春香「それじゃあ、何が出るかな何が出るかな♪」

伊織「それダイスを振る時の音楽よね」

春香「それは春香さん任せよ！　そいっ！　これにけってーい！」

伊織「何の話題よ」

春香「ＴＰＰ？」

伊織「随分タイムリーな話題ね。しかもアイドルがする会話なのかしら？」

春香「そもそもさＴＰＰって何の略なの？」

伊織「知らないで入れたの！？」

春香「だって説明されても分からないし……。もうさ、高槻さんペロペロで良いんじゃない？」

伊織「随分ピンポイントな略し方ね。そんなこと言うのはこの事務所じゃ１人しか思いつかないわ」

春香「真？」

伊織「いやいや！　どう考えても千早でしょうが！」

春香「伊織って千早ちゃんのこと馬鹿にし過ぎじゃない？」

伊織「この事務所で高槻さんって呼ぶのは千早ぐらいでしょうが」

春香「まぁ他にも千早ちゃんペロペロとか貴音さんペロペロ、高木社長ペロペロとか略せるんだけど」

伊織「最後のはどうなの！？」

春香「私たちには扱いきれない話題だったね。残念」

伊織「入れたのあんたでしょうが。それじゃあ次は何よ」

春香「伊織が引いてよ」

伊織「分かったわよ。じゃあこれで」

春香「どれどれ？　海外旅行だね」

伊織「あら、案外普通の話題ね」

春香「伊織は聞くまでもないよね」

伊織「まあね。どの国にも別荘の１つや２つはあるわよ」

春香「でもさ、私たち仕事で海外に行かないよね。モバマスの子らなんかアメリカイギリスイタリアだよ？　次はエジプトにでも行くんじゃないの？」

伊織「なんでエジプトをチョイスしたか分からないけど、スフィンクスの前でライブって熱中症で死ぬわね」

春香「ピラミッドの中かもしれないよ？」

伊織「罰当たりすぎる！！」

春香「どうだろ？　意外とクフ王あたり喜びそうじゃない？」

伊織「ツタンカーメンは？」

春香「呪うんじゃない？」

伊織「おっかないわね」

春香「ライブ中に胸がしぼんでいくとか。ツタンカーメンってなんだか貧乳っぽい響きするじゃんか」

伊織「しないわよ。というか貧乳ぽい響きって何よ」

春香「バストサイズがしぼんだあの子とか？」

伊織「こら！！」

春香「まぁこの話題はこの辺にしておいて！　次の話題に行こう！　それじゃあ……これ！」

伊織「で、話題の内容は？」

春香「やったぁ！　大吉だ！」

伊織「おみくじが混じってる！？」

春香「生まれてこの方、中吉しか引いたことが無かったから嬉しいな」

伊織（だから入れたのアンタでしょうが！）

春香「それじゃあ気を取り直して、これ！　テーマは物まね！」

伊織「物まね？」

春香「うん。ほら最近７６５プロの物まねをして炎上した芸人さんがいたじゃん。あの鉞担いでそうな名前の人」

伊織「無駄にキレのいい動きをする芸人ね。うちの事務所のアイドルよりも凄かった気がするわ」

春香「まぁ私たちも物まねされるまで売れてきたんだなぁ。と思うと怒るにも怒れないじゃん」

伊織「物まねされるのは人気者の常よね」

春香「武○鉄也さんとかどうなるんだって話だよね。何回されてるんだろ」

伊織「人によったら許せないんでしょうけど。織田○二とか。一応和解はしたみたいだけど」

春香「弄られる内が華って言うもんね」

春香「で私も色々物まねを練習したんだ」

伊織「……なんで？」

春香「いつ物まね番組に呼ばれても良いように……」

伊織「出演者として？」

春香「ご本人として」

伊織「んじゃ物まねする必要ないじゃない」

春香「でも振られるかもしれないじゃんか。天海さんは物まねできませんかって？　振られたら答えるのがアイドルってものじゃない？」

伊織「それじゃあどんなのか見せなさいよ」

春香「ではではまずはビート○けしさん」

伊織「まあ鉄板ね」

春香「ガナルタカルタカこのやろっ！」

伊織「語呂悪っ！　しかもダンカンじゃない！？」

春香「ほら、やっぱり物まねひとつとってもオリジナリティが必要かなーって。それに今の子はたけし軍団の写真見ても誰がダンカンか分からないよ！」

伊織「まあ良いわ。まずはって言うからまだあるのよね？」

春香「私の物まねは１０８式まであるよ！　それじゃあ次は溺れそうだけどダンカンさんを叱るビートた○しさん！」

伊織「バリエーション違い！？」

春香「ごぽぽぽぽ……、っぷ！ ダンカっぷ！　このやぼぷぴ……。どうだった？」

伊織「それは人前でしない方がいいと思うわ」

春香「それじゃあ次はスカイダイビングしながらもダンカンさんを叱る……」

伊織「１０８式ってシチュエーションが１０８あるだけの話なの！？」

春香「はぁ、注文が多いよゆとり？」

伊織「誰が水瀬ゆとりよ！　そもそもあんたもゆとり世代でしょうが！！」

春香「これが、キレやすい十代……！」

伊織「もう突っ込む気も失せたわ……。それじゃあ次の話題」

春香「えっと、もしもドラえもんのもしもボックスがあれば何をするか？」

伊織「もしも一回で十分よ」

春香「もしもドラえもんのボックスが……」

伊織「そっちじゃない！！」

春香「まあもしもボックスが有れば何をするか、だよね」

伊織「あの最強クラスの秘密道具が未来デパートに売っていると考えるとなかなか凄いわね」

春香「お手軽に世界征服できるもんね。ただ公衆電話クラスの大きさだから置き場所に困るって欠点はあるかな」

伊織「もしもの世界を体感中に故障でもしたら後戻りできないし意外とデメリットもあるわね」

春香「そういう時は『もしももしもボックスが持ち運び可能だったら？』って言えばスマフォになったりするのかな」

伊織「現代的ね。それとは関係ないけど、糸なし糸でんわって道具が有るのよ」

春香「それはどういう道具なの？」

伊織「要は携帯電話ね。２つの筒で出来ていて、ボタンを押すと相手の筒に声を届けられるのよ」

春香「まさかそれ以上にメールやらアプリやら色々な機能が盛り込まれるなんて、先生も思ってもなかっただろうな」

伊織「どうかしらね？」

春香「もしもボックスに話を戻そ。伊織は不自由無いから別にいらないんじゃない？」

伊織「そんなことないわよ。それでも道具に頼るほど不自由はしてないけど……。強いて言えば、もしもうさちゃんが喋ったら？　みたいなのなら、悪くないかもしれないわね」

春香「ただしＣＶ若本」

伊織「やっぱ嫌っ！」

伊織「そういう春香はどうなのよ。もしもボックスがあれば」

春香「うーん、そうだね。大金持ちになるとか？」

伊織「あんた夢が無いわね……」

春香「お金持ちには分からんのですよ！　通勤代が結構高いんだよ」

伊織「家遠いもんね。響みたいに一人暮らしすればいいのに」

春香「そうしたいのはやまやまなんだけど、親がアイドル活動するなら家から通いなさいって」

伊織「確かに１人にするのは怖いわね……」

春香「でもまあ、アイドル活動楽しいから別に苦じゃないけどね」

伊織「この話題はこんなところで……。次はこれね」

春香「劇場版アイマス！」

伊織「またタイムリーな話題を」

春香「でも最近アニメの映画化って多くない？」

伊織「確かに目立つわね。昔なんてドラえもん、コナン、ポケモン、しんちゃんに時々ジブリぐらいだったのに」

春香「映画化って製作費バカならないんだろうなぁ。いくらかかるんだろ？」

伊織「アニメだって大変よ？　２クールで３億ぐらいかかるって聞いたことあるし」

春香「さ、３億……。バンダイナムコならそんな金はした金でしょ」

伊織「そういうこと言わないの！！」

春香「宝くじの一等賞クラスのお金が動くんだね。売れなかったら地獄を見るんだ……」

伊織「加えてアニメーターの収入は雀の涙程度なのよね」

春香「でもさアイマスの映画ってどんなことするんだろうね？」

伊織「さぁ？　想像もつかないわね」

春香「ライブ中に爆弾が爆発するとか？」

伊織「コナンの映画に良くあることね」

春香「春日部の幼稚園児が世界の危機を救うんだから、私たちだってスケールの大きなことが出来るよね」

伊織「例えば？」

春香「ロボットに乗るとか！」

伊織「そのロボットの名前はキサラギかしら？　それともインベルかしら？」

春香「機動戦士ガナハム？」

伊織「第三勢力！？」

春香「そうそう、インベルってラテン語なんだよね。暴風雨とかにわか雨とかそんな意味だったっけ？」

伊織「確かそうだったと思うけど」

春香「ロボットに乗ってライブバトルとか！」

伊織「町が破壊される！！」

春香「スペシャルゲストにゴエモンインパクト！　ほら、ダンサーだし」

伊織「よ、良く分からないわ……」

春香「でもアイドル１３人全員に見せ場を作らなくちゃいけないから難しそうだね。映画って２時間～３時間ぐらいでしょ？」

伊織「３時間は流石に長いと思うわ」

春香「超能力に目覚めて芸能界の暗部に挑むとか！」

伊織「超能力？」

春香「例えば相手をどんがらさせるとか」

伊織「迷惑な超能力ね、それ」

春香「もちろん伊織は光をあやつ」

伊織「勿論ってどういう意味よ！！」

春香「アマテラス！　みたいな？」

伊織「同意を求められても困るんだけど……」

春香「まぁ映画は続報を待て！　だね」

伊織「期待して待ちましょうか」

春香「オールスターになれば楽しいよきっと！　五神武彦さんとか神長瑠衣さんとかも出しちゃって！」

伊織「また懐かしい名前が出てきたわね。若本じゃない」

春香「さてと、まだまだ話題ボックスは残ってるけど、残りは全部おみくじだから放っておいていいか」

伊織「今まで一回だけしか出なかったのは逆にすごいわね」

春香「アバヨ！」

伊織「唐突に終わらすな！」

春香「私たちの映画化はこれからだ！」

お終い

短いですが終わりです。読んでくださった方ありがとうございました。

面白かった！
乙