3: 2012/07/24(火) 22:33:07.60 ID:qwXSZoDe0
P「君がいた夏は」

小鳥「遠い夢の中?」

P「空に消えていった」

小鳥「打ち上げ花火?」

P「……」

小鳥「……」

P「俺の夏祭りの思い出を聞いてください」

小鳥「そういうフリでしたか」

P「妄想話なんですけど」

小鳥「えっ?」

4: 2012/07/24(火) 22:34:15.43 ID:qwXSZoDe0
小鳥「思い出なのに妄想なんですか?」

P「俺はあの日の夏祭りに…」

P「既に出逢っていたんだ…」

小鳥「……」

小鳥「アイドルのみんなと?」

P「それを一人一人、妄想してみたいと思います」

小鳥「妄想なんですね?」

P「妄想です」

小鳥「わかりました」

5: 2012/07/24(火) 22:35:45.88 ID:qwXSZoDe0
小鳥「でもそれ、素敵ですね」

小鳥「現実なら運命的ですもの」

P「でしょう?」

小鳥「でも妄想なんですね」

P「はい」

小鳥「では、誰との思い出から聞かせていただけるんですか?」

P「そうですね…」

P「…あれは10年程前のことでした」

小鳥「本格的ですね」

6: 2012/07/24(火) 22:37:24.32 ID:qwXSZoDe0
はるか『わわっ…!?』

ステーン!

はるか『…うっ』

はるか『ひっぐ…!』グスッ…

P『…大丈夫?』

はるか『…え?』

P『随分派手に転んじゃったな』

P『痛くないか?』

はるか『……』ジンジン…

はるか『…うっ』ジワッ…

P『…あー』

8: 2012/07/24(火) 22:39:15.39 ID:qwXSZoDe0
P『…ちょっと、お膝見せてな?』

はるか『うっ…うっ…!』グスグス…

P『…派手に転んだわりには傷にはなってないな』

P『…よし』

はるか『ううっ…』

P『いたいのいたいの、とんでけー!』ナデナデ

はるか『…ふぇっ?』

P『どう?まだ痛い?』

はるか『……』

はるか『まだ、ちょっといたいです…』

P『そっか』

9: 2012/07/24(火) 22:40:33.20 ID:qwXSZoDe0
P『それじゃあ、今度は一緒にやってみようか?』

はるか『…え?』

はるか『……』

はるか『…は、はいっ!』

P『よし!じゃあ…』

P『せーの…』

P&はるか『いたいのいたいのとんでけー!』

P『……』

はるか『……』

はるか『…えへへ』ニコッ

10: 2012/07/24(火) 22:41:24.98 ID:qwXSZoDe0
P『おっ、良い笑顔だ』ナデナデ

はるか『ひゃっ♪』

P『立てるか?』スッ…

はるか『あ…』

はるか『は、はい…///』ギュッ…

P『よいしょ…と』グイッ…

はるか『……』スクッ…

P『さて、もう転ばないように気をつけるんだぞ?』

P『それじゃあな』

はるか『…あ、あのっ!』

P『ん?』

11: 2012/07/24(火) 22:42:27.24 ID:qwXSZoDe0
はるか『あ、ありがとうございましたっ!』ペコッ

P『……』

P『どういたしまして』ニコッ

はるか『…あ///』キュン…

P『…あっ、そういえば』

P『君のパパとママは?』

はるか『…え?』

はるか『…あれ?』キョロキョロ…

P『……』

P『迷子だったのか…』

12: 2012/07/24(火) 22:43:14.94 ID:qwXSZoDe0
P「そして俺と春香は手を繋いで迷子センターへ…」

小鳥「……」

P「って聞いてます?」

小鳥「あぁ、いえ聞いてますよ」

小鳥「ただ…」

P「ただ?」

小鳥「かっこいいですね、プロデューサーさん」

P「だって妄想ですもん」

小鳥「そういえばそうでしたね」

13: 2012/07/24(火) 22:44:23.20 ID:qwXSZoDe0
P「しかし10年程前となると…」

P「春香は当時6歳か…?」

小鳥「ところで」

P「はい」

小鳥「プロデューサーさんは、夏祭りお一人だったんですか?」

P「……」

小鳥「……」

P「良いんですよ、妄想なんですし」

小鳥「そうですよね」

15: 2012/07/24(火) 22:45:06.37 ID:qwXSZoDe0
小鳥「次は誰との思い出話を?」

P「そうですね…」

P「春香を迷子センターに連れて行って…」

小鳥「お話、繋がってるんですか」

P「出逢うんですよ、彼女達に」

小鳥「ていうことは亜美ちゃんと真美ちゃんですか?」

P「その二人を含めて…」

P「四人、出てきます」

小鳥「なんと」

17: 2012/07/24(火) 22:46:49.84 ID:qwXSZoDe0
P『(さてと…迷子センターについたわけだが)』

はるか『……』キュッ…

P『……』

P『パパとママが来るまで手を繋いでような?』

はるか『…!!』パァッ…!

はるか『はいっ!』

P『(素直で明るい子だなぁ)』

P『(…まぁ、それはともかく)』

あみ『まみが、ぎんぎょずぐい、ずっるっていうがらぁ゛ー!!』

まみ『ぢがうもんっ!あみが、がっでにヨーヨつりにいっぢゃうんだもんっ!!』

あみまみ『う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!!』

P『(これまた双子で壮絶な…)』

P『(まぁ、見たところ3、4歳だし仕方ないっちゃ仕方ないだろうけど…)』

P『(あの声量とこぶしは半端じゃないな…)』

19: 2012/07/24(火) 22:47:28.83 ID:qwXSZoDe0
P『(それに比べて…)』チラッ…

ちはや『……』ペタン

やよい『……』チマッ

P『(あそこにいる二人は落ち着いてるなー)』

P『(特に茶髪の子なんて双子とそれほど年齢変わらないだろうに…)』

やよい『ねぇねぇ!』

ちはや『…?』

ちはや『なぁに?』

20: 2012/07/24(火) 22:48:46.74 ID:qwXSZoDe0
やよい『わたし、おねえちゃんなの!』

ちはや『おねえちゃん?』

やよい『うんっ!』ニコッ

やよい『だから、なかないんだー!』

P『(…弟か妹がいるってことなのかな?)』

P『(にしても、それだけで泣かないとか立派過ぎるだろう…)』

P『(あの子はきっと良いお姉ちゃんになれるな…)』

ちはや『…そうなんだー!』

ちはや『わたしもね、おねえちゃんなの!』

P『(ほう…)』

25: 2012/07/24(火) 22:50:10.39 ID:qwXSZoDe0
ちはや『おとうとがいるの!』

やよい『おんなじたー!』

ちはや『おとうとがいるの?』

やよい『うんっ!』

ちはや『おんなじた!』

やよい『うんっ♪』

ちはやよ『えへへ♪』

P『(かわいいなぁ)』

28: 2012/07/24(火) 22:51:35.19 ID:qwXSZoDe0
やよパパ『やよいー!』

やよい『あっ、パパだ!』

ちはや『よかったね!』

やよい『うんっ!』

P『(良かった、良かった)』

P『(…でも)』

ちはや『……』シュン…

P『(…まぁ、あの子も見た感じ、まだ6、7歳だ)』

P『(やっぱり不安でいっぱいなんだろうな…)』

やよい『……』

32: 2012/07/24(火) 22:52:24.50 ID:qwXSZoDe0
やよパパ『さっ、やよい。行こう?』

やよい『ちょっとまってて!』

やよパパ『えっ?』

やよい『ねぇねぇ!』

ちはや『えっ?なに?』

やよい『げんきのでる、おまじない!』

やよい『おててをねー!こうするの!』バッ!

ちはや『…?』

やよい『……』ムー

やよい『いっしょにやって!』

ちはや『う、うん!』バッ!

やよい『はいっ!』

やよい『たーっち!』ぱぁん!

ちはや『わっ!?』

34: 2012/07/24(火) 22:53:20.94 ID:qwXSZoDe0
やよい『いぇい!』

ちはや『……』

ちはや『…ふふっ』

ちはや『いぇい!』

やよい『…♪』

やよい『それじゃあねー!またねー!』

ちはや『うんっ!またねー!』

P『……』

P『(やべ、ちょっと涙出てきた…)』

やよパパ『(やよいは良い子だなぁ!!)』

36: 2012/07/24(火) 22:53:59.30 ID:qwXSZoDe0
P「千早も」

小鳥「やよいちゃんも」

P&小鳥「マジ天使」

小鳥「でも直接プロデューサーさんと接触するわけでは無いんですね?」

小鳥「最初に一人一人との思い出を妄想すると言ったのに」

P「小鳥さん、俺気づいたんですよ」

小鳥「何にですか?」

P「例え妄想でも」

P「マンネリ化は良くないなと」

小鳥「…つまり」

小鳥「春香ちゃん一人でネタに詰まったと」

P「はい、すいません」

39: 2012/07/24(火) 22:56:14.51 ID:qwXSZoDe0
小鳥「でも、その話はまだ繋がるんですよね?」

小鳥「春香ちゃんとは手を繋いでて」

小鳥「千早ちゃんはまだセンターに待機」

小鳥「亜美ちゃんと真美ちゃんに至っては、まだ泣きわめいただけですし」

P「……」

小鳥「……」

P「あれは15年程前のことでした…」

小鳥「なんと」

41: 2012/07/24(火) 22:56:48.31 ID:qwXSZoDe0
パーン!

P『はなび、きれいだね』

あずさ『うんっ』

P『……』

あずさ『……』

あずさ『ねぇねぇ?』

P『なぁに?』

あずさ『わたしのそばから、はなれないでね?』

あずさ『となりにいてね?』

P『…!』ドキッ…

P『う、うんっ!』

42: 2012/07/24(火) 22:57:30.36 ID:qwXSZoDe0
P『と、とりあえずまいごになったら、まいごセンターってところにいけばいいんだよ!』

P『だから、いまからいっしょに…』

P『……』

P『…あれ!?』

P『ど、どこいっちゃったの!?』キョロキョロ…





あずパパ『あずさ!良かった…!』

あずパパ『近くの神社で見つけられて…』

あずパパ『…あずさ?』

あずさ『……』

45: 2012/07/24(火) 22:58:11.81 ID:qwXSZoDe0
あずさ『とおいかなたへ、たびだったぁ』

あずさ『わたしを、ひとり、おきざりにしてぇ』

あずパパ『!?』

あずさ『そばにいると、やくそーくをしたあなーたはー』

あずさ『うそつきだねー』

あずパパ『す、すまん!あずさ!パパが悪かった!』

あずさ『……』

あずパパ『……』ドキドキ…

あずさ『ぺいーん』

あずパパ『ひぃっ!?』ビクッ

46: 2012/07/24(火) 22:58:44.05 ID:qwXSZoDe0
小鳥「置き去りにされたのはプロデューサーさんですよね」

P「でも、俺が悪いんです…」

小鳥「その心は?」

P「俺が、しっかりと彼女の手を握っていれば…」

小鳥「妄想なのにヘタレてどうするんですか」

P「申し訳ないです」

P「でも「隣に…」は名曲ですよね?」

小鳥「名曲ですね」

47: 2012/07/24(火) 22:59:13.29 ID:qwXSZoDe0
小鳥「流石にまたここで一度リセットですか?」

P「そうですね」

小鳥「次は誰との思い出ですか?」

P「では律子で」

小鳥「把握しました」

小鳥「設定はどんな感じでしょう?」

P「小学校高学年か中学生で」

小鳥「また随分とアバウトな」

48: 2012/07/24(火) 22:59:43.83 ID:qwXSZoDe0
P「これには理由があるんですよ」

小鳥「その心は?」

P「律子の場合…」

P「今みたいに眼鏡じゃなかったり髪を下ろしてたりで…」

P「なんか気づかないうちにすれ違ってたりしてそう」

小鳥「……」

P「小鳥さん?」

小鳥「今、ちょっとフラグ立ちましたよ?」

P「?」

50: 2012/07/24(火) 23:00:14.44 ID:qwXSZoDe0
P「フラグ?」

小鳥「ええ」

P「律子と?」

小鳥「さぁ、どうでしょう?」

P「どういうことなんですか?」

小鳥「とりあえず」

小鳥「アイドルのみんなとの妄想を終わらせましょう」

小鳥「お話はそれからです」

P「わかりました」

53: 2012/07/24(火) 23:00:53.38 ID:qwXSZoDe0
小鳥「じゃあ、改めて律子さんから」

P「律子はもう終わりましたよ?」

小鳥「えっ?」

P「なんか知らない間にすれ違ってるかもしれない…」

P「そんな、ありがちな妄想を今さっきしたばかりじゃないですか」

小鳥「それで良いんですか?」

P「はい」

小鳥「まぁ、プロデューサーさんがそれで良いのならば」

小鳥「こちらとしても都合が良いです」

P「?」

54: 2012/07/24(火) 23:01:28.55 ID:qwXSZoDe0
小鳥「ていうか、プロデューサーさん?」

P「なんでしょう」

小鳥「実は、全員分は」

小鳥「ちょっと面倒になってたりしてません?」

P「いえ、そんなことは」

P「今、丁度伊織が頭の中を駆け巡ってます」

小鳥「ほほう」

小鳥「伊織ちゃんも夏祭りに行くんですか」

56: 2012/07/24(火) 23:02:17.68 ID:qwXSZoDe0
新堂『お嬢様…ウサギのぬいぐるみでしたら、またいつでも…』

いおり『やだー!あの、うさちゃんがいいー!!』

P『…ん?』

P『(お爺ちゃんと…お孫さん…か?)』

P『(夏祭りっていうかパーティって服装だけど…)』

いおり『やだぁー!!あの、うさちゃんー!!』

P『(…うさちゃん?)』チラッ…

P『(…あぁ)』

P『(射的の景品か)』

58: 2012/07/24(火) 23:02:53.64 ID:qwXSZoDe0
的屋『嬢ちゃん、ごめんなー』

的屋『こっちもあげてぇのはヤマヤマだけど』

的屋『商売だからよぉ』

いおり『うっぐ…』

新堂『さぁ、お嬢様…どうか…』

いおり『…うぅぅぅ』ポロポロ…

P『なぁ?あの、うさちゃんで良いのか?』

いおり『…ふ、えっ…?』

60: 2012/07/24(火) 23:03:32.44 ID:qwXSZoDe0
P『いくらですか?』

的屋『おっ、やるかい?』

的屋『今日はサービス!』

的屋『1発100円からだ!』

P『そんじゃ』チャリ…

的屋『あいよ!一発分ね!』

P『……』カチャ…

新堂『(一発分…)』

新堂『(しかしながら、お嬢様が欲した景品は…)』

新堂『(私が100発を積んでも落とせなかった代物…)』

新堂『(とてもでは無いが…)』

伊織『……』ドキドキ…

61: 2012/07/24(火) 23:04:58.80 ID:qwXSZoDe0
P『(…大体こういう状況って)』

P『(後が無い方が、どうにかなったりするんだよな)』

P『(まぁ、インチキとかされてたら…)』

P『(別だけど、な!)』

パァン!

うさちゃん『』ポテッ

いおり『…!!!』

的屋『おおっ!?』

新堂『なんと!?』

64: 2012/07/24(火) 23:06:00.75 ID:qwXSZoDe0
的屋『兄ちゃん、やるじゃねぇか!』

的屋『こっちも商売!』

的屋『こりゃ、アンタのモンだ!』ソイヤ

P『まぁ、でも俺がこんなんもらってもしょうがないわけで』

P『ていうわけで、うさちゃんが似合う君にプレゼントだ』ハイ

いおり『…えっ?』

いおり『い、良いの…?』

P『うん』

いおり『……』

いおり『…わぁ♪』パァッ…

74: 2012/07/24(火) 23:19:48.33 ID:qwXSZoDe0
いおり『あ、あのっ…!』

P『ん?』

いおり『あ、ありがとうっ!』

いおり『ずっと、たいせつにするからっ!』

P『うん』

P『いつまでも、うさちゃんと仲良くな』

いおり『うんっ!』ニコッ

P『ん、良い笑顔だ』ナデナデ

新堂『…少年』

P『あぁ、別に良いですよ』

新堂『え?』

77: 2012/07/24(火) 23:26:41.59 ID:qwXSZoDe0
P『貴方の言いたいこと、なんとなくだけどわかります』

P『感謝とか、そういうのいらないです』

新堂『し、しかし…』

P『子どもが泣いていたら』

P『その子を笑顔にしてあげたい』

P『そう思っただけです』

P『それ以外の何かを期待していたわけじゃないんで』

新堂『…!』

新堂『(その若さでなんという…)』

P『それにお祭りに射的は付き物ですからね』

P『俺はもう満足です』

新堂『……』

新堂『(誰かの為に何かを行うことに理由は必要無いか…)』

新堂『(…きっと、この少年はきっと大物になるに違いないだろう…)』

81: 2012/07/24(火) 23:29:43.84 ID:qwXSZoDe0
小鳥「プロデューサーさん」

P「なんでしょう?」

小鳥「それ、実は実話だったりしません?」

P「そんなまさか」

P「俺はそこまで良い男じゃないですよ」

P「あくまで妄想でも伊織の笑顔を見たかった」

P「かっこいい自分でありたかった」

P「それだけです」

小鳥「その台詞だけで既にかっこいいんですけど」

P「えへへ」

84: 2012/07/24(火) 23:32:25.38 ID:qwXSZoDe0
小鳥「でもプロデューサーさん」

P「はい」

小鳥「やっぱり妄想にしてはリアリティ高過ぎません?」

P「小鳥さんの影響ですかね」

P「最近、よくお話しますしね」

小鳥「これからも仲良くしてください」

P「喜んで」

小鳥「ありがとうございます」

88: 2012/07/24(火) 23:35:33.91 ID:qwXSZoDe0
小鳥「もう、ここまで来たら最後まで付き合いますよ」

小鳥「次は誰との思い出話ですか?」

P「ここで響とか、どうですかね」

小鳥「響ちゃん…」

小鳥「これ、結構な難関ですよね」

P「俺は何を思ったか沖縄の夏祭りに参加してるんですよ」

小鳥「一体何があったんですか」

P「妄想なのでわかりません」

小鳥「それは仕方ないですね」

90: 2012/07/24(火) 23:40:03.27 ID:qwXSZoDe0
P『おぉ…』

P『出店のヤキソバにゴーヤが入ってるとか…』

ひびき『…あっ!』

ひびき『にぃに!』ガバッ!

P『おわっ!?』

ひびき『…あれ?』

P『(な、なんだ、この子は…?)』

P『(いきなり飛び付いてきて…)』

ひびき『……』

ひびき『…にぃに、じゃない…』グスッ…

P『…えっ!?』

92: 2012/07/24(火) 23:44:41.03 ID:qwXSZoDe0
ひびき『う、ううっ…』

ひびき『にぃにー…』グズグズ…

P『……』

P『(多分、この子は迷子で…)』

P『(「にぃに」っていうのは「お兄ちゃん」のことなのかな?)』

P『(俺のことをその「にぃに」とカン違いして抱きついてきちゃった…)」』

P『…なぁ?』

ひびき『…うぐ?』ヒック…

P『君は、なんていう名前なんだ?』

ひびき「…えっ?」

94: 2012/07/24(火) 23:48:48.52 ID:qwXSZoDe0
ひびき『……』

ひびき『…ひびき』

P『ひびき、か』

P『よし、ひびき』

P『今から、俺がお前のにぃにだ』

ひびき『…え?』

ひびき『えっ?ええっ!?』

ひびき『に、にぃにじゃないのに…にぃになの?』

P『そうなんだよ』

P『実は俺も、ひびきのにぃにだったんだ!』

ひびき『……』

ひびき『…ほんと?』

95: 2012/07/24(火) 23:51:02.90
奇遇だな俺もにぃになんだ

96: 2012/07/24(火) 23:51:58.09
実は俺もにぃになんだ

98: 2012/07/24(火) 23:52:07.38 ID:qwXSZoDe0
P『あぁ』

P『実は今日から、にぃにになったんだ』

ひびき『……』ジー

P『(…って、流石に無茶があったか?)』

ひびき『でも、そういわれると』

ひびき『にぃには、にぃににそっくりさんだ!』

ひびき『じゃあ、ほんとにじぶんのにぃになんだね!』

P『……』

P『(俺と似てるのか、リアルにぃには…)』

100: 2012/07/24(火) 23:54:20.31
どれが本物のにぃにだ

104: 2012/07/24(火) 23:58:47.32 ID:qwXSZoDe0
ひびき『ていうことは…』

ひびき『かぞくが、ふえるんだな!』

ひびき『かぞくが、たくさんはじぶんうれしいぞ!』ニコッ

P『……』

P『(リアルにぃにが見つかるまでの代わりのつもりだったんだが…)』

P『(参ったな…)』

P『(予想以上に妹にしたいぞ、この子)』

P『(これは、ひびきの実家まで乗り込んで)』

P『(俺をにぃにに、してください!)』

P『……』

P『(…アリだな)』

P『(一緒に海とかで遊んだりしても楽しそうだしな)』

P『(沖縄…良いところじゃないか…!)』

107: 2012/07/25(水) 00:01:39.66 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「まぁ、実際のところは」

小鳥「響ちゃんの方から沖縄から出てきたわけですが」

P「でもですね」

小鳥「はい」

P「妹にいたら良いな!ってのは結構思っています」

小鳥「実は私もです」

P「しかし一つ問題が…」

小鳥「ワニ」

P「……」

小鳥「……」

P「噛まれたら痛いですよね」

小鳥「遺体になりますね」

108: 2012/07/25(水) 00:02:37.50 ID:5+x2Z0Xd0
ちょっと一服させて

あと、誰書いて無い?
見落としてるキャラがいるかもしれないから教えてくれたら嬉しいかも

119: 2012/07/25(水) 00:17:21.88 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「しかし、響ちゃんとくれば」

P「貴音になるんですけれど」

P「鮮やかで綺麗な想い出になりますね」

小鳥「その心は?」

P「空に消えていった打ち上げ花火」

小鳥「てっきり食い気の方が来るかと」

P「とは言っても10年程前の夏祭りですからね」

小鳥「10年程前が基本なんですね」

P「今ほど食い気も無いでしょう」

小鳥「出店でらぁめんとか食べてみたいです」

120: 2012/07/25(水) 00:21:54.82 ID:5+x2Z0Xd0
パンパンパーン!

ワァー!!

P『(おっ、花火のフィナーレが始まったか…)』

たかね『…はかなく」

たかね『それでいて、げんそうてきでございますね』

P「……」

P「…えっ?」

たかね『ごきげんよう、あなたさま』

たかね『こよいのそらは、まことにうつくしゅうございます』

P『……』

P『(な、なんだ、この子…?)』

122: 2012/07/25(水) 00:27:05.25 ID:5+x2Z0Xd0
たかね『……』ニコッ

P『(花火の色鮮やかさに…)』

P『(瞬間的に心を奪われることはなんどもあった…)』

P『(しかし、この子の神秘的ともいえる銀髪の髪…)』

P『(瞬間、なんてものじゃない…)』

P『(惹きついて…離れない…)』ジー…

たかね「……」

たかね「…そろそろ、たいむあっぷです」

P「…えっ?」

124: 2012/07/25(水) 00:31:18.17 ID:5+x2Z0Xd0
たかね『そらにきえていく、さいごのうちあげはなび…』

たかね『きえたとどうじに、わたくしもあるべきばしょへかえります』

P『……』

P『…君は一体…?』

たかね『…あなたさま』

ヒュー…!

P『(…最後の花火…!)』

たかね『みらいで、おまちしております』

パァン!

P『……』

P『…未来…?』

126: 2012/07/25(水) 00:34:14.89 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「時をかける少女ですか」

P「実際、出来そうじゃないですか?」

小鳥「正直」

小鳥「出来ても不思議じゃないですね」

P「ですよね」

小鳥「また、出逢えましたね」

P「ええ」

小鳥「やっぱり実体験ですか?」

P「まさか、そんなオカルト染みた話が現実に起こるわけ…」

小鳥「ですよね」

127: 2012/07/25(水) 00:38:07.18 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「あと3人ですかね」

P「まずは一人をさくっと終わらせます」

小鳥「残ったメンバーですと」

P「美希ですね」

小鳥「設定は?」

P「美希が小学4年生ぐらいだとわかりやすいです」

小鳥「「その心は?」

P「生意気で面倒な子ども」

小鳥「辛辣ですね」

129: 2012/07/25(水) 00:41:41.22 ID:5+x2Z0Xd0
みき『ねぇ、そこのひと!』

P『……』

みき『ちょっとー?もしもーし?』

P『(まさか俺のことじゃないよな?)』

みき『こんな、びしょうじょにこえをかけられて、ムシをきめこむとか…』

みき『おとこのごととして、どうかとおもうな!』

P『……』

P『……』チラッ

みき『あはっ☆』

P『……』

P『(うわぁ…)』

134: 2012/07/25(水) 00:47:58.20 ID:5+x2Z0Xd0
みき『むっ!?』

みき『いま、あからまさにイヤなおかおしたね!』

みき『そういうの、みきはしつれいだっておもうな!』

P『いや、まぁ…確かにそうなんだけどさ…』

P『(金髪にロングヘアで童顔…)』

P『(ヤンキーは衰退したんじゃなかったのか?)』

みき『ていうか、みき!おねがいごとがあってこえをかけたんだった!』

P『…一応聞いてやろう』

みき『あそこのわたがし、かってほしいな☆』

P『とりあえず迷子センター行こうな?』

143: 2012/07/25(水) 01:06:57.92 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「美希ちゃんらしいというかなんというか」

P「アイドルとしてデビューしてない状態の今の美希でも同じことを言ってそうです」

小鳥「やっぱり小学生でも「ハニー」なんですかね?」

P「なんか男で「ハニー」ってしっくりこないんですよね」

小鳥「……」

小鳥「…ダディ?」

P「次、行きましょうか」


144: 2012/07/25(水) 01:09:08.42 ID:5+x2Z0Xd0
P「雪歩と真なんですけどね」

小鳥「はい」

P「これはもう、口頭で説明した方が早いかと」

小鳥「その心は?」

P「雪歩はまずお祭りに来ない」

小鳥「なんと」

146: 2012/07/25(水) 01:13:09.33 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「あーそっか」

小鳥「男性恐怖症」

P「それでいて箱入り娘です」

P「お祭りだなんて男が多く」

P「そして人込みに飲まれて怪我をする恐れがある」

小鳥「なるほど…」

小鳥「つまり雪歩ちゃんは…」

P「けれども…」

P「ここで真が登場します」

小鳥「……」

小鳥「カッコよすぎますね」

P「でしょう?」

148: 2012/07/25(水) 01:17:53.78 ID:5+x2Z0Xd0
まこと『ゆきほ、ぼくからはなれちゃだめだよ?』キリッ

ゆきほ『ま、まことちゃん…///』




小鳥「なんて理想の王子様」

P「もう今さらお姫様系にイメチェンはいかがなものかと」

小鳥「しかし、プロデューサーさん」

P「はい」

小鳥「「アイドル達との思い出」なのに…」

小鳥「最早かすってさえいませんよね」

P「いえ、本当すいません」

P「でも、妄想を短縮した理由はちゃんとあるんですよ?」

小鳥「……」

小鳥「…えっ?」

149: 2012/07/25(水) 01:19:53.74 ID:5+x2Z0Xd0
P「正直、もうわかってましたよ」

小鳥「えっと…その…」

小鳥「わかってた…っていうのは?」

P「簡単なことです」








P「俺の初恋、小鳥さんなんだろうなって」

152: 2012/07/25(水) 01:22:46.80 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「えっ、それって…」

小鳥「…えっ?」

P「……」

小鳥「それって…」

小鳥「思い出して、くれたってことで良いんですか…?」

P「いえ全然」

小鳥「そっか…」

小鳥「……」

小鳥「えっ」

155: 2012/07/25(水) 01:26:10.88 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「いや、思い出したからこそのフリだったんじゃ…?」

P「いえ、多分小鳥さんの言動からして」

P「俺達、昔夏祭りで出逢ったことがあったんだろうなぁ」

P「そう思ったたけで」

小鳥「……」

P「確かに記憶の片隅には…」

P「綺麗なお姉さんと手を繋いで花火を見たって記憶があるような無いようなって感じで…」

P「あの時は、俺すげードキドキしたんですよ?」

小鳥「……」

P「小鳥さん」

小鳥「すっごい覚えてるじゃないですか」

P「えへへ」

156: 2012/07/25(水) 01:28:42.83 ID:5+x2Z0Xd0
P「バレましたか」

小鳥「いや、バレましたとかじゃなしに」

P「でも、思い出したのは本当についさっきですよ?」

小鳥「ほ、ホントに?」

P「ええ」

小鳥「…冒頭のフリは?」

P「ただ純粋に妄想を語りたいなと思っただけです」

小鳥「…なんと」

158: 2012/07/25(水) 01:31:15.43 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「…全く、貴方って人は」

P「すいません」

小鳥「……」

小鳥「…これは妄想話じゃないんですよね?」

P「……」

P「はい」

小鳥「上げて落とすとかいうオチでもありませんよね?」

P「はい」

小鳥「…っ!」

159: 2012/07/25(水) 01:35:39.72 ID:5+x2Z0Xd0
小鳥「その…聞いて良いですか?」

P「どうぞ」

小鳥「初恋は…実らないと思いますか?」

P「そんなのお互いの気持ち次第かと」

小鳥「…私、もうすぐ30歳なんですよね」

P「小鳥さん」

小鳥「は、はいっ」

P「来週、夏祭りがあるんですよ」

P「もし良かったら一緒に観に行きませんか?」

P「手を繋いで花火を見ながら」

小鳥「…あ」

小鳥「はい…」

小鳥「喜んで!」

161: 2012/07/25(水) 01:39:38.66 ID:5+x2Z0Xd0
―――――――
――――――
―――――

ことり「お姉ちゃんねー、今日フラれちゃったんだー」

P「えー!?こんなにきれいなのに!」

小鳥「ふふっ、ありがと」

P「あっ、じゃ、じゃあさ!」

小鳥「ん?」

P「ぼくがおねえちゃんの恋人になっても良いかなっ!?」

小鳥「……」

小鳥「…ふふっ」

小鳥「そうねー」

162: 2012/07/25(水) 01:40:49.48 ID:5+x2Z0Xd0



小鳥「私がオバサンになっても変わらず好きでいてくれた、その時は」

小鳥「恋人になりましょうか♪」


HAPPYO END

163: 2012/07/25(水) 01:42:31.51 ID:5+x2Z0Xd0
終わります
途中gdってすまんかった

ホント、マジで眠かったんだ
そんじゃホントに寝る

ピヨちゃんが1番好きです、次響

164: 2012/07/25(水) 01:43:17.60

167: 2012/07/25(水) 01:44:38.32
急展開だったけイイハナシダナー

引用元: P「アイドル達との夏祭りの思い出」