1:2018/11/22(木) 20:26:44.192 ID:vIOjjGzwx.net
男「く、苦しい~・・・」

俺「その男はな、村の神へ捧げる生贄になったのさ。この村には1年に5人の生贄を捧げることで次の年が豊作になるという伝統がある」

ブラックジャック「ふざけちゃいけない。これはこの地で発生するただの風土病だ。手術すれば治るんだ」

俺「ダメだ。村のためにこの男には氏んでもらわにゃならん」

男「・・・」バタリ

俺「これで4人。後1人の生贄がいれば村は安泰さ」

ブラックジャック「お前さん、今までそんな迷信で病気の患者を見殺しにしてきたのかい?」

俺「ふふふ、迷信なんかじゃない。村の神は確かに存在する。昔からそうやって村は生き延びてきたのだ」

妻「あ、あなた・・・」パタリ

俺「お、お前!これは・・・!」

ブラックジャック「どうやら奥さんも同じ風土病にかかったみたいだぜ。まさかこれも手術するなって言うんじゃないだろうな?」

俺「む、村のためには仕方ない・・・!こいつも村の女ならば覚悟しているはずだ・・・!」

ブラックジャック「いい加減にしないか!奥さんのお腹には赤ん坊がいるんだぜ!?」
2:2018/11/22(木) 20:27:22.794 ID:vIOjjGzwx.net
俺「なんだって!?せ、先生・・・!妻を・・・妻を助けてやってくれ・・・!」

ブラックジャック「初めからそのつもりだ。この風土病は感染する。お前さんは離れててもらおうか」

俺「ふ、ふふふ。そうはいかねえ・・・!んむっ」

ブラックジャック「おい!こんな時に口づけなんて!」

俺「こ、これで俺も病気になった・・・!5人目の生贄は俺がなる・・・!」

ブラックジャック「そんなものはただの迷信だ!生贄なんて悪い風習にすぎない!」

俺「先生は・・・なあんにも分かっちゃいない・・・都会で生きてきた偉いお医者さんには一生分からないことだろうぜ・・・」

俺「毎年生贄を捧げることで俺たちの村は存続してきたと思ってる・・・それが突然今までのは迷信だなんて言ってみなよ・・・ふふ・・・悪夢さ」

俺「さあ!!村を守りし神よ!!最後の生贄は俺だ!病気で死ぬなんてまどろっこしいことはしない!今すぐ俺を受け取りな!!」

 ガ カ ッ !!!!!

天空から稲妻が走り、一瞬で黒焦げにしてしまった

ブラックジャック「ま、まさか・・・こんなことが・・・!」


妻「先生。体を治していただいてありがとうございます」

ブラックジャック「これを渡しておこう。アンタを治療した後に作った病気の特効薬だ。それを使うも捨てるもアンタが決めるといい」

ブラックジャック「私は国へ帰る。ここへは二度と来ることはないだろう。医者というのは患者を治すためにいるんだ。この村とは反りが合わないらしい」

8:2018/11/22(木) 20:31:19.477 ID:GDQXyrUC0.net
よくある話じゃん
14:2018/11/22(木) 21:56:46.153 ID:9+palDEd0.net
するっとブラックジャックっぽさがあってよかった
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1542886004