1: 2012/09/09(日) 00:11:31.66 ID:vwGGFgp2O
――美希の部屋
――22:30

美希「キラキラ光るコレはなんなのかな」ドキドキ、

美希「ミキ、おかしくなっちゃったのかな」

美希「プロデューサーなら、分かるの…かな」ドキドキ、ドキドキ、

――あ

美希「また、なの。プロデューサーの事を思うと、胸の中の何かが、キラキラするの」

ミキの中でキラキラするこれは何?

美希「きっと、たぶん、プロデューサーならわかるよね」ドキドキ、

――キュンッ

美希「あう…また。はぁ…今日はもう寝るの」

美希「おやすみなさい、プロデューサー」

―――
――

3: 2012/09/09(日) 00:12:56.51 ID:vwGGFgp2O
――765プロ事務所
――10:00

――ガチャッ、バタン

美希「プロデューサー!おはよーなのー!」

P「あぁ、おはよう。美希。なんだ、今日は早いじゃないか」ニヤニヤ、

美希「ぶー!それじゃまるでミキが、遅刻ばっかしてるみたいなの!」プンスカ、

まったく!いつもプロデューサーは一言多いんだから!

P「あっはっは。悪い悪い。で、今日はどうした?仕事は午後からのはずだけど」

でも、プロデューサーが笑ってるからって許しちゃうミキもミキなんだけどね?

4: 2012/09/09(日) 00:14:22.97 ID:vwGGFgp2O
美希「うん。あのね?ミキ、プロデューサーに聞きたい事があるの!」

それは、ミキの中の何か。初めての、キラキラ。

P「聞きたい事?」スッ、

プロデューサーの顔が、凄く近い…。

美希「うん。あのね?何だかミキ、最近おかしいの(あ、またなの…)」ドキドキ、

P「おかしい?身体の調子でも悪いのか?」ピトッ

美希「ッ!プププ、プロデューサー!?顔っ!顔が近いのーっ!(…あっ…凄い、の。ドキドキって…)」ドキドキ、ドキドキ、

P「あ、あぁ悪い。悪い。つい、昔のクセでな。でも、熱は無いみたいだぞ?」

5: 2012/09/09(日) 00:15:54.47 ID:vwGGFgp2O
――ズキッ

美希「昔の癖…って?プロデューサー、そういう事する女の子…いたの?」

ミキ、こんな事が聞きたい訳じゃないのに…。言葉が勝手に出てきちゃう…。

P「ははっ。もう何年も昔の話だよ。でも、熱とかは無いみたいだぞ?」

美希「うん。あのね?体調は平気へっちゃらなの」

P「じゃあ、どこがおかしいんだ?」

美希「あのね?ココ…なの」トン、

P「胸?胸が痛むのか?」

美希「胸っていうか…心の中、なのかな。プロデューサーの事を考えるとね?キラキラって光るの。心が。あと、凄くドキドキもするの」

6: 2012/09/09(日) 00:17:07.90 ID:vwGGFgp2O
P「…今も、か?」

美希「うん…。ミキ、病気なのかなぁ…」グスッ、

P「…」

P「あのな?美希」

美希「…ぐすっ。うん?」グスン...

P「俺に言えることは、一つだけだよ」ナデナデ、

美希「…いいの…教えて?(あったかいの…)」ドキドキ、

P「それはな?病気じゃないんだけど、とっても大切な病気だよ」ナデナデ、

美希「…むぅ。ますますわからなくなったの…(プロデューサーのて、あったかいの)」

7: 2012/09/09(日) 00:18:17.76 ID:vwGGFgp2O
P「ははは。美希には、ちょっと難しかったか。でもな?美希」

美希「…なに?」

P「辛いかもしれないけど、それの答えは自分で見付けなくちゃいけない」

P「それでな?答えが出たとしても、その答えでまた、ドキドキしたり、悩んだりするかもしれない」

P「それでも、答えを見付けたいか?」

美希「…(プロデューサーの顔…凄く真剣)」

美希「…うん。知りたいの」

そうすればミキ…もっともっとオトナになれるかも。

P「そっか。じゃあ、美希」

P「今日は午前と午後はレッスンだったけどキャンセルして、」

P「二人でどこか、出掛けようか」ナデナデ、ナデナデ

8: 2012/09/09(日) 00:19:21.39 ID:vwGGFgp2O
美希「…えっ?(えっ?コレってもしかして…)」ドキドキ、ドキドキ、

P「嫌か?」

美希「うっ、うぅんっ!行く!行きたい!(昨日より…ドキドキ、してる…)」
P「うん。わかった。じゃあ、今の仕事もう終わらせるから、待っててくれな?」

美希「わかったの!(えへへ…プロデューサーとデート、なの)」

小鳥「…ふふっ。プロデューサーさん?」ニコッ、

P「何です?小鳥さん」

小鳥「くすっ。その仕事、私にください。今日はなんだか絶好調なんです」クスクス、

P「小鳥さん…ありがとうございます」

9: 2012/09/09(日) 00:20:08.34 ID:vwGGFgp2O
小鳥「ふふっ。こんど、飲みにでも連れていってくださいね?」クスクス、

P「ははっ。喜んで。じゃあ仕事の引き継ぎだけしちゃいましょう」

小鳥「ふふっ。約束ですよ?」

美希「むぅ…」イライラ、

なんだろ。プロデューサーがピヨちゃんと楽しそうにしてると、何だかイライラするの!

―――
――

11: 2012/09/09(日) 00:21:40.96 ID:vwGGFgp2O
――765プロ事務所
――10:45

P「…おーい、美希。終わったぞー?」

美希「…むにゃ…ぷろでゅ…」zzz...

P「ははっ。こういうところは、いつもの美希だな」ナデナデ、ナデナデ、

美希「…ふにゃ…ん?」パチッ、パチッ、

P「おはよう。美希。今日は、どこに行きたい?」ニコッ

美希「」

美希「っ!///」カァァァァ

――ドンガラガッシャーン、ワーン、イタイノー

小鳥「ふふっ。ほんと、世話の焼けるお二人さんなんですから」クスクス、

―――
――

12: 2012/09/09(日) 00:22:36.46 ID:vwGGFgp2O
――Pの車の中

P「なぁ、悪かったって。俺が悪かったから、そろそろ機嫌直してくれよ…」

美希「ぶー!まだお尻がジンジンするのー。ソファから落ちて、お尻をぶつけるアイドルなんていないよ?(…アイドル…キラキラ…?)」ジンジン、サスサス、

P「はははっ。じゃあお詫びに、美希の好きなものを昼飯にしようか。なに食べたい?」

美希「ホントッ!?じゃあミキ、今日はパスタが食べたい!」

P「パスタか。分かった!俺のとっておきの店に連れていってやる」

美希「楽しみなのー!」

―――
――

13: 2012/09/09(日) 00:23:57.39 ID:vwGGFgp2O
――横浜・某DIY店内

美希「ここ、DIYのお店なの…。プロデューサー、ミキを騙したの…」

P「ふっふっふ。まぁいいから俺に着いてこい。エレベーターが来ちゃうぞ?」ニヤッ、

美希「あっ!待ってよ、プロデューサー!」

――タッタッタッタッ、

―――
――


某スウィーツ&パスタの店

美希「…うわぁ…あま~い匂いがするの~♪」クンクン、クンクン、

P「だろ?ここは隠れた名店でな?ケーキやタルトも美味いが、パスタやサラダがまた絶品なんだ」

美希「うん!早くいこ!プロデューサー!」

14: 2012/09/09(日) 00:25:10.04 ID:vwGGFgp2O
P「ほらほら、走るとまた転んで、お尻をぶつけるぞー?」ニヤニヤ、

美希「もっ、もう!プロデューサーのエッチー!」プンプン、

―――
――


――食後

美希「あふぅ…お腹いっぱいなの♪パスタも美味しかったけど、ミキ的にはストロベリーのタルトがたまらなかったの~♪」ニコニコ、

P「ははは。それは良かった。ミキ、いちごが好きだったもんな」ナデナデ、

美希「うん!いちご大好きなの♪(プロデューサーに撫でられて、嬉しいのっ♪)」ドキドキ、

P「お?いつもの美希に戻ってきたな?」ニヤッ

15: 2012/09/09(日) 00:26:32.62 ID:vwGGFgp2O
美希「むぅ?それってどういう意味?」ジトー、

P「ははっ。美希は悩んでいるより、笑ってる方が似合うし可愛いって事だよ」ナデナデ、

美希「…ばか///」テレテレ、

P「じゃあせっかく横浜まで来たんだ。いろいろと回ろうか」

美希「うん!プロデューサーとデートだね!」ニコッ

P「ばっ!声がデカいって!」

美希「あ、ごめんなの」クスクス、

P「ったく…」クスッ、

美希「あはっ!」

―――
――

17: 2012/09/09(日) 00:28:02.03 ID:vwGGFgp2O
――港の見える丘公園

美希「うわぁ~!すごい綺麗なの~!」ピョンピョン、

P「だろ?(ふふっ。美希、喜んでるな。良かった)」

美希「あっ!ねっ!ねっ!プロデューサー!見て見て!」ピョンピョン、

美希「あそこ、結婚式やってるよ!あふぅ、綺麗なの~!(花嫁さん…凄く幸せそうなの…)」キュンッ

P「あそこは、式場とホテルが一つになってるんだよ」ナデナデ、ナデナデ、

美希「へぇ~!(あ…またなでなで…)」ドキッ、

P「…」ジッ、

美希「?」

美希「どうしたの?プロデューサー」チラッ、

19: 2012/09/09(日) 00:29:10.17 ID:vwGGFgp2O
P「あっ…いや、何でもないよ」ナデナデ、

美希「?」

美希「変なプロデューサー」クスクス、

P「ははっ。次はどこに行きたい?」

美希「どこでもいいの?」

P「もちろん。今日はそのつもりだからな」

美希「じゃあミキ、車の中から見えた、あのでっかい観覧車に乗ってみたい!」

P「じゃあ、みなとみらいまで行こうか」

美希「なのー!」

―――
――

20: 2012/09/09(日) 00:30:26.30 ID:vwGGFgp2O
――大観覧車
――16:45

美希「見て見て!すっごく高いよ!あっ!さっきお昼食べたとこなの」キョロキョロ、

P「ははっ。ホントだ(…うん。この笑顔だ。もう、大丈夫かな)」

美希「♪」

美希「だいすきはにぃ~♪みらいはふ~たり~♪」

P「お?ふるふるフューチャー☆か?」

美希「なのっ♪ミキ、この曲と~っても大好きっ♪」

美希「…」

美希(あれ?そういえば…この曲を歌ってからなのかも…このキラキラ…)

P「美希?どうした?」

美希「うっ、うぅん。何でもないの♪あはっ!」
P「…」

―――
――

21: 2012/09/09(日) 00:32:00.23 ID:vwGGFgp2O
――山下公園
――19:00

P「…」スタスタスタ、

美希「…」トテトテトテ、

美希「…」チラッ、

P「…っ」チラッ、

美希「~っ!///」カァァァ

美希(ミキ…わかっちゃった…ミキ…プロデューサーのコト…)ドキドキ、

美希「…あのね?プロデューサー…」トクン...

P「ん?どうした?」

美希「…あのね?ミキね?」トクン...トクン...

P「大丈夫だから、美希。慌てないで、話してごらん」

美希「…ミキ…」トクン...トクン...トクン...

美希「答え、解っちゃった」

P「っ!」

P「…そっか」

23: 2012/09/09(日) 00:32:51.85 ID:vwGGFgp2O
美希「…うん…それでね?」

美希「ミキ…プロデューサーに会うまでは、体育座りしてたの…」

P「体育座り?」

美希「うん。…あ、ハnプロデューサー!あそこにベンチがあるよ!ミキ、ちょっぴり疲れちゃったな(アレ?ミキ今、何て言おうとしたの?)」ドキドキ、ドキドキ、

P「そっ、そうだな…(ミキ、今、何て言おうとしたんだ?)」ドキドキ、

―――
――

24: 2012/09/09(日) 00:33:50.57 ID:vwGGFgp2O
美希「ふぅ…。それでね?さっきの話の続きだけど…」ドキドキ、

P「あぁ。聞かせてくれ」ドキドキ、

美希「ミキ、今までは何でもすぐにパパっと出来たの。
だから、すぐに飽きちゃって、つまんなくて、タイクツで…」

P「…」

美希「だからね?アイドルも、すぐにつまらなくなる、タイクツになるって『思ってた』の」

P「思ってた?」

美希「うん」

美希「だけどね?ホントは違ってたんだ」

P「…」

25: 2012/09/09(日) 00:35:45.98 ID:vwGGFgp2O
美希「ミキは一人じゃなんにも出来なくて、キラキラ出来なくて、これじゃミキはアイドルじゃないって思ったの(アレ?ミキ、何を言ってるの?)」

美希「だけどね?ミキを変えてくれた人がいたの。
自分じゃ出来なかった事を、『魔法』みたいにあっという間に変えてくれた人がいたの(おかしいよ。ミキ、こんなこと言うつもりないの!)」グスッ...

P「…美希、ゆっくり…ゆっくりでいいから」ナデナデ、ナデナデ、

美希(あぁ…この人なの。この人だから、ミキは…)

美希「…ありがとう、なの。じゃあ…続き、話すね?」

P「あぁ」

美希「…」スゥ...

美希「…プロデューサー」ジッ...

P「…なんだ?」

26: 2012/09/09(日) 00:37:22.37 ID:vwGGFgp2O
美希「ミキはね、プロデューサーが大好きなの」

27: 2012/09/09(日) 00:38:22.59 ID:vwGGFgp2O
P「…」

美希「ミキ、やっとわかったの…。
このキラキラは、ドキドキは…好きってコトなんだって…」

美希「あのね?だけど、プロデューサーはこた…」

P「…ミキ、俺は…」

美希「いいのっ!」ギュッ、

P「えっ?」

美希「プロデューサーは、答えなくていいの…」

美希「もうプロデューサーの答えは…うっ…ぐすっ…しって…る、から…」グスッ...

P「…」ジッ

29: 2012/09/09(日) 00:40:12.66 ID:vwGGFgp2O
P「…でも、言うよ。俺はな?ミキ…」

美希「ヤダッ!聞きたくないのっ!ヤダッ!」バタバタ、バタバタ、

P「っ!このっ!わからず屋っ!」バッ、

美希「ッ!」ギュッ、

――チュッ、

美希「…えっ?」パチッ、

P「…///」カァァァァ

美希「ぷろ…でゅーさー?」カァァァァ

P「お、落ち着いたか?」ドキドキ、

美希「…う、うん…」ドキドキ、ドキドキ、

P「なぁ、美希。ひとつ、いいか?」

美希「…うん(凄く真剣な顔なの…)」

P「お前はまだ、アイドルだ。しかも、大人にもなっていない」

P「この意味が、分かるか?」

30: 2012/09/09(日) 00:41:48.54 ID:vwGGFgp2O
美希「…うん。まだ、ハタチになってない…こども、なんだよね…」

P「そうだ。そしてお前は、まだまだ光り輝ける」

P「その名の通り、お前は星のように美しくて、皆に希望を与えられる女の子だ」

美希「…」ドキドキ、

P「『本来』なら、誰かがそんな女の子を独り占めしちゃいけないんだよ」

美希「…」シュン...

美希(ん?本来、って…?)トクン...

P「でもな?俺は思ってしまったんだ」

P「お前を、」

P「お前のキラキラを、」

P「独り占めしたい、ってな」

美希「プロデューサー…」ドキドキ、

31: 2012/09/09(日) 00:43:02.21 ID:vwGGFgp2O
P「なぁ、美希」

美希「…なぁに?」

P「お前の胸の中、今はどうなってる?」ナデナデ、

美希「…凄く…すっごくキラキラして…ドキドキしてる…」ドキドキ、

美希「でも、昨日みたいに痛くなくて…むしろ…」

美希「…あったかい、の…」グスッ...

P「そっか…」

P「じゃあ俺も…」スッ、

P「覚悟、決めないとな」

美希「えっ?」

P「…」スゥ...

P「美希…いや、この場合は少し違うな」

美希「…?」

32: 2012/09/09(日) 00:43:50.61 ID:vwGGFgp2O
P「星井美希さん、俺は、キミを愛しています」

34: 2012/09/09(日) 00:45:46.53 ID:vwGGFgp2O
美希「…」ポロッ...ポロッ...

P「ま、まぁそういう事だ。美希」

P「アイドルであるお前も好きだが…やっぱり俺は、」

P「普通の女の子としての美希が好きなんだ」

P「甘いもの食べて幸せな顔をして、」

P「花嫁さんに憧れて、」

P「大きな観覧車ではしゃぐ、」

P「そんな普通の女の子な美希が、俺は好きなんだ」

P「だからな?美希」

P「俺に着いてきてくれ。俺はお前を、公私ともに幸せにする」

P「だから、あと数年…待っててくれないか?」

美希「…プロデューサーは、ほーんとニブチンなの…」ギュッ、

36: 2012/09/09(日) 00:47:48.03 ID:vwGGFgp2O
ミキのハートは、もうずーっと決まってるの!

P「えっ?」

美希「ミキはもう、『魔法』に掛かってるから、離れられないの」

ミキのハートは、もうハニーでいっぱいなの♪

P「ははっ。そっか」

美希「あはっ!そうなのっ♪」

美希「…」

美希「…ねぇ?プロデューサー?」チラッ、

P「ん?」

美希「…いっこだけ、ワガママ…いいかな」

P「ワガママ?」

38: 2012/09/09(日) 00:48:59.72 ID:vwGGFgp2O
美希「んー、ワガママというか…これはミキの決意なの!」

P「決意…?」

美希「すぅ…」スゥ...

美希「ハニー!愛してるのっ♪」

美希「ミキに、魔法をかけてくれたね!」

美希「ちゅっ」チュッ、

――かかと伸ばしてしたキスは…ふふっ。

ナイショなのっ♪

おわり

39: 2012/09/09(日) 00:49:48.05 ID:vwGGFgp2O
はい。ここまでありがとうございました
以前に書いたSSに、加筆修正しました

40: 2012/09/09(日) 00:49:58.04

あまあまですなあ

42: 2012/09/09(日) 00:50:35.04
おつん
ベッタベタな甘さですわぁ

引用元: 美希「魔法をかけてくれたね。また」