1:2016/08/15(月)06:49:58 Mak
ねこ「どうしたの?」
うさぎ「……」
ねこ「調子悪いの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう、はずかしがりやさんね! なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
ねこ「調子悪いの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう、はずかしがりやさんね! なにかいったらどう?」
2:2016/08/15(月)06:51:34 Mak
うさぎ「プッ」
ねこ「ちょっと、バカにしてるの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう知らない!」
うさぎ「……」
ねこ「ちょっと、バカにしてるの?」
うさぎ「……」
ねこ「もう知らない!」
うさぎ「……」
3:2016/08/15(月)06:54:04 Mak
数日後
ねこ「あなたうさぎっていうのね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「ご主人から聞いたわよ、仲良くならなきゃね」
うさぎ「……」
ねこ「なにかいったらどう?」
ねこ「あなたうさぎっていうのね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「ご主人から聞いたわよ、仲良くならなきゃね」
うさぎ「……」
ねこ「なにかいったらどう?」
4:2016/08/15(月)06:56:24 Mak
ねこ「ねえうさぎさん」
うさぎ「……」
ねこ「いつになったらお話しできるのかしら」
ねこ「そろそろあなたの声が聞きたいわ」
うさぎ「……」クルクル
うさぎ「……」
ねこ「いつになったらお話しできるのかしら」
ねこ「そろそろあなたの声が聞きたいわ」
うさぎ「……」クルクル
5:2016/08/15(月)06:59:14 Mak
ねこ「あなたってへんね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私はあなたより先にここにいるんだから、私の言う事を聞きなさいよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「はあ……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私はあなたより先にここにいるんだから、私の言う事を聞きなさいよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「はあ……」
6:2016/08/15(月)07:01:41 Mak
数週間後
うさぎ「……」
ねこ「今日こそ喋って貰うわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「鼻をヒクヒクさせたってダメよ」
ねこ「なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
うさぎ「……」
ねこ「今日こそ喋って貰うわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「鼻をヒクヒクさせたってダメよ」
ねこ「なにかいったらどう?」
うさぎ「……」
7:2016/08/15(月)07:04:05 Mak
ねこ「どうもあなたは喋りたくないようね」
うさぎ「……ぶっ」クルクル
ねこ「ふざけないで」
うさぎ「……」
ねこ「私がどうしても喋らせるわ。 なんとしてもね」
うさぎ「……ぶっ」クルクル
ねこ「ふざけないで」
うさぎ「……」
ねこ「私がどうしても喋らせるわ。 なんとしてもね」
8:2016/08/15(月)07:07:28 Mak
一年後
ねこ「ねえうさぎさん、どうして話したくないの?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私がねこだから? それともキライなのかしら?」
うさぎ「……」
ねこ「あなたってわからないわね」
ねこ「ねえうさぎさん、どうして話したくないの?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私がねこだから? それともキライなのかしら?」
うさぎ「……」
ねこ「あなたってわからないわね」
9:2016/08/15(月)07:09:14 Mak
ねこ「ねえうさぎさん、今日は雨ね」
うさぎ「……」
ねこ「ザーザー降ってるわね」
うさぎ「……ぶっ」ヒクヒク
ねこ「それが返事なの?」
うさぎ「……」
ねこ「ザーザー降ってるわね」
うさぎ「……ぶっ」ヒクヒク
ねこ「それが返事なの?」
10:2016/08/15(月)07:11:11 Mak
ねこ「うさぎさん、今日は暑いわね」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「動くと余計暑いわよ」
うさぎ「……」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「動くと余計暑いわよ」
うさぎ「……」
11:2016/08/15(月)07:13:43 Mak
ねこ「うさぎさん、元気?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻が動いてると元気なのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「バカにしてるのかしら?」グググ
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻が動いてると元気なのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「バカにしてるのかしら?」グググ
13:2016/08/15(月)07:16:33 Mak
うさぎ「……」
ねこ「うさぎさんどうしてじっとしているの?」
うさぎ「……」
ねこ「……」
うさぎ「Zzz……」
ねこ「うさぎさんどうしてじっとしているの?」
うさぎ「……」
ねこ「……」
うさぎ「Zzz……」
14:2016/08/15(月)07:20:58 Mak
ねこ「うさぎさん、聞いて。 今日は餌を抜きにされたのよ」
うさぎ「……」
ねこ「私がイタズラしたんだろうって、ほんとは坊やがしたのにひどいわ」
うさぎ「ぶー……」クルクル
ねこ「うさぎさん、薄情ね」
うさぎ「……」
ねこ「私がイタズラしたんだろうって、ほんとは坊やがしたのにひどいわ」
うさぎ「ぶー……」クルクル
ねこ「うさぎさん、薄情ね」
15:2016/08/15(月)07:23:34 Mak
ねこ「おなかすいた……」
うさぎ「……ぶっ」スッ
ねこ「あっ、くれるの? 私に?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「ありがとう、草でもおいしいわ」パリパリ
うさぎ「……ぶっ」スッ
ねこ「あっ、くれるの? 私に?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「ありがとう、草でもおいしいわ」パリパリ
16:2016/08/15(月)07:26:32 Mak
ねこ「うさぎさん、うさぎさん、今日は寒いわね」
うさぎ「……」
ねこ「暖かいいいとこ知っているわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「こたつっていうの、ここに入るのよ」
うさぎ「……」
ねこ「暖かいいいとこ知っているわよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「こたつっていうの、ここに入るのよ」
17:2016/08/15(月)07:29:27 Mak
ねこ「ね、暖かいでしょう」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「うれしいのかそうじゃないかわからないわね」
うさぎ「……」ピョン
ねこ「うれしいってことね、そうしておくわ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「うれしいのかそうじゃないかわからないわね」
うさぎ「……」ピョン
ねこ「うれしいってことね、そうしておくわ」
18:2016/08/15(月)07:31:57 Mak
ねこ「あなたは喋りたくないわりには私についてくるのね」
うさぎ「……」
ねこ「うんやはいくらい言えないのかしら」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻でごまかしてもダメよ」
うさぎ「……」
ねこ「うんやはいくらい言えないのかしら」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「お鼻でごまかしてもダメよ」
19:2016/08/15(月)07:36:03 Mak
ねこ「ねえうさぎさん、最近あなたばかり撫でられてるみたいね」
うさぎ「……」
ねこ「いい気なもんね、黙ってるだけでもちやほやされるんだから」
うさぎ「……ぶっ」
ねこ「はいはい、私は相手にされませんよーだ」
うさぎ「……」
ねこ「いい気なもんね、黙ってるだけでもちやほやされるんだから」
うさぎ「……ぶっ」
ねこ「はいはい、私は相手にされませんよーだ」
20:2016/08/15(月)07:40:25 Mak
数年後
ねこ「ああ、腰がいたい」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私もちょっと歳ねえ」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ありがとう、でもくすぐったいわ」
ねこ「ああ、腰がいたい」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私もちょっと歳ねえ」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ありがとう、でもくすぐったいわ」
22:2016/08/15(月)07:43:45 Mak
ねこ「うさぎさん、あなたは優しいのね」
うさぎ「……」
ねこ「見直したわ」
うさぎ「……ぶーっ!」ヒクヒク
ねこ「やっとあなたの事がすこしわかったわね」
うさぎ「……」
ねこ「見直したわ」
うさぎ「……ぶーっ!」ヒクヒク
ねこ「やっとあなたの事がすこしわかったわね」
23:2016/08/15(月)07:48:29 Mak
ねこ「うさぎさん、飼い主さんとどこへ行ってきたの?」
うさぎ「……」
ねこ「病院の臭いがするわね。 調子悪いの?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「元気そうでよかったわね。 そういえば初めて会った時も同じ事を言ったわね」
うさぎ「……」
ねこ「病院の臭いがするわね。 調子悪いの?」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「元気そうでよかったわね。 そういえば初めて会った時も同じ事を言ったわね」
24:2016/08/15(月)07:51:47 Mak
ねこ「もうすっかりおばあちゃんになっちゃったわ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたも歳ねえ」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「無理しちゃダメよ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたも歳ねえ」
うさぎ「……」クルクル
ねこ「無理しちゃダメよ」
27:2016/08/15(月)07:54:49 Mak
ねこ「あなたがやって来て随分たつけど」
ねこ「あなたはどうしても喋らないのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「ほら、またそれだわ。 からかってるつもりかしら」グググ
うさぎ「……ぶっ、ぶっ」
ねこ「あなたはどうしても喋らないのね」
うさぎ「……プッ」
ねこ「ほら、またそれだわ。 からかってるつもりかしら」グググ
うさぎ「……ぶっ、ぶっ」
29:2016/08/15(月)08:00:52 Mak
ねこ「ねえ、うさぎさん? 聞いて頂戴」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私、諦めたわ。 あなたをなんとしても喋らせようとしたけど無理なようね」
うさぎ「……」
ねこ「仲良くならなきゃと思ってたけど限界よ」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「私、諦めたわ。 あなたをなんとしても喋らせようとしたけど無理なようね」
うさぎ「……」
ねこ「仲良くならなきゃと思ってたけど限界よ」
30:2016/08/15(月)08:06:49 Mak
ねこ「私とあなたは違うわ。 だからもうお互い別に生きていきましょ」
ねこ「もう話しかけないから。 近づいてもダメよ」
うさぎ「……ぶっ!」
ねこ「なによ、文句あるならなにかいったらどう?」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「もう話しかけないから。 近づいてもダメよ」
うさぎ「……ぶっ!」
ねこ「なによ、文句あるならなにかいったらどう?」
うさぎ「……」ヒクヒク
31:2016/08/15(月)08:08:23 Mak
ねこ「それじゃ」トコトコ
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「なによ、近づかないで」
うさぎ「プー……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「なによ、近づかないで」
うさぎ「プー……」ヒクヒク
32:2016/08/15(月)08:11:35 Mak
数週間後
ねこ「うう、なんだか気分が悪いわ……。 起きるのも嫌……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「なに?」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ちょっと、くすぐったいわ! ……ありがとう」
ねこ「うう、なんだか気分が悪いわ……。 起きるのも嫌……」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「なに?」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「ちょっと、くすぐったいわ! ……ありがとう」
33:2016/08/15(月)08:16:56 Mak
ねこ「フラフラする……。 やっぱり歳かしらね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「……うさぎさん、あなたは相変わらずね」
ねこ「話しかけちゃったけど、あなたはどうせ答えないわよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「……うさぎさん、あなたは相変わらずね」
ねこ「話しかけちゃったけど、あなたはどうせ答えないわよね」
うさぎ「……」ヒクヒク
36:2016/08/15(月)08:19:27 Mak
ねこ「うさぎさん、今日は寒いわね」
ねこ「またこたつに入りましょうか」
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「あなたも歳なんだから無理しちゃダメよ」
ねこ「こうして入ると昔を思い出すわね」
ねこ「またこたつに入りましょうか」
うさぎ「……」ピョンピョン
ねこ「あなたも歳なんだから無理しちゃダメよ」
ねこ「こうして入ると昔を思い出すわね」
37:2016/08/15(月)08:21:57 Mak
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたとお喋べりできたらいいのに」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「嫌よ、顔なめちゃ。 一言も話してないでしょ」
うさぎ「……プー」
ねこ「あなたとお喋べりできたらいいのに」
うさぎ「……」ペロペロ
ねこ「嫌よ、顔なめちゃ。 一言も話してないでしょ」
うさぎ「……プー」
38:2016/08/15(月)08:27:10 Mak
ねこ「……ふふっ、かわいいわね」
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたみたいな恥ずかしがり屋さんは初めてよ」
ねこ「そろそろ暑くなってきたわね、出ましょ」
うさぎ「……」ヒクヒク
うさぎ「……」ヒクヒク
ねこ「あなたみたいな恥ずかしがり屋さんは初めてよ」
ねこ「そろそろ暑くなってきたわね、出ましょ」
うさぎ「……」ヒクヒク
39:2016/08/15(月)08:29:36 Mak
数週間後
ねこ「なんだか息苦しいわ」ハァハァ
ねこ「ちょっとトイレ……」ヨロッ
ねこ「」バタッ
うさぎ「……!」
うさぎ「ぶーっ! ぶーっ!」ダンッ ダンッ ダンッ
ねこ「なんだか息苦しいわ」ハァハァ
ねこ「ちょっとトイレ……」ヨロッ
ねこ「」バタッ
うさぎ「……!」
うさぎ「ぶーっ! ぶーっ!」ダンッ ダンッ ダンッ
42:2016/08/15(月)08:34:23 Mak
飼い主「ちょっときなこ! うるさ……ミケ? ミケどうしたの?!」
飼い主「ミケ! ミーケ! ほら、どうしたの?」
うさぎ「ぶーっ!」ダンッ
飼い主「あっ、大変! 病院病院!」
うさぎ「ぶー……」クルクル
飼い主「ミケ! ミーケ! ほら、どうしたの?」
うさぎ「ぶーっ!」ダンッ
飼い主「あっ、大変! 病院病院!」
うさぎ「ぶー……」クルクル
43:2016/08/15(月)08:38:56 Mak
飼い主「大丈夫よきなこ、病院行けばなおるって」
うさぎ「……プー」ソワソワ
飼い主「今から行ってくるから、待ってて。 お留守番よ、大丈夫だから、ね?」
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「おばーちゃーん! ちょっとミケ病院に連れてくからー!!」
うさぎ「……プー」ソワソワ
飼い主「今から行ってくるから、待ってて。 お留守番よ、大丈夫だから、ね?」
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「おばーちゃーん! ちょっとミケ病院に連れてくからー!!」
45:2016/08/15(月)08:42:59 Mak
数時間後
飼い主「きなこ! ミケ治るよ!」
うさぎ「……プー」ピョンピョン
飼い主「ミケはねえ、おこたの入りすぎで参っただけだって」
飼い主「だから……しばらく入院したら帰ってくるよ」
うさぎ「……プー」ピョン ヒクヒク
飼い主「きなこ! ミケ治るよ!」
うさぎ「……プー」ピョンピョン
飼い主「ミケはねえ、おこたの入りすぎで参っただけだって」
飼い主「だから……しばらく入院したら帰ってくるよ」
うさぎ「……プー」ピョン ヒクヒク
47:2016/08/15(月)08:49:00 Mak
飼い主「もう歳なのにおバカさんねミケは」
飼い主「とにかくよかったよかった。 ねえきなこ」ナデナデ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
飼い主「あんたら仲良しだね、ちがう動物なのに通じあってるんだね」ナデナデ
うさぎ「……」ヒクヒク
飼い主「とにかくよかったよかった。 ねえきなこ」ナデナデ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
飼い主「あんたら仲良しだね、ちがう動物なのに通じあってるんだね」ナデナデ
うさぎ「……」ヒクヒク
48:2016/08/15(月)08:51:51 Mak
数日後
ねこ「ただいまうさぎさん」
うさぎ「ぶーっ!」ピョンピョン
ねこ「心配かけちゃったみたいね、もう大丈夫よ」
ねこ「私が倒れた時、精一杯知らせてくれたんでしょ? ありがとう」
うさぎ「……プー」ヒクヒク
ねこ「ただいまうさぎさん」
うさぎ「ぶーっ!」ピョンピョン
ねこ「心配かけちゃったみたいね、もう大丈夫よ」
ねこ「私が倒れた時、精一杯知らせてくれたんでしょ? ありがとう」
うさぎ「……プー」ヒクヒク
49:2016/08/15(月)08:57:48 Mak
ねこ「ご主人が言ってたわ。 必死に足を叩きつけて鳴いたらしいじゃない」
ねこ「あなたって優しいのね。 思えばこうしてだまって話を聞いてくれてたわね」
ねこ「ずっとそばで話を聞いてくれて、調子悪い時は舐めてくれたわね」
ねこ「ねえ、うさぎさん。 私あなたが大好きよ」
うさぎ「……!」ヒクヒク
ねこ「あなたって優しいのね。 思えばこうしてだまって話を聞いてくれてたわね」
ねこ「ずっとそばで話を聞いてくれて、調子悪い時は舐めてくれたわね」
ねこ「ねえ、うさぎさん。 私あなたが大好きよ」
うさぎ「……!」ヒクヒク
50:2016/08/15(月)09:00:33 Mak
ねこ「これからもずっとそばにいてほしいわ」
ねこ「喋らなくてもいいの。 そばにいるだけでうれしいわ」
うさぎ「……プー」クルクル
ねこ「これはお礼よ。 顔を舐めたげる」ペロペロ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
ねこ「喋らなくてもいいの。 そばにいるだけでうれしいわ」
うさぎ「……プー」クルクル
ねこ「これはお礼よ。 顔を舐めたげる」ペロペロ
うさぎ「……プー」ヒクヒク
51:2016/08/15(月)09:03:32 Mak
翌朝
ねこ「うさぎさん、おはよう」
うさぎ「」
ねこ「ねえ、ご飯の時間よ。 起きて」
ねこ「うさぎさん?」
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、おはよう」
うさぎ「」
ねこ「ねえ、ご飯の時間よ。 起きて」
ねこ「うさぎさん?」
うさぎ「」
52:2016/08/15(月)09:07:45 Mak
ねこ「ねえ、起きなさいって。 起きてってば」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「ご飯だから、ねえ、起きてよ。 ずるいよ。 昨日元気だったじゃない」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、ダメでしょ。 約束したでしょ。 ずっとそばにいるって。 起きて、起きてよ」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「ご飯だから、ねえ、起きてよ。 ずるいよ。 昨日元気だったじゃない」モミモミ
うさぎ「」
ねこ「うさぎさん、ダメでしょ。 約束したでしょ。 ずっとそばにいるって。 起きて、起きてよ」モミモミ
53:2016/08/15(月)09:10:11 Mak
うさぎ「」
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……うさぎさんのバカ」
うさぎ「」
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……」 モミモミ
ねこ「……うさぎさんのバカ」
うさぎ「」
55:2016/08/15(月)09:15:52 Mak
数週間後
ねこ「うさぎさん、あの日から家は暗くなったわ」
ねこ「ご主人も、私もずっとずっと悲しいのよ」
ねこ「仕方ないわね、寿命だもんね」
ねこ「でもね、一番悲しかったのはあなたが喋べらなかった事じゃなくて喋られなかった事よ」
ねこ「あなたが喋られない生き物だって早く知っていたら、私はあんなひどいことを言わなかったわ」
ねこ「うさぎさん、あの日から家は暗くなったわ」
ねこ「ご主人も、私もずっとずっと悲しいのよ」
ねこ「仕方ないわね、寿命だもんね」
ねこ「でもね、一番悲しかったのはあなたが喋べらなかった事じゃなくて喋られなかった事よ」
ねこ「あなたが喋られない生き物だって早く知っていたら、私はあんなひどいことを言わなかったわ」
57:2016/08/15(月)09:19:46 Mak
ねこ「ごめんなさいね、うさぎさん」
ねこ「でも、もうすぐあなたに会いに行くわ」
ねこ「その時が来たら、もう一度謝って仲直りしたいの」
ねこ「だから、もうすこしだけ待っててね」
ねこ「うさぎさん……」
ねこ「でも、もうすぐあなたに会いに行くわ」
ねこ「その時が来たら、もう一度謝って仲直りしたいの」
ねこ「だから、もうすこしだけ待っててね」
ねこ「うさぎさん……」
58:2016/08/15(月)09:22:26 Mak
一年後
ねこ「ここはどこだろう……」
ねこ「真っ暗でこわいわ」
???「こっちだよ、ねこさん」
ねこ「だれ?」
うさぎ「ぼくだよ、うさぎだよ」
ねこ「ここはどこだろう……」
ねこ「真っ暗でこわいわ」
???「こっちだよ、ねこさん」
ねこ「だれ?」
うさぎ「ぼくだよ、うさぎだよ」
60:2016/08/15(月)09:28:36 Mak
ねこ「あ、あ……」
うさぎ「久しぶりだね、ねこさん」
ねこ「うさぎさん……!」
うさぎ「やっとあなたとお話しできた」
ねこ「バカ、バカバカバカバカバカ」ギュ!
うさぎ「久しぶりだね、ねこさん」
ねこ「うさぎさん……!」
うさぎ「やっとあなたとお話しできた」
ねこ「バカ、バカバカバカバカバカ」ギュ!
62:2016/08/15(月)09:34:01 Mak
ねこ「どうして先に行っちゃったのよ!」
うさぎ「実はあの日、あなたにその……好きだと言われたのが嬉しくて……気が抜けちゃって。 気がついたらここにいたんです」
ねこ「……」
うさぎ「ぼくは喋られない生き物だから、あなたに好かれようとしていたんですが中々うまくいかなくて。 でも、あの日やっとあなたとわかりあえた」
うさぎ「それが一番嬉しいです」
うさぎ「実はあの日、あなたにその……好きだと言われたのが嬉しくて……気が抜けちゃって。 気がついたらここにいたんです」
ねこ「……」
うさぎ「ぼくは喋られない生き物だから、あなたに好かれようとしていたんですが中々うまくいかなくて。 でも、あの日やっとあなたとわかりあえた」
うさぎ「それが一番嬉しいです」
63:2016/08/15(月)09:39:36 Mak
ねこ「やっぱり、あなたは苦しんでたのね」
ねこ「私が早く気づいてあげていたら、こんなに苦しい思いをさせなかったのに」
うさぎ「いいんですよ、こうして会えたんですから」
うさぎ「話したいことが沢山ありますから行きましょう。 向こうは大変いいところです。」
ねこ「うん、うん……!」
ねこ「私が早く気づいてあげていたら、こんなに苦しい思いをさせなかったのに」
うさぎ「いいんですよ、こうして会えたんですから」
うさぎ「話したいことが沢山ありますから行きましょう。 向こうは大変いいところです。」
ねこ「うん、うん……!」
64:2016/08/15(月)09:42:40 Mak
うさぎ「それじゃあ、あらためてよろしく。 ねこさん」
ねこ「こちらこそよろしく、うさぎさん」
うさぎ「これからもずっとそばにいてくださいね」
ねこ「……はい!」
こうして二匹は仲良く天国に行きました。
それからもっともっと仲良しになったそうです。
おしまい
ねこ「こちらこそよろしく、うさぎさん」
うさぎ「これからもずっとそばにいてくださいね」
ねこ「……はい!」
こうして二匹は仲良く天国に行きました。
それからもっともっと仲良しになったそうです。
おしまい
65:2016/08/15(月)09:43:23 Bhm
感動した
68:2016/08/15(月)09:44:43 A7n
素晴らしかった
70:2016/08/15(月)09:49:05 sOH
全俺が泣いた
引用元:http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1471211398
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