1: 2009/10/15(木) 15:54:13.53
光太郎「玲ちゃん、一体それは何だい?」
玲子「光太郎さんったら、そういうことにはほーんと疎いんだから」
光太郎「そりゃあ、僕にだって分からないこと位あるさ」
玲子「今度、世界規模な美術展が日本で開催されるの」
光太郎「へぇ、そうなのか」
玲子「それでね、そこで展示される人形の一つがローゼンメイデンっていうのよ」
光太郎「ローゼンメイデンって、人形のことだったのか」
玲子「光太郎さんったら、そういうことにはほーんと疎いんだから」
光太郎「そりゃあ、僕にだって分からないこと位あるさ」
玲子「今度、世界規模な美術展が日本で開催されるの」
光太郎「へぇ、そうなのか」
玲子「それでね、そこで展示される人形の一つがローゼンメイデンっていうのよ」
光太郎「ローゼンメイデンって、人形のことだったのか」
4: 2009/10/15(木) 15:57:24.46 ID:1TGPLxVD0
光太郎「でもさ玲ちゃん、そのローゼンメイデンがどうしたんだい?」
玲子「話は最後まで聞いてよ。光太郎さんったらそそっかしんだから!」
光太郎「そりゃあ失礼しました」
玲子「なんでもね、ローゼンメイデンは生きた人形らしいの」
光太郎「生きた人形? ははっ、そんな訳あるはず無いじゃないか」
玲子「もうっ!……でもね、見たっていう人がいるのよ」
光太郎「?」
玲子「ローゼンメイデンの周りを……人魂が飛んでたっていうのを!」
光太郎「うわぁ! 脅かさないでくれよ! ビックリしたじゃないか」
玲子「話は最後まで聞いてよ。光太郎さんったらそそっかしんだから!」
光太郎「そりゃあ失礼しました」
玲子「なんでもね、ローゼンメイデンは生きた人形らしいの」
光太郎「生きた人形? ははっ、そんな訳あるはず無いじゃないか」
玲子「もうっ!……でもね、見たっていう人がいるのよ」
光太郎「?」
玲子「ローゼンメイデンの周りを……人魂が飛んでたっていうのを!」
光太郎「うわぁ! 脅かさないでくれよ! ビックリしたじゃないか」
5: 2009/10/15(木) 15:58:06.28 ID:Jz2td/joO
どの光太郎かわからんから帰る
6: 2009/10/15(木) 15:58:31.47 ID:TkiVgGcn0
南光太郎だろ
10: 2009/10/15(木) 16:02:26.61 ID:1TGPLxVD0
玲子「だからね、光太郎さんも一緒に見に行きましょうよ」
光太郎「見に行こうって、何をだい?」
玲子「ローゼンメイデンよ!」
光太郎「う~ん……でも、僕が人形を見てもなぁ」
俊吉「良いじゃないか、たまには二人でゆっくりしてくれば」
唄子「貴方は人形だけじゃなく、若い子だったらすぐデレデレしますけどね」
俊吉「なっ!? ば、馬鹿言っちゃいけませんよ!
私はね、光太郎と玲ちゃんのためを思って……!」
光太郎「わかりました! 行って来ますからケンカはよしてくださいよ、ねっ!」
光太郎「見に行こうって、何をだい?」
玲子「ローゼンメイデンよ!」
光太郎「う~ん……でも、僕が人形を見てもなぁ」
俊吉「良いじゃないか、たまには二人でゆっくりしてくれば」
唄子「貴方は人形だけじゃなく、若い子だったらすぐデレデレしますけどね」
俊吉「なっ!? ば、馬鹿言っちゃいけませんよ!
私はね、光太郎と玲ちゃんのためを思って……!」
光太郎「わかりました! 行って来ますからケンカはよしてくださいよ、ねっ!」
12: 2009/10/15(木) 16:07:17.98 ID:1TGPLxVD0
ガチャッ
茂「ただいま~!」
ひとみ「ただいまー」
茂「あ~、お腹減った! オヤツオヤツ~」
唄子「こら、茂! 先に宿題をすませてからです!」
茂「良いじゃないか。学校から帰ったばかりで疲れてるんだよ~」
俊吉「は~……ひとみはともかく、
茂は有名な人形よりも、有名な人形焼の方が好きみたいだなぁ」
光太郎「よっ、社長! 上手いこと言うじゃないですか!」
茂「ただいま~!」
ひとみ「ただいまー」
茂「あ~、お腹減った! オヤツオヤツ~」
唄子「こら、茂! 先に宿題をすませてからです!」
茂「良いじゃないか。学校から帰ったばかりで疲れてるんだよ~」
俊吉「は~……ひとみはともかく、
茂は有名な人形よりも、有名な人形焼の方が好きみたいだなぁ」
光太郎「よっ、社長! 上手いこと言うじゃないですか!」
13: 2009/10/15(木) 16:11:21.36 ID:1TGPLxVD0
茂「へ~ん! 女の子じゃあるまいし、人形なんか興味ないやい」
玲子「あら、茂くん。お話したり、動いたりする人形でも興味が無い?」
茂「ええっ? そんな人形があるはずないよ玲子おねえちゃん」
ひとみ「お人形さんが、お話したりするの?」
玲子「そうよ、ひとみちゃん。
――あっ! 良かったら二人も一緒にその人形を見に行かない?」
ひとみ「えっ、良いのー?」
光太郎「ああ、勿論さ!」
ひとみ「やったー!」
玲子「あら、茂くん。お話したり、動いたりする人形でも興味が無い?」
茂「ええっ? そんな人形があるはずないよ玲子おねえちゃん」
ひとみ「お人形さんが、お話したりするの?」
玲子「そうよ、ひとみちゃん。
――あっ! 良かったら二人も一緒にその人形を見に行かない?」
ひとみ「えっ、良いのー?」
光太郎「ああ、勿論さ!」
ひとみ「やったー!」
15: 2009/10/15(木) 16:14:46.47 ID:1TGPLxVD0
茂「僕はやめておくよ」
光太郎「おいおい、茂くん」
茂「だって今度、野球の試合があるんだ。
だからそのために練習を――」
唄子「す・る・ま・え・に! わかってるわね、茂?」
茂「……そりゃ無いよ~……!」
一同「アハハハハハッ!」
光太郎「おいおい、茂くん」
茂「だって今度、野球の試合があるんだ。
だからそのために練習を――」
唄子「す・る・ま・え・に! わかってるわね、茂?」
茂「……そりゃ無いよ~……!」
一同「アハハハハハッ!」
17: 2009/10/15(木) 16:20:12.59 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
ジャーク「――今回の作戦、失敗は許されんぞ」
四大隊長「はっ!」
ボスガン「ジャーク将軍。今回の作戦は、
是非この私めにお任せください」
マリバロン「いいえ、あたしに!」
ガテゾーン「ひっこんでなお二人さん。
将軍、ここはこの私と怪魔ロボ軍団にお任せを!」
ゲドリアン「い~えいえいえ! その役目、この私めに!」
ジャーク「……うむ、各々自信があるようだな。結構なことだ」
ジャーク「――今回の作戦、失敗は許されんぞ」
四大隊長「はっ!」
ボスガン「ジャーク将軍。今回の作戦は、
是非この私めにお任せください」
マリバロン「いいえ、あたしに!」
ガテゾーン「ひっこんでなお二人さん。
将軍、ここはこの私と怪魔ロボ軍団にお任せを!」
ゲドリアン「い~えいえいえ! その役目、この私めに!」
ジャーク「……うむ、各々自信があるようだな。結構なことだ」
18: 2009/10/15(木) 16:23:40.20 ID:1TGPLxVD0
ジャーク「――だが、今回の作戦は重要なもの!」
ジャーク「成功を確実なものとするためには……」
四大隊長「……」
ジャーク「マリバロン! ガテゾーン!」
マリバロン・ガテゾーン「はっ!」
ジャーク「二人で共同し事を進めるのだ!」
ガテゾーン「アイアイサー!」
マリバロン「お任せください、ジャーク将軍!」
ジャーク「成功を確実なものとするためには……」
四大隊長「……」
ジャーク「マリバロン! ガテゾーン!」
マリバロン・ガテゾーン「はっ!」
ジャーク「二人で共同し事を進めるのだ!」
ガテゾーン「アイアイサー!」
マリバロン「お任せください、ジャーク将軍!」
19: 2009/10/15(木) 16:29:20.70 ID:1TGPLxVD0
ガテゾーン「ローゼンメイデンの奪取は、
怪魔界のエネルギー問題を解決する重要な任務……」
マリバロン「必ずや、成功させてご覧にいれます!」
ジャーク「うむ」
ジャーク「ローゼンメイデンの体の中にあるという、
ローザ・ミスティカ……」
ジャーク「それを解析し、エネルギーに変換出来れば、
クライシス皇帝もお喜びになるというものだ」
ジャーク「ボスガン、ゲドリアン。サポートを怠るなよ」
ボスガン・ゲドリアン「……ははぁっ」
怪魔界のエネルギー問題を解決する重要な任務……」
マリバロン「必ずや、成功させてご覧にいれます!」
ジャーク「うむ」
ジャーク「ローゼンメイデンの体の中にあるという、
ローザ・ミスティカ……」
ジャーク「それを解析し、エネルギーに変換出来れば、
クライシス皇帝もお喜びになるというものだ」
ジャーク「ボスガン、ゲドリアン。サポートを怠るなよ」
ボスガン・ゲドリアン「……ははぁっ」
22: 2009/10/15(木) 16:33:56.29 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
玲子「光太郎さん、早くしてよ~!」
ひとみ「光太郎おにいちゃ~ん!」
光太郎「すぐ行くってば~!」
光太郎「……ん? なんだこの紙は?」
光太郎「ははぁ、さては茂くんのイタズラだな」
光太郎「よくわからないけど、どっちかに○をつければ良いんだな」
光太郎「……よし、と」
玲子「光太郎さ~ん! 置いてっちゃうわよ~!」
光太郎「まっ、待ってくれよ玲ちゃ~ん!」
玲子「光太郎さん、早くしてよ~!」
ひとみ「光太郎おにいちゃ~ん!」
光太郎「すぐ行くってば~!」
光太郎「……ん? なんだこの紙は?」
光太郎「ははぁ、さては茂くんのイタズラだな」
光太郎「よくわからないけど、どっちかに○をつければ良いんだな」
光太郎「……よし、と」
玲子「光太郎さ~ん! 置いてっちゃうわよ~!」
光太郎「まっ、待ってくれよ玲ちゃ~ん!」
23: 2009/10/15(木) 16:36:30.63 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
美術館前
ガヤガヤ…!
光太郎「うわぁ、凄い人だかりだなぁ……!」
玲子「光太郎さんがモタモタしてたからでしょ」
光太郎「ごめんごめん!」
光太郎「――ん? あそこに居るのは……」
ジョー「アニキ~! こっちだぜ、こっち~!」
光太郎「ジョー!? ジョーじゃないか」
美術館前
ガヤガヤ…!
光太郎「うわぁ、凄い人だかりだなぁ……!」
玲子「光太郎さんがモタモタしてたからでしょ」
光太郎「ごめんごめん!」
光太郎「――ん? あそこに居るのは……」
ジョー「アニキ~! こっちだぜ、こっち~!」
光太郎「ジョー!? ジョーじゃないか」
24: 2009/10/15(木) 16:39:46.23 ID:1TGPLxVD0
光太郎「どうしてお前がここに?」
ジョー「へっ、水臭いぜアニキ! この霞のジョー、
凄いもんが見られるとあればどこへなりとも駆けつけるさ!」
光太郎「成る程、そういう事か」
玲子「ねえ、話し込んでちゃ美術館に入れないわよ?」
光太郎「それもそうだ。よ~し、ひとみちゃん!
迷子にならないように、しっかり手を握ってるんだぞ」
ひとみ「うんっ!」
玲子「あっ、待ってよ光太郎さん!……もうっ!」
ジョー「へっ、水臭いぜアニキ! この霞のジョー、
凄いもんが見られるとあればどこへなりとも駆けつけるさ!」
光太郎「成る程、そういう事か」
玲子「ねえ、話し込んでちゃ美術館に入れないわよ?」
光太郎「それもそうだ。よ~し、ひとみちゃん!
迷子にならないように、しっかり手を握ってるんだぞ」
ひとみ「うんっ!」
玲子「あっ、待ってよ光太郎さん!……もうっ!」
25: 2009/10/15(木) 16:44:04.80 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
佐原家
茂「ただいま~!……って、誰も居ないのか」
茂「あ~あ、ひとみは良いよな。
一人だけ美術館に連れてって貰ってさ」
茂「……ん? なんだ、この鞄?」
茂「……そうか! さっすが光太郎兄ちゃん!」
茂「こうやって、鞄いっぱいのお菓子を置いてってくれるなんて!」
佐原家
茂「ただいま~!……って、誰も居ないのか」
茂「あ~あ、ひとみは良いよな。
一人だけ美術館に連れてって貰ってさ」
茂「……ん? なんだ、この鞄?」
茂「……そうか! さっすが光太郎兄ちゃん!」
茂「こうやって、鞄いっぱいのお菓子を置いてってくれるなんて!」
27: 2009/10/15(木) 16:46:27.93 ID:1TGPLxVD0
茂「どれどれ~、中には何が入ってるのかな~?」
カパッ
茂「……ん?」
翠星石「」
茂「な~んだ、お菓子じゃなくて人形じゃないか!」
茂「いくら人形を見に行けないからって、
人形を置いていくことないよなぁ」
茂「……でも、この人形凄いな。
まるで、生きてるみたいじゃないか」
カパッ
茂「……ん?」
翠星石「」
茂「な~んだ、お菓子じゃなくて人形じゃないか!」
茂「いくら人形を見に行けないからって、
人形を置いていくことないよなぁ」
茂「……でも、この人形凄いな。
まるで、生きてるみたいじゃないか」
29: 2009/10/15(木) 16:49:31.23 ID:1TGPLxVD0
茂「お、なんだかネジみたいなのも入ってるぞ」
茂「ははぁ、さてはこれを巻いたら仕掛けが動き出すんだな」
翠星石「」
茂「……まあ、ちょっとした暇つぶしさ」
…カチカチ…カチカチ…カチリッ!
翠星石「」
茂「……なーんだ、何も起こらないじゃないか」
茂「ははぁ、さてはこれを巻いたら仕掛けが動き出すんだな」
翠星石「」
茂「……まあ、ちょっとした暇つぶしさ」
…カチカチ…カチカチ…カチリッ!
翠星石「」
茂「……なーんだ、何も起こらないじゃないか」
30: 2009/10/15(木) 16:51:37.05 ID:1TGPLxVD0
茂「あ~あ、期待して損しちゃったよ!」
翠星石「……」ピクリッ!
茂「ん? 今、動いたような……」
翠星石「……」カタカタッ!
カシャッ…・カタンッ!
茂「たっ、立ち上がった!? こっ、こっちに来る……!?」
翠星石「……」
茂「うっ、うわああああっ!」
翠星石「……」ピクリッ!
茂「ん? 今、動いたような……」
翠星石「……」カタカタッ!
カシャッ…・カタンッ!
茂「たっ、立ち上がった!? こっ、こっちに来る……!?」
翠星石「……」
茂「うっ、うわああああっ!」
31: 2009/10/15(木) 16:55:14.96 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
美術館内
男A「どういう事だよ、ローゼンメイデンが無いだなんて!」
女A「そうよ! これじゃ、来た意味が無いわ!」
警備員「皆さん落ち着いて! 落ち着いてください!」
ジョー「……アニキ、どうやらローゼンメイデンは無いみたいだぜ」
光太郎「そうらしいな。残念だけど……って、玲ちゃんは……?」
玲子「――ちょっと! これじゃあ取材にならないじゃないの!」
警備員「いたたた! 髪をひっぱらないでください!」
美術館内
男A「どういう事だよ、ローゼンメイデンが無いだなんて!」
女A「そうよ! これじゃ、来た意味が無いわ!」
警備員「皆さん落ち着いて! 落ち着いてください!」
ジョー「……アニキ、どうやらローゼンメイデンは無いみたいだぜ」
光太郎「そうらしいな。残念だけど……って、玲ちゃんは……?」
玲子「――ちょっと! これじゃあ取材にならないじゃないの!」
警備員「いたたた! 髪をひっぱらないでください!」
33: 2009/10/15(木) 16:58:43.30 ID:1TGPLxVD0
光太郎「玲ちゃんたら、しょうがないなぁ」
ひとみ「光太郎お兄ちゃん、ローゼンメイデンはいないの……?」
光太郎「そうみたいだね」
ひとみ「……」
光太郎「――それじゃあひとみちゃん、
何か、美味しいものでも食べて帰ろうか!」
ひとみ「ホントにっ?」
光太郎「ああ! ホントのホントにっ!」
ひとみ・ジョー「やったー!」
光太郎「こ~ら! お前には言って無いぞジョー!」
ジョー「あちゃ、バレちまったか」
ひとみ「光太郎お兄ちゃん、ローゼンメイデンはいないの……?」
光太郎「そうみたいだね」
ひとみ「……」
光太郎「――それじゃあひとみちゃん、
何か、美味しいものでも食べて帰ろうか!」
ひとみ「ホントにっ?」
光太郎「ああ! ホントのホントにっ!」
ひとみ・ジョー「やったー!」
光太郎「こ~ら! お前には言って無いぞジョー!」
ジョー「あちゃ、バレちまったか」
35: 2009/10/15(木) 17:03:03.26 ID:1TGPLxVD0
光太郎「それじゃ、早速玲ちゃんを呼んで――」
ドンッ!
光太郎「うわっ!?」
速水「おっと、これは失敬! 何分急いで――って、
お前、南光太郎!」
光太郎「刑事さん? どうしてこんなところに?」
ジョー「? 誰だいアニキ、この偉そうなのは」
光太郎「こちら速水警部補。まあ……」
速水「うおっほん! 私がここに居るのは、
消えたローゼンメイデンの捜索のためだ」
光太郎「……だ、そうだ」
ドンッ!
光太郎「うわっ!?」
速水「おっと、これは失敬! 何分急いで――って、
お前、南光太郎!」
光太郎「刑事さん? どうしてこんなところに?」
ジョー「? 誰だいアニキ、この偉そうなのは」
光太郎「こちら速水警部補。まあ……」
速水「うおっほん! 私がここに居るのは、
消えたローゼンメイデンの捜索のためだ」
光太郎「……だ、そうだ」
36: 2009/10/15(木) 17:06:22.77 ID:1TGPLxVD0
速水「まさかとは思うが、ローゼンメイデンを盗み出したのは
お前じゃあないだろうな~?」
光太郎「ちっ、違いますって!」
ジョー「やいやいやい! 何てこと言いやがる!」
ひとみ「光太郎お兄ちゃんはそんなことしないもん!」
速水「ふんっ! 私はまだ、
お前が危険でないとは思ってないからな!」
光太郎「はははは……」
玲子「――きゃあああああっ!?」
光太郎「この悲鳴、玲ちゃんっ!?」
お前じゃあないだろうな~?」
光太郎「ちっ、違いますって!」
ジョー「やいやいやい! 何てこと言いやがる!」
ひとみ「光太郎お兄ちゃんはそんなことしないもん!」
速水「ふんっ! 私はまだ、
お前が危険でないとは思ってないからな!」
光太郎「はははは……」
玲子「――きゃあああああっ!?」
光太郎「この悲鳴、玲ちゃんっ!?」
38: 2009/10/15(木) 17:11:45.03 ID:1TGPLxVD0
マリバロン「言え! ローゼンメイデンはどこにある!」
警備員「たっ、助けてくれえっ!」
ガテゾーン「隠すとためにならないぜ?」
警備員「わっ、私は何も知らないっ! 本当だっ!」
マリバロン「……ふん、どうやら嘘はついてないようね」
ガテゾーン「ならコイツにもう用はねえな」
ガテゾーン「やれい! ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GOOAAAAAAAAAA!!」
怪魔ロボ ヴィビッパー
警備員「たっ、助けてくれえっ!」
ガテゾーン「隠すとためにならないぜ?」
警備員「わっ、私は何も知らないっ! 本当だっ!」
マリバロン「……ふん、どうやら嘘はついてないようね」
ガテゾーン「ならコイツにもう用はねえな」
ガテゾーン「やれい! ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GOOAAAAAAAAAA!!」
怪魔ロボ ヴィビッパー
39: 2009/10/15(木) 17:15:24.17 ID:1TGPLxVD0
ヴィビッパー「死ネエイッ!」
警備員「うっ、うわああああっ!」
玲子「危ないっ!」
光太郎「――とうっ!」
ドカッ!
ヴィビッパー「!?」
光太郎「さあ、今のうちに早く逃げて!」
玲子「光太郎さんっ!」
ガテゾーン・マリバロン「南光太郎!?」
警備員「うっ、うわああああっ!」
玲子「危ないっ!」
光太郎「――とうっ!」
ドカッ!
ヴィビッパー「!?」
光太郎「さあ、今のうちに早く逃げて!」
玲子「光太郎さんっ!」
ガテゾーン・マリバロン「南光太郎!?」
40: 2009/10/15(木) 17:18:52.30 ID:1TGPLxVD0
ジョー「おっと! この霞のジョーも忘れて貰っちゃ困るぜ!」
チャキンッ!
マリバロン「おのれ……! またしても邪魔をする気かっ!」
光太郎「クライシス! この俺が居る限り、
お前達の好きにはさせんっ!」
ジョー「さあ、玲ちゃんとひとみちゃんは安全なところに!」
玲子「ええ、わかったわ! さっ、ひとみちゃんこっちよ!」
ひとみ「うんっ!」
チャキンッ!
マリバロン「おのれ……! またしても邪魔をする気かっ!」
光太郎「クライシス! この俺が居る限り、
お前達の好きにはさせんっ!」
ジョー「さあ、玲ちゃんとひとみちゃんは安全なところに!」
玲子「ええ、わかったわ! さっ、ひとみちゃんこっちよ!」
ひとみ「うんっ!」
42: 2009/10/15(木) 17:24:18.83 ID:1TGPLxVD0
光太郎「クライシス、今度は一体何を企んでるんだ!」
ガテゾーン「へっ! 素直にそれを言うと思うのかい」
マリバロン「ガテゾーン。ローゼンメイデンが無い以上、
これ以上ここに居る必要は無い」
ガテゾーン「そうだな。――ありがたく思いな、
その命、預けておいてやるぜ」
光太郎「待てっ!」
ジョー「逃がさねえぜ!」
速水「私も加勢するぞ!」
光太郎・ジョー「!?」
ガテゾーン「へっ! 素直にそれを言うと思うのかい」
マリバロン「ガテゾーン。ローゼンメイデンが無い以上、
これ以上ここに居る必要は無い」
ガテゾーン「そうだな。――ありがたく思いな、
その命、預けておいてやるぜ」
光太郎「待てっ!」
ジョー「逃がさねえぜ!」
速水「私も加勢するぞ!」
光太郎・ジョー「!?」
43: 2009/10/15(木) 17:28:05.47 ID:1TGPLxVD0
速水「逮捕だ――ッ!」
ガテゾーン「ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GOAAAAAA!」
ブオンッ!
速水「な、なんとおおおっ!?」
光太郎「伏せてっ!」
ドカッ!
速水「!? な、何をする南光太郎!」
ジョー「何言ってんだ! アニキが助けに入ってなきゃ、
あんたの首と胴がおさらばしてたところだったぜ!」
ガテゾーン「ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GOAAAAAA!」
ブオンッ!
速水「な、なんとおおおっ!?」
光太郎「伏せてっ!」
ドカッ!
速水「!? な、何をする南光太郎!」
ジョー「何言ってんだ! アニキが助けに入ってなきゃ、
あんたの首と胴がおさらばしてたところだったぜ!」
45: 2009/10/15(木) 17:31:25.24 ID:1TGPLxVD0
光太郎「……だが、奴らには逃げられてしまった」
ジョー「アニキ、奴らは何を企んでるんだろうな……」
光太郎「それはわからない」
光太郎「……だが、ローゼンメイデンには何かがある」
光太郎「奴らが狙うほどの、何か重要なものが……」
光太郎(ローゼンメイデンとは一体何なんだ?)
光太郎(動く仕掛けがあるだけの人形じゃないのか――?)
ジョー「アニキ、奴らは何を企んでるんだろうな……」
光太郎「それはわからない」
光太郎「……だが、ローゼンメイデンには何かがある」
光太郎「奴らが狙うほどの、何か重要なものが……」
光太郎(ローゼンメイデンとは一体何なんだ?)
光太郎(動く仕掛けがあるだけの人形じゃないのか――?)
47: 2009/10/15(木) 17:35:07.82 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
佐原家
俊吉「ただいま~!」
唄子「ちょっと! ねえちょっと!」
俊吉「おほっ、お出迎えとは気が利いてるじゃありませんか!
ママ、やっぱり今でもラブラブで――」
唄子「馬鹿言ってんじゃないの!」
俊吉「ばっ、馬鹿ですって!?
馬鹿ってあ~た、そりゃさすがにねぇ……!?」
唄子「茂が変なんですよ!」
俊吉「茂が……?」
佐原家
俊吉「ただいま~!」
唄子「ちょっと! ねえちょっと!」
俊吉「おほっ、お出迎えとは気が利いてるじゃありませんか!
ママ、やっぱり今でもラブラブで――」
唄子「馬鹿言ってんじゃないの!」
俊吉「ばっ、馬鹿ですって!?
馬鹿ってあ~た、そりゃさすがにねぇ……!?」
唄子「茂が変なんですよ!」
俊吉「茂が……?」
48: 2009/10/15(木) 17:39:43.27 ID:1TGPLxVD0
俊吉「ただいま茂」
茂「あっ、パパ! ママに言ってやってよ!」
俊吉「一体何を。ちゃんと説明しなさい」
茂「人形が動いて喋ったんだよ!」
俊吉「……」
茂「なのに、ママは全然信じてくれなくて……」
俊吉「あぁ、こりゃあ大変だ。凄く混乱してるみたいだ」
唄子「でしょう!?」
茂「だ~か~ら~!」
茂「あっ、パパ! ママに言ってやってよ!」
俊吉「一体何を。ちゃんと説明しなさい」
茂「人形が動いて喋ったんだよ!」
俊吉「……」
茂「なのに、ママは全然信じてくれなくて……」
俊吉「あぁ、こりゃあ大変だ。凄く混乱してるみたいだ」
唄子「でしょう!?」
茂「だ~か~ら~!」
49: 2009/10/15(木) 17:44:14.73 ID:1TGPLxVD0
茂「今にあった鞄に入ってた人形のネジを巻いたら、
本当に人間みたいに動き出したんだよ!」
俊吉「ふむ、それじゃあ……その人形はどこに?」
茂「それは……」
唄子「そう聞いたら、“鏡の中に入っていった”って言うのよ?」
俊吉「鏡の中に?」
茂「そうなんだよ!」
俊吉「――はっはっはっはっは!
……茂、今日は勉強はもう良いから早く休みなさい」
茂「……」
本当に人間みたいに動き出したんだよ!」
俊吉「ふむ、それじゃあ……その人形はどこに?」
茂「それは……」
唄子「そう聞いたら、“鏡の中に入っていった”って言うのよ?」
俊吉「鏡の中に?」
茂「そうなんだよ!」
俊吉「――はっはっはっはっは!
……茂、今日は勉強はもう良いから早く休みなさい」
茂「……」
50: 2009/10/15(木) 17:48:06.18 ID:1TGPLxVD0
茂「……あっそう。それじゃ、そうするよ!」
唄子「ちょっと待ちなさい。宿題は終わったの?」
茂「ベーッ、だ!」
唄子「まあっ! こら、茂!?」
俊吉「ママ、放っておきなさい」
唄子「でも……」
俊吉「茂だってね、疲れてるかもしれないんだから。
そういう時はそっとしておいた方が良いんですよ」
唄子「あら、それじゃアナタの晩御飯は抜きで良いんですね」
俊吉「そうは言ってないでしょ! ねっ、お願いしますよ!」
唄子「ちょっと待ちなさい。宿題は終わったの?」
茂「ベーッ、だ!」
唄子「まあっ! こら、茂!?」
俊吉「ママ、放っておきなさい」
唄子「でも……」
俊吉「茂だってね、疲れてるかもしれないんだから。
そういう時はそっとしておいた方が良いんですよ」
唄子「あら、それじゃアナタの晩御飯は抜きで良いんですね」
俊吉「そうは言ってないでしょ! ねっ、お願いしますよ!」
51: 2009/10/15(木) 17:51:44.65 ID:1TGPLxVD0
ガチャッ
光太郎「ただいま~」
俊吉「おっ、光太郎。
ローゼンメイデンはどうだった? ん?」
光太郎「それが……結局見ることが出来なかったんです」
ひとみ「見たかった」
俊吉「そうか……そりゃ残念だったなぁ。
でもまぁ、あまり落ち込んでいても良いことはないぞ、うん!」
光太郎「ただいま~」
俊吉「おっ、光太郎。
ローゼンメイデンはどうだった? ん?」
光太郎「それが……結局見ることが出来なかったんです」
ひとみ「見たかった」
俊吉「そうか……そりゃ残念だったなぁ。
でもまぁ、あまり落ち込んでいても良いことはないぞ、うん!」
52: 2009/10/15(木) 17:56:01.13 ID:1TGPLxVD0
俊吉「――ところで光太郎、ちょっと話があるんだが」
光太郎「話? 一体なんですか?」
俊吉「どうも、茂の様子がちょっと変なんだ。
だから、それとなく見てやってくれないか?」
光太郎「茂くんが?――おやすい御用です!」
俊吉「さすが光太郎は頼りになるな!」
光太郎「社長程じゃないですよ!」
俊吉「わはははっ! そうかぁ?」
唄子「社交辞令を本気にするんじゃありません。
恥ずかしいったらありゃしない、もう」
光太郎「話? 一体なんですか?」
俊吉「どうも、茂の様子がちょっと変なんだ。
だから、それとなく見てやってくれないか?」
光太郎「茂くんが?――おやすい御用です!」
俊吉「さすが光太郎は頼りになるな!」
光太郎「社長程じゃないですよ!」
俊吉「わはははっ! そうかぁ?」
唄子「社交辞令を本気にするんじゃありません。
恥ずかしいったらありゃしない、もう」
53: 2009/10/15(木) 17:58:37.56 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
茂「ちぇっ! ぜ~んぜん信じてくれないんだもんな」
茂「話て損しちゃったよ」
茂「……それにしても、あの生意気そうな人形はどこに――」
翠星石「ていっ!」
ゴスッ!
茂「あいたっ!?」
翠星石「誰が生意気そうな人形ですか! 全く、失礼な奴ですぅ!」
茂「ちぇっ! ぜ~んぜん信じてくれないんだもんな」
茂「話て損しちゃったよ」
茂「……それにしても、あの生意気そうな人形はどこに――」
翠星石「ていっ!」
ゴスッ!
茂「あいたっ!?」
翠星石「誰が生意気そうな人形ですか! 全く、失礼な奴ですぅ!」
54: 2009/10/15(木) 18:00:48.22 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
光太郎「茂く~ん」
コンコン
光太郎「光太郎だけど、入っても良いかな~」
コンコン
『うわあっ! 出っ、出たあ――ッ!』
光太郎「! 入るぞ、茂くんっ!」
ガチャッ!
光太郎「茂く~ん」
コンコン
光太郎「光太郎だけど、入っても良いかな~」
コンコン
『うわあっ! 出っ、出たあ――ッ!』
光太郎「! 入るぞ、茂くんっ!」
ガチャッ!
55: 2009/10/15(木) 18:03:54.23 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
ガチャッ!
光太郎「茂くん、一体何が――」
翠星石「きゅっ、急に大声を出すなです!
ビックリするじゃねーですか!」
光太郎「この子は……」
茂「こ、光太郎兄ちゃん……!」
翠星石「ちゃんと翠星石を見るです!
全く、話をすることもまともに出来な――」
翠星石「……だ、誰ですかお前は……!?」
ガチャッ!
光太郎「茂くん、一体何が――」
翠星石「きゅっ、急に大声を出すなです!
ビックリするじゃねーですか!」
光太郎「この子は……」
茂「こ、光太郎兄ちゃん……!」
翠星石「ちゃんと翠星石を見るです!
全く、話をすることもまともに出来な――」
翠星石「……だ、誰ですかお前は……!?」
56: 2009/10/15(木) 18:07:47.52 ID:1TGPLxVD0
光太郎「君は――」
翠星石「な、なんですか!? ジロジロ見るなですぅ……!」
光太郎「……」
南光太郎は改造人間である!
光太郎の目――マルチアイは、翠星石がドールである事を一瞬で見破ったのだ!
光太郎「――本当に人形なのか?」
翠星石「ど、どうしてそれが……」
光太郎「ああいや、ただ、なんとなくなんだけど……。
でも、どうやら合ってるみたいだな」
翠星石「な、なんですか!? ジロジロ見るなですぅ……!」
光太郎「……」
南光太郎は改造人間である!
光太郎の目――マルチアイは、翠星石がドールである事を一瞬で見破ったのだ!
光太郎「――本当に人形なのか?」
翠星石「ど、どうしてそれが……」
光太郎「ああいや、ただ、なんとなくなんだけど……。
でも、どうやら合ってるみたいだな」
60: 2009/10/15(木) 18:14:49.41 ID:Ycw/7epI0
佐原夫妻が生きている・・・(´;ω;`)
支援
支援
62: 2009/10/15(木) 18:26:02.11 ID:1TGPLxVD0
翠星石「……」コソコソッ
茂「な、なんだよ? どうして隠れるんだよ?」
翠星石「べ、別に怖い訳じゃねーです!
ちょっ、ちょおっと信用ならないというか……なっ、なんとなくです!」
茂「光太郎兄ちゃんは信用出来るって!」
翠星石「……本当ですか?」
光太郎「ああ。安心して良いよ、翠星石ちゃん」
翠星石「!? どうして翠星石の名前を知ってるですか!?」
茂「さっき言ってたじゃないか……」
翠星石「うっ、うるせーですぅ! ちょっとウッカリしてただけです!」
茂「な、なんだよ? どうして隠れるんだよ?」
翠星石「べ、別に怖い訳じゃねーです!
ちょっ、ちょおっと信用ならないというか……なっ、なんとなくです!」
茂「光太郎兄ちゃんは信用出来るって!」
翠星石「……本当ですか?」
光太郎「ああ。安心して良いよ、翠星石ちゃん」
翠星石「!? どうして翠星石の名前を知ってるですか!?」
茂「さっき言ってたじゃないか……」
翠星石「うっ、うるせーですぅ! ちょっとウッカリしてただけです!」
63: 2009/10/15(木) 18:31:04.55 ID:1TGPLxVD0
光太郎「それにしても……君は一体何者なんだ?」
翠星石「お前こそ誰ですか、このサラサラ人間!」
茂「コイツ、居間にあった鞄の中に入ってたんだ」
翠星石「そうです。だって、お前は人工精霊の質問に、
“まきます”って答えたですからね」
茂「? 何だそれ」
翠星石「……へっ?」
翠星石「チビ人間がスィドリームに選ばれたんじゃねーんですか……?」
翠星石「お前こそ誰ですか、このサラサラ人間!」
茂「コイツ、居間にあった鞄の中に入ってたんだ」
翠星石「そうです。だって、お前は人工精霊の質問に、
“まきます”って答えたですからね」
茂「? 何だそれ」
翠星石「……へっ?」
翠星石「チビ人間がスィドリームに選ばれたんじゃねーんですか……?」
64: 2009/10/15(木) 18:34:38.06 ID:1TGPLxVD0
光太郎「もしかしてそれは……“まきますか? まきませんか?”って
書いてあった紙のことかい?」
翠星石「なんだ、知ってるんじゃないですか」
光太郎「それじゃあ、君の言う人工精霊に選ばれたってのは……」
茂「光太郎兄ちゃんだった、ってことになるね」
翠星石「そうですぅ。
だから、選ばれて無いチビ人間がネジを――」
翠星石「……」
翠星石「ど……どういう事ですか……!?」
書いてあった紙のことかい?」
翠星石「なんだ、知ってるんじゃないですか」
光太郎「それじゃあ、君の言う人工精霊に選ばれたってのは……」
茂「光太郎兄ちゃんだった、ってことになるね」
翠星石「そうですぅ。
だから、選ばれて無いチビ人間がネジを――」
翠星石「……」
翠星石「ど……どういう事ですか……!?」
65: 2009/10/15(木) 18:38:37.62 ID:1TGPLxVD0
翠星石「選ばれたのがサラサラ人間で、
ネジを巻いたのがチビ人間で……」
光太郎「翠星石ちゃん?」
茂「駄目だ、全然聞こえちゃいないよ」
翠星石「――ああもう! わっけわかんねーですぅ!」
光太郎「まあまあ、とにかく落ち着いて!」
光太郎「君が……何なのかを説明してくれ」
ネジを巻いたのがチビ人間で……」
光太郎「翠星石ちゃん?」
茂「駄目だ、全然聞こえちゃいないよ」
翠星石「――ああもう! わっけわかんねーですぅ!」
光太郎「まあまあ、とにかく落ち着いて!」
光太郎「君が……何なのかを説明してくれ」
68: 2009/10/15(木) 18:43:03.95 ID:1TGPLxVD0
翠星石「……翠星石は、ローゼンメイデンの第三ドールです」
翠星石「普通なら、人工精霊が選んだ相手にネジを巻かれて、
それで契約をするはずなんですけど……」
翠星石「今回みたいな場合は初めてなんで……よくわかりません」
翠星石「そもそも、鞄を開けてもネジを巻かれるなんて……」
光太郎「――茂くん。まさか、お菓子だと思って
この子が入ってた鞄を開けたんじゃないだろうね?」
茂「ギクッ! い、嫌だなぁ、そんなはず無いじゃない!」
翠星石「普通なら、人工精霊が選んだ相手にネジを巻かれて、
それで契約をするはずなんですけど……」
翠星石「今回みたいな場合は初めてなんで……よくわかりません」
翠星石「そもそも、鞄を開けてもネジを巻かれるなんて……」
光太郎「――茂くん。まさか、お菓子だと思って
この子が入ってた鞄を開けたんじゃないだろうね?」
茂「ギクッ! い、嫌だなぁ、そんなはず無いじゃない!」
69: 2009/10/15(木) 18:47:49.60 ID:1TGPLxVD0
光太郎(それにしても――まさか、ローゼンメイデンが僕の所に来るとは)
光太郎(クライシスが狙っているローゼンメイデン……)
光太郎(翠星石ちゃんには、一体どんな秘密が隠されてるんだ)
光太郎「――翠星石ちゃん、ちょっと聞いてもいいかな」
翠星石「? 何ですか?」
光太郎「翠星石ちゃんみたいなローゼンメイデンには――」
翠星石「っ!」
光太郎「? どうかしたのかい?」
光太郎(クライシスが狙っているローゼンメイデン……)
光太郎(翠星石ちゃんには、一体どんな秘密が隠されてるんだ)
光太郎「――翠星石ちゃん、ちょっと聞いてもいいかな」
翠星石「? 何ですか?」
光太郎「翠星石ちゃんみたいなローゼンメイデンには――」
翠星石「っ!」
光太郎「? どうかしたのかい?」
70: 2009/10/15(木) 18:51:19.86 ID:1TGPLxVD0
翠星石「誰かが……呼んでるです」フラフラッ…
茂「えっ? 何も聞こえないけど……」
光太郎「誰かって……一体誰が……?」
翠星石「わからないです!
わからないけど、行かなきゃ駄目な気がするです!」
ガシャンッ! ヒューン!
茂「ああっ! 窓ガラスが!?」
光太郎「どこへ行くんだ、翠星石ちゃんっ!」
茂「えっ? 何も聞こえないけど……」
光太郎「誰かって……一体誰が……?」
翠星石「わからないです!
わからないけど、行かなきゃ駄目な気がするです!」
ガシャンッ! ヒューン!
茂「ああっ! 窓ガラスが!?」
光太郎「どこへ行くんだ、翠星石ちゃんっ!」
71: 2009/10/15(木) 18:54:56.78 ID:1TGPLxVD0
光太郎「くっ、とにかく追うしかないか!」
光太郎「茂くん! ジョーに連絡を頼む!」
茂「まかせてよ!」
光太郎(呼ばれていると翠星石ちゃんは言っていたが……)
光太郎「……」
光太郎「――まさか、クライシスが何かしているのか!?」
光太郎「茂くん! ジョーに連絡を頼む!」
茂「まかせてよ!」
光太郎(呼ばれていると翠星石ちゃんは言っていたが……)
光太郎「……」
光太郎「――まさか、クライシスが何かしているのか!?」
76: 2009/10/15(木) 19:28:42.98 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
翠星石「誰ですか……翠星石を呼ぶのは……」フラフラ…
翠星石「あれは――鏡の柱?」
翠星石「っ! まさか、他のドールか……お父様が翠星石を!?」
翠星石「……とにかく、行ってみるしかないですぅ」
翠星石「……」フラフラ…
パアアアッ…!
翠星石「誰ですか……翠星石を呼ぶのは……」フラフラ…
翠星石「あれは――鏡の柱?」
翠星石「っ! まさか、他のドールか……お父様が翠星石を!?」
翠星石「……とにかく、行ってみるしかないですぅ」
翠星石「……」フラフラ…
パアアアッ…!
77: 2009/10/15(木) 19:34:35.66 ID:1TGPLxVD0
nのフィールド
翠星石「どこに……どこに居るですか……?」フラフラ…
???「――誰かをお探しかな、お嬢ちゃん」
翠星石「っ!? 誰ですか!」
ガテゾーン「躾の方はなってねえみたいだな」
ガテゾーン「俺は、怪魔ロボット大隊の大隊長――ガテゾーン。
そしてコイツが……」
ヴィビッパー「怪魔ロボ大隊最強のヴィビッパー!」
ガテゾーン「――という訳だ。わかったかい、お嬢ちゃん」
翠星石「どこに……どこに居るですか……?」フラフラ…
???「――誰かをお探しかな、お嬢ちゃん」
翠星石「っ!? 誰ですか!」
ガテゾーン「躾の方はなってねえみたいだな」
ガテゾーン「俺は、怪魔ロボット大隊の大隊長――ガテゾーン。
そしてコイツが……」
ヴィビッパー「怪魔ロボ大隊最強のヴィビッパー!」
ガテゾーン「――という訳だ。わかったかい、お嬢ちゃん」
78: 2009/10/15(木) 19:39:26.63 ID:1TGPLxVD0
マリバロン「そして、あたしが怪魔妖族大隊を率いるマリバロンよ」
翠星石「どうしてnのフィールドに……!?」
マリバロン「ホホホホホ! そんなもの、あたしの鏡渡りの術と――」
ガテゾーン「ヴィビッパーの力を応用すればどうとでもなるぜ」
ヴィビッパー「GYOOOOOOO!!」
翠星石「それじゃあ、翠星石を呼んでたのは――!」
ガテゾーン「俺様達って事よ、ローゼンメイデン」
翠星石「っ……!」
翠星石「どうしてnのフィールドに……!?」
マリバロン「ホホホホホ! そんなもの、あたしの鏡渡りの術と――」
ガテゾーン「ヴィビッパーの力を応用すればどうとでもなるぜ」
ヴィビッパー「GYOOOOOOO!!」
翠星石「それじゃあ、翠星石を呼んでたのは――!」
ガテゾーン「俺様達って事よ、ローゼンメイデン」
翠星石「っ……!」
79: 2009/10/15(木) 19:44:35.20 ID:1TGPLxVD0
マリバロン「抵抗をしなければ、苦痛を感じないようにしてやるわ」
翠星石「お前達、翠星石に何をする気ですか!?」
ガテゾーン「野暮なことを聞くじゃねえか」
マリバロン「ローゼンメイデンの命を繋いでいる物質……」
翠星石「まさか、ローザ・ミスティカを……!?」
ガテゾーン「ローザ・ミスティカをいただく」
ジャコッ
ガテゾーン「お前の体を鉛弾でぶち抜いてでもな」
翠星石「――!」
翠星石「お前達、翠星石に何をする気ですか!?」
ガテゾーン「野暮なことを聞くじゃねえか」
マリバロン「ローゼンメイデンの命を繋いでいる物質……」
翠星石「まさか、ローザ・ミスティカを……!?」
ガテゾーン「ローザ・ミスティカをいただく」
ジャコッ
ガテゾーン「お前の体を鉛弾でぶち抜いてでもな」
翠星石「――!」
80: 2009/10/15(木) 19:48:31.68 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
光太郎「どこだ……一体どこに行ったんだ……!」
???「――とあっ!」
光太郎「っ!? うあああっ!」
光太郎「くっ……! 誰だっ!?」
ボスガン「ローゼンメイデンの元へは行かせんぞ、南光太郎!」
ゲドリアン「きょ~ひひひ! ここがお前の墓場になるのだ!」
光太郎「クライシス! やはりお前達の仕業か!」
光太郎「どこだ……一体どこに行ったんだ……!」
???「――とあっ!」
光太郎「っ!? うあああっ!」
光太郎「くっ……! 誰だっ!?」
ボスガン「ローゼンメイデンの元へは行かせんぞ、南光太郎!」
ゲドリアン「きょ~ひひひ! ここがお前の墓場になるのだ!」
光太郎「クライシス! やはりお前達の仕業か!」
86: 2009/10/15(木) 19:54:04.09 ID:1TGPLxVD0
光太郎「一体何を企んでいる!」
ボスガン「冥土の土産に教えてやろう……」
ゲドリアン「ローゼンメイデンは、
良~いエネルギーのサンプルになる!」
ボスガン「故に、それを使い、
クライシス帝国に更なる繁栄をもたらそうというのだ!」
光太郎「何だと!?」
ボスガン「その障害となる南光太郎……その命、ここでいただく!」
ゲドリアン「行けいっ!」
チャップ達「――!」
ボスガン「冥土の土産に教えてやろう……」
ゲドリアン「ローゼンメイデンは、
良~いエネルギーのサンプルになる!」
ボスガン「故に、それを使い、
クライシス帝国に更なる繁栄をもたらそうというのだ!」
光太郎「何だと!?」
ボスガン「その障害となる南光太郎……その命、ここでいただく!」
ゲドリアン「行けいっ!」
チャップ達「――!」
88: 2009/10/15(木) 20:00:14.78 ID:1TGPLxVD0
光太郎「ぐっ……数が多すぎる……!」
ジョー「――てやっ!」
チャップ「――!?」
光太郎「ジョー! 来てくれたのか!」
ジョー「へへっ! アニキのピンチには、
いつだって駆けつけるぜ!」
光太郎「お前が来てくれたなら百人力だ!」
光太郎「さあ……勝負だ、クライシス!」
ボスガン・ゲドリアン「……!」
ジョー「――てやっ!」
チャップ「――!?」
光太郎「ジョー! 来てくれたのか!」
ジョー「へへっ! アニキのピンチには、
いつだって駆けつけるぜ!」
光太郎「お前が来てくれたなら百人力だ!」
光太郎「さあ……勝負だ、クライシス!」
ボスガン・ゲドリアン「……!」
92: 2009/10/15(木) 20:06:03.03 ID:1TGPLxVD0
光太郎「少女を利用し、地球を狙うクライシス……許さん!」
シュピンッ!
光太郎「――変身ッ!」
シュピンッ!
シュピッ、シュピっ、シュパッ!
光太郎「……!」
パアアッ――!
RX「――とあっ!」
シュピンッ!
光太郎「――変身ッ!」
シュピンッ!
シュピッ、シュピっ、シュパッ!
光太郎「……!」
パアアッ――!
RX「――とあっ!」
94: 2009/10/15(木) 20:09:43.13 ID:1TGPLxVD0
―スタッ!
RX「――!」
パアアッ!
ボスガン・ゲドリアン「っ――!」
RX「――俺は太陽の子!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!」
RX「創られた命とは言え、それを利用する悪魔の行いをするクライシス!」
RX「その企み、このRXが粉砕するぞ!」
RX「――!」
パアアッ!
ボスガン・ゲドリアン「っ――!」
RX「――俺は太陽の子!」
RX「仮面ライダーBLACK! RX!」
RX「創られた命とは言え、それを利用する悪魔の行いをするクライシス!」
RX「その企み、このRXが粉砕するぞ!」
96: 2009/10/15(木) 20:13:45.84 ID:1TGPLxVD0
ボスガン「おのれRX! ええい、かかれ! かかれいっ!」
チャップ「――!」
RX「ふっ! とあっ!」
ジョー「せりゃっ! っと、くらいな!」
チャップ「――!?」
RX「……観念しろ、ボスガン! ゲドリアン!」
ゲドリアン「ヒ~ッヒヒヒ!」
ジョー「やいやい! 何がおかしいってんだ!?」
チャップ「――!」
RX「ふっ! とあっ!」
ジョー「せりゃっ! っと、くらいな!」
チャップ「――!?」
RX「……観念しろ、ボスガン! ゲドリアン!」
ゲドリアン「ヒ~ッヒヒヒ!」
ジョー「やいやい! 何がおかしいってんだ!?」
97: 2009/10/15(木) 20:17:09.19 ID:1TGPLxVD0
ゲドリアン「ボスガン、そろそろだな」
ボスガン「……ふん。今回は、ここで退いてやろう」
RX「何だと!?」
ジョー「逃げるってのか!?」
ボスガン「勘違いするな。
ここまで時間を稼げば、目的は果たしたも同然」
ゲドリアン「今頃、ガテゾーンとマリバロンが
ローゼンメイデンからエネルギーを奪取しているだろうからな!」
RX「っ!? しまった――!?」
ボスガン「……ふん。今回は、ここで退いてやろう」
RX「何だと!?」
ジョー「逃げるってのか!?」
ボスガン「勘違いするな。
ここまで時間を稼げば、目的は果たしたも同然」
ゲドリアン「今頃、ガテゾーンとマリバロンが
ローゼンメイデンからエネルギーを奪取しているだろうからな!」
RX「っ!? しまった――!?」
98: 2009/10/15(木) 20:20:28.26 ID:1TGPLxVD0
ボスガン「だが……念のためにもう少しだけ遊んでいてもらおう」
ゲドリアン「チャップ! 仮面ライダーと霞のジョーを足止めしておけ!」
チャップ「――!」
ボスガン「フハハハッ! さらばだRX!」
ゲドリアン「ヒ~ヒヒヒッ!」
RX「くっ……! 一体どうすれば良いんだ!?」
ジョー「――仮面ライダー! ここは俺に任せて行くんだ!」
RX「ジョー!?」
ゲドリアン「チャップ! 仮面ライダーと霞のジョーを足止めしておけ!」
チャップ「――!」
ボスガン「フハハハッ! さらばだRX!」
ゲドリアン「ヒ~ヒヒヒッ!」
RX「くっ……! 一体どうすれば良いんだ!?」
ジョー「――仮面ライダー! ここは俺に任せて行くんだ!」
RX「ジョー!?」
99: 2009/10/15(木) 20:22:57.63 ID:1TGPLxVD0
RX「だが、お前一人を残しては……」
ジョー「へっ! この俺様が雑魚相手にやられるもんかい!」
RX「……――ああ! ここは任せたぞ!」
ジョー「あいよっ!」
RX(翠星石ちゃんの下へすぐに行くには――)
RX「――これしかないっ!」
RX「ライドロン!」
ジョー「へっ! この俺様が雑魚相手にやられるもんかい!」
RX「……――ああ! ここは任せたぞ!」
ジョー「あいよっ!」
RX(翠星石ちゃんの下へすぐに行くには――)
RX「――これしかないっ!」
RX「ライドロン!」
100: 2009/10/15(木) 20:29:57.54 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
ライドロン「――!」
・ ・ ・
RX「ふっ――!」
パアアッ!
RX「ライドロン! 翠星石ちゃんの座標はわかるか!?」
ライドロン「鏡ノ中ニ反応有リ。ソノぽいんとマデ急行スル」
RX「頼んだぞ!」
RX(無事で居てくれ……翠星石ちゃん……!)
ライドロン「――!」
・ ・ ・
RX「ふっ――!」
パアアッ!
RX「ライドロン! 翠星石ちゃんの座標はわかるか!?」
ライドロン「鏡ノ中ニ反応有リ。ソノぽいんとマデ急行スル」
RX「頼んだぞ!」
RX(無事で居てくれ……翠星石ちゃん……!)
102: 2009/10/15(木) 20:35:15.53 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
nのフィールド
マリバロン「――ホホホ! ようやく観念したようね」
翠星石「離しやがれ……ですぅ……」
ガテゾーン「わかっちゃ居ると思うが、
そのまま離すんじゃあないぜ、ヴィビッパー」
ヴィビッパー「ろりヨリモ、しょたガ好キダカラ」
ガテゾーン「さあ――チェックメイトだ」
翠星石「くっ……」
nのフィールド
マリバロン「――ホホホ! ようやく観念したようね」
翠星石「離しやがれ……ですぅ……」
ガテゾーン「わかっちゃ居ると思うが、
そのまま離すんじゃあないぜ、ヴィビッパー」
ヴィビッパー「ろりヨリモ、しょたガ好キダカラ」
ガテゾーン「さあ――チェックメイトだ」
翠星石「くっ……」
103: 2009/10/15(木) 20:38:49.26 ID:1TGPLxVD0
マリバロン「ローザ・ミスティカが逃げないように術を施したわ」
ヴィビッパー「GYOOOOO……!」
翠星石「う……あ……!」
ガテゾーン「それじゃあ、さよな――」
???「シャドーキック!」
ドガァンッ!
ガテゾーン「ぬぐあああっ!?」
マリバロン「ガテゾーン!?」
ヴィビッパー「GYOOOOO……!」
翠星石「う……あ……!」
ガテゾーン「それじゃあ、さよな――」
???「シャドーキック!」
ドガァンッ!
ガテゾーン「ぬぐあああっ!?」
マリバロン「ガテゾーン!?」
104: 2009/10/15(木) 20:42:51.77 ID:1TGPLxVD0
???「シャドーセイバー!」
ザシュウッ!
ヴィビッパー「GYOOOAAAAAA!?」
―トサリ
翠星石「……誰……ですか……?」
マリバロン「何故だ!? 何故貴様がここに居る!?」
???「……」
ザシュウッ!
ヴィビッパー「GYOOOAAAAAA!?」
―トサリ
翠星石「……誰……ですか……?」
マリバロン「何故だ!? 何故貴様がここに居る!?」
???「……」
105: 2009/10/15(木) 20:45:45.72 ID:698Z/CzF0
シャドームーン?
106: 2009/10/15(木) 20:49:02.58 ID:1TGPLxVD0
「――ありがとうございます、マスター」
翠星石「その声……蒼星石ですか……?」
蒼星石「そうだよ、翠星石」
蒼星石「ここで君のローザ・ミスティカが失われてしまったら、
お父様が悲しむからね」
蒼星石「……それに、僕も」
???「――十分だ。行くぞ」
蒼星石「はい、マスター」
翠星石「待って……待つです、蒼星石……!」
――カシャン――カシャン――カシャン――……
翠星石「その声……蒼星石ですか……?」
蒼星石「そうだよ、翠星石」
蒼星石「ここで君のローザ・ミスティカが失われてしまったら、
お父様が悲しむからね」
蒼星石「……それに、僕も」
???「――十分だ。行くぞ」
蒼星石「はい、マスター」
翠星石「待って……待つです、蒼星石……!」
――カシャン――カシャン――カシャン――……
107: 2009/10/15(木) 20:51:23.68 ID:XQT3SOgY0
巻いてんじゃねえよのぶひこwwwwwwwww
110: 2009/10/15(木) 20:53:54.45 ID:1TGPLxVD0
ガテゾーン「くっ……まさか、奴が連れているのはローゼンメイデンか!?」
マリバロン「おのれ……! だが、まだローゼンメイデンはそこに居る!」
ガテゾーン「ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GYOOOOOAAAAAAA!」
ブオンッ――
翠星石「っ!?」
――ガキインッ!
ガテゾーン・マリバロン「何っ!?」
RXロボ「――!」
マリバロン「おのれ……! だが、まだローゼンメイデンはそこに居る!」
ガテゾーン「ヴィビッパー!」
ヴィビッパー「GYOOOOOAAAAAAA!」
ブオンッ――
翠星石「っ!?」
――ガキインッ!
ガテゾーン・マリバロン「何っ!?」
RXロボ「――!」
114: 2009/10/15(木) 20:59:09.30 ID:1TGPLxVD0
翠星石「こ、今度は一体何ですか……!?」
RXロボ「――間にあって良かった」
翠星石「その声は――サラサラ人間!?」
マリバロン「ええい、南光太郎! いや、仮面ライダー!
どこまでも邪魔をしてくれる!」
翠星石「でも、その姿は……」
RXロボ「これは……この力と姿は、
キングストーンによって得た力――」
RX「悲しみの王子――RX・ロボライダー!」
RXロボ「――間にあって良かった」
翠星石「その声は――サラサラ人間!?」
マリバロン「ええい、南光太郎! いや、仮面ライダー!
どこまでも邪魔をしてくれる!」
翠星石「でも、その姿は……」
RXロボ「これは……この力と姿は、
キングストーンによって得た力――」
RX「悲しみの王子――RX・ロボライダー!」
115: 2009/10/15(木) 21:03:13.84 ID:1TGPLxVD0
ヴィビッパー「GOAAAAAAAA!」
マリバロン「ガテゾーン! 攻撃を集中させるぞ!」
ガテゾーン「おおっ!」
ドンドンドンドォンッ!
RXロボ「そしてこれが――」
パアアッ!
ヒュヒュヒュンッ――
翠星石「相手の攻撃がすり抜けて――!?」
RXバイオ「――怒りの王子! RX――バイオ! ライダー!」
マリバロン「ガテゾーン! 攻撃を集中させるぞ!」
ガテゾーン「おおっ!」
ドンドンドンドォンッ!
RXロボ「そしてこれが――」
パアアッ!
ヒュヒュヒュンッ――
翠星石「相手の攻撃がすり抜けて――!?」
RXバイオ「――怒りの王子! RX――バイオ! ライダー!」
117: 2009/10/15(木) 21:07:51.32 ID:1TGPLxVD0
マリバロン「ちいっ! 小癪な真似を!」
ガテゾーン「……うぐっ!?」
マリバロン「!? まさか、先ほど奴にやられた場所が!?」
ガテゾーン「ああ……どうやら駆動系がやられちまったみたいだ……!」
マリバロン「仕方ないわね……ここは体勢を立て直す!」
ガテゾーン「余計な茶々が入らなければ……!」
ガテゾーン「……うぐっ!?」
マリバロン「!? まさか、先ほど奴にやられた場所が!?」
ガテゾーン「ああ……どうやら駆動系がやられちまったみたいだ……!」
マリバロン「仕方ないわね……ここは体勢を立て直す!」
ガテゾーン「余計な茶々が入らなければ……!」
118: 2009/10/15(木) 21:12:01.30 ID:1TGPLxVD0
ヴィビッパー「GOOOOAAAAAA!」
RXバイオ「――!」
パアアッ!
RX「ふっ! せああっ!」
ヴィビッパー「GYOOOAAAA!?」
RX「RXキイィック!」
ドガァンッ!
ヴィビッパー「GYUUUUU……!?」
RXバイオ「――!」
パアアッ!
RX「ふっ! せああっ!」
ヴィビッパー「GYOOOAAAA!?」
RX「RXキイィック!」
ドガァンッ!
ヴィビッパー「GYUUUUU……!?」
121: 2009/10/15(木) 21:16:29.83 ID:1TGPLxVD0
RX「――リボルケイン!」
パアアッ!――フォンッ!
ヴィビッパー「GYUOOOOOO!」
ブオンッ!
RX「ていあっ!」
ガキィンッ!
RX「むんっ!」
ヴィビッパー「GYAAAAAAAAAAA!?」
パアアッ!――フォンッ!
ヴィビッパー「GYUOOOOOO!」
ブオンッ!
RX「ていあっ!」
ガキィンッ!
RX「むんっ!」
ヴィビッパー「GYAAAAAAAAAAA!?」
123: 2009/10/15(木) 21:19:52.63 ID:1TGPLxVD0
RX「……!」
パアアアアアアッ……!
ヴィビッパー「GYUOO……AAA……!?」
RX「!」
ズシュッ!
ヴィビッパー「OOO……O……」
RX「――」
フォンッ……フォウンッ――
ドガアアンッ!!
パアアアアアアッ……!
ヴィビッパー「GYUOO……AAA……!?」
RX「!」
ズシュッ!
ヴィビッパー「OOO……O……」
RX「――」
フォンッ……フォウンッ――
ドガアアンッ!!
124: 2009/10/15(木) 21:24:08.88 ID:1TGPLxVD0
・ ・ ・
翠星石「――光太郎」
光太郎「ん? どうしたんだ、翠星石ちゃん」
翠星石「その……あ、りがとう……です」
光太郎「えっ? 何だって?」
翠星石「なっ、何でもねーですぅ!」
光太郎「おっ、おいおい! どうして怒るんだよ」
翠星石「ふーんだ!」
翠星石「――光太郎」
光太郎「ん? どうしたんだ、翠星石ちゃん」
翠星石「その……あ、りがとう……です」
光太郎「えっ? 何だって?」
翠星石「なっ、何でもねーですぅ!」
光太郎「おっ、おいおい! どうして怒るんだよ」
翠星石「ふーんだ!」
125: 2009/10/15(木) 21:28:02.70 ID:1TGPLxVD0
茂「それにしても、これからどうするの?」
光太郎「そうだな。翠星石ちゃんは、
これからもクライシスに狙われるだろう……」
翠星石「あのむっかつく奴らですよね!
思い出しただけでもイライラしてくるですよ!」
光太郎「ははは」
翠星石「……でも、翠星石は大丈夫だと思ってるです」
光太郎「そりゃまたどうしてだい?」
翠星石「そんなの――」
翠星石「仮面ライダーBLACK・RXが居るからですぅ!」
光太郎「そうだな。翠星石ちゃんは、
これからもクライシスに狙われるだろう……」
翠星石「あのむっかつく奴らですよね!
思い出しただけでもイライラしてくるですよ!」
光太郎「ははは」
翠星石「……でも、翠星石は大丈夫だと思ってるです」
光太郎「そりゃまたどうしてだい?」
翠星石「そんなの――」
翠星石「仮面ライダーBLACK・RXが居るからですぅ!」
127: 2009/10/15(木) 21:33:00.26 ID:1TGPLxVD0
ローゼンメイデン第三ドール――翠星石のローザ・ミスティカを奪うという
クライシスの企みは、RXによって粉砕された!
だが、クライシスの魔の手はまたすぐそこまで迫ってきている!
そして、翠星石の前に現れた、蒼星石と、そのマスターとは何者なのか!?
――戦え、南光太郎! 負けるな、仮面ライダー!
少女の笑顔を守るために……!
つづく
クライシスの企みは、RXによって粉砕された!
だが、クライシスの魔の手はまたすぐそこまで迫ってきている!
そして、翠星石の前に現れた、蒼星石と、そのマスターとは何者なのか!?
――戦え、南光太郎! 負けるな、仮面ライダー!
少女の笑顔を守るために……!
つづく
128: 2009/10/15(木) 21:34:09.32 ID:rdYQBQ6fO
乙?
129: 2009/10/15(木) 21:39:29.73 ID:XQT3SOgY0
誰かがきみ~を~愛してる
誰かがきみ~を~信じてる
誰かがきみ~を~求めてる
どこかで~どこかで~
誰かがきみ~を~信じてる
誰かがきみ~を~求めてる
どこかで~どこかで~
132: 2009/10/15(木) 21:44:24.23 ID:Ycw/7epI0
乙!
おもしろかったよ
続き楽しみにしてる
おもしろかったよ
続き楽しみにしてる
134: 2009/10/15(木) 22:02:56.63 ID:yeUlF5Y7O
シャドームーンがドールといるとかシュールだなwwwww
135: 2009/10/15(木) 22:36:48.76 ID:gPdSSR3I0
なんか侍女連れてたし、そういうのもありなんだろう
引用元: 光太郎「ローゼンメイデン?」
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