――)
男(……ダメージを全部引き受けてくれてるのか! ジーンズ!)
ジーンズ(痛くねえ……痛くねえぜこの程度!)
ガンッ! バキッ! ガツッ!
男(足をこんだけ殴られてるのに……全然痛くない!)
ジーンズ「……!」
男(ハッ! もしかして――)
男(……ダメージを全部引き受けてくれてるのか! ジーンズ!)
ジーンズ(痛くねえ……痛くねえぜこの程度!)
78:2019/02/14(木) 01:43:24.730
男(ジーンズの頑張りを無駄にはしない!)
男「だあっ!」ブオッ
イケメン「おおっと! 二度も喰らうかよ!」サッ
男「!」
イケメン「そのジーンズ、やたら頑丈な素材でできてるみたいだな……」
イケメン「だったら……頭を狙う!」ブオンッ
ガッ!
男「ぐあっ!」
女「きゃあっ!」
ジーンズ「や、やべえ!」
男「だあっ!」ブオッ
イケメン「おおっと! 二度も喰らうかよ!」サッ
男「!」
イケメン「そのジーンズ、やたら頑丈な素材でできてるみたいだな……」
イケメン「だったら……頭を狙う!」ブオンッ
ガッ!
男「ぐあっ!」
女「きゃあっ!」
ジーンズ「や、やべえ!」
80:2019/02/14(木) 01:46:13.214
男「……」グッ
イケメン「な、なに……!?」
男「こんなのジーンズや女さんが受けたダメージに比べれば、どうってことない……」
イケメン「てめえ! もう一撃……」
男「だあぁぁぁぁぁっ!」バッ
イケメン「と、跳ん――」
ドゴォッ!!!
イケメン「ぐはぁぁぁ……っ!」
ドザァッ…
イケメン「な、なに……!?」
男「こんなのジーンズや女さんが受けたダメージに比べれば、どうってことない……」
イケメン「てめえ! もう一撃……」
男「だあぁぁぁぁぁっ!」バッ
イケメン「と、跳ん――」
ドゴォッ!!!
イケメン「ぐはぁぁぁ……っ!」
ドザァッ…
81:2019/02/14(木) 01:49:52.627
男「もう大丈夫だよ」
女「男君こそ……大丈夫!? 頭殴られたでしょ!?」
男「うん、鉄パイプはかすめただけだったから……平気」
女「よかった……」
女「でも男君……どうしてあたしのこと、追いかけてきてくれたの?」
男「……!」
男「それはもちろん……君のことが好きだからだよ」
女「男君っ……! やっと言ってくれたね……」
ジーンズ「へっ、世話の焼ける奴だ!」
女「わっ!?」
女「男君こそ……大丈夫!? 頭殴られたでしょ!?」
男「うん、鉄パイプはかすめただけだったから……平気」
女「よかった……」
女「でも男君……どうしてあたしのこと、追いかけてきてくれたの?」
男「……!」
男「それはもちろん……君のことが好きだからだよ」
女「男君っ……! やっと言ってくれたね……」
ジーンズ「へっ、世話の焼ける奴だ!」
女「わっ!?」
82:2019/02/14(木) 01:52:33.006
女「今のは聞き間違いじゃなかった……ジーンズが喋ったよね?」
ジーンズ「……おう! 俺は喋るジーンズなんだ!」
男「えーと、最初はダメージジーンズだったんだけど、僕が穴を縫ったら相棒になっちゃったんだ」
女「わぁっ、すごーい! ますます男君のこと気に入っちゃった!」
女「これからもっともっと仲良くしてね、男君、ジーンズ君!」
ジーンズ「へへへ、よろしく!」
男(いいムードだ……!)
男(よーし、ここでずっと心に秘めていた決め台詞をいうぞ!)
男「……女さん!」
女「なに?」
ジーンズ「……おう! 俺は喋るジーンズなんだ!」
男「えーと、最初はダメージジーンズだったんだけど、僕が穴を縫ったら相棒になっちゃったんだ」
女「わぁっ、すごーい! ますます男君のこと気に入っちゃった!」
女「これからもっともっと仲良くしてね、男君、ジーンズ君!」
ジーンズ「へへへ、よろしく!」
男(いいムードだ……!)
男(よーし、ここでずっと心に秘めていた決め台詞をいうぞ!)
男「……女さん!」
女「なに?」
84:2019/02/14(木) 01:55:32.913
男「僕がハートの左側、君がハートの右側をそれぞれ持っているとしよう」
男「二人の赤い糸で、その欠けたハート同士を縫い合わせて、一つの赤いハートにしよう……!」
女「? う、うん、そうしよう!」
男(あれ? もしかして滑ったか?)
ジーンズ「今のは、今まで受けたダメージの中で一番痛々しかったぜ……」
女「ふふっ」
男「トホホ……」
おわり
男「二人の赤い糸で、その欠けたハート同士を縫い合わせて、一つの赤いハートにしよう……!」
女「? う、うん、そうしよう!」
男(あれ? もしかして滑ったか?)
ジーンズ「今のは、今まで受けたダメージの中で一番痛々しかったぜ……」
女「ふふっ」
男「トホホ……」
おわり
85:2019/02/14(木) 02:00:36.739 ID:4sqaNtdz0.net
微笑ましいな
86:2019/02/14(木) 02:01:27.972 ID:HiSrmqKcr.net
乙
面白かった
面白かった
87:2019/02/14(木) 02:04:15.588 ID:2+51FSPn0.net
面白かった、乙
88:2019/02/14(木) 02:14:36.879 ID:fcIjqcp10.net
スゴイ乙
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