1: 2014/07/01(火) 19:06:59 ID:n/4RxDgQ
男「あ、間違った。度胸無いな、だ」
幼「わざとだろ?そうなんだろ?なぁ、そうなんだろ?」
男「はは、たった一文字違いじゃん」
幼「文字で書くとな?でも口に出したら全然違うよな?」
男「まぁまぁ。落ち着けよ、幼」
幼「……」
男「今問題なのは胸が有るか無いかじゃないだろ?」
幼「お化け屋敷…」ゴクリ
幼「わざとだろ?そうなんだろ?なぁ、そうなんだろ?」
男「はは、たった一文字違いじゃん」
幼「文字で書くとな?でも口に出したら全然違うよな?」
男「まぁまぁ。落ち着けよ、幼」
幼「……」
男「今問題なのは胸が有るか無いかじゃないだろ?」
幼「お化け屋敷…」ゴクリ
2: 2014/07/01(火) 19:07:51 ID:n/4RxDgQ
男「いや、幼がどーーしても入りたくないなら別に良いんだぜ?」
幼「は、入るよ!なんだよ、こんなちゃっちいの!」
男「あんま大声で言うなよ。中の人怒っちゃうぞ?」
幼「ふん!別に問題ないつーのっ!」
男「普段より多めに脅かしてくるかもよ?」
幼「っ…!!」
男「ほらほら、どうする?」
幼「は、入るよ!なんだよ、こんなちゃっちいの!」
男「あんま大声で言うなよ。中の人怒っちゃうぞ?」
幼「ふん!別に問題ないつーのっ!」
男「普段より多めに脅かしてくるかもよ?」
幼「っ…!!」
男「ほらほら、どうする?」
3: 2014/07/01(火) 19:08:32 ID:n/4RxDgQ
受付「あの…どうなさいますか?もし宜しければ、後ろのお客様から先に…」
男「あ、そうですね、俺ら邪魔ですね。ほら幼、ちょっと道あけて…」
幼「わ、私たちから入りますし!」
受付「そ、そうですか?それでは…」
男「幼、大丈夫なん?」
幼「も、もちろんだっつーの!」
受付「それではどうぞ」
幼「おう!ちょちょいとヒネってやるっつーの!」
受付「あの、それはちょっと…」
男「あ、そうですね、俺ら邪魔ですね。ほら幼、ちょっと道あけて…」
幼「わ、私たちから入りますし!」
受付「そ、そうですか?それでは…」
男「幼、大丈夫なん?」
幼「も、もちろんだっつーの!」
受付「それではどうぞ」
幼「おう!ちょちょいとヒネってやるっつーの!」
受付「あの、それはちょっと…」
4: 2014/07/01(火) 19:09:11 ID:n/4RxDgQ
・
・
お化け屋敷内
幼「……」
ぎゅーっ
男「幼、薄暗いんだから、目開けてないと危ないぞ?」
ぱちっ
幼「つ、瞑ってねーよ!ちゃんと開けてるっつーの!」
男「そうか?なら良いんだけど」
幼「…」
男「ほら、幼」
幼「なんだよ、目ならちゃんと…」
・
お化け屋敷内
幼「……」
ぎゅーっ
男「幼、薄暗いんだから、目開けてないと危ないぞ?」
ぱちっ
幼「つ、瞑ってねーよ!ちゃんと開けてるっつーの!」
男「そうか?なら良いんだけど」
幼「…」
男「ほら、幼」
幼「なんだよ、目ならちゃんと…」
5: 2014/07/01(火) 19:09:53 ID:n/4RxDgQ
男「それは解ったから」
さっ
幼「あ?」
男「ちょっと段差があるから、手出しなよ」
幼「お、おう」
ぎゅうっ
男「ちょっと痛いよ」
幼「し、しっかり握らねーとだろが!」
男「そうだな」
ぎゅっ
さっ
幼「あ?」
男「ちょっと段差があるから、手出しなよ」
幼「お、おう」
ぎゅうっ
男「ちょっと痛いよ」
幼「し、しっかり握らねーとだろが!」
男「そうだな」
ぎゅっ
6: 2014/07/01(火) 19:10:42 ID:n/4RxDgQ
幼「さ、さっさと先に進むぞ!」
男「何があっても慌てて走ったりすんなよ」
幼「は、ははっ…そんな事ある訳…」
バサッ
お化けA「ギャーーーー!」
幼「ぎゃーーーーーーっ!!!!!」
ダッ
男「何があっても慌てて走ったりすんなよ」
幼「は、ははっ…そんな事ある訳…」
バサッ
お化けA「ギャーーーー!」
幼「ぎゃーーーーーーっ!!!!!」
ダッ
7: 2014/07/01(火) 19:11:19 ID:n/4RxDgQ
男「言ったそばから…」
ぐいっ
幼「あ、あわわ…」
男「落ち着け、幼」
ぎゅうっ
幼「あ、あう…」
お化けA(何抱き合ってんだよ、リア充め…)
ぐいっ
幼「あ、あわわ…」
男「落ち着け、幼」
ぎゅうっ
幼「あ、あう…」
お化けA(何抱き合ってんだよ、リア充め…)
8: 2014/07/01(火) 19:12:00 ID:n/4RxDgQ
男「…落ち着いたか?」
幼「お、おう…」
幼「!」
ばっ
幼「つーか、どさくさにまぎれて、抱きついてんじゃねぇ!」
男「だってそうしないと危なかっただろ?」
男「転んで怪我でもしたら大変だし」
幼「…」
男「それに、走って先に進んだら、そこにもお化けがいるんだぞ?」
幼「う…」
幼「お、おう…」
幼「!」
ばっ
幼「つーか、どさくさにまぎれて、抱きついてんじゃねぇ!」
男「だってそうしないと危なかっただろ?」
男「転んで怪我でもしたら大変だし」
幼「…」
男「それに、走って先に進んだら、そこにもお化けがいるんだぞ?」
幼「う…」
9: 2014/07/01(火) 19:12:41 ID:n/4RxDgQ
男「だからほら、手」
すっ
幼「うん、あ、ありがとう…」
ぎゅっ
男「いつもそんなに素直なら良いのになー」
幼「私はいつでも素直だっつーの」
男「そうかそうか」
幼「…そうだよ」
男「そんじゃ、先に進むぞ?」
幼「お、おうよ」
幼(ちっくしょう…なんでこんな事に…)
すっ
幼「うん、あ、ありがとう…」
ぎゅっ
男「いつもそんなに素直なら良いのになー」
幼「私はいつでも素直だっつーの」
男「そうかそうか」
幼「…そうだよ」
男「そんじゃ、先に進むぞ?」
幼「お、おうよ」
幼(ちっくしょう…なんでこんな事に…)
10: 2014/07/01(火) 19:13:36 ID:n/4RxDgQ
・
・
4日前
男「は?賭け?」
幼「おう!賭けだ!」
幼「勝負事は何か賭けた方が燃えるだろ?」
男「んー、何を賭けるんだ?言っとくが金は駄目だぞ?」
幼「負けた方が一番苦手な弱点を晒して、克服するってのはどうだ?」
男「弱点…ねぇ?」
・
4日前
男「は?賭け?」
幼「おう!賭けだ!」
幼「勝負事は何か賭けた方が燃えるだろ?」
男「んー、何を賭けるんだ?言っとくが金は駄目だぞ?」
幼「負けた方が一番苦手な弱点を晒して、克服するってのはどうだ?」
男「弱点…ねぇ?」
11: 2014/07/01(火) 19:14:33 ID:n/4RxDgQ
幼「どうだ?もちろん受けるだろ?」
男「あー、まぁいいぜ」
幼「うっし!んじゃやろうぜ!」
男「その前に、お互い苦手な事を事前に紙に書いておこうぜ」
幼「あん?」
男「後で、苦手な事を無かった事にしない為にさ」
幼「ははは、良いなそれ。そうしようぜ」
幼「ちゃんと苦手な事書けよ?」
男「そっちこそ」
男「あー、まぁいいぜ」
幼「うっし!んじゃやろうぜ!」
男「その前に、お互い苦手な事を事前に紙に書いておこうぜ」
幼「あん?」
男「後で、苦手な事を無かった事にしない為にさ」
幼「ははは、良いなそれ。そうしようぜ」
幼「ちゃんと苦手な事書けよ?」
男「そっちこそ」
12: 2014/07/01(火) 19:15:14 ID:n/4RxDgQ
幼「へへっ、武士に二言はねーぜ」
男「はは、武士なのかよ」
幼「おうよ!心はサムライだぜ!」
男「書いた紙は別々の封筒に入れておこうぜ」
幼「へっへっへ…私が苦手なのは…っと」
カリカリ
男「苦手な事なぁ…」
カリカリ
男「はは、武士なのかよ」
幼「おうよ!心はサムライだぜ!」
男「書いた紙は別々の封筒に入れておこうぜ」
幼「へっへっへ…私が苦手なのは…っと」
カリカリ
男「苦手な事なぁ…」
カリカリ
13: 2014/07/01(火) 19:16:51 ID:n/4RxDgQ
男「よし、そんじゃ、今日は何の勝負にすっかな?」
幼「へっへー。今日はソフト持参なんだぜ!」
男「お?」
幼「プレステ出せよー」
男「天地を喰らう2?懐かしいなー」
幼「だろだろ?」
男「でもこれでどうやって勝負するんだ?」
幼「最終面クリアした時のスコアで勝負だ!」
男「なるほど、受けてたつぜ」
幼「行くぜっ!」
幼「へっへー。今日はソフト持参なんだぜ!」
男「お?」
幼「プレステ出せよー」
男「天地を喰らう2?懐かしいなー」
幼「だろだろ?」
男「でもこれでどうやって勝負するんだ?」
幼「最終面クリアした時のスコアで勝負だ!」
男「なるほど、受けてたつぜ」
幼「行くぜっ!」
14: 2014/07/01(火) 19:17:48 ID:n/4RxDgQ
・
・
関羽『敵将、曹操、討ち取ったりー!』
ジャーンジャーーン
幼「う…」
男「さて、最終スコアはどうなるかな?」
幼「私の方が沢山ボスを討ち取ったはずだ!」
男「でも呂布は俺が倒したからなぁ」
幼「むぅ…私の趙雲は負けてない!」
・
関羽『敵将、曹操、討ち取ったりー!』
ジャーンジャーーン
幼「う…」
男「さて、最終スコアはどうなるかな?」
幼「私の方が沢山ボスを討ち取ったはずだ!」
男「でも呂布は俺が倒したからなぁ」
幼「むぅ…私の趙雲は負けてない!」
15: 2014/07/01(火) 19:18:32 ID:n/4RxDgQ
・
・
男「…まぁ結果、俺の圧勝だった訳だが」
幼「そんな馬鹿な…」
男「関羽の方が敵の突進を止めやすいし、使いやすいんだよ」
男「あと、幼は空中投げを狙いすぎだよ」
幼「だって、格好良いだろ?空中投げ!」
男「格好良いけど、点数には結びつかないからな」
幼「ぐぐぐ…特訓してきたのにっ!」
・
男「…まぁ結果、俺の圧勝だった訳だが」
幼「そんな馬鹿な…」
男「関羽の方が敵の突進を止めやすいし、使いやすいんだよ」
男「あと、幼は空中投げを狙いすぎだよ」
幼「だって、格好良いだろ?空中投げ!」
男「格好良いけど、点数には結びつかないからな」
幼「ぐぐぐ…特訓してきたのにっ!」
16: 2014/07/01(火) 19:19:20 ID:n/4RxDgQ
男「さーて…幼の苦手な事は何かなー?」
ガサガサ
幼「うぐぐ…」
男「何なに?……お化け?」
幼「そ、そうだよ…私の弱点はお化けだよっ」
男「まぁ、知ってたけどさ」
幼「くっそー!男の弱点を暴くつもりがっ!」
男「さて、どうやって克服するかなぁ?」
ガサガサ
幼「うぐぐ…」
男「何なに?……お化け?」
幼「そ、そうだよ…私の弱点はお化けだよっ」
男「まぁ、知ってたけどさ」
幼「くっそー!男の弱点を暴くつもりがっ!」
男「さて、どうやって克服するかなぁ?」
17: 2014/07/01(火) 19:19:58 ID:n/4RxDgQ
幼「お、お化けなんて本当はこの世には居ないんだぜ?」
幼「克服しようがないじゃんか」
男「あー、そう言えば」
幼「な、何だよ」
男「近くの遊園地にお化け屋敷があるじゃんか」
幼「お、お化け屋敷?そんなのあったかな?無かったんじゃないかな?」
男「あそこ、改装して前より怖くなったらしいな」
幼「つ、作り物じゃねーか、ハハ」
幼「克服しようがないじゃんか」
男「あー、そう言えば」
幼「な、何だよ」
男「近くの遊園地にお化け屋敷があるじゃんか」
幼「お、お化け屋敷?そんなのあったかな?無かったんじゃないかな?」
男「あそこ、改装して前より怖くなったらしいな」
幼「つ、作り物じゃねーか、ハハ」
18: 2014/07/01(火) 19:20:45 ID:n/4RxDgQ
男「んじゃ、今度の日曜、一緒に行こうぜ」
幼「わたっ、私は!作り物のお化けは全然怖くねーよ!」
男「それを証明する為にもさ」
幼「に、日曜は用事が…」
男「おいおい、武士に二言は無いんじゃ無かったのかよー」
男「逃げるのか?」
幼「逃げねーよ!解ったよ!行ってやんよ!」
幼「時給制のアルバイトお化けなんざ、片手でヒネってやんよ!」
男「じゃあ、日曜日、朝からな」
幼「お、おぅ…」
幼「わたっ、私は!作り物のお化けは全然怖くねーよ!」
男「それを証明する為にもさ」
幼「に、日曜は用事が…」
男「おいおい、武士に二言は無いんじゃ無かったのかよー」
男「逃げるのか?」
幼「逃げねーよ!解ったよ!行ってやんよ!」
幼「時給制のアルバイトお化けなんざ、片手でヒネってやんよ!」
男「じゃあ、日曜日、朝からな」
幼「お、おぅ…」
19: 2014/07/01(火) 19:21:28 ID:n/4RxDgQ
遊園地に行く前日
幼「くっそー…まさかこんな事になるとは…」
幼「よりにもよってあそこの遊園地のお化け屋敷かよ…」
幼「私がお化け苦手になった原因じゃねーか!」
幼「正直行きたくねぇ!」
幼「……」
幼「でもなぁ…」
幼「こっちからふっかけた勝負だったしなぁ……」
幼「くっそー…まさかこんな事になるとは…」
幼「よりにもよってあそこの遊園地のお化け屋敷かよ…」
幼「私がお化け苦手になった原因じゃねーか!」
幼「正直行きたくねぇ!」
幼「……」
幼「でもなぁ…」
幼「こっちからふっかけた勝負だったしなぁ……」
20: 2014/07/01(火) 19:23:38 ID:n/4RxDgQ
幼「それに、あれからもう6年くらい経ってるし」
幼「今見たら、結構子供だましかも…」
幼「てか、行くしかねーな!」
幼「私の数少ない弱点を克服するチャンスって考えれば良いんだ!」
幼「そうだ…うんうん、そう考えれば良いんだ!」
幼「それにこれって、デ、デートだし?」
幼「男とデート…」
幼「今見たら、結構子供だましかも…」
幼「てか、行くしかねーな!」
幼「私の数少ない弱点を克服するチャンスって考えれば良いんだ!」
幼「そうだ…うんうん、そう考えれば良いんだ!」
幼「それにこれって、デ、デートだし?」
幼「男とデート…」
21: 2014/07/01(火) 19:24:15 ID:n/4RxDgQ
幼「作り物のお化けをぶっ飛ばして、弱点克服!」
幼「その後、男と遊園地を堪能!」
幼「そして2人はいい感じに……」
幼「おいおい、すげー良い事尽くめじゃねーか!」
幼「ちょっとワクワクしてきたぜ!」
幼「そうとなったら、明日に備えて早く寝るか!」
パチン
幼「……」
幼「……デート」モンモン
幼「その後、男と遊園地を堪能!」
幼「そして2人はいい感じに……」
幼「おいおい、すげー良い事尽くめじゃねーか!」
幼「ちょっとワクワクしてきたぜ!」
幼「そうとなったら、明日に備えて早く寝るか!」
パチン
幼「……」
幼「……デート」モンモン
22: 2014/07/01(火) 19:24:53 ID:n/4RxDgQ
翌朝
幼(くっそ…興奮してほとんど眠れなかったぜ……)
男「幼、体調悪いのか?」
幼「んな事ねーよ」
男「ならいいけど…」
幼「さ、行こうぜ!」
幼(くっそ…興奮してほとんど眠れなかったぜ……)
男「幼、体調悪いのか?」
幼「んな事ねーよ」
男「ならいいけど…」
幼「さ、行こうぜ!」
23: 2014/07/01(火) 19:25:29 ID:n/4RxDgQ
現在
・
・
お化けB「置いてけぇ…その首、置いてけぇぇぇ!」
ガバーーッ
幼「ぎゃーーーー!」
・
・
お化けC「足元に落ちてないですかねぇ…」
幼「な、何がだよ」
お化けC「私のハラワタがぁぁぁぁ」
ガバーーッ
幼「ぎゃーーーーー!」
・
・
お化けB「置いてけぇ…その首、置いてけぇぇぇ!」
ガバーーッ
幼「ぎゃーーーー!」
・
・
お化けC「足元に落ちてないですかねぇ…」
幼「な、何がだよ」
お化けC「私のハラワタがぁぁぁぁ」
ガバーーッ
幼「ぎゃーーーーー!」
24: 2014/07/01(火) 19:26:10 ID:n/4RxDgQ
・
・
お化けD「……」
ズルリズルリ
幼「お、おい…あれ、あいつ、か、下半身無くないか?」
男「そう見えるな…」
お化けD「お前の足を俺にくれぇぇぇぇ」
ズルズルズルズル
幼「ぎゃーーーーーー!」
・
お化けD「……」
ズルリズルリ
幼「お、おい…あれ、あいつ、か、下半身無くないか?」
男「そう見えるな…」
お化けD「お前の足を俺にくれぇぇぇぇ」
ズルズルズルズル
幼「ぎゃーーーーーー!」
25: 2014/07/01(火) 19:26:49 ID:n/4RxDgQ
幼「は、速ぇぇ!ど、どんな仕組みだっ!」
お化けD「イヒヒヒ…俺は本物だからなぁ…」
お化けD「仕掛けなんてねぇよ…イヒヒヒ」
ズルズルズルズル
幼「ほ、本物だっ!あの動きは本物のお化けだっ!」
幼「ダメだ!逃げられねぇ!男っ!もう倒すしかねぇ!」
グググッ
男「いや、それは駄目だから」
ガシッ
お化けD「イヒヒヒ…俺は本物だからなぁ…」
お化けD「仕掛けなんてねぇよ…イヒヒヒ」
ズルズルズルズル
幼「ほ、本物だっ!あの動きは本物のお化けだっ!」
幼「ダメだ!逃げられねぇ!男っ!もう倒すしかねぇ!」
グググッ
男「いや、それは駄目だから」
ガシッ
26: 2014/07/01(火) 19:27:31 ID:n/4RxDgQ
・
・
幼「ハァ、ハァ…逃げ切れたか…」
男「うん、そろそろ出口かな?」
幼「やっと終わりか…」
男「あ、あそこ明るくなってるな」
幼「い、急ごう!男っ!」
ダダダッ
男「あっ!待てっ幼!危ないから走るなっ!」
バリバリバリーー
幼「ギャーーーーーーーーーーー!」
バタッ
・
幼「ハァ、ハァ…逃げ切れたか…」
男「うん、そろそろ出口かな?」
幼「やっと終わりか…」
男「あ、あそこ明るくなってるな」
幼「い、急ごう!男っ!」
ダダダッ
男「あっ!待てっ幼!危ないから走るなっ!」
バリバリバリーー
幼「ギャーーーーーーーーーーー!」
バタッ
27: 2014/07/01(火) 19:28:26 ID:n/4RxDgQ
・
・
・
幼「……っ!」
ガバッ
男「お、やっと気付いたか。良かった良かった」
幼「て、敵はどうなった?私はどうなったんだ?」
男「出口直前の壁から作り物の手がいっぱい出てきて」
男「それ見て気絶したんだよ」
幼「き、気絶…だと?」
男「頭打たなかったから、大丈夫だと思って救急車は呼んでない」
男「そんで広場のベンチで寝てた訳だ」
男「俺の膝枕でな」
・
・
幼「……っ!」
ガバッ
男「お、やっと気付いたか。良かった良かった」
幼「て、敵はどうなった?私はどうなったんだ?」
男「出口直前の壁から作り物の手がいっぱい出てきて」
男「それ見て気絶したんだよ」
幼「き、気絶…だと?」
男「頭打たなかったから、大丈夫だと思って救急車は呼んでない」
男「そんで広場のベンチで寝てた訳だ」
男「俺の膝枕でな」
28: 2014/07/01(火) 19:29:07 ID:n/4RxDgQ
幼「畜生!屈辱だーーっ!」
男「ほら、目が覚めたんならそろそろ帰ろうぜ」
幼「え?今何時だよ?」
男「もう4時回ったな」
幼「気絶じゃなくて、ただ寝てたんじゃねーか!」
幼「だーーーー!何やってんだ私!」
幼「予定が…計画が…くっそーーーー!」
男「取り敢えず落ち着け」
男「ほら、目が覚めたんならそろそろ帰ろうぜ」
幼「え?今何時だよ?」
男「もう4時回ったな」
幼「気絶じゃなくて、ただ寝てたんじゃねーか!」
幼「だーーーー!何やってんだ私!」
幼「予定が…計画が…くっそーーーー!」
男「取り敢えず落ち着け」
29: 2014/07/01(火) 19:29:47 ID:n/4RxDgQ
幼「うぐぅ…」
男「まぁ、また来れば良いだろ」
男「遊園地は逃げないし、お化けも克服してないしな?」
幼「……ニヤついてんじゃねぇよ」
男「ところで予定と計画って何だ?何か考えてたのか?」
幼「それはお化けとは関係無いから内緒だっ」
男「ん、そうか」
幼「帰るぞ!男っ!」
男「へいへい」
男「まぁ、また来れば良いだろ」
男「遊園地は逃げないし、お化けも克服してないしな?」
幼「……ニヤついてんじゃねぇよ」
男「ところで予定と計画って何だ?何か考えてたのか?」
幼「それはお化けとは関係無いから内緒だっ」
男「ん、そうか」
幼「帰るぞ!男っ!」
男「へいへい」
30: 2014/07/01(火) 19:30:32 ID:n/4RxDgQ
・
・
帰りの電車の中
男「結構混んでるな…」
幼「ん?そうだな…はぁ……」
男「何?まだ落ち込んでる?」
幼「な、何でもねーよ」
男「気になるんだが」
・
帰りの電車の中
男「結構混んでるな…」
幼「ん?そうだな…はぁ……」
男「何?まだ落ち込んでる?」
幼「な、何でもねーよ」
男「気になるんだが」
31: 2014/07/01(火) 19:31:13 ID:n/4RxDgQ
ガタタン
ギューーー
幼「いてててっ」
男「大丈夫か?」
幼「後ろから押された…すげー痛い…」
男「…こっち側に」
ぐいっ
幼「……向かい合わせに立つってどうなんだよ」
男「幼の後ろは壁だし、前は俺の鉄壁のディフェンスだぞ?」
男「幼の事をしっかり守るぜ」
幼「あ、ありがと…」
ギューーー
幼「いてててっ」
男「大丈夫か?」
幼「後ろから押された…すげー痛い…」
男「…こっち側に」
ぐいっ
幼「……向かい合わせに立つってどうなんだよ」
男「幼の後ろは壁だし、前は俺の鉄壁のディフェンスだぞ?」
男「幼の事をしっかり守るぜ」
幼「あ、ありがと…」
32: 2014/07/01(火) 19:31:56 ID:n/4RxDgQ
幼「……顔近けぇな」
男「そこは我慢してくれ」
幼「……別にイヤじゃねぇし」
男「ん、そか」
幼「あ、あのよ、男」
男「ん?」
幼「えっと、その…なんつーかさー」
幼「これ聞くのはルール違反かもしれねーけどよー」
男「何だよ、歯切れ悪いな」
幼「男のよー、じゃk」
男「そこは我慢してくれ」
幼「……別にイヤじゃねぇし」
男「ん、そか」
幼「あ、あのよ、男」
男「ん?」
幼「えっと、その…なんつーかさー」
幼「これ聞くのはルール違反かもしれねーけどよー」
男「何だよ、歯切れ悪いな」
幼「男のよー、じゃk」
33: 2014/07/01(火) 19:32:35 ID:n/4RxDgQ
ガタタン
ギューッ
男「うぉっと」
幼「だ、大丈夫か、男」
男「大丈夫大丈夫」
男「俺は大丈夫なんだけど…」
幼「ん?」
ぎゅうっ
ギューッ
男「うぉっと」
幼「だ、大丈夫か、男」
男「大丈夫大丈夫」
男「俺は大丈夫なんだけど…」
幼「ん?」
ぎゅうっ
34: 2014/07/01(火) 19:33:09 ID:n/4RxDgQ
男「俺の身体に手回しちゃってるんだが?」
幼「……しばらく良いだろ、掴まる所無くて不安定だったし」
男「……あー、うん」
幼「嫌か?」
男「嫌じゃないけどさ…」
幼「何だよ」
男「胸当たってるんだけどさ」
幼「なっ!?」
男「胸無いな」
幼「何だとこの野郎!」
幼「……しばらく良いだろ、掴まる所無くて不安定だったし」
男「……あー、うん」
幼「嫌か?」
男「嫌じゃないけどさ…」
幼「何だよ」
男「胸当たってるんだけどさ」
幼「なっ!?」
男「胸無いな」
幼「何だとこの野郎!」
35: 2014/07/01(火) 19:33:53 ID:n/4RxDgQ
男「でも度胸はあるな」
幼「お、おう…?」
男「電車内で抱きついてきたりってさ」
幼「…こりゃ不可抗力だから良いだろ、別に」
男「あぁ、良いよ」
男「で?さっき何か言いかけたのは何だ?」
幼「あー、あのさー、言いたくなかったらさー、別に答えなくても良いんだけどよー」
男「何だよ」
幼「お、おう…?」
男「電車内で抱きついてきたりってさ」
幼「…こりゃ不可抗力だから良いだろ、別に」
男「あぁ、良いよ」
男「で?さっき何か言いかけたのは何だ?」
幼「あー、あのさー、言いたくなかったらさー、別に答えなくても良いんだけどよー」
男「何だよ」
36: 2014/07/01(火) 19:34:29 ID:n/4RxDgQ
幼「男の弱点って何だ?」
男「俺の弱点なぁ」
幼「勝負に負けた私に聞く権利無いんだけどよー」
幼「でも、聞いてみたいんだ」
男「何で?」
幼「男って、勉強も運動もソツなくこなすじゃん?」
男「そうか?」
男「俺の弱点なぁ」
幼「勝負に負けた私に聞く権利無いんだけどよー」
幼「でも、聞いてみたいんだ」
男「何で?」
幼「男って、勉強も運動もソツなくこなすじゃん?」
男「そうか?」
37: 2014/07/01(火) 19:35:12 ID:n/4RxDgQ
幼「クラスの連中、分け隔て無く接してるだろ?」
男「普通だろ」
幼「先輩や後輩からも頼りにされてるしよー」
男「そうかなぁ」
幼「そうだろ。自覚ねーのかよ」
男「俺は普通だと思うがなぁ」
幼「…あと、男が何かにビビってるの見た事ねーし」
男「んー」
男「普通だろ」
幼「先輩や後輩からも頼りにされてるしよー」
男「そうかなぁ」
幼「そうだろ。自覚ねーのかよ」
男「俺は普通だと思うがなぁ」
幼「…あと、男が何かにビビってるの見た事ねーし」
男「んー」
38: 2014/07/01(火) 19:35:55 ID:n/4RxDgQ
幼「あの賭けの紙に何て書いたんだ?」
男「……」
幼「あ、言いにくいなら良いんだ別に、うん」
男「…悪用しないって約束出来るか?」
幼「悪用?それをネタに脅すとか?しねーよそんな事、ははは」
男「……幼」
幼「なんだよ?」
39: 2014/07/01(火) 19:37:07 ID:n/4RxDgQ
男「だから、幼だって」
幼「だから、なんだよ」
男「俺の弱点」
幼「は?」
男「俺が一番怖いのは幼さんです」
幼「い、意味がわからねーんだけど」
幼「私が怖いってどう言う意味だよ」
幼「だから、なんだよ」
男「俺の弱点」
幼「は?」
男「俺が一番怖いのは幼さんです」
幼「い、意味がわからねーんだけど」
幼「私が怖いってどう言う意味だよ」
40: 2014/07/01(火) 19:38:01 ID:n/4RxDgQ
男「あー、結構混んでる電車の中で話す事じゃねーと思うんだけどゴメンな」
幼「ん?なんで謝るんだよ」
ぎゅっ
幼「お、おい、男?」
男「俺、お前の事大好きなんだよ。知ってたか?」
幼「なっ!?」
男「声デカいよ」
幼「ん?なんで謝るんだよ」
ぎゅっ
幼「お、おい、男?」
男「俺、お前の事大好きなんだよ。知ってたか?」
幼「なっ!?」
男「声デカいよ」
41: 2014/07/01(火) 19:38:45 ID:n/4RxDgQ
幼「な、何言ってんだよいきなり」
男「ん?マジなんだけど」
幼「そんなの電車の中でする話しかよ!」
男「だから最初に謝っただろ」
幼「謝って済む話しかよ!」
男「また声デカくなってるぞ」
幼「でもお前っ…」
男「ん?マジなんだけど」
幼「そんなの電車の中でする話しかよ!」
男「だから最初に謝っただろ」
幼「謝って済む話しかよ!」
男「また声デカくなってるぞ」
幼「でもお前っ…」
42: 2014/07/01(火) 19:39:26 ID:n/4RxDgQ
男「俺は今、幼の顔を見るのが一番怖い」
幼「何でだよ?」
男「返事を聞くのが怖いから」
幼「んん?」
男「幼はすぐ顔に出るからさ」
男「きっと解かっちまう」
幼「……」
幼「何でだよ?」
男「返事を聞くのが怖いから」
幼「んん?」
男「幼はすぐ顔に出るからさ」
男「きっと解かっちまう」
幼「……」
43: 2014/07/01(火) 19:40:39 ID:n/4RxDgQ
男「幼が今、何を考えているのかが」
男「だから今、幼の事ぎゅっと抱きしめてるの、照れ隠し」
幼「照れ隠し?」
男「今、俺、きっと顔真っ赤だからな」
幼「そ、そうかよ…」
男「だからしばらくこうしてて良いか?」
幼「お、おぅ…」
男「だから今、幼の事ぎゅっと抱きしめてるの、照れ隠し」
幼「照れ隠し?」
男「今、俺、きっと顔真っ赤だからな」
幼「そ、そうかよ…」
男「だからしばらくこうしてて良いか?」
幼「お、おぅ…」
44: 2014/07/01(火) 19:41:15 ID:n/4RxDgQ
・
・
・
『次は~薬師如来前、薬師如来前~。お出口、左側になりま~す』
男「おっと…着いちまったな」
幼「……おぅ」
プシュー
男「ほら、降りるぞ」
幼「……」
ぎゅうっ
男「どうした?」
幼「もうちょっと、このままでいたい…」
男「!」
幼「ダメか?」
・
・
『次は~薬師如来前、薬師如来前~。お出口、左側になりま~す』
男「おっと…着いちまったな」
幼「……おぅ」
プシュー
男「ほら、降りるぞ」
幼「……」
ぎゅうっ
男「どうした?」
幼「もうちょっと、このままでいたい…」
男「!」
幼「ダメか?」
45: 2014/07/01(火) 19:41:56 ID:n/4RxDgQ
プシュー
ガタンガタン…
男「…まぁ、こんな事もあるよな」
幼「すまねーな…」
男「……俺も」
幼「ん?」
男「実は俺も、もうしばらく、こうしていたかった」
幼「そっか…へへっ。たまにはこんな事もあるよな?」
ガタンガタン…
男「…まぁ、こんな事もあるよな」
幼「すまねーな…」
男「……俺も」
幼「ん?」
男「実は俺も、もうしばらく、こうしていたかった」
幼「そっか…へへっ。たまにはこんな事もあるよな?」
46: 2014/07/01(火) 19:42:42 ID:n/4RxDgQ
男「あぁ…こうなっちゃうのが怖かったんだよなぁ」
幼「何がだよ?」
男「俺が幼の事怖いって言ったのはさー」
男「言っちゃったら、今までの関係が壊れそうで怖かったんだ」
幼「そんなのが怖かったのかよ、はは」
男「俺にとってはかなり重要な事だったんだよ」
幼「私が男の事を嫌いって言う訳ないだろー」
幼「私も男の事が大好きだぜ?昔からなー」
男「お、おぅ…さらっと言うんだな」
幼「何がだよ?」
男「俺が幼の事怖いって言ったのはさー」
男「言っちゃったら、今までの関係が壊れそうで怖かったんだ」
幼「そんなのが怖かったのかよ、はは」
男「俺にとってはかなり重要な事だったんだよ」
幼「私が男の事を嫌いって言う訳ないだろー」
幼「私も男の事が大好きだぜ?昔からなー」
男「お、おぅ…さらっと言うんだな」
47: 2014/07/01(火) 19:43:43 ID:n/4RxDgQ
幼「何だよ、何か変か?」
男「だってさっき大きな声出しただろ?」
幼「ありゃちょっとビックリしただけだよ」
男「ちょっとビックリ…か」
男「恥ずかしいーとか、拒絶されたらどうしようーとか…」
男「そんなマイナス思考一切無いのな?」
幼「そんな事考えた事ねーな」
幼「嫌いならずっと一緒にいねーよ」
男「仲の良い友達って言うか、兄妹って言うか…」
男「そんな感じには思ってなかったのか?」
幼「全然」
男「だってさっき大きな声出しただろ?」
幼「ありゃちょっとビックリしただけだよ」
男「ちょっとビックリ…か」
男「恥ずかしいーとか、拒絶されたらどうしようーとか…」
男「そんなマイナス思考一切無いのな?」
幼「そんな事考えた事ねーな」
幼「嫌いならずっと一緒にいねーよ」
男「仲の良い友達って言うか、兄妹って言うか…」
男「そんな感じには思ってなかったのか?」
幼「全然」
48: 2014/07/01(火) 19:44:34 ID:n/4RxDgQ
男「はぁ…俺一人がビビってたのかよー」
幼「そうだな、ビビリだなー」
幼「男の弱点は私だったかー……へへー」
男「悪用するなよ?さっき約束しただろ?」
幼「悪用って何だよ」
男「……」
幼「ま、いいや。今こうしてんのが幸せだからー」
ぎゅーっ
幼「そうだな、ビビリだなー」
幼「男の弱点は私だったかー……へへー」
男「悪用するなよ?さっき約束しただろ?」
幼「悪用って何だよ」
男「……」
幼「ま、いいや。今こうしてんのが幸せだからー」
ぎゅーっ
49: 2014/07/01(火) 19:45:24 ID:n/4RxDgQ
男「…あぁ、もう、お前は可愛いなぁ」
ぎゅーーーっ
ナデナデナデ
幼「なっ!?なんだよいきなり!」
男「それが悪用ってんだ」
幼「はぁ?」
男「いつもは乱暴な口調なのに、たまに見せる可愛い仕草が好きだ」
男「幼にそれやられると、俺は抵抗出来なくなっちまうんだよ!」
幼「…ほぅ?」
ぎゅーーーっ
ナデナデナデ
幼「なっ!?なんだよいきなり!」
男「それが悪用ってんだ」
幼「はぁ?」
男「いつもは乱暴な口調なのに、たまに見せる可愛い仕草が好きだ」
男「幼にそれやられると、俺は抵抗出来なくなっちまうんだよ!」
幼「…ほぅ?」
50: 2014/07/01(火) 19:46:14 ID:n/4RxDgQ
男「だから…」
ぎゅうっ
幼「へへへっ、こうすれば男は抵抗出来ねーのか?」
男「……だから悪用するなって」
幼「……もうちょっとだけ、な?」
男「……」
幼「なぁ、男」
男「なんだよ」
ぎゅうっ
幼「へへへっ、こうすれば男は抵抗出来ねーのか?」
男「……だから悪用するなって」
幼「……もうちょっとだけ、な?」
男「……」
幼「なぁ、男」
男「なんだよ」
51: 2014/07/01(火) 19:48:06 ID:n/4RxDgQ
幼「私は男の事が大好きで」
幼「男は私の事が大好き、で良いのか?」
男「そうだな」
幼「じゃあ、私に言う事があるんじゃねーか?」
男「…そうだな」
男「……………」
幼「……黙ってないで早く言えよ、うりうり」
ぐりぐり
幼「男は私の事が大好き、で良いのか?」
男「そうだな」
幼「じゃあ、私に言う事があるんじゃねーか?」
男「…そうだな」
男「……………」
幼「……黙ってないで早く言えよ、うりうり」
ぐりぐり
52: 2014/07/01(火) 19:48:50 ID:n/4RxDgQ
男「止めろちびっ子」
幼「ちびっ子じゃねーよ!」
ぐりぐり
男「…幼さん、俺とお付き合いして下さい」
幼「…ふへへへっ」
男「変な笑い方すんなよ、変態と思われるぞ」
幼「その変な女に告白したのは誰だよ、ふへへっ」
男「俺だな」
幼「ちびっ子じゃねーよ!」
ぐりぐり
男「…幼さん、俺とお付き合いして下さい」
幼「…ふへへへっ」
男「変な笑い方すんなよ、変態と思われるぞ」
幼「その変な女に告白したのは誰だよ、ふへへっ」
男「俺だな」
53: 2014/07/01(火) 19:49:26 ID:n/4RxDgQ
男「……で?返事は?」
幼「この顔を見て判断しろよっ」
ぱっ
男「ははっ、幼、何で泣いてんの?」
幼「そっちだって。ふへへっ、訳わかんねーな?」
男「意味わかんねーなー」
幼「私のは嬉し泣きだよ、バーカ」
男「俺のだってそうだよ、バーカ」
幼「この顔を見て判断しろよっ」
ぱっ
男「ははっ、幼、何で泣いてんの?」
幼「そっちだって。ふへへっ、訳わかんねーな?」
男「意味わかんねーなー」
幼「私のは嬉し泣きだよ、バーカ」
男「俺のだってそうだよ、バーカ」
54: 2014/07/01(火) 19:50:15 ID:n/4RxDgQ
・
・
・
『次は~薬師如来前、薬師如来前~。お出口、右側になりま~す』
男「ほら、降りるぞ」
幼「…」
プシュー
ガタンガタン…
男「はー、ちょっと遅くなっちまったな」
幼「そ、そうだな。もう真っ暗だな」
男「早く帰ろうぜ」
幼「あ、あのさ」
男「ん?」
・
・
『次は~薬師如来前、薬師如来前~。お出口、右側になりま~す』
男「ほら、降りるぞ」
幼「…」
プシュー
ガタンガタン…
男「はー、ちょっと遅くなっちまったな」
幼「そ、そうだな。もう真っ暗だな」
男「早く帰ろうぜ」
幼「あ、あのさ」
男「ん?」
55: 2014/07/01(火) 19:50:57 ID:n/4RxDgQ
幼「手、繋いで良いか?」
男「…もちろん」
ぎゅっ
幼「…ありがと」
男「……お前、ホントに可愛いなぁ」
幼「……お前、ホントに格好良いなぁ」
男「んじゃ、帰るべ」
幼「そうすんべ!」
男「…もちろん」
ぎゅっ
幼「…ありがと」
男「……お前、ホントに可愛いなぁ」
幼「……お前、ホントに格好良いなぁ」
男「んじゃ、帰るべ」
幼「そうすんべ!」
56: 2014/07/01(火) 19:51:31 ID:n/4RxDgQ
幼「行くぞ、男!」
ダッ
男「待て待て!」
ぎゅっ
幼「何だよ、早く帰ろうぜ!」
男「や、ゆっくり歩いて行こうぜ」
男「今夜は月が綺麗だしよ」
幼「キザか!」
男「まぁ、たまにはこう言うのも良いじゃないか」
幼「大人か!」
ダッ
男「待て待て!」
ぎゅっ
幼「何だよ、早く帰ろうぜ!」
男「や、ゆっくり歩いて行こうぜ」
男「今夜は月が綺麗だしよ」
幼「キザか!」
男「まぁ、たまにはこう言うのも良いじゃないか」
幼「大人か!」
57: 2014/07/01(火) 19:52:04 ID:n/4RxDgQ
・
・
幼「今日は良い一日だったな」
男「そうだなー。俺史上最高の日になったな」
幼「それは大げさ過ぎだろー」
幼「大体私は半日寝て過ごした様なもんだしな」
男「そう言えば…」
幼「ん?」
・
幼「今日は良い一日だったな」
男「そうだなー。俺史上最高の日になったな」
幼「それは大げさ過ぎだろー」
幼「大体私は半日寝て過ごした様なもんだしな」
男「そう言えば…」
幼「ん?」
58: 2014/07/01(火) 19:52:44 ID:n/4RxDgQ
男「…俺、幼の顔、ちゃんと見れたなぁ」
幼「ん、そうだな、今見てるな?」
男「俺の弱点、克服出来た」
幼「んん?」
男「だから来週は幼の弱点を克服だな?」
幼「はぁ?」
男「気絶してたからなー」
幼「う…それは…」
幼「ん、そうだな、今見てるな?」
男「俺の弱点、克服出来た」
幼「んん?」
男「だから来週は幼の弱点を克服だな?」
幼「はぁ?」
男「気絶してたからなー」
幼「う…それは…」
59: 2014/07/01(火) 19:53:21 ID:n/4RxDgQ
男「寝顔可愛かったから別に良いんだけど」
幼「に、ニヤついてんじゃねぇよ!」
男「今度は手離して走ったりすんなよ?」
幼「そ、そうするよ」
男「大丈夫、今度は俺も絶対離さないからな」
幼「おぅ!一度戦った相手に遅れをとるような私じゃねーよ!」
幼「今度こそバイトお化けなんざ、軽くヒネってやるっつーの!」
幼「に、ニヤついてんじゃねぇよ!」
男「今度は手離して走ったりすんなよ?」
幼「そ、そうするよ」
男「大丈夫、今度は俺も絶対離さないからな」
幼「おぅ!一度戦った相手に遅れをとるような私じゃねーよ!」
幼「今度こそバイトお化けなんざ、軽くヒネってやるっつーの!」
60: 2014/07/01(火) 19:55:23 ID:n/4RxDgQ
男「じゃ、来週は別の遊園地に行くか!」
幼「!?」
男「ちょっと遠出だけど、富士急ハイランドに行こうぜ」
幼「そ、そこに何があんだよ」
男「それは行ってのお楽しみ」
幼「そのニヤけ面で大体解った!行かねぇ!富士急ハイランドには行かねぇ!」
男「えー?弱点克服するのが罰ゲームだろ?」
幼「!?」
男「ちょっと遠出だけど、富士急ハイランドに行こうぜ」
幼「そ、そこに何があんだよ」
男「それは行ってのお楽しみ」
幼「そのニヤけ面で大体解った!行かねぇ!富士急ハイランドには行かねぇ!」
男「えー?弱点克服するのが罰ゲームだろ?」
61: 2014/07/01(火) 19:55:59 ID:n/4RxDgQ
幼「私はもう大丈夫!今日で克服出来た!」
男「えー?本当に?」
チラッ
幼「何だよ…おい、どこ見てんだよ?」
男「いや、あそこの草むらに…」
ガサガサガサ
幼「ギャーーーー!」
ダダッ
男「ちょっ…」
ぐいっ
バタッ
男「えー?本当に?」
チラッ
幼「何だよ…おい、どこ見てんだよ?」
男「いや、あそこの草むらに…」
ガサガサガサ
幼「ギャーーーー!」
ダダッ
男「ちょっ…」
ぐいっ
バタッ
62: 2014/07/01(火) 19:56:37 ID:n/4RxDgQ
男「いてて…だから急に走るなっつーの」
幼「ご、ごめん、つい…」
男「……」
幼「……」
男「あのさ、俺の上からどいてくれるか?立てないんだが」
幼「男、あ、あのさ…」
男「ん?まさか腰が抜けたとか?」
幼「ご、ごめん、つい…」
男「……」
幼「……」
男「あのさ、俺の上からどいてくれるか?立てないんだが」
幼「男、あ、あのさ…」
男「ん?まさか腰が抜けたとか?」
63: 2014/07/01(火) 19:57:19 ID:n/4RxDgQ
幼「かばってくれてありがと」
男「いえいえ、彼氏ですから。鉄壁のガードで守るぞ?」
幼「…これ、お礼っ」
ちゅっ
男「!!」
幼「…ファーストキスだな、路上で。にへへー」
がばっ
ぎゅうっ
男「いえいえ、彼氏ですから。鉄壁のガードで守るぞ?」
幼「…これ、お礼っ」
ちゅっ
男「!!」
幼「…ファーストキスだな、路上で。にへへー」
がばっ
ぎゅうっ
64: 2014/07/01(火) 19:57:58 ID:n/4RxDgQ
男「…胸無いな」
幼「なんだとこの野郎!」
男「でもやっぱりすげー度胸だな」
男「いくら人通りが少ないからって、道で、お前……」
男「誰かに見られたらどうすんの?」
幼「別に構わねーよ。私は隠すつもり無いからなー」
男「おまわりさんに怒られるかもだぜ?」
幼「なんだとこの野郎!」
男「でもやっぱりすげー度胸だな」
男「いくら人通りが少ないからって、道で、お前……」
男「誰かに見られたらどうすんの?」
幼「別に構わねーよ。私は隠すつもり無いからなー」
男「おまわりさんに怒られるかもだぜ?」
65: 2014/07/01(火) 19:58:40 ID:n/4RxDgQ
幼「こんな所に警官なんてこねーよ」
男「そうかな?」
幼「ははは、男は心配性だなー」
男「でも、さすがにもうそろそろ立って欲しいんだけど」
幼「んー、もう少し~~」
スリスリ
男「急に甘え出したな、可愛いから良いけど」
幼「んふふ…男に新たな弱点を作ってやるぜ」
男「そうかな?」
幼「ははは、男は心配性だなー」
男「でも、さすがにもうそろそろ立って欲しいんだけど」
幼「んー、もう少し~~」
スリスリ
男「急に甘え出したな、可愛いから良いけど」
幼「んふふ…男に新たな弱点を作ってやるぜ」
66: 2014/07/01(火) 19:59:18 ID:n/4RxDgQ
婦警(道端に転がって抱き合う明らかに未成年の男女……)
近くに居た婦警(これ、注意すべきかな…すべきだよね……)
近くに居た婦警さん(イチャイチャしちゃって)
たまたま近くに居た婦警さん(年齢=彼氏居ない歴の私を馬鹿にしてるのかしら)
たまたま近くに居た婦警さん(27)(……)
たまたま近くに居た年齢=彼氏居ない歴のちょっと可哀想な婦警さん(27歳)「爆発しちゃえ、リア充っ!」
タタタッ
男・幼「!?」
おわり
近くに居た婦警(これ、注意すべきかな…すべきだよね……)
近くに居た婦警さん(イチャイチャしちゃって)
たまたま近くに居た婦警さん(年齢=彼氏居ない歴の私を馬鹿にしてるのかしら)
たまたま近くに居た婦警さん(27)(……)
たまたま近くに居た年齢=彼氏居ない歴のちょっと可哀想な婦警さん(27歳)「爆発しちゃえ、リア充っ!」
タタタッ
男・幼「!?」
おわり
68: 2014/07/01(火) 20:04:24
乙!
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります