1: 2012/04/25(水) 01:33:19.22 ID:j7DRpuhu0
アストナージ「どうしてまた」

クワトロ「ハマーンと決着をつけたい」


アストナージ「大尉の女性関係じゃないんですからそう易々とは」

クワトロ「ははっ!まるで私がとっかえひっかえだとでも」

アストナージ「えっと、拾ってきた未成年とお偉いさんの娘の未成年と、その未成年が姉と慕う10代と未成年ではないけれど20代前半の同僚でしょう、それから……」

クワトロ「……誰から聞いた」

アストナージ「この間うちに来たカイってジャーナリストがペラペラと」

クワトロ「……」


2: 2012/04/25(水) 01:34:39.15 ID:j7DRpuhu0
アストナージ「とにかく大尉、エゥーゴだって今は厳しいんですから百式で頑張ってくださいよ。」

クワトロ「……しかしZガンダムに」

アストナージ「何にせよ、私の一存じゃ決めらんないんですよ。艦長と少なくともカミーユの許可がいるでしょ。」

クワトロ「カミーユか……」



4: 2012/04/25(水) 01:35:24.17 ID:j7DRpuhu0
――――

クワトロ「と言うわけで、カミーユにZガンダムを私に譲らせたい」

クワトロ「しかし百式とZガンダムの交換は不可能に近い。『成金根性丸出しの下品なMS』とかなんとか、陰口を叩いているらしいからな」

クワトロ「ここで上司風を吹かせても良いのだが、それでは私の品位に関わる」

クワトロ「ううむ……」

シンタ「あれっ、大尉なにしてんの」

クム「真剣なかおしてるー」

クワトロ「……大したことではない」

シンタ「じゃさ、絵本よんでよクワトロ大尉!」

クム「よんで!よんで!」


7: 2012/04/25(水) 01:37:05.92 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「では邪魔にならないように私の部屋に…」

ハロ「クワトロ!口リコン!アブナイ!」

クム「ハロうるさい!」

シンタ「最近変な言葉覚えちゃったんだよ。ダメだろハロ」

クワトロ「……気にすることはない。どんな絵本かな」

クム「うんとね、『わらしべ長者』!」

クワトロ「!」ピキーン

クワトロ「そうか……そうだったのか!刻が見えるぞララァ!」

シンタ「……どしたのクワトロ大尉」

クム「と……とき?」

ハロ「クワトロヘンタイ!ヘンタイ!」


9: 2012/04/25(水) 01:37:36.58 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「………」タッ

クム「ちょっと大尉、絵本よんでよ!」

シンタ「いっちゃった……」



クワトロ(藁を屋敷に変える事も可能なのだとすれば…私のこのサングラス)タタッ


クワトロ(Zガンダム程度、どうということはない!) タタタッ



12: 2012/04/25(水) 01:38:17.39 ID:j7DRpuhu0
プシュッ

クワトロ「レコア少尉」

レコア「あらクワトロ大尉こんにちは」

クワトロ「私のサングラスと君の私物、…なにか交換しては貰えないかな?」

レコア「大尉のサングラス?……そうですね」

レコア(正直あのクソダサいサングラス自体はいらないけれど)

レコア(……ということはサングラスを外した大尉と…)




レコア( キ ス が で き る  )




14: 2012/04/25(水) 01:41:09.43 ID:j7DRpuhu0
レコア「………」ゴクリ

クワトロ「やはりダメか?ならば……」

レコア「わかりました。そうですね、じゃあ私が一番大切にしている…このネックレスを差し上げます。どうぞ。」

クワトロ「……うわっ」

レコア「あらご不満?ならばサボテンも持って行かれます?」

クワトロ「いや、そういう訳ではないのだが」

クワトロ(ガ、ガイコツ…ぞ、存外、イカツイ趣味をしているのだなレコア少尉)

クワトロ(しかし、断れば逆ギレされかねん。女とは実にヒステリックな生き物だからな)

クワトロ(ええい!)

16: 2012/04/25(水) 01:41:42.35 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「…では私のサングラスを」カチャ

レコア「ありがとうございます。……でももう一つ条件があります。その……」

レコア「そのままで…キス……してください…んっ……」

………

……





レコア「……あれ」



レコア「………いない」



19: 2012/04/25(水) 01:42:52.06 ID:j7DRpuhu0
―――――


クワトロ(…確かに価値は上がった。しかし)

クワトロ(趣味の悪いネックレスに小さなサボテン。貰い手など…果たしているだろうか?)

クワトロ(ううむ……)

エマ「あらクワトロ大尉、アクセサリーですか。プレゼントなさるんです?」

クワトロ「ああ、エマ中尉。どうかな…これは」

エマ「…な、なんていうか、独創的なデザインですね」

クワトロ「気に入ったかな?」

エマ「ま、まあ……頂きものは何でも喜ぶ方なので……」

クワトロ「そうか!では、エマ中尉。差し上げよう」

エマ「……えっ」

クワトロ(人の良いエマ中尉ならば!)

エマ(えっ、えっえっ)


21: 2012/04/25(水) 01:43:56.40 ID:j7DRpuhu0
エマ「で…でも、そんな高価そうなもの………」

クワトロ「気にすることはないエマ中尉。その代わり、君の私物を何か貰いたい」

エマ「あ……あたしの私物ですか……」


エマ(……なんだかこれ、すごく理不尽な感じがするけれど)

クワトロ「この際なんでもいい。頼む、エマ中尉」

エマ「ええと、あの、ごめんなさい、急いでるので……」

クワトロ「頼む」スッ

エマ「……あの、ブライト艦長に呼ばれて」

クワトロ「エマ中尉」スッ

エマ「クワトロ大尉、先を……」

クワトロ「頼む」スッ

エマ「いやあの……」

クワトロ「エマ中尉」スッ

エマ「……」

エマ(……通れない)

22: 2012/04/25(水) 01:45:32.66
エマさんの私物であれば何でもいいかおっさんには

26: 2012/04/25(水) 01:46:04.43 ID:j7DRpuhu0
エマ「……じゃあ、この手袋を」

クワトロ「………ちぃっ」

エマ「えっ」

クワトロ「…いや、気にする必要はない。では有り難くいただいていく中尉。では」

エマ「はい…」

エマ「………」

エマ(……どうしましょう、これ)

エマ(ああ、そうだわ。レコア少尉にまだ服の御礼、してなかったわよね。これでいいか。いいわよね)


28: 2012/04/25(水) 01:47:43.12 ID:j7DRpuhu0
―――――

クワトロ(あの酷いデザインのネックレスの引き取り手が見つかっただけでも有り難い。)

クワトロ(だが、それは表面的な部分にしか過ぎない。さて……この手袋をどう生かすか)

クワトロ(…戦いとは常に二手三手先を読まなければならない。そう言うものだ)

ヘンケン「やあ大尉」

クワトロ「…ヘンケン艦長」

ヘンケン「久しぶりだな」

クワトロ「では、失礼」

ヘンケン「ちょ!ちょ!ちょっと、ちょっと待った大尉!」


29: 2012/04/25(水) 01:48:24.86 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「先を急いでいますので」

ヘンケン「いや、ほら!私には聞かないのか?ほら!」

クワトロ「何をです」

ヘンケン「いや、ほら、たまたま、たまたま見ていたんだが、物々交換をしているみたいじゃないか」

クワトロ「ええ。それでは」

ヘンケン「私が!私がその手袋を良いものと交換してやろう!」

クワトロ「ほぅ、何と変えていただけるのかな」

ヘンケン「………ちょっと待ってくれよ」ゴソゴソ

ヘンケン「………」ゴソゴソ

ヘンケン「………」ゴソゴソ

ヘンケン「………」

クワトロ「それでは」

31: 2012/04/25(水) 01:49:08.27
ラーディッシュもらっとけ

35: 2012/04/25(水) 01:50:45.92 ID:j7DRpuhu0
ヘンケン「待て!待て!現金は!現金は使えるか!」

クワトロ「……いくらお持ちで」

ヘンケン「えー、ひーふーみ……」

ヘンケン「………」

ヘンケン「………三千円」

クワトロ「失礼します」

ヘンケン「待ってくれ!お願い!お願いします大尉!一生のお願い!!」

クワトロ「……3千円ぽっちで交換しろとは無理難題をおっしゃる、ヘンケン艦長」

ヘンケン「……戦艦」

クワトロ「ん?」

ヘンケン「……ラーディッシュと交換しよう」

クワトロ「ほぅ、戦艦と…」ニヤリ

36: 2012/04/25(水) 01:51:21.88
やりやがった

38: 2012/04/25(水) 01:52:06.30 ID:j7DRpuhu0
ヘンケン「いや、しかし!だめだ!しかし!手袋ごときにラーディッシュは……いやでもエマ中尉のだし……」

ヘンケン「いやでも中尉本人ならともかく、手袋に……いや、でも……いや、でも………」

トーレス「あ、クワトロ大尉」

クワトロ「トーレス、エマ中尉の手袋だ。何かと交換しないか?」

トーレス「おっ!超ラッキー!じゃ、ホンコン土産のこのホロスコープでどうです?」

クワトロ「よし、交換しよう」

ヘンケン「アレとアレならまだしも……いや!それはいけない!手袋ぐらいが堂々と飾っておけてだな……いやでも流石に」ブツブツ

トーレス「じゃあそういうことで」

クワトロ「そういうことで」

ヘンケン「しかし……」ブツブツ


43: 2012/04/25(水) 01:53:39.17 ID:j7DRpuhu0
――――

カツ「クワトロ大尉ー!クワトロ大尉ー!」タタッ

クワトロ「カツか。」

カツ「ちょっと聞いたんですけど、ホンコン土産、クワトロ大尉が持ってるんですか」

クワトロ「ああ。それがどうした」

カツ「ひどいや。次は僕が見る番だったんですよ。だから僕に下さい!クワトロ大尉!」

クワトロ「それは構わないが、ただより高いものはないという言葉がある。それ相応の品物と交換だ。特にここは軍隊なのだからな」

カツ「ええー」

44: 2012/04/25(水) 01:54:57.98 ID:j7DRpuhu0
カツ「っていっても僕子供ですから、いまあるものっていったらブライト艦長から預かったゴミ袋くらいしかありませんよ」

クワトロ「……それは残念だな。では」


カツ「いいんですかぁ?大尉ぃ」


クワトロ「……どういう意味かな」

カツ「叫んだっていいんですよ、大尉が軍規違反のエッチなホロスコープを持ってるって」

クワトロ「……!」


47: 2012/04/25(水) 01:56:04.97 ID:j7DRpuhu0
カツ「多分女の人たちは大尉に幻滅するだろうなぁー。当然ブライト艦長も大尉を軽蔑するだろうなぁー。まあ僕は子供だから持ってても許されますけど」

クワトロ「成る程、私を脅迫しているつもりかな?しかし稚拙というものだよ、カツ」

カツ「まさかあwwwwwただ僕正義感が強いんで見過ごせないだけですwwwwwwwwww」

クワトロ「……大人を過小評価しすぎているようだな君は。できんものはできん。いい加減君も我慢というものを」

カツ「みなさーんwwwwwwwwww聞いてくださーいwwwwwwwwww」

クワトロ「かッ、カチュ!…いやカツ君!」

カツ「待ってほしいならそれなりの態度を見せてくれないとぉーw」

クワトロ「……」


51: 2012/04/25(水) 01:57:00.51 ID:j7DRpuhu0
カツ「クワトロ大尉がなんと!エッチな」

クワトロ「………大切にして欲しい」スッ

カツ「分かればいいんですよ。これで渡さなければ貴方は無能でしたねwあ、なんかこれシャア・アズナブルの有名なセリフみたいですねww」

クワトロ「………」

カツ「戦いとは非情なものだ…。これもシャアの名言ですwwwww恨まないで下さいね大尉wwwwwwwwww」

カツ「あっ、ゴミ捨てよろしくお願いしまーすwwwwwwwwww」

クワトロ「………」



54: 2012/04/25(水) 01:57:59.31 ID:j7DRpuhu0
――――

クワトロ「………」

クワトロ「……私もつくづく運のない男だ」ガサゴソ

クワトロ「廊下で体育座りをしながらゴミ漁りをしている。赤い彗星も地に落ちたものだ……」ガサゴソ

クワトロ「……だから未だに嫁さんも貰えん」ガサゴソ

クワトロ「くっ……」

57: 2012/04/25(水) 01:59:30.80 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「……」ガサゴソ

クワトロ「………」ガサゴソ



……ヒラリ


クワトロ「……これは」

クワトロ「……名刺か?」


クワトロ「なにかしたためてあるようだが……」


…………
……

クワトロ「ほう……」



クワトロ「ほう……」ニヤリ

59: 2012/04/25(水) 02:00:16.97 ID:j7DRpuhu0
―――――

ブリッジ


ブライト「どうだ」

トーレス「未だ動きはありません。」

ブライト「そうか、しかし油断は出来ん。カミーユを呼べ」

ブライト「それからクワトロ大尉を……」

プシュッ

クワトロ「……」

ブライト「丁度良かった大尉、話が……」

クワトロ「ブライト艦長、私にも話が」

ブライト「あとで聞きます。こちらの話を……」

クワトロ「私は一枚の名刺を見つけました」

ブライト「?」




63: 2012/04/25(水) 02:02:22.24 ID:j7DRpuhu0


―――――――――――

ブライト艦長さんへ(はぁと)

またいっぱい気持ちいいことしようね(はぁと)

もっといい壷をご用意して(笑)
まってまーす(はぁと)
また指名してくださいね(はぁと)

グラナダ悪女倶楽部乳タイプ
ニナ

―――――――――――

ブライト「 」

クワトロ「これは…不貞の証拠というものでしょう、ブライト艦長」ニヤッ

トーレス「うわぁ……」

サエグサ「……うわぁ」

ブライト「 」


65: 2012/04/25(水) 02:03:00.04
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

68: 2012/04/25(水) 02:03:57.87 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「奥方が知ればさぞ落胆される」

ブライト「ど、ど、ど、どういうつもりだ大尉!」

トーレス「……どもっちゃってるよ」

サエグサ「ちゃってるな……」

クワトロ「私は不正が許せないたちなのです、艦長。もちろん奥方に知らせることが道理だと思っているのですがただ……」

クワトロ「私も鬼ではない。艦長の出方次第でどうとでもするつもりだ」

ブライト「……要求はなんだ」

クワトロ「アーガマの指揮権を戴きたい」

ブライト「えっ」

クワトロ「名義上のそれは構わない。実質的な指揮権を頂きたいのだ。」

ブライト「……貴様!」

クワトロ「嫌ならば奥方に知らせるまでです、艦長」

ブライト「 」

70: 2012/04/25(水) 02:04:18.29
うわぁ・・・

71: 2012/04/25(水) 02:04:55.06 ID:j7DRpuhu0

ブライト「そんな道理のないやり方に私が従うとでも……」

クワトロ「ああ、もしもし。ミライ・ノア女史のお宅か」

ブライト「どうぞ」スッ

クワトロ「どうも」スッ


クワトロ(ララァが……私を導いてくれた……ララァ!)

ブライト「うぅ……」

74: 2012/04/25(水) 02:05:10.96
これが迷いを捨てたシャアとやらか

76: 2012/04/25(水) 02:05:58.26 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「と言うわけだ。早速カミーユを呼べ」

トーレス「了解、クワトロ艦長!」


ブライト「すまない……ミライ……チェーミン…ハサウェイ……お父さんは……」

クワトロ(アーガマとZガンダムの交換……)


クワトロ(いける……いけるぞ!!!!)



79: 2012/04/25(水) 02:06:37.84 ID:j7DRpuhu0
プシュッ

カミーユ「……呼びましたか大尉」

クワトロ「おおカミーユ、君のZガンダムとアーガマの艦長の席を交換しよう。安いものだろう」

クワトロ「はっはっ!良かったなカミーユくん。明日から君はカミーユ艦長と……」


カミーユ「………やる」

クワトロ「どうしたカミーユ。そう重く考えるべきことではない。」

カミーユ「しゅう……してやる……」

クワトロ「ははっ、カミーユ艦長!期待して……」

カミーユ「そんな大人修正してやる!歯ァ食いしばれ!」

クワトロ「……へっ」

ドゴォオオォオオ!!

クワトロ「!?!?!?」



83: 2012/04/25(水) 02:07:34.30 ID:j7DRpuhu0
カミーユ「あなたって人は……あなたって人は!」ドゴォ!


カミーユ「こんなこと、真っ当な人間がしちゃいけないことなんだ!クワトロ大尉、あなたは生きてちゃいけない人間なんだ!!!」ドゴォ!ドゴォ!

クワトロ「つ、つまり、カミーユはアーガマでは不満だと……」

カミーユ「まだわからないのか!」ドゴォ!

クワトロ「か……カミー……」

カミーユ「あなたみたいな人がいるから!」ドゴォ!ドゴォ!

クワトロ「い、いやカm」

カミーユ「戦争がなくならないんだ!!」ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!

クワトロ「 」


88: 2012/04/25(水) 02:08:31.75 ID:j7DRpuhu0
プシュッ

レコア・エマ・ファ「クワトロ大尉!!」



レコア「人の大切なものをあなたは易々と……!」

エマ「どうして私の手袋があんなことに使われてるんです!ハッ、破廉恥です大尉!」

ファ「最低です大尉、あんなはしたないものを持ち込むなんて……しかもカツに罪をなすりつけるなんてあんまりです!」

カツ「そうです!大尉は最低です!」

クワトロ「いや、私は……」

シンタ「クワトロ大尉!大尉の部屋で絵本よんでよ!」

クム「早く!」

ハロ「クワトロ!ヘンタイ!口リコン!口リコン!」

トーレス「……うわっ」


91: 2012/04/25(水) 02:09:11.82
これがアクシズ落としの原因か

92: 2012/04/25(水) 02:09:17.88 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「ま…待て!全て誤解というもので!」

カミーユ「まだ言うか!」ドゴォ!ドゴォ!

レコア「破廉恥だわ」

エマ「こんな人がアーガマに居たなんて……」

ファ「エゥーゴの恥ですね」

カツ「むしろ人類の恥ですよ」

クワトロ「だ……だから……」ボロッ

カミーユ「口を開くな!」ドゴォ!ドゴォ!ドゴォ!

レコア「汚らわしい」

エマ「こちらを見ないでいただけます」

カツ「そうだ!見るな!見るな!」

クワトロ「……どうしてこうなった」


97: 2012/04/25(水) 02:10:00.86
これはネオジオンで逆ギレするしかないな

98: 2012/04/25(水) 02:10:11.46 ID:j7DRpuhu0
プシュッ

ヘンケン「カミーユ、その辺にしてやれ。痛いだろう」

クワトロ「……ヘンケン艦長」

ヘンケン「君の手が」

クワトロ「………えっ」


102: 2012/04/25(水) 02:10:52.60 ID:j7DRpuhu0
ヘンケン「ってことで大尉、クビな」

クワトロ「えっ」

ヘンケン「だからクビ。ウォンさんからも許可は得たから」

クワトロ「えっ」

ヘンケン「と言うわけでみんな!大尉をアーガマから引きずり降ろせ!!」

一同「了解!!」


104: 2012/04/25(水) 02:11:30.20 ID:j7DRpuhu0
――――――


クワトロ(こうして私はアーガマから引きずり下ろされた)

クワトロ(何故か……最早わからんというものだ)

クワトロ「……」

「おい」

クワトロ「!?」

107: 2012/04/25(水) 02:12:24.94 ID:j7DRpuhu0
ハマーン「元気そうだな、シャア」

クワトロ「ハマーン!?」

ハマーン「貴様を笑いにやってきた。相変わらずの俗物ぷりだな」

クワトロ「……私を殺すつもりか」

ハマーン「殺す?私が殺さずともそのうち餓死するだろう。しかし、なかなか飢え死にしないお前には飽きてしまったよ、シャア」

クワトロ「……」

ハマーン「アーガマを追い出されたとは情けない。しかも、下らない理由で」

クワトロ「………」

ハマーン「シャア、事と次第によっては助けてやらんこともない。」

クワトロ「……」

ハマーン「私と来るか、ここで飢え死にするか選べ、シャア!」

109: 2012/04/25(水) 02:12:48.06
さすが良妻

110: 2012/04/25(水) 02:15:41.11 ID:j7DRpuhu0
ハマーン「……そうか」ブルルルル

クワトロ「……なんだそれは」

ハマーン「ネオジオンの新技術だ。相手のスーツに強制的に匂いを送り込む」

クワトロ「!」

クワトロ(………こっ、この匂いは)


111: 2012/04/25(水) 02:17:13.97 ID:j7DRpuhu0
ハマーン「炊きたての白米」

クワトロ「………」

ハマーン「炭火焼肉」

クワトロ「………ッ」

ハマーン「溢れ出し、滴り落ちる肉汁」

クワトロ「………ッ!!」

ハマーン「口中に広がる旨み」

クワトロ「…ッッッ!」

ハマーン「もう一度問おう。私と来るか、ここで飢え死にするか選べ、シャア!」


クワトロ「………お前について行く、ハマーン」


112: 2012/04/25(水) 02:17:43.10 ID:j7DRpuhu0
ハマーン「……そうか。ならば、来い」ニヤッ

クワトロ「………」ガサガサ

ハマーン「何をやっている、シャア」

クワトロ「………」ガサガサ

クワトロ「………」

ハマーン「………」

クワトロ「……サボテンが、花をつけている」

ハマーン「……みれば分かる」

クワトロ「ハマーン」

ハマーン「なんだ」

クワトロ「……私からの礼だ」

ハマーン「!」


115: 2012/04/25(水) 02:19:14.57 ID:j7DRpuhu0
クワトロ「どうした」

ハマーン「ど、どうしもしない……//」
ハマーン「いくぞっ///」



結局、シャアはZガンダムを手に入れることは出来ませんでしたが、代わりにアクシズとハマーンを手に入れました


―fin―

119: 2012/04/25(水) 02:20:14.13
ハマーン棚ボタじゃないかよ
おつ

121: 2012/04/25(水) 02:20:30.20

ハッピーエンドじゃないか

123: 2012/04/25(水) 02:21:30.96 ID:j7DRpuhu0
――――――

マシュマー「以上が我々が三日三晩考えました計画のシミュレーションでありますハマーン様」

ハマーン「……都合が良すぎはしないか」

キャラ「シャアとエゥーゴに関するリサーチと工作は完璧です」

マシュマー「現在90パーセント程計画は終了、あとはシャアが『Zガンダムに乗りたい』と突然思い立つだけですハマーン様!」

ハマーン「…………」

キャラ(がんばれ、ハマーン様!)

マシュマー(ハマーン様ばんざい!ばんざい!ばんざい!ばんざい!)


この一件でキャラとマシュマーが薔薇やらそれなりの地位を得た事はあまり知られていない。

おしまい

129: 2012/04/25(水) 02:25:16.07 ID:j7DRpuhu0
おまけ

プル「わらしべ長者?」

130: 2012/04/25(水) 02:26:10.64 ID:j7DRpuhu0
―ある日の平和なアクシズにて―

プル「ジュドーなんてだーいっきらい!絶対許さないんだから!」ぷんすか!

プル「今日はさ、喫茶店に連れてってくれるっていってたのにさ……」ぷんすか…

プル「ふんっ。いいもん。自力でなんとかチョコレートパフェ、食べてやるんだから!」

プル「でも……どうやって……」

??「お困りかな、可憐な少女君」

プル「………おじさんだれ」

??「私は謎の薔薇騎士だ。良い知恵を授けよう」

プル「ほんとっ?」


132: 2012/04/25(水) 02:27:01.49 ID:j7DRpuhu0
薔薇騎士「わらしべ長者という話をしっているかな」

プル「わらしべ長者?ああ、知ってるよ!……わらをお家に変えたってやつでしょ?」

プル「あ、そっか。あたしもそれをやればいいんだ!」

薔薇騎士「察しが良いな少女」

プル「えっと、じゃあ……藁だけど……藁なんてもってないなぁ」



薔薇騎士「私が授けよう。未使用のストローだ。」

プル「なるほど、藁はストローだもんね。ようし!このストローをチョコレートパフェのプールと交換するんだから!」

プル「ってことで薔薇騎士さん、まずこのストローを何かに……」

プル「……あれ」

プル「いなくなっちゃった」



136: 2012/04/25(水) 02:28:21.83 ID:j7DRpuhu0
エル「あれ、何やってんのプル(棒読み)」

プル「あのね、あたしストローをチョコレートパフェにするんだ!」

エル「……へ、へえ(棒読み)」

プル「とにかく、何かと交換してよエル」


エル「あっ、そうだ!あたしいまからパックの紅茶飲もうとしてたんだけど、店でストロー付けて貰うの忘れちゃってさぁ!(棒読み)」

プル(……なんでエル、棒読みなんだろ)

プル(まぁ…いっか)


137: 2012/04/25(水) 02:28:55.90 ID:j7DRpuhu0
プル「本当に!じゃあ、もしかして、何かと交換してくれる?」

エル「勿論。だけど、今特に何も持ってないなぁ…じゃ、これ。あたしの髪留めで勘弁して!(棒読み)」

プル「わーい!やったぁ!」

エル「じゃ、頑張ってね…プル」

プル「ありがとうエル!」

プル「……へへん!これがプルの実力だよ!すぐにチョコレートパフェのプールにするんだから!みてらっしゃいジュドー!」タッタッタッタッ

「………」



138: 2012/04/25(水) 02:29:58.00 ID:j7DRpuhu0
―街中―

プル「さて、この髪留めだけど、次は何と交換できるかなぁ……」テクテク

ルー「あらプル、なにしてんのよ」

プル「あ、ルーだ。あたしね、いまチョコレートパフェのプールが欲しいの!」

ルー「……はぁ?」

プル「だから、だから、この髪留めと何かを交換してほしいんだ!お願い!」

ルー「髪留め、ね。ってこれエルのじゃない」

プル「交換してもらったんだ!ストローと」

ルー「なぁにバカなことしてんだかエルも。でも、これビーチャを真面目に働かせるのに……使えるわよねぇ」

プル「ビーチャに何するの?」

ルー「別にこっちの話。いいわ。交換してあげるわよ。そうね、せっかくだから、もっと良いものにしてあげる。はい、私の腕時計」

プル「いいの!」

ルー「費用対効果を考えたら安いもんよ。じゃあね!」

プル「やったぁ!もっと良いものになったよ!プルプルプルーっ!」ピョコン


139: 2012/04/25(水) 02:30:27.59 ID:j7DRpuhu0
ピキーン!

プル「!」

プル(……なに、この感覚)

プル(ヌメヌメして…ジトジトして……すごく、怖い感じ)

プル(段々近づいてくる)

プル(だれ!なんかこわい!こわいよぉ!)

トン

プル「やだぁ!」ビクッ

グレミー「どうしたプル」

プル「ぐ……グレミー!なんだグレミーかぁ……びっくりしたぁ……」


140: 2012/04/25(水) 02:31:04.41 ID:j7DRpuhu0
グレミー「いやぁ、偶然、偶然通りかかって、偶然、偶然、耳にしてしまったんだがね、偶然」

プル「う……うん。偶然なのはわかったよ」

グレミー「その腕時計、ルーさんのだな?」

プル「うん。ルーから貰ったんだよ」

グレミー「そうかぁ……ああ、うん。そうかぁ……」

プル「……どうしたのグレミー」

グレミー「いや、別にどうしもしないよ。だけど……うん、そうだなぁ……ああ、別に、別に変な意味ではないのだがな、いや、別にルー・ルカの私物とか、集めてるわけでは全然ないのだがな」

グレミー「別にルーさんの時計を腕につけて『ああ、同じ時を僕らは刻んでるんだねルーさん』とかやりたいわけじゃないんだが、単にその時計に興味がだな、あってだな」

グレミー「と、言うわけでこの純金の時計に変えてやろう。」

プル「う……うん、ありがとグレミー……」

プル「ま、まあ結果オーライだよね。純金の時計になっちゃったんだから!チョコレートパフェのプールがだんだん見えて来たよね!」



141: 2012/04/25(水) 02:31:39.57 ID:j7DRpuhu0
プル「つっぎは何になるのかなー♪」

ミネバ「………」

プル「あ、ミネバさま!こんにちは!」

ミネバ「すごくきれいだな、その時計」

プル「うん。ストローと交換してもらったんだよ!」

ミネバ「ストローがこんなきれいなものに?」

プル「すごいでしょ!」

ミネバ「………うん」じーっ

プル「………」

ミネバ「………」じーっ

プル「…………」


143: 2012/04/25(水) 02:32:52.35 ID:j7DRpuhu0
ミネバ「…………」じーっ

プル「……ほ……ほしいの?」

ミネバ「………」コクリ

プル「で……でも、なにかと交換……してくんなきゃ」

ミネバ「………」ガサゴソ

ミネバ「…………」ガサゴソ

ミネバ「………あめ」

プル「あ……飴いっこ……」


144: 2012/04/25(水) 02:33:35.91 ID:j7DRpuhu0
ミネバ「………」

プル「………」

プル「こ……交換してあげる!」ダッ

ミネバ「………あっ」

ミネバ「ありがとう……///」


147: 2012/04/25(水) 02:34:40.39 ID:j7DRpuhu0
―――――

トボトボ

プル「………飴、いっこになっちゃった」
プル「はぁ…。ま、こんなもんだよね。ストローから飴になったんだから…いいかなぁ……」

ハマーン「………」

プル「………あれ、ハマーン様こんなとこで何してるんですか」

ハマーン「………ミネバ様は大層よろこんでらっしゃった」

プル「……えっ」

ハマーン「……やろう」ヒョイ

プル「えっ、えっ?」

148: 2012/04/25(水) 02:35:41.41 ID:j7DRpuhu0
プル「………あ、あたしにですか?」

ハマーン「………では」

プル「あっ、ハマーン様!」

プル「………なんだろ」ガサゴソ

プル「これ!」

プル「スイーツ食べ放題のチケット……しかも大人二人分だよ!」

プル「ハマーン様……」パアア

プル「………」

プル「プルプルプルプルぅーッ!!」

150: 2012/04/25(水) 02:36:26.59 ID:j7DRpuhu0
―――――

こっそり

ハマーン「これで良いのかジュドー」

ジュドー「ごめんね、ハマーンさん」

ハマーン「……私やミネバ様にこのような役をさせるとは」

ミネバ「でも楽しかったぞハマーン!」

マシュマー「いいかジュドー・アーシタ。ハマーン様の口添えがあったからだな、本来このようなことに騎士を付き合わせるとは……」

エル「ま、結果オーライじゃん?」

ルー「全く、自分で渡しゃいいのに。こんなに人を巻き込んで」

グレミー「それよりルーさん私とお茶を」


153: 2012/04/25(水) 02:39:28.41 ID:j7DRpuhu0
エル「でもなんで大人二人分?プルはまだ子供なんだから子供用のチケットでも良かったじゃない」

ジュドー「そ……それは…」

ルー「確かにプルを子供扱いしたお詫びなんだから大人扱いしてあげないとね」

エル「なるほどー」

ジュドー「………」

エル「ま、あとはプルがジュドーを誘いにきたとき、ごめんなさいしなよね」

ジュドー「わ、わかってるよ!」

グレミー「ルーさん、良かったら私と………」

ルー「わかればよろしい」

グレミー「あの、ルーさん……」


154: 2012/04/25(水) 02:39:59.41 ID:j7DRpuhu0
エル「んじゃ、あたしたちお茶してくるからー」

ルー「じゃあね。行きましょうハマーンさん」

ハマーン「ああ。ミネバ様、参りましょう」

ミネバ様「がんばれ、ジュドー」


グレミー「あの……」


155: 2012/04/25(水) 02:40:24.43 ID:j7DRpuhu0
――――――

1時間後


ジュドー「……」

マシュマー「……」

グレミー「………」

ジュドー「……来ない」

マシュマー「き、きっと来るぞジュドー・アーシタ」

グレミー「そ、そうだ。きっとわたしを誘いにもどって……」


ひゅうううう……



156: 2012/04/25(水) 02:43:20.69 ID:j7DRpuhu0
一方

プル「プルプルプル!美味しいねプルツー!プルトゥエルブ!」もにゅもにゅ
プルツー「ま、まあまあだ!」ガツガツ
プルトゥエルブ「美味しいですよ」パクパク

プル「このチケットで子供は4人までオッケーだったからトゥエルブも連れて来られて良かったぁ!」

ミネバ「……」ジーッ


プル「あれ、ミネバ様」

ミネバ「なかまに……いれてほしい」

プル・プルツー・プルトゥエルブ「………」ジッ

プル「いいよ!」
プルツー「どうぞこっちに」
プルトゥエルブ「足、気をつけてくださいね姫様」

ミネバ「うむっ!」にこりっ

プル「これでぴったり4人だね!」

ハマーン「ミネバ様……」ハラハラ

ルー「あれ…って、ことは」

エル「ジュドーは……誘われなかったってこと?」

158: 2012/04/25(水) 02:43:48.52 ID:j7DRpuhu0
―――

ひゅうううう……

ジュドー「……」

マシュマー「……」

グレミー「……」


ジュドー「……さぶい」

マシュマー・グレミー「……ああ」


おしまい

160: 2012/04/25(水) 02:45:21.42

163: 2012/04/25(水) 02:49:24.78 ID:j7DRpuhu0
ありがとうございました
本当はプルの方がメインでした。
ちなみに女性遍歴はCDA参照してください

ハマーン様ばんざーい!

164: 2012/04/25(水) 02:49:30.83

165: 2012/04/25(水) 02:49:58.28
乙乙ガンダム!

引用元: クワトロ「Zガンダムに乗りたい」