1:2019/12/23(月) 21:48:28.718
おばさん「えぇと、これがこうで……」
男「……」イライラ
おばさん「暗証番号なんだったかしら?」
男(チンタラしやがって……。もう10分になるぞ、このババア……!)
おばさん「あ、記帳もやっておこうっと」
男「……」ブチッ
男「いつまでやってんだあああああああ!!!」ブオンッ
おばさんの後頭部に右ストレートを放つ。
ピシュンッ
男「えっ、消え……ッ!?」
おばさん「遅いわね」
男(後ろ!?)
男「……」イライラ
おばさん「暗証番号なんだったかしら?」
男(チンタラしやがって……。もう10分になるぞ、このババア……!)
おばさん「あ、記帳もやっておこうっと」
男「……」ブチッ
男「いつまでやってんだあああああああ!!!」ブオンッ
おばさんの後頭部に右ストレートを放つ。
ピシュンッ
男「えっ、消え……ッ!?」
おばさん「遅いわね」
男(後ろ!?)
3:2019/12/23(月) 21:50:08.473 ID:CVU+yVaDd.net
男「やっと金下ろせる」
4:2019/12/23(月) 21:51:20.271
男「シィッ!」
即座に背後にバックハンドブローを――
スカッ
男「外れた!?」
おばさん「こっちこっち」
男「ババア……!」ビキッ
即座に背後にバックハンドブローを――
スカッ
男「外れた!?」
おばさん「こっちこっち」
男「ババア……!」ビキッ
5:2019/12/23(月) 21:54:13.720
男「ババアのくせに速さに自信があるようだな。だったら――」
男(足を――)
ローキックで機動力を殺そうと目論む。
ヒュバッ
空を切った。
男「また……ッ!」
すると、男の耳元に――
フッ
男「ひっ……!」ゾクッ
おばさん「吐息で感じちゃった?」
男「……!」ブチッ
男(足を――)
ローキックで機動力を殺そうと目論む。
ヒュバッ
空を切った。
男「また……ッ!」
すると、男の耳元に――
フッ
男「ひっ……!」ゾクッ
おばさん「吐息で感じちゃった?」
男「……!」ブチッ
6:2019/12/23(月) 21:57:42.136
男「ババアッッッ!!!」
ボボボボボボボボボッ!
拳のラッシュ。
しかし、当たらない。かすりもしない。
おばさん「そろそろフィニッシュといこうかしら」バッ
バキィッ!
飛び蹴りが炸裂した。
男「ぐぶはぁっ!」ドザァッ
ボボボボボボボボボッ!
拳のラッシュ。
しかし、当たらない。かすりもしない。
おばさん「そろそろフィニッシュといこうかしら」バッ
バキィッ!
飛び蹴りが炸裂した。
男「ぐぶはぁっ!」ドザァッ
8:2019/12/23(月) 21:58:59.035 ID:H6o5OdAur.net
BBAつえー
9:2019/12/23(月) 21:59:22.042 ID:eB/xo1vi0.net
メスゴリラかな
10:2019/12/23(月) 22:00:30.597 ID:0LD++xiOM.net
銀行めっちゃ遅いのに席取るのめっちゃ早いBBAなんやねん
11:2019/12/23(月) 22:00:40.096
男「う、うぐ……!」
おばさん「私に挑むには十年早かったわね」
男「早くATMで……お金を……おろさなきゃ……」
おばさん「どうやらわけありのようね。よかったら、話してみなさい」
男「はい……」
男は全てを語り始めた。
おばさん「私に挑むには十年早かったわね」
男「早くATMで……お金を……おろさなきゃ……」
おばさん「どうやらわけありのようね。よかったら、話してみなさい」
男「はい……」
男は全てを語り始めた。
12:2019/12/23(月) 22:03:26.721 ID:V6AjoP5A0.net
電車乗るときめっちゃ機敏なババァむかつく
13:2019/12/23(月) 22:03:43.380
男「僕は小さなアパートで妹と二人暮らしをしていました。そしたら――」
ドンドンドン! ガチャッ
借金取り「さあ、今日こそ金返してもらおうかァ!」
男「お金なんてありませんよ!」
妹「お兄ちゃん、怖い……」
男「それに借金はギャンブル狂いだった死んだ父が作ったもの! 僕たちには関係ない!」
借金取り「そういうわけにはいかねえな」
借金取り「“子の借金は子のもの、親の借金も子のもの”っていうだろうがァ!」
男「ムチャクチャな……」
ドンドンドン! ガチャッ
借金取り「さあ、今日こそ金返してもらおうかァ!」
男「お金なんてありませんよ!」
妹「お兄ちゃん、怖い……」
男「それに借金はギャンブル狂いだった死んだ父が作ったもの! 僕たちには関係ない!」
借金取り「そういうわけにはいかねえな」
借金取り「“子の借金は子のもの、親の借金も子のもの”っていうだろうがァ!」
男「ムチャクチャな……」
14:2019/12/23(月) 22:06:12.534
借金取り「どうしても返せねえってんなら……」ジロッ
妹「ひっ!」
借金取り「この可愛い妹に稼いでもらうしかねぇなァ!」ガシッ
妹「きゃあっ!」
男「なにをする!」
借金取り「決まってんだろ? 働いてもらうのさ」
借金取り「俺のツテで、NHKの子供番組で歌ったり踊ったりしてもらう!」
男「やめろォォォ!」
妹「ひっ!」
借金取り「この可愛い妹に稼いでもらうしかねぇなァ!」ガシッ
妹「きゃあっ!」
男「なにをする!」
借金取り「決まってんだろ? 働いてもらうのさ」
借金取り「俺のツテで、NHKの子供番組で歌ったり踊ったりしてもらう!」
男「やめろォォォ!」
17:2019/12/23(月) 22:09:39.294 ID:RYTJUp3C0.net
マジかよNHK最低だな
18:2019/12/23(月) 22:10:25.540
男は飛びかかるが――
バキィッ!
男「ぶげえっ!」
借金取り「ザコが……!」
借金取り「妹を返して欲しかったらきっちり金を持ってくるんだな……」
借金取り「あるいは俺を倒せたら返してやるよォ!」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ……!」
男「待てええええっ!!!」
バキィッ!
男「ぶげえっ!」
借金取り「ザコが……!」
借金取り「妹を返して欲しかったらきっちり金を持ってくるんだな……」
借金取り「あるいは俺を倒せたら返してやるよォ!」
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ……!」
男「待てええええっ!!!」
20:2019/12/23(月) 22:13:14.523
男「……というわけなんです」
おばさん「なるほどね。同情するわ」
おばさん「それで、どうしてATMに来たわけ?」
男「ATMで少しだけでもお金をおろして、妹の一部だけでも返してもらおうかと」
おばさん「一部ってどういうこと?」
男「パンツとか」
おばさん「同情する気が失せてきたわね」
おばさん「しかし……放っておくわけにもいかないわ」
おばさん「よし、あんたを私の弟子にしてあげる!」
男「えっ!」
おばさん「あんたが借金取りを倒すのよ!」
男「……よろしくお願いします!」
おばさん「なるほどね。同情するわ」
おばさん「それで、どうしてATMに来たわけ?」
男「ATMで少しだけでもお金をおろして、妹の一部だけでも返してもらおうかと」
おばさん「一部ってどういうこと?」
男「パンツとか」
おばさん「同情する気が失せてきたわね」
おばさん「しかし……放っておくわけにもいかないわ」
おばさん「よし、あんたを私の弟子にしてあげる!」
男「えっ!」
おばさん「あんたが借金取りを倒すのよ!」
男「……よろしくお願いします!」
21:2019/12/23(月) 22:16:47.875
道場――
おばさん「さっき私と戦って、私をどう思った?」
男「えぇと……とても速いな、と」
おばさん「その通り」
おばさん「戦いで最も重要なのはスピードよ」
おばさん「速ければどんな重い攻撃も喰らわないし、どんな技も発動前に潰してしまえばいいんだから」
男「なるほど……」
おばさん「さっき私と戦って、私をどう思った?」
男「えぇと……とても速いな、と」
おばさん「その通り」
おばさん「戦いで最も重要なのはスピードよ」
おばさん「速ければどんな重い攻撃も喰らわないし、どんな技も発動前に潰してしまえばいいんだから」
男「なるほど……」
23:2019/12/23(月) 22:20:38.713
おばさん「それと、速さを備える上で大事な三つのことを教えてあげる」
男「はいっ!」
おばさん「まずは、Agility(敏捷性)、身体的な機敏さのことよ」
おばさん「これは体を鍛え、筋力や瞬発力をアップさせることで身につけることができるわ」
おばさん「二つ目はThinking(思考)、頭の回転の早さ」
おばさん「体のスピードに思考のスピードが追いつかないと、なんの意味もないからね」
男「敏捷性と思考……」
男「はいっ!」
おばさん「まずは、Agility(敏捷性)、身体的な機敏さのことよ」
おばさん「これは体を鍛え、筋力や瞬発力をアップさせることで身につけることができるわ」
おばさん「二つ目はThinking(思考)、頭の回転の早さ」
おばさん「体のスピードに思考のスピードが追いつかないと、なんの意味もないからね」
男「敏捷性と思考……」
24:2019/12/23(月) 22:24:17.116
おばさん「そして三つ目……Mind(精神)、精神力、心の強さ」
おばさん「どんなに優れた体と頭を持っていても、いざという時ビビってしまったら意味がない」
おばさん「たとえば、心が動揺して体が固まってしまったら、せっかく鍛えた速さも何にもならないわ」
男「……そうか! そういえばあなたは僕の不意打ちに全く動じてませんでしたね」
おばさん「ええ、落ち着いてたからこそ、素早く“後ろから攻撃が来た”と思考し」
おばさん「“後ろに回り込む”という行動を実行できたの」
おばさん「この三つを……“スピードのATM”という!」
男「ATM……!」
おばさん「今から一ヶ月で、あんたにはこのスピードのATMを徹底的に叩き込む!」
男「お願いします!」
おばさん「どんなに優れた体と頭を持っていても、いざという時ビビってしまったら意味がない」
おばさん「たとえば、心が動揺して体が固まってしまったら、せっかく鍛えた速さも何にもならないわ」
男「……そうか! そういえばあなたは僕の不意打ちに全く動じてませんでしたね」
おばさん「ええ、落ち着いてたからこそ、素早く“後ろから攻撃が来た”と思考し」
おばさん「“後ろに回り込む”という行動を実行できたの」
おばさん「この三つを……“スピードのATM”という!」
男「ATM……!」
おばさん「今から一ヶ月で、あんたにはこのスピードのATMを徹底的に叩き込む!」
男「お願いします!」
25:2019/12/23(月) 22:26:05.715
おばさん「まずは敏捷性の修行よ!」
おばさん「走る!」
男「はいっ!」ダッ
おばさん「反復横跳び!」
男「はいっ!」バババッ
おばさん「私が投げるボールをかわして!」ヒュヒュヒュッ
男「はいっ!」サッサッサッ
おばさん「走る!」
男「はいっ!」ダッ
おばさん「反復横跳び!」
男「はいっ!」バババッ
おばさん「私が投げるボールをかわして!」ヒュヒュヒュッ
男「はいっ!」サッサッサッ
26:2019/12/23(月) 22:26:47.919 ID:g6jllCB90.net
スピードのATMwww
上手いこと考えるな
上手いこと考えるな
28:2019/12/23(月) 22:28:52.845
おばさん「次に思考のトレーニングよ」
おばさん「私のいう言葉で連想するフレーズを即座に答えるのよ。コンマ一秒でも遅れたら殴る」
男「分かりました」
おばさん「豆腐」
男「柔らかい」
おばさん「蛍光灯」
男「明るい」
おばさん「おばさん」
男「しわが増える」
ドゴォッ!
男「げぶっ! な、なんで……?」
おばさん「ごめんなさい、つい……」
おばさん「私のいう言葉で連想するフレーズを即座に答えるのよ。コンマ一秒でも遅れたら殴る」
男「分かりました」
おばさん「豆腐」
男「柔らかい」
おばさん「蛍光灯」
男「明るい」
おばさん「おばさん」
男「しわが増える」
ドゴォッ!
男「げぶっ! な、なんで……?」
おばさん「ごめんなさい、つい……」
30:2019/12/23(月) 22:31:12.711
おばさん「精神力のトレーニングよ」
おばさん「なにが出てきても、動じたらいけないわよ」
男「お願いします!」
ゴキブリ「……」ガサガサガサ
男「……」
ネズミ「チューチュー」サササッ
男「……」
おばさん「下着姿の私!」
男「うわああああああ!!!」
おばさん「なにが出てきても、動じたらいけないわよ」
男「お願いします!」
ゴキブリ「……」ガサガサガサ
男「……」
ネズミ「チューチュー」サササッ
男「……」
おばさん「下着姿の私!」
男「うわああああああ!!!」
33:2019/12/23(月) 22:34:27.559
おばさん「組み手するわよ!」
男「はいっ!」
鋭い踏み込みから――
男「だああああああっ!」
シュババババッ!
猛烈なラッシュを放つ。
おばさん「だいぶ速くなったわね……」
おばさん「だけどまだまだ甘いわ!」
ガッ!
カウンターの肘。
男「ぐっ! さすが……!」
男「はいっ!」
鋭い踏み込みから――
男「だああああああっ!」
シュババババッ!
猛烈なラッシュを放つ。
おばさん「だいぶ速くなったわね……」
おばさん「だけどまだまだ甘いわ!」
ガッ!
カウンターの肘。
男「ぐっ! さすが……!」
34:2019/12/23(月) 22:38:57.859
一ヶ月後――
男「はっ!」ビシッ
おばさん「ふむ……だいぶスピードのATMが身についたわね」
男「ありがとうございます」
おばさん「今のあなたなら、借金取りに遅れを取ることなどないはずよ」
おばさん「今こそ借金取りを倒し、妹を取り戻す時ッ!」
男「はいっ!」
男「はっ!」ビシッ
おばさん「ふむ……だいぶスピードのATMが身についたわね」
男「ありがとうございます」
おばさん「今のあなたなら、借金取りに遅れを取ることなどないはずよ」
おばさん「今こそ借金取りを倒し、妹を取り戻す時ッ!」
男「はいっ!」
35:2019/12/23(月) 22:41:29.014
男「借金取り!」
借金取り「来たか……」
おばさん(これが借金取り……なるほど、たしかになかなか出来るわ)
男「妹はどこにいる?」
借金取り「ここにいるぜ」
妹「お兄ちゃん……」
男「!」
借金取り「来たか……」
おばさん(これが借金取り……なるほど、たしかになかなか出来るわ)
男「妹はどこにいる?」
借金取り「ここにいるぜ」
妹「お兄ちゃん……」
男「!」
36:2019/12/23(月) 22:42:26.384 ID:eB/xo1vi0.net
おばさんついてくんのかよ
37:2019/12/23(月) 22:44:04.965
男「大丈夫か!?」
妹「あ、あたし……」
妹「パプリカの振り付け完璧に覚えちゃった……」ポロッ
妹「うっ、うっ……」シクシク
男「……!」
借金取り「ヒャハハハハハ! たっぷり稼がせてもらったぜェ!」
男「借金取り……お前だけは絶対に許さん!」
借金取り「来いやァ!」
おばさん(まずいッ! あの子、怒りで冷静さを欠いている!)
妹「あ、あたし……」
妹「パプリカの振り付け完璧に覚えちゃった……」ポロッ
妹「うっ、うっ……」シクシク
男「……!」
借金取り「ヒャハハハハハ! たっぷり稼がせてもらったぜェ!」
男「借金取り……お前だけは絶対に許さん!」
借金取り「来いやァ!」
おばさん(まずいッ! あの子、怒りで冷静さを欠いている!)
38:2019/12/23(月) 22:47:07.963 ID:H6o5OdAur.net
覚えちゃったか…
39:2019/12/23(月) 22:47:26.674
男「うおおおおおッ!!!」ダッ
猛スピードでまっすぐに借金取りに突っ込んでいく。
借金取り「……」ニヤッ
借金取り(バカが……カウンターの餌食だ!)
おばさん(ダメだわっ……!)
猛スピードでまっすぐに借金取りに突っ込んでいく。
借金取り「……」ニヤッ
借金取り(バカが……カウンターの餌食だ!)
おばさん(ダメだわっ……!)
41:2019/12/23(月) 22:51:14.441
借金取り「もらったァ!」
男(カウンターに……カウンターを!)
ドゴォッ!
借金取り「ぐうっ!?」ミシ…
右ストレートが炸裂した。
おばさん「おおっ……!」
おばさん(キレたと見せかけて冷静だった! ATMの“M”はしっかり身に付いてたわ!)
男(カウンターに……カウンターを!)
ドゴォッ!
借金取り「ぐうっ!?」ミシ…
右ストレートが炸裂した。
おばさん「おおっ……!」
おばさん(キレたと見せかけて冷静だった! ATMの“M”はしっかり身に付いてたわ!)
42:2019/12/23(月) 22:53:49.933
借金取り「やるじゃねえか……」
借金取り「だったら借金取りのドアノックで鍛えた、ラッシュを見せてやらぁ!」
ズガガガガガガッ!
男「ぐうっ……!」
防戦一方になる。
妹「お兄ちゃんっ!」
おばさん「カウンターを喰らったにもかかわらずあの気持ちの切り替えの早さ、回復の早さ……」
おばさん「借金取りもかなりのスピードの持ち主だわ!」
借金取り「だったら借金取りのドアノックで鍛えた、ラッシュを見せてやらぁ!」
ズガガガガガガッ!
男「ぐうっ……!」
防戦一方になる。
妹「お兄ちゃんっ!」
おばさん「カウンターを喰らったにもかかわらずあの気持ちの切り替えの早さ、回復の早さ……」
おばさん「借金取りもかなりのスピードの持ち主だわ!」
43:2019/12/23(月) 22:56:23.546
ガッ! ドガッ! バキッ! ガッ! ゴッ!
男(ガードを固めるので精一杯だ!)
借金取り「どうしたどうした!? 反撃してこいやァ!」
男(考えろ……どうすれば勝てるかを!)
男「ふん、パンチ技は大したことないな」
男「そんなんじゃ、いつまでたっても僕は倒せないぞ……」
借金取り「なんだとォ!?」
男(ガードを固めるので精一杯だ!)
借金取り「どうしたどうした!? 反撃してこいやァ!」
男(考えろ……どうすれば勝てるかを!)
男「ふん、パンチ技は大したことないな」
男「そんなんじゃ、いつまでたっても僕は倒せないぞ……」
借金取り「なんだとォ!?」
44:2019/12/23(月) 22:59:56.735
借金取り「だったら蹴りはどうだッ!」
バキィッ! ベキィッ! メキィッ!
鋭い蹴りが何発も叩き込まれる。
男(さらに重い……! だが狙い通り!)
男(ここでガードをあえて……)サッ
借金取り「……ッ!」
借金取り「頭ががら空きだぜェ!」
バキィッ! ベキィッ! メキィッ!
鋭い蹴りが何発も叩き込まれる。
男(さらに重い……! だが狙い通り!)
男(ここでガードをあえて……)サッ
借金取り「……ッ!」
借金取り「頭ががら空きだぜェ!」
45:2019/12/23(月) 23:02:07.155
借金取りが勝負に出る。ハイキックを繰り出す。
借金取り「シェアアッ!」ブオッ
男「ここだッ! お前の“金”を狙うッ!」ビュオッ
借金取り「なにっ!?」
おばさん(速いッ!)
キィンッ!
借金取りの“金”に、“ATM”全て揃った蹴りが決まった。
借金取り「ぐ……」
借金取り「ぐあああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
借金取り「シェアアッ!」ブオッ
男「ここだッ! お前の“金”を狙うッ!」ビュオッ
借金取り「なにっ!?」
おばさん(速いッ!)
キィンッ!
借金取りの“金”に、“ATM”全て揃った蹴りが決まった。
借金取り「ぐ……」
借金取り「ぐあああああああああああああああああああああああああああっ!!!」
47:2019/12/23(月) 23:05:13.928
妹「お兄ちゃんっ!」
男「約束通り、妹は返してもらうぞ!」
借金取り「分かった……!」
妹「お兄ちゃん、かっこよかった……!」
男「もう大丈夫だぞ」ナデナデ
おばさん「よくやったわ!」
男「あなたのおかげです……ありがとうございます、師匠!」
男「約束通り、妹は返してもらうぞ!」
借金取り「分かった……!」
妹「お兄ちゃん、かっこよかった……!」
男「もう大丈夫だぞ」ナデナデ
おばさん「よくやったわ!」
男「あなたのおかげです……ありがとうございます、師匠!」
51:2019/12/23(月) 23:08:50.325
社長「ちょっと待てやァ!」
借金取り「あ……社長!」
男「なんだお前は!?」
社長「ワシはその役立たずの雇い主や」
社長「借金踏み倒そうったってそうはいかんでぇ……」
社長「お前ら全員捕まえて、強制労働させたるでぇ! その役立たずも一緒になァ!」
ズラッ…
いつの間にか、四人を大勢の強面が囲んでいた。
借金取り「あ……社長!」
男「なんだお前は!?」
社長「ワシはその役立たずの雇い主や」
社長「借金踏み倒そうったってそうはいかんでぇ……」
社長「お前ら全員捕まえて、強制労働させたるでぇ! その役立たずも一緒になァ!」
ズラッ…
いつの間にか、四人を大勢の強面が囲んでいた。
52:2019/12/23(月) 23:11:17.123
借金取り「くっ……すまねえ! こんなことになるなんて……」
妹「お兄ちゃん……!」
男(こんな人数、勝てるわけがない……!)
おばさん「ここは私に任せておきなさい」
男「え、ですが……!」
おばさん「久しぶりに……本気出すわよ」
全ては一瞬だった。
妹「お兄ちゃん……!」
男(こんな人数、勝てるわけがない……!)
おばさん「ここは私に任せておきなさい」
男「え、ですが……!」
おばさん「久しぶりに……本気出すわよ」
全ては一瞬だった。
53:2019/12/23(月) 23:13:30.804
まばたきしたら、何もかも終わっていた。
囲んでいた者たちは全て倒され、社長だけが残されていた。
社長「あれ……?」
おばさん「もうこの子たちに絡むのはやめなさい」
おばさん「でないと……あんたの寿命がものすごいスピードで尽きることになるわよ?」
社長「……わ、分かりましたァ!」
おばさん「物分かりがよくて助かるわ」
男(今のが……師匠の本気! 僕なんかまだまだ足元にも及ばない……!)
囲んでいた者たちは全て倒され、社長だけが残されていた。
社長「あれ……?」
おばさん「もうこの子たちに絡むのはやめなさい」
おばさん「でないと……あんたの寿命がものすごいスピードで尽きることになるわよ?」
社長「……わ、分かりましたァ!」
おばさん「物分かりがよくて助かるわ」
男(今のが……師匠の本気! 僕なんかまだまだ足元にも及ばない……!)
55:2019/12/23(月) 23:17:01.642
おばさん「あ、そうだ。せっかくだからあんたたちにご飯をご馳走するわ!」
男「やったぁ!」
妹「わーい!」
おばさん「そうだ、あんたも来なさいよ」
借金取り「……いいのか?」
おばさん「どうやら、あんたも望んでやってた仕事じゃないみたいだしね」
借金取り「……ありがとう」
おばさん「あら? 財布にあまりお金がないから、ATMでおろさないと」
男「やったぁ!」
妹「わーい!」
おばさん「そうだ、あんたも来なさいよ」
借金取り「……いいのか?」
おばさん「どうやら、あんたも望んでやってた仕事じゃないみたいだしね」
借金取り「……ありがとう」
おばさん「あら? 財布にあまりお金がないから、ATMでおろさないと」
56:2019/12/23(月) 23:19:25.722
ATM――
おばさん「えぇっと……」モタモタ…
おばさん「どのボタン押せばいいんだっけ……」モタモタ…
借金取り「遅い……」
妹「お腹減った~!」
男(あんなに素早いのに、どうしてATMの操作だけは遅いんだろう……)
おわり
おばさん「えぇっと……」モタモタ…
おばさん「どのボタン押せばいいんだっけ……」モタモタ…
借金取り「遅い……」
妹「お腹減った~!」
男(あんなに素早いのに、どうしてATMの操作だけは遅いんだろう……)
おわり
57:2019/12/23(月) 23:23:02.448 ID:J0oENgL6r.net
乙
いいオチ
いいオチ
58:2019/12/23(月) 23:58:00.433 ID:KQDulJBdp.net
上手だ!おもしろかった!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります