1: 2012/10/17(水) 06:33:59.60 ID:0pKR9ZKa0
小鳥「いえーい!本日も始まりました!!今日のプロデューサーさんへの試練はー、これだぁー!!」
小鳥「パンパカパーン!」
小鳥『萩原雪歩が入れたお茶を当てろ!!』
小鳥「今回は簡単!その名の通り、雪歩ちゃんが淹れてくれたお茶をズバリ!当ててもらいます!」
P「………
」
小鳥「今回は、事務所のアイドル全員+律子さんに手伝って頂きました!」
P「……あの、小鳥さ」
小鳥「ルールを説明します。今から、番号と共にお茶が出てきます。プロデューサーさんには全部試飲してもらった後、雪歩ちゃんが淹れたお茶を当ててもらいます!」
P「ちょっと、小鳥さ
小鳥「もし、当てることができれば……! ババン!雪歩ちゃんと、休日デート券が発行されます!!」
P「………」
小鳥「もし、外してしまっても、な、な、な、なんとー! そのお茶を淹れたアイドルとデート券が発行されます!!」
P「小鳥さん!!」
3: 2012/10/17(水) 06:38:35.24 ID:0pKR9ZKa0
小鳥「はい?」
P「いきなり言われても困りますし、仕事してください。まず、恒例行事みたいに言われても、今回が初じゃないですか」
小鳥「まぁまぁ、プロデューサーさん。細かいこと気にしていたら進みませんよ」
P「いやいや、細かいとかではなく!そもそも、そのルールじゃ、自分がデートしたいアイドルのお茶で『これ』って言えば、間違っても俺得になるじゃないですか?」
小鳥「………っ!」
小鳥「どう転んでも、プロデューサーさんには、ご褒美だー!!さぁ!ルールに則り、雪歩ちゃんのお茶を当てるのか、はたまた、デートしたいアイドルを選ぶのか!」
小鳥「それでは早速ー、1番のお茶どうぞー!!」
小鳥「………」
スタスタ
コトッ
小鳥「ババーン!」
小鳥「さぁ、プロデューサーさん!グイッとどうぞ!」
P「……小鳥さんが持ってくるんですね、SEもないし……」
P「もういいや?さっさと当てて終わらそう……」
5: 2012/10/17(水) 06:42:13.24 ID:0pKR9ZKa0
-1番-
P「うーん………」
小鳥「ちなみにそのお茶を淹れたアイドルの方は、別室のモニタで見ております。もちろん、そちらからの声は届きません」
P「見た目だけなら普通だな。でも、一つ目に正解を持ってこないとは思うけど………」ズズズッ
『プロデューサーさん、これだって言ってくれてたら、私とデートですよ、デート!』
P「……良すぎるわけでも悪すぎるわけでもない、普通」
小鳥「どうですか、プロデューサーさん?わかりましたか?」
P「そうですね、大体。この基本となりそうな普通の味と、一番目になりそうなの人物を考えると」
小鳥「わかりましたー!全部飲んでから、番号お願いしますね!」
小鳥「ではではー、次のお茶はこれだぁー!!」
スタスタ
コトッ
小鳥「ババーン!」
P「……それ必要ですか?」
7: 2012/10/17(水) 06:43:36.81 ID:0pKR9ZKa0
-2番-
P「これは難しいな」
小鳥「見た目ではあまりピンときてないプロデューサーさん!これが、本物かぁー?!」ズズズッ
『にひひっ、別に雪歩に似せなくても、プロデューサーが私を選べばいいのよ。さぁ、さっさと2番と言いなさい』
P「これは……っ!もの凄く飲み慣れた……、そう、今朝もコンビニで買った生茶の味のような……」
小鳥「おおーっと!プロデューサーさんの顔には確信の文字が見えるー!」
小鳥「では、次のお茶どうぞー!」
小鳥「あっ、面倒なので、既に順番ごとに端から並べて、蓋をしています」
小鳥「さて、3番!オープーン!!」
パカッ
P「あぁ、やっとそれっぽくなった」
8: 2012/10/17(水) 06:45:18.57 ID:0pKR9ZKa0
-3番-
P「………」
P「あの……、どう見ても麦茶なんですが」
小鳥「基本的に、お茶の種類は淹れる方に任せています。もしかしたら、雪歩ちゃんが普段入れないお茶で攻めてくるかもしれませんよ?」
P「雪歩はいつも通り淹れそうですけどね……。まぁ、飲んで考えますか」ゴクッゴクッ
『お家から持ってきたけど、プロデューサーならわかってくれるかなーって』
小鳥「お味はいかがですか?」
P「そうですね……。何故か、もやしパーティーを思い出す味……ですかね……」
小鳥「おおっーと?!ここまでは簡単かー?では、次のお茶オープン!!」
パカッ
11: 2012/10/17(水) 06:50:05.74 ID:0pKR9ZKa0
-4番-
P「赤っ?!」
P「………」
クンクン
P「辛っ?!」
小鳥「さぁ、プロデューサーさん!ググッと!」
P「無理です!どう見ても飲める色してないです!と言うか、匂いから既にハバネロ臭して辛いです!!」
小鳥「!! まさか、飲まずに誰かわかったというのかー?!」
P「最低でも2択には。次行ってください。次」
『兄ちゃん!飲んでくれないと、亜美の出番無いまま終わっちゃ
小鳥「さぁ、次はこれだー!」
小鳥「ババーン!」
パカッ
12: 2012/10/17(水) 06:54:03.07 ID:0pKR9ZKa0
-5番-
P「………」
小鳥「さぁ!ググっと」
『へへーん。ボクの特製、青汁を飲めば、プロデューサーも元気バリバリですよ!』
P「パスで」
『ええっ?!』
小鳥「おっとー!まさか見ただけで分かってしまうとは、さすがプロデューサー!!」
小鳥「利き茶なのに、あまり飲まないまま進んでいるぞー!いいのかー!」
小鳥「では、続いて6番、オープン!ババーン!」
パカッ
15: 2012/10/17(水) 06:59:37.47 ID:0pKR9ZKa0
-6番-
P「………」
P「……最早、何色だこれ」
『ハニーならこんな事しなくても、ミキを選んでくれると思うな』
P「お茶からいちごの香り……?しかも、何か米粒的なものが……おえっ……」
小鳥「さぁ、プ
P「次だ次!こんなのは後でスタッフが美味しく頂けばいいんだ!」
小鳥「いっ、嫌ですよ!早く美希ちゃんのお茶飲んでくださいよ!」
P「無理です!大体、美希にこんな
ーーー
P「………」
小鳥「えー、お見苦しいところをお見せしました……」
小鳥「気をとり直して、7番!ババーン!」
パカッ
18: 2012/10/17(水) 07:05:39.31 ID:0pKR9ZKa0
-7番-
P「……うん、色は……普通ですね」ズズッ…
『あなた様なら、私を選んでいただけると信じております』
小鳥「さぁ、お味はどうだ?!」
P「あぁ、普通に美味しいです。雪歩のお茶と遜色ないぐらいに」
小鳥「おおーっと?!と言うことは、これは雪歩ちゃんのお茶ではないと?」
P「いや、だって……」
P「お茶をラーメン鉢いっぱいいっぱいに淹れそうなのは、一人しか思いつかないので」
小鳥「………」
小鳥「さぁ、未だにプロデューサーさんはこれだと言わない!」
小鳥「今度こそ気を取り直して、8番目のお茶、ババーン!」
P「どんどん適当に……」
20: 2012/10/17(水) 07:09:34.49 ID:0pKR9ZKa0
-8番-
P「………」
小鳥「………」
P「……すみません、湯のみがどこにも」
小鳥「えっーと、誰とは言えませんが、先ほど給湯室でお茶を淹れているのは確認されたのですが、その後、湯のみを持ったまま本人がどこにも居ないという報告が届きました」
P「……後で迎えに行きますか」
小鳥「……そうですね」
『あらあらー』
小鳥「もう、ここまで来たら、当てるのではないか!ババーン!」
23: 2012/10/17(水) 07:15:30.48 ID:0pKR9ZKa0
-9番-
P「見た目は大丈夫だな……」ズズッ…
小鳥「どうですか、お味は?」
P「……うーん。なんとなく、味が薄いというか、立体感がないというか」
『くっ……』
P「まぁ、何となくわかったんで次で」
小鳥「さぁ、後3つ!いざ、10番はー、ババーン!!」
P「完全に面倒になってますよね」
24: 2012/10/17(水) 07:18:25.15 ID:0pKR9ZKa0
-10番-
P「………」
小鳥「さぁさぁ!」
P「……おそらく茶菓子かと思うんですけど、横にサーターアンダギーが見えるんですが」
『ふふーん。自分、完璧だから、ちゃんと用意したぞ!』
P「さっきからお茶飲み続けてお腹いっぱいなんで、次でいいです」
『ええっ?!』
小鳥「残念!気を使ったつもりが仇となったー!!」
小鳥「続いてー!ババーン!」
25: 2012/10/17(水) 07:24:08.90 ID:0pKR9ZKa0
-11番-
P「うーん」ズズズッ…
『どうしよう……。急にピヨちゃんに言われて頑張ったけど、真美、お茶の淹れ方とかわかんないよ……』
小鳥「お味のほどは?」
P「そうですね……一言で言うと苦い。折角の香りも死んでいるし、渋味もある」
『………』
P「ただ……」ズズズッ…
P「このお茶からは、気持ちというか、心を感じます。雪歩のお茶、いや、それ以上に……」
『に、兄ちゃん……』
ズズズッ…
小鳥「おおーっとー!初めてプロデューサーさんが、全て飲み切ったー!」
P「気持ちには、気持ちで答えないと」
小鳥「つい、私もホロッと……。しかーし!あと二人分残っているのを忘れるなー!」
小鳥「最後は2つまとめてー、ババーン!!」
26: 2012/10/17(水) 07:29:33.00 ID:0pKR9ZKa0
-12番- -13番-
P「これは強敵そうだなぁ」
ズズッ…
ズズズッ…
P「うーん……」
『雪歩には悪いけど、茶葉、淹れ方、全て合わせたわ。これで確率は50%。私にも十分、チャンスはあるわ』
『プ、プロデューサー……』
小鳥「さぁ!プロデューサーさん!最後の最後!」
小鳥「ズバリ!雪歩ちゃんが淹れたお茶は……っ?!」
P「そうですね」
P「俺は……、 」
ーーー
ーー
ー
28: 2012/10/17(水) 07:32:19.70 ID:0pKR9ZKa0
ガチャ
P「……?あぁ、律子か。屋上に居たのか」
律子「……。プロデューサー殿じゃないですか。正解、おめでとうございます」
P「やっぱり最後は雪歩と律子だったか」
律子「そうですよ、結構似せたんですけどね。ま、2つに1つで当てられなかったのは、仕方ないですね」
P「なんか、俺が偶然に当てたみたいに言ってるけど」
律子「え、そうなんじゃないんですか?手順や工程、もちろん、茶葉まで雪歩に揃えましたけど」
P「確かに瓜二つだった。一緒に飲まなければ、僅かな違いが分からないほどに……」
30: 2012/10/17(水) 07:35:15.61 ID:0pKR9ZKa0
律子「……なにが……違ったんですか?」
P「そうだな……。やっぱり、気持ち、かな?雪歩が淹れるお茶には、本来の茶葉の味を超えた何かを感じるんだ。飲む者へのメッセージというか、言葉にはできないけど……」
P「……って言うと、分かったようだけど、正直、最後は勘だからな。当たって良かったよ。いつも淹れてもらって、味は分かりませんじゃカッコがつかないからな」
律子「その言い方じゃ、まるで私が雪歩より愛情が劣るみたいじゃないですか……」ボソッ
P「ん?なんか言ったか?」
律子「いいえ!プロデューサー殿には関係ありません!」
P「なんで、ちょっと怒ってるんだよ……。そもそも、俺が律子のお茶を選んだら、デートだぞ?律子にとっては、罰ゲームじゃないか」
律子「………」
律子「あーあー、そうですね。お茶の味は分かっても、人の気も知らないような人と、デートなんてしたくありません」
P「?」
32: 2012/10/17(水) 07:36:55.17 ID:0pKR9ZKa0
律子「………」
律子「それで……、雪歩とデートに行くんですか?」
P「まぁな。と言っても、普段世話になってる礼に、ちょっと良さげの茶葉と湯のみを買いに行こうと思って」
律子「そうですか。それは、おめでとうございます。くれぐれも、春香や美希に遭遇しないように頑張ってくださいね」
P「? あぁ、そういえば、一緒に真美も連れて行こうかと思ってるんだが。ほら、何か初めて淹れたらしいけど、なんか才能感じたし」
律子「はぁ?本気で言ってるんですか?それは辞めたほうがいいですよ。どう考えても」
P「? でも、もう決まったし。雪歩も真美もいいよって笑ってたし」
律子「………」
律子「はぁ……」
律子「分かりました。もう好きにしてください。どうなっても知りませんから」
P「ま、2人ぐらいならそんなに出費はかからないだろ。じゃあ、先に戻るわ。律子もあんまり外にいたら風邪引くぞ」
ガチャ バタン
律子「………」
律子「……ばーか」
33: 2012/10/17(水) 07:37:34.03 ID:0pKR9ZKa0
おわり
35: 2012/10/17(水) 07:39:45.10
ここから三人との買い物編ですね分かります
36: 2012/10/17(水) 07:44:01.05
ドロドロend乙
引用元: P「利き茶選手権?」
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