1: 2016/09/02(金)18:44:15 ID:9bb
彡(^)(^)「行けらぁ!!」
彡(゚)(゚)「……と言って3ヶ月…… いつになったら着くねん」
彡()()「見渡す限り砂漠……砂漠…… もうダメや……」
┏━━━━━━━┓
┃ / \ ┃
┃ / \ ┃
┃ (゚)(゚)ミ┃
┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
┃ ) ( ┃
┗━━━━━━━┛
( ・`ω・´)「ふざけてないで歩けクソ猿」
彡(')(`)「へーへー」
彡(゚)(゚)「……と言って3ヶ月…… いつになったら着くねん」
彡()()「見渡す限り砂漠……砂漠…… もうダメや……」
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┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
┃ ) ( ┃
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( ・`ω・´)「ふざけてないで歩けクソ猿」
彡(')(`)「へーへー」
2: 2016/09/02(金)18:45:44
お前が僧じゃないんかい
3: 2016/09/02(金)18:46:23
>>2
そうだよ
そうだよ
8: 2016/09/02(金)18:52:03 ID:9bb
彡(゚)(゚)「てか天竺ってどこにあんねん 知っとるか悟浄?」
(●▲●)「」
彡(゚)(゚)「だめや皿が干からびとる」
彡(゚)(゚)「おまえは八戒?」
(*^◯^*)「知らないんだ!」
彡(')(`)「はぇー」
彡(゚)(゚)「お師匠はん、わっーたわ 天竺はどうでもええ まず近くに町はないんか?」
( ・`ω・´)「歩けば見つかる 西へ……西へ……」
彡(゚)(゚)「食ったろか無能坊主(お師匠はんがいうならせやろな)」
9: 2016/09/02(金)18:56:01 ID:9bb
┏━━━━━━━┓
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┃ (゚)(゚)ミ┃
┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
┃ ) ( ┃
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(*^◯^*)「ん!?あれは……ま、街なんだ!」
彡(゚)(゚)「ほ、ほんまか!?今度は蜃気楼ちゃうねんな!?」
(●▲●)「ミズ……ミズ……」
( ;^`ω^´)「はは……どうだ俺の占いが当たったぞ」
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┃ (゚)(゚)ミ┃
┃ 丿 ミ┃
┃ つ ( ┃
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(*^◯^*)「ん!?あれは……ま、街なんだ!」
彡(゚)(゚)「ほ、ほんまか!?今度は蜃気楼ちゃうねんな!?」
(●▲●)「ミズ……ミズ……」
( ;^`ω^´)「はは……どうだ俺の占いが当たったぞ」
13: 2016/09/02(金)19:01:23 ID:9bb
砂漠の街 レストラン
(*^◯^*)「チャーシュー麺くださーいなんだ!」
彡(゚)(゚)「えぇ……お前それでええんか……」
(●▲●)「助かった……かっぱ巻きで」
( ・`ω・´)「全く……使うのは国の金なんだぞ……少しは節約しろ」
( ・`ω・´)「このフルコース一人前で」
彡(゚)(゚)「お前……」
( ・`ω・´)「いいんだよ俺は国家公務員だぞ 給料の分食って何が悪い」
彡(゚)(゚)「んじゃワイは……」
(*^◯^*)「チャーシュー麺くださーいなんだ!」
彡(゚)(゚)「えぇ……お前それでええんか……」
(●▲●)「助かった……かっぱ巻きで」
( ・`ω・´)「全く……使うのは国の金なんだぞ……少しは節約しろ」
( ・`ω・´)「このフルコース一人前で」
彡(゚)(゚)「お前……」
( ・`ω・´)「いいんだよ俺は国家公務員だぞ 給料の分食って何が悪い」
彡(゚)(゚)「んじゃワイは……」
17: 2016/09/02(金)19:07:42 ID:9bb
彡(゚)(゚)「ん……?」
ヒソヒソ ジロジロ ヒソヒソ ヒソヒソ
(´・ω・`)(´・ω・`)ヒソヒソ(´・ω・`)
クサハエル ジロジロ ジロジロ ヒソヒソ
(´・ω・`)ジロジロ(´・ω・`)(´・ω・`)
彡(゚)(゚)「……」
(●▲●)「僕ら見られてますね……」
( ・`ω・´)「"僕ら"じゃない"お前ら"だ」
(*^◯^*)「妖怪はいつもこうなんだ……」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「おい!お前ら!言いたいことあるならはっきり言えや!」
(´・ω・`)(´・ω・`)ピタッ
24: 2016/09/02(金)19:13:20 ID:9bb
(;●▲●)「馬鹿、悟空よせ!」
彡(゚)(゚)「お前らはいっつもそうや!群れでびくびくしおってからに!こすいんじゃ!」
(´・ω・`)ヒソヒソ(´・ω・`)ヒソヒソ
ヒソヒソ(´・ω・`)ヒソヒソ(´・ω・`)
彡()()「かぁ~止めろ言うとるやろが!!」
( #・`ω・´)「この馬鹿!出るぞ」
(*^◯^*)「悟空、行くんだ!」
彡()()「ちょ、まだワイ何も食っとらんぞ!」
(●▲●)「いいから行くぞ!騒ぎが大きくなるとまずい!」
27: 2016/09/02(金)19:21:34 ID:9bb
( #・`ω・´)「お前……まだオードブルしか食えてなかったのに邪魔しやがって……覚悟しろよ」
彡(゚)(゚)「ちょ、タンマ!タンマ!」
(●▲●)「諦めろ……自分で蒔いた種だ」
(*^◯^*)「飯の恨みは恐ろしいんだ!替え玉食べられなかったんだ!」
( #・`ω・´)「ΨΤΛθδΤΨΤΣΛ」
彡()()「いづっ!尻が~!かあ~~~てててて!てて!」ブリッ
その晩 街の郊外
(*^◯^*)「薪集めてきたんだ!」
( ・`ω・´)「ご苦労」
(●▲●)「悟空の奴はどうです?」
( ・`ω・´)「まだ拗ねてるよ」
30: 2016/09/02(金)19:28:08 ID:9bb
(●▲●)「はぁ、最近大人しいと思ったけど……やっぱり無理ですか……」
( ・`ω・´)「何十年も岩の下で人間の見せ物にされてきたんだ 数ヶ月じゃ治らんさ」
(*^◯^*)「師匠の力をもっても駄目なんだ?」
( ・`ω・´)「いくら俺が優秀でも俺が生まれる前から培われた恨みを消すことは出来んさ」
( ・`ω・´)「ま、だからと言って諦めた訳じゃないがな」
(●▲●)「師匠……」
( ・`ω・´)「しかし腹が減ったな 全く、あの馬鹿は……」
31: 2016/09/02(金)19:34:14 ID:9bb
彡(゚)(゚)「くそ……くそ……大体あいつらについてきたこと自体が間違い立ったんや……」
彡(゚)(゚)「こんなリングさえなければ……今頃やりたい放題やれとんのに……」
彡(')(`)「しかし腹減ったンゴねぇ……」
彡(^)(^)「せや!あいつらに見つからんうちに人間の街で飯食ったろ!」
街裏
彡(゚)(゚)「と言っても金はあの無能が持っとるから店には行けへん」
彡(^)(^)「こうなったら庶民の家庭に失敬するで!ぷくく」
35: 2016/09/02(金)19:38:04 ID:9bb
民家の裏庭
彡(゚)(゚)「この家がええかな」
彡(^)(^)「うまそうな匂いや!早速スネークするで」
(´・ω・`)「ねぇお母さん、今日妖怪を見たんだ」
(´・母・`)「へぇそう」
(´・ω・`)「だから……話しかけようと思ったんだけど……」
(´・母・`)「! 何言ってるの!」
(´;ω;`)「ひっ!」
彡(゚)(゚)「この家がええかな」
彡(^)(^)「うまそうな匂いや!早速スネークするで」
(´・ω・`)「ねぇお母さん、今日妖怪を見たんだ」
(´・母・`)「へぇそう」
(´・ω・`)「だから……話しかけようと思ったんだけど……」
(´・母・`)「! 何言ってるの!」
(´;ω;`)「ひっ!」
36: 2016/09/02(金)19:45:16 ID:9bb
(´・母・`)「妖怪に話しかけるなんて普通の人間はしないことよ!」
彡(゚)(゚)(まぁせやろな)
(´・ω・`)「でもさぁ……」
(´・母・`)「でも何者?」
(´・ω・`)「うっ」
彡(゚)(゚)(ん?)
(´・鬼・`)「ようやく人間の街に忍びこめたんだ……!!それなのに今妖怪と仲良くしてるところを見られたらおしまいじゃねぇか あ?」
(´^ω^`;)「そ、そうだよね……冗談冗談……」
(´・鬼・`)「ふふふ……もう少しでこの街の人間どもをみんな食ってやれるんだ…… 妙なことを言うなよ?なぁ……」
(´^ω^`;)「も、勿論だよ!ははは……」
(´・鬼・`)「俺たち豚妖怪の街を作るまであと一歩だ!それまで妙な真似すんなよ!そろそろ俺たちのリーダーが来るころなんだからな!」
(´・ω・`;)「は、はい!」
38: 2016/09/02(金)19:55:30 ID:9bb
彡(。)(゚)(ファッ!?こいつら妖怪やったんか!?)
(´・鬼・`)「ん?そういえば俺たちのリーダーは妖怪の一団に紛れこんでるんだったなぁ……」
(´・鬼・`)「おい、その中に豚の妖怪はいたか?」
(´・ω・`)「うーん……あ!い、いました!一人豚の姿をした妖怪がいましたよ」
(´・鬼・`)「!! ははは!それだ!それが俺たちのボスだ!」
(´・ω・`;)「え、そうだったんですか!?」
彡(゚)(゚)(な……!?)
(´・鬼・`)「おうともよ!それが俺たちのボス豚鬼様だ!あの大妖怪:牛鬼様のいとこなんだぞ!ははは」
(´・鬼・`)「あの方がきたらもう安心だ!明日が楽しみだぜ!」
彡(゚)(゚)(こ、こうしちゃおれん!はよお師匠はんとこに戻らな!)
彡()()(八戒~!前の街からついてきた時から実は怪しいと思ってたんや!!覚悟しとけよ!!)
(´・ω・`;)「ええ!?それって街のみんなを食べちゃうってことですか!?」
(´・鬼・`)「そらそうよ」
42: 2016/09/02(金)20:00:40 ID:9bb
彡(゚)(゚)(おん?なんやあいつ)
(´・ω・`)「そんな……やっと友達ができたのに……」
(´・鬼・`)「なんだ?文句あんのか?」
(´・ω・`)「い、いえ……」
(´・鬼・`)「ふん 俺はこれから仲間のとこに言ってリーダーの到着を知らせてくる お前は大人しくここにいろ」
(´・ω・`)「はい……」
(´-ω-`)「ハァー」
彡(゚)(゚)「お前、なんであいつに何も言わないんや」
(´゜ω゜`)「ファッ!?」
44: 2016/09/02(金)20:08:51 ID:9bb
(´゜ω゜`)「あ、あんたはさっきの!」
彡(゚)(゚)「ワイのことはどうでもええ お前なんであいつの言いなりになっとんねん 逆らえや」
(´゜ω゜`)「…………」
(´・ω・`)「は……ははは 僕には無理さ 相手は鬼の血が入ってるんだぞ ただの豚妖怪の僕に勝てる訳ないじゃないか」
彡(-)(-)「は~つっかえ ケンカに種族なんざ関係ないんや ワイなんか猿やぞ?」
彡(゚)(゚)「妖怪の癖に人間みたいなやっちゃな ワイはお前みたいな奴が嫌いや ほな」
ガチャン
(´・ω・`;)「フゥ……」
彡(゚)(゚)「あっ、ワイがここにいたことチクるんやないぞ?」
(´゜ω゜`)「!? わ、わかったよ!」
彡(^)(^)「警告はしたで!ほな」
(´・ω・`;)「もう……なんなんだあの人は…… いや人じゃないか」
45: 2016/09/02(金)20:17:10 ID:9bb
街 郊外
( ・`ω・´)「さて、明日に備えて寝るか あの馬鹿も寝袋が恋しくなって戻ってくるだろ」
(●▲●)「そうですね」
(*^◯^*)「ねるゥーんだ!」
( -`ω-´)zzz
(-▲-)zzz
(*-◯-*)zzz
(*-◯-*)
(*①◯①*)ギン
( ・`ω・´)「さて、明日に備えて寝るか あの馬鹿も寝袋が恋しくなって戻ってくるだろ」
(●▲●)「そうですね」
(*^◯^*)「ねるゥーんだ!」
( -`ω-´)zzz
(-▲-)zzz
(*-◯-*)zzz
(*-◯-*)
(*①◯①*)ギン
46: 2016/09/02(金)20:26:14 ID:9bb
(*①◯①*)(クククク……ようやくこの時が来たんだ )
( -`ω-´)zzz
(*①◯①*)(この馬鹿が地図を読み間違えたおかげで本来一週間で着けたところを3ヶ月もさまよったんだ!)
(*①◯①*)(でもその甲斐あってようやくこうして三蔵の肉を食えるんだ)
(*①◯①*)(さっき街にいる奴らから密偵が来たんだ 人間どもを虐殺するのに準備は万端……ふふふ)
(*①◯①;*)(……まぁ……3ヶ月も予定より遅れたんだから準備が整ってて当然なんだ)
(*①◯①*)(三蔵の肉を食って不老不死になれば街制圧後の権力争いにも余裕で勝てるんだ……それどころかあの牛鬼……いや牛魔王にも……くくく)
(*①◯①*)(僕は牛魔王を越える豚魔王になるんだ その為に三蔵……お前を頂くんだ)
( -`ω-´)zzz
49: 2016/09/02(金)20:39:08 ID:9bb
(*①トエエエエイ①*)(あーーん)
彡(゚)(゚)「あ、おい待てい!」
(*①トエエエエイ①*)「げっ、悟空!」
彡#(゚)(゚)「この卑怯もんが!!くらえケツから如意棒!」ブリリッ
(*①トエエエエイ①*)「ギャアアア!!」
( -`ω゜´)「ん!?一体なんの騒ぎだ!」
(●▲●)「うっ!?臭さ……!オエエエエ」
( `ω ´)「一体これはどういうつもりだ……!」
彡(^)(^)「お師匠はん!ようやく目ぇ覚ましよったか!見てくれやワイの……」
( ・`ω・´)「悟空!!」
彡(^)(^)「手柄……え?」
彡(^)(^)「何を言うて……」
( `ω ´)「自分で見てみろ」
彡(^)(゜)「は……?」
51: 2016/09/02(金)20:45:44 ID:9bb
(* ◯ *)ピクピク
( `ω ´)「お前はどうしようもない馬鹿弟子だ……だが、仲間に手をだす外道だとは思っていなかった……」
彡(゚)(゚)「ち、違うで……これは敵の……悪い妖怪の……」
( ・`ω・´)「破門だ」
彡(゚)(゚)「師匠!!ワイは!!」
( ・`ω・´)「破門だと言ったのが聞こえなかったのか!!」
彡(゚)(゚)
彡(゚)(゚)ブチッ
彡()()「かああ~~!!~~!!~~!!」
彡(●)(●)「お前の弟子なんざこっちから願い下げじゃクソ人間があああ!!!」
52: 2016/09/02(金)20:51:29 ID:9bb
(●▲●;)「ま、待て悟空!」
彡(●)(●)「じゃあな悟浄 元気でな」
(●▲●;)「師匠!」
( -`ω-´)「……」
(●▲●;)「くそっ、どいつもこいつもくだらん意地張りやがって!」
彡(●)(●)「"三人"で仲良くな」
彡(●)(●)「筋斗雲!」プ~
(●▲●)「待て!お互いよく話しあ……臭い!!オエエエエ」
(*^トエエイ①*)ニヤリ
57: 2016/09/02(金)21:02:07 ID:9bb
空
彡(゚)(゚)「さーて、やることもなくなったしこれからどうすっかな」
彡(^)(^)「このまま世界でも見て回ろか 屁……じゃない筋斗雲に乗れば世界一周なんざあっと言う間や」
彡(゚)(゚)「あんなわざわざ歩かんでも……」
彡(゚)(゚)「……」
~~~
彡(゚)(゚)「天竺ゥ?んなもん筋斗雲に乗ればあっという間や!乗せてったるからこの岩どけてくれや!」
( ;・`ω・´)「その黄土色の乗り物はともかく……しかし、お前は本当に凄い奴だな」
彡(゚)(゚)「……すごい?ワイが?」
( ・`ω・´)「ああ 自分の屁に乗れる奴なんてそうそういない お前は凄いやつだ」
彡(゚)(゚)(凄いやつなんて人間に言われるんはじめてや……)
彡(゚)(^)(でも悪い気分やないかも)
彡(゚)(゚)「さーて、やることもなくなったしこれからどうすっかな」
彡(^)(^)「このまま世界でも見て回ろか 屁……じゃない筋斗雲に乗れば世界一周なんざあっと言う間や」
彡(゚)(゚)「あんなわざわざ歩かんでも……」
彡(゚)(゚)「……」
~~~
彡(゚)(゚)「天竺ゥ?んなもん筋斗雲に乗ればあっという間や!乗せてったるからこの岩どけてくれや!」
( ;・`ω・´)「その黄土色の乗り物はともかく……しかし、お前は本当に凄い奴だな」
彡(゚)(゚)「……すごい?ワイが?」
( ・`ω・´)「ああ 自分の屁に乗れる奴なんてそうそういない お前は凄いやつだ」
彡(゚)(゚)(凄いやつなんて人間に言われるんはじめてや……)
彡(゚)(^)(でも悪い気分やないかも)
58: 2016/09/02(金)21:09:53 ID:9bb
彡(^)(^)「せや!ワイはすごい奴なんや!せなんやろ?」
( ^`ω^´)「ああ、そうだ」
( ・`ω・´)「だが……つまんなくないか?」
彡(゚)(゚)(……)
( ・`ω・´)「さぞその力を使うことは痛快だろう 棒を出せば周りが恐れおののく、屁を出せば皆がお前を見上げる」
( ・`ω・´)「だが、お前の顔は晴れない それを見てる者達の顔が曇っているからだ」
( ・`ω・´)「そして、お前は闇雲に力を使い、こうして岩に閉じ込められた……ただ周りに真っ直ぐ見て貰いたかっただけなのに 違うか?」
彡(゚)(゚)「……」
彡(゚)(゚)「せやかて工藤、ワイはどないすればええんや」
( ・`ω・´)「おれは工藤じゃない 玄奘三蔵法師と呼ばれている お前、俺の弟子にならないか」
彡(゚)(゚)「弟子……」
59: 2016/09/02(金)21:19:49 ID:9bb
彡(゚)(゚)「あんたの弟子になればワイはもうこんな思いしなくて済むんか?」
( ・`ω・´)「努力する 道のりは長い そのための時間なんて山ほどあるさ」
彡(゚)(゚)「えぇ……大丈夫なんか……」
彡(゚)(゚)「まぁでも……ええわ あんたの弟子になったるで」
( ・`ω・´)「そいつは良かった」
彡(゚)(^)「んじゃ、早速この岩壊してくれや!」
( ・`ω・´)「もうこの岩の封印は解いてある 思いっきりぶっ壊せ」
彡(゚)(゚)「ほんまか!よっしゃ!数百年分溜まってたんや~ 思いっきりぶっぱなすで」
( :・`ω・´)「ん?ぶっぱなす?何を……」
彡(-)(-)「行くで~きたきたきたきた」ピーゴロゴロ
( :゜`ω゜´)「おい!やm」
62: 2016/09/02(金)21:27:03 ID:9bb
彡(゚)(゚)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!! )」
彡(^)(^)「ふ~すっきりしたで!」
彡(゚)(゚)「全く先が思いやられるで ワイは」
( ゜`ω゜´)「ア……ア……」
彡(゚)(゚)「ん?ああ!ちゃんと師匠には敬語使わんとな!」
彡(゚)(^)「ワイは斉天大聖孫悟空!よろしくなお師匠はん!」
~~~
彡(゚)(゚)「……」
彡(-)(-)「……全く、無能な師匠がいると弟子は苦労するで!」
彡(゚)(゚)「戻るで筋斗雲!」
筋斗雲「あいよ」
63: 2016/09/02(金)21:34:44 ID:9bb
街 郊外
彡(゚)(゚)「くそ、お師匠はん達はもうおらんか!」
彡(゚)(゚)「食われた……?いや、それにしては血もないしそらないな」
彡(゚)(゚)「とすると街に連れ去られたんやろな!急ぐで筋斗雲!」プー
街
(´・ω・`)「あれから豚鬼達はかえって来ない……」
(´・ω・`)「このまま街が豚鬼に征服されたらどうなるんだろう?僕はこれまでどうり下っ端扱いだろうなぁ……」
(´・ω・`)「人間人間あいつらは言うけど……僕は……はぁ……」
彡(゚)(゚)「まーた溜め息かいな」
(´゜ω゜`)「うわぁ!またあんたか!」
64: 2016/09/02(金)21:35:35 ID:9bb
(´・ω・`)「で、一体なんのご用です?」
66: 2016/09/02(金)21:43:05 ID:9bb
彡(^)(^)「話が早くて助かるで!お前ら豚鬼妖怪達のアジト教えてくれや!頼むで!」
(´・ω・`;)「で、でもそれって仲間を裏切ることになりますよね……」
彡(゚)(゚)「せやな」
(´^ω^`;)「ちょっとそれは出来ない……かなぁ……なんて……はは」
彡(゚)(゚)「……」
彡#(゚)(゚)「このすっとこどっこいが!!くらえワイの回し下痢!」
(´゜ω゜`)「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
(´゜ω゜`)「アウ……アウ……」
彡(゚)(゚)「ええか、そんな自分を縛るだけのもんは"仲間"なんて言わん せいぜい"なまか"どまりや
」
(´゜ω゜`)「なまか……?」
彡(゚)(゚)「せや なまかや かつてワイが見てきた"なまか"で結ばれてた奴等はみんな解散してもうた 理由はなんでやと思う?」
68: 2016/09/02(金)21:54:11 ID:9bb
(´゜ω゜`)「なんだろう……助け合わなかったから……?」
彡(゚)(゚)「それも一つの理由やな」
彡(゚)(-)「でももっと単純な理由……妖怪も人間も関係あらへん それは裏切り者が出たせいや」
(´・ω・`)「裏切り者……かぁ……」
彡(゚)(゚)「せや 裏切り者一人によってそのグループはあっさり解散しよった それほど裏切り者っちゅうんは大きいんや」
彡(゚)(゚)「で、どうする?ワイに教えてくれるか?」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「君、なんで妖怪なのにあの人間と一緒にいるの?」
彡(゚)(゚)「……まぁ、師匠やからな」
(´・ω・`)「妖怪が人間の弟子になるなんてきいたことないよ……よっぽどあの人は立派な人なんだね」
彡(゚)(゚)「そうでもないで(せやな)」
(´・ω・`)「フフ……わかったよ あいつらの場所はーー」
69: 2016/09/02(金)22:04:12 ID:9bb
豚鬼のアジト
(*^◯^*)「皆の諸君!とうとう僕たち豚鬼一族再興の日が来たんだ!」
(´・鬼・`)「ウオー!!ブヒブヒー!!」
(´・豚・`)「ワーーー!!」
(*^◯^*)「これを見るんだ!!」
( :゜`ω゜´)「八戒……いや八戒様……頼む……経典をやるから食わないでくれ……」
(*^◯^*)「駄目なぁーんだ!
(●▲●;)「お願いだよ八戒……僕は関係ないだろ……逃がしておくれよ……」
( :゜`ω゜´)「おい悟浄!見捨てる気か!」
(●▲●;)「あーあー聞こえないな!皿の調子がわるくて!」
(*^◯^*)「皆の諸君!とうとう僕たち豚鬼一族再興の日が来たんだ!」
(´・鬼・`)「ウオー!!ブヒブヒー!!」
(´・豚・`)「ワーーー!!」
(*^◯^*)「これを見るんだ!!」
( :゜`ω゜´)「八戒……いや八戒様……頼む……経典をやるから食わないでくれ……」
(*^◯^*)「駄目なぁーんだ!
(●▲●;)「お願いだよ八戒……僕は関係ないだろ……逃がしておくれよ……」
( :゜`ω゜´)「おい悟浄!見捨てる気か!」
(●▲●;)「あーあー聞こえないな!皿の調子がわるくて!」
70: 2016/09/02(金)22:07:14 ID:9bb
(*^◯^*)「確かに君は関係ないんだ!逃がすんだ!」
(●▲●)「やった!」
(*^◯^*)「でも駄目なぁーんだ 今年は」
(●▲●)「今年……?何が……?」
(*^◯^*)「とにかく今年は駄目なぁーんだ!」
(●▲●) あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!! )
(*^◯^*)「うげぇ!こいつ漏らしやがったんだ!」
71: 2016/09/02(金)22:17:45 ID:9bb
( :゜`ω゜´)「オエエエエエ!!」
( ・`ω・´)(……ん? 奴のヌルヌルした下痢が潤滑油になって手錠から手が抜けた……)
( ・`ω・´)(ま、まさか……!?)
(●▲●)ゞブリブリ
( ;`ω;´)(あ、あいつ!)
(´・鬼・`)「三蔵が逃げたぞー!」
(*^◯^*;)「何ィ!?追え、追、オエエエエエ!!!」
(●▲●)「おおっと、第2波が来たぜ!」ブリブリ
オエー
( ・`ω・´;)「く、くそ、ここまでか……」
( -`ω-´)「すまなかった悟空……俺は師匠失格だ……食われる前にせめて謝罪したかった……」
「ほーん、お師匠はんでも謝ることがあるんやな」
( -`ω-´)「ふふっ、奴ならそういいそうだ」
72: 2016/09/02(金)22:22:57 ID:9bb
( ・`ω・´)「そして次にくるのは……」
彡(゚)(゚)「……せやなぁ……」
(´・ω・`)「ども」
彡(゚)(゚)「取り敢えず、謝罪もっかいしてもろか?」
( `ω ´)「ああ……」
( ;`ω;´)「ごメンチ」
彡(゚)(゚)「ほな、行こか」
(´・ω・`)「じゃ、僕はこのへんで……」
彡(゚)(゚)「おまえも来いや」
(´・ω・`)「僕には無理だよ……」
彡(゚)(゚)「はぁ…… 」
73: 2016/09/02(金)22:34:12 ID:9bb
彡(゚)(゚)「お前、元々は天の川の水軍で原水やってたんやろ?なのになんであんなチンピラどもに指図されてなアカンねん」
( ・`ω・´;)「えっ、こいつそんなにすごい奴なのか?」
彡(゚)(゚)「らしいで でも……」
(´∩ω∩`)「うわああ駄目なんだよぉぉぉ!豚に転生していらいみんなが怖くて怖くて仕方ないんだよおお!!」
( ・`ω・´)「……」
( ・`ω・´)「おい君、私達はいま西にある天竺へ行こうとしているんだ だから君の言う恐いという気持ちもよくわかる」
(´・ω・`)「?」
( ・`ω・´)「君は確かに臆病だ だがそれは豚になったからではない 豚のようにその場から動かなくなったからだ」
(´・ω・`)「……」
( ^`ω^´)「歩き出さいか私達と……私達もようやく歩き出したところだ」
(´・ω・`)「なるほど……まずは動かないと……か」
(´・ω・`)「悟空の言う通り、あなたは立派な人
」
( ^`ω^´)「ほ~う、こいつがそんなことを言ってたのか」
彡(゚)(。)「ファッ!?ワイはんなこと言うてへんで!」
(´^ω^`)「はははは」
75: 2016/09/02(金)22:43:22 ID:9bb
( ・`ω・´)「さてと……それじゃ」
彡(゚)(゚)「行きまっか」
(´・ω・`)「うん」
彡(゚)(゚)「んじゃ、お前には早速あいつらを裏切って~~してもらうで」
(´・ω・`;)「ええ……」
(*①トエエエエイ①*)「三蔵を逃がしたってどういうことなーんだあああ!!!」
(´・鬼・`)「すいません」
(●▲●)「はははは」
(*①トエエエエイ①*)「黙るぅーんだ!くそ、でもまだ手はあるんだ!ここの街の人間全員食えば牛魔王クラスにはなれずとも強くなれるんだ!」
(●▲●)「ふん、お山の大将か お前にピッタリだな」
(*①トエエエエイ①*)「もうこいつ殺すんだ」
(●▲●)「あ、いや、その……」
チーン(笑)
(●▲●)「ん?」
チーン(笑)
(*①トエエエエイ①*)「なんだ?」
チーン(笑)
チーン(笑)
77: 2016/09/02(金)22:51:08 ID:9bb
( ・`ω・´)
ま゛ーん(笑)
(●▲●;)「師匠!どうして!」
(*①トエエエエイ①*)「ははは!獲物が戻ってきたんだ!捕らえるんだ!」
( ・`ω-´)「フゥ……一度弟子にとった手前、校正させようかとも考えたがとんだ無駄だったみたいだ」
(*①トエエエエイ①*)「ははは!だったら僕の胃袋の中から有難い説教をして下さいなんだ! とりゃー!」
(*①トエエエエイ①*)「なーんてね」
( ・`ω・´;)
(*①トエエエエイ①*)「くくく、師匠のことなんだ!何かトラップを仕掛けてるに違いないんだ!そう易々とかからないんだ」
(*①トエエエエイ①*)「どこかにいるんだぁー?悟空ゥー 出てくるんだー」
79: 2016/09/02(金)22:54:50 ID:9bb
彡(゚)(゚)「その心配には及ばんで」
(*①トエエエエイ①*)「!?」
彡(゚)(゚)「なんたってワイ、もう御用されとるから
な」(´・ω・`)のし「僕が捕まえました」
(*①トエエエエイ①*)「……なんか物足りないけどまあいいんだ そこの豚、そいつをしっかり拘束してるんだ」
(´・ω・`)「はい」
80: 2016/09/02(金)22:55:18 ID:9bb
彡(゚)(゚)「その心配には及ばんで」
(*①トエエエエイ①*)「!?」
彡(゚)(゚)「なんたってワイ、もう御用されとるから
な」(´・ω・`)ノシ「僕が捕まえました」
(*①トエエエエイ①*)「……なんか物足りないけどまあいいんだ そこの豚、そいつをしっかり拘束してるんだ」
(´・ω・`)「はい」
(*①トエエエエイ①*)「!?」
彡(゚)(゚)「なんたってワイ、もう御用されとるから
な」(´・ω・`)ノシ「僕が捕まえました」
(*①トエエエエイ①*)「……なんか物足りないけどまあいいんだ そこの豚、そいつをしっかり拘束してるんだ」
(´・ω・`)「はい」
81: 2016/09/02(金)23:00:44 ID:9bb
(*①トエエエエイ①*)「くくく、師匠~今そっちに行くんだぁー」
(´・鬼・`)「へへへ、お前たまには役に立つじゃねぇか これ、俺が命令したってことにしろよ?」
(´ ω `)「……」
(´・鬼・`)「おい聞いてんのか?手柄の独り占めは許さねぇぞ」
(´ ω `)「一ついい忘れてましたね」
(´・鬼・`)「あ?」
(´゜ω゜`)「僕は豚だけど……猪の血も入ってるんだよおお!!!!」
(´゜鬼゜`)「お!?ぐううう!!なんだこの突進力は……」
(´゜ω゜`)「落ちろおおお!!!」
(´゜鬼゜`) あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!)
82: 2016/09/02(金)23:04:11 ID:9bb
彡(゚)(゚)「よーやったで!!いくでお師匠はん!!」
( ・`ω・´)「よし、俺に当てるなよ! ΧΥΚΧ」γβΟΟδδζλο」
(*①トエエエエイ①*)「こ、こいつら一体何をやってるぅーんだ!?」
83: 2016/09/02(金)23:11:31 ID:9bb
彡(゚)(゚)「ドあほう!!3ヶ月もワイと一緒にいたくせにわからんのかい!!おい、しっかりワイを支えとるんやで!」
(´・ω・`;)「う、うん! でもこっちに飛び散らさないでよ!」
(*①トエエエエイ①*)「ご、悟空の尻がこっちを向いている……まさか」
彡(゚)(。)「ああああ……閉まる……閉まるでぇ……あああ……あ……」
(*①トエエエエイ①*)「おい……」
彡(゚)(゚)「食らえや!あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!! )
84: 2016/09/02(金)23:21:02 ID:9bb
数日後 街郊外
( ・`ω・´)「……」
彡(゚)(゚)「お師匠はん、まだあいつのこと気にしとるんか?」
( ・`ω・´)「どんな馬鹿だろうと俺の弟子だったことに変わりはない……」
彡(゚)(゚)「……」
( ・`ω・´)「まさか……お前の脱糞に巻き込まれて悟浄が死ぬとはな……」
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86: 2016/09/02(金)23:23:56 ID:9bb
(●▲●)「まだ生きてますよ……死にかけたけど……」
( ・`ω・´)「ジョークだジョーク」
(´・ω・`;)「あーあーまだ匂いが……」
87: 2016/09/02(金)23:29:00 ID:9bb
彡(゚)(゚)「ワイと一緒にいりゃすぐ馴れるで」
(´・ω・`;)「それは少し……いやかなり嫌だなぁ……」
( ・`ω・´)「じゃあそろそろ行くか」
(●▲●)「はぁー憂鬱だ」
(´・ω・`)「あの、僕みたいなのを一行に入れてくれて本当によかったんですか」
彡(゚)(゚)「またその話かいな ええてええて 元々非常食ポジやし」
(´・ω・`;)「ええぇ……」
彡(゚)(゚)「まぁよろしくやで……そういや名前ないんやっけお前」
(´・ω・`)「はい」
彡(゚)(゚)「じゃあワイが命名したるわ 街の原地住民やったから原住民でどや?」
(●▲●)「名前なのかそれは……?」
88: 2016/09/02(金)23:34:16 ID:9bb
(´・ω・`)「あの、よかったら猪八戒って名乗っていいですか?」
彡()()「ファッ!?なんであんな裏切り者の名前使うねん!原住民にしとけや!」
( ・`ω・´)「まぁ待て いいんじゃないか」
(●▲●)「その心は?」
( ・`ω・´)「なんとなくだ」
(●▲●)「なんかアホらしくなってきた」
( ・`ω・´)「じゃあよろしく頼むぞ八戒」
(´・ω・`)「はい!」
彡(゚)(゚)「えー絶対原住民の方がええて」
三蔵一行の旅は続く
90: 2016/09/02(金)23:36:01
おつ
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