1:2017/04/07(金) 21:32:44.204 ID:QdVdDnwD0.net
まち子(私は1年B組のクラス委員長。好きな猫はラグドール)

まち子(担任である天真先生に頼まれ、数学教師である先生のいる数学研究室まで、みんなから集めた進路調査票を持ってきたのだが…)

ガヴ「……クソ、ふざけんなよ雑魚カス共が……」カタカタカタカタ

まち子(……他の先生が仕事をする中、一人ネトゲに耽っている…)
4:2017/04/07(金) 21:39:19.214 ID:QdVdDnwD0.net
まち子「」パタン

ガヴ「あ゛ーーーっ!?な、何すんだよ!?」

まち子「それはこっちの台詞ですよ。進路調査票、持ってきましたよ」

ガヴ「お前っ……!あともう少しでクリアできそうだったのに……!」

まち子「知りませんよ。家でやってください」

ガヴ「……ちっ。で、なんだって?進路調査票?」

まち子「はい。先生が集めろと仰ったので、持ってきました」

ガヴ「……私そんなこと言った?」

まち子「言いましたよ。ていうかそれが先生の仕事でしょ!」
6:2017/04/07(金) 21:43:37.304 ID:QdVdDnwD0.net
ガヴ「めんどくせー。高一の時の進路志望なんてほとんど役に立たないんだからやる意味ないだろ」

まち子「教育者の言葉とは思えない…」

ガヴ「別に教育者気取るつもりもないしな」

まち子「でも先生、最初私たちに自己紹介した時、『卒業までに、皆さんを皆さんの一番輝ける道へ導くのが、私の使命です』って言ってたじゃないですか…」

ガヴ「はあ?知らないよそんなこと。デスロードでもなんでも勝手に歩んどいてくださいって感じ?」

まち子(こいつ本当に同一人物か?)
14:2017/04/07(金) 21:50:56.387 ID:QdVdDnwD0.net
まち子「先生ってよくクビになりませんよね」

ガヴ「こう見えても仕事はちゃんとやってるからな」

まち子「ゲームしながら言われても説得力ないですよ」

ガヴ「……ま、校長が聖人だってのもあるかもしれないが」

まち子「そうですか……」

ガヴ「ま、こんなもんに意味がないってのは本当だよ。今のうちから進む道決めたって、長続きしないに決まってる」

ガヴ「最初からそういうもん持ってる奴にとっちゃ、こんな紙切れは必要ないしな」

まち子「……そうかもしれないですけど」
16:2017/04/07(金) 21:57:33.724 ID:QdVdDnwD0.net
ガヴ「唯一意味があるとすれば、私らが生徒の青臭い夢を見てにやにやするとか、そういうくらいかなっ」ヒョイッ

まち子「あ、ちょっ……!」

ガヴ「ほー。委員長は将来お菓子屋さんになりたいのか。可愛いな、小学生みたいで」

まち子「いやああああああ!?やめてくださいよ!」

ガヴ「やだね。ネトゲの邪魔をした仕返しだ」

まち子「それは先生の自業自得じゃないですか!!」
17:2017/04/07(金) 22:01:49.550 ID:QdVdDnwD0.net
まち子(……全く、あの人はどうしょうもない先生だ…)

まち子(アレでも、帝国大の主席卒業者というのだからわからない……)

まち子(昼休みが終わったあとは、体育か)

まち子(…………体育かー)
18:2017/04/07(金) 22:04:48.988 ID:QdVdDnwD0.net
サターニャ「んなーっはっはっは!」

サターニャ「遅い!遅いわよサタニキアチルドレン!!そんなんじゃ、一生かかっても私には敵わないわ!!」

まち子(……体育教師の胡桃沢先生)

まち子(この人も、ある意味色々な問題を抱えた人である)

「な、なぁ……俺たちがやってるのって、バレーボールだよな?」

「なんで6vs1でここまでボロボロにやられなきゃいけないんだ……」

サターニャ「次よ!さぁかかって来なさい!」

まち子(授業がどうかとかより、完全に遊んでるだけよねこの人)
19:2017/04/07(金) 22:08:52.704 ID:QdVdDnwD0.net
まち子「……行くわよー」

「おー」

「やったれ委員長」

まち子「えいっ」ポスン

サターニャ「!!」

サターニャ「甘いわ!そんなサーブじゃ、カウンターを取られておしまいよ!」

「あっ!胡桃沢先生のあの構えは!」

サターニャ「うおおおおっ!!」

サターニャ「サタニキア・スマァァーーーッシュ!!!」バチコーーーン!!!

まち子「え」バキッ

まち子「」ドサリ

「い、委員長ーーっ!」

「さ、サタニキアスマッシュが、委員長の顔面にクラッシュしたァーーっ!!」

「ちょ、早く保健室!!」

「しっかりしろ!委員長ーー!」
20:2017/04/07(金) 22:12:18.070 ID:QdVdDnwD0.net
まち子(……………)

まち子(……ん)

まち子「……あ、あれ、私……」

ヴィーネ「目が覚めた?」

まち子「……月乃瀬、先生?ここは…」

ヴィーネ「保健室よ。私の名前を言えるってことは、心配しなくても良さそうね」

まち子「あ、はい」

まち子(そうだ、私…)

まち子(胡桃沢先生のボールを思いっきり食らって、気絶したんだ…)
24:2017/04/07(金) 22:20:13.108 ID:QdVdDnwD0.net
ヴィーネ「頭を強く打ってるから、とりあえずはしばらく安静。親御さんにも一応連絡しておいたわ」

まち子「あ、ありがとうございます…」

ヴィーネ「全く……ごめんね?サターニャも悪気があるわけじゃないんだけど」

まち子「いえ、いいんです」

まち子(保健医の月乃瀬先生は、面倒見がよくて、優しくて、生徒からも大人気の先生)

まち子(私もこの先生のことは好きだ。なんというか、話していると安心する)

ヴィーネ「ガヴもずっとあなたに迷惑かけているでしょ。本当、何言っても聞かないから……」

まち子「あはははは……」

まち子(フォローのしようがないので、とりあえず笑っておく)
25:2017/04/07(金) 22:25:24.126 ID:QdVdDnwD0.net
ガラッ

ガヴ「ヴィーネー。ちょっと眠らせてー」

まち子「!?て、天真先生!?」

ガヴ「ん、なんだ先客がいたのか」

ヴィーネ「ガヴ、保健室は仮眠室じゃないんだけど……」

ガヴ「まぁまぁヴィーネさんや、そう言わずに……さすがに徹夜明けで四連授業はしんどすぎた……」

ヴィーネ「そんなの徹夜する方が悪いんじゃない…」

まち子(もっともだ…)

ガヴ「……なー、頼むよー、1時間、1時間だけ寝たら、後は仕事するからさー」

ヴィーネ「うう……本当に1時間で起きるのね?絶対よ?」

ガヴ「うんうんっ!ヴィーネは話がわかるね~!じゃ、ちょっとこのベッド借りるよ」

ヴィーネ「あっ、ちょっ……もう。しょうがないんだから……」

まち子(……甘すぎるのも問題よね)
27:2017/04/07(金) 22:33:39.062 ID:QdVdDnwD0.net
グラサン「………」ガラガラッ

サターニャ「……ううっ、ぐすっ」

まち子「!?」

ヴィーネ「え、サターニャ?」

ガヴ「」ピクッ

グラサン「……ほら、胡桃沢」

サターニャ「……ひっく。ご、ごめんなさい……久々のバレーボールで、ついついはりきっちゃって……こんなことになるなんて、思ってなくて……」

まち子「…え、あの。いいですよ。私が不注意だったのもありますし……」

サターニャ「……でもっ、でもっ、わだじっ……」

まち子(……厄介な人だけど、悪い人ではないのかも……)
28:2017/04/07(金) 22:36:04.458 ID:QdVdDnwD0.net
グラサン「……そういえば月乃瀬さん。そちらのベッドにも、誰か寝ているようですが」

ヴィーネ「え」

ガヴ「」ギクッ

グラサン「誰か熱を出した生徒がいたんですか?」

ヴィーネ「えっと、その……」

グラサン「………」シャッ

ヴィーネ「あっ!」

ガヴ「………お、おはようございます」

グラサン「………天真」

ガヴ「はい」

グラサン「後で、生徒指導室に、来い」

ガヴ「」
29:2017/04/07(金) 22:39:35.905 ID:QdVdDnwD0.net
変な先生も多かったけど、この学校での生活はそこそこに楽しかったです。

私が教師になれたのも、天真先生が、その身をもってこの国の教育の腐り具合を教えてくれたおかげです。

本当にありがとうございました。

まちこ
30:2017/04/07(金) 22:39:54.328 ID:QdVdDnwD0.net
ネタ切れた。終わり。
31:2017/04/07(金) 22:41:58.031 ID:h0ONbkQx0.net
乙乙
32:2017/04/07(金) 22:45:24.998 ID:oaSbPWXH0.net
ラフィは?
34:2017/04/07(金) 22:56:03.497 ID:QdVdDnwD0.net
>>32 ラフィは英語教師、マスターが校長、タプリスが新任教師
ここら辺までは考えてたけどネタが思いつかなかった
33:2017/04/07(金) 22:47:51.070 ID:AhsjgR+z0.net
おつ
35:2017/04/07(金) 22:57:07.852 ID:uIEOrx67d.net
ヴィーネを国語教師あたりにでもしておいてラフィーネを保険医にした方がそれっぽい感じではある
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491568364