前回までのあらすじ

わたくし上条当麻はローマ正教・影のトップ、フィアンマを撃破後、無人島へと漂流した。
なんやかんやあって、日本まで息継ぎなしのクロールで横断し帰ってみたら、自分の葬儀が始まってた。

上条（どうしよう……。今ここで出たらみんな喜んでくれるかな）

土御門「まあ、かみやんの事だ。案外ひょっこり帰って来たりしてな……」

海原「ふふっ、少しばかり目に浮かびますね」

上条（！！！！　チャンスだ！！）

土御門「つっても、そんなことがあったらその瞬間死体を作りしか無いけどな」

海原「この葬儀代だって馬鹿にならないですしね。ちゃんと執り行わないとモッタイナイです」

上条「……」

息継ぎ有り無し差し引いても化け物じゃねぇか上条さんｗｗ

上条（駄目だアイツら。全然悲しんでくれてねえよ）

上条（それに、そもそも俺の死体って無いんだろ？　どうなってんだよ……）

インデックス・美琴「「とうまぁぁぁぁあああああああああっブ！　ｺﾞﾎﾞｯ」」ｳｴｪ

上条（あいつらは泣きすぎてゲロってるし）

一方通行「とうまァァァァァァァァァあああああああああああああああ！！！！」

上条（あいつって俺のこと名前で呼んでたっけ？　マジでどうなってんだよ）

上条「……不幸だ」

打ち止め「一方通行、大丈夫だから落ち着いてってミサカはミサカは優しく慰めてみる」

一方通行「何でだよヒーロー！！　オマエは不死身なンじゃねェのかよォォォおおおおおお！！！」

上条（不死身だって行った覚えはねぇよ）

一方通行「いっぱいおしゃべりしたかったのにィィィィィィィィいいいいいいいいいいいいい！！」

上条「」

インデックス・美琴「「オエエェ」」ﾍﾞﾁｬﾍﾞﾁｬ

上条（……駄目だこいつら）

ﾄﾞﾝ

上条「うおっと」

？？？「あ、すいません」

上条「あ、こちらこそごめんなさい」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……」

上条「……」

御坂妹「……では、失礼します」

上条「……はい」






上条（……ばれちゃったよ）

外

上条（なんか頭痛くなってきた）

『ﾄｳﾏｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｧｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ』

上条「……ここまで聞こえてくるし」

美琴『わあああああ！！　もう死んでやる！！　とうまがいない世界でなんか生きる意味無い！！』

上条「ちょっ！　それはマズイって！！」

一方通行『本気で言ってンのかよ！！』

上条「！」

一方通行『オマエが死ンだって何も変わらねェだろォが！！　それでとうまが浮かばれるってンなら
　　　　　　　好きなだけ死にやがれ！　でもな、そォじゃねェだろ！！　オマエが……えとなんて言おう
　　　　　　　そォだあれだ。がんばれよ。あンな顔した奴は探せばどこにでも居るって。むしろアレだ
　　　　　　　人類の大半があンな顔してるって。性格も含めてな。だから……あれ何言いたかったンだっけ？
　　　　　　　まあいいや。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

一方通行『まずはそのふざけた幻想をぶち殺す！！』

美琴『とうまぁぁぁぁああああああああああ』ｳｪｪｪｪｪｪｪｴｴｴｴｴｴ

一方通行『聞いてねェ……』






上条「だめだあいつら」

上条「なんとかしないと、御坂が死んじまう……」

御坂妹「……これをどうぞ」ｽｯ←ﾏｽｸ

上条「！！」

御坂妹「これでバレずに済むと思います。とミサカは動揺しながら死体にアドバイスを送ります」

上条「み、御坂妹……。マジでありがとう！！」

御坂妹「い、いえ。それほどでもありますが……///」

上条「行ってくるぜ！！」

御坂妹「行ってらっしゃいませ」

何このコントｗｗｗ

上条「お前ら落ち着けよ！　冷静になってかんがえろ！！」

みんな「……」

上条「え？　何この反応？」

一方通行「いや、オマエ誰だよ。そもそも何でタイガーマスク被ってんだよ。時代に遅れ過ぎだろォが……」

上条「……」

上条（ヤッベェェェエエエエエ！！　勢いに任せてとんでもないことになっちまったよ！！！）

一方通行「つか、帰ってくれ。今ヒーローの代わりに教えと説いてっから邪魔だ」

上条「」

美琴「誰よアンタ。邪魔するなら感電死じゃ済まさないわよ」ｷﾞﾛｯ

インデックス「そうなんだよ。ドラゴンブレスで肉片すら残さずに消し去るんだよ」ｷﾞﾛｯ

上条「……ごめん」

一方通行「まァ何だ。分かるぜその気持ち」

上条「え？」

一方通行「オマエ寂しンだろ？　かまって貰いたくて全力で弔ってる俺たちにちょっかい掛けてンだろ？」

上条「違げぇ――」

一方通行「甘ったれンな！！！」

上条「え！？」

一方通行「何で正直になンねェンだよ！！　オマエは待ってたンだろ！　友達１００人作れる――皆でメシが食える
　　　　　　　そんなハッピーエンドを！！　だったら……あれ？　やっぱり纏めンねェ……」

上条「……」

一方さんに説教は無理だろｗｗｗ

上条「もういい……」

みんな「え？」

上条「お前たちに重大な話がある」

みんな「な……んだと……！」

上条「俺が本物の――」ｽｯ←マスクに手をかけた上条さん

みんな「ｺﾞｸﾘｯ」

上条「上条当麻だ！」ｷﾘｯ←マスクを取った上条さん。イケメンAA略

みんな「ふっ――」

上条「みんな黙っててごめ……」

みんな「ざっけんなァァァあああああああああああああ！！！！！！！！１１１１１１」

上条「え！？　ってアレちょっとごめっ！？　止めてっ！　痛っ」ﾄﾞｶﾄﾞｶｽﾞｶｽﾞｶ←リンチされてる上条さん

一方通行「ヒーローの名を語るたァ脳みそ湧いてンじゃねェのか？」ｷﾞﾛｯ

美琴「素顔だってキモイし」ｷﾞﾛｯ

インデックス「本物のとうまとは程遠いいんだよ」ｷﾞﾛｯ

上条「痛てえ……（心が）」

かわいそうな上条さん

一方通行「オマエちょっと裏こいや」

上条「えっ、ちょっとマジでゴメンなさい。いやホントマジで」

美琴「絶縁耐力試験敢行決定」

インデックス「竜王の殺息耐力試験敢行決定」

上条「」

土御門「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

海原「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

上条「ちょっ！　お前ら気づいてんだろ！！　助け――」

一方通行「こいや」

上条「イヤァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア！！！！！！」

当夜「みんな、落ち着いてくれ」

みんな「！！！」

当夜「その子を離してやってくれ」

みんな「……」ｽｯ←上条さんを離したみんな

当夜「よく見てくれ。彼の顔を」

みんな「？」

当夜「頑張って見れば当麻に似てるって言えなくも無いんじゃないか？」

みんな「！！」

上条「……」

上条「胃が痛くなってきた……」

一方通行「でもよォ……ヒーロー（父）」

上条「……」

当夜「なんだい？」

一方通行「こいつ皆のヒーローの名を語った不届き者だぜ？」

美琴「それにこんなふざけた顔してるくせに当麻の名を……！！」

インデックス「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺」

当夜「許そう。これじゃぁ当麻も浮かばれんよ」

上条「生きてて尚浮かばれてねぇよ」

美化されすぎだろ上条さんw

当夜って誰だよｗｗｗはじめて見たよその間違いｗｗ

刀夜じゃない？

刀夜「さあおいで。君も一緒に当麻を見送ろう」

上条「……」

一方通行「ちっ、邪魔したらブチ殺すぞ」

美琴「邪魔しなくても後でぶち殺す」ﾎﾞｿｯ

インデックス「殺す」ﾎﾞｿｯ

上条「……」

寂聴「では始めます」

みんな「……」ｷﾘｯ

上条「……」

ﾅﾑｱﾐﾀﾞｿｹﾞｿｹﾞﾌﾞﾈﾂﾎﾞｳﾁｮｳ

一方通行「ヒーローォォ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

上条「……」

美琴「来世でもまた会おうね。当麻」ﾎﾟﾘﾎﾟﾛ

上条「……」

インデックス「お腹減ったよぉ。とうまぁ……」

上条「……」

上条（死にてぇ……）

土御門「（おいかみやん）」ﾎﾞｿｯ

上条「（……なんだよ。つか後で覚えてろよ）」

土御門「（足痺れちゃったんだにゃーｗｗｗ）」

上条「……」

海原「（おならしたいんですがイイですか？）」

上条「……」

土御門・海原「ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」

上条（駄目だ。味方が居ねぇよ……）ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

刀夜・詩菜「……」ｽｯ←そっと立ち上がった二人

上条「（なにこれ？）」

土御門「線香あげんだろ……ﾌﾟﾌﾟｯ」

上条「……」

詩菜「当麻さん。またお母さんの子供に生まれてきてね」

上条「母さん……！」

詩菜「後、出来ればもっとまともな顔で……いえ、何でもありません」

上条「……」

刀夜「とうま」

上条「……」

刀夜「不幸な思いさせてばかりで済まなかったな」

上条「……」

刀夜「君は幸福だと言ってくれたが、私はその言葉が何より嬉しかった」

上条「……」

刀夜「当麻、ありがとう！」

上条「……」











上条「え！？　終わり！？」

上条「嫌味も無しかよ！」

一方通行「うるせェぞ四下」ｷﾞﾛｯ

上条「……ごめん」

インデックス「とうま……」

上条「……インデックス」

インデックス「いつもありがとう」

上条「！」

インデックス「恥ずかしくて言えなかったけどいつもありがとうって言いたかったんだよ？」

上条（インデックス……）

インデックス「当麻は死んじゃったけど、……だから言わせて？」

上条「！」ﾄﾞｷｯ

インデックス「一番初めに食べさせてくれた野菜炒め、腐ってたろ？」

上条（覚えてねぇ……）

美琴「とうま……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

上条（もう騙されねぇぞ）

美琴「アクセラレータが言ってたんだ」

上条「？」

美琴「あんたみたいな顔したやついっぱい居るんだって」

上条「……」

美琴「でも、あんたは一人しか居ないんだよ？」

上条「！」ﾄﾞｷｯ

美琴「まあ、だから何？　って訳でもないんだけど……。じゃあね」



上条「あっさりだなおい！！」

一方通行「うるせェぞ五下」ｷﾞﾛｯ

上条「……」

一方通行「おら、次はオマエだ」

上条「……」ｽｯ←立ち上がった上条さん

上条（なんで自分の……しかもからの棺桶に……ってあれ！？）

上条「だれだお前！！」




















アレイスター「私だ」

アレイスター「これが……」

上条「暇を持て余した」

アレイスター「神々の」

上条「遊び」

みんな「いええええええええええええええええええいい！！」

終わり