1:2016/07/26(火) 20:21:09.385
数年後

男「ただいまー。っと、さっさと課題終わらせて寝るか」


ピンポーン

男「はいはーい」ガチャ
美少女「こ、こんにちわ!」
男「あー・・・引っ越して来た人?」
美少女「いえっ、違います!」

男「・・・誰かの家族?」
美少女「いいえ!」


男「じゃあ、誰?」



6:2016/07/26(火) 20:24:22.364
美少女「あの、以前動物を助けた事はありませんか?」
男「ああ・・・あるけど?」
美少女「・・・!!」

美少女「貴方は、どこの学校に通っているんですか?」
男「・・・A高校だけど」
美少女「わかりました。今日のところは帰らせていただきます」

美少女「では」
ガチャン

男「いや、誰だよあいつ」
8:2016/07/26(火) 20:27:17.693
男「よっ、友」
友「よう、男。課題終わったか?」
男「おう、ばっちり」
女「あら、男」
男「おう、おはよう」
女「課題終わったのよね、見せて」
男「いいけど・・・今までも友がいたろ?」
友「俺にも見せて男」
男「お前ら・・・」
10:2016/07/26(火) 20:30:21.928
先生「課題集めるぞー」

女「あ、男。あんたの課題間違ってるわよ」
男「は?」
女「答え、一問ずれてる」
男「あ・・・」
女「ま、私は満点だけどね」ニコッ
男「てめえ!気付いて黙ってやがったな!」
女「どんまい4点!」
男「あ・・・っのやろう・・・」
友「え?ずれてるの?」
男「・・・」
13:2016/07/26(火) 20:33:14.469
男「4点・・・」
友「0点!?」
女「何で写すだけで間違うのよ」ヒラッ
男「このやろおおおおお!その100点よこせ!!」
女「・・・ぷっ」
男「・・・帰る」
女「あらっ、怒った?」
男「うるせえ」
14:2016/07/26(火) 20:39:40.129
男「ただいまー」
美少女「お帰りなさいです。早いんですね」
男「おう、さくっと帰ってきたからな」
美少女「課題はどうでしたか?」
男「4点だったよ。ったく、女のやつめ」
美少女「そうですか」

・・・
男「・・・・・・そうですかじゃねーよ!お前何でいんの!?」
美少女「はい、居候することにしました」
男「しましたじゃない!誰の許可でこんなこと!訴えるぞ!?」
美少女「貴方の親御さんには連絡いたしました。鍵もいただけました」

美少女「独り暮らしさせるのは心配だったらしいですよ。たまには顔見せてあげてください」
男「やかましい!お前の家に帰れ!!」
美少女「訳ありで家がないんです・・・・・・」
男「はあ!?」
15:2016/07/26(火) 20:41:46.829
美少女「せめて、一週間でいいので」
男「・・・・・・貯金は」
美少女「いちもんなしってやつです」

男「・・・親戚は」
美少女「みんな絶縁状態です」
18:2016/07/26(火) 20:44:36.257
美少女「お願い致します。・・・無理・・・ですか?」
男「無理ではないけど・・・何で俺が」
美少女ウルウル

男「ああああああああ!!わかったよ!!一週間だけな!?!?」
美少女「!!!  ありがとうございます!!!」
男「ただし!食費は出せ!バイトしろよ!」
美少女「はいっ」ニコッ
20:2016/07/26(火) 20:47:43.648
男「・・・朝か」

男「朝飯はコンビニでパンでも買って行こう」
美少女「あっ、男さん、おはようございます!」
美少女「朝ごはんの準備、できてますよ!」




男「ああ・・・そっかあ・・・・・・」
男「嬉しいような・・・うーん・・・・・・」
22:2016/07/26(火) 20:51:32.843
男「じゃ、学校行ってくるから。バイト探せよ」
美少女「はーい」
バタンッ
男「昼飯は・・・学食でいいか」
美少女「あっ、大丈夫です。お弁当ありますよ」
男「・・・バイト探しにいくんだよな?」
美少女「セーラー服着て朝からバイト探しですか?印象最悪じゃないですか」
男「・・・」
美少女「A高校に編入するんです。あ、よろしくです」

男「はあ!?」
24:2016/07/26(火) 20:53:58.527
先生「転校生の美少女ちゃんです。皆仲良くするように」
美少女「よろしくお願いしますっ」

男「嘘だろぉー・・・」
友「超かわいいじゃん見ろよ男」
25:2016/07/26(火) 20:58:46.432
友「ちーす!よろしく美少女ちゃん!友ってよんで!」
美少女「はい、友さん」
友「堅いよ堅い!呼び捨てでよろしく!」
美少女「こんにちわ、男さん!」
男「友に構ってやれ。俺学食行くから」
美少女「お弁当あるって言ってるじゃないですか!」
男「・・・」
美少女「それに、男さん」
男「・・・」
美少女「今日財布持ってますか?」
男「えっ」
美少女「カバンから抜いておきました!」
男「・・・」
美少女「お弁当、食べましょう!」
26:2016/07/26(火) 21:03:42.848
美少女「こちらになりま~す!!」
友「ね・・・ねえ?どういう・・・ご関係に・・・?」
美少女「男さんの彼女です!」
男「ただの居候だ」
友「・・・」

女「あら、男。今日弁当なのね」
男「ああ」
女「自分で作ったの?」
友「美少女ちゃんだと」
女「はあ!?」
男「居候だからな。ただの」
女「男女一つ屋根の下に・・・!?」
美少女「そうなりますね」
女「~~~!?!?/////」
男「ちげーって!!!!」
27:2016/07/26(火) 21:07:01.607
女「なるほど」
男「わかったか?」
女「美少女ちゃん、男に襲われたら私に相談してね。他言しないから安心していいわ」
男「お前一つもわっかてないな」
美少女「美味しいですか?」
男「まあ・・・」
美少女「頑張ったので嬉しいです」

女「・・・私も、頑張らないと」
友「・・・」
28:2016/07/26(火) 21:10:28.433
男「ただいまー」

男「美少女がバイト探し行ってる間に課題終わらせるか」




美少女「ただいまです」
男「おかえり、バイト決まったか」
美少女「はいっ、コンビニです」
男「時間は?」
美少女「深夜2時から7時です。高校生ってばれなかったので」
男「・・・まあいいや」
29:2016/07/26(火) 21:14:06.190
男「ふぁ・・・」

男「朝か」


美少女「くう・・・」

男「・・・おい、朝飯くらい食え、起きろ」
美少女「あう、男さん。おはようございます」

美少女「冷蔵庫に朝ごはん入ってます。準備しますね」
男「いつ作ったんだ?」
美少女「バイトに出る前です。あっ、お弁当もあるので、楽しみにしてくださいね」
男(大変だっただろうな・・・今日は美味いって言ってやるか)
34:2016/07/26(火) 21:25:22.297
男「ふう、昼休みか」
友「あいつ話なげーもんな。疲れた」
男「数学の山田。途中から背骨の話してたもんな」
友「ほんとだよ」
女「男!!」

女「べっ、お弁当作りすぎちゃったんだけど!?」

男「・・・そうか、お疲れ」
女「お疲れじゃないわよ!食べたいっていいなさい!!」
美少女「男さーん。お弁当食べましょう」

美少女「・・・女さんがとても敵対的な目をしています」
女「・・・あ、あら。そうかしら?」
男「弁当作りすぎちゃったらしいぞ」
美少女「私食べましょうか?」
女「何言ってんのよ!」
友「・・・」
35:2016/07/26(火) 21:28:01.387
男「結局両方食わされた・・・」
友「どうだった」
男「腹がいてえ」
友「幸せな悩みだなあ。お前らの横でメロンパン食うの辛かったぞ」
男(でも・・・どっちも美味かったな)
友「・・・ま、見守らせてもらおうかね」
36:2016/07/26(火) 21:30:57.895
美少女「男さん、帰りましょう」
女「あっ、男。帰るの?わ、私も帰るんだけど・・・?」
男「そうか、じゃあな」
女「誘いなさいよ!!」
男「でも・・・お前家逆じゃ・・・?」
美少女「まあ、いいじゃないですか。女さん、帰りましょう」
男「まいいけどな」
女「う・・・うん、帰ろっ」
37:2016/07/26(火) 21:35:26.468
女「じゃ、じゃーね!」
美少女「はいっ、女さん。また明日です」
男「じゃーな」

美少女「女さん、楽しそうでしたね」
男「そうか?」
美少女「はい、いつもより楽しそうでした」
男「お前、まだ二日目だろ」
美少女「それでも、この二日の中で一番綺麗な笑顔でした」
男「そうか」
38:2016/07/26(火) 21:37:10.001
・・・
・・・・
・・・・・・

男「おはよう、美少女」
美少女「むにゃ・・・おはようございます。男さん」
男「飯用意しといたぞ」
美少女「ありがとうございます」
男「って・・・」
39:2016/07/26(火) 21:42:08.986
男「もう1ヵ月だぞ!?一週間だけじゃないのかよ!」
美少女「えっ!?もう家族みたいな扱いじゃないんですか!?」
男「何でだよ!貯金貯まったろ!独立しろよ!!」
美少女「いやですよ!つーかバイトだけで暮らせませんよ!」
男「そういえばどっから学費でてんだよ!そっからもらえよ!」
美少女「バイトからですよ!おかげで貯金ゼロです!」
男「はあ!?!?ゼロ!?」
40:2016/07/26(火) 21:47:06.719
美少女「残念でしたね!ここでもう少し過ごさせてもらいますよ!」
男「学費だけで飛ぶか!?ゼロ!?」
美少女「制服だって高いんですよ!まだ払ってないのも入れればマイナスですね!」
男「お前・・・話が違・・・」
美少女「なんとなく流してくれるものかと」
男「・・・」
美少女「というか、こんないたいけな少女を独り暮らしさせようなんて、正気ですか」
男「・・・」
美少女「それこそ襲われたらどうするんですか」
男「・・・」
美少女「ほんと冷たいですね」
男「おかしいだろおおおおお!?!?お前が悪いんだからな!?」
41:2016/07/26(火) 21:48:28.548
女「朝からどうしたの遅刻なんか」
男「い・・・いや・・・」
美少女「ちょっと・・・色々ありまして・・・」
女「ったく、もう」
43:2016/07/26(火) 21:51:47.332
友「今日の体育、男女でやるんだよな」
女「そうね」
美少女「何するんですかね」
男「・・・知らないほうが幸せだぞ」
女「あんた、しってんの?」
美少女「体育委員でしたね」
友「何なんだ?」


男「・・・マラソンだ」
44:2016/07/26(火) 21:58:23.661
友「おえっ、今どんくらいだ?」
男「半分くらいじゃないか?」
女「余裕ね」
友「お前体力あるな・・・」


美少女「はあっ・・・はあっ・・・」グラッ
男「あっ、おい!」
友「大丈夫か!?美少女ちゃん」
女「大丈夫!?貧血っぽいわね・・・早く休ませてあげないと・・・」
男(深夜のバイトのせいで寝不足か・・・やっぱ止めさせればよかった!)
男「わりい、俺美少女つれてくから、先行っててくれ!」
友「おう」
女「手伝おうか?」
男「一人でいける、先行ってくれ!」
女「うん・・・」
45:2016/07/26(火) 22:02:34.819
男「保健の溝橋どこいった?」
男「まあいい・・・とりあえずベッドに寝かせてやろう」
ドサ


数分後

美少女「・・・男さん」
男「おう」
美少女「マラソンは・・・?」
男「お前、貧血でぶっ倒れたんだぞ。休め」
美少女「・・・そうですか。ごめんなさい。お手間かけさせたようですね」
47:2016/07/26(火) 22:04:47.329
・・・

美少女「男さん」
男「あん?」
美少女「その。言わなければいけない事があります」
男「なんだ?バイトクビにでもなったか」
美少女「いえ・・・ずっと、私、男さんを騙してました」
48:2016/07/26(火) 22:07:30.609
男「・・・なんだよ?」

美少女「私・・・人間じゃ、ありません」

美少女「その、あのとき助けていただきました」

男「まさか、あの時の・・・」

ピョコッ

男「お前・・・その、耳・・・尻尾・・・」
50:2016/07/26(火) 22:10:18.494
男「・・・は?」

美少女「あのとき助けていただきました」



男「・・・最初に会った時に聞いてたあれだよな?」

美少女「はい。助けた動物の話」

美少女「助けていただいた、猫です」

男「・・・犬なんだけど」

美少女「え」

男「俺が助けたの、犬だよ」
52:2016/07/26(火) 22:13:16.914
美少女「え?いやそれ猫ですよ」

男「いや犬だよ。わんって言ってたし」

美少女「マンホールに落ちてたのを助けたんですよね?」

男「トラックにひかれそうなとこ助けたんだけど」

美少女「はあ?冗談やめません?おもしろくないですよ」

男「いや、まじ」

美少女「えっ」
54:2016/07/26(火) 22:18:22.206
美少女「ええー!?!?」

美少女「どうしてくれるんですか!?男さんに助けてもらった恩返しとして、バイトしてプレゼント買ったのに!?」

男「あー・・・え?俺が悪いの?」

美少女「もう帰らないといけない時期せまってるんですけど・・・」

美少女「恩返しが済めばこっちにいられる。じゃなければ5週間で帰らないといけないんです」

美少女「どうするんですか!?」

男「しらねーよ!?」
55:2016/07/26(火) 22:22:26.080
美少女「私他にしないといけない事あるんですけど」ウルウル

男「そういわれてもな・・・」

男「なんか可哀想・・・なのは俺だけど、今からは最後の一週間って事だろ?」

男「その用事、付き合ってやるよ」

美少女「本当ですか!?」
58:2016/07/26(火) 22:27:17.931
男「明日から学校休んでさ」

男「俺は一週間くらい大丈夫だから」

美少女「男さん!ありがとうございます!!大好きです!!」

男「都合いいこといってんじゃねーよ・・・」



女「そ・・・そっかぁ・・・」

女「やっぱ・・・あの二人・・・」

女「私・・・失恋・・・しちゃったのか・・・」ポロ

女「グスッ・・・ウッ・・・」ポロポロ
59:2016/07/26(火) 22:31:16.500
男「と、まあ朝なわけだが」

男「今日はどうすんの?」

美少女「P県の、V町に行きたいです」

男「遠いな・・・まあ新幹線で2時間くらいか」

美少女「うぇっ」

男「なんだよ」

美少女「切符買えません・・・」

男「はあ・・・買ってやるよ、くそ」
60:2016/07/26(火) 22:32:35.998
男「ふう、着いたな」

美少女「はい。ありがとうございます」

男「で?」

美少女「こっちです」

男「了解です」
61:2016/07/26(火) 22:34:56.977
美少女「ここです」

男「・・・ここは?」

美少女「野良になる前は、人に飼われていました」

男「・・・捨てられた?」

美少女「いえ。とてもいいかたでしたが・・・その、病気で」

男「・・・ごめん」

美少女「い、いえいえっ。こちらこそです」
62:2016/07/26(火) 22:38:06.647
男「今日は泊まっていくか、ここらへん回りたいだろ?」

美少女「・・・はい」



美少女「散歩していたルートに入りました!」

美少女「ここです!ここの家のバカ犬、まだ健在でしたか、忌々しい・・・!」

美少女「空き地・・・もっとあったんですけどね」
63:2016/07/26(火) 22:41:47.460
男「この旅館でいいよな」

美少女「はい。こんなとこできてたんですね」

男「結構綺麗だよな」

美少女「そうですね、新しいはずです」



美少女「何で部屋が一緒なんですか」

男「仕方ないだろ、さすがに高かったんだよ」

美少女「もう少し離れてください」

男「これ以上無理だ」

美少女「・・・何かしたら許しませんから」

男「何もしねーよ」
64:2016/07/26(火) 22:44:27.172
美少女「本当に何もしてきませんでしたね」

男「事後かもよ?」

美少女「ひっ・・・本当ですか!?」

男「ばか、冗談だよ」

美少女「ただのセクハラですよ!まあ何もないならいいです」



美少女「今日も1日散歩でいいですか?」
65:2016/07/26(火) 22:46:25.991
・・・
・・・・・

美少女「明日は、R県のL町に行きたいです」

男「ああ・・・いいぞ」

美少女「今日は、散歩でいいです」

男「おう、じゃあ明日の朝出発な」
66:2016/07/26(火) 22:51:01.713
・・・
・・・・
・・・・・・

男「で、ここはどこなんだ?」

美少女「ここは・・・私の生まれ故郷です」

男「・・・?」

美少女「私、保健所から引き取っていただいて、あそこで暮らしてました」

美少女「その前は、ここに」

男「きれいな山だな」

美少女「そうですね、一度も行った事ないですけど」

男「あ、市街で捕まったのか。てっきり」

美少女「はい。残りの3日、ここで過ごしていいですか」

男「最後だもんな。いいぜ、宿を探そう」
67:2016/07/26(火) 22:53:25.152
美少女「・・・だめですね、今日はもう宿に帰りましょう」

男「ああ、わかったよ」


・・・
・・・・

美少女「今日もだめ・・・帰りましょうか」

男「だめって何だ?」

美少女「見つかりませんでしたから・・・」

男「・・・?」
68:2016/07/26(火) 22:55:19.219
美少女「最後の日・・・ですね」

男「ああ・・・今日1日でお前とお別れか・・・」

美少女「寂しいんですか?」

男「・・・バカ言うなよ」

美少女「・・・寂しがって・・・くれないんですね・・・」ボソッ
69:2016/07/26(火) 22:57:17.764
男「なあ、お前、何探してるんだよ」

美少女「・・・」

美少女「・・・母です」

男「・・・そっか、見つかるといいな」

美少女「ありがとうございます」
71:2016/07/26(火) 23:01:07.940
美少女「・・・見つかりません」

男「・・・そうだな」

美少女「もしかして・・・もう・・・」

男「・・・たまたま今まで会えなかっただけだよ、きっと・・・」

「にゃあ」

美少女「・・・!」

猫「にゃあ」

美少女「そう・・・ですか、ありがとう・・・ございます・・・」

猫ドスドスッ

美少女「ひっく・・・うっ・・・」



男「どうだったんだ?」
73:2016/07/26(火) 23:05:12.197
美少女「今のかたは、私が小さな頃お世話になったかたです」

美少女「どうやら・・・母はもう・・・」

美少女「でも、言ってたそうです」

男「・・・なんて?」

美少女「猫としての幸せは野良じゃないって、だから、幸せを手にして欲しいって・・・」

美少女「私の事、ずっと思っててくれたみたいです」

美少女「もっと早くこれなくて、ごめんね・・・お母さんっ・・・」ポロポロ
74:2016/07/26(火) 23:08:15.109
男「いいお母さんなんだな」

美少女「はい・・・本当に」

美少女「今から、男さんの家に帰れますか」

男「ああ、時間的には、ぎりぎりかな」

美少女「最後に、あそこをみたいです」
75:2016/07/26(火) 23:14:25.011
・・・
・・・・
・・・・・・

美少女「ただいま・・・です」

美少女「もう、時間です。・・・男さん・・・」

男「・・・」

美少女「私の勘違いでここに来て、一ヶ月。お世話になりました」

美少女「男さんといて、学校にいって」

美少女「楽しかったです」

美少女「本当に、幸せでした」ポロ

男「美少女」

男「ここは、お前のもうひとつの家だ」

男「・・・思い出してくれよ」ポロ

美少女「はい・・・ありがとうございます」

美少女「本当に男さんには、感謝してばかりですね」ポロポロ

美少女「では・・・お達者で」ニコッ

パアアアアアア

男「美少女!!」

男「元気でな!!来れるもんなら・・・またこいよ!!!」

美少女ポロポロ「・・・はいっ!!」ニコッ
76:2016/07/26(火) 23:15:37.309
男「これで・・・俺もまた、一人か・・・」

男「・・・明日くらい、学校、休んでもいいよな・・・」
77:2016/07/26(火) 23:17:46.245
・・・
・・・・

男「あいつの荷物か・・・」

男「・・・散らかしっぱなしじゃねーかよ」

男「整理・・・しよう」



男「あいつの靴下、破けてんじゃねーかよ・・・」

男「言えば直したのに・・・」

男「ん?何だこれ」
78:2016/07/26(火) 23:19:24.464
男「・・・腕時計・・・」

男「言ってた、プレゼントか・・・」

男「俺がもらってもいいのかな・・・」

カチッ

男「・・・」ポロ

パアアアアアアッ!!!!!!!

男「!?」
79:2016/07/26(火) 23:22:12.165
美少女「・・・え?」

男「・・・え」

男「美少女!?」

美少女「何ですか!?何で!?!?」

美少女「あっ!!腕時計!!」

男「あ、これ、俺がもらっていいよな?」

美少女「それで恩返しが成立したってことですか!?!?」

男「え!?!?あー・・・なるほどー・・・」
80:2016/07/26(火) 23:27:00.897
「恩返しが済めばこっちにいられる。じゃなければ5週間で帰らないといけないんです」

男「ということは・・・?」

美少女「はい・・・・そういうことですね」

男「・・・」

美少女「泣いてました(笑)?」

男「っせええよ!!!」

美少女「男さん、かわいいとこありますね」

男「今度こそはちゃんとバイトで払えよ!!」

美少女「・・・」

男「・・・貧血になるほど、やんなよ・・・」

美少女「わー・・・男さんかわいい・・・」

男「っせえ!!!!!」
82:2016/07/26(火) 23:30:12.242
男「と、いうわけで終わりです!」
友「長々とありがとうございました!!」
美少女「男さんかわいかったですね」
女「ねえ、私だけ失恋エンドってどうなってんの?」
男「ではでは!」
女「無視!?」
男・美少女・女・友・俺「ありがとうございました!!」
男・美少女・女・友「って、何で俺君が!?」

end
83:2016/07/26(火) 23:31:29.161
では!
ありがとうございましたー!!
84:2016/07/26(火) 23:32:36.684 ID:Ek3YwqvC0.net
面白かった