1:2018/09/20(木) 02:35:30.855
喪黒「私の名は喪黒福造。人呼んで『笑ゥせぇるすまん』。

    ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。

    この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。

    そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。

    いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。

    さて、今日のお客様は……。

    烏丸麗子(26) 市役所職員

    【伝説の怪盗】

    ホーッホッホッホ……。」


4:2018/09/20(木) 02:38:02.150
テロップ「埼玉県、比企市――」

JR比企駅と、周辺の大型店舗。市街地を歩く通行人たち。道路を行く数々の車。

比企市役所。窓口の前に並ぶ列。ソファーに座る市民たち。市民たちは何かの手続きをしている。

窓口に、若い女性の公務員がいる。彼女は、ある老人を相手に何かを話している。

テロップ「烏丸麗子(26) 比企市役所職員・市民課」

麗子のモノローグ「私は、市役所の市民課で働く公務員だ……」

ある中年主婦を相手に、何かの手続きの手助けをする麗子。

麗子のモノローグ「市民課の仕事は多岐に渡っている。死亡届や婚姻届などの戸籍の手続き……」
           「転入や転出とかの住民票の手続き……。また、国民皆保険に関する手続きなど……」
           「市民の生活に直結した重要な仕事が多い」

新しい保険証を若者に渡す麗子。

麗子のモノローグ「私の仕事は、市民のために役に立っている。しかし、私は今の仕事に満足していない」

窓口にいる麗子。麗子の顔のアップ、彼女はうんざりしたような表情をしている。

麗子のモノローグ「なぜなら、公務員の仕事はつまらないからだ。従って、私は公務員の仕事が嫌いだ……」
5:2018/09/20(木) 02:40:17.833
夕方。仕事を終えた麗子が、街の中を歩いている。

麗子のモノローグ「仕事は定時で終わり、給料も身分も保証されている」
           「世間の人たちは、公務員の私を勝ち組として扱ってくれるだろう」

ファミリーレストラン。店の中で、スパゲッティを食べる麗子。

麗子のモノローグ「しかし、私は今の自分に納得がいかない……」

住宅地を歩く麗子。彼女は自宅アパートの中に入る。


夜。アパート、麗子の部屋。液晶テレビの下のDVDプレーヤーに、DVDを入れる麗子。

液晶テレビの画面が、アニメの画像に切り替わる。画面に「グッドラック!ドリピュア」のタイトルが表示される。

テレビの画面。街の中に現れる黒っぽい怪物。何かのアイテムを使い、変身をする主人公の少女たち。

麗子(来た……!!来たっ……!!)

画面の映像。奇抜な色の髪形と、ドレスを身にまとった少女たちが、怪物と肉弾戦をする。

両手を握りしめ、食い入るようにテレビの画面を見つめる麗子。
7:2018/09/20(木) 02:42:22.619
液晶テレビの画面。少女たちが放つビームによって、粉々に砕け散る怪物。

麗子「よ、よしっ……!!やったっ……!!」

立ち上がり、思わず声を上げる麗子。

アニメは終わり、エンディングテーマが流れる。テレビの画面を見つめる麗子。

麗子(私もこの子たちのように、戦うヒロインに変身して活躍してみたいなぁ……)


テロップ「東京、新宿――」

夕方。「歌舞伎町一番街」の看板。歓楽街の中を行く大勢の通行人たち。

白黒混じりのゴス ファッションを着た麗子が道を歩く。

麗子(うわ~~、わくわくするなぁ~~)

ホストクラブ「新宿事変」。ゴス 姿の麗子が、美形のホストたちに囲まれている。

麗子「アハハハハハ!!」

酒に酔った麗子は、ホストたちにお世辞を言われて上機嫌になっている。
8:2018/09/20(木) 02:44:28.824
ソファーを離れ、麗子は帰る準備をする。彼女の耳元で、ホストが何かをささやく。驚いた表情になる麗子。

麗子「え!?72万円払えって!?高すぎる!!今の私は、72万円なんて大金持ってないよ!!」

ホストA「じゃあ、身体で支払ってもらおうか!!」

ホストAが、麗子の身体を押し倒す。悲鳴を上げる麗子。

麗子「嫌っ!!やめて!!」

麗子たちの周りにホストたちが群がる。悪意のこもった表情で、ニヤニヤ笑うホストたち。

ホストB「お前の次は、俺にもさせろよ!!」

ホストA「おう、望むところだ!!」

ホストC「俺たちがたんと味わったら、売り飛ばしてやろうぜ!!」

麗子「だ、誰か……。助けてええええっ!!!」

ホストAに組み敷かれたまま、涙目で叫ぶ麗子。

喪黒「おっと、そこまで!!」

ホストたちが麗子を襲おうとしていたその時……。例の男――喪黒福造が店の中に姿を現す。
10:2018/09/20(木) 02:47:28.125
ホストA「なんだ、おっさん!?」

ホストAが喪黒の姿に気を取られているすきに、麗子は喪黒の元へ駆け寄る。喪黒の左腕にしがみつく麗子。

ホストB「せっかくいいところなのに、邪魔すんじゃねぇよ……。おっさん……」

喪黒ににじり寄るホストたち。喪黒はホストたちに右手の人差し指を向ける。

喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」

ホストたち「ギャアアアアアアアアア!!!」

喪黒「お嬢さん、もう大丈夫ですよ。」

麗子が恐る恐る前を見ると……。異様に老化し、疲労困憊した状態でホストたちが床に横たわっている。

ホストたち「アーーー……。アーーー……。アーーー……」

白髪頭としわだらけの顔になり、うめき声を上げるホストたち。彼らは完全に廃人化してしまったようだ。


ホストクラブ「新宿事変」を出て、街を歩く喪黒と麗子。

麗子「あの、……。それにしても、あなたは一体……」

喪黒「私ですか?私はこういう者です」

喪黒が差し出した名刺には、「ココロのスキマ…お埋めします 喪黒福造」と書かれている。
11:2018/09/20(木) 02:49:28.225
麗子「ココロのスキマ、お埋めします?」

喪黒「実はですね……。私、人々の心をお埋めするボランティアをしているのですよ」

麗子の目がみるみる涙でうるむ。喪黒の胸元にしがみつき、泣き崩れる麗子。2人を見つめる通行人たち。


BAR「魔の巣」。喪黒と麗子が席に腰掛けている。

麗子「さっきは、どうもありがとうございます……」

喪黒「いえいえ……。あなたのような人を救うのが、私の仕事なんです。なぜなら、見たところ……」
   「あなたの心にもスキマがおありですよねぇ?だから、危険な歌舞伎町にわざわざ寄ったのでしょうなぁ」

麗子「ええ。そうですよ……。何しろ私は……」

身振り手振りを交え、今の自分の現状について話す麗子。

喪黒「ほう……。市役所職員のお仕事が嫌だとは……。市民のために役に立っていて、給料も待遇も安定している……」
   「むしろ、喜ぶべきことですよ。それなのに、なぜ……」

麗子「そもそも私には、市民のために働きたいという気持ちなんか全くありません!」
   「それに公務員の職業は、親に言われるまま、コネで採用されたに過ぎませんから!」

喪黒「そうですか……」
12:2018/09/20(木) 02:51:30.356
麗子「周囲の人間に合わせながら、表向きは『いい子』を演じ……。進路も、大人たちに言われるまま選んだのだから……」
   「私は自分の人生を、自分らしく生きていないんです!」

喪黒「烏丸さん。あなたのお悩み、よーーく分かりました……」
   「自分で考えて、自分で決める人生を送らず……。組織の中に埋もれ、ただ働くだけで飼い殺された人生を送る……」
   「それじゃあ、あなたにとっては面白くないでしょうなぁ……」

麗子「そうですよ!!『一体、私は何のために生きているのか』と言いたくなりますよ!!」

喪黒「烏丸さんが奇抜なファッションをしたのも、歌舞伎町に足を踏み入れたのも……」
   「日ごろのストレスを発散するために取った行動……。そうでしょう!?」

麗子「はい」

喪黒「周囲に合わせるだけの自分……。平凡でありながら退屈な日常……」
   「それらからおさらばして、変身願望や非日常への憧れを味わってみたい……というわけですよね!?」

麗子「その通りです!!」

喪黒「分かりました。あなたのお悩みを解決するため、私が何とかしましょう」


テロップ「1週間後――」

ある駅の西口。腕時計を眺めながら、喪黒との待ち合わせをする麗子。麗子の前に姿を現す喪黒。

喪黒「やぁ、烏丸さん」
13:2018/09/20(木) 02:54:14.908
麗子「喪黒さん……。ここは比企市の隣町ですよ。一体、何があるんですか?」

喪黒「烏丸さんの変身願望と、非日常への憧れを満たすためのものですよ……」

街の中を歩く喪黒と麗子。駅から10分ほど歩いた先にマンションがある。マンションの前に立つ喪黒と麗子。

喪黒「さあ、入りましょう」

マンションの中に入り、エレベーターに乗る喪黒と麗子。ある部屋のドアの前の2人。喪黒は、ドアの鍵を開ける。

喪黒「烏丸さん。この部屋で着替えを済ませてください。私はドアの前で待っていますよ」

部屋の中には、クローゼットと大型の棚がある。麗子がクローゼットの中を開けると……。

クローゼットの中に入っているのは……。黒色のゴス ドレス、黒色のブーツ、黒色の手袋、黒色のリボン、黒い仮面……。

麗子「こ、これに着替えろだって……!?」

外のドアの前で、麗子を待つ喪黒。玄関のドアが開くと、そこには黒ずくめの衣装を着た麗子が立っている。

麗子の目元には、黒色の仮面が装着されている。

喪黒「ホーッホッホッホ……。よく似合っていますよ。烏丸さん」
15:2018/09/20(木) 02:58:43.975
屋上に立つ麗子と喪黒。美術館の周囲に、パトカーが次々と停まる。スピーカー持って呼びかける刑事。

刑事「君たちは完全に包囲されている!!」

ハングライダーを背負った麗子が、絵画を持ちながら空を飛ぶ。喪黒もハングライダーを背負って、彼女につきそう。

夜空の彼方へ飛び去る麗子と喪黒。唖然とした表情で、2人の姿を見つめる刑事や警官たち。


マンション。一連の犯行を終えた麗子と喪黒が、例の部屋の中にいる。部屋の隅には、美術館から盗んだ絵画がある。

麗子「さっきは、とっても楽しかったです!!生きている実感を心から味わいました!!」

喪黒「2度目からは……。私の指導がなくても、あなたは怪盗として仕事をやりこなせそうですねぇ」

麗子「スリル満点で、もう癖になりそうです!喪黒さん、私、これからも世間を騒がせてやりますから!!」

喪黒「そりゃあ、結構なことです。ですがねぇ、あなたには私と約束していただきたいことがあります」

麗子「約束!?」

喪黒「はい。烏丸さん、怪盗になるのは週1回だけにしておいてください」
   「まずは、普段のお仕事や日常生活を大切すべきです。変身願望や非日常は一時的なものですから……」
   「いいですね、約束ですよ!?」

麗子「わ、分かりました……。喪黒さん」
16:2018/09/20(木) 03:01:39.969
BAR「魔の巣」。喪黒と麗子が席に腰掛けている。

麗子「喪黒さん!見てください、これ!!」

バッグから新聞を取り出す麗子。新聞の社会面には、黒づくめの怪盗による美術館荒らしが大きく報道されている。

喪黒「首都圏内を股に掛ける神出鬼没の女怪盗……。マスコミや警察の関係者は、あなたを『カラス姫』と呼んでいますねぇ」

麗子「『カラス姫』なんてダサいネーミングだ、と思っていましたけど……。今では、その名前がすっかり気に入っています」

喪黒「あなたの変身願望と非日常への欲求は、これで間違いなく満たされたはずです」

麗子「ええ。もちろんですよ!」

喪黒「烏丸さんが満足していただいて何より……。まあ、ところで私との約束は守っていますよねぇ」

麗子「そ、そりゃあ……。もう……」


ある温泉旅館、宴会場。比企市役所の公務員たちが、浴衣姿で宴会を開いている。麗子も宴会に加わっている。

カラオケセットの側で、マイクを持ち演歌を歌う管理職の中年男性。拍手をする公務員たち。うつろな表情の麗子。

カラオケは、麗子の番になる。緊張した様子でマイクを持つ麗子。
18:2018/09/20(木) 03:04:40.955
麗子(うわあ……。私、今時のJ-POPに詳しくないし……。ましてや、年配層に受ける懐メロなんて全然知らない……)

公務員たち「何か歌ってくれよーー!!」「そうだーー、俺たちは待ってるぞーー!!」

麗子の頭の中に、怪盗『カラス姫』としての自分の姿が思い浮かぶ。

麗子(私は……、私だ……。私のやり方、私の生き方でいくんだ……。あの怪盗『カラス姫』のように……)

開き直り、何かの歌を熱唱する麗子。きょとんとした顔で麗子を見つめる公務員たち。

麗子のモノローグ「慰安旅行での宴会で、私はアニメソングを堂々とカラオケで歌った」


ある日の昼、比企市役所。一人で弁当を食べる麗子。遠くから公務員たちが麗子を指差し、内緒話をする。

公務員たち「烏丸さんって、オタクだったんだ」「キモーーイ」「あいつ頭おかしいから、関わるのやめようよ」

麗子のモノローグ「オタクバレした私は、職場の中ですっかり孤立してしまった……」


夕方。JR比企駅。プラットフォームから出発する電車。仕事を終えた麗子が、電車に乗り込んでいる。

麗子(傷ついた私の心と自尊心を、立ち直らせてくれるには……。あれをやるしかない……)
19:2018/09/20(木) 03:07:08.187
例のマンション。部屋の中で、例のクローゼットを開ける麗子。

麗子のモノローグ「これ以降……。私が怪盗になるのは、週1回だけではなくなっていった……」

ある美術館。怪盗『カラス姫』の衣装をした麗子が庭にいる。

美術館の大型窓ガラスをガラスカッターで切り、建物の中に忍び込む麗子。

絵画を持った麗子が、ハングライダーを背負って夜空を飛ぶ。満たされた表情の麗子。


比企市役所。いつも通り、窓口で市民を相手に仕事をする麗子。

麗子(私は、この窓口にいる凡人とは違う……!私は特別なんだ……!)
   (私は世間を股に掛ける女怪盗で、警察や法律も全く手出しができない存在なんだ……!)


昼休み。室内で、テレビを見つめる中年の男性公務員たち。部屋の中に入る麗子。

公務員A「怪盗『カラス姫』か……。最近、なぜかよく出没するようになったなぁ」

公務員B「泥棒やって、警察に追われて……。何が楽しいのか。まさに大バカとしか言いようがないよ!」

麗子(そんなことないっ!!あなたたちに私の……、いや、怪盗『カラス姫』の何が分かるんだ!!)
20:2018/09/20(木) 03:10:56.965
夕方。麗子は電車に乗って、例の場所へ向かう。マンションの例の部屋で、黒づくめの衣装に着替える麗子。

美術館。絵画を持った怪盗『カラス姫』こと麗子が、警官たちに追われている。

屋上から、美術品を持った麗子がハングライダーで夜空を飛ぶ。充実した表情の麗子。

麗子(やった……。私は今日も、警察に勝ったんだ……!!)

いつの間にか……。彼女の側に、ハングライダーを背負った喪黒が並んで飛んでいる。

喪黒「烏丸麗子さん……。あなた約束を破りましたね」

麗子「も、喪黒さん……!!」

喪黒「私はあなたに言ったはずです。怪盗になるのは週1回だけにしておけ……と」
   「それにも関わらず……。ここのところ、ほぼ毎日、怪盗『カラス姫』が新聞を賑わせていますよねぇ」

麗子「ええ。最近の、連日に渡る美術館荒らしは……。全部、私の仕業ですよ」

喪黒「私との約束を破ったことを、潔く認めるのですね……」

麗子「はい。私は決めたんです!!私をつまはじきにした社会や世間に、復讐をしてやろうと……」

喪黒「ほう……、それがあなたの答えですか。今のあなたはもう……、怪盗になる資格がなくなりました!!」
21:2018/09/20(木) 03:13:59.204
麗子「えっ!?」

喪黒「約束を破った以上、あなたには罰を受けて貰うしかありません!!」

喪黒は麗子に右手の人差し指を向ける。

喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」

麗子「キャアアアアアアアアアアア!!!」


喪黒のドーンを受け、ハングライダーを背負った麗子がバランスを崩す。麗子の手から滑り落ちる絵画。

強風に煽られたまま、麗子は……。遠くへ、遠くへと飛ばされていく。ある住宅街、道路の上に叩きつけられる麗子。


麗子の全身が光り輝く。『カラス姫』の姿から、スーツ姿に戻る麗子。彼女が背負っていたハングライダーも消える。

麗子「い、痛た……。ああっ……。私、元の姿に戻ってる……」

起き上がり、周囲を見渡す麗子。

麗子「そういえば、いつの間にか比企市に帰ってる。そうだ、早くアパートに戻らなくちゃ……」

麗子が住宅街を歩き、自宅アパートの方へ向かうとそこは……。
22:2018/09/20(木) 03:17:06.934
麗子「わ、私が住んでいたアパートがなくなっているっ!!何で、ここが公園になってるの!?」

スマホを操作する麗子。

麗子「そうだ、親に電話しよう!!今日は実家に泊まることにして……」

麗子の耳元から聞こえたスマホの音声は……。

スマホ「お客様がおかけになった電話番号は、現在使われておりません……」

麗子「実家に電話がつながらない……。私の住むところも、実家も両親も……、何もかもなくなっている……」
   「じゃあ、私は……。私の存在も、今までの日常も……、全部消えてしまったってこと!?」

スマホに握りしめたまま、麗子は地べたへと座り込む。目の焦点が定まっておらず、放心状態となった麗子。


ある美術館の前にいる喪黒。

喪黒「世の中にいる大人たちの大半は……、思い通りの人生を生きられず、挫折した人たちで溢れかえっています」
   「しかも……、当たり前の日常には退屈さも付きものですから、人々は心の奥にうっ屈した感情を抱えています」
   「だから、変身願望や非日常への憧れを誰もが持っていますし……。それらの物語がたくさんあるのも当然でしょう」
   「しかしながら……。変身願望や非日常が魅力を持つのは、当たり前の日常が保障された上でのことですから……」
   「日常がなくなった世界で、『透明な存在』に変身して……。果たして、どうやって生きていくつもりですかねぇ?烏丸さん……」
   「オーホッホッホッホッホッホッホ……」

                   ―完―
23:2018/09/20(木) 03:18:09.208 ID:j/aRdWeg0.net