1:2019/03/27(水)23:17:12 
上司「一週間前から会社に来てないんだ。何か知ってるか?」

彡(゚)(゚)「確かに来てませんが…体調でも崩してたんかと思ってて…何にも知りませんが…」

上司「連絡もなしに急に来なくなったんや。こちらからの連絡も一切反応なしや」





3:2019/03/27(水)23:17:38 Xn0
彡(゚)(゚)「うーん…あいつのことやからそんな無責任な事しないと思うんですがね…」

上司「俺から連絡しても全然つながらんし、お前からも連絡してみてくれんか?アイツ一人暮らしやろうから何かあったかもしれんし」

彡(゚)(゚)「分かりました」
4:2019/03/27(水)23:18:01 Xn0
彡(゚)(゚)「電話したろ」プルルルルルル

彡(-)(-)「……」プルルルルルル

彡(゚)(゚)「アカン出えへん。とりあえずラインしておくか…」

『最近出社してないみたいやけど大丈夫か?体調悪いんやったら何か持ってくで~』

彡(゚)(゚)「とりあえずこれでええか、仕事に戻らな」
5:2019/03/27(水)23:18:24 Xn0
彡(゚)(゚)「よっしゃ、今日はもう帰るで」

彡(゚)(゚)「同僚から連絡は――」

彡(-)(-)「来とらんな…既読もつかん…とりあえず上司に言っとくか」

彡(゚)(゚)「すいませーん、同僚なんですけど全然連絡つきませんわ」
7:2019/03/27(水)23:18:46 Xn0
上司「そうか…」

彡(゚)(゚)「どうしたんですかね。家族には連絡取れたんですか?」

上司「実家の方に連絡して聞いたが何も知らないと言われてな…」

彡(゚)(゚)「はぇ~」
8:2019/03/27(水)23:19:04 Xn0
上司「事と次第によっては警察も考えなアカンな…」

彡(゚)(゚)「今日の帰りにアイツのアパート行ってみますよ。何回かアイツの家で飲んだことあるんで場所も分かりますし」

上司「そうか…よっしゃ!俺もついてく!」
9:2019/03/27(水)23:19:14 KXn
あっ…(察し)
10:2019/03/27(水)23:19:26 Xn0
~同僚のアパート~

彡(゚)(゚)「ここですわ」

上司「とりあえず呼び出してみるか…」ピンポーン

彡(゚)(゚)「………」

上司「………」
11:2019/03/27(水)23:19:51 Xn0
彡(゚)(゚)「出ませんね」

上司「出ないな」

彡(゚)(゚)「どうします?」

上司「とりあえずここを管理してる不動産屋に連絡してみるわ」プルルルルルル



上司「あー、そうですか。わかりました。はい、はい。ありがとうございます。失礼します」プチッ
13:2019/03/27(水)23:20:19 Xn0
彡(゚)(゚)「どうでした?」

上司「アイツ今月分の家賃も払ってないらしい。毎月決まった日にに払ってたんやけどそれが無いから不動産屋もおかしいと思ってたんやって」

彡(゚)(゚)「えぇ…」
15:2019/03/27(水)23:20:39 Xn0
上司「とりあえず不動産屋がこっち来るらしい。すまんかったな、帰ってええで」

彡(゚)(゚)「いえ、ここまで来たんですから最後までおりますわ!」

上司「そうか…ありがとうな」
16:2019/03/27(水)23:21:05 Xn0
不動産屋「私もおかしいと思ってたんですよ。彼がここに来て四年目になりますが一度も支払いが遅れたことはありませんから」

上司「そうでしたか、実は彼も入社して以来、無断欠勤はおろか遅刻すらしたことはありませんでした」

不動産屋「どうしたんでしょうかね」
18:2019/03/27(水)23:22:16 Xn0
上司「うーん…倒れてないかどうかだけちょっと確認できませんか?」

不動産屋「それはちょっと…」

上司「そうですよね…一応ご家族と相談して警察の方へ行って事情を話してみます。何かあってからじゃ遅いので」

不動産屋「分かりました。何かあったらまたご連絡お願いします」
20:2019/03/27(水)23:23:01 Xn0
彡(゚)(゚)「警察行くっても大の大人が連絡つかんだけで動いてくれますかね?」

上司「まぁ難しいだろうな。それでも何もしないよりはマシや。何かあってからじゃ遅いからな」

彡(゚)(゚)「確かに」

上司「とりあえず実家のご家族と相談して決めるわ」
21:2019/03/27(水)23:23:30 Xn0
彡(゚)(゚)「了解っす」

上司「遅くまですまんな。どっか飯でも行くか?」

彡(゚)(゚)「あっ、いえ…」

上司「なんや、女か?それならしゃーないな。そっち行きや」
27:2019/03/27(水)23:23:59 Xn0
彡(゚)(゚)「ただ金が無いだけです」

上司「なんや、そんな事か!今日は俺が奢っちゃる!」

彡(-)(-)「え、でもそんな悪いし…」

上司「ええねん。大人しく奢られとけや!」
30:2019/03/27(水)23:24:47 Xn0
彡(^)(^)「ありがとナス!」

彡(゚)(゚)「あっ、そうだ。ワイここらへんで美味い焼き肉の店知ってるんすよ~行きませんか?行きましょうよ!」

上司「……」

彡(^)(^)「じゃけん今から行きましょうね~」

上司「……」
34:2019/03/27(水)23:26:23 Xn0
~次の日~

上司「どうや、あれから何か連絡あったか?」

彡(-)(-)「いえ、全くありません」

上司「うーん…」

彡(゚)(゚)「家族とは話したんですか?」
38:2019/03/27(水)23:28:01 Xn0
上司「保証人であるお母さんがこちらに来てアパートに入ってみるって言われたわ」

彡(゚)(゚)「そうですか…」

上司「とりあえずはそれの結果まちやな。それはそうと…オルァ!昨日食ったハラミの分働けェ!」

彡(^)(^)「ういーっす!」
42:2019/03/27(水)23:28:59 Xn0
~2日後~

上司「アイツのお母さんと話して部屋に不動産屋と入ったんやけどな」

彡(゚)(゚)「どうでした?」

上司「おらんかった。部屋も綺麗なままやったし、何かあったとは思えんかった」
45:2019/03/27(水)23:30:20 Xn0
彡(-)(-)「うーん…ほんまにどうしたんですかね」

上司「アイツのお母さんが警察にも相談して一応捜索してもらうことにはなったんやけどな…」

彡(゚)(゚)「見つかるといいですね…何かできることあったら言ってください」

上司「おう、ありがとうな」
48:2019/03/27(水)23:31:07 Xn0
~一ヶ月後~

上司「同僚が見つかったぞ!」

彡(゚)(゚)「え!まじっすか!?」

上司「ああ!」

彡(゚)(゚)「どこにいたんですか?」

上司「F県の島でふらふらしてるところを保護されたらしい。お母さんから連絡があった」
50:2019/03/27(水)23:31:17 4Vr
叙述トリックかな
58:2019/03/27(水)23:33:44 Xn0
彡(^)(^)「よかった…」

上司「あぁ、本当によかった」

彡(゚)(゚)「今は会えるんですかね?」

上司「詳しいことは聞いてないが、今はF県の病院に入院しているから会えないらしい」
62:2019/03/27(水)23:36:15 Xn0
彡(゚)(゚)「F県やったら新幹線で三、四時間かかりますね」

上司「会いに行っても入院してるから会えんやろうしな」

彡(゚)(゚)「面会できるようになったら会いに行きます?」

上司「おう、当然や。お前は?」

彡(^)(^)「もちろん会いに行きますわ!」
71:2019/03/27(水)23:38:47 Xn0
~一週間後~

上司「……今な、同僚のお母さんから連絡があってな…」

彡(゚)(゚)「はぁ…」

上司「どうも同僚は記憶喪失らしい」

彡(゚)(゚)「エ゛ェ゛ッ゛!?!?」
75:2019/03/27(水)23:39:27 19K
サスペンス始まったで
83:2019/03/27(水)23:43:47 Xn0
彡(゚)(゚)「ちょっと何言ってるか分かんないです…」

上司「俺もや…お母さんの話によると同僚は何も覚えてないらしい。お母さんの事も…」

彡(゚)(゚)「えぇ…」

上司「お母さんに聞かれたよ『息子は過酷な勤務をしてませんでしたか』って。そのストレスで記憶を失って放浪してたんじゃないかとも」

彡(゚)(゚)「それは遠回しにブラック企業やと聞かれたんですかね…」
90:2019/03/27(水)23:47:16 Xn0
上司「ウチはブラックか?」

彡(゚)(゚)「うーん…給料は安いですけど仕事自体は楽ですしブラックでは無いと思いますよ。土日祝も休めますし、同僚もワイも殆ど残業なんてありませんでしたからね」

上司「そうか…良かった」

彡(゚)(゚)「まぁ給料は安いですけど」

上司「……」

彡(^)(^)「給料は安いですけど!」
100:2019/03/27(水)23:51:14 Xn0
上司「……それはそれとして、もうちょっとしたら面会できるらしいし会いに行こうと思う」

彡(゚)(゚)「ワイもついてきます!」

上司「ありがとう。お母さんにもしっかり説明せなあかんからな…」

彡(^)(^)「ワイも手伝いますよ! 給料は安いですけどホワイト企業ですって言いますわ!」

上司「……」
113:2019/03/27(水)23:54:37 Xn0
~一ヶ月後~

彡(゚)(゚)「それにしてもF県って遠いっすね」

上司「新幹線で四時間はちょっときついな。まぁウチが出張なんて殆ど無いから慣れてないだけなんやろうけど」

彡(^)(^)「うーん、でも空気は澄んでて美味しいっすね! あ! 見てください! 駅の前に恐竜いますよ! 恐竜!!」

上司「……」
147:2019/03/28(木)00:01:09 KIb
彡(^)(^)「おぉ! 動いてますよ! 恐竜が動いてます! かっこいいいいいいい!!!!」

上司「……とりあえず。タクシー乗るで」

彡(゚)(゚)「うぃーっす。ヘイ! タクスィ!!! カモォーン!!!」

JK達「なにあれー」クスクス

上司「いい加減その呼び方やめろや! 恥ずかしいんじゃい!」

彡(゚)(゚)「オーライッ! オーライッ! はいオッケーでーす」

上司「……」

JK集団「クスクスクス」
162:2019/03/28(木)00:05:20 KIb
~病院~

上司「あっ、どうも。お世話になっております、同僚の上司です」

母「お世話になっております。同僚の母です。ありがとうございました。何から何まで――」

彡(^)(^)「よろしくお願いしまっす! 押忍!」

母「お、お願いします」

上司「それで……同僚の体調の方は……」
175:2019/03/28(木)00:10:05 KIb
母「それが……体調の方は全然大丈夫ですの。全身検査してもらいましたが悪いところは一切なくて…」

上司「記憶だけが…?」

母「はい、未だに戻りません……私のこともわからず…す、すいません。お手洗いに行ってきますので、どうぞ息子と会ってあげてください」ポロポロ

上司「……」

彡(-)(-)「辛いっすね…」

上司「辛いな…」
183:2019/03/28(木)00:12:00 KIb
上司「失礼します」コンコン

彡(゚)(゚)「失礼しまーす。大丈夫かー?」

上司「元気にしてるかー?」

(´・ω・)「はい」

上司「……」

彡(゚)(゚)「……」
190:2019/03/28(木)00:14:44 KIb
(´・ω・)「あなた達が僕が勤めていた会社の方でしょうか?」

彡(゚)(゚)「……」

上司「……」

(´・ω・;)「あれ、違いましたか? 申し訳ありません。母と名乗るものにそう聞いていたものですから」

上司「……」

彡(゚)(゚)「……」
199:2019/03/28(木)00:17:15 KIb
(´・ω・;)「あ、あの……」

上司「なぁ……」

彡(゚)(゚)「は……はい……」

(´・ω・;)「もしかして違いました? すいません。お医者様が言うには僕は記憶がなくなっているようで……」

上司「……」

彡(゚)(゚)「……」
211:2019/03/28(木)00:19:54 KIb
彡(゚)(゚)&上司「誰だお前!?!?!?」

(´・ω・)「えぇ!?!?!?」

母「えぇ!?!?!?」

医者「えぇ!?!?!?」

警察「えぇ!?!?!?」

~完~
213:2019/03/28(木)00:20:17 R9y
えぇ
215:2019/03/28(木)00:20:22 8hV
は?
222:2019/03/28(木)00:20:56 KIb
ちなみに実話やで
234:2019/03/28(木)00:21:45 dxQ
>>222
同僚どこ行ってしもたん…?
239:2019/03/28(木)00:21:59 M2o
>>222
何処から違ってたん?
住所?
236:2019/03/28(木)00:21:50 KIb
解決してないからこれ以上のことは分からん
まじで頭おかしくなるかと思ったわ
242:2019/03/28(木)00:22:21 yAs
>>236
いつの話や?
235:2019/03/28(木)00:21:45 DoI
本物の同僚はどこいったんや
232:2019/03/28(木)00:21:41 127
世にも奇妙な物語かな?
245:2019/03/28(木)00:23:18 Rru
同僚は名前も住所も別人やったんか?
277:2019/03/28(木)00:31:28 KIb
>>245
名前は同じ、住所も同じ、血液型も同じ
違うのは顔だけ