1: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:19:39 ID:TsoPulPE
幼「今までの関係が楽しくて」
幼「落ち着いてて」
幼「それが壊れてしまうのが怖かったけど」
幼「もう、自分の気持ちに嘘はつかない!」
幼「だから伝えるんだ…男に」
幼「大好きだって!」
幼「落ち着いてて」
幼「それが壊れてしまうのが怖かったけど」
幼「もう、自分の気持ちに嘘はつかない!」
幼「だから伝えるんだ…男に」
幼「大好きだって!」
2: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:20:01 ID:TsoPulPE
幼「…でもどうやって伝えよう」
幼「メールで…」
幼「いやいや、こんな大切な事は…」
幼「ちゃんと口で言わないと…」
幼「じゃあ電話で…」
幼「いやいや」
幼「やっぱり、直接言わないと…」
幼「メールで…」
幼「いやいや、こんな大切な事は…」
幼「ちゃんと口で言わないと…」
幼「じゃあ電話で…」
幼「いやいや」
幼「やっぱり、直接言わないと…」
3: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:20:34 ID:TsoPulPE
幼「クリスマスに男の家に行って…」
幼「でも、おばさん達も居るもんね…」
幼「聞かれたら、恥ずかしいし…」
幼「…無理かな」
幼「いやいや!」
幼「せっかく決心したんだ!」
幼「絶対告白する!」
幼「でも、おばさん達も居るもんね…」
幼「聞かれたら、恥ずかしいし…」
幼「…無理かな」
幼「いやいや!」
幼「せっかく決心したんだ!」
幼「絶対告白する!」
4: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:20:57 ID:TsoPulPE
幼「家じゃダメだとしたら…」
幼「外に呼び出して…」
幼「あ、場所は何処にしようかな?」
幼「そう言えば、中央公園のイルミネーションが綺麗だったなー」
幼「あそこで告白出来たら、なんか良いかな」
幼「うん!場所は公園にしよう!」
幼「問題はどうやって呼び出すか…だなぁ」
幼「外に呼び出して…」
幼「あ、場所は何処にしようかな?」
幼「そう言えば、中央公園のイルミネーションが綺麗だったなー」
幼「あそこで告白出来たら、なんか良いかな」
幼「うん!場所は公園にしよう!」
幼「問題はどうやって呼び出すか…だなぁ」
5: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:21:32 ID:TsoPulPE
幼「どうしよう…」
幼「クリスマスまであと二日しかないし」
幼「その間に何とかしなきゃ…」
幼「幼友ちゃんに相談してみようかな…」
幼「あ!そうだ!プレゼントも用意しなきゃ!」
幼「プレゼント渡して、思いの丈を伝えよう」
幼「クリスマスまであと二日しかないし」
幼「その間に何とかしなきゃ…」
幼「幼友ちゃんに相談してみようかな…」
幼「あ!そうだ!プレゼントも用意しなきゃ!」
幼「プレゼント渡して、思いの丈を伝えよう」
6: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:21:54 ID:TsoPulPE
幼「プレゼントは何にしようかな…」
幼「去年までは自分で焼いたケーキをプレゼントしてたけど」
幼「今年は何か…形に残る物にしよう!」
幼「…」
幼「悩み事が増えちゃった…」
幼「やっぱり明日、幼友ちゃんにちょっと相談してみよう」
幼「そうしよう」
幼「去年までは自分で焼いたケーキをプレゼントしてたけど」
幼「今年は何か…形に残る物にしよう!」
幼「…」
幼「悩み事が増えちゃった…」
幼「やっぱり明日、幼友ちゃんにちょっと相談してみよう」
幼「そうしよう」
7: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:22:24 ID:TsoPulPE
・
・
幼友「え?告白されるなら?」
幼「うん。告白されるなら、どう言う風にされたい?」
幼友「え?何?幼、私の事が好きなの?」
幼友「私、ノーマルなんで、告白されても困っちゃうよ?」
幼「え?ち、違うよ!そうじゃなくて!」
・
幼友「え?告白されるなら?」
幼「うん。告白されるなら、どう言う風にされたい?」
幼友「え?何?幼、私の事が好きなの?」
幼友「私、ノーマルなんで、告白されても困っちゃうよ?」
幼「え?ち、違うよ!そうじゃなくて!」
8: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:23:22 ID:TsoPulPE
幼「じゃあ、質問変えるね」
幼「好きな男子に告白するなら、どうする?」
幼友「んー?私なら、直接その男子の前に立って」
幼友「好きです!付き合って下さい!って言うかなー?」
幼「お、男前だね…」
幼友「何?幼、誰かに告るの?」
幼「え?あ、あの…」
幼「好きな男子に告白するなら、どうする?」
幼友「んー?私なら、直接その男子の前に立って」
幼友「好きです!付き合って下さい!って言うかなー?」
幼「お、男前だね…」
幼友「何?幼、誰かに告るの?」
幼「え?あ、あの…」
9: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:24:04 ID:TsoPulPE
幼友「あぁ、誰かにじゃないよね」
幼友「男に告るんだよね?」
幼「あ、あの…」
幼友「ん?違うの?」
幼「…違わないです」
幼友「だよねー」
幼友「男に告るんだよね?」
幼「あ、あの…」
幼友「ん?違うの?」
幼「…違わないです」
幼友「だよねー」
10: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:24:35 ID:TsoPulPE
幼友「でも何で急に?」
幼「あの…クリスマスにね」
幼「思い切って告白しようと思って」
幼友「ふふ。ロマンチックだねー」
幼友「乙女だねー、幼ってば」
幼「何かね、切っ掛けが無いと」
幼「いつまでも告白出来ないかと思って…」
幼「あの…クリスマスにね」
幼「思い切って告白しようと思って」
幼友「ふふ。ロマンチックだねー」
幼友「乙女だねー、幼ってば」
幼「何かね、切っ掛けが無いと」
幼「いつまでも告白出来ないかと思って…」
11: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:25:10 ID:TsoPulPE
幼友「そっか。いよいよ告るのかー」
幼友「でも、私のやり方は、幼には無理だよね」
幼「そんなに男前な事はちょっと、無理…かな」
幼友「じゃあ、一緒に考えよっか?」
幼友「幼、一人で悩んで答え出ないから」
幼友「私に聞いてきたんでしょ?」
幼「う、うん…」
幼友「でも、私のやり方は、幼には無理だよね」
幼「そんなに男前な事はちょっと、無理…かな」
幼友「じゃあ、一緒に考えよっか?」
幼友「幼、一人で悩んで答え出ないから」
幼友「私に聞いてきたんでしょ?」
幼「う、うん…」
12: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:26:00 ID:TsoPulPE
幼友「んー。それにしても、あの朴念仁に告白かぁ」
幼友「はっきり好きって言わないと、伝わらないよね」
幼「うん。自分の気持ち的にもね。はっきり言いたいの」
幼友「じゃ、携帯じゃダメだよね」
幼「うん…ただ、どんな感じで伝えれば良いのか解らなくて」
幼友「呼びつければ?」
幼「それをどうやってやるかが問題なんだよー」
幼友「はっきり好きって言わないと、伝わらないよね」
幼「うん。自分の気持ち的にもね。はっきり言いたいの」
幼友「じゃ、携帯じゃダメだよね」
幼「うん…ただ、どんな感じで伝えれば良いのか解らなくて」
幼友「呼びつければ?」
幼「それをどうやってやるかが問題なんだよー」
13: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:26:41 ID:TsoPulPE
幼友「そう?」
幼「メールで『用があるから、ちょっと』なんて送ったら」
幼「速攻電話かかってくるだろうし」
幼友「あー、そりゃそうだろうね」
幼友「『用って何?』って言いそうだー」
幼「多分、言われると思う…」
幼「だから悩んでるんだよー」
幼「メールで『用があるから、ちょっと』なんて送ったら」
幼「速攻電話かかってくるだろうし」
幼友「あー、そりゃそうだろうね」
幼友「『用って何?』って言いそうだー」
幼「多分、言われると思う…」
幼「だから悩んでるんだよー」
14: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:27:16 ID:TsoPulPE
幼友「手紙書けば?」
幼「手紙?」
幼友「そ。ラブレター」
幼「ラ、ラブレター…」
幼友「それならさすがに速攻電話掛かって来たりはしないでしょ?」
幼「うん!ラブレター良いかも!」
幼「書いた事無いけど、頑張ってみる!」
幼「手紙?」
幼友「そ。ラブレター」
幼「ラ、ラブレター…」
幼友「それならさすがに速攻電話掛かって来たりはしないでしょ?」
幼「うん!ラブレター良いかも!」
幼「書いた事無いけど、頑張ってみる!」
15: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:28:01
幼友「で?何て書くの?」
幼「え?」
幼友「呼びつけるんでしょ?何処に?何処で告白するの?」
幼「うーん…一応考えてはみたんだけど…」
幼友「どこに呼び出すの?」
幼「中央公園の…」
幼友「あぁ、あのイルミネーションの?」
幼「そ、そう…ベタかな?」
幼「え?」
幼友「呼びつけるんでしょ?何処に?何処で告白するの?」
幼「うーん…一応考えてはみたんだけど…」
幼友「どこに呼び出すの?」
幼「中央公園の…」
幼友「あぁ、あのイルミネーションの?」
幼「そ、そう…ベタかな?」
16: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:28:40 ID:TsoPulPE
幼友「超ベタだけど、良いんじゃない?」
幼友「あの鈍感に告白するなら、それくらいベタな方が良いよ」
幼「う、うん。ロマンチックな感じで、良いかなぁって」
幼友「うんうん、良いじゃん、そこで」
幼「ホント?ホントにそう思う?」
幼友「夜、呼び出すんでしょ?」
幼友「周囲、似たような人一杯だろうけどね」
幼友「あの鈍感に告白するなら、それくらいベタな方が良いよ」
幼「う、うん。ロマンチックな感じで、良いかなぁって」
幼友「うんうん、良いじゃん、そこで」
幼「ホント?ホントにそう思う?」
幼友「夜、呼び出すんでしょ?」
幼友「周囲、似たような人一杯だろうけどね」
17: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:29:10 ID:TsoPulPE
幼「う…カップルだらけかな?」
幼友「まぁ、そうでしょ」
幼「そんな雰囲気に耐えられるかな…」
幼友「そんな雰囲気だから、良いんじゃない」
幼友「鈍感な男も、雰囲気で解るでしょ」
幼友「…多分」
幼友「まぁ、そうでしょ」
幼「そんな雰囲気に耐えられるかな…」
幼友「そんな雰囲気だから、良いんじゃない」
幼友「鈍感な男も、雰囲気で解るでしょ」
幼友「…多分」
18: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:30:16 ID:TsoPulPE
幼「あ、あとね、プレゼントをあげようと思うんだけど」
幼「何にしようか迷ってるの」
幼友「去年まであげてなかったの?」
幼「去年までは手作りのケーキをあげてたんだけど」
幼「今年は、ちょっと特別な物をあげたいと思って…」
幼友「あれだ、あれ」
幼「何にしようか迷ってるの」
幼友「去年まであげてなかったの?」
幼「去年までは手作りのケーキをあげてたんだけど」
幼「今年は、ちょっと特別な物をあげたいと思って…」
幼友「あれだ、あれ」
19: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:31:47 ID:TsoPulPE
幼「あれ?」
幼友「私自身がプレゼントでーす!的な?」
幼「え?えぇー?」
幼友「駄目か」
幼「駄目って言うか、む、無理…」
幼友「無理か…じゃあ…」
幼「何か、形に残る物が良いかなって思ってるんだけど」
幼友「私自身がプレゼントでーす!的な?」
幼「え?えぇー?」
幼友「駄目か」
幼「駄目って言うか、む、無理…」
幼友「無理か…じゃあ…」
幼「何か、形に残る物が良いかなって思ってるんだけど」
20: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:32:55 ID:TsoPulPE
幼友「んー…人へのプレゼントって難しいなー」
幼友「うまい棒千円分とかじゃ駄目?」
幼「いや、それは食べたら無くなっちゃうから…」
幼友「駄目かー」
幼「形に残る物で、邪魔にならなくて」
幼「出来れば、いつも持ってて欲しい…かな?」
幼友「うーん。難しいね」
幼友「うまい棒千円分とかじゃ駄目?」
幼「いや、それは食べたら無くなっちゃうから…」
幼友「駄目かー」
幼「形に残る物で、邪魔にならなくて」
幼「出来れば、いつも持ってて欲しい…かな?」
幼友「うーん。難しいね」
21: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:33:37 ID:TsoPulPE
幼友「手編みのマフラー!ってのは?」
幼「時間が無いよ…」
幼友「じゃあ、普通にマフラー買ってプレゼントは?」
幼「男は今年の冬、新しいマフラー買っちゃってるんだよ」
幼「私と、男のお母さんで一緒に選んだんだー」
幼友「むー…じゃあ、服とか?…違うかー」
幼「うーん、違うかなー」
幼「時間が無いよ…」
幼友「じゃあ、普通にマフラー買ってプレゼントは?」
幼「男は今年の冬、新しいマフラー買っちゃってるんだよ」
幼「私と、男のお母さんで一緒に選んだんだー」
幼友「むー…じゃあ、服とか?…違うかー」
幼「うーん、違うかなー」
22: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:34:07 ID:TsoPulPE
幼友「でも普段身につける物って言ったら…」
幼友「アクセサリー?でも男は身に着けそうに無いよね」
幼「多分…」
幼「あ!普段絶対持ち歩いてくれる物があった!」
幼友「え?何?」
幼「お財布!」
幼友「あぁ、良いね、財布」
幼友「アクセサリー?でも男は身に着けそうに無いよね」
幼「多分…」
幼「あ!普段絶対持ち歩いてくれる物があった!」
幼友「え?何?」
幼「お財布!」
幼友「あぁ、良いね、財布」
23: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:34:40 ID:TsoPulPE
幼「そう言えば、最近財布買い換えようかって話してたや」
幼友「じゃあもう決まりじゃん」
幼「うん!今日、帰りに買いに行ってくるよ」
幼友「私も一緒に行っても良い?」
幼「うん!」
幼友「…私も何か買おっかな」
幼友「じゃあもう決まりじゃん」
幼「うん!今日、帰りに買いに行ってくるよ」
幼友「私も一緒に行っても良い?」
幼「うん!」
幼友「…私も何か買おっかな」
24: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:36:32 ID:TsoPulPE
・
・
幼友「これとか良くない?」
幼「うーん?派手過ぎないかな?」
幼友「そうかなー。カッコ良いじゃん?ヒョウ柄」
幼「男にはあんまり似合わないかなー」
幼友「そっかー。それじゃあ…」
・
幼友「これとか良くない?」
幼「うーん?派手過ぎないかな?」
幼友「そうかなー。カッコ良いじゃん?ヒョウ柄」
幼「男にはあんまり似合わないかなー」
幼友「そっかー。それじゃあ…」
25: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:37:08 ID:TsoPulPE
友「お?幼友に幼ちゃんじゃん」
幼友「あら。あんたこんな所で何してんの?」
友「ちょっとお使い頼まれてな」
友「そっちは?」
幼「ちょっと財布を見てたんです」
友「お?そのヒョウ柄の財布カッケーな!」
幼友「あら。あんたこんな所で何してんの?」
友「ちょっとお使い頼まれてな」
友「そっちは?」
幼「ちょっと財布を見てたんです」
友「お?そのヒョウ柄の財布カッケーな!」
26: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:38:05 ID:TsoPulPE
幼友「カッケーかな?コレ」
友「おう!それいくらだ?」
幼友「4980円だね」
友「うぉぉ、1000円足りねぇ…」
幼友「何?買うつもりだったの?」
友「丁度財布買い換えようと思ってたんだ」
友「だが、金が足りん!出直してくる」
友「おう!それいくらだ?」
幼友「4980円だね」
友「うぉぉ、1000円足りねぇ…」
幼友「何?買うつもりだったの?」
友「丁度財布買い換えようと思ってたんだ」
友「だが、金が足りん!出直してくる」
27: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:38:41 ID:TsoPulPE
幼友「だが残念、この財布は私が買ってしまうのでした」
友「あんだと?」
幼友「私が先に見つけたんだし」
友「ぐ…ま、まぁ財布くらい別にいつでも買えるし!」
幼友「へっへっへ。負け犬の遠吠えご苦労様」
友「バーカバーカ!」
タッタッタ
幼友「…バカはどっちだっつー話しよね」
友「あんだと?」
幼友「私が先に見つけたんだし」
友「ぐ…ま、まぁ財布くらい別にいつでも買えるし!」
幼友「へっへっへ。負け犬の遠吠えご苦労様」
友「バーカバーカ!」
タッタッタ
幼友「…バカはどっちだっつー話しよね」
28: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:39:20 ID:TsoPulPE
幼「幼友ちゃん、本当にその財布買うの?」
幼友「あぁ、うん。買うよー」
幼友「幼は?どれにするか決めた?」
幼「ちょっと高いけど、この革の財布にしようかなぁって」
幼友「おぉ、良いじゃん?…確かに高いけど」
幼「記念に残る品にしたいから…」
幼友「それじゃ、会計してこようか!」
幼「うんっ」
幼友「あぁ、うん。買うよー」
幼友「幼は?どれにするか決めた?」
幼「ちょっと高いけど、この革の財布にしようかなぁって」
幼友「おぉ、良いじゃん?…確かに高いけど」
幼「記念に残る品にしたいから…」
幼友「それじゃ、会計してこようか!」
幼「うんっ」
29: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:39:41 ID:TsoPulPE
・
・
幼友「あとは…手紙を書いて渡す…だねー」
幼「手紙は今晩書くよ」
幼友「どうやって渡すの?」
幼「私の家と男の家、イブの夜は毎年合同でパーティするから」
幼「その時に、渡そうかな…と」
・
幼友「あとは…手紙を書いて渡す…だねー」
幼「手紙は今晩書くよ」
幼友「どうやって渡すの?」
幼「私の家と男の家、イブの夜は毎年合同でパーティするから」
幼「その時に、渡そうかな…と」
30: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:40:59 ID:TsoPulPE
幼友「ん?パーティーって夜だよね?」
幼「ううん。今年のイブはお休みだから、お昼にやるんだー」
幼友「あ、その後、二人で抜け出すって事かー」
幼「…男、来てくれるかなー」
幼友「あいつは鈍感だけど、頼まれた事を断る様なやつじゃないでしょー」
幼「そ、そうだよね」
幼「ううん。今年のイブはお休みだから、お昼にやるんだー」
幼友「あ、その後、二人で抜け出すって事かー」
幼「…男、来てくれるかなー」
幼友「あいつは鈍感だけど、頼まれた事を断る様なやつじゃないでしょー」
幼「そ、そうだよね」
31: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:41:34 ID:TsoPulPE
幼「手紙、上手に書けるかな…」
幼友「上手に書く必要なんて無いよ、幼」
幼「え?」
幼友「幼の気持ちがこもってれば、それで良いと思う」
幼友「男は鈍感だけど、幼の気持ちには気付いてくれると思うよ?」
幼「うん…頑張って書いてみるね!」
幼友「上手に書く必要なんて無いよ、幼」
幼「え?」
幼友「幼の気持ちがこもってれば、それで良いと思う」
幼友「男は鈍感だけど、幼の気持ちには気付いてくれると思うよ?」
幼「うん…頑張って書いてみるね!」
32: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:42:25 ID:TsoPulPE
・
・
幼「幼友ちゃん、今日はありがとうね」
幼友「いやいやー。私は別に何もしてないけどねー」
幼友「頑張りなよ、幼。応援してるからね」
幼「ありがとう、幼友ちゃん」
幼友「じゃーねー」
幼「またねー」
幼友「…さて、私はどうすっかな」
・
幼「幼友ちゃん、今日はありがとうね」
幼友「いやいやー。私は別に何もしてないけどねー」
幼友「頑張りなよ、幼。応援してるからね」
幼「ありがとう、幼友ちゃん」
幼友「じゃーねー」
幼「またねー」
幼友「…さて、私はどうすっかな」
33: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:43:01 ID:TsoPulPE
・
・
幼「さて、ラブレター」
幼「どう書こう…」
幼「好きですって書くべきかな?」
幼「いやいや…公園で告白するんだから」
幼「呼び出すだけで良いんだ」
幼「『男へ。今晩9時に、中央公園の噴水前まで来て下さい』」
幼「…何か素っ気ないかな?」
・
幼「さて、ラブレター」
幼「どう書こう…」
幼「好きですって書くべきかな?」
幼「いやいや…公園で告白するんだから」
幼「呼び出すだけで良いんだ」
幼「『男へ。今晩9時に、中央公園の噴水前まで来て下さい』」
幼「…何か素っ気ないかな?」
34: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:43:37 ID:TsoPulPE
幼「でも、他に書く事無い…」
幼「これだけ見たら、果たし状みたいかな?」
幼「うーん…」
幼「じゃあ、もうちょっと足そうかな」
幼「『男へ。私から大切な話しがあります』」
幼「『男の家族や私の家族には知られない様に』」
幼「『今晩9時に、中央公園の噴水前まで来て下さい』」
幼「これだけ見たら、果たし状みたいかな?」
幼「うーん…」
幼「じゃあ、もうちょっと足そうかな」
幼「『男へ。私から大切な話しがあります』」
幼「『男の家族や私の家族には知られない様に』」
幼「『今晩9時に、中央公園の噴水前まで来て下さい』」
35: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:44:07 ID:TsoPulPE
幼「ちょっと増えたけど…やっぱり素っ気ないかな?」
幼「でもこれ以上は書く事ないから…これで良いかな?」
幼「それじゃこれを可愛い便箋に…」
幼「便箋は可愛くない方が良いかな?」
幼「封筒も、便箋も目立たない感じに…」
幼「文章量も少ないし…」
幼「でもこれ以上は書く事ないから…これで良いかな?」
幼「それじゃこれを可愛い便箋に…」
幼「便箋は可愛くない方が良いかな?」
幼「封筒も、便箋も目立たない感じに…」
幼「文章量も少ないし…」
36: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:45:03 ID:TsoPulPE
幼「便箋に入れるまでもないかな?」
幼「一枚の紙に書いて、折り曲げて小さくして」
幼「パーティ終わる時、男にそっと渡そう」
幼「うん!我ながら良い考え!」
幼「それじゃ、この紙に…」
・
・
幼「一枚の紙に書いて、折り曲げて小さくして」
幼「パーティ終わる時、男にそっと渡そう」
幼「うん!我ながら良い考え!」
幼「それじゃ、この紙に…」
・
・
37: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:46:16 ID:TsoPulPE
・
・
・
幼父「男!お前もこっちきて飲め!」
男父「もう四捨五入したら成人だろ?飲め飲め!」
男「飲めるわけないだろ!」
幼母「全く…おっさん二人は、もうデキあがってるわね」
男母「まぁ、年に何回もある事じゃないし、大目に見ましょう」
幼母「そうね」
幼「クリスマスパーティだもんね!」
・
・
幼父「男!お前もこっちきて飲め!」
男父「もう四捨五入したら成人だろ?飲め飲め!」
男「飲めるわけないだろ!」
幼母「全く…おっさん二人は、もうデキあがってるわね」
男母「まぁ、年に何回もある事じゃないし、大目に見ましょう」
幼母「そうね」
幼「クリスマスパーティだもんね!」
38: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:46:59 ID:TsoPulPE
幼母「幼、ちょっとテンション高い?」
幼「え?な、何が?」
幼母「まさか、お酒飲んだんじゃないでしょうね?」
幼「そんな。まさかだよー」
男母「でも、何かそわそわしてるように見えるわね?」
幼「パ、パーティで、ちょっと浮かれてるんですよっ」
幼母・男母「…ふぅん?」
幼「え?な、何が?」
幼母「まさか、お酒飲んだんじゃないでしょうね?」
幼「そんな。まさかだよー」
男母「でも、何かそわそわしてるように見えるわね?」
幼「パ、パーティで、ちょっと浮かれてるんですよっ」
幼母・男母「…ふぅん?」
39: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:47:21 ID:TsoPulPE
男「おーい、母ちゃん。ビール2本追加だってさー」
男「あと、つまみが足りねーってさ」
男母「はいはい…ちょっとペース早いわね」
男「昼間っから、酔っ払うって、良い身分だよな」
幼「そ、そうだよねー。まったくお父さんたちってば」
男「俺、ちょっとトイレ行ってくるわ」
男母「それじゃ幼ちゃん、これ運んでもらえる?」
幼「はーい」
男「あと、つまみが足りねーってさ」
男母「はいはい…ちょっとペース早いわね」
男「昼間っから、酔っ払うって、良い身分だよな」
幼「そ、そうだよねー。まったくお父さんたちってば」
男「俺、ちょっとトイレ行ってくるわ」
男母「それじゃ幼ちゃん、これ運んでもらえる?」
幼「はーい」
40: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:47:57 ID:TsoPulPE
幼父「おー、幼ちゃん。ちょっとココに座りなさい」
幼「何?お酌?」
幼父「あ、お酌も頼みたいけど…」
幼「けど?」
幼父「母ちゃん達には内緒で、聞きたい事がある!」
男父「幼ちゃん、本当の事を答えてくれな?」
幼「は、はい?」
幼「何?お酌?」
幼父「あ、お酌も頼みたいけど…」
幼「けど?」
幼父「母ちゃん達には内緒で、聞きたい事がある!」
男父「幼ちゃん、本当の事を答えてくれな?」
幼「は、はい?」
41: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:49:07 ID:TsoPulPE
幼父「男と付き合ってないってホント?」
幼「え?」
男父「さっき男に聞いたら、そんな事無いって言ってたんだよ」
幼「そ、その…お付き合いはしてないよ?」
幼父「そんな馬鹿な?」
男父「へっへっへ。賭けは俺の勝ちだな?」
幼「賭け?」
幼「え?」
男父「さっき男に聞いたら、そんな事無いって言ってたんだよ」
幼「そ、その…お付き合いはしてないよ?」
幼父「そんな馬鹿な?」
男父「へっへっへ。賭けは俺の勝ちだな?」
幼「賭け?」
42: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:49:56 ID:TsoPulPE
幼父「俺は付き合ってる方に、こいつは付き合ってない方に賭けたんだ」
男父「ウチの息子を侮るなよ?」
男父「あいつは俺に似て、鈍感朴念仁だ!」
幼父「あの野郎、どこに目ん玉つけてやがるんだ…」
幼父「ウチの娘の何処に不満があるってんだ…」
男父「鈍感の目には何にも映ってねーのさ、ははは」
幼(自分の息子の事、そこまで言わなくても…)
男父「ウチの息子を侮るなよ?」
男父「あいつは俺に似て、鈍感朴念仁だ!」
幼父「あの野郎、どこに目ん玉つけてやがるんだ…」
幼父「ウチの娘の何処に不満があるってんだ…」
男父「鈍感の目には何にも映ってねーのさ、ははは」
幼(自分の息子の事、そこまで言わなくても…)
43: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:50:36 ID:TsoPulPE
幼「お父さん達、お酒はそろそろ控えた方が良いよ?」
幼父「いいじゃあねぇか!クリスマスイブだぜ?」
男父「ケンタッキーのおっさんに感謝だぜ!」
幼(ケンタッキーは関係無いと思うけど…)
男「幼、もうこっちいいぞ」
男「酔っ払いの相手、疲れるだろ?」
幼「あ、じゃあ後宜しくね?」
幼父「いいじゃあねぇか!クリスマスイブだぜ?」
男父「ケンタッキーのおっさんに感謝だぜ!」
幼(ケンタッキーは関係無いと思うけど…)
男「幼、もうこっちいいぞ」
男「酔っ払いの相手、疲れるだろ?」
幼「あ、じゃあ後宜しくね?」
44: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:51:37 ID:TsoPulPE
・
・
・
幼父・男父「グガーグガー」
男「みっともねぇ顔だなぁ、二人とも」
幼「ふふ、そうだね」
男「写メ写メっと」
カシャッ
幼「それじゃ、こっちの後片付け始めようか」
男「おう」
・
・
幼父・男父「グガーグガー」
男「みっともねぇ顔だなぁ、二人とも」
幼「ふふ、そうだね」
男「写メ写メっと」
カシャッ
幼「それじゃ、こっちの後片付け始めようか」
男「おう」
45: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:52:15 ID:TsoPulPE
ガチャガチャ
男「しっかしまた沢山飲んだなぁ…」
幼「料理も完食だったねー」
男「ま、普段こう言う事に縁が無いからな」
男「たまには良いだろ」
幼「そうだねー」
男「しっかしまた沢山飲んだなぁ…」
幼「料理も完食だったねー」
男「ま、普段こう言う事に縁が無いからな」
男「たまには良いだろ」
幼「そうだねー」
46: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:52:48 ID:TsoPulPE
男「全部お盆に載せたな?」
幼「うん」
男「んじゃ、流しに運ぶぞー」
幼「あ…」
男「ん?まだ何か残ってるか?」
幼(い、今がチャンスかも?)
幼「うん」
男「んじゃ、流しに運ぶぞー」
幼「あ…」
男「ん?まだ何か残ってるか?」
幼(い、今がチャンスかも?)
47: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:53:11 ID:TsoPulPE
幼「あ、あのね男」
男「んー?早く載せてくれー」
幼「これ、私たちが帰った後、一人で読んでねっ」
サッ
男「ん?今俺のズボンのポケットに何か入れた?」
幼「手紙」
男「ん?手紙?」
男「んー?早く載せてくれー」
幼「これ、私たちが帰った後、一人で読んでねっ」
サッ
男「ん?今俺のズボンのポケットに何か入れた?」
幼「手紙」
男「ん?手紙?」
48: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:53:57 ID:TsoPulPE
男「今読んじゃ駄目なのか?」
幼「い、今じゃなくて!私たちが帰ってから!」
幼「一人で読んで!絶対だよ!」
男「お、おう」
幼「それじゃ、洗い物を流しに運ぼう?」
男「了解っと」
幼「い、今じゃなくて!私たちが帰ってから!」
幼「一人で読んで!絶対だよ!」
男「お、おう」
幼「それじゃ、洗い物を流しに運ぼう?」
男「了解っと」
49: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:54:36 ID:TsoPulPE
・
・
幼母「それじゃ、お邪魔しました」
幼「お邪魔しましたー」
男母「楽しかったわ。またねー」
男母「今度はお正月かしらね?」
幼母「ふふ。そうかもね」
男「気をつけてなー…って言っても、すぐ隣りだけど」
幼「じゃ、じゃあね、男」
・
幼母「それじゃ、お邪魔しました」
幼「お邪魔しましたー」
男母「楽しかったわ。またねー」
男母「今度はお正月かしらね?」
幼母「ふふ。そうかもね」
男「気をつけてなー…って言っても、すぐ隣りだけど」
幼「じゃ、じゃあね、男」
50: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:55:10 ID:TsoPulPE
幼「男、忘れないでよね?」
男「ん?あ、あぁ。オッケー」
幼母「それじゃ、ほら、しっかり歩きなさい!」
幼父「おぉう…だ、だいじょぅぶ…」
幼母「全然大丈夫じゃないでしょ!」
幼父「…俺はまだ行ける!どこまでも!」
幼父「おぉぇー」
幼母「ちょっと!吐かないでよ?」
男「ん?あ、あぁ。オッケー」
幼母「それじゃ、ほら、しっかり歩きなさい!」
幼父「おぉう…だ、だいじょぅぶ…」
幼母「全然大丈夫じゃないでしょ!」
幼父「…俺はまだ行ける!どこまでも!」
幼父「おぉぇー」
幼母「ちょっと!吐かないでよ?」
51: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:55:50 ID:TsoPulPE
・
・
幼「今、六時か…」
幼「プレゼント、オッケー」
幼「気合の入った勝負服、オッケー」
幼「覚悟…オッケー!」
幼「ちょっと早いけど、もう出よう」
幼「出る所、被りたくないし」
・
幼「今、六時か…」
幼「プレゼント、オッケー」
幼「気合の入った勝負服、オッケー」
幼「覚悟…オッケー!」
幼「ちょっと早いけど、もう出よう」
幼「出る所、被りたくないし」
52: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:56:40 ID:TsoPulPE
・
・
幼「わぁ…雪、積もってきてる…」
幼「寒いと思ったー」
幼「ホワイトクリスマスだー」
幼「もっと積もるかなー?」
幼「ふふっ。積もったら、雪合戦とかするかなー」
・
幼「わぁ…雪、積もってきてる…」
幼「寒いと思ったー」
幼「ホワイトクリスマスだー」
幼「もっと積もるかなー?」
幼「ふふっ。積もったら、雪合戦とかするかなー」
53: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:57:03 ID:TsoPulPE
幼「…」
幼「昔は雪が降ったら、色々やったなー」
幼「雪ウサギをいーっぱい作ったり」
幼「少ない雪で、真っ黒いカマクラ作ったり」
幼「…楽しかったなぁ」
幼「…」
幼「昔は雪が降ったら、色々やったなー」
幼「雪ウサギをいーっぱい作ったり」
幼「少ない雪で、真っ黒いカマクラ作ったり」
幼「…楽しかったなぁ」
幼「…」
54: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:57:34 ID:TsoPulPE
幼「告白して、断られたら…」
幼「もうそんな事も出来なくなるのかなー」
幼「…それは嫌だなー」
幼「…告白、止めちゃおうかなー」
幼「…でも、もう手紙渡しちゃったし」
幼「駄目駄目!頑張れ自分っ!」
幼「もう自分の気持ちに嘘付かないって決めたんだからっ!」
幼「もうそんな事も出来なくなるのかなー」
幼「…それは嫌だなー」
幼「…告白、止めちゃおうかなー」
幼「…でも、もう手紙渡しちゃったし」
幼「駄目駄目!頑張れ自分っ!」
幼「もう自分の気持ちに嘘付かないって決めたんだからっ!」
55: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:58:11 ID:TsoPulPE
幼「ん?あのおばあちゃん…」
お婆ちゃん「…」キョロキョロ
幼「おばあちゃん、どうしたんですか?」
お婆ちゃん「あぁ、ちょっとねぇ…」
お婆ちゃん「駅まで行きたいんだけどねぇ」
お婆ちゃん「道が解らなくなっちゃってねぇ」
幼(ここから駅までって…全然反対方向だ)
幼(…時間はまだあるし)
お婆ちゃん「…」キョロキョロ
幼「おばあちゃん、どうしたんですか?」
お婆ちゃん「あぁ、ちょっとねぇ…」
お婆ちゃん「駅まで行きたいんだけどねぇ」
お婆ちゃん「道が解らなくなっちゃってねぇ」
幼(ここから駅までって…全然反対方向だ)
幼(…時間はまだあるし)
56: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 21:59:20 ID:TsoPulPE
幼「おばあちゃん、私が駅まで案内しますよー」
お婆ちゃん「そんな、いいんですよぉ」
お婆ちゃん「あなた、そんなおめかしして」
お婆ちゃん「何処かへお出かけする途中でしょう?」
お婆ちゃん「私なんかに構わずに、ね?」
幼「大丈夫です。時間まだまだありますし」
幼「この辺り、道解りにくいですしね」
お婆ちゃん「そんな、いいんですよぉ」
お婆ちゃん「あなた、そんなおめかしして」
お婆ちゃん「何処かへお出かけする途中でしょう?」
お婆ちゃん「私なんかに構わずに、ね?」
幼「大丈夫です。時間まだまだありますし」
幼「この辺り、道解りにくいですしね」
57: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:00:55 ID:TsoPulPE
お婆ちゃん「とっても助かるけど…良いの?」
幼「はい!さ、駅はこっちですよー」
お婆ちゃん「ありがとうねぇ」
幼「おばあちゃんは?電車に乗ってどこかにお出掛けですか?」
お婆ちゃん「久しぶりに息子が帰って来るもんでねぇ」
お婆ちゃん「駅まで迎えに行こうと思って」
お婆ちゃん「久しぶりに外に出てみたんだけどねぇ」
幼「はい!さ、駅はこっちですよー」
お婆ちゃん「ありがとうねぇ」
幼「おばあちゃんは?電車に乗ってどこかにお出掛けですか?」
お婆ちゃん「久しぶりに息子が帰って来るもんでねぇ」
お婆ちゃん「駅まで迎えに行こうと思って」
お婆ちゃん「久しぶりに外に出てみたんだけどねぇ」
58: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:01:23 ID:TsoPulPE
お婆ちゃん「途中で、道が解らなくなっちゃってねぇ」
お婆ちゃん「年は取りたくないわねぇ」
幼「おばあちゃんのお家はどこですか?」
お婆ちゃん「○○町よぉ」
幼「じゃあ、結構歩いて来たんですんねー」
お婆ちゃん「そうなのー」
お婆ちゃん「年は取りたくないわねぇ」
幼「おばあちゃんのお家はどこですか?」
お婆ちゃん「○○町よぉ」
幼「じゃあ、結構歩いて来たんですんねー」
お婆ちゃん「そうなのー」
59: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:02:38 ID:TsoPulPE
お婆ちゃん「私、五年前にちょっとだけ足を悪くしちゃってねぇ」
お婆ちゃん「あまり外に出なくなっちゃってねぇ」
幼「それでも、息子さんを迎えに行くんですね」
お婆ちゃん「ごめんなさいねぇ。ご迷惑をお掛けして」
幼「全然迷惑じゃないですよー」
幼「駅につけば、息子さんが待ってますよ!」
幼「大丈夫ですからねー」
お婆ちゃん「お嬢ちゃんは本当に優しい子だねぇ」
お婆ちゃん「あまり外に出なくなっちゃってねぇ」
幼「それでも、息子さんを迎えに行くんですね」
お婆ちゃん「ごめんなさいねぇ。ご迷惑をお掛けして」
幼「全然迷惑じゃないですよー」
幼「駅につけば、息子さんが待ってますよ!」
幼「大丈夫ですからねー」
お婆ちゃん「お嬢ちゃんは本当に優しい子だねぇ」
60: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:03:18 ID:TsoPulPE
お婆ちゃん「おめかしして、今日はデートかい?」
幼「い、いえ、デートって言うか…」
幼「私、好きな人が居て」
幼「今日、その人に告白しようと思って…」
お婆ちゃん「あらあら…それは一大事ねー」
幼「えへへ。実はそうなんですよ」
お婆ちゃん「でもお嬢ちゃんならきっと大丈夫よ」
お婆ちゃん「こんなに可愛くて、優しい娘なんだもの」
幼「い、いえ、デートって言うか…」
幼「私、好きな人が居て」
幼「今日、その人に告白しようと思って…」
お婆ちゃん「あらあら…それは一大事ねー」
幼「えへへ。実はそうなんですよ」
お婆ちゃん「でもお嬢ちゃんならきっと大丈夫よ」
お婆ちゃん「こんなに可愛くて、優しい娘なんだもの」
61: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:04:52 ID:TsoPulPE
・
・
お婆ちゃんの息子さん「本当にどうもありがとうございます」
お婆ちゃん「本当にねぇ。ありがとうねぇ」
幼「いえいえー」
息子さん「何かお礼を…」
幼「全然気にしないで下さい!私、用事があるのでこれで…」
お婆ちゃん「あ、お嬢ちゃん、これあげる」
・
お婆ちゃんの息子さん「本当にどうもありがとうございます」
お婆ちゃん「本当にねぇ。ありがとうねぇ」
幼「いえいえー」
息子さん「何かお礼を…」
幼「全然気にしないで下さい!私、用事があるのでこれで…」
お婆ちゃん「あ、お嬢ちゃん、これあげる」
62: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:05:24 ID:TsoPulPE
幼「あ、私が好きなレモン味の飴だー」
お婆ちゃん「こんな物しか持ってなくて…ごめんねぇ」
幼「いえいえ、嬉しいです。ありがとうございますっ」
幼「それじゃ、私はこれで」
息子さん「本当にどうも!」
お婆ちゃん「お嬢ちゃん、上手く行くと良いねぇ」
幼「はいっ」
お婆ちゃん「こんな物しか持ってなくて…ごめんねぇ」
幼「いえいえ、嬉しいです。ありがとうございますっ」
幼「それじゃ、私はこれで」
息子さん「本当にどうも!」
お婆ちゃん「お嬢ちゃん、上手く行くと良いねぇ」
幼「はいっ」
63: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:06:00 ID:TsoPulPE
・
・
幼「7時半か…まだまだ余裕!」
幼「この駅から公園までなら、15分で着く…はず!」
幼「よし!ゆっくり行こう」
バタッ
幼女「うわぁぁぁぁぁん!」
幼「お、お嬢ちゃん、大丈夫?」
・
幼「7時半か…まだまだ余裕!」
幼「この駅から公園までなら、15分で着く…はず!」
幼「よし!ゆっくり行こう」
バタッ
幼女「うわぁぁぁぁぁん!」
幼「お、お嬢ちゃん、大丈夫?」
64: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:06:45 ID:TsoPulPE
幼女「いたいよぉーーーうわぁーーーーん」
幼「ほら、大丈夫だからねー」
幼(確か鞄の中に…)
ガサゴソ
幼「お嬢ちゃん、コレ見てー」
幼女「うぅ…ぐすっ…それなぁに?」
幼「これはねー、お姉ちゃんがサンタさんから貰った」
幼「魔法の絆創膏なんだよー」
幼女「サンタさんから!?」
幼「ほら、大丈夫だからねー」
幼(確か鞄の中に…)
ガサゴソ
幼「お嬢ちゃん、コレ見てー」
幼女「うぅ…ぐすっ…それなぁに?」
幼「これはねー、お姉ちゃんがサンタさんから貰った」
幼「魔法の絆創膏なんだよー」
幼女「サンタさんから!?」
65: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:07:12 ID:TsoPulPE
幼「そう!これはすっごいよー」
幼「お嬢ちゃんの足に貼るよー」
幼女「うんっ」
幼「はい、魔法の絆創膏貼ったから、もう痛くないでしょう?」
幼女「サンタさんのだから?」
幼「そう。凄いでしょ?」
幼女「うん!もう痛くない!」
幼「良かったねー」
幼「お嬢ちゃんの足に貼るよー」
幼女「うんっ」
幼「はい、魔法の絆創膏貼ったから、もう痛くないでしょう?」
幼女「サンタさんのだから?」
幼「そう。凄いでしょ?」
幼女「うん!もう痛くない!」
幼「良かったねー」
66: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:07:38 ID:TsoPulPE
幼「お嬢ちゃんは一人で来たの?」
幼女「幼女ねー、ママときたのー」
幼「幼女ちゃんのママはどこかなー?」
幼女「幼女がお花見てたら、ママいなくなってた…」
幼女「うぅ…ママ…どこー?」
幼(迷子だったんだ…駅員さんに…)
幼女「幼女ねー、ママときたのー」
幼「幼女ちゃんのママはどこかなー?」
幼女「幼女がお花見てたら、ママいなくなってた…」
幼女「うぅ…ママ…どこー?」
幼(迷子だったんだ…駅員さんに…)
67: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:08:06 ID:TsoPulPE
幼女「ぐすっ…ひっく…」
幼女「うぅ…うわーん」
幼「幼女ちゃん、これ上げる」
幼女「ぐすっ…あめだま?」
幼「そう。これも魔法の飴玉なんだよー」
幼女「これも?」
幼女「うぅ…うわーん」
幼「幼女ちゃん、これ上げる」
幼女「ぐすっ…あめだま?」
幼「そう。これも魔法の飴玉なんだよー」
幼女「これも?」
68: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:08:42 ID:TsoPulPE
幼「これなめたら、すぐママが見つかるよー」
幼「だから、はい、どうぞ」
ペリペリ
幼女「おねえちゃん、ありがとう!」
パクッ
幼「ちょっとお姉ちゃんと一緒に、駅員さんの所に行こうか」
幼女「うんー」
幼「だから、はい、どうぞ」
ペリペリ
幼女「おねえちゃん、ありがとう!」
パクッ
幼「ちょっとお姉ちゃんと一緒に、駅員さんの所に行こうか」
幼女「うんー」
69: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:09:18 ID:TsoPulPE
・
・
幼女の母「幼女ちゃん!」
幼女「マーマー!」
駅員「すぐ見つかって良かったですね」
幼女の母「本当にどうもありがとうございます!」
幼「いえいえ。私はここに連れてきただけなので」
幼「無事に会えて良かったです」
幼「それでは、私はこれで…」
・
幼女の母「幼女ちゃん!」
幼女「マーマー!」
駅員「すぐ見つかって良かったですね」
幼女の母「本当にどうもありがとうございます!」
幼「いえいえ。私はここに連れてきただけなので」
幼「無事に会えて良かったです」
幼「それでは、私はこれで…」
70: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:09:40 ID:TsoPulPE
幼女の母「あのっ!な、何かお礼を…」
幼「い、いえ、そんなのいりません」
幼「幼女ちゃんと一緒にお出掛け、楽しんで来て下さい」
幼女「魔法のおねえちゃん、ありがとう」
幼「えへへ。幼女ちゃん、ママと一緒に楽しんで来てね」
幼女「うんっ!」
幼女の母「本当にありがとうございました!」
幼女「おねえちゃん、ばいばーい!」
幼「い、いえ、そんなのいりません」
幼「幼女ちゃんと一緒にお出掛け、楽しんで来て下さい」
幼女「魔法のおねえちゃん、ありがとう」
幼「えへへ。幼女ちゃん、ママと一緒に楽しんで来てね」
幼女「うんっ!」
幼女の母「本当にありがとうございました!」
幼女「おねえちゃん、ばいばーい!」
71: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:10:11 ID:TsoPulPE
・
・
幼「ふぅ…今の時間がっと」
ピッ
幼「あっ…もう八時だ」
幼「ちょっと急ごうかな」
妊婦さん「うっ、いたたたたっ」
幼「だ、大丈夫ですか?」
・
幼「ふぅ…今の時間がっと」
ピッ
幼「あっ…もう八時だ」
幼「ちょっと急ごうかな」
妊婦さん「うっ、いたたたたっ」
幼「だ、大丈夫ですか?」
72: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:11:01 ID:TsoPulPE
妊婦さん「だ、大丈夫じゃ、無いかも…」
妊婦さん「ご、ごめんなさい、救急車呼んで貰えないかな?」
幼「は、はい!」
ピッピッ
幼「す、すみません!救急車お願いします!」
幼「妊婦さんが、倒れてて…早くお願いしますっ!」
妊婦さん「ご、ごめんなさい、救急車呼んで貰えないかな?」
幼「は、はい!」
ピッピッ
幼「す、すみません!救急車お願いします!」
幼「妊婦さんが、倒れてて…早くお願いしますっ!」
73: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:11:38 ID:TsoPulPE
・
・
バタン
救急隊員「それじゃ、通報どうもありがとう」
幼「い、いえ。妊婦さん大丈夫ですか?」
救急隊員「破水してるし、陣痛も来てるから」
救急隊員「もうすぐ生まれるはずだよ」
救急隊員「それじゃ!」
幼「はい」
ピーポーピーポー
・
バタン
救急隊員「それじゃ、通報どうもありがとう」
幼「い、いえ。妊婦さん大丈夫ですか?」
救急隊員「破水してるし、陣痛も来てるから」
救急隊員「もうすぐ生まれるはずだよ」
救急隊員「それじゃ!」
幼「はい」
ピーポーピーポー
74: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:12:24 ID:TsoPulPE
幼「はぁ…ビックリしたー」
幼「でも元気な赤ちゃんんが生まれると良いな」
幼「…」
幼「あ!時間!もう8時半だ!」
幼「急がなきゃ!」
幼「ひょっとしたら、男もう来てるかも…」
タタッ
ツルッ
幼「あっ!」
ゴツッ
・
・
・
幼「でも元気な赤ちゃんんが生まれると良いな」
幼「…」
幼「あ!時間!もう8時半だ!」
幼「急がなきゃ!」
幼「ひょっとしたら、男もう来てるかも…」
タタッ
ツルッ
幼「あっ!」
ゴツッ
・
・
・
75: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:12:57 ID:TsoPulPE
・
・
幼「うーん…」
女医「あら、目が覚めた?」
幼「はっ!?私…」
女医「道で滑って、頭を打ったらしくてね」
女医「救急車で運ばれてきたの」
幼「あっ…てて…ちょっと痛いです」
女医「雪のせいで道が凍ってたのね」
女医「気を付けないとダメよ?」
幼「は、はい…どうもありがとうございます」
・
幼「うーん…」
女医「あら、目が覚めた?」
幼「はっ!?私…」
女医「道で滑って、頭を打ったらしくてね」
女医「救急車で運ばれてきたの」
幼「あっ…てて…ちょっと痛いです」
女医「雪のせいで道が凍ってたのね」
女医「気を付けないとダメよ?」
幼「は、はい…どうもありがとうございます」
76: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 22:13:39 ID:TsoPulPE
幼「あ、私の荷物はどこですか?」
女医「あー…ここにあるけども…」
幼「あ…」
女医「あなたが転んだ時、下敷きになっちゃったみたいね」
女医「服はそれほど汚れてなかったけど」
女医「鞄の中身は潰れちゃってて…」
女医「連絡先を知りたくて、中を見させてもらったけど」
女医「携帯も壊れちゃっててね」
女医「あー…ここにあるけども…」
幼「あ…」
女医「あなたが転んだ時、下敷きになっちゃったみたいね」
女医「服はそれほど汚れてなかったけど」
女医「鞄の中身は潰れちゃってて…」
女医「連絡先を知りたくて、中を見させてもらったけど」
女医「携帯も壊れちゃっててね」
77: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 23:49:42 ID:TsoPulPE
女医「だから、あなたが目を覚ますまで、私が傍で待ってたって訳」
幼「す、すみません…クリスマスなのに」
女医「そんな事は気にしなくて良いのよ。別に用事も無いしね」
幼「用事…」
幼「い、今何時ですか?」
女医「今?11時50分ね」
幼「じ、11時50分!?」
幼「す、すみません…クリスマスなのに」
女医「そんな事は気にしなくて良いのよ。別に用事も無いしね」
幼「用事…」
幼「い、今何時ですか?」
女医「今?11時50分ね」
幼「じ、11時50分!?」
78: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 23:50:09 ID:TsoPulPE
幼「わ、私、行かなきゃ!」
女医「まだ寝ていた方が…」
幼「行かなきゃいけないんです!」
女医「…何か、大事な用があるのね?」
幼「はいっ!」
女医「まだ寝ていた方が…」
幼「行かなきゃいけないんです!」
女医「…何か、大事な用があるのね?」
幼「はいっ!」
79: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 23:50:47 ID:TsoPulPE
女医「それじゃ、今度は転ばない様に気をつけてね?」
幼「はいっ」
幼「後日お礼に伺いますんで!」
女医「あはは、気にしないで。お大事ね」
幼「それじゃ、失礼しますっ」
ペコッ
タタタッ
女医「今日はイブだもんね…可愛い格好してたし」
女医「上手くいくと良いわね」
幼「はいっ」
幼「後日お礼に伺いますんで!」
女医「あはは、気にしないで。お大事ね」
幼「それじゃ、失礼しますっ」
ペコッ
タタタッ
女医「今日はイブだもんね…可愛い格好してたし」
女医「上手くいくと良いわね」
80: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 23:51:45 ID:TsoPulPE
・
・
幼「あ…雪、積もってる…」
幼「もう3時間も過ぎちゃって…」
幼「今日、告白するって決めてたのになぁ…」
幼「…」
幼「でも、公園までは行こう!」
幼「男は待って居るような気がする」
・
幼「あ…雪、積もってる…」
幼「もう3時間も過ぎちゃって…」
幼「今日、告白するって決めてたのになぁ…」
幼「…」
幼「でも、公園までは行こう!」
幼「男は待って居るような気がする」
81: ◆L0dG93FE2w 2012/12/24(月) 23:52:30 ID:TsoPulPE
幼「ここからなら10分くらいで公園に行ける」
幼「男が居たら…その時は…」
幼「雪、結構積もってるから、すこし走れるかな?」
幼「転ばないように、気をつけて…」
タタッ
・
・
幼「見えた、噴水!」
幼「男が居たら…その時は…」
幼「雪、結構積もってるから、すこし走れるかな?」
幼「転ばないように、気をつけて…」
タタッ
・
・
幼「見えた、噴水!」
82: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:00:00 ID:vvzGnBus
リーンゴーン…
83: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:00:42 ID:vvzGnBus
幼「あ…この音…」
幼「教会の鐘の音だ…」
幼「0時の鐘の音だ…」
幼「告白…出来なかったな…」
幼「ぐすっ…」
男「幼!」
幼「教会の鐘の音だ…」
幼「0時の鐘の音だ…」
幼「告白…出来なかったな…」
幼「ぐすっ…」
男「幼!」
84: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:01:14 ID:vvzGnBus
幼「お、男?」
男「おい、大丈夫か?心配したんだぞ?」
男「携帯にかけても繋がらないし」
男「幼の家に電話しても、出掛けたって言うし」
幼「あ、あの…私…」
男「本当に心配したんだぜ?」
男「おい、大丈夫か?心配したんだぞ?」
男「携帯にかけても繋がらないし」
男「幼の家に電話しても、出掛けたって言うし」
幼「あ、あの…私…」
男「本当に心配したんだぜ?」
85: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:01:50 ID:vvzGnBus
男「…ん?可愛い服だけど…ちょっと汚れてるな?」
男「本当に、何かあったのか?」
幼「だ、大丈夫」
男「幼、泣いてるのか?」
幼「ううん、大丈夫」
幼「ちょっとだけ、ね。思うところあってね」
幼「別に怪我したとか、そう言うのじゃないから、大丈夫だよっ」
男「…」
男「本当に、何かあったのか?」
幼「だ、大丈夫」
男「幼、泣いてるのか?」
幼「ううん、大丈夫」
幼「ちょっとだけ、ね。思うところあってね」
幼「別に怪我したとか、そう言うのじゃないから、大丈夫だよっ」
男「…」
86: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:02:19 ID:vvzGnBus
幼「それより、こんな雪の中、3時間も待たせちゃって本当にごめんね」
男「それは気にするなよ」
男「俺が待って居たかったんだ」
男「探しに行こうかとも思ったけどさ」
男「すれ違いになるのは嫌だったし」
男「幼は絶対来るって信じてたしな」
男「それは気にするなよ」
男「俺が待って居たかったんだ」
男「探しに行こうかとも思ったけどさ」
男「すれ違いになるのは嫌だったし」
男「幼は絶対来るって信じてたしな」
87: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:02:46 ID:vvzGnBus
幼「ありがとう、男」
男「そんで、やっぱり幼はここに来たしな」
男「大事な話しがあるんだろ?」
幼「うん、あのね、男」
幼「その…今日ここに呼び出したのはね…」
幼「き、聞いて欲しい事があってね」
男「家じゃ言えない事なんだよな?」
幼「う、うん…」
男「そんで、やっぱり幼はここに来たしな」
男「大事な話しがあるんだろ?」
幼「うん、あのね、男」
幼「その…今日ここに呼び出したのはね…」
幼「き、聞いて欲しい事があってね」
男「家じゃ言えない事なんだよな?」
幼「う、うん…」
88: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:03:50 ID:vvzGnBus
幼「あ、まずプレゼントがあってね」
ガサゴソ
グチャッ…
幼「あ…」
幼(転んだ時、踏んづけちゃったんだ…)
男「お?これ?開けて良い?」
幼「せっかく包装したのに、グチャグチャに…」
ガサゴソ
グチャッ…
幼「あ…」
幼(転んだ時、踏んづけちゃったんだ…)
男「お?これ?開けて良い?」
幼「せっかく包装したのに、グチャグチャに…」
89: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:04:19 ID:vvzGnBus
男「どうせすぐ開けるんだから、気にしないよ」
ガサガサ
男「おぉー!カッコ良い財布!」
幼「先週、財布買い替えようかなーって言ってたでしょ?だから…」
男「一生大事にするよ!」
幼「えへへ、喜んでもらえて私も嬉しいよ」
ガサガサ
男「おぉー!カッコ良い財布!」
幼「先週、財布買い替えようかなーって言ってたでしょ?だから…」
男「一生大事にするよ!」
幼「えへへ、喜んでもらえて私も嬉しいよ」
90: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:04:50 ID:vvzGnBus
幼「それでね」
幼「本当は昨日…クリスマスにね」
幼「言うつもりで決心してたんだけどね」
幼「間に合わなかったけど、これだけはどうしても言いたくて」
幼「男君、あなたの事が好きですっ!」
幼「私とお付き合いして下さいっ!」
ペコッ
男「お、おぅ…て言うか、幼さん」
幼「本当は昨日…クリスマスにね」
幼「言うつもりで決心してたんだけどね」
幼「間に合わなかったけど、これだけはどうしても言いたくて」
幼「男君、あなたの事が好きですっ!」
幼「私とお付き合いして下さいっ!」
ペコッ
男「お、おぅ…て言うか、幼さん」
91: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:05:46 ID:vvzGnBus
幼「ん?」
男「け、結構大声だったな」
幼「え?」
ザワザワ
幼「あっ…」
幼(いっぱい人が居るの忘れてた…)
男「ち、ちょっと移動すっか」
幼「う、うん…」
男「け、結構大声だったな」
幼「え?」
ザワザワ
幼「あっ…」
幼(いっぱい人が居るの忘れてた…)
男「ち、ちょっと移動すっか」
幼「う、うん…」
92: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:06:31 ID:vvzGnBus
幼「な、何かごめんね?」
男「いやいや。大丈夫だけどさ」
幼「カップルだらけだって事、忘れてたよ…」
男「あー、あのさ幼」
幼「ん?何?」
男「昼のパーティの時は家族皆でだったけど」
男「改めて、幼だけに言いたい」
男「メリークリスマス、幼」
男「いやいや。大丈夫だけどさ」
幼「カップルだらけだって事、忘れてたよ…」
男「あー、あのさ幼」
幼「ん?何?」
男「昼のパーティの時は家族皆でだったけど」
男「改めて、幼だけに言いたい」
男「メリークリスマス、幼」
93: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:06:57 ID:vvzGnBus
幼「あ、あの…」
男「何で驚いた顔してるんだ?」
男「0時まわったから、今日がクリスマスだろ?」
幼「そ、そうだね」
男「大体、皆イブに騒ぎすぎなんだよな」
男「キリストの誕生日は今日だってのにさー」
幼「…」
男「何で驚いた顔してるんだ?」
男「0時まわったから、今日がクリスマスだろ?」
幼「そ、そうだね」
男「大体、皆イブに騒ぎすぎなんだよな」
男「キリストの誕生日は今日だってのにさー」
幼「…」
94: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:07:31 ID:vvzGnBus
男「だから、クリスマスに告白するって言う幼の決心はさ」
男「ちゃんと果たされたんじゃね?」
幼「うん…そうだね。今日がクリスマスだもんね!」
幼「えへへ。やっぱり男は言う事が違うなぁ」
男「…やっぱり幼は笑った顔が一番だな」
男「そんな幼の事が昔から好きだったんだ」
幼「えっ?」
男「ちゃんと果たされたんじゃね?」
幼「うん…そうだね。今日がクリスマスだもんね!」
幼「えへへ。やっぱり男は言う事が違うなぁ」
男「…やっぱり幼は笑った顔が一番だな」
男「そんな幼の事が昔から好きだったんだ」
幼「えっ?」
95: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:08:23 ID:vvzGnBus
男「隣りの家の幼馴染っていう関係がさ」
男「とっても心地よくてさ」
男「壊したくなくて」
男「俺、ずっと逃げてたんだよな」
男「改めて言わせてもらうけど」
男「幼、俺もお前の事が好きだ」
男「俺と付き合ってくれ」
ペコッ
男「とっても心地よくてさ」
男「壊したくなくて」
男「俺、ずっと逃げてたんだよな」
男「改めて言わせてもらうけど」
男「幼、俺もお前の事が好きだ」
男「俺と付き合ってくれ」
ペコッ
96: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:09:06 ID:vvzGnBus
幼「えへへ、顔上げてよ、男」
男「…」
幼「私たち、お互い同じようなこと考えてたんだね」
幼「気持ち繋がってた気がして、嬉しいよ」
男「お、おう。俺も嬉しいよ」
男「…」
幼「私たち、お互い同じようなこと考えてたんだね」
幼「気持ち繋がってた気がして、嬉しいよ」
男「お、おう。俺も嬉しいよ」
97: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:09:39 ID:vvzGnBus
男「俺たち、正式に付き合うって事で良いんだよな?」
幼「よろしくお願いします」
ペコッ
幼「…でも、お付き合いするって言っても」
幼「今までと変わらないんじゃ、しょうが無いから…」
男「う?」
幼「えいっ」
ぎゅっ
幼「よろしくお願いします」
ペコッ
幼「…でも、お付き合いするって言っても」
幼「今までと変わらないんじゃ、しょうが無いから…」
男「う?」
幼「えいっ」
ぎゅっ
98: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:10:25 ID:vvzGnBus
男「お、おぅ」
幼「男もぎゅってして?」
男「おう…大胆だな、幼」
ぎゅっ
幼「…こうしてると暖かいね」
男「そうだな、暖かいな」
幼「男もぎゅってして?」
男「おう…大胆だな、幼」
ぎゅっ
幼「…こうしてると暖かいね」
男「そうだな、暖かいな」
99: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:10:59 ID:vvzGnBus
幼「あ、また雪が降って来たよ」
男「ホワイトクリスマスって、何か良いよな」
幼「風情があって、ね」
男・幼「…」
幼「クリスマス…ちゃんと伝えられて良かった」
男「俺も、良かったよ」
男「ホワイトクリスマスって、何か良いよな」
幼「風情があって、ね」
男・幼「…」
幼「クリスマス…ちゃんと伝えられて良かった」
男「俺も、良かったよ」
100: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:11:29 ID:vvzGnBus
幼「ね、キスしても良い?」
男「う?と、突然だな…」
幼「嫌?」
男「い、嫌じゃ、ないけど…」
幼「イエス様の誕生日に、ノーは無いよねっ?」
男「イ、イエス…」
ちゅっ
おわり
だけどちょっとだけおまけあり
男「う?と、突然だな…」
幼「嫌?」
男「い、嫌じゃ、ないけど…」
幼「イエス様の誕生日に、ノーは無いよねっ?」
男「イ、イエス…」
ちゅっ
おわり
だけどちょっとだけおまけあり
101: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:12:02 ID:vvzGnBus
ガンガンガン
幼友「おーい。起きてるんでしょー?」
ガラガラ
友「んだよ、今ゲーム中なんだけど」
幼友「ほら、これ」
ぽいっ
友「ん?」
ぱしっ
幼友「おーい。起きてるんでしょー?」
ガラガラ
友「んだよ、今ゲーム中なんだけど」
幼友「ほら、これ」
ぽいっ
友「ん?」
ぱしっ
102: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:12:30 ID:vvzGnBus
友「なんだこれ?」
幼友「今日何の日か知ってる?」
友「は?別に何の日でもねーよ」
幼友「クリスマスも知らないの?」
友「クリスマスは3年くらい前から中止になったはずだ!」
幼友「あ、そ?でも今年は開催されたみたいよ」
幼友「今日何の日か知ってる?」
友「は?別に何の日でもねーよ」
幼友「クリスマスも知らないの?」
友「クリスマスは3年くらい前から中止になったはずだ!」
幼友「あ、そ?でも今年は開催されたみたいよ」
103: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:13:02 ID:vvzGnBus
友「て事はこれ、プレゼントか?」
友「お前が俺に?」
幼友「まあね」
友「開けていいか?」
幼友「ご自由にどうぞ」
友「…」
ガサガサ
友「お前が俺に?」
幼友「まあね」
友「開けていいか?」
幼友「ご自由にどうぞ」
友「…」
ガサガサ
104: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:13:36 ID:vvzGnBus
友「おぉ!ヒョウ柄の財布!」
友「超カッケー!」
友「マジ貰って良いのか?」
友「自分が使う為に買ったんじゃねーの?」
幼友「違うわよ」
幼友「それ、プレゼント用に買ったの」
友「俺の為に買ったのか?」
友「超カッケー!」
友「マジ貰って良いのか?」
友「自分が使う為に買ったんじゃねーの?」
幼友「違うわよ」
幼友「それ、プレゼント用に買ったの」
友「俺の為に買ったのか?」
105: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:14:17 ID:vvzGnBus
幼友「あら。鈍感な癖によく解ったわね」
幼友「あんたの為に買ったのよ」
友「お、おぅ…そうなのか」
幼友「友、好きだよ」
友「は、はあ?いきなりどう言う事だよ?」
幼友「好きです、付き合って下さいって事」
幼友「あんたの為に買ったのよ」
友「お、おぅ…そうなのか」
幼友「友、好きだよ」
友「は、はあ?いきなりどう言う事だよ?」
幼友「好きです、付き合って下さいって事」
106: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:14:47 ID:vvzGnBus
友「マジで?」
幼友「マジよ。で、返事は?」
友「お、おぅ…」
幼友「はっきり、返事くれるよね?」
友「俺もお前の事、ずっと好きだったさ」
幼友「…だったって過去形?」
友「ち、違う!好きだって事をだな…」
幼友「マジよ。で、返事は?」
友「お、おぅ…」
幼友「はっきり、返事くれるよね?」
友「俺もお前の事、ずっと好きだったさ」
幼友「…だったって過去形?」
友「ち、違う!好きだって事をだな…」
107: ◆L0dG93FE2w 2012/12/25(火) 00:15:14 ID:vvzGnBus
幼友「じゃ、私と付き合ってくれる?」
友「こっちの台詞だっつー話しだよ」
幼友「じゃ、久々にちょっとそっちに行っても良い?」
友「お、おう…気をつけて渡れよ」
ヒョイ
幼友「お邪魔しまーす」
友「い、いらっしゃい」
幼友「問答無用っ!」
友「は?」
ガシッ
チュッ
幼友「メリークリスマス、友」
ほんとにおわり
友「こっちの台詞だっつー話しだよ」
幼友「じゃ、久々にちょっとそっちに行っても良い?」
友「お、おう…気をつけて渡れよ」
ヒョイ
幼友「お邪魔しまーす」
友「い、いらっしゃい」
幼友「問答無用っ!」
友「は?」
ガシッ
チュッ
幼友「メリークリスマス、友」
ほんとにおわり
111: 以下、名無しが深夜にお送りします 2012/12/25(火) 01:39:27
乙。幼馴染はラブラブちゅっちゅに限るよね
引用元: 幼馴染「クリスマス…ちゃんと伝えるんだ」
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