1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:03:01 ID:ffd3hx26
タプリス「なんで悪魔が夏祭りに来てるんですか!?この祭りは神様に祈りを捧げるものらしいので、悪魔がここにいる方がおかしいです!」
サターニャ「んなっ!おかしいのは焼きそばの屋台やってるあんたでしょ!あんた焼きそばとなんの関係もないのに!」
タプリス「た、たしかに...でも事情があるから仕方ないんです!」
サターニャ「事情ってなによ?」
タプリス「道で熱出して倒れた人を介抱したら、今日ここで焼きそばの屋台を手伝うはずだった人で、そこで私が代わることにしたんですよ」フンス
サターニャ「あんたガヴリールよりもずっとお人好しね...」
サターニャ「んなっ!おかしいのは焼きそばの屋台やってるあんたでしょ!あんた焼きそばとなんの関係もないのに!」
タプリス「た、たしかに...でも事情があるから仕方ないんです!」
サターニャ「事情ってなによ?」
タプリス「道で熱出して倒れた人を介抱したら、今日ここで焼きそばの屋台を手伝うはずだった人で、そこで私が代わることにしたんですよ」フンス
サターニャ「あんたガヴリールよりもずっとお人好しね...」
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:03:35 ID:ffd3hx26
屋台のおじさん「おっ!タプリスちゃんの友達か」
サターニャ・タプリス「友達じゃないわよ(です)!」
屋台のおじさん「ははは!仲良いな!」
サターニャ・タプリス「そんなことないわよ(です)!」
サターニャ・タプリス「友達じゃないわよ(です)!」
屋台のおじさん「ははは!仲良いな!」
サターニャ・タプリス「そんなことないわよ(です)!」
3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:04:12 ID:ffd3hx26
屋台のおじさん「ほら、追加の麺だ」ドサッ
タプリス「お、重たそうですね。大丈夫なんですか?」
屋台のおじさん「これくらいなんてことないわ!...と言いたい所だが、やっぱ歳には勝てねえな。ちょっとトラックのとこまで来てくれねえか?」
タプリス「はい!」スタスタ
サターニャ「......なんか不安ね」
タプリス「お、重たそうですね。大丈夫なんですか?」
屋台のおじさん「これくらいなんてことないわ!...と言いたい所だが、やっぱ歳には勝てねえな。ちょっとトラックのとこまで来てくれねえか?」
タプリス「はい!」スタスタ
サターニャ「......なんか不安ね」
4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:05:53 ID:ffd3hx26
屋台のおじさん「この中にある箱をあと5箱届けてほしいんだが出来そうか?」
タプリス「だ、大丈夫です!これくらいの箱1つくらい!ふぬぬぬぬぬ!」ググググ
タプリス(うう...全然持ち上がりません...この調子で5箱も届けられるのでしょうか...)
屋台のおじさん「無理そうならやらなくていいぞ。俺がやっておくから」
タプリス「いえ!手伝いますから!ふぬぬぬぬぬ!」ググググ
タプリス「だ、大丈夫です!これくらいの箱1つくらい!ふぬぬぬぬぬ!」ググググ
タプリス(うう...全然持ち上がりません...この調子で5箱も届けられるのでしょうか...)
屋台のおじさん「無理そうならやらなくていいぞ。俺がやっておくから」
タプリス「いえ!手伝いますから!ふぬぬぬぬぬ!」ググググ
5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:07:39 ID:ffd3hx26
屋台のおじさん「おいおい、何もそこまで...」
タプリス「ふぬぬぬっ!...はあ...はあ...」クタクタ
サターニャ「なーっはっはっは!こんなのも持てないなんてあんたもまだまだね!」
タプリス「え、先輩!なんでここに!」
サターニャ「しょうがないからこの大悪魔様が手を貸してあげるわ!ほいっと」ヒョイ
タプリス「ふぬぬぬっ!...はあ...はあ...」クタクタ
サターニャ「なーっはっはっは!こんなのも持てないなんてあんたもまだまだね!」
タプリス「え、先輩!なんでここに!」
サターニャ「しょうがないからこの大悪魔様が手を貸してあげるわ!ほいっと」ヒョイ
6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:08:11 ID:ffd3hx26
タプリス「わ、すごい...じゃなくて!何が目的なんですか!先輩が人助けなんて...!」
サターニャ「別に人助けじゃないわよ!ただ焼きそばを食べたい気分になっただけで、あんた達がグダグダしてたら食べられないじゃない」
屋台のおじさん「お、さっきの嬢ちゃん!助かるよ!すげえパワーだな!」
サターニャ「うえ!?あ、そう///でも私の力はこんなもんじゃないわ!5箱一気に持っていくわよ!」ヒョイヒョイヒョイヒョイ
屋台のおじさん「ちょっと嬢ちゃん!?」
サターニャ「別に人助けじゃないわよ!ただ焼きそばを食べたい気分になっただけで、あんた達がグダグダしてたら食べられないじゃない」
屋台のおじさん「お、さっきの嬢ちゃん!助かるよ!すげえパワーだな!」
サターニャ「うえ!?あ、そう///でも私の力はこんなもんじゃないわ!5箱一気に持っていくわよ!」ヒョイヒョイヒョイヒョイ
屋台のおじさん「ちょっと嬢ちゃん!?」
7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:09:44 ID:ffd3hx26
サターニャ「はあ...はあ...な、なんてことないわね...はあ...はあ...」
タプリス「かなり疲れてるじゃないですか!...本当に5箱持ってきたのはかっこよかったですけど」ボソッ
サターニャ「え?なんか言った?」キョトン
タプリス「な、なんでもありません!///」アセアセ
タプリス「かなり疲れてるじゃないですか!...本当に5箱持ってきたのはかっこよかったですけど」ボソッ
サターニャ「え?なんか言った?」キョトン
タプリス「な、なんでもありません!///」アセアセ
8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:10:47 ID:ffd3hx26
屋台のおじさん「ありがとうなタプリスちゃんと嬢ちゃん!もう俺1人でも大丈夫そうだ!」
タプリス「そうなんですか?」
屋台のおじさん「ああ!それと、少ないかもしれないがお礼に焼きそばをあげるよ」スッ
サターニャ「やったー!あんたいい奴ね!」ヒョイ
タプリス「そうなんですか?」
屋台のおじさん「ああ!それと、少ないかもしれないがお礼に焼きそばをあげるよ」スッ
サターニャ「やったー!あんたいい奴ね!」ヒョイ
9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:11:27 ID:ffd3hx26
タプリス「えっ!?お礼なんていいですよ!」
サターニャ「何言ってるのよ!せっかく貰えるんだから貰いなさい」
屋台のおじさん「赤い嬢ちゃんもこう言ってるわけだしさ」
タプリス「うう...そ、そこまで言うなら...」スッ
サターニャ「何言ってるのよ!せっかく貰えるんだから貰いなさい」
屋台のおじさん「赤い嬢ちゃんもこう言ってるわけだしさ」
タプリス「うう...そ、そこまで言うなら...」スッ
10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:12:08 ID:ffd3hx26
しばらくして...
サターニャ「ちょうど空いてるベンチがあったわ!ここで食べましょ!」
タプリス「悪魔の言いなりになるのは嫌ですが、仕方ないです!」フンス
サターニャ「いい香りね!いただきまーす」パクッ
タプリス「いただきます...」
サターニャ「ちょうど空いてるベンチがあったわ!ここで食べましょ!」
タプリス「悪魔の言いなりになるのは嫌ですが、仕方ないです!」フンス
サターニャ「いい香りね!いただきまーす」パクッ
タプリス「いただきます...」
11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:13:45 ID:ffd3hx26
タプリス(あれ、そういえば確かおじさんはまだ焼きそばを作ってないはず...ということはこれは)パクッ
タプリス(やっぱり私が作った焼きそばです...おじさんの焼きそばとは比べ物にならないくらい出来が悪いで)サターニャ「美味しいわ!」パクパク
タプリス「えっ!?本当ですか!?」
サターニャ「本当よ!ずっと食べたいくらいだわ!」パクパク
タプリス「んなっ///それ私が作ったやつなんですよ!?」
サターニャ「へえ、あんた料理得意なのね!とっても美味しく出来てるわよ」パクパク
タプリス(やっぱり私が作った焼きそばです...おじさんの焼きそばとは比べ物にならないくらい出来が悪いで)サターニャ「美味しいわ!」パクパク
タプリス「えっ!?本当ですか!?」
サターニャ「本当よ!ずっと食べたいくらいだわ!」パクパク
タプリス「んなっ///それ私が作ったやつなんですよ!?」
サターニャ「へえ、あんた料理得意なのね!とっても美味しく出来てるわよ」パクパク
12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:14:20 ID:ffd3hx26
タプリス「そういうことを言ってるんじゃありません!///」カァァァ
サターニャ「なんで顔赤くなってるのよ?」パクパク
タプリス「だってそれは!///」
サターニャ「そんなことよりそろそろ始まるわよ!」パクパクゴックン
タプリス「え?」
サターニャ「なんで顔赤くなってるのよ?」パクパク
タプリス「だってそれは!///」
サターニャ「そんなことよりそろそろ始まるわよ!」パクパクゴックン
タプリス「え?」
13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:15:17 ID:ffd3hx26
花火「ド---ン!」
サターニャ「やっぱ夏祭りと言ったらこれよね!」
タプリス「そ、そうですね」
タプリス「...先輩、本当に美味しかったんですよね?その焼きそば」
サターニャ「そう言ってるじゃない」
サターニャ「やっぱ夏祭りと言ったらこれよね!」
タプリス「そ、そうですね」
タプリス「...先輩、本当に美味しかったんですよね?その焼きそば」
サターニャ「そう言ってるじゃない」
14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:16:23 ID:ffd3hx26
タプリス「...先輩。これから先輩に時々お弁────────」花火「ド--ン!」
サターニャ「え?ごめん、花火のせいで聞こえなかったわ。私に何よ」
タプリス「えっと...あの...先輩について行ってもいいですか?」
サターニャ「もちろんよ!一緒に祭りを楽しむわよ!」
サターニャ「え?ごめん、花火のせいで聞こえなかったわ。私に何よ」
タプリス「えっと...あの...先輩について行ってもいいですか?」
サターニャ「もちろんよ!一緒に祭りを楽しむわよ!」
15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:17:26 ID:ffd3hx26
三日後 ヴィーネの家
ガヴ「本当に1人で行ったのかよ...疲れないのかお前は」
サターニャ「楽しかったわよ!みんなも来ればよかったのになんで断ったのよ」
ヴィーネ「そりゃあ、その前の日に4人で海に行ったから皆疲れてるのよ。そもそも夏祭りなら先週4人で行ったじゃない」
ラフィエル「私も行きたい気持ちは山々でしたが、バカではないのでサターニャさんみたいな体力は持ってないんですよ」
サターニャ「それどういう意味よ!」ムキ-ッ
ラフィエル「うふふっ」ニコニコ
ガヴ「本当に1人で行ったのかよ...疲れないのかお前は」
サターニャ「楽しかったわよ!みんなも来ればよかったのになんで断ったのよ」
ヴィーネ「そりゃあ、その前の日に4人で海に行ったから皆疲れてるのよ。そもそも夏祭りなら先週4人で行ったじゃない」
ラフィエル「私も行きたい気持ちは山々でしたが、バカではないのでサターニャさんみたいな体力は持ってないんですよ」
サターニャ「それどういう意味よ!」ムキ-ッ
ラフィエル「うふふっ」ニコニコ
16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:18:05 ID:ffd3hx26
サターニャ「それに1人じゃないわよ。偶然会ったタプリスと一緒だったわ」
ガヴ「ふーん。2人がねえ」
ヴィーネ「なんか意外ね...」
サターニャ「タプリスが作った焼きそばも食べたのよ。美味しかったわ!」
ラフィエル「......」
ガヴ「ふーん。2人がねえ」
ヴィーネ「なんか意外ね...」
サターニャ「タプリスが作った焼きそばも食べたのよ。美味しかったわ!」
ラフィエル「......」
17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:18:39 ID:ffd3hx26
ラフィエル(一昨日本屋で会ったタプちゃんは料理本をいくつか買っていましたね。それにとても機嫌が良さそうでした)
ラフィエル(時期的にきっとサターニャさんと一緒に夏祭りを満喫したのと関係があるはずです)
ラフィエル(そういえば、誰のためにその本を買うんですか?って聞いた時顔を真っ赤にしてましたね)
ラフィエル(まさかタプちゃん、サターニャさんのことを...)
ラフィエル(時期的にきっとサターニャさんと一緒に夏祭りを満喫したのと関係があるはずです)
ラフィエル(そういえば、誰のためにその本を買うんですか?って聞いた時顔を真っ赤にしてましたね)
ラフィエル(まさかタプちゃん、サターニャさんのことを...)
18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2019/08/14(水) 05:19:16 ID:ffd3hx26
ラフィエル「...私も夏祭りに行った方が良かったですね」ボソッ
サターニャ「え?なんか言った?」キョトン
ラフィエル「なんでもないですよ」ニコニコ
終わり
サターニャ「え?なんか言った?」キョトン
ラフィエル「なんでもないですよ」ニコニコ
終わり
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