1:2017/04/24(月) 23:58:02.035 
……

ガヴリール「……はぁ」

ガヴリール(新学年になっての身体測定、身長は伸びず)

ガヴリール(バストサイズも変化なし、元々期待はしてなかったけど)

ガヴリール(……まぁ、それはいいんだ、もう高校生だし、多少は諦めがつく年頃だ)

ガヴリール(問題は……)


『体重*44kg』


ガヴリール「……」

ガヴリール(体は成長していないのに、体重が去年より4キロも増えてる……)


ガヴリール「……ちょっと運動するか」


3:2017/04/25(火) 00:02:28.029 ID:1JWEwHKd0.net


ガヴリール「………よしっと」

ガヴリール(時刻は0時過ぎ、この時間なら人目も気に気楽に運動できるぞ)

ガヴリール(まずはウォーキングだな、走るの苦手だし)


ガヴリール「……」スッ


テクテク……

ガヴリール「……」

ガヴリール「この時間に一人って、何だかちょっと怖いな……」

ガヴリール「車通りも少ないし、もし変な奴がウロウロしてたら……」


ダッダッダッダッ……


ガヴリール「……っ!」ビクッ


ガヴリール(後ろから何か走ってきてる!?)
6:2017/04/25(火) 00:08:46.120 ID:1JWEwHKd0.net
………


ラフィエル「はっ……はっ……」


ラフィエル(うぅ、最近夜食を食べてしまう癖がついてしまったせいで体重が増えてしまいました……)

ラフィエル(なんとか深夜に運動してはいるものの、やはり苦しいですね)

ラフィエル(こんなことになるなら、もう少し自制をしておくべきでした……)

ラフィエル「はっ、はっ……あと2キロ……っ」

ラフィエル「ここを曲がって一周すれば……ん?」

ラフィエル「あの後ろ姿は、もしやガヴちゃん……?」


ラフィエル(なんという偶然でしょうか!私以外にもこの時間に運動している仲間がいたなんて!)

ラフィエル(二人で走ればきっと楽しいです!ちょっとスピードを上げて追い付いちゃいます!)
14:2017/04/25(火) 00:11:49.786 ID:7xLiBvrga.net
そりゃあネトゲ三昧で体動かず寝不足不規則ポテチぱくぱくやったらな・・・
17:2017/04/25(火) 00:16:25.138 ID:1JWEwHKd0.net
ダッダッダッダッ


ガヴリール「ひいいい!!まだついてきてるうううう!!」ダッ

ガヴリール(ヤバイヤバイヤバイ!!全力で走ってきてるよ!!なんだあいつ!?)

ガヴリール(振り向くべきか……?いやでも、もしすぐ後ろにいたら……)

ガヴリール「……そんな余裕はないな……」

ガヴリール「と、とにかく、最寄りのコンビニまで逃げ切ろう……っ!」


ガシッ



ガヴリール「ひゃあっ!?!?!?」


ガヴリール(あああああ!お、追い付かれた!!肩を掴まれた!!ヤバイヤバイヤバイって!!誰か、助けを呼ばなきゃ……っ!!)


ガヴリール「だ、誰かぁぁぁぁぁぁ!!誰か助けてください!!変質者ですぅぅ!!!!!」ガクガク

ラフィエル「や、やめてください!私です!ラフィエルですよ!!」
18:2017/04/25(火) 00:25:23.143 ID:1JWEwHKd0.net
……

ガヴリール「ほ、本当に?本当にラフィエルなんですね……?」

ラフィエル「はい、正真正銘私ですよ」

ラフィエル「ていうかガヴちゃん、驚きすぎて昔みたいな喋り方になってますよ……」

ガヴリール「……はっ!」


……


ガヴリール「べ、別にビビった訳じゃないからな!いきなり肩を掴んでくるから驚いただけだし!」

ラフィエル「ふふふ、叫ぶガヴちゃんも新鮮で可愛かったですよ」ニコニコ

ガヴリール「んなっ……」

ガヴリール「忘れろ!今日の事は全部忘れろ!!」ポカポカ

ラフィエル「忘れませーん♪」
20:2017/04/25(火) 00:31:35.344 ID:1JWEwHKd0.net
……

ガヴリール「なるほど、それで私を呼び止めなんだな」

ラフィエル「はい、せっかくなので一緒に運動しようと思いまして」

ラフィエル「一人より二人のが楽しいでしょう?」

ガヴリール「まぁ確かに、女一人で深夜の散歩ってのは、流石に私もちょっと怖かったからな」

ガヴリール「ラフィエルがいてくれるなら心強い」

ガヴリール「ただ私、体力ないからさ、できるだけ合わせてくれると助かるんだけど」

ラフィエル「わかりました、ガヴちゃんのペースで運動しましょう」

ガヴリール「ん、ありがとな」

ガヴリール「じゃぁ行くか」

ラフィエル「はい!」ニコッ
26:2017/04/25(火) 00:38:20.209 ID:1JWEwHKd0.net
……

テクテク……


ガヴリール「……何かごめんな、これじゃただの散歩だよな」

ラフィエル「いいんですよ、ガヴちゃんのペースで」

ラフィエル「私はガヴちゃんと二人でいるだけで楽しいですから」

ガヴリール「嬉しいけどさ、それってどうなんだよ」

ガヴリール「目的とかなりずれている気がするけど……」

ラフィエル「いいじゃないですか、二人きりで過ごす機会なんて滅多にないんですし」

ガヴリール「……」

ラフィエル「私だけ違うクラスでしたし、天界時代に比べてガヴちゃんとの時間がかなり減ってしまいました」

ラフィエル「ガヴちゃんと常に一緒にいるヴィーネさんには、少し、焼きもちを焼いちゃって……」

ガヴリール「ラフィエル……」

ラフィエル「ごめんなさい、失言でした、今の話は忘れてください……」

ガヴリール「……」


ガヴリール「忘れませーん♪」

ラフィエル「もう!ガヴちゃんっ!」
28:2017/04/25(火) 00:48:43.810 ID:1JWEwHKd0.net
ガヴリール「さっきの仕返しだよ、結構イラッとくるだろ?」

ラフィエル「むむむ……」

ガヴリール「ラフィエルのそんな表情、何か珍しいな」クスッ

ラフィエル「……」

ガヴリール「お前ってさ、何でもそつなくこなしちゃって、常に余裕な表情でニコニコしてるけどさ」

ガヴリール「なんか放っておけない時があるよな、寂しそうというか何というか」

ラフィエル「……顔に出てますか?」

ガヴリール「ううん、出てないよ」

ラフィエル「じゃあなんで……」

ガヴリール「ふふん、聞きたいか?聞きたいよな?」

ラフィエル「……はい」

ガヴリール「それはな……」


ガヴリール「首席の感ってやつだよ」ドヤッ

ラフィエル「……」

ガヴリール「おっとごめん、次席のラフィエルにはちょっとわかりにくかったかな……?」

ラフィエル「……深夜のガヴちゃんは、なんだかいつもより意地悪です」ムスッ

ガヴリール「ふふふ、夜は私の時間だからな」

ガヴリール「そういうラフィエルはいつもよりも色んな表情を見せてくれるな、何か変なの」クスッ

ラフィエル「ふふふ、そうですね、ちょっとおかしいみたいです」ニコッ
31:2017/04/25(火) 00:59:16.671 ID:1JWEwHKd0.net
……

ガヴリール「……」

ラフィエル「……」

ガヴリール「何かさ、遠くまで歩いたら帰るのダルいよね」

ラフィエル「そうですね、このまま歩いて帰る頃にはきっと朝日が……」

ガヴリール「はー、洒落になんないって、明日学校なんだけど」

ガヴリール「このままいけば絶対に遅刻ルートじゃん……」

ラフィエル「……」シュイン

ガヴリール「……ラフィエル?」

ラフィエル「父なる神よ、私を自宅に導いてください、神足……」

ガヴリール「ああああ!ちょっと!!ずるいだろそれ!!」ガシッ

ラフィエル「どうしたんですか?ガヴちゃんも使えばいいじゃないですか」

ラフィエル「神足通を使えばすぐにお家に帰れますよ?」

ガヴリール「い、いや、もし失敗してノーパンで帰るはめになったら……」ブルッ

ラフィエル「まっさかー、首席のガヴちゃんが失敗なんてするわけないじゃないですかぁ?」ニコニコ

ガヴリール「ぐぅぅ……」ギリッ


ラフィエル「なーんて、冗談ですよ」

ラフィエル「一緒に帰りましょう?ガヴちゃん」スッ

ガヴリール「……この手は何だよ」

ラフィエル「握ってください♪」

ガヴリール「……」


ガヴリール「何だか私も、ちょっとおかしくなってるみたいだ」ギュッ

ラフィエル「ふふ、明日は私がお越しにきてあげますね」ニコッ

ガヴリール「あぁ、朝食もお願い」



33:2017/04/25(火) 01:03:57.361 ID:NS0VG5vS0.net
おつおつ
仲いいなこいつら