1:2019/04/03(水) 23:05:41.130
医者「あの患者の遺族が雇ったのか……? あれは事故だったんだっ!」
暗殺者「……」
医者「わ、分かった、全て話す! わざと誤った薬品を注入して殺したんだっ!」
暗殺者「……」
医者「全て公表するっ! だから撃たないで――」
暗殺者「……」パシュッ!
医者「がふっ……」ドサッ
暗殺者「……」
医者「わ、分かった、全て話す! わざと誤った薬品を注入して殺したんだっ!」
暗殺者「……」
医者「全て公表するっ! だから撃たないで――」
暗殺者「……」パシュッ!
医者「がふっ……」ドサッ
6:2019/04/03(水) 23:08:48.397
女「どうだった、あたしの作った銃は?」
暗殺者「……」
女「狙いバッチリだったでしょ? やっぱりあたしって武器作りの天才よねー」
暗殺者「……」
女「銃器だって刃物だって……ねえ聞いてる?」
暗殺者「……」
女「銃にサイレンサー付けてるからって無口にならないでよ!」
暗殺者「……」
女「狙いバッチリだったでしょ? やっぱりあたしって武器作りの天才よねー」
暗殺者「……」
女「銃器だって刃物だって……ねえ聞いてる?」
暗殺者「……」
女「銃にサイレンサー付けてるからって無口にならないでよ!」
8:2019/04/03(水) 23:12:43.046
暗殺者「ここまでだなぁ、悪徳政治家さんよォ!」
政治家「ゆ、許して……」
暗殺者「おっと許すわけにはいかないぜ。あんたにゃ大勢の人間が泣かされてるんだ。
これまで散々甘い汁を吸ってきたんだ。最後にゃあんたが赤い血を流すってのが道理ってもんだろ。
これからあんたにゃハチの巣になってもらう。いっとくが穴だらけにするって意味の比喩だからな。
そういや、ハチの巣といや、ハニカム構造になってるってのを知ってるか。
ハニカムってのは六角形が並んだ構造のことをいい、とても頑丈なんだ。
誰に教えられたわけでもないのに、ハチはハニカム構造で巣を作るんだぜ、すげえだろ。
そういや、日本語で恥ずかしがるって意味の“はにかむ”って言葉があるが、
ハニカム構造とはにかむってなにか関連があると思うか? 俺はあると思う。
おっと、ハニカムで一つジョークを思いついたから冥土の土産に聞いてくれ。
ハニカム構造の柄のシャツを着ていったら笑われてはにかむ。な、面白いだろ? 笑っちゃうだろ?
地獄で閻魔様に聞かせてあげてくれや」
ガガガガガガガガガガッ…
政治家「ゆ、許して……」
暗殺者「おっと許すわけにはいかないぜ。あんたにゃ大勢の人間が泣かされてるんだ。
これまで散々甘い汁を吸ってきたんだ。最後にゃあんたが赤い血を流すってのが道理ってもんだろ。
これからあんたにゃハチの巣になってもらう。いっとくが穴だらけにするって意味の比喩だからな。
そういや、ハチの巣といや、ハニカム構造になってるってのを知ってるか。
ハニカムってのは六角形が並んだ構造のことをいい、とても頑丈なんだ。
誰に教えられたわけでもないのに、ハチはハニカム構造で巣を作るんだぜ、すげえだろ。
そういや、日本語で恥ずかしがるって意味の“はにかむ”って言葉があるが、
ハニカム構造とはにかむってなにか関連があると思うか? 俺はあると思う。
おっと、ハニカムで一つジョークを思いついたから冥土の土産に聞いてくれ。
ハニカム構造の柄のシャツを着ていったら笑われてはにかむ。な、面白いだろ? 笑っちゃうだろ?
地獄で閻魔様に聞かせてあげてくれや」
ガガガガガガガガガガッ…
9:2019/04/03(水) 23:15:30.560
女「今日のお仕事はどうだった?」
暗殺者「おう、バッチリさ。標的の政治家、体じゅうに穴があいて血を噴き出してやがった。
穴といえば穴があくほど見つめるなんて言葉があるがよ、ホントにそんなことできるのかな。
もし、そんなことができれば、この稼業も楽になるんだがよ。
だって、見るだけで標的を殺せるんだぜ? こんなに楽な殺し方があるかよ。
あ、だけど逆にいうと見られるだけで死ぬ可能性もあるわけで、人の視線が怖くなっちゃうかも。
あと、恥ずかしいって意味で穴があれば入りたいなんて言葉もあるけど、
穴に入るって行為自体恥ずかしいよな。だって考えてもみろよ。
都会のど真ん中で穴に入ってる奴いたら、絶対イカれてると思うだろ? 笑っちゃうだろ?
でも、マンホールの中で作業してる人は別に恥ずかしくないよな。むしろ立派だ。
ああいう人達のおかげで下水道とかが正常に機能してるんだから。
給料どれぐらいなんだろうな。俺が偉い人だったら給料たっぷりあげたいわ」
女「……今日は早口でよく喋るね」
女(そういや、マシンガンで仕事したんだっけ)
暗殺者「おう、バッチリさ。標的の政治家、体じゅうに穴があいて血を噴き出してやがった。
穴といえば穴があくほど見つめるなんて言葉があるがよ、ホントにそんなことできるのかな。
もし、そんなことができれば、この稼業も楽になるんだがよ。
だって、見るだけで標的を殺せるんだぜ? こんなに楽な殺し方があるかよ。
あ、だけど逆にいうと見られるだけで死ぬ可能性もあるわけで、人の視線が怖くなっちゃうかも。
あと、恥ずかしいって意味で穴があれば入りたいなんて言葉もあるけど、
穴に入るって行為自体恥ずかしいよな。だって考えてもみろよ。
都会のど真ん中で穴に入ってる奴いたら、絶対イカれてると思うだろ? 笑っちゃうだろ?
でも、マンホールの中で作業してる人は別に恥ずかしくないよな。むしろ立派だ。
ああいう人達のおかげで下水道とかが正常に機能してるんだから。
給料どれぐらいなんだろうな。俺が偉い人だったら給料たっぷりあげたいわ」
女「……今日は早口でよく喋るね」
女(そういや、マシンガンで仕事したんだっけ)
10:2019/04/03(水) 23:16:21.191 ID:nQiuVfkBr.net
なんだこいつは
11:2019/04/03(水) 23:18:31.462
暗殺者「追い詰めたぜェェェェェ!!!」ジャキッ
放火魔「ひ、ひええっ……! なぜ俺を狙う……!?」
暗殺者「お前に全てを燃やされた人からの依頼、とだけいっておこうかァ!」
暗殺者「その人達の恨みを込めて、今ッ! 俺の炎がッ! 燃えたぎるゥゥゥゥゥゥ!!!」
暗殺者「ファイヤァァァァァッ!!!!!」
ゴォワァァァァァァァァァァッ!!!
放火魔「ぎぃやぁぁぁぁぁ……!」
放火魔「ひ、ひええっ……! なぜ俺を狙う……!?」
暗殺者「お前に全てを燃やされた人からの依頼、とだけいっておこうかァ!」
暗殺者「その人達の恨みを込めて、今ッ! 俺の炎がッ! 燃えたぎるゥゥゥゥゥゥ!!!」
暗殺者「ファイヤァァァァァッ!!!!!」
ゴォワァァァァァァァァァァッ!!!
放火魔「ぎぃやぁぁぁぁぁ……!」
12:2019/04/03(水) 23:21:36.086
暗殺者「うおおおおおおおおおおおおっ!!!」
女「うわっ!?」
暗殺者「お前の作った火炎放射器、すンげえバーニングだったぜぇぇぇぇぇ!!!」
女「あ、そう? はじめて作ったけど、役に立ってよかったわ」
暗殺者「おかげであの放火野郎は、俺の紅蓮の炎に焼かれて昇天ンンンンン!!!!!」
暗殺者「俺の心もォォォォォォ!!! ヴォルケェェェェェェェノォォォォォ!!!!!」
女「うっさい!」
女「うわっ!?」
暗殺者「お前の作った火炎放射器、すンげえバーニングだったぜぇぇぇぇぇ!!!」
女「あ、そう? はじめて作ったけど、役に立ってよかったわ」
暗殺者「おかげであの放火野郎は、俺の紅蓮の炎に焼かれて昇天ンンンンン!!!!!」
暗殺者「俺の心もォォォォォォ!!! ヴォルケェェェェェェェノォォォォォ!!!!!」
女「うっさい!」
13:2019/04/03(水) 23:24:51.354
暗殺者「ウフ~ン」スゥ…
悪女「だ、誰!?」
暗殺者「あんた、なかなかの悪女みたいねぇん」
暗殺者「女を知らない純朴そうな青年を捕まえては、たっぷり貢がせた後捨ててるとか……」
暗殺者「そういう悪い子はぁ~、あたしが首をかっ切って、あ、げ、る」
ザクッ!
悪女「ぎゃあああっ!」ブシュゥゥゥゥゥ…
ドサッ…
悪女「だ、誰!?」
暗殺者「あんた、なかなかの悪女みたいねぇん」
暗殺者「女を知らない純朴そうな青年を捕まえては、たっぷり貢がせた後捨ててるとか……」
暗殺者「そういう悪い子はぁ~、あたしが首をかっ切って、あ、げ、る」
ザクッ!
悪女「ぎゃあああっ!」ブシュゥゥゥゥゥ…
ドサッ…
14:2019/04/03(水) 23:27:47.759
アサシン「爪の手入れ、ありがと。おー、ピカピカになってる!」
女「お安い御用よ」
暗殺者「ハァ~イ」
アサシン「!」ギョッ
暗殺者「あら、あんたも武器のお手入れ? あら鉄爪? いっそネイルアートしちゃえばいいのにぃ」
アサシン「ど、どうしたんだ、お前……?」
女「鎌を使って仕事したらしいの」
アサシン「ホント、お前は自分の使う武器に影響を受けやすいな」
暗殺者「ひっどーい! 感受性が豊かっていって!」クネクネ
女「お安い御用よ」
暗殺者「ハァ~イ」
アサシン「!」ギョッ
暗殺者「あら、あんたも武器のお手入れ? あら鉄爪? いっそネイルアートしちゃえばいいのにぃ」
アサシン「ど、どうしたんだ、お前……?」
女「鎌を使って仕事したらしいの」
アサシン「ホント、お前は自分の使う武器に影響を受けやすいな」
暗殺者「ひっどーい! 感受性が豊かっていって!」クネクネ
15:2019/04/03(水) 23:29:02.926 ID:nQiuVfkBr.net
豊かすぎる
16:2019/04/03(水) 23:31:22.018
格闘家「こ、殺されてたまるか!」
暗殺者「格闘家だけあってなかなかやるな。だが、ここまでだ」
格闘家「このぉっ!」ブンッ
暗殺者「なかなかのスピードだ。だが、遅い」シュッ
グサッ!
格闘家「ぐぎゃっ……!」ドサッ…
暗殺者「死んだか。だが、お前を殺した俺もきっとろくな死に方はすまい」
暗殺者「格闘家だけあってなかなかやるな。だが、ここまでだ」
格闘家「このぉっ!」ブンッ
暗殺者「なかなかのスピードだ。だが、遅い」シュッ
グサッ!
格闘家「ぐぎゃっ……!」ドサッ…
暗殺者「死んだか。だが、お前を殺した俺もきっとろくな死に方はすまい」
17:2019/04/03(水) 23:34:30.511
女「今日も鮮やかな仕事っぷりだったそうで」
暗殺者「だが、死体の後片付けに手こずってしまった」
女「あんたって後始末まで自分でやるんだ? 大変だねー。てっきり専門の業者を呼ぶのかと」
暗殺者「だが、後始末まで自分で出来てこそ、真のプロだ」
女「えーと、今日使った武器はたしか……」
暗殺者「ダガーだ」
暗殺者「だが、この喋り方とは一切関係ない」
女(絶対あるでしょ……)
暗殺者「だが、死体の後片付けに手こずってしまった」
女「あんたって後始末まで自分でやるんだ? 大変だねー。てっきり専門の業者を呼ぶのかと」
暗殺者「だが、後始末まで自分で出来てこそ、真のプロだ」
女「えーと、今日使った武器はたしか……」
暗殺者「ダガーだ」
暗殺者「だが、この喋り方とは一切関係ない」
女(絶対あるでしょ……)
18:2019/04/03(水) 23:38:27.113
社長「ううう……ワシを始末するために雇われたのは貴様か!?」
暗殺者「そう、ワイや!」
暗殺者「ワイの暗殺テクニックで、あんさんを地獄に送ったるでぇ!」ヒュルルッ
ギュッ…
社長「ぐええっ……! 首が……!」
暗殺者「よう覚えておきや。あんさんを始末したのはワイや!」
社長「……」ガクッ
暗殺者「そう、ワイや!」
暗殺者「ワイの暗殺テクニックで、あんさんを地獄に送ったるでぇ!」ヒュルルッ
ギュッ…
社長「ぐええっ……! 首が……!」
暗殺者「よう覚えておきや。あんさんを始末したのはワイや!」
社長「……」ガクッ
19:2019/04/03(水) 23:41:23.326
暗殺者「いやー、今日も見事な仕事したでぇ!」
女「さっき川に化学薬品垂れ流してた会社の社長が死んだってニュースやってたけど、もしかしてあんた?」
暗殺者「そう、ワイや!」
女「今日の武器もあたしが用意したけど、ワイヤーだったわよね」
暗殺者「そう、ワイヤーや!」
女「だんだんクイズみたいになってきたわね……」
女「さっき川に化学薬品垂れ流してた会社の社長が死んだってニュースやってたけど、もしかしてあんた?」
暗殺者「そう、ワイや!」
女「今日の武器もあたしが用意したけど、ワイヤーだったわよね」
暗殺者「そう、ワイヤーや!」
女「だんだんクイズみたいになってきたわね……」
20:2019/04/03(水) 23:43:36.845 ID:nQiuVfkBr.net
こいつもうわざとやってるだろww
21:2019/04/03(水) 23:44:16.801
暗殺者「こちら、ロケ弁でーす!」
俳優「お、サンキュー!」
俳優「いただきまーす!」モグモグ
俳優「……う!?」
俳優「ぐええっ……! く、苦しい……!」
俳優「あぐぅ……」ガクッ
暗殺者「スキャンダルまみれのゴミクズ三流俳優に相応しい、無様で哀れな死に様だな」
俳優「お、サンキュー!」
俳優「いただきまーす!」モグモグ
俳優「……う!?」
俳優「ぐええっ……! く、苦しい……!」
俳優「あぐぅ……」ガクッ
暗殺者「スキャンダルまみれのゴミクズ三流俳優に相応しい、無様で哀れな死に様だな」
22:2019/04/03(水) 23:48:30.848
女「今日の仕事はどうだった?」
暗殺者「どうだった? あんなゴミを始末したところで、なんの感想も抱きはしない」
暗殺者「だいたい、お前はあくまで武器屋なんだ。あまり俺のすることに立ち入ろうとするな。悪い癖だぞ」
女「ご、ごめん」
アサシン「まあまあ、そういうなって」
暗殺者「アサシンもいたか。近頃お前、たるんでるんじゃないか。おまえはすぐ調子に乗るからな」
暗殺者「まったく世の中どいつもこいつも俺の足元にも及ばん奴ばかりだ」
アサシン「……なんだか、今日はやけに毒舌だな」
女「毒で仕事したからね」
暗殺者「どうだった? あんなゴミを始末したところで、なんの感想も抱きはしない」
暗殺者「だいたい、お前はあくまで武器屋なんだ。あまり俺のすることに立ち入ろうとするな。悪い癖だぞ」
女「ご、ごめん」
アサシン「まあまあ、そういうなって」
暗殺者「アサシンもいたか。近頃お前、たるんでるんじゃないか。おまえはすぐ調子に乗るからな」
暗殺者「まったく世の中どいつもこいつも俺の足元にも及ばん奴ばかりだ」
アサシン「……なんだか、今日はやけに毒舌だな」
女「毒で仕事したからね」
23:2019/04/03(水) 23:51:30.929
暗殺者(標的を見つけた……)
暗殺者(そらっ!)ポイッ
ドゴォォォォォンッ!!!
「なんだなんだ!?」 「組長が殺られた!」 「ちくしょう、誰だっ!?」
暗殺者(そらっ!)ポイッ
ドゴォォォォォンッ!!!
「なんだなんだ!?」 「組長が殺られた!」 「ちくしょう、誰だっ!?」
24:2019/04/03(水) 23:54:05.946
暗殺者「今日は爆弾発言をしたいと思う!」
女「え……」
暗殺者「実は俺は――」
女「……」ドキドキ…
暗殺者「小6までオネショしてた!」
女「あらら……」ガクッ
女「え……」
暗殺者「実は俺は――」
女「……」ドキドキ…
暗殺者「小6までオネショしてた!」
女「あらら……」ガクッ
25:2019/04/03(水) 23:56:21.095
女(――もう、さっきはドキドキしちゃった!)
女(爆弾発言なんていうから、てっきり私に対する気持ちをいってくれるもんかと……)
女(いい加減、あたしの気持ちに気づいてくれてもいいと思うんだけどなぁ……)
女(あたしのこと、なんとも思ってないのかな……)
女(爆弾発言なんていうから、てっきり私に対する気持ちをいってくれるもんかと……)
女(いい加減、あたしの気持ちに気づいてくれてもいいと思うんだけどなぁ……)
女(あたしのこと、なんとも思ってないのかな……)
26:2019/04/03(水) 23:59:19.686
女「明日は……あたしたちが出会った日だね」
暗殺者「お前とも長い付き合いになるな」
女「もしよかったら、明日……二人でデートでもしない?」
暗殺者「悪いが、仕事がある」
女「あ、だったら武器を用意しよっか?」
暗殺者「いらん。素手で十分な仕事だ」
女「あ、そう……」
暗殺者「お前とも長い付き合いになるな」
女「もしよかったら、明日……二人でデートでもしない?」
暗殺者「悪いが、仕事がある」
女「あ、だったら武器を用意しよっか?」
暗殺者「いらん。素手で十分な仕事だ」
女「あ、そう……」
27:2019/04/04(木) 00:04:16.122 ID:G08Bxdwg0.net
アサシン「あれ、どうしたの元気ないね」
女「今日はあたしとあいつが出会った記念日みたいなもんなんだけど」
女「デートに誘ったけど、あいつ仕事があるらしくて」
女「しかも、武器はいらないっていわれちゃって……嫌われちゃったのかな」
アサシン「武器はいらない? そんなバカな!」
女「え?」
アサシン「だって、今日あいつが命じられた仕事は……」
女「今日はあたしとあいつが出会った記念日みたいなもんなんだけど」
女「デートに誘ったけど、あいつ仕事があるらしくて」
女「しかも、武器はいらないっていわれちゃって……嫌われちゃったのかな」
アサシン「武器はいらない? そんなバカな!」
女「え?」
アサシン「だって、今日あいつが命じられた仕事は……」
28:2019/04/04(木) 00:07:42.289 ID:G08Bxdwg0.net
アサシン「ある犯罪組織の“壊滅”だぜ!?」
女「え!?」
アサシン「いつもみたいに一人二人を殺せばいい仕事じゃない。下手すりゃ100人はいるかも……」
女「ええっ!?」
アサシン「てっきりここで重火器をたっぷり装備していくと思ってたんだが……」
女(なにやってんのあいつ!? まさか、死ぬつもり!?)
女「え!?」
アサシン「いつもみたいに一人二人を殺せばいい仕事じゃない。下手すりゃ100人はいるかも……」
女「ええっ!?」
アサシン「てっきりここで重火器をたっぷり装備していくと思ってたんだが……」
女(なにやってんのあいつ!? まさか、死ぬつもり!?)
29:2019/04/04(木) 00:10:15.658 ID:YpEdmVLIr.net
お?
30:2019/04/04(木) 00:12:06.015 ID:G08Bxdwg0.net
パァンッ! パァンッ! ズキューンッ!
タタタタタッ…
暗殺者「ハァ、ハァ、ハァ……ッ」
「逃がすなーっ!」 「追えーっ!」 「相手は丸腰だぞっ!」
暗殺者「……」スッ…
暗殺者(ここで待ち伏せて……やってきたところを素手で仕留める!)
タタタタタッ…
暗殺者「ハァ、ハァ、ハァ……ッ」
「逃がすなーっ!」 「追えーっ!」 「相手は丸腰だぞっ!」
暗殺者「……」スッ…
暗殺者(ここで待ち伏せて……やってきたところを素手で仕留める!)
31:2019/04/04(木) 00:15:18.110 ID:G08Bxdwg0.net
構成員「どこ行った?」キョロキョロ
暗殺者「ここだ」ガシッ
構成員「うっ!?」
ボキィッ!
暗殺者(だいぶ負傷したが……今日の仕事だけは……ッ! 今日だけは……ッ!)
ガシッ ボキィッ! ベキィッ! バキィッ!
暗殺者「ここだ」ガシッ
構成員「うっ!?」
ボキィッ!
暗殺者(だいぶ負傷したが……今日の仕事だけは……ッ! 今日だけは……ッ!)
ガシッ ボキィッ! ベキィッ! バキィッ!
32:2019/04/04(木) 00:18:27.421 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者「お前が……最後の一人だな」ハァ…ハァ…
ボス「ひ、ひいいい……!」
ボス「バカな……私の部下をたった一人で、しかも素手で……!」
暗殺者「さすがに、無茶だったけどな……」
暗殺者「ぐっ……!」ガクッ
ボス(膝をついた!)
ボス「もらったァ!」スチャッ
暗殺者「……!」
パァンッ…
ボス「ひ、ひいいい……!」
ボス「バカな……私の部下をたった一人で、しかも素手で……!」
暗殺者「さすがに、無茶だったけどな……」
暗殺者「ぐっ……!」ガクッ
ボス(膝をついた!)
ボス「もらったァ!」スチャッ
暗殺者「……!」
パァンッ…
34:2019/04/04(木) 00:22:33.996 ID:G08Bxdwg0.net
……
……
……
女(いつもならこの時間には仕事を終えて、ここにやってくるのに……)
女(来ない……!)
女(お願い、いつものようにあたしに顔を見せて……!)
ザッ
女「――!」ハッ
……
……
女(いつもならこの時間には仕事を終えて、ここにやってくるのに……)
女(来ない……!)
女(お願い、いつものようにあたしに顔を見せて……!)
ザッ
女「――!」ハッ
35:2019/04/04(木) 00:25:40.980 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者「よう」ボロッ…
女「!」
暗殺者「いやー、キツかった。お前の武器のありがたみがよく分かったよ」
暗殺者「特に最後のボスの一弾は……奴の射撃の腕がよかったらアウトだった」
女「バカァ!」
女「そんなボロボロになって! なんで武器なしで犯罪組織に立ち向かってんのよ!」
女「あんたは暗殺者なのよ!? 特撮ヒーローじゃないのよ!?」
女「仕事のためなら、銃だろうが毒だろうが爆弾だろうが使いなさいよ!」
女「そのために、あたしがいるんだから……!」
女「!」
暗殺者「いやー、キツかった。お前の武器のありがたみがよく分かったよ」
暗殺者「特に最後のボスの一弾は……奴の射撃の腕がよかったらアウトだった」
女「バカァ!」
女「そんなボロボロになって! なんで武器なしで犯罪組織に立ち向かってんのよ!」
女「あんたは暗殺者なのよ!? 特撮ヒーローじゃないのよ!?」
女「仕事のためなら、銃だろうが毒だろうが爆弾だろうが使いなさいよ!」
女「そのために、あたしがいるんだから……!」
37:2019/04/04(木) 00:28:07.820 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者「だって……今日は俺らが出会った記念日だろ?」
暗殺者「今からいう言葉だけは、武器の影響を受けるわけにはいかなかった……」
暗殺者「素の自分で伝えたかった……」
女「へ……?」
暗殺者「結婚しよう」
女「!」
暗殺者「今からいう言葉だけは、武器の影響を受けるわけにはいかなかった……」
暗殺者「素の自分で伝えたかった……」
女「へ……?」
暗殺者「結婚しよう」
女「!」
38:2019/04/04(木) 00:32:05.466 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者「俺の仕事は血塗られた仕事だ……。人の命を奪って金を得てる」
暗殺者「絶対ろくな死に方しないし、死んだら地獄行きは間違いない。お前を幸せにできる自信もない」
暗殺者「それでもよければ……俺についてきてくれ」
女「……うん!」
女「あたしだって、似たようなものだもの! 人を頃すための武器を作ってるんだから……」
暗殺者「だったらこれからは……武器だけでなく、俺のために味噌汁を作ってくれ」
女「料理はあまり得意じゃないけど……それでよければ」
暗殺者「かまわないさ」
暗殺者「絶対ろくな死に方しないし、死んだら地獄行きは間違いない。お前を幸せにできる自信もない」
暗殺者「それでもよければ……俺についてきてくれ」
女「……うん!」
女「あたしだって、似たようなものだもの! 人を頃すための武器を作ってるんだから……」
暗殺者「だったらこれからは……武器だけでなく、俺のために味噌汁を作ってくれ」
女「料理はあまり得意じゃないけど……それでよければ」
暗殺者「かまわないさ」
40:2019/04/04(木) 00:35:26.278 ID:G08Bxdwg0.net
……
…………
アサシン「今日は結婚後、はじめての仕事か?」
暗殺者「ああ、もちろんあいつの作った武器でな」
アサシン「結婚していきなり、彼女を未亡人にするなよー!」
暗殺者「分かってるさといいたいが、死と隣り合わせなのが俺らの稼業だからな」
…………
アサシン「今日は結婚後、はじめての仕事か?」
暗殺者「ああ、もちろんあいつの作った武器でな」
アサシン「結婚していきなり、彼女を未亡人にするなよー!」
暗殺者「分かってるさといいたいが、死と隣り合わせなのが俺らの稼業だからな」
41:2019/04/04(木) 00:38:25.291 ID:G08Bxdwg0.net
ブロロロロロ…
カチッ
運転手「――ん? なにか踏んだ……」
ズガァァァァァン!!!
パラパラパラ…
暗殺者「標的は……車もろとも爆死したな」
暗殺者「よし、帰るか」
カチッ
運転手「――ん? なにか踏んだ……」
ズガァァァァァン!!!
パラパラパラ…
暗殺者「標的は……車もろとも爆死したな」
暗殺者「よし、帰るか」
43:2019/04/04(木) 00:41:18.905 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者「ただいま」
女「お帰り、約束通り味噌汁作っておいたよ!」
暗殺者「お、ありがとう! これが楽しみだったんだ!」
女「ったく、暗殺者のくせにウキウキしちゃって」
暗殺者「ウキウキもするさ。なんたって新妻の手料理なんだから」
暗殺者「いただきま――」ジュル…
暗殺者「う゛」
女「お帰り、約束通り味噌汁作っておいたよ!」
暗殺者「お、ありがとう! これが楽しみだったんだ!」
女「ったく、暗殺者のくせにウキウキしちゃって」
暗殺者「ウキウキもするさ。なんたって新妻の手料理なんだから」
暗殺者「いただきま――」ジュル…
暗殺者「う゛」
44:2019/04/04(木) 00:43:33.937 ID:G08Bxdwg0.net
暗殺者(なんだこれ……!? メチャクチャまずいんですけど……!)
女「あ、やっぱり不味かった? 味見はしたんだけど……あたしの味覚って独特みたいで」
女「残してもいいからね?」
暗殺者「い、いや……全部飲むよ」グビッ
暗殺者(どうやら俺は、とんだ地雷を踏んでしまったようだ……)
―おわり―
女「あ、やっぱり不味かった? 味見はしたんだけど……あたしの味覚って独特みたいで」
女「残してもいいからね?」
暗殺者「い、いや……全部飲むよ」グビッ
暗殺者(どうやら俺は、とんだ地雷を踏んでしまったようだ……)
―おわり―
45:2019/04/04(木) 00:44:50.462 ID:Sz0jXBC90.net
良い話になるのかと思ったら
オチひどくない?
オチひどくない?
46:2019/04/04(木) 00:45:45.646 ID:nslSU0vCr.net
乙
地雷なんか使うから…
地雷なんか使うから…
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