ミサト「じゃあ……このくらい？」　

リツコ「そうね」　

ゲンドウ「早くしろ」　

ミサト「じゃあシンジ君、このくらい」　

シンジ「ﾍﾟｯ、話にならないな、僕の命の価値はそんなもんですか？」

ミサト「え～……」

リツコ「座ってるだけの簡単なお仕事なのよ」

シンジ「なら貴女が乗ればいいじゃないですか」

ゲンドウ「早く」

リツコ「あなたじゃなきゃダメなのよ……」

シンジ「じゃあ普通特別待遇でしょ、社会なめてるんですか」

ミサト「お金なんてあっても煩わしいだけよ」　

シンジ「僕にはお金が全てです。父さんが育児放棄してから、僕は一人で働いて生きてきたんです。」

リツコ「ひどい人ね」

ミサト「最低……」

ゲンドウ「養育費はちゃんと入れてた」　

シンジ「そんなもの僕には一銭も回ってこなかったよ！！」

ゲンドウ「！？」

重い話になってきた

シンジ「あの人は自分の私利私欲のために全部お金を使っちゃってたんだ！！」　

シンジ「わかるか！！日々食べるものすらままならないこの絶望が！！」　

シンジ「わかるか！！！なんとか働かせてもらって（齢１０才）、クタクタになった帰りに、ふと見たファミレスで楽しそうに食事してる家族を見た時のやるせなさが！！！！」

ミサト「……シンジ君」ｸﾞｽｯ

リツコ「……かわいそうに」ｸﾞｽｯ　

ゲンドウ「ちゃんと入れてたもん」

誰が使ってんだwwwwww

シンジ「ﾊｧﾊｧ……世の中金が全てなんですよ。金は僕を裏切らない。金は僕を捨てたりしない」

ミサト「これが終わったら焼肉食べに行こうね……」ｸﾞｽｯ　

リツコ「では、このくらい……あと指令の給料の７割でどうかしら」　

ゲンドウ「え、ちょっと」

シンジ「……　　　　　　……うん、いいですよ。じゃあこの契約書にサインと判子してください、あっ朱肉どうぞ」

リツコ「しっかりしてるわね」　

シンジ「そうしなきゃ生きていけませんから」　

ゲンドウ「ちゃんと……毎月入れてたのに……」

ｶｷｶｷﾍﾟﾀﾝ

リツコ「はい、じゃあこれ……後、前金でこれね」　

シンジ「はい、ありがとうございます」　

リツコ「残りは成功報酬って事でいいわね」　

シンジ「はい」　

リツコ「ではさっそく乗ってもらいます」

シンジ「わかりました」

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──────────────
─────────


ミサト「エヴァンゲリオン、発進！」

第三使徒サキエル　　報酬五千万　

リツコ「まずは歩くことだけ考えて」　

シンジ（金金金金金金）ﾊﾞｼｭ　

リツコ「飛んだ！？」　

シンジ（金金金金金金金金金金金金金）ｶﾞｼｯｶﾞｼｯｶﾞｼｯｶﾞｼｯｶﾞｼｯﾄﾞｶ―ﾝ

マヤ「使徒殲滅を確認……」

ミサト「す、すごい……」

リツコ「ありえないわ……」

シンジ「金こそが力(ﾊﾟﾜｰ)だ」

予想外に強いｗｗｗ

シンジ「……はい、では確かにいただきました」　

リツコ「シンジ君、これからの事なんだけど」　

シンジ「またその時に契約交渉してください、では仕事がありますので失礼します」ﾍﾟｺﾘ　　　　　

ミサト「え、もう働かなくていいのよ？」　

シンジ「労働こそが、人が最も輝く瞬間なんですよ……」

ミサト「いやだから、うちに住んで学校に通えばいいじゃない」

シンジ「学校……？ﾌｯ、生きるための知識ならもうとっくに身についてますよ」

シンジ「第一、親の金でのうのうと暮らしてる人達と友人になる気もないですし」

シンジ「あと、あなたと一緒に住むメリットが僕には一切ありません」

ミサト「　　」　


ゲンドウ「え、もしかして私とか」　

シンジ「では失礼します」

Prrrrr

リツコ「あ、シンジ君。また使徒が現れたわ。すぐに来てちょうだい」　

シンジ「ちょっと待ってください……今スケジュールを確認します」　

リツコ「え、スケジュールて、え？」

シンジ「……はい、ちょっとだけならなんとか大丈夫です」　

リツコ「あのちなみに……スケジュールと合わなかったらどうなっていたのかしら？」

シンジ「そんなの断るに決まってるでしょう」　

リツコ「え……」（仕事＞人類の未来！？）

シンジ「で、報酬はいかほどいただけるんで？」

第四使徒　シャムシエル　　　報酬五千五百万　

ミサト「エヴァンゲリオン、発進！！」

リツコ（母さん……人類の未来は……人類の未来より仕事が大事な子に託されたわ……）　

シンジ（金金金金金18時から仕事金金金金金18時から仕事）ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

ミサト「バカ！煙で前が見えn　

マヤ「使徒殲滅を確認……」　

ミサト「え」　

リツコ「なにがなんだか……」

シンジ「ふぅ……y-~」ｽﾊﾟｧｰ

レイ「ねぇあなた」

シンジ「何？」

レイ「そんなにお金が大事なの」　

シンジ「人形にはわからないよ」　

レイ「　」　

シンジ「決めた、キミの事プルチネルラかグリモルディって呼ぼう。どっちがいい？」

レイ「私は人形じゃない」

シンジ「ねぇ、どっち？早く、時間がもったいない」

レイ「……プル……いや、グリモルディ」　

シンジ「だよね！じゃあ仕事あるからまたねグリモルディ！！」　

グリモルディ「私は人形……？」

第五使徒　　ラミエル　　報酬六千万

リツコ「はぁ……」

ミサト「どうしたのリツコ」　

リツコ「また報酬額が上がったわ……」　

ミサト「あの子、妙に交渉術に長けてるのよね……」

リツコ「育ちのせいね……」

ミサト「このままだといけないわ。あの子ロクな大人にならない」

リツコ「私達が言える義理じゃないわね」　

ゲンドウ「確かに」　

ミサト「あの子にお金より大事なものがあると教えてあげなきゃ」　

リツコ「例えば何？」　

ミサト「風呂上がりのビールとか？」　

ゲンドウ「うんうん」

リツコ「無様ね」

マヤ「目標に高エネルギー反応！！」

初*━━━━━━━━━━━━━━◆
シンジ「うわぁぁぁぁ！！？」ｼﾞｭｰ

ミサト「あと恋人とのセッヌヌとか」

ゲンドウ「///」

リツコ「はぁ……あなたはホント変わらないわね……」　　　

ミサト「何よ、ちゃんとお金じゃ買えないものじゃない」

リツコ「あら、今はお金で買えるのよ」

ミサト「えぇ！？」

ゲンドウ「詳しく」

シンジ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！」ｼﾞｭｰ

病室　

シンジ「ここは……」

グリモルディ「病室よ」

シンジ「グリモルディ……そうか、僕は失敗したのか……」

グリモルディ「失敗？」　

シンジ「契約不履行だよ」　

グリモルディ「よくわからないわ……」　


シンジ「グリモルディはいくらもらってるの？」　

グリモルディ「わからないわ、考えたこともない」

シンジ「ダメだよそれじゃあ！！」

グリモルディ「！？」　

シンジ「そんなんだから日本の労働環境はいつまでもよくならないんだ！！」

グリモルディ「でも私……人形……」　

シンジ「何行ってんだ！！綾波は人形なんかじゃない！！誰だそんな事言ったやつは！！」　

グリモルディ「あなた」　

シンジ「ところでいい作戦を思いついたんだ。あの大人達は頼りにならないから協力してくれないか？綾波」

レイ「綾波？グリモルディは？」　

シンジ「綾波は綾波じゃないか！！誰だそんな呼び方してるやつは！！」

レイ「あなた」　

シンジ「で、作戦だけど」

ミサト「……らしいわよ。」

リツコ「なるほど、さすがシンジ君ね」　

ミサト「私達もちゃんと仕事しなきゃね」　

ゲンドウ「仕送りもな」　

リツコ「あと、シンジ君が報酬は半分でいい言ってきたわ」

ミサト「失敗を気にしてるのね……でもよかったじゃない安くすんで」

リツコ「でも綾波レイから今までの給料体制の見直しを迫られたわ」　

ミサト「なんでいきなり……は！シンジ君」

リツコ「あの子は将来ネルフを背負ってたつ人間かもしれない」

ヤシマ作戦発動前

レイ「給料の０の桁が一つ増えて、今までの過不足分も払わせたわ」　

シンジ「よかったね」　

レイ「ところで……　　なぜ私が射撃なの？」

シンジ「僕の方が報酬たくさんもらってるんだ、当然だろう？」

レイ「でも……」　

シンジ「ダメだよ綾波、報酬に見合った仕事をしないと。安い方が危険な仕事するなんておかしいだろ？」

レイ「……そうだけど」　

シンジ「大丈夫、綾波は僕が絶対守る。この前払い金一千万にかけて」

レイ「わかったわ」




ミサト「ヤシマ作戦発動！！日本中の電力と日本経済をあなたに託すわシンジ君」

　　ｳｵｫｫｫ
圖初)*━━━━━━━━━━━━━◆


　　ｲﾏﾀﾞ!ｱﾔﾅﾐ!
圖初)*━━━━━━━━━━━━━◆


　　ｳﾜｧｧｧ!!ｱﾔﾅﾐｨｨｨ
圖初*━━━━━━━━━━━━━◆


　　ﾄｹﾃﾙ!ﾄｹﾃﾙ!ﾊﾔｸｩｩｩ
圖ﾈ*━━━━━━━━━━━━━◆


ﾊｯｼｬ!
圖＊━━━━━━━━━━━━━━*◆*━━━━
　ﾁｭﾄﾞｰﾝ




マヤ「初号機及び使徒殲滅を確認」

レイ「……」ｱﾜﾜﾜﾜ

レイ「……！」ﾌﾟﾗｸﾞﾊｯｹﾝ

レイ「碇君！」ｷﾞｰｺｷﾞｰｺｶﾁｬ

シンジ「綾波……」

レイ「ごめんなさい、こんな時どんな顔したらいいか……」　

シンジ「はい……これ……受け取って……」

レイ「これは……？」

シンジ「損害賠償請求書」

レイ「……ｾﾞﾛがたくさん」　

シンジ「笑うしかないね」

レイ「(^p^)」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～完～

終わった････だと？

おわんなｗ

綺麗にまとめたな