1:2020/04/13(月) 22:00:15
ガタンゴトン… ガタンゴトン…
女上司「あーっ、行っちまった!」
新人「ああ……」
女上司「ガハハハ、終電が無くなっちまったなァ!!!」
新人「そうみたいですね……」
女上司「こうなったらしかたねえ! あたしのアジト来い! 歓迎するぜぇ!」
新人「いえ、大丈夫ですから……。適当にホテルとか泊まるんで……」
女上司「遠慮すんなァ! さあ来い!」ガシッ
新人「ひいいいい……!」
女上司「あーっ、行っちまった!」
新人「ああ……」
女上司「ガハハハ、終電が無くなっちまったなァ!!!」
新人「そうみたいですね……」
女上司「こうなったらしかたねえ! あたしのアジト来い! 歓迎するぜぇ!」
新人「いえ、大丈夫ですから……。適当にホテルとか泊まるんで……」
女上司「遠慮すんなァ! さあ来い!」ガシッ
新人「ひいいいい……!」
3:2020/04/13(月) 22:04:10
ザッザッザッ…
女上司「こっちだ」
新人「はい……」
新人(なんだ、この岩山みたいな場所は……)
女上司「あそこだ」
新人(あ、あれは……!?)
女上司「こっちだ」
新人「はい……」
新人(なんだ、この岩山みたいな場所は……)
女上司「あそこだ」
新人(あ、あれは……!?)
7:2020/04/13(月) 22:07:23.747 ID:uoQx9J6J0.net
ジャーン!
女上司「ここがあたしのアジトだァ!」
新人「すごい……!」
新人(石や丸太で、巨大な要塞が築き上げられている……!)
女上司「敵が攻めてきても、ちょっとやそっとじゃ落ちんぜ」
新人「敵ってなんですか!?」
女上司「ここがあたしのアジトだァ!」
新人「すごい……!」
新人(石や丸太で、巨大な要塞が築き上げられている……!)
女上司「敵が攻めてきても、ちょっとやそっとじゃ落ちんぜ」
新人「敵ってなんですか!?」
9:2020/04/13(月) 22:10:17.676 ID:uoQx9J6J0.net
女上司「おーい!」
見張り「へい、親分! お帰りなせえ!」
新人(高台に見張りの人が……!)
女上司「今帰った! 開けてくれ!」
見張り「分かりやした!」
ギギギギギギギ…
新人(見張りの人がハンドルを動かすと、大きな扉が開いていく……!)
見張り「へい、親分! お帰りなせえ!」
新人(高台に見張りの人が……!)
女上司「今帰った! 開けてくれ!」
見張り「分かりやした!」
ギギギギギギギ…
新人(見張りの人がハンドルを動かすと、大きな扉が開いていく……!)
10:2020/04/13(月) 22:11:07.273 ID:PQcNQ+mbr.net
身長2mくらいありそう
11:2020/04/13(月) 22:13:10
女上司「よっしゃ、入れや」
新人「お、お邪魔します……」
ギャハハハハ… ワハハハハ…
新人「笑い声が聞こえますね」
女上司「あいつら、酒盛りしてやがんな」
新人「あいつら?」
新人「お、お邪魔します……」
ギャハハハハ… ワハハハハ…
新人「笑い声が聞こえますね」
女上司「あいつら、酒盛りしてやがんな」
新人「あいつら?」
12:2020/04/13(月) 22:16:26
女上司「戻ったぞ」
バンダナ「あ、親分!」
眼帯「お帰りなせえ!」
新人「こ、こんばんは……」
スキンヘッド「おっ、なんすか、そいつ!?」
女上司「戦利品よ」ニヤッ
十字傷「うひょっ、親分も隅におけませんねえ!」
ヒャハハハハハハ…
新人(ひいいいいい……!)
バンダナ「あ、親分!」
眼帯「お帰りなせえ!」
新人「こ、こんばんは……」
スキンヘッド「おっ、なんすか、そいつ!?」
女上司「戦利品よ」ニヤッ
十字傷「うひょっ、親分も隅におけませんねえ!」
ヒャハハハハハハ…
新人(ひいいいいい……!)
13:2020/04/13(月) 22:20:04
女上司「んじゃ、あたしはこいつと奥の部屋行くからよ」
新人「ひっ!」
バンダナ「おっ、お楽しみタイムっすか!?」
眼帯「親分のテクはハンパないっすからねえ! そいつ耐えられますかねえ!?」
ヒューヒュー! ピーピー!
女上司「からかうんじゃねえ。さ、行くぜ」
新人「は、はひ……」
新人「ひっ!」
バンダナ「おっ、お楽しみタイムっすか!?」
眼帯「親分のテクはハンパないっすからねえ! そいつ耐えられますかねえ!?」
ヒューヒュー! ピーピー!
女上司「からかうんじゃねえ。さ、行くぜ」
新人「は、はひ……」
15:2020/04/13(月) 22:22:27
豪快すぎる女上司
わりといいかもしんない
わりといいかもしんない
16:2020/04/13(月) 22:23:27
女上司「すまねえな、子分どもがやかましくて」
新人「いえ……」
女上司「このアジトに男がやってくるなんて久しぶりのことだからよ」
新人「!?」
新人「あの人たち……みんな女性ですか!?」
女上司「おいおい、当たり前だろうよ! そりゃさすがに失礼ってもんだ!」
女上司「男と同棲なんてハレンチなマネできっか! ガハハハハ!」
新人「課長たちはアマゾネスかなにかですか……」
新人「いえ……」
女上司「このアジトに男がやってくるなんて久しぶりのことだからよ」
新人「!?」
新人「あの人たち……みんな女性ですか!?」
女上司「おいおい、当たり前だろうよ! そりゃさすがに失礼ってもんだ!」
女上司「男と同棲なんてハレンチなマネできっか! ガハハハハ!」
新人「課長たちはアマゾネスかなにかですか……」
19:2020/04/13(月) 22:26:46
女上司「とりあえず、酒でも飲むか」
女上司「……」グビグビ
女上司「ぷはーっ、うめえ!」
女上司「おめえも飲むか?」
新人「あ、いえ……僕はあまり飲めないんで……」
女上司「ほぉーう?」ギロッ
新人「ひっ!」
新人(来る……! “上司の酒が飲めないのか”……!)
女上司「……」グビグビ
女上司「ぷはーっ、うめえ!」
女上司「おめえも飲むか?」
新人「あ、いえ……僕はあまり飲めないんで……」
女上司「ほぉーう?」ギロッ
新人「ひっ!」
新人(来る……! “上司の酒が飲めないのか”……!)
21:2020/04/13(月) 22:28:35
女上司「んじゃ、ウーロン茶にしとくか」
新人「へ」
女上司「おーい、ウーロン茶持ってこい!」
スキンヘッド「へい!」シュババッ
女上司「おう、すまねえな」
女上司「さ、飲め飲め」トクトク…
新人「いただきます……」
新人(課長って……案外優しいのかも……)
新人「へ」
女上司「おーい、ウーロン茶持ってこい!」
スキンヘッド「へい!」シュババッ
女上司「おう、すまねえな」
女上司「さ、飲め飲め」トクトク…
新人「いただきます……」
新人(課長って……案外優しいのかも……)
23:2020/04/13(月) 22:31:32
女上司「ところで……」
新人「はい?」
女上司「会社はどうよ? ちったぁ慣れてきたか?」
新人「えぇと、そうですね……」
新人「仕事を覚えようと頑張ってはいるんですけど、失敗ばかりで、先輩に迷惑かけて……」
女上司「ガハハハハ! そっかそっか」
新人「はい?」
女上司「会社はどうよ? ちったぁ慣れてきたか?」
新人「えぇと、そうですね……」
新人「仕事を覚えようと頑張ってはいるんですけど、失敗ばかりで、先輩に迷惑かけて……」
女上司「ガハハハハ! そっかそっか」
24:2020/04/13(月) 22:31:55
いい上司
27:2020/04/13(月) 22:34:51
女上司「焦る気持ちは分かる。だが、焦るこたぁねえ」
新人「え……」
女上司「おめえは社会人になったばっかで、分からないことだらけで当然なんだ」
女上司「背伸びしたり、近道しようとしたりしても、ろくなことはねえ」
女上司「腰を据えて……じっくりやってけや」
新人「ですけど、バリバリやってる先輩を見てると、“本当にこんな風になれるのかな”って不安になりますね」
女上司「ガハハハ! なるほどな」
新人「え……」
女上司「おめえは社会人になったばっかで、分からないことだらけで当然なんだ」
女上司「背伸びしたり、近道しようとしたりしても、ろくなことはねえ」
女上司「腰を据えて……じっくりやってけや」
新人「ですけど、バリバリやってる先輩を見てると、“本当にこんな風になれるのかな”って不安になりますね」
女上司「ガハハハ! なるほどな」
32:2020/04/13(月) 22:37:48
女上司「だけど、先輩(あいつ)も新米の時は失敗だらけでよ」
女上司「10月に納入しなきゃならねえ品を、12月納入にしてた時はさすがに焦った」
女上司「しかもギリギリになってから、あたしに泣きついてきて……」
新人「あの先輩が……」
女上司「他にも、取引先と些細なことで大喧嘩したりよ……」
女上司「そんなあいつでさえ、今や立派な主力だ。おめえもじっくり成長していけばいいさ」
新人「は、はいっ!」
女上司「10月に納入しなきゃならねえ品を、12月納入にしてた時はさすがに焦った」
女上司「しかもギリギリになってから、あたしに泣きついてきて……」
新人「あの先輩が……」
女上司「他にも、取引先と些細なことで大喧嘩したりよ……」
女上司「そんなあいつでさえ、今や立派な主力だ。おめえもじっくり成長していけばいいさ」
新人「は、はいっ!」
33:2020/04/13(月) 22:41:06
女上司「社会人になったら、失敗は許されねえなんていう奴もいるが……あたしはそうじゃねえ」
女上司「いくらでも失敗しろ!」
女上司「お前のミスは、あたしがいくらでもケツ拭いてやらぁ! それが上司の役目ってもんだ!」
新人「課長にそういわれると、本当に安心できますね」
女上司「そうか?」
新人「だけど安心できすぎて、かえって成長できなくなっちゃうかも……」
女上司「そりゃいいや! ガッハッハッハッハ!」
新人「アハハ……」
女上司「いくらでも失敗しろ!」
女上司「お前のミスは、あたしがいくらでもケツ拭いてやらぁ! それが上司の役目ってもんだ!」
新人「課長にそういわれると、本当に安心できますね」
女上司「そうか?」
新人「だけど安心できすぎて、かえって成長できなくなっちゃうかも……」
女上司「そりゃいいや! ガッハッハッハッハ!」
新人「アハハ……」
35:2020/04/13(月) 22:43:03
女上司「お前は大人しそうだから、ちょっと心配だったが……」
女上司「この分なら大丈夫そうだな」
新人「はいっ!」
女上司「……っと、もうこんな時間か。そろそろ寝ないとな」
女上司「あたしは雑魚寝すっから、お前はあのベッド使ってくれ」
新人「いえ、そんな……!」
女上司「いいからいいから! 上司の指図は受けるもんだ!」
新人「じゃあ……ありがたく使わせてもらいます」
女上司「この分なら大丈夫そうだな」
新人「はいっ!」
女上司「……っと、もうこんな時間か。そろそろ寝ないとな」
女上司「あたしは雑魚寝すっから、お前はあのベッド使ってくれ」
新人「いえ、そんな……!」
女上司「いいからいいから! 上司の指図は受けるもんだ!」
新人「じゃあ……ありがたく使わせてもらいます」
37:2020/04/13(月) 22:45:08
新人「……」モゾッ
女上司「おう」
新人「……?」
女上司「子守唄でも歌ってやろうか」
新人「……お願いします!」
女上司「よぉーし、あたしの美声で眠らせてやらぁ!」
女上司「おう」
新人「……?」
女上司「子守唄でも歌ってやろうか」
新人「……お願いします!」
女上司「よぉーし、あたしの美声で眠らせてやらぁ!」
39:2020/04/13(月) 22:49:50
女上司「ねんねーん、ころーりーよー、おこーろーりーよー」
新人「……」ウト…
新人「お、お母さん……」ウト…
女上司「大人ってのはなかなか人に甘えられねえ。今は思いっきり甘えて、ぐっすり寝な」
新人「は……い……」
新人(そうか……これが……課長の“テク”……か……)
スゥ… スゥ…
…………
……
新人「……」ウト…
新人「お、お母さん……」ウト…
女上司「大人ってのはなかなか人に甘えられねえ。今は思いっきり甘えて、ぐっすり寝な」
新人「は……い……」
新人(そうか……これが……課長の“テク”……か……)
スゥ… スゥ…
…………
……
40:2020/04/13(月) 22:51:44.327 ID:uoQx9J6J0.net
女上司「ふああああ……」
新人「おはようございます!」
女上司「おう、おはよう! シャキッとしてんな!」
新人「はい、こんなにぐっすり眠れたの久しぶりですよ」
バンダナ「親分とお客人! メシが出来たんで召し上がってくだせえ!」
女上司「おう!」
新人「いただきます!」
新人「おはようございます!」
女上司「おう、おはよう! シャキッとしてんな!」
新人「はい、こんなにぐっすり眠れたの久しぶりですよ」
バンダナ「親分とお客人! メシが出来たんで召し上がってくだせえ!」
女上司「おう!」
新人「いただきます!」
42:2020/04/13(月) 22:54:24
ズラッ…
新人「わっ、どれもおいしそうだ!」
女上司「うちの子分どもの料理の腕は天下一品だからな」
女上司「さ、食え食え!」
新人「はいっ!」
ガツガツムシャムシャ…
新人「う~ん、うまい!」
女上司「ガハハ、いい食いっぷりだァ! 朝からがっつり食えるのはいいことだぜ!」
新人「わっ、どれもおいしそうだ!」
女上司「うちの子分どもの料理の腕は天下一品だからな」
女上司「さ、食え食え!」
新人「はいっ!」
ガツガツムシャムシャ…
新人「う~ん、うまい!」
女上司「ガハハ、いい食いっぷりだァ! 朝からがっつり食えるのはいいことだぜ!」
44:2020/04/13(月) 22:57:38
女上司「じゃ、行くぜ!」
新人「はいっ!」
バンダナ「行ってらっしゃい!」
眼帯「お気をつけて!」
スキンヘッド「留守はお任せくだせえ!」
十字傷「親分バンザァァァイ! お客人バンザァァァイ!」
ワァァァァ… ワァァァァ…
新人「はいっ!」
バンダナ「行ってらっしゃい!」
眼帯「お気をつけて!」
スキンヘッド「留守はお任せくだせえ!」
十字傷「親分バンザァァァイ! お客人バンザァァァイ!」
ワァァァァ… ワァァァァ…
46:2020/04/13(月) 23:00:28
……
先輩「この書類、お前に任せてもいいか?」
新人「はい! やらせて下さい!」
先輩「おっ、少し顔つきが変わったな」
新人「ええ、課長から色々とご指導を頂きまして」
先輩(課長の……そういうことか)
先輩「よし……だったらしっかり頼むぞ。期待してるからな」
新人「はいっ!」
先輩「この書類、お前に任せてもいいか?」
新人「はい! やらせて下さい!」
先輩「おっ、少し顔つきが変わったな」
新人「ええ、課長から色々とご指導を頂きまして」
先輩(課長の……そういうことか)
先輩「よし……だったらしっかり頼むぞ。期待してるからな」
新人「はいっ!」
48:2020/04/13(月) 23:03:32
女上司「お前もだいぶ社会人っぽいツラになってきたじゃねえか」
新人「これも課長や先輩のおかげですよ」
女上司「ガハハ、あまりおだてるなって」
新人「僕、課長のような立派な山賊になってみせます!」
女上司「おいおい……山賊じゃなくてサラリーマンだろうが」
新人「あ、失礼しました!」
ガハハハハ… アハハハハ…
おわり
新人「これも課長や先輩のおかげですよ」
女上司「ガハハ、あまりおだてるなって」
新人「僕、課長のような立派な山賊になってみせます!」
女上司「おいおい……山賊じゃなくてサラリーマンだろうが」
新人「あ、失礼しました!」
ガハハハハ… アハハハハ…
おわり
49:2020/04/13(月) 23:05:45
なんか良かった
45:2020/04/13(月) 22:58:56
なんか元気でたわ
ありがとう
ありがとう
51:2020/04/13(月) 23:07:07
やさしい世界で良かった
乙
乙
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1586782815
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